JP6193251B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、インクジェットプリント装置が開示されている。このインクジェットプリント装置では、インク及びこのインクを不溶化させる処理液がインクジェットヘッドから吐出されてプリントが行われる。インクジェットプリント装置では、カバープレートによりインクジェットヘッドの吐出口面において被覆する領域と、カバープレートを装着するインクジェットヘッドが定められる。これらは、プリント媒体上にインクと処理液を重ねて打ち込んだときに生じるはね返りミストの内容及び挙動に基づいて定められる。
特許文献2には、インクジェット記録装置が開示されている。このインクジェット記録装置は、インクジェット記録ヘッドと、ヘッドケースと、ノズルカバーと、桟を有する。インクジェット記録ヘッドは、ノズルプレートに形成された複数のノズル列からインク滴を吐出する。ヘッドケースは、箱型で、インクジェット記録ヘッドが固着される。ノズルカバーは、ヘッドケースに装着され、ノズルプレートの外縁部をカバーするカバー面と共に、ノズル面を露出させる開口部が形成された箱状である。桟は、開口部に架け渡され、複数のノズル列で構成されたノズル群の間のノズル面を覆う。
特許文献3には、インクジェット式記録装置が開示されている。このインクジェット式記録装置は、ライン式記録装置であって、ヘッド本体と、カバーと、整流板と、気流発生手段を具備する。ヘッド本体は、液体を噴射するノズル開口を有する。カバーは、ノズル開口が開口する液体噴射面の周囲に、液体の噴射方向に突出して設けられる。整流板は、カバー内に液体噴射面から離れた位置に設けられて、ノズル開口に相対向する領域に開口が設けられる。整流板は、液体噴射面の面方向の少なくとも一方向又は当該面方向に対して傾斜する方向に移動可能に設けられる。気流発生手段は、整流板と液体噴射面の間に液体噴射面の面方向に沿って気流を発生させる。
特開平9−216354号公報 特開2004−284255号公報 特開2011−167942号公報
搬送部の搬送面と記録ヘッドの吐出面の間に、記録ヘッドに形成されたノズルから吐出されたインクが通過する開口が形成されたカバープレートを設けたインクジェット記録装置とすることができる。このインクジェット記録装置によれば、記録媒体を搬送しつつインクを吐出して画像を記録する際に、吐出面が受ける風の影響を抑制することができる。その結果、ノズルから吐出されたインクを所定の位置に精度よく着弾させることが可能となる。好適な品質の画像を記録することができる。
例えば、工業的に用いられるインクジェット記録装置では、記録ヘッドが大型となる場合がある。大型の記録ヘッドでは、複数のノズルが形成された吐出面が広くなる。吐出面の拡大に伴い、カバープレートの大型化が必要となる場合がある。
カバープレートは搬送面と吐出面の間に設けられるため、画像記録時の吐出面と記録媒体の間のギャップは、カバープレートの厚みも考慮して設定される。カバープレートの厚みを薄くすることができると、ギャップを設定する際の自由度が広がると考えられる。しかし、大型化したカバープレートにおいて、その厚みを薄くすると、剛性が低下し、カバープレートが撓み易くなる。
本発明は、大型の記録ヘッドにも対応可能な構造のカバープレートを備えるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面のインクジェット記録装置は、搬送面を含み、前記搬送面に載せ置かれた記録媒体を搬送する搬送部と、前記搬送面の上方に設けられ、前記搬送部で搬送される前記記録媒体にインクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと、前記搬送面と前記複数のノズルが形成された吐出面との間に設けられ、前記複数のノズルと対向する位置に前記ノズルから吐出されたインクを前記搬送面の側に通過させる開口が形成された、前記吐出面を被覆するカバープレートと、を備え、前記カバープレートは、前記吐出面の第一領域を被覆する第一被覆部と、前記吐出面の第二領域を被覆する第二被覆部と、前記第一被覆部と前記第二被覆部とを並べた状態で支持するフレーム部と、を備える。
このインクジェット記録装置によれば、小型で薄型化可能な第一被覆部及び第二被覆部によって、これらに生じる撓みを抑制することができる。従って、仮に、大型の記録ヘッドで、吐出面が広い場合であっても、カバープレート全体の撓みを低減することができる。撓みの少ないカバープレートによって、吐出面への空気の流れを好適に遮蔽することができる。
前記インクジェット記録装置において、前記記録ヘッドは、前記搬送部によって前記記録媒体が搬送される方向に対応した第一方向に交差する第二方向に前記複数のノズルが配列されたライン型の記録ヘッドであり、前記カバープレートは、前記第一被覆部と前記第二被覆部とを前記第二方向に並べた状態で前記フレーム部に支持して形成される、ようにしてもよい。これによれば、ライン型の記録ヘッドに対応可能なカバープレートとすることができる。ライン型の記録ヘッドについても、吐出面への空気の流れを好適に遮蔽することができる。
前記記録ヘッドは、前記記録ヘッドの第一部分をなす第一ヘッドモジュールと、前記記録ヘッドの第二部分をなし、前記第二方向において前記第一ヘッドモジュールと並べて設けられる第二ヘッドモジュールと、を備え、前記第一ヘッドモジュールは、前記複数のノズルのうちの第一ノズルが前記第二方向に複数配列された第一ヘッド部と、前記複数のノズルのうちの第二ノズルが前記第二方向に複数配列された第二ヘッド部と、前記第一ヘッド部と前記第二ヘッド部とが前記第一方向に所定の間隔で並んで固定される第一中間プレートと、を備え、前記第二ヘッドモジュールは、前記複数のノズルのうちの第三ノズルが前記第二方向に複数配列された第三ヘッド部と、前記複数のノズルのうちの第四ノズルが前記第二方向に複数配列された第四ヘッド部と、前記第三ヘッド部と前記第四ヘッド部とが前記第一方向に前記所定の間隔で並んで固定される第二中間プレートと、を備え、前記第一ヘッドモジュールと前記第二ヘッドモジュールとは、前記複数の第一ノズルと前記複数の第三ノズルとが前記第二方向に直線状に配列され、前記複数の第二ノズルと前記複数の第四ノズルとが前記第二方向に直線状に配列される状態で前記第二方向に並べられ、前記第一被覆部は、前記第一ヘッドモジュールにより形成される前記吐出面の前記第一領域を被覆し、前記第二被覆部は、前記第二ヘッドモジュールにより形成される前記吐出面の前記第二領域を被覆する、ようにしてもよい。
