JP2005007660A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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JP2005007660A JP2003172304A JP2003172304A JP2005007660A JP 2005007660 A JP2005007660 A JP 2005007660A JP 2003172304 A JP2003172304 A JP 2003172304A JP 2003172304 A JP2003172304 A JP 2003172304A JP 2005007660 A JP2005007660 A JP 2005007660A
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Koichi Kitagami
浩一 北上
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Abstract

【課題】高周波で連続吐出されたインク液滴群によって紙間領域に形成された気流の影響を制御し、吐出するインク液滴群の記録媒体上での着弾位置ずれを防止することによって画像品位を高める。
【解決手段】吐出口と記録媒体106表面とに挟まれた空間内の、吐出口の配列方向に対し内側に向けての気流を低減するための気流制御手段(300および400)を設置する。これにより、吐出口近傍での気流が抑制され、吐出されるインク液滴が記録媒体106において目的の位置に着弾される。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高密度に配列された複数の記録素子(以下ノズルとも称す)から少量のインクを吐出しながら、記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、低騒音で低ランニングコストである上に、装置の小型化およびカラー化が比較的容易である等の理由から、ホスト装置の出力機器として、またファクシミリ等の記録装置として広く普及している。
【0003】
近年では、写真画質のような、滑らかで高画質な出力画像への需要が増えてきており、ブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローの基本の4色の他に、ライトシアン、ライトマゼンタのような淡色系のインクを適用することにより、より高階調な画像を実現することが可能となってきている。更に、ノズルの配列をより高密度に構成すると同時に、各ノズルから吐出されるインク液滴をより少量化する技術も進み、高解像な画像の実現も可能となってきている。また、各ノズルからインクを吐出する為の駆動周波数をより高く設定したり、記録ヘッドのノズルの数自体を増加させて、記録速度をより高速化する試みもなされている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−103626号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年の、高密度で小液滴を高周波で記録するインクジェット記録装置においては、新たに以下のような問題が確認されていた。
【0006】
一般に、写真画質を記録するインクジェット記録装置においては、特に淡色系のインクが、ほぼベタ状態で記録されることが多い。ここでベタ状態とは、記録ヘッドが、殆どの記録画素へ連続して記録を行う状態を示す。そして、このような記録を高速で行った場合、高密度に配列されたノズルのうち、端部に位置するノズルから吐出されたインクの飛翔軌跡が、ノズル配列方向の内側に寄せられてしまう問題(以下、「端よれ」と称す)が確認されたのである(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
例えば、発明者らが、質量が4.5ng以下の小液滴を吐出する記録ヘッドを用いて検討を行ったところ、同時に吐出するノズルの数が64個以上になると「端よれ」が現れることを確認した。そして、吐出量が小さくなるほど、また、駆動周波数が高周波になるほどその現象が顕著に現れやすいことも確認した。
以下に、発明者らが、上記「端よれ」現象をシリアル型の記録装置で白すじとして確認する為に行った検討を検討1として詳細に説明する。
【0008】
(検討1)
ここでは、検討用の記録ヘッドとして、吐出量が4.5ng、吐出速度が15m/s、ノズルの配列密度が1200dpi(dot/inch;参考値)で、256個のノズルを有するものを適用した。また、各ノズルの駆動周波数を15KHzとし、吐出口から記録媒体までの距離(以下、紙間距離と言う)は、1.4mmに設定した。
【0009】
以上の条件でA4サイズの記録媒体にシアン(C)インクのベタ記録を行った。すなわち、256個のノズルを全て15KHzで連続的に吐出させながら、記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体に対して移動走査させたのである。その結果、記録されたシアン画像において、明視距離15cmでの肉眼による観察で、各記録走査毎のバンドのつなぎ位置に白すじが視認された。
【0010】
上記検討1に対し、更に詳細な観察を行ったところ、第1回目(記録始め)の吐出で記録されたドットにおいては、着弾位置ずれ「端よれ」はあまり大きく発生していないが、吐出の回数が増えるに従って、そのずれ量は増加して行き、所定の回数を過ぎると一定量となることが確認された。このような結果に基づき鋭意検討を重ねた結果、発明者らは、前回の吐出までに吐出した多数のインク液滴群により紙間領域(記録媒体と吐出口との間の空間)に気流が形成され、この気流が、後に吐出されるインク液滴群の飛翔軌跡に影響を与えていることを見い出した。
【0011】
図1(a)〜(c)は、上記気流がインク液敵群に影響を与える様子を説明する為に、記録媒体方向から見た記録ヘッドの模式図である。
【0012】
図1(a)は、記録主走査における、全ノズルによる第1回目の吐出と、この時点の気流の様子を示したものである。図において、縦の実線2は、256個のノズルが全て吐出している様子を示している。このように、直径20μm程度のインク液滴群が1列に並び、一本の線を描画すべくあたかも編隊を組んで紙間空間を飛翔する状態は、厚さ20μmのスリットから照射されるダウンフロー(記録ヘッドから紙面へ向かう下降空気流)と同様の振る舞いを取ると考えられる。そして、このダウンフローの周りには、吐出口列の両側からの引き込み流(実線矢印)と、記録ヘッドの進行方向に対する前後からの引き込み流(破線矢印)とが形成されると予想される。気流の影響が及ぶ正確な範囲は断定できないが、ここでは図1(a)中、気流領域1として示している。
【0013】
図1(b)は、このような状態で、全ノズルによる吐出を繰り返しながらキャリッジが移動走査を続けた場合の、m回目の吐出とその時点の気流の状態を示した図である。m回目の吐出時には、第1回目〜第(m−1)回目の吐出による引き込み流の残流と、m回目の吐出による引き込み流とが累積されるので、前後左右からの引き込み領域の範囲は、気流領域3で示す様に気流領域1に対し拡大していると考えられる。
【0014】
