JP5428754B2 - 液滴吐出装置および液滴吐出装置の制御方法 - Google Patents

液滴吐出装置および液滴吐出装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、共通の移動軸上において、機能液滴吐出ヘッドによるワークへの描画と機能液滴吐出ヘッドの検査とを行う液滴吐出装置および液滴吐出装置の制御方法に関するものである。
従来、この種の液滴吐出装置として、ワークの除給材中に機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を実施するものが知られている(特許文献1参照)。
この液滴吐出装置は、ワークテーブルにセットしたワークを、X軸方向に移動させるX軸テーブルと、X軸テーブルを跨ぐように配設されたY軸テーブルと、Y軸テーブルに搭載され、複数の機能液滴吐出ヘッドを有する2組のキャリッジユニットと、を備えている。X軸テーブルには、ワークテーブルの他、機能液滴吐出ヘッドからの検査吐出を受けるターゲットユニットと、機能液滴吐出ヘッドからの捨て吐出(フラッシング)を受ける定期フラッシングボックスと、が移動自在に搭載され、またY軸テーブルのガイドレール部分には、検査シートに検査吐出された着弾ドットを画像認識する撮像ユニットが垂設されている。
X軸テーブルおよびY軸テーブルが交差する領域には、機能液を吐出して描画を行う描画エリアが設定され、描画エリアからX軸方向に外れた領域には、ワークのアライメントやワークを除給材するアライメント位置が設定されている。セットテーブルを介してワークをアライメント位置に移動させると、定期フラッシングボックスが機能液滴吐出ヘッド(キャリッジユニット)の直下に移動し、セットテーブルと定期フラッシングボックスの間に位置するターゲットユニットが、撮像ユニットの直下に移動する。この状態で、ワークの除給材およびアライメント(除給材動作)が実施され、また除給材動作を実施している間に、機能液滴吐出ヘッドから定期フラッシングボックスへの捨て吐出(保守動作)および撮像ユニットによる画像認識(吐出検査)が実施されるようになっている。
特開2009−6212号公報
しかしながら、このような液滴吐出装置では、ワークテーブルおよび定期フラッシングボックスの間にターゲットユニットが配置されているため、検査吐出は、検査データを描画データに含ませることにより、描画動作に続いて実施できるが、画像認識(吐出検査)は、ワークの除給材動作の間でしか実施することができない制約があった。このため、吐出検査が除給材動作の時間より長い場合、ワーク処理のタクトタイムに影響が生じてしまう。逆に、タクトタイムを維持しようとすると、検査内容に時間的制約が生ずる問題があった。
本発明は、ワーク処理のタクトタイムに影響を与えることなく、且つ時間的制約を受けずに、機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を実施することができる液滴吐出装置および液滴吐出装置の制御方法を提供することを課題としている。
本発明の液滴吐出装置は、描画エリアにおいて、ワークを移動させながら機能液滴吐出ヘッドを駆動してワークに描画を行なうと共に、描画エリアからワークの移動方向に外れた検査エリアにおいて、機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を行う液滴吐出装置であって、ワークをセットするセットテーブルと、セットテーブルに対し検査エリア側に配設され、機能液滴吐出ヘッドからの捨て吐出を受けるフラッシングユニットと、フラッシングユニットに対し検査エリア側に配設され、機能液滴吐出ヘッドからの検査吐出を受ける検査シートを搭載したシートユニットと、検査エリアに配設され、検査シートへの検査吐出結果を画像認識する画像認識手段と、セットテーブル、フラッシングユニットおよびシートユニットを、描画エリアおよび検査エリア間に延在する共通の移動軸上において移動させる移動手段と、を備え、移動手段は、セットテーブルおよびフラッシングユニットに対し、シートユニットを個別に移動可能に構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、セットテーブル、フラッシングユニットおよびシートユニットは、描画エリアおよび検査エリア間に延在する移動軸上に、描画エリア側からこの順番で移動可能に配設され、画像認識手段は、検査エリアに配設されている。また、シートユニットは、セットテーブルおよびフラッシングユニットに対して個別に移動可能に構成されている。このため、描画エリアにおいてシートユニットに対して検査吐出を行った後、シートユニットを画像認識手段に臨ませて、機能液滴吐出ヘッドの吐出検査(画像認識)を実施するが、この吐出検査に並行して、セットテーブルを描画エリアに臨ませて、描画を実行することができる。また、ワークの除給材時には、機能液滴吐出ヘッドをフラッシングユニットに相対的に臨ませて捨て吐出(保守)を実施するが、この除給材に要する時間も、機能液滴吐出ヘッドの吐出検査時間として利用することができる。したがって、ワーク処理のタクトタイムに影響を与えずに、時間的制約を受けることなく、機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を実施することができる。
