JP5428606B2 - 車両用回転シート及び車両 - Google Patents

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Description

この発明は、車体に対して回動可能に支持されて車両の前向き及び後向きに切換え可能とされた車両用回転シート、及び、同回転シートを備えた車両に関するものである。
一般に、図13に示すように、3列シートを備えた車両には、2つの中央席60をそれぞれ車体床面61上に回動可能に支持させ、車両に対して前向き状態と後向き状態とに切り換えることのできるようにしたものがある。通常、このような車両の中央席60には、中央席60の前向き時に3点式シートベルトを構成するためのショルダウェビング62と、後向き時に2点式シートベルトを構成するためのラップウェビング63とが備えられている。
ここで、図13に示すように、3点式シートベルトは、各中央席60の外側に隣接するCピラー64に装着されたショルダウェビング62を、シート本体65の座部の車体中央側に装着された固定バックル66に座部を跨いで接続することにより構成される。そして、中央席60を回転させて後向き状態とした場合には、固定バックル66がシート本体65の座部の車体外側、すなわち、Cピラー64側に移動して、シート本体65を跨いでショルダウェビング62を接続することができなくなる。また、上記車両において、2点式シートベルトのラップウェビング63は、前向き状態のシート本体65の座部の車体外側に装着されている。これにより、各中央席60の後向き状態において、シート本体65を跨いでラップウェビング63を固定バックル66に接続することにより2点式シートベルトを構成できるようにしている。
ところが、上記構成においては、シート本体65が前向き状態のときに、ショルダウェビング62とラップウェビング63とが共にCピラー64側からシート本体65を跨いで固定バックル66に接続可能となる。このため、搭乗者は、シート本体65が前向き状態のときに、装着すべきシートベルトを容易に判別することができない。
一方、この種の技術としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1には、図14に示すように、回転シート70の前向き時に使用するバックルを有したラップウェビング71と、後向き時に使用するバックルを有したラップウェビング72とを共に車体床部に止着した構成が開示されている。また、この特許文献1には、図15に示すように、回転シート70の左右位置にそれぞれバックルを有したラップウェビング73を設けた構成が開示されている。
特開昭59−14526号公報
特許文献1のような構成であれば、シートの向きに応じて使用すべきラップウェビング71〜73の位置が明確であるので、その判別は容易となる。しかしながら、このような構成では、シートの前向き時用と後向き時用にそれぞれ専用のバックルを有したラップウェビングが必要であるため、部品点数さらに組み立て工数の増加を招く問題がある。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、部品点数の増加を防止することができる車両用回転シート、及び、同車両用回転シートを備えた車両を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両の車体床面上に支持されるシート基部の上に、座部と背もたれ部とよりなるシート本体を回動可能に支持して、そのシート本体を前向き状態及び後ろ向き状態に切換え可能に構成した車両用回転シートにおいて、シートベルトのウェビング用の固定バックルを、前記シート基部と、前向き状態における前記シート本体の座部との一方の車体中央側に装着するとともに、他方の車体中央側に2点式シートベルトを構成するラップウェビングを装着したことを特徴とする車両用回転シートを要旨とするものである。