連続吐出を続けた場合、mの値が大きくなるほど、累積される引き込み流の範囲は大きくなると予想される。しかし、図1(c)に示す様に、ある程度(n回)まで連続吐出が進むと、初期の吐出による残留気流の影響は徐々に現れなくなり、前後左右からの引き込み領域の範囲は、気流領域4を限度に淘汰されると考えられる。
【0015】
以上のメカニズムが成立するとすれば、実際のベタ記録をおこなった画像から記録位置のずれ量を測定した場合、全ノズルによる吐出開始時点から、着弾位置ずれは発生し、連続吐出の回数が増えるにしたがってそのずれ量が増加し、更に連続吐出を続けると、その後ずれ量は一定値に収束すると考えられる。そして、発明者らは実際にそのような現象を確認するに至ったのである。
【0016】
このような現象が、記録ヘッドを往復移動させて記録を行うシリアル型のインクジェット記録装置で現れると、記録ヘッドの走査毎に存在するつなぎ部において、記録されるべき箇所にインクが着弾されない部分が存在し、これが白すじとなって確認される。
【0017】
図2は上記着弾位置ずれによる、白スジの発生概要を説明する為の模式図である。図2において、バンド1は、第1の記録走査で記録ヘッドがA方向に移動しながらドットを記録した領域であり、バンド2は、続く第2の記録走査で記録ヘッドがB方向に移動しながらがドットを記録した領域を示している。破線は、記録ヘッドの端部に位置するノズルによって、本来ドットが記録されるべきラインを示しているが、図に示す様に、この境界部の領域ではこれらのドットが互いに反対方向に離散し、白紙部分が白すじとして現れている事がわかる。
【0018】
このような、ベタ記録領域内での白すじは目立ちやすく、写真画質を実現しようとするシリアル型のインクジェット記録装置においては、大きな問題となっていた。
【0019】
一方、記録ヘッドを往復走査させずに、記録装置に固定させた状態で記録を行うラインヘッド型の記録装置においても、同様の問題は生じる。発明者らは、このようなラインヘッド型のインクジェット記録装置においても、上記現象を確認する為の検討を行った。以下に、その具体的な検討内容を検討2として示す。
【0020】
(検討2)
ここでは検討用の記録ヘッドとして、吐出量が4.5ng、吐出速度が15m/s、ノズルの配列密度が1200dpi(dot/inch;参考値)で、4096個のノズルを有するものを適用した。また、各ノズルの駆動周波数を8kHzとし、吐出口から記録媒体までの距離(以下、紙間距離と言う)は、1.4mmに設定した。
【0021】
以上の条件でA4サイズの記録媒体にシアン(C)色のベタ記録を行った。すなわち、4096個のノズルを全て8kHzで連続的に吐出させながら、記録媒体を副走査方向に搬送さたのである。その結果、記録されたシアン画像において、明視距離15cmでの肉眼による観察で、吐出口並び方向の外側の着弾位置が内側にずれている状態が観察された。ラインヘッド型の記録装置の場合、記録画像の両端部の記録位置は、記録密度の高いベタの部分のみ内側に寄せられることとなり、高画質を確保する上で画像弊害となっていたのである。
【0022】
上記特許文献1によれば、このような現象を解決する手段として、吐出口から吐出されるインク液滴の飛翔空間に電界を発生させる電界発生手段を備え、インク液滴の飛翔空間に発生させた電界によってインク液滴の飛翔経路を制御する内容が開示されている。しかし、このような電界発生手段は大掛かりな構成になりやすく、記録装置の大型化や高価格化を招く恐れがあった。
【0023】
本発明は上述の問題点を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、高周波で連続吐出されたインク液滴群によって紙間領域に形成された気流の影響を抑制し、比較的簡易な構成により、吐出するインク液滴群の着弾位置ずれを防止することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明では、インク液滴を吐出する吐出口が複数個配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に画像の記録を行うインクジェット記録装置において、前記吐出口と前記記録媒体とに挟まれた空間内の、前記複数個配列した吐出口の配列方向に対し内側に向けての気流を低減するための気流制御手段を有することを特徴とする。
【0025】
以上の構成によれば、吐出口近傍での気流が抑制され、吐出されるインク液滴が記録媒体において目的の位置に着弾されるので、気流の影響によって起こる着弾位置ずれを防止し、画像品位を高めることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0027】
図3は、本発明に適用可能なシリアル型のインクジェット記録装置の内部構成を説明する為の斜視図である。図3において、記録装置本体に挿入された記録媒体Pは、送りローラ109および110によって記録ヘッドユニット100の記録可能領域へ搬送される。
【0028】
記録ヘッドユニット100は、複数色のインク液滴を吐出するための記録ヘッド群と、それぞれの記録ヘッドにインクを供給するための4つのインクタンク101が、キャリッジに搭載された形で構成されている。本実施形態の場合、ブラックK、シアンC、マゼンタMおよびイエローYの各インクタンク101が、不図示の記録ヘッド群に対し、それぞれ独立に着脱および交換可能となっており、各インクタンク101は、記録ヘッド群に接続されることにより、記録ヘッド群の吐出口に連通するノズル流路内にインクの供給が可能となっている。尚、本実施形態では、このような記録ヘッドと4つのインクタンク101が夫々独立に記録ヘッドユニット100に着脱可能な構成としたが、この例以外にも、例えば各色用のインクタンクを任意の組み合わせで一体構造としてもよい。また、この例においては、適用する複数色のインクを、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の4色としたが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、この他にライトシアンやライトマゼンタのようなインクを加えてもよい。
【0029】
記録ヘッドユニット100は、2つのガイド軸107および102によって、それらの延在方向(主走査方向)に移動可能にガイドされており、記録領域を往復走査することができる。ここで、図の矢印Aで示した方向が記録ヘッドユニット100の走査方向となる主走査方向であり、矢印Bで示した方向が、記録媒体Pの搬送方向となる副走査方向である。
【0030】
記録ヘッドユニット100が移動可能な領域の右端の下部には、回復系ユニット112が配備されており、回復形ユニット112は、非記録時に記録ヘッドの吐出口部のメンテナンス処理を行う。
【0031】
図4は記録ヘッド30を吐出口側から示した平面図である。図4において、21はインクを滴として吐出する為の吐出口である。また、各吐出口21に連通するインクのノズル流路23、更にノズル流路23にインクを供給するためのインク流路24が形成されている。これらの構成は、後述するシリコンなどの基板上に、樹脂やガラス材よりなる隔壁26を積層することによって形成されるものである。
【0032】
