JP2024042615A - インクジェットプリンタ、及び、噴射ヘッドの制御方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ、及び、噴射ヘッドの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ノズル面に微小のインクが付着することを抑制して、印刷不良を適切に防止できるインクジェットプリンタ、及び、噴射ヘッドの制御方法を提供する。【解決手段】ノズル面31に形成された複数のノズル孔33からインクを噴射する噴射ヘッド3と、噴射ヘッド3のノズル面31に装着可能なキャップ11と、噴射ヘッド3を、キャップ11が着脱可能な待機位置P2と印刷データの取得により印刷を行う印刷位置P1とに移動させるヘッド駆動機構5と、噴射ヘッド3が待機位置P2に移動した場合に、予めグループ分けされた各グループに属する複数のノズル孔33からそれぞれインクをキャップ11に噴射するフラッシング動作を、該グループ毎に順次実行するフラッシング制御部23と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットプリンタ、及び、噴射ヘッドの制御方法に関する。
従来、ノズル面に複数のノズル孔が形成された噴射ヘッドと、噴射ヘッドに装着されるキャップとを備え、印刷中にキャップに向けてインク滴(以下単にインクという)を噴射してフラッシングするインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献1参照)。このフラッシングは、印刷中に定期的(例えば噴射ヘッドが一往復する1スキャンごと)にすべてのノズル孔からインクを噴射する動作である。これにより、例えばノズル孔の周縁(ノズル面)に付着して増粘されたインクを除去することができ、記録媒体に対してノズル孔からインクを正確に噴射させて精細な画像の印刷を可能とする。
特開2019-166792号公報
ところで、上記したフラッシングの動作では、噴射ヘッドのすべてのノズル孔からキャップに向けて同時にインクを噴射する。このため、隣り合っているノズル孔から噴射されるインクの液滴の間には乱気流が発生する。この場合、隣り合っているノズル孔同士の距離(ピッチ)が所定の距離(例えば、500μm程度)以上であれば、影響を及ぼさない程度の乱気流になるが、ノズル孔間の距離が例えば200μm未満の場合には乱気流が激しくなる。このため、インクの液滴の間に発生した乱気流に伴い、ノズル面等にミストと呼ばれる微小のインクの液滴が付着してしまい、画像の印刷不良を適切に防止する点で改良の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ノズル面に微小のインクが付着することを抑制して、印刷不良を適切に防止できるインクジェットプリンタ、及び、噴射ヘッドの制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェットプリンタは、ノズル面に形成された複数のノズル孔からインクを噴射する噴射ヘッドと、噴射ヘッドのノズル面に装着可能なキャップと、噴射ヘッドを、キャップが着脱可能な待機位置と印刷データの取得により印刷を行う印刷位置とに移動させるヘッド駆動機構と、噴射ヘッドが待機位置に移動した場合に、予めグループ分けされた各グループに属する複数のノズル孔からそれぞれインクをキャップに噴射するフラッシング動作を、該グループ毎に順次実行するフラッシング制御部と、を備える。
上記のインクジェットプリンタにおいて、噴射ヘッドは、該噴射ヘッドが移動する主走査方向に直交する副走査方向に、複数のノズル孔が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有し、フラッシング制御部は、少なくとも一のノズル列において、ノズル孔を一定数おきに含むグループを規定し、グループ毎にフラッシング動作を実行する。
上記のインクジェットプリンタにおいて、噴射ヘッドは、該噴射ヘッドが移動する主走査方向に直交する副走査方向に、複数のノズル孔が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有し、フラッシング制御部は、主走査方向または副走査方向に隣り合うノズル孔をそれぞれ別のグループにグループ分けする。