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ラップウェビングを収容するための収容ポケットを、前記シート基部又はシート本体の座部に設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2において、前記ラップウェビングには前記シートベルトの長さ調節を行うアジャスタを備えており、前記収容ポケットには、前記アジャスタとともに巻回された状態の前記ラップウェビングが収容された際に、該ラップウェビングに弾性的に当接して収納状態のラップウェビングのガタツキを抑制するガタツキ抑制部材が設けられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3において、前記ガタツキ抑制部材が、前記巻回状態のラップウェビングが当接された際、前記収容ポケットを構成するとともに、互いに対向する一対の側壁のうち、少なくともいずれか一方の側壁に設けられた、弾性変形する弾性部材であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4において、前記弾性部材が、前記少なくともいずれか一方の側壁に対してスリットにて区画して形成された弾性片であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用回転シートを備え、この回転シートに隣接する車体外側の車体ピラーに3点式シートベルト用のショルダウェビングを装着したことを特徴とする車両を要旨とするものである。
(作用)
この発明において、回転シートを前向きにした状態では、シート基部とシート本体の座部との一方の車体中央側に装着された固定バックルと、他方の車体中央側に装着されたラップウェビングとが共に車体中央側に位置する。このため、回転シートの前向き状態においては、ラップウェビングを固定バックルに接続して2点式シートベルトを構成することができない。一方、回転シートを後向きにすると、座部の回転に伴って固定バックルとラップウェビングとの一方が車体外側に移動する。このため、後向き状態においては、車体中央側のラップウェビング又は固定バックルを、車体外側の固定バックル又はラップウェビングに接続して2点式シートベルトを構成することができる。従って、シート本体の前向き時に構成される3点式シートベルトと、後向き時に構成される2点式シートベルトとにおいて、1つの固定バックルが兼用される。
この発明によれば、部品点数の増加を防止することができるという効果を発揮する。
第1実施形態の車両を示す一部を破断した斜視図。 前向き状態の右側中央席を示す斜視図。 同じく右側中央席を示す側面図。 ウェビング収容部を示すシート基部の縦断面図。 ウェビング収容部を示すシート基部の縦断面図。 後向き状態の右側中央席を示す斜視図。 同じく右側中央席を示す側面図。 第2実施形態の図4相当図。 第2実施形態の図5相当図。 同じく収容ポケットの底面図。 (a)、(b)は他の実施形態の収容ポケットの側断面図。 (a)、(b)は他の実施形態の収容ポケットの側断面図。 従来の回転シートを備えた車両を示す一部を破断した斜視図。 従来の回転シート及びシートベルトを示す斜視図。 従来の回転シート及びシートベルトを示す斜視図。
(第1実施形態) 次に、この発明を具体化した第1実施形態について、図1〜図7を参照して説明する。
図1に示すように、車両における車体床面10上には、左右一対の前席11、左右一対の回転シートとしての中央席12、及び、3人掛けの後席13が設けられている。
図2及び図3は、右側の前向き状態の中央席12を示している。左右の中央席12は左右対称の構成であるので、左側の中央席12の説明は省略する。この中央席12は、車体床面10上に支持されるシート基部14を備え、このシート基部14の上側には、座部15aと背もたれ部15bとよりなるシート本体16が支持されている。シート本体16は、シート本体16とシート基部14との間に介在された図示しない回動機構の作動により、車両に対する前向き状態又は後向き状態に向きを切り換え可能となっている。なお、シート基部14は、回転はされないが、車体床面10との間に介在された図示しないスライド機構の作動により、前記回動機構とともに車体床面10に対し前後方向に位置調節可能となっている。
図2及び図3に示すように、シート本体16の座部15aには、その前向き状態においてその左側(車体中央側)後部に固定バックル17が装着されている。この固定バックル17には、シート本体16が前向き状態のときに、この中央席12の車体外側に隣接する車体ピラーとしての右側のCピラー18に設けられた3点式シートベルト用のショルダウェビング19のタング19aが接続可能となっている。すなわち、中央席12が前向き状態のときには、ショルダウェビング19及び固定バックル17により3点式シートベルトが構成されるようになっている。