これによれば、ライン型の記録ヘッドを、第一ヘッドモジュールと第二ヘッドモジュールを第二方向に並べて形成し、このように形成されたライン型の記録ヘッドに対応可能なカバープレートとすることができる。第一ヘッドモジュールにより形成される吐出面の第一領域への空気の流れを第一被覆部で好適に遮蔽し、第二ヘッドモジュールにより形成される吐出面の第二領域への空気の流れを第二被覆部で好適に遮蔽することができる。
前記記録ヘッドを前記第二方向に移動する第一移動部と、前記カバープレートを前記第一方向に移動する第二移動部と、を備える、ようにしてもよい。これによれば、記録ヘッドを第二方向に移動し、カバープレートを第一方向に移動することができる。カバープレートを、吐出面に対向した位置から対向しない位置と、吐出面に対向しない位置から対向する位置に、スムーズに移動させることができる。
本発明によれば、大型の記録ヘッドにも対応可能な構造のカバープレートを備えるインクジェット記録装置を得ることができる。
インクジェット記録装置の一例を示す図である。 記録部を記録ヘッドの吐出面の側から視た図である。 カバープレートの一例を示す図である。 被覆部及びフレーム部の一例を示す図である。 カバープレートと記録部を搬送面に対向するカバープレートの面の側から視た図であって、ノズルと開口の位置関係を示す図である。 メンテナンス部においてカバープレートを吐出面に対向しない位置に移動させた状態を示す図である。 メンテナンス部においてカバープレートを上昇させた状態を示す図である。 インクジェット記録装置の他の例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<インクジェット記録装置>
インクジェット記録装置10について、図1を参照して説明する。インクジェット記録装置10では、入力された画像データに従い、記録媒体12にインクが吐出され、入力された画像データに対応した画像が記録される。図1で、第一方向において、記録部40の下流側の記録媒体12に付した交差模様は、記録媒体12に記録された画像を示している。画像の記録には、例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のインクが用いられる。画像の記録には、これら4色の他、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の淡色系であるライトイエロー、ライトマゼンタ、ライトシアン、及び/又は、クリアを用いてもよい。本実施形態では、画像の記録に用いるインク色として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色を例に説明する。記録媒体12としては、記録用紙の他、工業的な加工生産において用いられる産業資材が例示される。産業資材には、短冊状の布帛、長尺状の布帛又は各種の建築材等が例示される。布帛としては、各種材質による繊維織編物が含まれる。図1及び後述する図8では、記録媒体12として長尺状の布帛を例示している。
インクジェット記録装置10は、搬送部20と、記録部40と、第一移動部70と、メンテナンス部80と、カバープレート90を備える。搬送部20は、搬送部20の上流側の位置で搬送面21に載せ置かれた記録媒体12を、搬送部20の下流側に搬送する。搬送部20による記録媒体12の搬送は、連続的に行われる。記録媒体12が搬送される方向(搬送方向)に対応した方向を「第一方向」という。第一方向の一方側を「上流側」といい、第一方向の他方側を「下流側」という。記録媒体12が搬送される方向は、第一方向のうち、上流側から下流側に向かう方向である。搬送部20は、例えば、ベルトコンベアのような搬送機構によって構成される。搬送部20は、既に実用化されたインクジェット記録装置が備える搬送部と同様である。搬送部20に関するこの他の説明は省略する。
記録部40は、搬送部20によって搬送される記録媒体12に、各色のインクを吐出し、画像を記録する。記録部40は、キャリッジ41と、記録ヘッド42を備える。キャリッジ41には、記録ヘッド42が搭載される。記録ヘッド42には、インクを吐出する複数のノズル44が、第一方向と第二方向に配列して形成される(図2参照)。第二方向は、第一方向に交差、具体的には直交する方向である。長尺状の記録媒体12を例とする本実施形態では、第二方向は、記録媒体12の幅方向に一致する。記録ヘッド42は、搬送面21の上方に設けられる。記録ヘッド42は、吐出面45が搬送面21に対向した位置関係となる。吐出面45は、複数のノズル44が形成された記録ヘッド42の面である(図2参照)。記録ヘッド42は、ライン型の記録ヘッドである。ライン型の記録ヘッド42では、ノズル44は、例えば、第二方向において記録媒体12の幅以上の範囲に形成される。記録ヘッド42に関するこの他の説明は、後述する。
第一移動部70は、記録部40を第二方向に移動する。例えば、記録ヘッド42をメンテナンスする場合、第一移動部70は、記録部40をメンテナンス部80が設けられた位置に移動する。図1で、実線で示す「記録部40」は、メンテナンス部80の側への移動前の状態を示し、2点鎖線で示す「記録部40」は、メンテナンス部80の側への移動後の状態を示す。第一移動部70は、例えば、スライド機構71と、駆動部77を備える。スライド機構71は、例えば、ボールねじ72と、リニアガイド75,76を備える。記録部40は、キャリッジ41の天部の側において、ボールねじ72のナット部73に固定されると共に、リニアガイド75,76に支持される。キャリッジ41の天部は、吐出面45とは反対側となる記録部40の鉛直方向の上側の部分である。駆動部77は、ボールねじ72のねじ軸74を左右両方向に回転させ、記録部40を第二方向に移動させる駆動源である。駆動部77は、例えば、モータを含む。駆動部77が所定の方向に回転すると、駆動部77の回転方向に対応した方向に、ねじ軸74が回転する。ナット部73は、第二方向において、ねじ軸74の回転方向に対応した方向に移動する。記録部40は、ナット部73の移動に伴い、リニアガイド75,76にガイドされた状態で移動する。図1では、メンテナンス部80の側への移動後の状態におけるナット部73の図示を省略している。