本発明に係る噴射ヘッドの制御方法は、ノズル面に形成された複数のノズル孔からインクを噴射する噴射ヘッドと、噴射ヘッドのノズル面に装着可能なキャップと、噴射ヘッドを、キャップが着脱可能な待機位置と印刷データの取得により印刷を行う印刷位置とに移動させるヘッド駆動機構と、を備えたインクジェットプリンタにおける噴射ヘッドの制御方法であって、噴射ヘッドを待機位置に移動させる移動ステップと、予めグループ分けされた各グループに属する複数のノズル孔からそれぞれインクをキャップに噴射するフラッシング動作を、該グループ毎に順次実行するフラッシングステップと、を備える。
上記の噴射ヘッドの制御方法において、インクジェットプリンタは、フラッシング制御部を更に備えており、噴射ヘッドは、該噴射ヘッドが移動する主走査方向に直交する副走査方向に、複数のノズル孔が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有する。
上記の噴射ヘッドの制御方法において、フラッシング制御部により、主走査方向または副走査方向に隣り合うノズル孔をそれぞれ別のグループにグループ分けするステップを更に備え、フラッシングステップは、主走査方向または副走査方向において隣り合っているノズル孔からは同一のタイミングでは噴射しない。
本発明によれば、ノズル面に微小のインクが付着することが抑制されるため、印刷不良を適切に防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの概略構成図である。 図2は、図1に示す噴射ヘッドのノズル面の一例を示す平面図である。 図3は、図2のA-A線部分断面図である。 図4は、クリーニング機構の一例を示す概略図である。 図5は、噴射ヘッドの制御方法の動作手順を示すフローチャートである。 図6は、フラッシングの動作における各ノズル孔の噴射の有無を模式的に示す図である。 図7は、フラッシングの動作における各ノズル孔の噴射の有無を模式的に示す図である。 図8は、フラッシングの動作における各ノズル孔の噴射の有無を模式的に示す図である。 図9は、フラッシングの動作における各ノズル孔の噴射の有無を模式的に示す図である。
以下、本発明に係るインクジェットプリンタ及び噴射ヘッドの制御方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本実施形態では、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。当該XYZ座標系においては、インクジェットプリンタを載置する床面に平行な平面をXY平面とする。このXY平面において、後述する記録媒体2の搬送方向をX方向と表記し、XY平面上でX方向に直交する方向をY方向と表記する。また、XY平面に垂直な方向はZ方向と表記する。X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向であり、矢印の方向とは反対の方向が-方向であるものとして説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるインクジェットプリンタの概略構成図である。図2は、図1に示す噴射ヘッドのノズル面の一例を示す平面図である。図3は、図2のA-A線部分断面図である。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1(以下、プリンタ1という)は、例えば、業務用のインクジェットプリンタであり、インクを噴射(吐出)して紙等の記録媒体2に印刷を行う。プリンタ1は、図1に示すように、記録媒体2に向かってインクを噴射する噴射ヘッド3と、噴射ヘッド3が搭載されるキャリッジ4と、キャリッジ4とともに噴射ヘッド3を主走査方向(Y方向)に往復移動させるヘッド駆動機構5と、キャリッジ4とともに噴射ヘッド3を主走査方向に案内するためのガイドレール6と、印刷時の記録媒体2が載置されるプラテン7と、プラテン7に載置される記録媒体2を、上下方向と主走査方向とに直交する副走査方向(X方向)に送る媒体送り機構(図示省略)とを備えている。