各吐出口21は、約42μm間隔で、128個ずつ配置されているが、更にこの吐出口21の列は、互いに半ピッチ(約21μm)ずれた状態で、2列が図の様に「千鳥状」に配列されることによって、1色分の記録ヘッド30を構成している。これにより、記録ヘッド30による1回の記録主走査では、256個のノズルにより1200dpi(dot/inch;参考値)の記録解像度で記録することができる。なお、前述した各部寸法およびノズル数(吐出口数)等は本発明を限定するものではない。
【0033】
図5は、記録ヘッド30の内部構造を説明する為の模式図であり、図4の記録ヘッド30を、破線B−B’位置で切断した場合の断面構造を示している。図5において、吐出口21のそれぞれの下部には、電気熱変換体としての発熱体22が配置しており、更に発熱体22にはこれに電力を供給するための電極配線(不図示)が設けられている。発熱体22や電極配線は、シリコン等からなる基板25表面に成膜技術によって形成されており、更に発熱体22の上には図中斜線で示したインクと発熱体22とが直接接触しないように保護膜(不図示)が形成されている。
【0034】
図6は、図5の構成において、発熱体22に記録のための電圧パルスを印加した状態を示したものである。複数の発熱体22は、それぞれ独立に発熱可能な構成となっており、記録情報に従って駆動電圧パルスが印加される。電圧が印可されると、発熱体22は急激に発熱し、ノズル内のインクは膜沸騰により気泡を発生する。この生成気泡の体積変化により、インクが吐出口21から押し出されて行き、気泡が外気と連通するタイミングで、インク液滴27が記録媒体106に向かって飛翔し、記録媒体106に文字や画像を形成する。
【0035】
図7は、記録ヘッドユニット100を、記録ヘッド群の吐出口側から示した図である。記録ヘッドユニット100は、ブラックのインクを吐出するKチップ2302、シアンのインクを吐出するCチップ2303、マゼンタのインクを吐出するMチップ2304、およびイエローのインクを吐出するYチップ2305が、フレーム2306に固定された状態で構成されている。それぞれのチップ2302〜2305は、図4および図5で説明した記録ヘッド30の構成となっていおり、吐出口21の列は、主走査方向に対しほぼ直交するように、図の上下方向に配置されている。また、各チップ2302〜2305は、1/2インチ(約1.27cm)の間隔で、主走査方向(図中の左右方向)に等間隔に配置されている。
【0036】
以下に、上述したインクジェット記録装置を用い、課題で説明した引き込み流の影響を回避する方法を複数の実施形態として具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1で説明したように、着弾位置のずれを引き起こす主な気流は、前後左右の4方向からの引き込み流のうち、吐出口並び方向における両端からの気流である。従って本実施形態においては、吐出口列の近傍に、吐出口列に対し、外側方向へ向かう気流を生成させる機構を設け、ここで生成した気流と内側方向への引き込み流とを相殺させようとしたものである。
【0037】
図8(a)および(b)は、本実施形態における、外側方向への気流発生手段を示したものであり、同図(a)は、記録媒体106の方向から、記録ヘッドユニット100を見た状態を示した図である。図において、記録ヘッドユニット100の副走査方向における両側には、主走査方向に沿って記録ヘッドユニット100の主走査領域を挟むように、半径方向に突出する線材400が設けられた棒材300が延在している。棒材300は記録ヘッドユニット100が主走査領域を進行する際に、図8(b)の矢印の方向に回転する。この回転により、線材400が空気中を旋回し、吐出口表面から記録媒体表面までの紙間領域において、外向きの気流を生成することができる。
【0038】
尚、線材400の取り付け間隔については、等間隔であってもそうでなくてもよく、また間隔なく取り付けてあっても構わない。更に、棒材300を「記録開始の何秒前から回転させるか」や、回転時の回転速度等は、適宜最適な値を採用すればよい。また、何らかの接触によって線材400が変形してしまうと、設計当初の効果が変化してしまう恐れがあるので、線材400は塑性変形しない材料であることが望ましい。
【0039】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を上述した検討1と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち256個のノズル全てから、15kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行った。その結果、本実施形態を採用した構成においては、明視距離15cmでの肉眼による観察で、記録走査毎のつなぎ部の位置に生じる白すじが低減されている事を確認した。
【0040】
以上述べたように本実施形態においては、記録ヘッドユニット100の進行路を挟むように、副走査方向の両側から線材400の付いた棒材300を設けることにより、あらかじめ吐出口列近傍に、吐出口列に対し外側方向への気流を生成することが可能となった。これにより、吐出口列の内側に向かう引き込み流と、上記構成によって生成される外側方向への気流とが相殺し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0041】
尚、本実施形態で適用した線材400の付いた棒材300の構成は、記録ヘッドを往復運動させずに記録を行うラインヘッド型の記録装置に対しても対応可能であり、この場合においても本実施形態は有効に機能する。
【0042】
(第2の実施形態)
つぎに、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態では、図8のように第1の実施形態で適用した棒材300の設置位置を、より記録媒体106に接近させ、線材400が記録媒体106に接触する構成とした。これにより、記録媒体106の極表面まで、充分な外向き気流を生成することが出来るので、引き込み流の抑制をさらに効果的に実施することが可能となる。
【0043】
本実施形態においても、検討1と同等にして、その効果を確認する為の検討を行った。結果、第1の実施形態と同様に、記録画像に対する明視距離15cmでの肉眼による観察では、記録走査毎に現れる白すじが低減されることが確認された。
【0044】
尚、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ラインヘッド型の記録装置に対しても有効に機能する。
【0045】
(第3の実施形態)
以下に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9は、本実施形態で用いる、外側方向への気流発生手段を示したものである。本実施形態では、上述した実施形態で適用した棒材300や線材400の代わりに、羽根204を取り付けた棒材203を用い、これを記録ヘッドユニット100の進行路を挟む2箇所に配置するものとする。図9(a)は、上記棒材203を回転側面から見た構成を示しており、同図(b)は、回転面から見た構成を示したものである。ここで、羽根204の枚数や形は特に限定されるものではなく、必要に応じて適宜構成すればよい。
【0046】
本実施形態においても、発明者らは、検討1と同等にして、その効果を確認する検討を行った。結果、上述の実施形態と同様に、記録画像に対する明視距離15cmでの肉眼による観察では、記録走査毎に現れる白すじが低減されることを確認した。
【0047】