メンテナンス部80では、例えば、吐出面45がクリーニングされる。クリーニングでは、記録ヘッド42に含まれるノズル44から、各色のインクが強制的に吐出される。この吐出は、例えば、エア詰まり等を解消する目的で行われる。また、メンテナンス部80では、検査用媒体に、テストパターンが記録され、記録されたテストパターンに従い、インクの吐出状態が検査される。テストパターンの記録は、記録媒体12への画像の記録が行われている所定のタイミングで行われる。メンテナンスが終了した場合、記録部40は、第一移動部70によって、図1の実線で示す位置に戻される。その後、インクジェット記録装置10では、例えば、記録媒体12の搬送が開始され、記録媒体12への画像の記録が実行される。
カバープレート90は、搬送面21と吐出面45の間に設けられる。カバープレート90は、画像が記録される場合、この位置で、搬送面21から吐出面45の側への空気の流れを遮蔽する。このような空気の流れは、次のようにして生じる。空気の流れは、例えば、搬送部20によって記録媒体12が搬送されることに伴い生じる。また、空気の流れは、ノズル44から吐出されたインクの飛翔に伴う気流が記録媒体12で跳ね返って生じる。カバープレート90に関するこの他の説明は、後述する。
<記録ヘッド>
記録ヘッド42について、図2を参照して説明する。記録ヘッド42は、複数のヘッドモジュールが一体となって形成される。本実施形態では、記録ヘッド42は、4個のヘッドモジュール46,47,48,49によって形成される。即ち、ヘッドモジュール46,47,48,49は、それぞれが記録ヘッド42の一部を形成する。ヘッドモジュール46,47,48,49は、それぞれがキャリッジ41に位置決めされた状態で取り付けられる。記録ヘッド42を形成するヘッドモジュールの個数は、4個以外の個数であってもよい。例えば、8個としてもよい。記録ヘッド42を形成するヘッドモジュールの個数は、諸条件の下、適宜設定される。
ヘッドモジュール46は、中間プレート50と、ヘッド部51,52,53,54を含む。ヘッドモジュール46は、中間プレート50に、ヘッド部51,52,53,54を固定して形成される。ヘッド部51,52,53,54は、それぞれが所定の間隔で第一方向に並べて設けられる。ヘッド部51は、イエロー用のヘッド部である。ヘッド部52は、マゼンタ用のヘッド部である。ヘッド部53は、シアン用のヘッド部である。ヘッド部54は、ブラック用のヘッド部である。各色用のヘッド部51,52,53,54には、対応する色のインクを吐出する複数のノズル44がそれぞれ形成される。複数のノズル44の配置に関し、ヘッド部51,52,53,54では、第二方向に配列されたノズル44によるノズル列が、第一方向に沿って2列形成される。1列当たりのノズル44の個数、列数及び/又は各列相互のノズル44の第二方向の位置関係といった複数のノズル44の配置は、図2とは異なる状態であってもよい。複数のノズル44の配置は、諸条件の下、適宜設定される。
ヘッドモジュール47は、中間プレート55と、ヘッド部56,57,58,59を含む。ヘッドモジュール47は、中間プレート55に、ヘッド部56,57,58,59を固定して形成される。ヘッド部56,57,58,59は、それぞれが所定の間隔で第一方向に並べて設けられる。ヘッド部56,57,58,59の間隔は、ヘッドモジュール46でのヘッド部51,52,53,54の場合と同じである。ヘッド部56は、イエロー用のヘッド部である。ヘッド部57は、マゼンタ用のヘッド部である。ヘッド部58は、シアン用のヘッド部である。ヘッド部59は、ブラック用のヘッド部である。各色用のヘッド部56,57,58,59には、対応する色のインクを吐出する複数のノズル44がそれぞれ形成される。複数のノズル44の配置は、ヘッドモジュール46でのヘッド部51,52,53,54の場合と同じである。これに関する説明は省略する。
ヘッドモジュール48は、中間プレート60と、ヘッド部61,62,63,64を含む。ヘッドモジュール48は、中間プレート60に、ヘッド部61,62,63,64を固定して形成される。ヘッド部61,62,63,64は、それぞれが所定の間隔で第一方向に並べて設けられる。ヘッド部61,62,63,64の間隔は、ヘッドモジュール46でのヘッド部51,52,53,54の場合と同じである。ヘッド部61は、イエロー用のヘッド部である。ヘッド部62は、マゼンタ用のヘッド部である。ヘッド部63は、シアン用のヘッド部である。ヘッド部64は、ブラック用のヘッド部である。各色用のヘッド部61,62,63,64には、対応する色のインクを吐出する複数のノズル44がそれぞれ形成される。複数のノズル44の配置は、ヘッドモジュール46でのヘッド部51,52,53,54の場合と同じである。これに関する説明は省略する。
ヘッドモジュール49は、中間プレート65と、ヘッド部66,67,68,69を含む。ヘッドモジュール49は、中間プレート65に、ヘッド部66,67,68,69を固定して形成される。ヘッド部66,67,68,69は、それぞれが所定の間隔で第一方向に並べて設けられる。ヘッド部66,67,68,69の間隔は、ヘッドモジュール46でのヘッド部51,52,53,54の場合と同じである。ヘッド部66は、イエロー用のヘッド部である。ヘッド部67は、マゼンタ用のヘッド部である。ヘッド部68は、シアン用のヘッド部である。ヘッド部69は、ブラック用のヘッド部である。各色用のヘッド部66,67,68,69には、対応する色のインクを吐出する複数のノズル44がそれぞれ形成される。複数のノズル44の配置は、ヘッドモジュール46でのヘッド部51,52,53,54の場合と同じである。これに関する説明は省略する。