この場合、移動手段は、セットテーブルおよびシートユニットに対し、フラッシングユニットを個別に移動可能に構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、ワークの除給材時に、機能液滴吐出ヘッドをフラッシングユニットに相対的に臨ませて捨て吐出を実施することができる。このため、ワークの除給材に際し、機能液滴吐出ヘッドを良好な状態に維持することができる。
この場合、描画エリアから見て検査エリアの先方に、シートユニットを保守するためのサブメンテナンスエリアが設定され、移動軸は、検査エリアを越えてサブメンテナンスエリアまで延設され、描画エリアおよび検査エリアを覆う主チャンバーと、サブメンテナンスエリアを覆う副チャンバーと、を更に備えたことが、好ましい。
この構成によれば、検査シートを搭載したシートユニットを、主チャンバーから副チャンバーに移動して、検査シートの交換などのメンテナンス作業を実施するとこができる。これにより、主チャンバーにおける描画動作に影響を及ぼすことなく、シートユニットのメンテナンスを実施することができる。
この場合、機能液滴吐出ヘッドの検査には、機能液滴吐出ヘッドにおける各吐出ノズルの吐出不良を検査する吐出不良検査と、各吐出ノズルからの機能液の吐出量を検査する吐出量検査と、があり、機能液滴吐出ヘッド、画像認識手段および移動手段を制御する制御手段を、更に備え、制御手段は、検査シートに吐出不良検査のための第1検査吐出、および吐出量検査のための第2検査吐出を実施させると共に、第1検査吐出の吐出結果に対する画像認識、および第2検査吐出の吐出結果に対する画像認識を実施させることが、好ましい。
本発明では、描画動作中に機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を実施することができる。すなわち、吐出検査のための時間を十分に確保することができる。したがって、機能液滴吐出ヘッドの吐出不良検査の他、吐出量検査を実施することができ、この検査結果を描画動作に反映することで、描画品質およびワークの歩留りを向上させることができる。
同様に、機能液滴吐出ヘッドの検査には、機能液滴吐出ヘッドにおける各吐出ノズルの吐出不良を検査する吐出不良検査と、各吐出ノズルからの機能液の吐出量を検査する吐出量検査と、があり、シートユニットは、吐出不良検査のための第1検査吐出を受ける第1検査シートを搭載した第1シートユニットと、吐出量検査のための第2検査吐出を受ける第2検査シートを搭載した第2シートユニットと、有し、画像認識手段は、第1シートユニットへの第1検査吐出結果を画像認識する第1画像認識ユニットと、第2シートユニットへの第2検査吐出結果を画像認識する第2画像認識ユニットと、を有していることが、好ましい。
この構成によれば、吐出不良検査のための第1検査吐出を第1シートユニット(第1検査シート)で受けると共に、吐出量検査のための第2検査吐出を第2シートユニット(第1検査シート)で受けるようにしているため、吐出不良検査および吐出量検査の吐出パターンが相互に制約を受けることがない。また同時に、吐出検査のための制御系を単純化することができる。
この場合、第1検査シートの交換頻度に対し、第2検査シートの交換頻度が高く設定されており、移動軸上において、セットテーブル側から第1シートユニットおよび第2シートユニットの順に配設され、移動手段は、第1シートユニットおよび2第シートユニットを個別に移動可能に構成されていることが、好ましい。
この構成によれば、第1検査シートおよび第2検査シートの交換頻度は、それぞれ異なるため、個別に検査シートの巻取りタイミングや交換タイミングなどを調整することができる。また、交換頻度の高い第2シートユニットが、移動軸に対して最外端に配設されているため、第2検査シートの交換に際し、第1シートユニットが邪魔になることがない。
本発明の液滴吐出装置の制御方法は、ワークを移動させながら機能液滴吐出ヘッドを駆動して、ワークに描画を行なう描画エリアと、描画エリアからワークの移動方向に外れた位置に設定され、機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を行う検査エリアと、を有し、描画エリアおよび検査エリア間に延在する共通の移動軸上にワークをセットするセットテーブルおよび機能液滴吐出ヘッドからの検査吐出を受けるシートユニットを搭載すると共に、検査エリアに、シートユニットへの検査吐出結果を画像認識する画像認識手段を配置した液滴吐出装置の制御方法であって、ワークに描画を行なう直前に、描画エリアにおいてシートユニットに検査吐出を実施し、その後、描画エリアにおいてワークへの描画を行なっている間に、シートユニットを検査エリアに移動させ、画像認識手段による検査吐出結果の画像認識を実施することを特徴とする。
この構成によれば、ワークへの描画中に機能液滴吐出ヘッドの吐出検査(画像認識)を実施するようにしているため、吐出検査のための時間を十分にとることができる。したがって、ワーク処理のタクトタイムに影響を与えず、且つ時間的制約を受けることなく、機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を実施することができる。