以上述べたように本実施形態においては、記録ヘッドユニット100の進行路を挟むように、副走査方向の両側から羽根204の付いた棒材203を設けることにより、あらかじめ吐出口列近傍に、吐出口列に対し外側方向への気流を生成することが可能となった。これにより、吐出口列の内側に向かう引き込み流と、上記構成によって生成される外側方向への気流とが相殺し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0048】
尚、本実施形態においても、上述の実施形態と同様に、ラインヘッド型の記録装置に対しても有効に機能する。
【0049】
(第4の実施形態)
以下に、本発明の第4の実施形態を説明する。上述した3つの実施形態では、記録ヘッドユニットとは別に、所定の気流発生手段を設ける構成であったが、本実施形態においては、特別な気流発生手段は設けず、記録ヘッドユニット自体の形状を適切に定めることによって気流を制御しようとしたものである。
【0050】
図10は、本実施形態に適用する記録ヘッドユニットと発生する気流の様子を説明する為の図である。図10(a)は、記録ヘッドユニットを主走査方向に平行な面から観察した状態の図であり、同図(b)は、記録ヘッドユニットを、その進行方向から観察した状態の図、更に同図(c)は、記録ヘッドユニットを記録媒体の方向から観察した状態の図である。
【0051】
本実施形態で適用する記録ヘッドユニット1001においては、記録媒体106に平行な面を含む4隅を、図の様に斜めの平面でカットし、これを外向き気流生成部1003とした。
【0052】
以上の構成で、記録ヘッドユニット1001が往復運動を開始すると、進行方向に対向して受けるy方向の空気流が、外向き気流生成部1003の壁面に衝突し、その進行の向きがy方向からx方向に偏向される。気流生成部1003の壁面は、図の様にy軸に対し上下が線対称となっているので、気流の方向もプラスx方向とマイナスx方向に分散する。すなわち、図10(c)に点線矢印で示すような流れを、吐出口表面から記録媒体表面までの紙間領域において、生成することが可能となるのである。
【0053】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を検討1と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち256個のノズル全てから、15kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行った。その結果、本実施形態を採用した構成においては、明視距離15cmで肉眼による観察で、記録走査毎のつなぎ部に生じる白すじが低減されていたのである。
【0054】
本実施形態においては、上述した実施形態のように特別な気流生成手段を必要とせず、記録ヘッドユニット1001の外形変更のみで気流の制御が可能である。よって、低コストであることが望まれるシリアル型のインクジェット記録装置においては、より好ましい構成といえるのである。
【0055】
以上説明したように、本実施形態においては、記録ヘッドユニット1001の記録媒体106に平行な面側の四隅をカットして斜めの平面を形成し、これを外向き気流生成部1003とすることによって、記録ヘッドユニットが進行する時の対向気流を、外向きの気流に偏向させることが可能となった。これにより、引き込み流と、上記構成による外側方向への気流とが相殺し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0056】
(第5の実施形態)
以下に、本発明の第5の実施形態について説明する。上記第4実施形態では、図10に示した様に、記録ヘッドユニット1101の4隅を斜めの平面で切断したが、本実施形態ではこの切断面を、自由曲面とする。
【0057】
図11は、本実施形態に適用する記録ヘッドユニット1101と、発生する気流の様子を説明する為の模式図である。図11(a)は、記録ヘッドユニット1101の主走査方向に平行な面から、記録ヘッドユニット1101を観察した状態の図であり、同図(b)は、記録ヘッドユニット1101を進行方向から観察した状態を示す図、更に同図(c)は、記録ヘッドユニット1101を記録媒体方向から観察した状態を示す図である。
【0058】
本実施形態で適用する記録ヘッドユニット1101においては、記録媒体106に平行な面を含む4隅を、図の様に自由曲面でカットし、これを外向き気流生成部1103としている。
【0059】
以上の構成において、記録ヘッドユニット1101が往復運動を開始すると、進行方向に対向して受けるy方向の空気流が、外向き気流生成部1103の曲面に衝突し、その進行の向きが、より効率的にx方向に偏向される。
【0060】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を検討1と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち256個のノズル全てから、15kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行った。その結果、本実施形態を採用した構成においては、明視距離15cmでの肉眼による観察で、記録走査毎のつなぎ部の位置に生じる白すじが低減されていた。
【0061】
また、本実施形態においても、第4の実施形態と同様に、特別な気流生成手段を必要とせず、記録ヘッドユニット1101の外形のみで気流の制御が可能である。よって、低コストであることが望まれるシリアル型のインクジェット記録装置においては、より好ましい構成といえる。
【0062】
以上説明したように、本実施形態においては、記録ヘッドユニット1101の記録媒体106に平行な面側の四隅をカットして自由曲面を形成し、これを外向き気流生成部1103とすることによって、記録ヘッドユニットが進行する時の対向気流を、効率的に外向きの気流に偏向させることが可能となった。これにより、引き込み流と、生成された外側方向への気流とが相殺し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0063】
(第6の実施形態)
以下に本発明の第6の実施形態を説明する。上述した実施形態では、吐出口列の内側に向けて起こる気流の影響を抑える為に、この気流と相殺可能な外側への気流を発生させる手段を設ける構成となっていた。これに対し、本実施形態では内側に向かう気流から、吐出口列を防御する手段を設けることとする。
【0064】
図12は、本実施形態で適用する記録ヘッドユニット1201の構成を説明する為の図である。図12(a)は、記録ヘッドユニット1201を主走査方向から観察した状態を示す図であり、同図(b)は、記録ヘッドユニット1201を記録媒体方向から観察した状態を示す図である。両図において、記録ヘッドユニット1201の吐出口面は、防風材1204が取りつけられた台座1203によって覆われている。台座1203は、矢印の方向にスライドさせることによって、記録ヘッドユニット1201に対して着脱可能である。
【0065】
図12(c)は、台座1203を取り外した状態の記録ヘッドユニット1201、図12(d)は、記録ヘッドユニット1201から取り外した状態の台座1203をそれぞれ示している。台座1203には、吐出口列1202を塞がないようにするために、矩形の穴1205が設けられており、吐出口列1202は、この穴1205を通してインク滴の吐出を行う。