噴射ヘッド3は、図2に示すように、プラテン7(図1)と対向する下面に4つのノズル面31を有し、これらノズル面31の周囲にガードプレート32が配置されている。4つのノズル面31は、例えばマゼンタ、イエロー、シアン及びブラックの色毎に構成されている。ノズル面31は、それぞれ副走査方向(X方向)に沿って長く延びる略矩形状に形成され、4つのノズル面31が主走査方向(Y方向)に並べて設けられている。各ノズル面31には、インクを下方に向けて噴射する複数のノズル孔33が形成されている。噴射ヘッド3は、複数のノズル孔33のそれぞれからインクを噴射させる圧電素子(図示省略)を備えている。
本実施形態では、各ノズル面31には、所定ピッチ(例えば84.6μmピッチ(300dpi))で副走査方向(X方向)に沿って配列された複数(400個)のノズル孔33のノズル列が、Y方向に2列ずつ並べて形成されている。すなわち、噴射ヘッド3は、該噴射ヘッド3が移動する主走査方向(X方向)に直交する副走査方向(Y方向)に、複数のノズル孔33が配列されるノズル列を、該主走査方向(X方向)に複数列(8列)設けた構成を有している。この図2の例では、各ノズル面31における一方(図2中左側)のノズル列を第1ノズル列34とし、他方(図2中右側)のノズル列を第2ノズル列35とする。また、第1ノズル列34及び第2ノズル列35における一端(図2中上端)のノズル孔33の番号を1とし、他端(図2中下端)のノズル孔33の番号を400とする。また、4つのノズル面31に形成された8列のノズル列を区別する場合には、便宜上、図2の左側のノズル列から右側に向けて順次A~Hとする。この場合、A,C,E,Gのノズル列は第1ノズル列34であり、B,D,F,Hのノズル列は第2ノズル列35となる。
ガードプレート32は、図3に示すように、ノズル面31よりも下方(-Z方向)に突出して形成されている。ガードプレート32は、ノズル面31を保護するものであり、例えば後述するキャップ11などがノズル面31に直接接触することを防止する。
噴射ヘッド3は、図1に示すように、キャリッジ4に搭載されている。キャリッジ4および噴射ヘッド3は、印刷時には、プラテン7に載置された記録媒体2の上方に位置している。印刷中、噴射ヘッド3は、ヘッド駆動機構5によってプラテン7上を主走査方向に移動する。本実施形態では、プラテン7上の噴射ヘッド3の位置を印刷位置P1という。印刷位置P1は、印刷時に噴射ヘッド3が配置される位置であり、主走査方向に幅を有する。印刷位置P1の幅は、記録媒体2の主走査方向の幅よりも広い。この印刷位置P1では、噴射ヘッド3は、取得した印刷データに基づき、記録媒体2に印刷を行う。
また、プリンタ1は、ノズル孔33に目詰まり等の不具合が発生しないように噴射ヘッド3のノズル面31のクリーニングを行うクリーニング機構10と、このクリーニング機構10を含むプリンタ1全体を制御する制御部20とを備えている。図1の例では、クリーニング機構10は、プリンタ1の一端部(図1では右端部)付近に設けられており、噴射ヘッド3は、ヘッド駆動機構5によってクリーニング機構10の上方に移動可能となっている。本実施形態では、クリーニング機構10上の噴射ヘッド3の位置を待機位置P2という。ヘッド駆動機構5は、噴射ヘッド3を、待機位置P2とプラテン7上の印刷位置P1とに移動させる。この待機位置P2では、噴射ヘッド3のノズル面31に対して、クリーニング機構10によって適時にクリーニングが行われる。
図4は、クリーニング機構の一例を示す概略図である。図4に示すように、クリーニング機構10は、キャップ11と、キャップ移動部12と、不図示のワイパユニットとを備えている。キャップ11は、噴射ヘッド3が待機位置P2に位置している場合に、該噴射ヘッド3のノズル面31に装着可能となっている。キャップ11は、上部が開口した有底の箱状の形状を有し、例えばゴム等によって形成されている。キャップ11の上部の開口は、噴射ヘッド3の外周部に装着されるように構成されている。
キャップ移動部12は、キャップ11を噴射ヘッド3のノズル面31に装着し、または離間させる。キャップ移動部12は、キャップ11を上下方向(Z方向)に移動可能に支持する。キャップ移動部12は、キャップ11を上昇させることにより、キャップ11を噴射ヘッド3に装着し、キャップ11を下降させることにより、キャップ11を噴射ヘッド3から離脱させる。キャップ移動部12は、キャップ11を昇降可能に支持するものであればよく、例えば、ボールねじとモータとを含んだ構成とすることができる。