液滴吐出装置の平面模式図である。 機能液滴吐出ヘッドの外観斜視図である。 液滴吐出装置による一連の動作を説明するための説明図である。 第2実施形態に係る液滴吐出装置の平面模式図である。 第3実施形態に係る液滴吐出装置の平面模式図である。 第3実施形態に係る液滴吐出装置による一連の動作を説明するための説明図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る液滴吐出装置について説明する。この液滴吐出装置は、フラットパネルディスプレイの製造ラインに組み込まれており、例えば、特殊なインクや発光性の樹脂液である機能液を導入したインクジェット方式の機能液滴吐出ヘッドを用いて、カラーフィルターや有機EL装置の各画素となる発光素子等を形成すると共に、これに並行して機能液滴吐出ヘッドの機能維持・機能回復(メンテナンス)を実施するものである。
図1に示すように、液滴吐出装置1は、描画時において主走査方向となるX軸方向に延在して、ワークWをX軸方向に移動させるX軸テーブル2と、X軸テーブル2を跨ぐように架け渡され、描画時において副走査方向となるY軸方向に延在するY軸テーブル3と、Y軸テーブル3に移動自在に吊設され、複数(12個)の機能液滴吐出ヘッド8がそれぞれ搭載された13個のキャリッジユニット4と、を備えている。液滴吐出装置1は、X軸テーブル2およびY軸テーブル3の駆動と同期して、機能液滴吐出ヘッド8を選択的に吐出駆動させることにより、ワークWに所定の描画パターンに基づいて描画する。なお、キャリッジユニット4は、各図において4つのみ図示しており、また、機能液滴吐出ヘッド8は、各図において1つのキャリッジユニット4につき1つのみ図示している。
また、液滴吐出装置1は、吸引ユニット15、ワイピングユニット16およびフラッシングユニット17を有し、機能液滴吐出ヘッド8をメンテナンスするメンテナンス装置5と、ロール紙ユニット(シートユニット)18および画像認識ユニット(画像認識手段)19を有し、機能液滴吐出ヘッド8の吐出検査を行う吐出検査装置6と、を備えている。吸引ユニット15およびワイピングユニット16は、後述するメンテナンスエリア12に配設され、フラッシングユニット17およびロール紙ユニット18は、描画エリア11と後述する検査エリア13との間で移動自在に配設され、さらに画像認識ユニット19は、検査エリア13に配設されている。
さらに、液滴吐出装置1は、これら構成装置を統括制御する制御装置(図示省略)を備えると共に、これら構成装置を収容するチャンバー7を備えている。チャンバー7は、プレハブ形式のグリーンブースの形態を有し、その内部は、常時換気を行って、内部雰囲気を一定の温度等に雰囲気調和されている。
X軸テーブル2およびY軸テーブル3の交差領域には、ワークWに描画処理を行う描画エリア11が設定され、描画エリア11からY軸方向に外れたY軸テーブル3の移動領域には、吸引ユニット15およびワイピングユニット16を配設したメンテナンスエリア12が設定されている。また、描画エリア11からX軸方向に外れたX軸テーブル2の一方の移動領域には、上記の吐出検査装置6を配設した検査エリア13が設定され、他方の移動領域には、ワークWを除給材するための除給材エリア14が設定されている。
X軸テーブル2は、X軸方向に延在する一対のX軸ガイドレール(移動軸)21,21と、一対のX軸ガイドレール21,21に搭載され、ワークWを吸着セットするセットテーブル22と、セットテーブル22をX軸ガイドレール21に沿って移動させるセットテーブル移動機構23と、フラッシングユニット17をX軸ガイドレール21に沿って移動させるフラッシング移動機構24と、ロール紙ユニット18をX軸ガイドレール21に沿って移動させるロール紙ユニット移動機構25と、を有している。
セットテーブル移動機構23、フラッシング移動機構24およびロール紙ユニット移動機構25は、これら機構に対応する3つのスライダーを有するリニアモーターで構成されており、セットテーブル22、フラッシングユニット17およびロール紙ユニット18は、X軸ガイドレール21上を個別に移動可能に構成されている。また、一対のX軸ガイドレール21は、除給材エリア14、描画エリア11および検査エリア13を縦断するように延在している。なお、請求項に言う移動手段は、セットテーブル移動機構23、フラッシング移動機構24およびロール紙ユニット移動機構25から構成されている。また、セットテーブル22およびフラッシングユニット17を、単一のスライダーにより一体として移動させるようにしてもよい(図示省略)。
Y軸テーブル3は、X軸テーブル2を跨いでY軸方向に延在する一対のY軸ガイドレール26,26と、一対のX軸ガイドレール21,21に掛け渡すように搭載され、各キャリッジユニット4をそれぞれ吊設した複数のブリッジプレート(図示省略)と、各ブリッジプレートを介して複数のキャリッジユニット4をY軸ガイドレール26に沿って移動させるキャリッジ移動機構27と、を有している。キャリッジ移動機構27は、複数のキャリッジユニット4(複数のブリッジプレート)に対応する複数のスライダーを有するリニアモーターで構成されており、各キャリッジユニット4を個別に移動可能に構成されている(13個のキャリッジユニット4を一体として移動させることも可能)。また、一対のY軸ガイドレール26,26は、描画エリア11を横断してメンテナンスエリア12まで延びており、Y軸テーブル3は、描画時に機能液滴吐出ヘッド8(キャリッジユニット4)を副走査するほか、メンテナンス時にキャリッジユニット4をメンテナンスエリア12に臨ませる。