【0066】
台座1203が記録ヘッドユニット1201に取り付けてある場合には、図12(a)に見るように、防風材1204はその先端が記録媒体106に接触した状態となり、外側から内側へ向けての気流を、全紙間領域において遮断する構成となっている。
【0067】
尚、本実施形態では、防風材1204として、市販の毛筆の毛束を適用し、これを台座1203に接着させて検討を行った。このように毛筆の毛束を適用することは、内側への気流を防止することが出来ると同時に、防風材1204が接触する記録媒体の表面に存在するうねりに対しても柔軟に対応可能となる。
【0068】
一般に記録媒体の表面には、うねりが存在することが多く、ある程度の紙間距離を設けないと、記録媒体106と吐出口列1202とが接触してしまう恐れがある。そして、両者の接触が起きると、記録媒体に画像以外のインク汚れが付着し、大きな画像弊害となってしまうのである。
【0069】
このような場合においても、本実施形態によれば、毛筆の毛束である防風材1204が、記録媒体106と接触しながら記録を行って行くので、うねりのある記録媒体の凸部分を、適度に抑制することが可能となり、安定した紙間距離で記録を継続することが出来るのである。
【0070】
尚、防風材1204の材質については、気流の流入を防止でき、かつ記録媒体表面のうねりに対して柔軟に追従できる弾性を有するものであれば、他の繊維系材料であっても本実施形態の効果を得ることは出来る。
【0071】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を検討1と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち256個のノズル全てから、15kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行ったのである。その結果、本実施形態を採用した構成においては、明視距離15cmでの肉眼による観察で、記録走査毎のつなぎ部に生じる白すじが低減されていることが確認できた。
【0072】
以上説明したように、本実施形態においては、記録ヘッドユニット1201の記録媒体に対抗する面に、防風材1204を具備した台座1203を装着することにより、引き込み流が吐出口列に流れ込むのを防御し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0073】
ところで、本実施形態の記録ヘッドユニット1201においては、図3で示した回復系ユニット112で回復処理を行う際、台座1203を装着したままでは、回復処理に支障を来す恐れがある。よって本実施形態では、台座1203の着脱手段を記録装置内に設け、吐出口表面の清掃およびノズルの回復処理時には、ホームポジション等にて台座1203を外す工程を設けるものとした。そして、ヘッド表面の清掃およびノズルの回復処理動作終了後には、再びホームポジション等にて台座1203を装着し、その後記録動作に移行するものとした。
【0074】
台座1203の離脱方向については、図12では主走査方向に対して垂直方向としたが、この方向は本実施形態を限定するものではない。例えば、図13の様に、記録ヘッドユニット1201の主走査方向に対して平行な方向にスライド可能な構成であっても構わない。
【0075】
更に本実施形態においては、防風材1204とともに、台座1203に対するクリーニングする手段を設けても良い。一般に、インクジェット記録装置においては、インクの連続吐出によって、ミストと呼ばれる霧状のインクが浮遊し、吐出口列近傍を汚染するのみならず、記録画像にも影響を与える場合がある。図12で示した本実施形態の構成においては、防風材1204および台座1203表面が、ミストによって汚されることとなるので、上記弊害を回避するためには、台座1203自体を新しいものに交換するか、或いは防風材1204も記録ヘッドとともにクリーニングすることが望まれる。クリーニングすることが出来れば、台座1203自体も長期的な利用が可能となるので、コストの削減にも寄与することが出来、無駄な廃棄物を生じさせないことから、環境面においても好ましい構成と言える。
【0076】
図14は、防風材1204をクリーニングする為のクリーニング手段を設けたインクジェット記録装置の内部構成を示した図である。図において、1400は、防風材1204のためのクリーニング手段となる洗浄槽であり、洗浄液を染み込ませた多孔質材を内包している。洗浄槽1400には開閉可能なキャップが付いており、記録動作中など、使用しない場合にはこのキャップは閉じられた状態となっている。
【0077】
実際に防風材1204のクリーニングを行う場合には、まず台座1203がスライドすることによって記録ヘッドユニット1201から離脱し、洗浄槽1400の位置で一度停止する。その後、洗浄槽1400内の多孔質材に防風材1204を接触させた状態で台座1203を小刻みに往復運動させ、この動作により、防風材1204がクリーニングされる構成となっている。
【0078】
(第7の実施形態)
以下に本発明の第7の実施形態を説明する。上述した第6の実施形態では、内側に向かう気流から、吐出口列を防御する手段として、記録ヘッドユニットの表面に、台座および防風材を設けた。これに対し、本実施形態においては、防風材を記録装置内に固定させた状態で設け、記録ヘッドユニットが防風材に沿ってスライド可能となるような構成の台座を、記録ヘッドユニットの表面に具備するものとした。
【0079】
図15は、本実施形態で適用する記録ヘッドユニット1501と、防風材1504との構成を説明する為の図である。図15(a)は、記録ヘッドユニット1501を主走査方向から観察した状態を示す図であり、同図(b)は、記録ヘッドユニット1501を記録媒体側から観察した状態を示す図である。また、図15(c)は、同図(a)で示した記録ヘッドユニット1501を、更に拡大して示した図である。
【0080】
図において、記録ヘッドユニット1501には、台座1503が取り付けられており、台座1503にはU字型の溝部1505が具備されている。本例において台座1503は、部分1503aにてL字に曲げ加工した後に、部分1503bにて溝部1505をプレス加工して形成されたものとする。記録装置内には、記録ヘッドユニット1501の移動走査方向に防風材1504が備えられており、溝部1505は、防風材1504を跨いた状態で、吐出口列1502と防風材1504との位置決めを行う。防風材1504は、記録ヘッドユニット1502が記録主走査のどの場所に位置する場合にも、吐出口表面から記録媒体表面までの紙間領域において、引き込み流を防止することができる。
【0081】
本実施形態においても、第6の実施形態と同様に、台座1503には、吐出口列1502を塞がないように矩形の穴1506が設けてある。
【0082】
本実施形態での防風材1504は、断面の直径が0.8mmの釣り糸を適用している。このような構成は、記録ヘッドユニット1501の主走査方向全般に渡って記録媒体の表面を押さえることができるので、第6の実施形態に比べ、更に良好且つ均一な紙間距離を確保することが可能となる。尚、ここでは釣り糸を適用したが、充分な張力が保持でき、断面の径がある程度均一な材料であればこれ以外の材質を採用しても本実施形態は有効となる。