また、図3に示すように、中央席12のシート基部14の左側前部には収容ポケット20が設けられている。
収容ポケット20は、図4、図5に示すように上下に位置して互いに対向する一対の側壁20a,20b、奥部の側壁20c、及び図4,図5における紙面直交方向に設けられて互いに対向する一対の側壁(図示しない)を有するケースにて構成され、略四角形をなす出し入れ用の開口20dを有する。この収容ポケット20を構成するケースは、例えば、合成樹脂、或いは金属板からなる。
この収容ポケット20には、図4及び図5に示すように、シート本体16が後向き状態のときに使用される2点式シートベルト用のラップウェビング21が巻回状態で、前記開口20dを介して取り出し可能に収容されている。すなわち、収容ポケット20におけるラップウェビング21の収納の際には、巻回状態のラップウェビング21の最外周部(上下両面)が、収容ポケット20(前記ケース)の上下に位置する側壁20a,20bに接するように収納することが可能である。
ラップウェビング21には、偏平リング状のアジャスタ21bが貫通して装着されている。アジャスタ21bは、タング21a((図4に図示))を通過させたラップウェビング21の先端が止着され、ラップウェビング21に対する挿通位置を調節することにより、シートベルトとしての長さ調節が可能となっている。
このラップウェビング21の収容ポケット20に対する取り出し及び収容は、搭乗者による手作業によって行われる。従って、シート本体16が前向き状態のときには、固定バックル17とラップウェビング21とは共にシート本体16の左側に位置し、ラップウェビング21のタング21aを固定バックル17に把持させたとしてもラップウェビング21を着座者の身体に廻すことができない。
一方、図6及び図7に示すように、シート本体16が後向き状態のときには、前記固定バックル17は、Cピラー18側に移動する。この状態において、収容ポケット20から取り出されたラップウェビング21は、座部15aを跨いで固定バックル17に対して接続可能となる。すなわち、中央席12が後向き状態のときには、ラップウェビング21と固定バックル17とにより2点式シートベルトが構成されるようになっている。
さて、上記のように構成された右側中央席12において、図2に示すように、シート本体16を前向きにした状態のときには、シート本体16の車体中央側に固定バックル17が位置する。このため、固定バックル17には、車体外側のCピラー18のショルダウェビング19が接続される状態となる。また、ラップウェビング21は、固定バックル17とともに車体中央側に位置する。従って、シート本体16が前向き状態のときには、ショルダウェビング19及び固定バックル17により構成される3点式シートベルトのみが使用可能となる。
一方、図6に示すように、シート本体16を後向きにした状態のときには、シート本体16の車体外側に固定バックル17が位置し、車体中央側にラップウェビング21が位置する。このため、固定バックル17に、ラップウェビング21が接続可能となる。また、ショルダウェビング19は、固定バックル17とともに車体外側に位置する。従って、シート本体16が後向き状態のときには、ラップウェビング21及び固定バックル17により構成される2点式シートベルトのみが使用可能となる。
以上、右側の中央席12及びシートベルトについて説明したが、左側の中央席12及びシートベルトについても、左右位置が異なるのみで、同じ作用を得ることができる。
この実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)前向き状態におけるシート本体16の座部15aの車体中央側に固定バックル17を装着するとともに、シート基部14における車体中央側に2点式シートベルトを構成するラップウェビング21を装着した。従って、前向き時において搭乗者に3点式シートベルトを誤りなく使用させることができるとともに、後向き時において2点式シートベルトを誤りなく使用させることができる。
(2)固定バックル17は、シートの前向き状態においてシートの車体中央側のみに設ければよく、特許文献1に記載の回転シートとは異なり部品点数の増加を防止することができる。