本実施形態では、イエロー用のヘッド部51,56,61,66にそれぞれ形成されたイエローインクを吐出するノズル44を、「ノズル44Y」という。マゼンタ用のヘッド部52,57,62,67にそれぞれ形成されたマゼンタインクを吐出するノズル44を、「ノズル44M」という。シアン用のヘッド部53,58,63,68にそれぞれ形成されたシアンインクを吐出するノズル44を、「ノズル44C」という。ブラック用のヘッド部54,59,64,69にそれぞれ形成されたブラックインクを吐出するノズル44を、「ノズル44K」という。インク色を区別しない場合、又は、ノズル44Y,44M,44C,44Kを区別しない若しくはこれらを総称する場合、「ノズル44」という。
中間プレート50,55,60,65は、共通した形状とされる。ヘッド部51,52,53,54と、ヘッド部56,57,58,59と、ヘッド部61,62,63,64と、ヘッド部66,67,68,69は、ノズル44を含め、何れも同じ形状とされる。中間プレート50に対するヘッド部51,52,53,54の各配置と、中間プレート55に対するヘッド部56,57,58,59の各配置と、中間プレート60に対するヘッド部61,62,63,64の各配置と、中間プレート65に対するヘッド部66,67,68,69の各配置は、何れも同一とされる。中間プレート50,55,60,65が、図2に示すように、第二方向に並んだ状態でキャリッジ41に取り付けられた場合、イエロー用のヘッド部51,56,61,66は、第二方向に直線的に配置される。同様に、マゼンタ用のヘッド部52,57,62,67は、第二方向に直線的に配置される。シアン用のヘッド部53,58,63,68は、第二方向に直線的に配置される。ブラック用のヘッド部54,59,64,69は、第二方向に直線的に配置される。
このとき、ヘッド部51,56,61,66のそれぞれにおいて、第二方向に配列されたノズル44Yによるノズル列に関し、第一方向の上流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LA上に配列される。第一方向の下流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LB上に配列される。ヘッド部52,57,62,67のそれぞれにおいて、第二方向に配列されたノズル44Mによるノズル列に関し、第一方向の上流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LC上に配列される。第一方向の下流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LD上に配列される。ヘッド部53,58,63,68のそれぞれにおいて、第二方向に配列されたノズル44Cによるノズル列に関し、第一方向の上流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LE上に配列される。第一方向の下流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LF上に配列される。ヘッド部54,59,64,69のそれぞれにおいて、第二方向に配列されたノズル44Kによるノズル列に関し、第一方向の上流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LG上に配列される。第一方向の下流側に形成されたノズル列は、第二方向の仮想直線LH上に配列される。
イエロー用のヘッド部51,56,61,66は、イエロー用の流路(不図示)を介して、イエローインクを貯留したインクタンク(不図示)にそれぞれ接続される。イエローインクは、イエロー用のインクタンクから流出し、イエロー用の流路を流れ、ヘッド部51,56,61,66にそれぞれ供給される。マゼンタ用のヘッド部52,57,62,67は、マゼンタ用の流路(不図示)を介して、マゼンタインクを貯留したインクタンク(不図示)にそれぞれ接続される。マゼンタインクは、マゼンタ用のインクタンクから流出し、マゼンタ用の流路を流れ、ヘッド部52,57,62,67にそれぞれ供給される。シアン用のヘッド部53,58,63,68は、シアン用の流路(不図示)を介して、シアンインクを貯留したインクタンク(不図示)にそれぞれ接続される。シアンインクは、シアン用のインクタンクから流出し、シアン用の流路を流れ、ヘッド部53,58,63,68にそれぞれ供給される。ブラック用のヘッド部54,59,64,69は、ブラック用の流路(不図示)を介して、ブラックインクを貯留したインクタンク(不図示)にそれぞれ接続される。ブラックインクは、ブラック用のインクタンクから流出し、ブラック用の流路を流れ、ヘッド部54,59,64,69にそれぞれ供給される。
記録ヘッド42における各ヘッド部に関し、第一方向の上流側に形成されたノズル列のノズル44と、第一方向の下流側に形成されたノズル列のノズル44に、異なる色のインクを供給し、これら各ノズル列のノズル44から、異なる色のインクを吐出するようにしてもよい。この場合、記録ヘッド42が図2に示すような構造であれば、この1セットの記録ヘッド42によって、8色のインクを吐出することができる。8色のインクは、仮想直線LA〜LHの合計8列に対応する。各ヘッド部には、異なる各色のインクを吐出するノズル44によるノズル列が形成され、各ヘッド部は、各ノズル列のノズル44から吐出される各色用のヘッド部となる。各ヘッド部への各色のインクの供給に関しては、例えば、画像の記録に用いるインク色を考慮する等して、適宜設定される。
<カバープレート>