各キャリッジユニット4は、R・G・B・C・M・Yの6色、各2個(計12個)の機能液滴吐出ヘッド8と、12個の機能液滴吐出ヘッド8を6個ずつ2群に分けて支持するヘッドプレートと、から成るヘッドユニット(図示省略)を備えている。また、各キャリッジユニット4は、ヘッドユニットをθ回転可能に支持するθ回転機構と、θ回転機構を介して、ヘッドユニットをブリッジプレートに支持させる吊設部材(いずれも図示省略)と、を備えている。なお、キャリッジユニット4の個数および各キャリッジユニット4に搭載される機能液滴吐出ヘッド8の個数は任意である。
図2に示すように、機能液滴吐出ヘッド8は、2連の接続針34を有する機能液導入部31と、機能液導入部31に連なる2連のヘッド基板32と、ヘッド基板32に連なり機能液を吐出するヘッド本体33と、を備えている。機能液導入部31は、図外の機能液供給装置から機能液の供給を受ける。また、ヘッド本体33は、ピエゾ素子等で構成される2連のポンプ部35と、複数の吐出ノズル37が形成されたノズル面38を有するノズルプレート36と、を有している。ノズルプレート36に形成された複数の吐出ノズル37は、等間隔に並べられており、ノズル列39を2列形成している。そして、2列のノズル列39は、相互に平行且つ半ノズルピッチ位置ズレして列設されている。機能液滴吐出ヘッド8は、制御装置(図示省略)からの駆動波形が、ヘッド基板32を介して各ポンプ部35(圧電素子)に印加されることで、各吐出ノズル37から機能液を吐出する。なお、後述するドット抜けや飛行曲がりを検査するための第1検査吐出においては、ノズル列39単位で機能液を検査吐出し、吐出量を測定するための第2検査吐出においては、吐出位置をずらしながら、ノズル列39単位で機能液を複数回吐出する。
メンテナンスエリア12に配設した吸引ユニット15は、複数のキャリッジユニット4と同数の個別吸引ユニット48から構成されている。各個別吸引ユニット48は、12個の機能液滴吐出ヘッド8に対応する12個のヘッドキャップを有するキャップユニットと、キャップユニットに連なる吸引機構と、キャップユニットを昇降させる昇降機構(いずれも図示省略)と、を備えている。個別吸引ユニット48は、保管用・機能液吸引用の密接位置と、フラッシング用の離間位置と、ヘッドユニットの交換やキャップユニットの消耗品交換用の交換位置と、の間でキャップユニットを3段階に昇降させる。
ワイピングユニット16は、描画エリア11および吸引ユニット15間に配設されており、ワイピングシートをロール状に巻回した繰出しリールと、繰出しリールから繰出されたワイピングシートを巻取る巻取りリールと、両リール間に掛け渡されたワイピングシートを機能液滴吐出ヘッド8に押し付ける押圧ローラー(いずれも図示省略)と、を有している。ワイピングユニット16は、押圧ローラーを介して機能液滴吐出ヘッド8にワイピングシートを押し付けながら、ワイピングシートを走行させ、さらに全体をX軸方向に移動させて、各キャリッジユニット4の機能液滴吐出ヘッド8のノズル面38を払拭する。
フラッシングユニット17は、セットテーブル22に対して検査エリア13側に配設されており、フラッシング移動機構24によりX軸ガイドレール21に対してスライド自在に支持されている。フラッシングユニット17は、機能液滴吐出ヘッド8から吐出された機能液を受けるフラッシングボックスと、フラッシングボックス内に溜まった機能液を吸引して排出する吸引排出機構(共に図示省略)と、を備えている。フラッシングユニット17は、ワークWの除給材時に、機能液滴吐出ヘッド8からの捨て吐出(フラッシング)を受けて、機能液滴吐出ヘッド8の機能液吐出を安定させる。
なお、図示では省略したが、セットテーブル22のX軸方向両端部には、一対の描画前フラッシングユニットが配設されており、往動および復動の描画動作に移行した移動中の機能液滴吐出ヘッド8からフラッシングを受けるようになっている。
吐出検査装置6は、上記したように、描画エリア11からX軸方向に外れたX軸テーブル2の一方の領域に設定された検査エリア13(ホーム位置)に配設されており、ロール紙ユニット18および画像認識ユニット19から構成されている。吐出検査に際し、ロール紙ユニット18は、キャリッジユニット4(機能液滴吐出ヘッド8)の直下に移動して検査吐出を受けた後、画像認識ユニット19の直下に移動して画像認識に供される。
ロール紙ユニット18は、フラッシングユニット17に対して検査エリア13側に配設されており、ロール紙ユニット移動機構25によりX軸ガイドレール21に対してスライド自在に支持されている。ロール紙ユニット18は、ロール状に巻回した検査シート44を吸着載置する検査ステージ41と、検査ステージ41に検査シート44を繰出す繰出し機構42と、検査後の検査シート44を巻取る巻取り機構43と、を備えている。ロール紙ユニット18は、繰出し機構42により繰出された検査シート44を、検査ステージ41に吸着させた状態で、機能液滴吐出ヘッド8からの検査吐出を受ける。そして、ロール紙ユニット18は、巻取り機構43により、着弾ドットで埋め尽くされた検査後の検査シート44を巻取ると共に、新たな検査シート44を検査ステージ41に繰出す。また、検査ステージ41に繰出された検査シート44には、吐出不良検査を実施するために第1検査吐出を受ける第1検査吐出領域46と、吐出量検査を実施するために第2検査吐出を受ける第2検査吐出領域47と、が設定されている。