(3)シート基部14の車体中央側に、ラップウェビング21を収容するための収容ポケット20を設けたので、中央席12が前向き状態のときの不使用時に、ラップウェビング21を収容ポケット20に収容して搭乗者の邪魔にならないようにすることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態を図8〜図10を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成及び相当する構成については、同一符号を付し、異なる構成を説明する。
第2実施形態では、第1実施形態の構成中、収容ポケット20の構成が一部異なっており、他の構成は同じである。すなわち、本実施形態では、収容ポケット20の側壁20b(下側壁)に対して図8、図9に示すようにチャネル状(すなわち、コ字状)のスリット20eが形成されて、弾性部材としての弾性片20fが区画形成されている。なお、スリット20eの形状は、コ字状に限定されるものではなく、m字状、U字状等(以下、コ字状等という)の他の形状であってもよい。又、弾性片20fの幅は、巻回状態のラップウェビング21の幅以上の長さを有することが望ましい。弾性片20fは、開口20d側の基端が支持されて先端側(奥部側)が自身の弾性に抗して上下に変位自在となっている。弾性片20fは、ガタツキ抑制部材に相当する。
ところで、第1実施形態でも説明したように、ラップウェビング21は、アジャスタ21bのラップウェビング21に対する挿通位置を調節することにより、シートベルトとしての長さ調節が可能となっている。一方、巻回状態のラップウェビング21は開口20dを介して取り出し可能に収容される。この巻回状態では、タング21aを中心にして巻回され、さらにアジャスタ21bを巻き込みながら行われている。従って、ラップウェビング21の巻回状態の厚さは、アジャスタ21bの挿通位置に応じて、変化する。
一例として、第1実施形態では、アジャスタ21bは、タング21aの形状において、タング21aの長手方向の中央部から、比較的厚みが薄い部分の先端側に位置している。このため、第1実施形態では、巻回状態のラップウェビング21全体では前記中央部は全体的に厚みが比較的均一になっている。
それに対して、図10の巻回状態のラップウェビング21の例では、タング21aの形状において、厚みのある長手方向の中央部に、アジャスタ21bが位置している。このため、図10の例では、巻回状態のラップウェビング21の中央部は前記第1実施形態の例と比較して厚みが増加している。このような巻回状態のラップウェビング21を本実施形態の収容ポケット20に対して開口20dを介して収納する場合、巻回状態のラップウェビング21の前記中央部の厚さが、収容ポケット20中央における収納空間の上下長さよりも長いと、弾性片20fが、巻回状態のラップウェビング21に押圧されて、図10に示すように自身の弾性に抗して下方へ撓み(すなわち、弾性変形し)、巻回状態のラップウェビング21の寸法変化を吸収する。又、弾性片20fが収納されているラップウェビング21に当接しているため、巻回状態のラップウェビング21のガタツキの防止を図ることができる。
又、弾性片20fの幅は、巻回状態のラップウェビング21の幅以上の長さとしたが、弾性片の幅は、巻回状態のラップウェビング21の幅よりも若干短くしてもよい。この場合でも、巻回状態のラップウェビング21が収納空間の上下長さよりも長い場合、弾性片が押圧されて撓ませることができるため、収容ポケット20にラップウェビング21を収納することができる。
第2実施形態では、第1実施形態の(1)〜(3)の作用効果に加えて下記の特徴がある。
(4) 本実施形態では、ラップウェビング21にはシートベルトの長さ調節を行うアジャスタ21bを備え、収容ポケット20には、アジャスタ21bとともに巻回された状態のラップウェビング21が収容された際に、ラップウェビング21に弾性的に当接して収納状態のラップウェビング21のガタツキを抑制する弾性片20f(ガタツキ抑制部材)が設けられている。この結果、本実施形態によれば、収容ポケット20に収納された巻回状態のラップウェビング21のガタツキを抑制することができる。又、アジャスタ21bの調節位置(ラップウェビング21に対する挿通位置)が変化し、巻回状態の厚さが変化しても、それに応じて、収容ポケット20にラップウェビング21を収納することができる。
(5) 本実施形態では、ガタツキ抑制部材を構成する弾性片20fが、巻回状態のラップウェビング21が当接された際、収容ポケット20を構成するとともに、互いに対向する一対の側壁のうち、一方の側壁20bに設けられた、弾性変形する弾性部材としている。この結果、上記(4)の作用効果を容易に実現することができる。