カバープレート90について、図1及び図3〜図5を参照して説明する。カバープレート90は、搬送面21と吐出面45の間で、所定の支持構造(不図示)を介して、搬送面21及び吐出面45に対して平行な状態で支持される。カバープレート90の支持は、例えば、吊り下げ支持構造によって行われる。吊り下げ支持構造では、カバープレート90は、キャリッジ41に吊り下げられる。キャリッジ41に吊り下げられた状態において、カバープレート90は、搬送面21及び吐出面45に対して平行な状態とされる。
吊り下げ支持構造では、キャリッジ41及びカバープレート90の所定の位置に、所定の支持部材(不図示)が適宜設けられる。支持部材の構成は特に限定されず、何れの構成であってもよい。例えば、支持部材を、フック状の爪状部材と、これに係合する係合部材とし、これら各部材を、キャリッジ41及びカバープレート90の所定の位置に所定の数だけ適宜設けるようにしてもよい。この場合、カバープレート90のキャリッジ41への吊り下げは、キャリッジ41に設けられた爪状部材及び係合部材のうちの一方の部材と、カバープレート90に設けられた爪状部材及び係合部材のうちの他方の部材を係合させて行われる。係合部材は、爪状の部材であってもよい。カバープレート90の支持を吊り下げ支持構造とした場合、記録部40と共に、カバープレート90もメンテナンス部80の側に移動するようにしてもよい。図1で、実線で示す「カバープレート90」は、メンテナンス部80の側への移動前の状態を示し、2点鎖線で示す「カバープレート90」は、メンテナンス部80の側への移動後の状態を示す。
この他、カバープレート90の支持は、フレーム支持構造によって行うようにしてもよい。フレーム支持構造では、搬送部20を構成するフレーム(不図示)の上に支柱が設けられる。カバープレート90は、搬送面21及び吐出面45に対して平行な状態となるよう、下側からこの支柱によって支持される。カバープレート90の支持をフレーム支持構造とした場合、カバープレート90は、記録部40をメンテナンス部80の側に移動させても、搬送部20の側に残る。
カバープレート90は、図3及び図4に示すように、被覆部91,92,93,94と、フレーム部95を備える。被覆部91,92,93,94は、フレーム部95に形成された装着部96,97,98,99に装着される(図4参照)。装着部96,97,98,99は、カバープレート90の厚み方向にフレーム部95を貫通し、第二方向に並んで形成される。搬送面21と吐出面45の間でこれらに対して平行な状態で支持されたカバープレート90を基準としたとき、カバープレート90の厚み方向は、鉛直方向に一致する(図1、図3及び図4参照)。カバープレート90は、ノズル領域45Sに対応した平板状の形状を有し、ノズル領域45Sを含む吐出面45を被覆する(図5参照)。ノズル領域45Sは、吐出面45において複数のノズル44が形成された領域(図2で「破線で囲まれた領域」参照)である。図1では、カバープレート90の図示を簡略化し、被覆部91,92,93,94及びフレーム部95の図示を省略している。
被覆部91,92,93,94には、第二方向に細長の開口100が、第一方向に所定の間隔で形成される。開口100の第二方向の寸法W2(図3参照)は、記録ヘッド42における一のヘッド部において第二方向に形成された1本のノズル列の寸法W1(図2参照)より長く設定される(寸法W2>寸法W1)。開口100の第一方向の寸法は、ノズル44の直径より大きく設定される。開口100の本数は、記録ヘッド42に形成されたノズル列数に対応する。図2に示す仮想直線LA〜LH上に配列された8本のノズル列に基づく本実施形態では、開口100の本数は、8本となる。8本の開口100を区別する場合、第一方向の上流側から下流側に向けて、「開口101」、「開口102」、「開口103」、「開口104」、「開口105」、「開口106」、「開口107」及び「開口108」という。
被覆部91は、吐出面45のうち、ヘッドモジュール46によって形成される領域に対応するカバープレート90の部分である。被覆部92は、吐出面45のうち、ヘッドモジュール47によって形成される領域に対応するカバープレート90の部分である。被覆部93は、吐出面45のうち、ヘッドモジュール48によって形成される領域に対応するカバープレート90の部分である。被覆部94は、吐出面45のうち、ヘッドモジュール49によって形成される領域に対応するカバープレート90の部分である。吐出面45を被覆するカバープレート90の被覆領域は、被覆部91,92,93,94によって形成される。
開口101と開口102の第一方向の間隔W3は、仮想直線LAと仮想直線LBの間隔に一致する(図5参照)。間隔W3は、開口101と開口102の中心間寸法である。被覆状態において、開口101は、仮想直線LA上に配列されたノズル44Yに対向する位置に設けられ、開口102は、仮想直線LB上に配列されたノズル44Yに対向する位置に設けられる。被覆状態は、カバープレート90が搬送面21と吐出面45の間に設けられ、カバープレート90が吐出面45を被覆した状態である(図1で実線で示す「カバープレート90」及び図5参照)。画像が記録される場合、仮想直線LA上のノズル44Yから吐出されたイエローインクは、開口101を通過し、仮想直線LB上のノズル44Yから吐出されたイエローインクは、開口102を通過する。
開口102と開口103の第一方向の間隔W4は、仮想直線LBと仮想直線LCの間隔に一致する(図5参照)。間隔W4は、開口102と開口103の中心間寸法である。開口103と開口104の第一方向の間隔W5は、仮想直線LCと仮想直線LDの間隔に一致する(図5参照)。間隔W5は、開口103と開口104の中心間寸法である。被覆状態において、開口103は、仮想直線LC上に配列されたノズル44Mに対向する位置に設けられ、開口104は、仮想直線LD上に配列されたノズル44Mに対向する位置に設けられる。画像が記録される場合、仮想直線LC上のノズル44Mから吐出されたマゼンタインクは、開口103を通過し、仮想直線LD上のノズル44Mから吐出されたマゼンタインクは、開口104を通過する。