ワイパユニットは、噴射ヘッド3のノズル面31を拭ってクリーニングするユニットであり、例えば、印刷位置P1と待機位置P2との間に設けられている。ワイパユニットは、例えばゴム等で形成された払拭板を噴射ヘッド3の下面に当接させてノズル面31クリーニングする構成や、例えば不織布等で形成された払拭部材で噴射ヘッド3の下面を拭き取ることでノズル面31クリーニングする構成とすることができる。また、クリーニング機構10は、キャップ11内に溜まったインクを定期的に吸引して外部に排出する吸引ユニット(不図示)を備えた構成とすることもできる。
制御部20は、図1に示すように、データ取得部21と、印刷制御部22と、フラッシング制御部23と、キャッピング制御部24と、ワイピング制御部25とを備えている。制御部20は、例えばマイクロコンピュータであり、例えば、外部機器から印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行するCPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(Read Only Memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリ等の記憶部置とを備えている。
データ取得部21は、印刷データを保管する装置としての外部機器(不図示)に接続され、この外部機器から印刷データを逐次取得する。プリンタ1は、データ取得部21が逐次取得した印刷データに基づいて印刷を実行する。
印刷制御部22は、各部を制御して印刷を行わせる。印刷制御部22は、取得した印刷データに基づいて、印刷を実行する。印刷制御部22は、ヘッド駆動機構5を制御して噴射ヘッド3を印刷位置P1に配置するとともに、記録媒体2に対して噴射ヘッド3の各ノズル孔33からインクを噴射させて印刷を行う。
フラッシング制御部23は、各部を制御して、印刷中または印刷待機中にフラッシングを行わせる。フラッシングとは、印刷中に定期的(例えば噴射ヘッド3が1往復または1スキャンごと)に噴射ヘッド3を待機位置P2に移動させて、フラッシング位置、例えばキャップ11上でノズル孔33からインクを噴射する動作である。フラッシング制御部23は、例えば、印刷開始前(印刷待機中と印刷中とにフラッシングを行う。
キャッピング制御部24は、各部を制御してキャップ11を噴射ヘッド3に対して着脱させる。キャッピング制御部24は、印刷終了後に噴射ヘッド3を待機位置P2に移動させるとともに、キャップ移動部12を動作させて、キャップ11を噴射ヘッド3に装着する。また、キャッピング制御部24は、印刷開始前にキャップ移動部12を動作させて、キャップ11を噴射ヘッド3から離脱させる。
ワイピング制御部25は、各部を制御してワイピングを行わせる。ワイピングは、ワイパー機構(不図示)によって噴射ヘッド3のノズル面31を拭う作業である。ワイピング制御部25は、例えば、クリーニングや印刷中の定期メンテナンスの際に行う。また、ワイピング制御部25は、手動にてワイピング指示があったときなどに適宜ワイピングを実行してもよい。
上記したフラッシングの動作では、噴射ヘッド3のすべてのノズル孔33からキャップ11に向けて同時にインクを噴射する。このため、隣り合っているノズル孔33から噴射されるインクの液滴の間には乱気流が激しくなり、ノズル面31にミストと呼ばれる微小のインクの液滴が付着してしまい、画像の印刷不良が生じるおそれがある。特に、本実施形態のように、ノズル孔33のピッチ間が所定ピッチ(例えば84.6μmピッチ(300dpi))に設定される場合には、画像の印刷不良が生じるおそれが高くなる。このため、本実施形態では、各ノズル列における複数のノズル孔33を複数のグループに予め分けておき、このグループごとに順次フラッシングの動作を実行することにより、ノズル面31等に微小のインクが付着することを抑制し、画像の印刷不良を適切に防止している。