(6) 本実施形態では、弾性片20f(弾性部材)が、一方の側壁20bに対してスリット20eにて区画して形成されたものである。この結果、弾性片20fを設けるために、新たに別の部材を用意する必要が無く、簡単な構成により、上記(4),(5)の作用効果を容易に実現することができる。
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・中央席12のシート基部14(前記実施形態では座部15a)の車体中央側に固定バックル17を装着するとともに、前向き状態におけるシート本体16の座部15a(前記実施形態ではシート基部14)の車体中央側にラップウェビング21を装着する。このような構成により、中央席12が前向き状態のときに固定バックル17とラップウェビング21とを共に車体中央側に位置させること。このような構成であっても、上記実施形態の(1),(2)に記載の効果を発揮する。
・ラップウェビング21をリールに巻回し、このリールにはラップウェビング21を巻き取り方向に付勢するスプリングを設けること。このようにすれば、ラップウェビング21の収容を簡単にかつ体裁良く行うことができる。
・ 前記第2実施形態は、側壁20b(下側壁)に弾性片20fを設けたが、その代わりに、側壁20a(上側壁)に、弾性片を設けるようにしてもよい。この場合、例えば、弾性片は、開口20d側を支持端とし、先端側を奥部(側壁20c)側に向くようにする(以下、第1の変形例という)。
・ 第1実施形態と第1の変形例とを組み合わせてもよい。
・ 第2実施形態の弾性片20fは、開口20d側が支持されて先端側(奥部側)が自身の弾性に抗して上下に変位自在としたが、側壁20b(下側壁)に対して、奥部側を支持端とし、開口部側を先端とする弾性片になるようにコ字状等のスリットにて弾性片20fを区画形成してもよい。この場合も、第2実施形態と同様の効果を奏する(以下、第2の変形例という)。
・ 第2の変形例で説明した弾性片の代わりに、側壁20a(上側壁)に、弾性片を設けるようにしてもよい。この場合、側壁20a(上側壁)に対して、奥部側を支持端とし、開口部側を先端とする弾性片になるにコ字状等のスリットにて区画形成する。この場合も、第2実施形態と同様の効果を奏する(以下、第3の変形例という)。
・ 第2の変形例と第3の変形例を組み合わせてもよい。
・ 前記第2実施形態、及び各変形例の弾性片を各側壁に対して1個設けるようにしたが、スリットを入れて2個以上、隣接するようにして併設してもよいことは勿論のことである。前記のように複数個の弾性片を設ける場合は、全弾性片の合計の幅が、巻回状態のラップウェビング21の幅以上とすることが望ましい。なお、全弾性片の合計の幅は、巻回状態のラップウェビング21の幅よりも若干短くしてもよい。この場合でも、巻回状態のラップウェビング21が収納空間の上下長さよりも長い場合、弾性片が押圧されて撓ませることができるため、収容ポケット20にラップウェビング21を収納することができる。
・ 前記各実施形態、及び各変形例では、収容ポケット20を構成する側壁にスリットを入れることにより、弾性片を形成したが、別部材である板ばねを設けるようにしてもよい。
・ 図11(a)に示すように、弾性片20fの代わりに、収容ポケット20の側壁20b(下側壁)に透孔20pを設け、開口20d側の側壁20bに先端が内方へ反り返った弾性片30(弾性部材、ガタツキ抑制部材)を、ねじ、かしめ、接着等の固定手段により取付けて、弾性片30の側壁20bに取付けされた部位を除いた残りの部分が透孔20pを介して下方へ変位自在にされていること。勿論、弾性片30は平板状に形成されていてもよい。このように構成された弾性片31は、第2実施形態で説明した巻回状態のラップウェビング21が収容ポケット20に収納された際、第1実施形態の弾性片20fと同様に機能させることができる。なお、弾性片30の側壁20bに対する取付けは、図11(a)に示すように収容ポケット20の外側でもよく、或いは図示はしないが、収容ポケット20の内側、すなわち、側壁20bの上面に対して取付けするようにしてもよい。
・ 図11(b)に示すように、収容ポケット20の側壁20a(上側壁)に透孔20hを設け、内方へ反り返った弾性片31(弾性部材、ガタツキ抑制部材)をねじ、かしめ、接着等の固定手段により側壁20aの開口20d側に取付けて、弾性片31の側壁20aに取付けされた部位を除いた残りの部分が透孔20hを介して上方へ変位自在にされていること。勿論、弾性片31は平板状に形成されていてもよい。