画像認識ユニット19は、ロール紙ユニット18に上方から臨むカメラ51と、カメラ51を支持するカメラ台52と、X軸テーブル2を跨ぐように架け渡され、カメラ台52をY軸方向にスライド自在に支持するカメラフレーム53と、カメラ台52を介してカメラ51をカメラフレーム53に沿ってY軸方向に移動させるカメラ移動機構と、を有している。カメラフレーム53は、X軸テーブル2の両側方に配設された複数本の支柱54と、支柱54に支持され、Y軸方向に延在する一対のカメラガイド55,55と、から構成されており、全体として門型に形成されている。画像認識ユニット19は、カメラ台52を介してカメラ51をY軸方向に移動させながら、検査シート44に検査吐出された着弾ドットを数ドットずつ連続して画像認識する。なお、カメラ51は、複数台設けられていてもよく、係る場合には、画像認識時間を短縮することができる。
ここで、第1検査吐出領域46への第1検査吐出結果に基づいて行われる吐出不良検査と、第2検査吐出領域47への第2検査吐出結果に基づいて行われる吐出量検査と、について説明する。吐出不良検査は、機能液滴吐出ヘッド8における各吐出ノズル37の吐出不良を検査するためのものであり、まず検査シート44に対して全吐出ノズル37から機能液滴を吐出させる(第1検査吐出)。そして、画像認識ユニット19により第1検査吐出結果を画像認識する。認識した画像は、制御装置にて画像処理されドット抜けや飛行曲がりが検査される。この検査結果において、軽度のNGとなった場合には、フラッシングユニット17にフラッシングを行って機能回復を図り、重度のNGとなった場合には、吸引ユニット15およびワイピングユニット16により機能液吸引およびワイピングを行って機能回復を図る。
一方、吐出量検査は、各吐出ノズル37からの機能液の吐出量を検査するためのものであり、ロール紙ユニット移動機構25を駆動しながら、検査シート44に同一のノズル列39により複数回機能液を吐出する(第2検査吐出)。そして、画像認識ユニット19により第2検査吐出結果を画像認識し、画像処理を経て着弾ドットの面積から各吐出ノズル37につき平均の吐出量が算出される。そして、算出された機能液吐出量に基づいて、機能液滴吐出ヘッド8の駆動電圧が補正される。
このように、第1検査吐出は、第2検査吐出より狭い領域でも検査吐出することができるため、第1検査吐出領域46は、主走査方向(X軸方向)において第2検査吐出領域47より狭く設定されている。なお、第2吐出検査は、必ずしもワークWへの描画毎に行う必要はなく、定期的に行えばよい。係る場合には、第2検査吐出を行う場合にのみ第2検査吐出領域47を設定し、第2検査吐出を行わない場合には検査シート44全面を第1検査吐出領域46に設定する(図示省略)。
次に、図3を参照して、液滴吐出装置1における一連の動作について、ワークWへの描画および機能液滴吐出ヘッド8の吐出検査を中心に説明する。なお、ここでは機能液滴吐出ヘッド8の吐出検査として、吐出不良検査のみを行う場合について説明する。ワークWをアライメント状態にセットしたセットテーブル22が除給材エリア14に位置しており、ロール紙ユニット18が描画エリア11におけるキャリッジユニット4の直下に位置している。この状態から、ロール紙ユニット18、フラッシングユニット17およびセットテーブル22をX軸方向(検査エリア13側)に移動させるが、先ず検査シート44に対して第1検査吐出を実施する。ロール紙ユニット18は、検査エリア13に向って移動し、セットテーブル22は描画エリア11に向って移動する。フラッシングユニット17がキャリッジユニット4の直下を通過し、セットテーブル22の端部がキャリッジユニット4の直下に達したら、ワークWへの描画を開始する。
第1検査吐出後のロール紙ユニット18が画像認識ユニット19の直下に達したら、ロール紙ユニット18の移動を停止させる。続いて、画像認識ユニット19を駆動して第1検査吐出の着弾ドットを画像認識して、吐出不良を検査する。一方、描画エリア11では、ワークWを主走査方向(X軸方向)に往復動させると共に、キャリッジユニット4を適宜、副走査方向(Y軸方向)に移動させ、ワークWに対して所定の吐出パターンに基づいて描画が行われる。すなわち、描画エリア11において、ワークWへの描画を実施している間に、検査エリア13において、着弾ドットを画像認識の中心とする吐出不良の検査が実施される。
ワークWへの描画が終了すると、セットテーブル22は除給材エリア14に移動し、同時に、フラッシングユニット17がキャリッジユニット4の直下に移動する。ここで、新旧ワークWの除給材が実施されると共に、給材されたワークWのアライメントが実施される。またこれと並行して、キャリッジユニット4からフラッシングユニット17にフラッシングが行われ、機能液滴吐出ヘッド8のメニスカスが良好に維持される。さらに、この間に吐出検査終了後のロール紙ユニット18が、再び描画エリア11に移動し、次の検査吐出に備える。以上の工程を繰り返すことで、ワークWへの描画中およびワークWの除給材中に、機能液滴吐出ヘッド8の吐出検査が行われる。なお、ワークWの描画中に吐出検査を行うようにしているため、吐出検査の結果がNGとなった場合には、ワークWの描画を中止し、キャリッジユニット4(機能液滴吐出ヘッド8)の機能回復と、ワークWの交換(徐給材)と、が実施される。