次に、本実施形態に係る噴射ヘッド3の制御方法について説明する。図5は、噴射ヘッドのフラッシング方法の動作手順を示すフローチャートである。図6~図9は、フラッシングの動作における各ノズル孔の噴射の有無を模式的に示す図である。これら図6~図9では、第1ノズル列34(A,C,E,G)及び第2ノズル列35(B,D,F,H)における一部のノズル孔33を拡大して示すとともに、噴射しないノズル孔33をハッチングで示している。下記の説明では、印刷中のフラッシングは1往復または1スキャン(噴射ヘッド3が1往復する)ごとに行われることとする。また、複数のノズル孔33は予め複数のグループに分けられている。
図5に示すように、制御部20は、データ取得部21により外部機器から印刷データを取得する(ステップS101)。本実施形態では、外部機器から印刷データが逐次送信され、データ取得部21は、送信された印刷データを逐次取得する。
制御部20は、印刷制御部22により、取得した印刷データに基づいて順次印刷を実行する(ステップS102)。具体的には、印刷制御部22は、噴射ヘッド3を印刷位置P1に移動させるとともに、この印刷位置P1の中で主走査方向(X方向)に1回の往復移動または1回のスキャンをさせる。この場合、印刷制御部22は、噴射ヘッド3の移動にタイミングを合わせて記録媒体2に対してインクを噴射させる。この動作により、記録媒体2には1ライン分の印刷がなされる。そして、プリンタ1は、媒体送り機構(図示省略)によって記録媒体2を副走査方向(Y方向)に搬送する。本実施形態では、印刷は、1ライン分の印刷と記録媒体2の搬送とを繰り返すことによって実行される。
制御部20は、ヘッド駆動機構5により、噴射ヘッド3を待機位置P2に移動させる(ステップS103)。本実施形態では、1往復または1スキャンごと、すなわち1ライン分の印刷がなされるごとに、噴射ヘッド3を待機位置P2に移動させ、後述するフラッシングの動作が実行される。
続いて、制御部20は、フラッシング制御部23により、噴射ヘッド3のフラッシングを行う(ステップS104)。このフラッシング動作は、上記した印刷動作とセットで実行される。フラッシング制御部23は、噴射ヘッド3が待機位置P2に移動した後に、この待機位置P2にてキャップ11内にインクを噴射させる。
上記したように、複数のノズル孔33は予め複数のグループに分けられている(グループ分けするステップ)。このため、フラッシング制御部23は、予めグループ分けされた各グループに属する複数のノズル孔33からそれぞれインクをキャップ11に噴射するフラッシング動作を、該グループ毎に順次実行する。具体的には、第1ノズル列34(A,C,E,G)及び第2ノズル列35(B,D,F,H)において、ノズル孔33を1つ(一定数)おきに含むグループを規定する。すなわち、第1ノズル列34(A,C,E,G)では、ノズル孔の番号が偶数(2、4・・・)となる第1グループと、ノズル孔の番号が奇数(1、3・・・)となる第2グループとが規定される。また、第2ノズル列35(B,D,F,H)でも、ノズル孔の番号が偶数(2、4・・・)となる第3グループと、ノズル孔の番号が奇数(1、3・・・)となる第4グループとが規定される。このように、本実施形態では、複数のノズル孔33を予め4つにグループ分けしておき、フラッシングをグループ毎に順次実行する。例えば、図6に示すように、第1グループに含まれる第1ノズル列34(A,C,E,G)の偶数番号のノズル孔33のフラッシングを行う。続いて、図7に示すように、第3グループに含まれる第2ノズル列35(B,D,F,H)の偶数番号のノズル孔33のフラッシングを行う。続いて、図8に示すように、第1グループに含まれる第1ノズル列34(A,C,E,G)の奇数番号のノズル孔33のフラッシングを行う。最後に、図9に示すように、第4グループに含まれる第2ノズル列35(B,D,F,H)の奇数番号のノズル孔33のフラッシングを行う。
この構成では、複数のノズル孔33に対するフラッシングされるノズル孔33の密度が低減される。さらには、主走査方向(X方向)及び副走査方向(Y方向)に隣り合っているノズル孔33が同時にフラッシングされることを防止している。このため、隣り合っているノズル孔33から噴射されるインクの間の乱気流を抑制することができ、ノズル面31等に微小のインクの液滴が付着することを防止できる。従って、画像の印刷不良を適切に防止しすることができる。特に、この構成では、複数のノズル列における主走査方向の中央側のノズル列(例えばC,D,E,F)は、主走査方向の端側のノズル列(例えばA,B,G,H)よりも、ノズル面31に付着するインク量を低減できることが判明した。このように、上記したフラッシングの動作では、主走査方向の中央側のノズル列(例えばC,D,E,F)でより高い効果を奏することができる。