【0083】
また、本実施形態においても、不図示の着脱手段を記録装置内に設けることにより、吐出口列1502の清掃およびノズルの回復処理時には、ホームポジション等にて台座1503を外してから、回復処理動作等を行うようにした。
【0084】
図16は、台座1503を記録ヘッドユニット1501から分離した状態を示す図である。図に示す様に、本実施形態においては、防風材1504の端部に台座1503を設置したまま、記録ヘッドユニット1501が矢印の方向にスライドし、ホームポジション等に移動する構成としている。
【0085】
そして、回復ユニットにて、吐出口列表面の清掃およびノズルの回復処理動作を行った後は、再びホームポジション等から記録ヘッドユニット1501が逆方向にスライドすることにより、台座1503を装着し、その後、記録動作に移行するものとした。
【0086】
更に、本実施形態においても、インクミストによって汚れる防風材1504をクリーニングする手段を設けるものとする。
【0087】
図17は、本実施形態における防風材1504のクリーニング手段の構成を説明するための図である。図17において、1700は、台座1503上に設けられたクリーニング手段である。本実施形態のクリーニング手段1700は、台座1503の4隅に設けられ、記録ヘッドユニット1501の移動に伴って、常時防風材1504の各所に付着したインクミストを拭きとる役割を果たす。尚、クリーニング手段1700の設置位置は、防風材1504を拭き取れる位置であればどこでもよく、また設置数も4つに限定されたものではない。
【0088】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を検討1と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち256個のノズル全てから、15kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行った。その結果、本実施形態を採用した構成においては、明視距離15cmでの肉眼による観察で、記録走査毎のつなぎ部に生じる白すじが低減されていることを確認した。
【0089】
以上説明したように、本実施形態においては、防風材1504を記録装置内に固定させた状態で設け、記録ヘッドユニット1501が防風材1504に沿ってスライド可能となるような構成の台座1503を、記録ヘッドユニットの表面に具備することにより、引き込み流が吐出口列に流れ込むのを防止し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0090】
ところで、図1で説明した着弾位置のずれを引き起こし、画像上問題となる主な気流は、前後左右の4方向からの引き込み流のうち、吐出口並び方向における両端からの気流であることは既に述べた。そして、この現象は、上述した実施形態で用いたシリアル型のインクジェット記録装置のみならず、ラインヘッド型のインクジェット記録装置においても現れる現象である。
【0091】
以下に、ラインヘッド型の記録装置を前提とした本発明の実施形態を説明する。
(第8の実施形態)
本実施形態においては、ラインヘッド型のインクジェット記録装置において、吐出口列の近傍に吐出口列の外側へと流れる気流を生成させる機構を設け、この外側への気流と内側方向への引き込み流とを相殺させることによって、気流の抑制を行うものである。
【0092】
図18は、本実施形態で適用する、外側方向への気流発生手段を示した図である。図において、1801はラインヘッド型の記録ヘッドユニットであり、1802は、記録ヘッドユニット1801上に配列された6色分の吐出口列である。吐出口は図の左右方向に各色4096個ずつ配列されており、記録ヘッドユニット1801は、記録装置内に固定された状態となっている。不図示の記録媒体は、矢印で示した通紙方向に所定の速度で搬送され、吐出口列1802から吐出されるのインク液滴が着弾されることで記録が行われる。
【0093】
1803は、本実施形態で適用する気流流路材であり、不図示の空気流動生成手段から発生する外側に向けての気流を通過させる経路となっている。
【0094】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を検討2と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち4096個のノズル全てから、8kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行ったのである。その結果、本実施形態を採用した構成においては、吐出されたインク液滴によるドットの着弾位置ズレは低減され、吐出口の並び方向に対し、ほぼ均一に配置された記録となっていた。
【0095】
以上述べたように本実施形態においては、記録ヘッドユニット1801の両側に気流流路材1803および空気流動生成手段を設けることにより、吐出口列近傍に、外側方向への気流を生成することが可能となった。これにより、引き込み流と、上記構成による外側方向への気流とが相殺し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0096】
尚、本実施形態では、ラインヘッド型のインクジェット記録装置を前提に説明を加えてきたが、気流流路材1803および空気流動生成手段の構成が小型化できれば、シリアル型の記録装置への適用も可能である。
【0097】
(第9の実施形態)
以下に、本発明の第9の実施形態について説明する。本実施形態においては、上記第8の実施形態と同様の空気流動生成手段を適用しておきながら、その空気流動生成手段の駆動パワーを自動的に判断し指示する機構を設けたものである。
【0098】
図19は、本実施形態で適用する気流制御手段の構成を示した図である。図において、1901はベタ塗り幅計測手段、1902はベタ塗り幅比較手段および1903は流速制御手段を夫々示している。
【0099】
また、図20(a)および(b)は、本実施形態で適用する気流の制御の構成を説明する為のブロック図および、空気流動生成手段の駆動パワーを決定する際に行う駆動パワー決定モードの処理の流れを示したフローチャートである。
【0100】
駆動パワー決定モードが開始されると、まず、記録装置内のCPU2001は、実装したノズルの全てを吐出させて、記録媒体106にベタ塗りのテスト記録を実行する(S1)。
【0101】
ベタ記録された記録媒体106は、ベタ塗り幅計測手段1901まで搬送され、ベタ塗り幅計測手段1901は、インクが記録された部分と非記録部分との境を、スキャニング技術によって識別し、ベタ塗り部1904の幅を数値化し、CPU2001は、この値W1をベタ塗り幅比較手段1902へ転送する(S2)。
【0102】
ベタ塗り幅比較手段1902には、予め記録ヘッドユニット1801のスペックから、ベタ塗りした場合の正規の記録幅W2が記憶されており、W1とW2とを比較する(S3)。
【0103】
上記2つのデータを比較して、W1≒W2の場合(S4)、CPU2001は流速制御手段1903に対して流速を現状に保つ様に制御し(S5)、本モードを終了する。
【0104】
S4にて、W1≒W2でない場合、S6へ進み、W1>W2であるか否かを判断する。W1>W2の場合、CPU2001は流速制御手段1903に対して流速を減少させる信号を送る。これにより、吐出口列の近傍に存在する外側方向への気流は減少する(S7)。そして再びS1に戻り、ベタ塗りテスト記録を実行する。