このような構成では、セットテーブル22、フラッシングユニット17およびロール紙ユニット18は、X軸ガイドレール21上に、描画エリア11側からこの順番でそれぞれ移動可能に構成されており、画像認識ユニット19は、検査エリア13に配設されている。これにより、描画エリア11における描画時および除給材エリア14におけるワークWの除給材およびアライメント時に、時間的制約を受けることなく、機能液滴吐出ヘッド8の吐出検査を実施することができる。
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る液滴吐出装置1について説明する。なお、重複した記載を避けるべく、第1実施形態と異なる部分を主として説明する。この液滴吐出装置1では、吐出不良検査に加えて上記の吐出量検査を実施するようになっている。このため、ロール紙ユニット18における検査シート44の消耗が激しく、ロール紙として検査シート44の交換を頻繁に行う必要がある。そこで、描画エリア11から見て検査エリア13の先方に、サブメンテナンスエリア61が設定し、このサブメンテナンスエリア61にロール紙ユニット18を移動可能としている。そして、上記のチャンバー7において、サブメンテナンスエリア61を副チャンバー62で覆い、他の部分を主チャンバー63で覆うようにしている。これにより、描画動作を休止することなく、ロール紙ユニット18における検査シート44の交換を行えるようになっている。また、サブメンテナンスエリア61の設定に伴い、X軸ガイドレール21を、サブメンテナンスエリア61まで延設するようにしている。
主チャンバー63は、描画エリア11、検査エリア13およびメンテナンスエリア12を覆うように構成されており、X軸方向における副チャンバー62側の側壁には、X軸ガイドレール21が挿通すると共に、ロール紙ユニット18が通過する主チャンバー開口64と、主チャンバー開口64おけるX軸テーブル2以外の部分を開閉する開閉扉65と、が設けられている。また、主チャンバー63は、図外の主チャンバー調整機構により内部雰囲気を調整可能に構成されている。なお、内部雰囲気を調整は、主チャンバー63内に配置した各種センサーを用い、主チャンバー調整機構に内蔵したヒーター、クーラー、ファン等を制御する。また、内部雰囲気を調整は、主チャンバー63内を常時換気しながら行うことが好ましい。
副チャンバー62は、主にロール紙ユニット18の検査シート44を交換する際に使用するものであり、X軸テーブル2の端部に移動したロール紙ユニット18を収容するように構成されている。副チャンバー62は、主チャンバー63側の側壁にX軸ガイドレール21が挿通すると共に、ロール紙ユニット18が通過する副チャンバー開口66が開口している。また、副チャンバー62は、図外の副チャンバー調整機構により内部雰囲気を調整可能に構成されている。なお、内部雰囲気を調整は、主チャンバー63の場合と同じである。
本実施形態の液滴吐出装置1おける動作では、吐出不良を検査するための第1検査吐出と、相前後して機能液の吐出量を検査するための第2検査吐出が実施される。具体的には、第1検査吐出を実施し、続いて同一の検査シート44に対して第2検査吐出を実施する。そして、第1・第2検査吐出後のロール紙ユニット18が画像認識ユニット19の直下に達したら、ロール紙ユニット18の移動を停止させ、画像認識ユニット19を駆動して第1・第2検査吐出の着弾ドットを画像認識して、吐出不良を検査すると共に、吐出量を検査する。なお、第1検査吐出および第2検査吐出のいずれを先に実施してもよい。
この場合、副チャンバー62は、検査シート44の交換時において、開閉扉65を開放して移動してきたロール紙ユニット18を収容し、開閉扉65を閉塞後、内部雰囲気を大気置換する。そして、作業者が副チャンバー62内で検査シート44を交換後、副チャンバー62の内部雰囲気を、主チャンバー63の内部雰囲気と同一の窒素やドライエアーに置換する。その後、開閉扉65を開放し、ロール紙ユニット18を主チャンバー63に移動して検査吐出に供する。
これにより、副チャンバー62内でロール紙ユニット18の検査シート44を交換するとこができため、この交換作業時に、液滴吐出装置1を停止させる必要がない。また、人的作業により発生する大気の乱れ、塵および埃などが、主チャンバー63内の描画エリア11における処理に影響を及ぼすことがない。なお、主チャンバー調整機構および副チャンバー調整機構を、共通(兼用)のチャンバー調整機構とし、これに接続したダクト(または配管)を、適宜、流路切替えするようにしてもよい。
次に、図5を参照して、本発明の第3実施形態に係る液滴吐出装置1について説明する。この液滴吐出装置1におけるロール紙ユニット18は、第1検査シート73を搭載し第1検査吐出を受ける第1ロール紙ユニット71と、第2検査シート74を搭載し第2検査吐出を受ける第2ロール紙ユニット72と、から構成されており、第1ロール紙ユニット71および第2ロール紙ユニット72は、X軸ガイドレール21を介して、副チャンバー62に収容可能としている。
また、ロール紙ユニット移動機構25は、第1ロール紙ユニット71をX軸ガイドレール21上に移動させる第1ロール紙ユニット移動機構75と、第2ロール紙ユニット72をX軸ガイドレール21上に移動させる第2ロール紙ユニット移動機構76と、から構成されている。すなわち、第1ロール紙ユニット71および第2ロール紙ユニット72は、第1ロール紙ユニット移動機構75および第2ロール紙ユニット移動機構76により、それぞれX軸ガイドレール21に沿って個別に移動可能に構成されている。なお、第1ロール紙ユニット71および第2ロール紙ユニット72は、上記したロール紙ユニット18と同一構造であるため、ここでの説明は省略する。