このように構成された弾性片31は、第2実施形態で説明した巻回状態のラップウェビング21が収容ポケット20に収納された際、第1実施形態の弾性片20fと同様に機能させることができる。
なお、弾性片30の側壁20aに対する取付けは、図11(b)に示すように収容ポケット20の外側でもよく、或いは図示はしないが、収容ポケット20の外側、すなわち、側壁20aの下面に対して取付けするようにしてもよい。
・ 第2実施形態では、コ字状のスリット20eにより、弾性片20fは、開口20d側の基端が支持されて先端側(奥部側)が自身の弾性に抗して上下に変位自在となっている。この構成に代えて、スリットを形成する方向を90度回転させて、例えば、図12(a)に示すように、収容ポケット20の側壁20a(又は,側壁20b)に、凹状のスリット20iを形成して、弾性片20jを形成すること。
・ 図12(b)に示すように、収容ポケット20の側壁20a(又は,側壁20b)に、H状のスリット20kを形成し、一対の弾性片20m,20lを形成すること。
・ 第2実施形態、及び第2実施形態の変形例では、巻回状態のラップウェビング21を収容ポケット20を上側壁である側壁20a,下側壁である側壁20bの少なくともいずれかに、弾性片を設けるようにした。
これに代えて、巻回状態のラップウェビング21の最外周面が、横方向に相対する図示しない一対の側壁にそれぞれ当接するようにして収納させる場合は、横方向に位置する少なくとも1つの側壁に、スリットと弾性片、或いは透孔と弾性片の何れかを設けるようにしてもよい。
・ 前記第1実施形態では、収容ポケット20をシート基部14に設けたが、収容ポケット20を設ける位置は限定されるものではなく、シート本体16の座部15aに設けてもよい。
10…車体床面、14…シート基部、15a…座部、15b…背もたれ部、
16…シート本体、17…固定バックル、
18…車体ピラーとしての右側のCピラー、19…ショルダウェビング、
20…収容ポケット、21…ラップウェビング、20e…スリット
20f,20j,20m,20l、30,31…弾性片、
20p,20h…透孔。

Claims (6)

  1. 車両の車体床面上に支持されるシート基部の上に、座部と背もたれ部とよりなるシート本体を回動可能に支持して、そのシート本体を前向き状態及び後ろ向き状態に切換え可能に構成した車両用回転シートにおいて、
    シートベルトのウェビング用の固定バックルを、前記シート基部と、前向き状態における前記シート本体の座部との一方の車体中央側に装着するとともに、他方の車体中央側に2点式シートベルトを構成するラップウェビングを装着したことを特徴とする車両用回転シート。
  2. 前記ラップウェビングを収容するための収容ポケットを、前記シート基部又はシート本体の座部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用回転シート。
  3. 前記ラップウェビングには前記シートベルトの長さ調節を行うアジャスタを備えており、
    前記収容ポケットには、前記アジャスタとともに巻回された状態の前記ラップウェビングが収容された際に、該ラップウェビングに弾性的に当接して収納状態のラップウェビングのガタツキを抑制するガタツキ抑制部材が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用回転シート。
  4. 前記ガタツキ抑制部材が、前記巻回状態のラップウェビングが当接された際、前記収容ポケットを構成するとともに、互いに対向する一対の側壁のうち、少なくともいずれか一方の側壁に設けられた、弾性変形する弾性部材であることを特徴とする請求項3に記載の車両用回転シート。
  5. 前記弾性部材が、前記少なくともいずれか一方の側壁に対してスリットにて区画して形成された弾性片であることを特徴とする請求項4に記載の車両用回転シート。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用回転シートを備え、
    この回転シートに隣接する車体外側の車体ピラーに3点式シートベルト用のショルダウェビングを装着したことを特徴とする車両。
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