【0105】
一方、S6でW1<W2の場合、CPU2001は流速制御手段1903に対して流速を増加させる信号を送る。これにより、吐出口列の近傍に存在する外側方向への気流は増加する(S8)。そして再びS1に戻り、ベタ塗りテスト記録を実行する。
【0106】
以上のような動作を、W1≒W2となるまで何度が繰り返すことにより最適な記録状況が整えられるのである。
【0107】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を検討2と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち4096個のノズル全てから、8kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行った。その結果、本実施形態を採用した構成においては、吐出されたインク液滴によるドットの着弾位置ズレは低減され、吐出口の並び方向に対し、ほぼ均一に配置された記録となっていた。
【0108】
以上述べたように本実施形態においては、記録ヘッドユニット1801の両側に気流流路材1803および空気流動生成手段を設けると同時に、その駆動パワーを自動で設定できる構成を具備することにより、吐出口列に対し外側方向への気流を常時適切な量で生成することが可能となった。これにより、引き込み流と、上記構成による外側方向への気流とが相殺し、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0109】
尚、以上本実施例では、ラインヘッド型のインクジェット記録装置を前提に説明を加えてきたが、気流流路材1803および空気流動生成手段の構成が小型化できれば、シリアル型の記録装置への適用も可能である。
【0110】
(第10の実施形態)
以下に本発明の第10の実施形態を説明する。上述した2つのラインヘッド型の実施形態では、記録ヘッドユニットとは別に、所定の気流発生手段を設置した構成となっていた。これに対し本実施形態においては、第4の実施形態および第5の実施形態と同様に、特別な気流発生手段は設けず、記録ヘッドユニットの形態によって気流を制御しようとしたものである。
【0111】
図21は、本実施形態に適用する記録ヘッドユニットと気流の様子を説明する為の図である。図において、記録ヘッドユニット2101には、外向き気流生成部2103が形成されている。外向き気流生成部2103の位置は、記録ヘッドユニット2101上の記録媒体搬送方向の上流側の2隅となっており、図の様に自由曲線面でカットされた状態となっている。
【0112】
このような構成において、記録が開始されると、記録ヘッドユニット2101によるインク滴の吐出に伴い、記録媒体106が矢印の方向へ搬送される。このとき、記録媒体106の進行によって生じる空気流が、外向き気流生成部21003の壁面に衝突し、その進行の向きが、図中矢印で示すように左右方向に偏向される。外向き気流生成部2103の壁面は、図の様に左右対称となっているので、気流の方向も両側に分散する。すなわち、図中矢印で示したような外向きの気流を、吐出口表面から記録媒体表面までの紙間領域において、生成することが可能となるのである。
【0113】
発明者らは、以上の構成のインクジェット記録装置を用いながら、その他の諸条件を検討2と同等にし、本実施形態の効果を確認する検討を行った。すなわち4096個のノズル全てから、8kHzの周波数で連続してシアンインクの吐出を行なわせながら、A4サイズの記録媒体へ記録を行った。その結果、本実施形態を採用した構成においては、吐出されたインク液滴によるドットの着弾位置ズレは低減され、吐出口の並び方向に対し、ほぼ均一に配置された記録となっていた。
【0114】
以上述べたように本実施例においては、記録ヘッドユニット2101に外向き気流生成部2003を設けることにより、吐出口列2102に対し外側方向への気流を比較的安易な構成で生成することが可能となった。これにより、引き込み流と、上記構成による外側方向への気流とが相殺し合い、インク液滴の着弾位置のずれを抑制することが可能となった。
【0115】
尚、以上の実施形態においては記録媒体106を通常の紙として説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。紙や布、革、不織布、OHP用紙等の様々な記録媒体に記録する機器のすべてに本発明は適用可能である。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器等を挙げることができる。
【0116】
また、上記実施形態で適用したヘッド構成としては、図5および図6を用いて説明した様に、熱エネルギを利用してインク路内に気泡を発生させ、さらにこの気泡を外気まで連通させることによって、インク液滴を吐出させる構成としたが、本発明の効果はこれに限定されるものではない。発生した気泡が、外気に連通せず、収縮する構成であっても良いし、また、熱エネルギ以外のエネルギ手段によって吐出エネルギを得るものであってもよい。
【0117】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、吐出口近傍での気流が抑制され、吐出されるインク液滴が記録媒体において概略、目的の位置に着弾されるので、気流の影響によって起こる着弾位置ずれを防止し、画像品位を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は、記録媒体方向から見た記録ヘッドと気流の状態を示した模式図である。
【図2】白スジの発生概要を説明する為の模式図である。
【図3】本発明に適用可能なシリアル型のインクジェット記録装置の内部構成を説明する為の斜視図である。
【図4】本発明に適用可能な記録ヘッドを吐出口側から示した平面図である。
【図5】本発明に適用可能な記録ヘッドの内部構造を説明する為の模式図である。
【図6】発熱体に電圧パルスを印加した状態を示した図である。
【図7】本発明に適用可能な記録ヘッドユニットを、吐出口側から示した図である。
【図8】(a)および(b)は、本発明の第1の実施形態における、外側方向への気流発生手段を示した図である。
【図9】(a)および(b)は、本発明の第3の実施形態で用いる、外側方向への気流発生手段を示した図である。
【図10】(a)〜(c)は、本発明の第4の実施形態に適用する記録ヘッドユニットと発生する気流の様子を説明する為の図である。
【図11】(a)〜(c)は、本発明の第5の実施形態に適用する記録ヘッドユニットと発生する気流の様子を説明する為の図である。
【図12】(a)〜(d)は、本発明の第6の実施形態で適用する記録ヘッドユニットの構成を説明する為の図である。
【図13】(a)および(b)は、本発明の第6の実施形態で適用する記録ヘッドユニットのスライド方向を説明する為の図である。
【図14】本発明の第6の実施形態で適用した防風材をクリーニングする為のクリーニング手段を設けたインクジェット記録装置の内部構成を示した図である。
【図15】(a)〜(c)は、本発明の第7の実施形態で適用する記録ヘッドユニットと、防風材との構成を説明する為の図である。
【図16】本発明の第7の実施形態における台座を記録ヘッドユニットから分離した状態を示す図である。