次に、制御部20は、印刷がすべて終了したか否かを判定する(ステップS105)。具体的には、印刷制御部22は、取得したすべての印刷データに基づく印刷を実行したか否かを判定する。この判定において、印刷がすべて終了していない場合(ステップS105;No)には、処理をステップS102に戻す。また、印刷がすべて終了している場合(ステップS105;Yes)には、処理を終了する。
本実施形態では、1往復または1スキャンごとに、すべてのノズル孔33のフラッシング動作を実行する構成としたが、これに限るものではなく、例えばインクの乾燥速度などによって頻度を変更してもよい。例えば、使用するインクが所定の規定時間よりも早く乾燥しない場合には、1往復または1スキャン目に、図6に示すように、第1グループに含まれる第1ノズル列34(A,C,E,G)の偶数番号のノズル孔33のフラッシングと、図7に示すように、第3グループに含まれる第2ノズル列35(B,D,F,H)の偶数番号のノズル孔33のフラッシングとを行う。そして、2往復または2スキャン目に、図8に示すように、第1グループに含まれる第1ノズル列34(A,C,E,G)の奇数番号のノズル孔33のフラッシングと、図9に示すように、第4グループに含まれる第2ノズル列35(B,D,F,H)の奇数番号のノズル孔33のフラッシングとを行う。この構成では、上記したように、隣り合っているノズル孔33から噴射されるインクの液滴の間の乱気流を抑制することができ、ノズル面31に微小のインク液滴が付着することを防止できる。従って、画像の印刷不良を適切に防止しすることができる。さらに、1往復または1スキャンにおけるフラッシングに要する時間を低減できるため、印刷効率の向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態に係るプリンタ1は、ノズル面31に形成された複数のノズル孔33からインクを噴射する噴射ヘッド3と、噴射ヘッド3のノズル面31に装着可能なキャップ11と、噴射ヘッド3を、キャップ11が着脱可能な待機位置P2と印刷データの取得により印刷を行う印刷位置P1とに移動させるヘッド駆動機構5と、噴射ヘッド3が待機位置P2に移動した場合に、予めグループ分けされた各グループに属する複数のノズル孔33からそれぞれインクをキャップ11に噴射するフラッシング動作を、該グループ毎に順次実行するフラッシング制御部23と、を備える。この構成によれば、複数のノズル孔33に対するフラッシングされるノズル孔33の密度が低減される。このため、ノズル孔33から噴射されるインクの液滴の間の乱気流を抑制することができ、ノズル面31に微小のインクの液滴が付着することを防止できる。従って、画像の印刷不良を適切に防止しすることができる。
また、本実施形態に係るプリンタ1において、噴射ヘッド3は、該噴射ヘッド3が移動する主走査方向(X方向)に直交する副走査方向(Y方向)に、複数のノズル孔33が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有し、フラッシング制御部23は、少なくとも一のノズル列において、ノズル孔33を1つおきに含むグループを規定し、グループ毎にフラッシング動作を実行する。この構成によれば、少なくとも一のノズル列では、副走査方向(Y方向)に隣り合っているノズル孔33が同時にフラッシングされることを防止する。このため、副走査方向(Y方向)に隣り合うノズル孔33から噴射されるインクの液滴の間の乱気流を抑制することができ、ノズル面31に微小のインクの液滴が付着することを防止できる。従って、画像の印刷不良を適切に防止しすることができる。