開口104と開口105の第一方向の間隔W6は、仮想直線LDと仮想直線LEの間隔に一致する(図5参照)。間隔W6は、開口104と開口105の中心間寸法である。開口105と開口106の第一方向の間隔W7は、仮想直線LEと仮想直線LFの間隔に一致する(図5参照)。間隔W7は、開口105と開口106の中心間寸法である。被覆状態において、開口105は、仮想直線LE上に配列されたノズル44Cに対向する位置に設けられ、開口106は、仮想直線LF上に配列されたノズル44Cに対向する位置に設けられる。画像が記録される場合、仮想直線LE上のノズル44Cから吐出されたシアンインクは、開口105を通過し、仮想直線LF上のノズル44Cから吐出されたシアンインクは、開口106を通過する。
開口106と開口107の第一方向の間隔W8は、仮想直線LFと仮想直線LGの間隔に一致する(図5参照)。間隔W8は、開口106と開口107の中心間寸法である。開口107と開口108の第一方向の間隔W9は、仮想直線LGと仮想直線LHの間隔に一致する(図5参照)。間隔W9は、開口107と開口108の中心間寸法である。被覆状態において、開口107は、仮想直線LG上に配列されたノズル44Kに対向する位置に設けられ、開口108は、仮想直線LH上に配列されたノズル44Kに対向する位置に設けられる。画像が記録される場合、仮想直線LG上のノズル44Kから吐出されたブラックインクは、開口107を通過し、仮想直線LH上のノズル44Kから吐出されたブラックインクは、開口108を通過する。
カバープレート90は、開口100とノズル44が図5に基づき上述したような位置関係となるよう、所定の位置を基準として、位置決めされた状態で設けられる。例えば、吊り下げ支持構造が採用される場合、キャリッジ41の底部には、位置決めピンが設けられる。キャリッジ41の底部は、吐出面45の側となる記録部40の鉛直方向の下側の部分である。位置決めピンに対応するカバープレート90の所定の位置には、この位置決めピンに対応する位置決め穴が形成される。カバープレート90は、位置決めピンと位置決め穴を係合させることで、キャリッジ41に対して位置決めされた状態でキャリッジ41に吊り下げられる。
<その他の構成>
上述した各部の他、インクジェット記録装置10が備える構成について、図1、図6及び図7を参照して説明する。以下では、カバープレート90の支持が吊り下げ支持構造である場合を例に説明する。図6及び図7では、カバープレート90の図示を簡略化し、被覆部91,92,93,94及びフレーム部95の図示を省略している。図6及び図7では、第一移動部70によって移動されメンテナンス部80の上方に位置することとなった記録部40の図示を省略している。
インクジェット記録装置10は、第二移動部81と、昇降部85を備える。図1では、第二移動部81及び昇降部85の図示を省略している。第二移動部81及び昇降部85は、カバープレート90のメンテナンスを補助する構成である。吊り下げ支持構造の場合、第二移動部81及び昇降部85は、メンテナンス部80に設けられる。
第二移動部81は、カバープレート90を第一方向に移動する。例えば、第二移動部81は、吐出面45に対向するカバープレート90を、吐出面45の下方側の位置から第一方向の下流側に移動する(図1参照)。移動方向は、第一方向の上流側としてもよい。これによって、カバープレート90は、吐出面45に対向する位置と、吐出面45に対向しない位置に配置される。
第二移動部81は、例えば、ガイド部82,83と、受部84を備える。ガイド部82は、第二方向の第一側で第一方向に沿って設けられる。ガイド部83は、第二方向の第二側で第一方向に沿って設けられる。受部84は、ガイド部82,83に支持される。ガイド部82,83によって支持された受部84には、カバープレート90が載せ置かれる。カバープレート90の第一方向への移動は、カバープレート90を受部84に載せ置き、カバープレート90が載せ置かれた受部84を、第二方向の両側に設けられたガイド部82,83に沿って移動して行われる。
昇降部85は、カバープレート90を鉛直方向に移動する機構部である。昇降部85は、例えば、エア等を駆動源とするシリンダによって構成される。図6及び図7に示す例では、昇降部85は、2個のシリンダによって構成されている。昇降部85による昇降は、シリンダのロッド86の伸縮によって実現される。
カバープレート90のキャリッジ41への着脱を例に、第二移動部81及び昇降部85の動作を説明する。先ず、カバープレート90をキャリッジ41に取り付ける場合を説明する。第二移動部81において、受部84は、第一方向の下流側の位置に配置される。作業者は、第一方向の下流側にある受部84の上に、カバープレート90を載せ置く(図6参照)。その後、作業者は、第二移動部81を操作し、自動又は手動にて、受部84を、第一方向の上流側に移動し、吐出面45に対向する所定の位置に配置する。続けて、作業者は、昇降部85を駆動させ、カバープレート90が載せ置かれた状態の受部84を所定量上昇させる(図7参照)。その後、作業者は、上昇した受部84の上のカバープレート90を、位置決めさせた状態で、キャリッジ41に固定する。カバープレート90を固定した後、作業者は、昇降部85を駆動させ、受部84を下降させる。受部84は、ガイド部82,83に支持された状態となり、ガイド部82,83に沿って第一方向の下流側に移動する。
次に、カバープレート90を取り外す場合について説明する。作業者は、第二移動部81を操作し、空の状態の受部84を、吐出面45の下方側に移動する。続けて、作業者は、昇降部85を駆動し、受部84を上昇させ、所定の位置に受部84を配置する。作業者は、キャリッジ41に吊り下げられた状態のカバープレート90を、キャリッジ41から取り外す。作業者は、取り外したカバープレート90を、上昇した受部84の上に載せ置く(図7参照)。その後、作業者は、昇降部85を駆動し、カバープレート90が載せ置かれた受部84を下降させる。受部84は、ガイド部82,83に支持された状態となり、ガイド部82,83に沿って第一方向の下流側に移動する(図6参照)。
カバープレート90の支持が、フレーム支持構造とされる場合、第二移動部81は、搬送部20の所定の位置に設けられる。画像が記録される場合等、第二移動部81が利用されない場合、受部84は、搬送面21の上から退避した所定の位置に移動される。フレーム支持構造の場合、昇降部85は、搬送面21との干渉を考慮し、上述した例とは異なり、受部84を引き上げるような構成とするようにしてもよい。