この場合、上記した第1検査吐出を受ける第1検査吐出領域46は第1ロール紙ユニット71の第1検査シート73全面に設けられており、第2検査吐出を受ける第2検査吐出領域47は第2ロール紙ユニット72の第2検査シート74全面に設けられている。さらに上記したように、第1ロール紙ユニット71が受ける第1検査吐出(吐出不良検査)は、第2ロール紙ユニット72が受ける第2検査吐出(吐出量検査)より、狭い領域で実施することができる、すなわち、この場合、第1検査シート73および第2検査シート74の交換頻度は、同一ではなく、第2検査シート74の交換頻度が第1検査シート73の交換頻度より高く設定されている。よって、第1検査シート73および第2検査シート74の巻取り時期や交換時期を個別に管理することによりで、両検査シート73,74の無駄を省くことができる。
一方、画像認識ユニット19は、第1検査吐出結果を画像認識する第1画像認識ユニット56と、第2検査吐出結果を画像認識する第2画像認識ユニット57と、から構成されている。なお、第1画像認識ユニット56および第2画像認識ユニット57は、上記した画像認識ユニット19と同一構造であるため、ここでの説明は省略する。第1画像認識ユニット56は、第1ロール紙ユニット71に対応して、X軸テーブル2を跨ぐように検査エリア13の端部に配設されている。同様に、第2画像認識ユニット57は、第2ロール紙ユニット72に対応して、第1画像認識ユニット56より副チャンバー62側に、X軸テーブル2を跨ぐように配設されている。すなわち、第1画像認識ユニット56および第2画像認識ユニット57は、X軸テーブル2の端部において、この順番で描画エリア11側から配設されている。
図6に示すように、本実施形態に係る液滴吐出装置1による一連の動作では、吐出不良検査をおよび吐出量検査を独立して実施するようになっている。具体的には、ワークWをセットしたセットテーブル22が除給材エリア14に位置しており、第2ロール紙ユニット72がキャリッジユニット4の直下に位置しており、第1ロール紙ユニット71がセットテーブル22および第2ロール紙ユニット72の間に位置している。この状態から、各構成装置22,72,71をX軸方向(検査エリア13側)に移動させるが、先ず第2検査シート74に対して第2検査吐出を実施する。第2ロール紙ユニット72は、第2検査吐出後に検査エリア13に向って移動し、第1ロール紙ユニット71は、描画エリア11に向かって移動して第1検査吐出を受ける。フラッシングユニット17がキャリッジユニット4の直下を通過し、セットテーブル22の端部がキャリッジユニット4の直下に達したら、ワークWへの描画を開始する。
第2検査吐出後のロール紙ユニット18が第2画像認識ユニット57の直下に達したら、第2ロール紙ユニット72の移動を停止させる。続いて、第2画像認識ユニット57を駆動して第1検査吐出の着弾ドットを画像認識して、吐出量を検査する。これと並行して、第1検査吐出後のロール紙ユニット18が第1画像認識ユニット56の直下に達したら、第1ロール紙ユニット71の移動を停止させて、第1画像認識ユニット56を駆動して第1検査吐出の着弾ドットを画像認識して、吐出不良を検査する。一方、描画エリア11では、ワークWおよびキャリッジユニット4を相対的に主走査および副走査させて、ワークWに対して所定の吐出パターンに基づいて描画が行われる。ワークWへの描画終了後、セットテーブル22を除給材エリア14に移動させて、ワークWの除給材およびワークWのアライメントを実施する。またこれと並行して、キャリッジユニット4のフラッシングユニット17へのフラッシングが実施される。そして、吐出検査終了後の第1ロール紙ユニット71を、再び描画エリア11近傍に移動させて待機状態とする。
この場合、副チャンバー62は、検査シート44の交換時において、開閉扉65を開放して移動してきた第2ロール紙ユニット72、或いは第1ロール紙ユニット71および第2ロール紙ユニット72を収容し、開閉扉65を閉塞後、内部雰囲気を大気置換する。そして、作業者が副チャンバー62内で検査シート44を交換後、副チャンバー62の内部雰囲気を、主チャンバー63の内部雰囲気と同一の窒素やドライエアーに置換する。その後、開閉扉65を開放し、第1ロール紙ユニット71および第2ロール紙ユニット72を主チャンバー63に移動して検査吐出に供する。
これにより、副チャンバー62内で、第1ロール紙ユニット71および第2ロール紙ユニット72のそれぞれの検査シート44を交換するとこができため、検査シート44の交換に際し、液滴吐出装置1を停止させる必要がない。また、人的作業により発生する大気の乱れ、塵および埃などが、主チャンバー63内の描画エリア11における処理に影響を及ぼすことがない。
1…液滴吐出装置 8…機能液滴吐出ヘッド 11…描画エリア 12…メンテナンスエリア 13…検査エリア 17…フラッシングユニット 18…ロール紙ユニット 19…画像認識ユニット 21…X軸ガイドレール 22…セットテーブル 23…セットテーブル移動機構 24…フラッシング移動機構 25…ロール紙ユニット移動機構 37…吐出ノズル 44…検査シート 56…第1画像認識ユニット 57…第2画像認識ユニット 61…サブメンテナンスエリア 62…副チャンバー 63…主チャンバー 71…第1ロール紙ユニット 72…第2ロール紙ユニット 73…第1検査シート 74…第2検査シート W…ワーク