また、本実施形態に係るプリンタ1において、噴射ヘッド3は、該噴射ヘッド3が移動する主走査方向(X方向)に直交する副走査方向(Y方向)に、複数のノズル孔33が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有し、フラッシング制御部23は、主走査方向(X方向)または副走査方向(Y方向)に隣り合うノズル孔をそれぞれ別のグループにグループ分けする。このため、一のノズル孔33に対して、主走査方向(X方向)または副走査方向(Y方向)に隣り合うノズル孔33が同時にフラッシングされることを防止する。このため、主走査方向(X方向)及び副走査方向(Y方向)に隣り合うノズル孔33から噴射されるインクの液滴の間の乱気流を抑制することができ、ノズル面31に微小のインクの液滴が付着することを防止できる。従って、画像の印刷不良を適切に防止しすることができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
1 プリンタ(インクジェットプリンタ)
2 記録媒体
3 噴射ヘッド
5 ヘッド駆動機構
10 クリーニング機構
11 キャップ
12 キャップ移動部
20 制御部
21 データ取得部
22 印刷制御部
23 フラッシング制御部
24 キャッピング制御部
25 ワイピング制御部
31 ノズル面
33 ノズル孔
34 第1ノズル列
35 第2ノズル列
P1 印刷位置
P2 待機位置

Claims (6)

  1. ノズル面に形成された複数のノズル孔からインクを噴射する噴射ヘッドと、
    前記噴射ヘッドのノズル面に装着可能なキャップと、
    前記噴射ヘッドを、前記キャップが着脱可能な待機位置と印刷データの取得により印刷を行う印刷位置とに移動させるヘッド駆動機構と、
    前記噴射ヘッドが前記待機位置に移動した場合に、予めグループ分けされた各グループに属する複数の前記ノズル孔からそれぞれインクを前記キャップに噴射するフラッシング動作を、該グループ毎に順次実行するフラッシング制御部と、
    を備えるインクジェットプリンタ。
  2. 前記噴射ヘッドは、該噴射ヘッドが移動する主走査方向に直交する副走査方向に、複数の前記ノズル孔が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有し、
    前記フラッシング制御部は、少なくとも一のノズル列において、ノズル孔を一定数おきに含むグループを規定し、グループ毎にフラッシング動作を実行する
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記噴射ヘッドは、該噴射ヘッドが移動する主走査方向に直交する副走査方向に、複数の前記ノズル孔が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有し、
    前記フラッシング制御部は、前記主走査方向または前記副走査方向に隣り合うノズル孔をそれぞれ別のグループにグループ分けする
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. ノズル面に形成された複数のノズル孔からインクを噴射する噴射ヘッドと、前記噴射ヘッドのノズル面に装着可能なキャップと、前記噴射ヘッドを、前記キャップが着脱可能な待機位置と印刷データの取得により印刷を行う印刷位置とに移動させるヘッド駆動機構と、を備えたインクジェットプリンタにおける噴射ヘッドの制御方法であって、
    前記噴射ヘッドを前記待機位置に移動させる移動ステップと、
    予めグループ分けされた各グループに属する複数の前記ノズル孔からそれぞれインクを前記キャップに噴射するフラッシング動作を該グループ毎に順次実行するフラッシングステップと、
    を備える噴射ヘッドの制御方法。
  5. 前記インクジェットプリンタは、フラッシング制御部を更に備えており、
    前記噴射ヘッドは、該噴射ヘッドが移動する主走査方向に直交する副走査方向に、複数の前記ノズル孔が配列されるノズル列を、該主走査方向に複数列設けた構成を有する
    請求項4に記載の噴射ヘッドの制御方法。
  6. 前記フラッシング制御部により、前記主走査方向または前記副走査方向に隣り合うノズル孔をそれぞれ別のグループにグループ分けするステップを更に備え、
    前記フラッシングステップは、前記主走査方向または前記副走査方向において隣り合っている前記ノズル孔からは同一のタイミングでは噴射しない
    請求項5に記載の噴射ヘッドの制御方法。
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