<本実施形態の効果>
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)カバープレート90を、ヘッドモジュール46,47,48,49によって形成される記録ヘッド42に対応させて、被覆部91,92,93,94に分割し、これらをフレーム部95で支持することとした(図3及び図4参照)。被覆部91,92,93,94については、それぞれを薄く小型化し、軽くすることが可能となり、これらに生じる撓みを抑制することができる。ライン型の記録ヘッド42のように、吐出面45が広くなる場合であっても、この広い吐出面45を被覆するカバープレート90の全体に生じる撓みを低減することができる。撓みの少ないカバープレート90によって、ライン型の記録ヘッド42の吐出面45に向かう空気の流れを好適に遮蔽することができる。インクジェット記録装置10では、好適な品質の画像を記録媒体12に記録することができる。
(2)記録部40を第二方向に移動する第一移動部70と、カバープレート90を第一方向に移動する第二移動部81を設けることとした(図1、図6及び図7参照)。第一移動部70によって記録部40を第二方向に移動し、第二移動部81によってカバープレート90を第一方向に移動することができる。カバープレート90を、吐出面45に対向した位置から対向しない位置と、吐出面45に対向しない位置から対向する位置に、スムーズに移動させることができる。カバープレート90のメンテナンスを行い易くすることができる。
<変形例>
本実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下の構成を採用したインクジェット記録装置によっても、上述した効果と同様の効果を得ることができる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)上記では、4個のヘッドモジュール46,47,48,49を1組とした記録ヘッド42を1セット、キャリッジ41に搭載した記録部40を例に説明した。記録部40は、複数セットの記録ヘッド42を、キャリッジ41に搭載した構成としてもよい。例えば、図8に示すように、記録ヘッド42を第一方向に2セット設けた記録部40としてもよい。図8で、実線で示す「記録部40」及び「カバープレート90」は、メンテナンス部80の側への移動前の状態を示し、2点鎖線で示す「記録部40」及び「カバープレート90」は、メンテナンス部80の側への移動後の状態を示す。図8では、メンテナンス部80の側への移動後の状態におけるナット部73の図示を省略している。図8では、カバープレート90の図示を簡略化し、被覆部91,92,93,94及びフレーム部95の図示を省略している。図8では、第二移動部81及び昇降部85の図示を省略している。
第一方向の上流側に設けられる記録ヘッド42と、第一方向の下流側に設けられる記録ヘッド42は、上流側の記録ヘッド42に形成されたノズル44と、下流側の記録ヘッド42に形成されたノズル44が、第二方向に所定量ずれ、千鳥状となる位置関係で配置されるようにしてもよい。具体的に、上流側の記録ヘッド42に形成された複数のノズル44のうち、第二方向に隣り合う2個のノズル44の中間位置に、下流側の記録ヘッド42に形成されたノズル44が配置されるようにしてもよい。
記録部40が図8のような構成とされる場合、カバープレート90も、上流側の記録ヘッド42及び下流側の記録ヘッド42のそれぞれに対応して、第一方向に2枚設けられる。第一方向の上流側に設けられるカバープレート90は、搬送面21と上流側の記録ヘッド42の吐出面45の間でこれらに対して平行な状態で支持され、この吐出面45を被覆する。第二方向の下流側に設けられるカバープレート90は、搬送面21と下流側の記録ヘッド42の吐出面45の間でこれらに対して平行な状態で支持され、この吐出面45を被覆する。
上流側のカバープレート90が、搬送面21と上流側の記録ヘッド42の吐出面45の間に設けられ、画像が記録される場合において、上流側の記録ヘッド42に形成されたノズル44と、上流側のカバープレート90に形成された開口100の位置関係は、図5と同様である。下流側のカバープレート90が、搬送面21と下流側の記録ヘッド42の吐出面45の間に設けられ、画像が記録される場合において、下流側の記録ヘッド42に形成されたノズル44と、下流側のカバープレート90に形成された開口100の位置関係は、図5と同様である。
カバープレート90を第一方向に移動する第二移動部81(図6及び図7参照)は、上流側のカバープレート90と下流側のカバープレート90のそれぞれに対応して設けられる。例えば、カバープレート90の支持構造が、上述した吊り下げ支持構造であるとする。第一移動部70によって記録部40がメンテナンス部80の側に移動されると、上流側のカバープレート90に対応した第二移動部81は、上流側のカバープレート90を、第一方向の上流側に移動する。これによって、上流側のカバープレート90は、上流側の記録ヘッド42の吐出面45の下方側の位置から、この吐出面45に対向しない位置に配置される(図8参照)。同じく、下流側のカバープレート90に対応した第二移動部81は、下流側のカバープレート90を、第一方向の下流側に移動する。これによって、下流側のカバープレート90は、下流側の記録ヘッド42の吐出面45の下方側の位置から、この吐出面45に対向しない位置に配置される(図8参照)。
図8に示すようなインクジェット記録装置10についても、上流側のカバープレート90及び下流側のカバープレート90の各支持構造を、フレーム支持構造としてもよい。また、図8に示すようなインクジェット記録装置10についても、昇降部85(図6及び図7参照)を第一方向の上流側及び下流側に設けるようにしてもよい。さらに、記録ヘッド42、1セット当たりのカバープレート90の枚数について、吐出面45の広さ等を考慮し、複数のカバープレート90を設けるようにしてもよい。記録ヘッド42が1セットである記録部40(図1参照)に対し、第一方向に2枚のカバープレート90を設けるようにしてもよい。