Claims (7)

  1. 描画エリアにおいて、ワークを移動させながら機能液滴吐出ヘッドを駆動して前記ワークに描画を行なうと共に、
    前記描画エリアから前記ワークの移動方向に外れた検査エリアにおいて、前記機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を行う液滴吐出装置であって、
    前記ワークをセットするセットテーブルと、
    前記セットテーブルに対し前記検査エリア側に配設され、前記機能液滴吐出ヘッドからの捨て吐出を受けるフラッシングユニットと、
    前記フラッシングユニットに対し前記検査エリア側に配設され、前記機能液滴吐出ヘッドからの検査吐出を受ける検査シートを搭載したシートユニットと、
    前記検査エリアに配設され、前記検査シートへの検査吐出結果を画像認識する画像認識手段と、
    前記セットテーブル、前記フラッシングユニットおよび前記シートユニットを、前記描画エリアおよび前記検査エリア間に延在する共通の移動軸上において移動させる移動手段と、を備え、
    前記移動手段は、前記セットテーブルおよび前記フラッシングユニットに対し、前記シートユニットを個別に移動可能に構成されていることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記移動手段は、前記セットテーブルおよび前記シートユニットに対し、前記フラッシングユニットを個別に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記描画エリアから見て前記検査エリアの先方に、前記シートユニットを保守するためのサブメンテナンスエリアが設定され、
    前記移動軸は、前記検査エリアを越えて前記サブメンテナンスエリアまで延設され、
    前記描画エリアおよび前記検査エリアを覆う主チャンバーと、
    前記サブメンテナンスエリアを覆う副チャンバーと、を更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記機能液滴吐出ヘッドの検査には、前記機能液滴吐出ヘッドにおける各吐出ノズルの吐出不良を検査する吐出不良検査と、前記各吐出ノズルからの機能液の吐出量を検査する吐出量検査と、があり、
    前記機能液滴吐出ヘッド、前記画像認識手段および前記移動手段を制御する制御手段を、更に備え、
    前記制御手段は、前記検査シートに前記吐出不良検査のための第1検査吐出、および前記吐出量検査のための第2検査吐出を実施させると共に、
    第1検査吐出の吐出結果に対する画像認識、および第2検査吐出の吐出結果に対する画像認識を実施させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  5. 前記機能液滴吐出ヘッドの検査には、前記機能液滴吐出ヘッドにおける各吐出ノズルの吐出不良を検査する吐出不良検査と、前記各吐出ノズルからの機能液の吐出量を検査する吐出量検査と、があり、
    前記シートユニットは、前記吐出不良検査のための第1検査吐出を受ける第1検査シートを搭載した第1シートユニットと、前記吐出量検査のための第2検査吐出を受ける第2検査シートを搭載した第2シートユニットと、有し、
    前記画像認識手段は、前記第1シートユニットへの第1検査吐出結果を画像認識する第1画像認識ユニットと、前記第2シートユニットへの第2検査吐出結果を画像認識する第2画像認識ユニットと、を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記第1検査シートの交換頻度に対し、前記第2検査シートの交換頻度が高く設定されており、
    前記移動軸上において、前記セットテーブル側から前記第1シートユニットおよび前記第2シートユニットの順に配設され、
    前記移動手段は、前記第1シートユニットおよび前記第2シートユニットを個別に移動可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. ワークを移動させながら機能液滴吐出ヘッドを駆動して、前記ワークに描画を行なう描画エリアと、前記描画エリアから前記ワークの移動方向に外れた位置に設定され、前記機能液滴吐出ヘッドの吐出検査を行う検査エリアと、を有し、
    前記描画エリアおよび前記検査エリア間に延在する共通の移動軸上に前記ワークをセットするセットテーブルおよび前記機能液滴吐出ヘッドからの検査吐出を受けるシートユニットを搭載すると共に、前記検査エリアに、前記シートユニットへの検査吐出結果を画像認識する画像認識手段を配置した液滴吐出装置の制御方法であって、
    前記ワークに描画を行なう直前に、前記描画エリアにおいて前記シートユニットに前記検査吐出を実施し、
    その後、前記描画エリアにおいて前記ワークへの描画を行なっている間に、前記シートユニットを前記検査エリアに移動させ、前記画像認識手段による前記検査吐出結果の画像認識を実施することを特徴とする液滴吐出装置の制御方法。
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