【図17】本発明の第7の実施形態における防風材のクリーニング手段の構成を説明するための図ある。
【図18】本発明の第8の実施形態で適用する、外側方向への気流発生手段を示した図である。
【図19】本発明の第9の実施形態で適用する気流制御手段の構成を示した図である。
【図20】(a)および(b)は、本発明の第9の実施形態で適用する気流の制御の構成を説明する為のブロック図および、空気流動生成手段の駆動パワーを決定する際に行う駆動パワー決定モードの処理の流れを示したフローチャートである。
【図21】本発明の第10の実施形態に適用する記録ヘッドユニットと気流の様子を説明する為の図である。
【符号の説明】
1、3、4 気流領域
2 全吐出インク液滴
21 吐出口
22 発熱体
23 ノズル流路
24 インク流路
25 基板
26 隔壁
27 インク液滴
30 記録ヘッド
100 記録ヘッドユニット
101 インクタンク
102、107 ガイド軸
106 記録媒体
109、110 送りローラ
203 棒材
204 羽根
300 棒材
400 線材
1001 記録ヘッドユニット
1002 吐出口列
1003 外向き気流生成部
1101 記録ヘッドユニット
1102 吐出口列
1103 外向き気流生成部
1201 記録ヘッドユニット
1202 吐出口列
1203 台座
1204 防風材
1205 穴
1400 洗浄槽
1501 記録ヘッドユニット
1502 吐出口列
1503 台座
1504 防風材
1505 溝部
1506 穴
1700 クリーニング手段
1801 記録ヘッドユニット
1802 吐出口列
1803 気流流路材
1901 ベタ塗り計測手段
1902 ベタ塗り幅比較手段
1903 流速制御手段
2001 CPU
2002 記録部
2101 記録ヘッドユニット
2102 吐出口列
2103 外向き気流生成部
2302〜2305 チップ
2306 フレーム

Claims (21)

  1. インク液滴を吐出する吐出口が複数個配列した記録ヘッドを用い、記録媒体に画像の記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記吐出口と前記記録媒体とに挟まれた空間内の、前記複数個配列した吐出口の配列方向に対し内側に向けての気流を低減するための気流制御手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記気流制御手段は、前記複数個配列した吐出口の配列方向に対し、外側に向けての気流を発生させるための外向き気流発生手段であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. テストパターンを記録する記録手段と、前記記録されたテストパターンを読み取るテストパターン読み取り手段と、前記テストパターン読み取り手段よって読み取られた内容に応じて、前記外向き気流発生手段によって発生される気流の量を調整する気流調整手段とを有することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記外向き気流生成手段は、棒材と該棒材に取りつけられた線材によって構成され、前記棒材を回転させて前記線材を旋回させることによって、気流を発生することを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記線材は、塑性変形しないことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記線材は、前記記録ヘッドによる記録時に、前記記録媒体に接触することを特徴とする請求項4または5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記外向き気流生成手段は、棒材と該棒材に取りつけられた羽根によって構成され、前記棒材が回転することによって、気流を発生することを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記外向き気流生成手段によって発生された気流を通過させる為の気流流路部材を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記気流制御手段は、前記複数個配列した吐出口に向けて流入する気流の方向を、前記複数個配列した吐出口の配列方向に対し、外側に向けての気流に偏向させるための外向き気流発生部であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記気流制御手段は、前記複数個配列した吐出口の配列方向に対し、内側に向けての気流の流入を抑制するための気流抑制手段であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記気流抑制手段は、気流の流入を抑制するための気流抑制材および前記記録ヘッドに設置されて前記気流抑制材を保持する気流抑制材保持部材から構成されることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記気流抑制材は、塑性変形しない複数の線材の束であることを特徴とする請求項11に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記気流抑制材保持部材は、前記記録ヘッドに対し着脱可能であることを特徴とする請求項11または12に記載のインクジェット記録装置。
  14. 前記気流抑制手段は、気流の流入を抑制するための気流抑制材、および前記記録ヘッドに設置され、前記気流抑制材に沿って前記記録ヘッドの進行路をガイドするための気流抑制材ガイド部材から構成されることを特徴とする請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  15. 前記気流抑制材は、塑性変形しない線材であることを特徴とする請求項14に記載のインクジェット記録装置。
  16. 前記気流抑制材ガイド部材は、前記記録ヘッドに対し着脱可能であることを特徴とする請求項14または15に記載のインクジェット記録装置。
  17. 前記気流抑制手段をクリーニングする手段を設けたことを特徴とする請求項11乃至16のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  18. 前記インク液滴を吐出する吐出口が、128個以上配列した前記記録ヘッドを用いることを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  19. 前記インク液滴を吐出する吐出口が、42μm以下のピッチで配列した前記記録ヘッドを用いることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  20. 前記記録ヘッドは熱エネルギによってインク内に気泡を生成させ、該気泡の体積変化に基づいて前記インク液滴を吐出させることを特徴とする請求項1乃至19のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  21. 前記気泡は、前記インク液滴吐出時に外気と連通することを特徴とする請求項20に記載のインクジェット記録装置。
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