(2)上記では、開口100の形状を、記録ヘッド42における各ヘッド部に形成された1本のノズル列に対応させ、第二方向に細長とした(図3の「寸法W2」参照)。開口100の形状は、これとは異なる形状としてもよい。例えば、ノズル44より大径で、吐出されたインクが通過可能な直径の円形状の開口としてもよい。この場合、開口の数は、ノズル44と同数とされる。円形状の開口は、吐出面45におけるノズル44の配置に対応して被覆部91,92,93,94にそれぞれ形成される。各ヘッド部において1本のノズル列の複数のノズル44を複数組に分け、各組に対応した細長の開口としてもよい。第一方向に細長の開口としてもよい。開口の形状及び配置は、諸条件を考慮し、適宜設定される。
(3)上記では、4個の被覆部91,92,93,94によるカバープレート90を備えるライン型のインクジェット記録装置10を例に説明した。複数の被覆部をフレーム部に固定した構造のカバープレート90は、シリアル型のインクジェット記録装置にも採用することができる。シリアル型のインクジェット記録装置では、記録部を第二方向に往復移動しつつインクを吐出し、搬送部によって間欠搬送される記録媒体12に画像が記録される。シリアル型のインクジェット記録装置は、既に実用化された記録装置であるため、この他の説明は省略する。
10 インクジェット記録装置
12 記録媒体
20 搬送部
21 搬送面
40 記録部
41 キャリッジ
42 記録ヘッド
44,44Y,44M,44C,44K ノズル
45 吐出面
45S ノズル領域
46,47,48,49 ヘッドモジュール
50 中間プレート
51,52,53,54 ヘッド部
55 中間プレート
56,57,58,59 ヘッド部
60 中間プレート
61,62,63,64 ヘッド部
65 中間プレート
66,67,68,69 ヘッド部
70 第一移動部
71 スライド機構
72 ボールねじ
73 ナット部
74 ねじ軸
75,76 リニアガイド
77 駆動部
80 メンテナンス部
81 第二移動部
82,83 ガイド部
84 受部
85 昇降部
86 ロッド
90 カバープレート
91,92,93,94 被覆部
95 フレーム部
96,97,98,99 装着部
100 開口
101,102,103,104 開口
105,106,107,108 開口
LA,LB,LC,LD,LE,LF,LG,LH 仮想直線
W1,W2 寸法
W3,W4,W5,W6,W7,W8,W9 間隔

Claims (4)

  1. 搬送面を含み、前記搬送面に載せ置かれた記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記搬送面の上方に設けられ、前記搬送部で搬送される前記記録媒体にインクを吐出する複数のノズルが形成された記録ヘッドと、
    前記搬送面と前記複数のノズルが形成された吐出面との間に設けられ、前記複数のノズルと対向する位置に前記ノズルから吐出されたインクを前記搬送面の側に通過させる開口が形成された、前記吐出面を被覆するカバープレートと、を備え、
    前記カバープレートは、
    前記吐出面の第一領域を被覆する第一被覆部と、
    前記吐出面の第二領域を被覆する第二被覆部と、
    前記第一被覆部と前記第二被覆部とを並べた状態で支持するフレーム部と、を備える、インクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドは、前記搬送部によって前記記録媒体が搬送される方向に対応した第一方向に交差する第二方向に前記複数のノズルが配列されたライン型の記録ヘッドであり、
    前記カバープレートは、前記第一被覆部と前記第二被覆部とを前記第二方向に並べた状態で前記フレーム部に支持して形成される、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは、前記記録ヘッドの第一部分をなす第一ヘッドモジュールと、前記記録ヘッドの第二部分をなし、前記第二方向において前記第一ヘッドモジュールと並べて設けられる第二ヘッドモジュールと、を備え、
    前記第一ヘッドモジュールは、
    前記複数のノズルのうちの第一ノズルが前記第二方向に複数配列された第一ヘッド部と、
    前記複数のノズルのうちの第二ノズルが前記第二方向に複数配列された第二ヘッド部と、
    前記第一ヘッド部と前記第二ヘッド部とが前記第一方向に所定の間隔で並んで固定される第一中間プレートと、を備え、
    前記第二ヘッドモジュールは、
    前記複数のノズルのうちの第三ノズルが前記第二方向に複数配列された第三ヘッド部と、
    前記複数のノズルのうちの第四ノズルが前記第二方向に複数配列された第四ヘッド部と、
    前記第三ヘッド部と前記第四ヘッド部とが前記第一方向に前記所定の間隔で並んで固定される第二中間プレートと、を備え、
    前記第一ヘッドモジュールと前記第二ヘッドモジュールとは、前記複数の第一ノズルと前記複数の第三ノズルとが前記第二方向に直線状に配列され、前記複数の第二ノズルと前記複数の第四ノズルとが前記第二方向に直線状に配列される状態で前記第二方向に並べられ、
    前記第一被覆部は、前記第一ヘッドモジュールにより形成される前記吐出面の前記第一領域を被覆し、
    前記第二被覆部は、前記第二ヘッドモジュールにより形成される前記吐出面の前記第二領域を被覆する、請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドを前記第二方向に移動する第一移動部と、
    前記カバープレートを前記第一方向に移動する第二移動部と、を備える、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
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