JP5428503B2 - 二軸延伸ポリエステルフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Description
(1)ポリエステル中のマグネシウム化合物の含有量が5〜160ppm
(2)ポリエステル中のアルカリ金属化合物の含有量が1〜40ppm
(3)ポリエステルの極限粘度が0.580〜0.630dl/g
(4)ポリエステルの酸価が10〜25eq/ton
(5)ポリエステルを溶媒に溶解し、その溶液を平均孔径0.1μmのメンブランフィルターでろ過した後のフィルター上の残渣におけるマグネシウム量がポリエステル1kg当り1mg以下
(6)フィルムのヘイズが2%以下
(7)下記の方法で測定される、フィルム表面の高さ0.5μm以上長さ20μm以上の核無し欠点が10個/m2以下
(欠点の検出)
得られたフィルムのフィルムロール表層から10mの部分を取り除き、続く長さ1m以上のフィルムを抜き出し、垂直方向に垂らした。次いでフィルムの背面に三波長昼白色蛍光灯(FL20SS EX−N/18P:ナショナル社製)を配置し前面からフィルム面に対し約10°から45°の範囲で角度を変えながら周囲と比べ、輝く点または、白っぽく見える点、または黒っぽく見える点をマーキングした。
(核の有無の判定)
マーキングした欠点を顕微鏡(倍率100倍)で観察し視認できる核を有する欠点を抽出し、核を有する欠点は除外した。
(欠点形状の測定)
前記抽出した欠点を非接触表面形状計測システム(VertScan R550H−M100)を用いて、下記の条件で測定した。
(測定条件)
測定モード:WAVEモード
対物レンズ:10倍
0.5×Tubeレンズ
測定面積:938×696μm
また、本発明は、ポリエステルを原料として使用し、未延伸シートを得るシート化工程、未延伸シートを延伸する延伸工程、延伸したフィルムを熱処理する熱固定工程をへて得られる二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法であって、前記ポリエステルは、重縮合反応後に中間孔径が5μm以下で、かつバブルポイント法での最大孔径が10μm以下のフィルターで濾過されたポリエステルである前記の二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法である。
本発明では、ポリエステルに静電密着性を付与するためにアルカリ金属またはアルカリ土類金属を添加する。本願出願人はこれらの添加剤の濃度や添加方法を制御することで高い清澄度のポリエステルを製造する方法を開示しているが(特許文献1)。長期間連続運転する場合は、これら添加剤に起因する不溶性異物が経時的に蓄積するため、安定的に高い清澄度を維持することは困難な場合があった。そこで、本発明者は、鋭意検討した結果、ポリエステル製造における重合反応後のフィルターろ過孔径の大きさの分布態様が、清澄度の高いポリエステルの安定的な連続生産に重要であることを見いだした。
フィルターの濾過寿命を長くする為には、フィルターの濾過面積を大きくすることが望ましい。また、ポリエステルの生産効率をあげる点においても、フィルターの濾過面積を大きくすることが望ましい。しかしながら、重合後のポリエステルを濾過する場合、フィルター部分での滞留時間が長くなると、ポリエステルの熱劣化が生じ、重合度の低下や変色が生じやすくなり、ゲル状物の発生頻度が上昇する場合がある。そのため、本発明ではフィルターの濾過面積を4〜200m2にすることが重要である。
Si(Ω・cm)=(A/L)×(V/io)
[A:電極間面積(cm2)、L=電極間距離(cm)、V=電圧(V)]
(a)缶内を常圧以上の圧力とした少なくとも3缶以上のエステル化反応缶を用いてエステル化反応を行う。
(b)マグネシウム化合物は前記3缶以上のエステル化反応缶のうちの第2番目以降のエステル化反応缶に添加する。
(c)リン化合物は前記3缶以上のエステル化反応缶のうちのマグネシウム化合物を添加するエステル化反応缶以降のエステル化反応缶であって、少なくとも2缶以上の反応缶に分けて添加する。
(1)あらかじめ10分以上イソプロピルアルコールに浸したフィルターエレメントを水平にし、タンク内に配管された空気管に取り付ける。
(2)タンクにイソプロピルアルコールを満たし、その液面の高さは、フィルター上端から15mmとする。
(3)フィルターエレメント内の空気圧を0から徐々に増加させ、メディアより連続して気泡が発生する時点(初期バブルポイント)より、空気流量−空気圧曲線を実測して描く。
(4)一般にある空気圧までは空気圧に対して空気流量が出にくい状態が続き、その後空気流量が急激に増加して空気圧に対する空気流量の変化率が一定となる。
(5)この両曲線の接線の交点に相当する空気圧を交点のバブルポイント圧(PE)とする。
(6)このPEからイソプロピルアルコールによるヘッド圧(15mmイソプロピルアル コール)を差し引いて、標準状態に補正をした値PESが細孔に発生する気泡とイソ プロピルアルコールの界面張力(すなわち表面張力S)と釣り合うことから導き出される次の式から中間孔径(DM)を算出する。
DM= 4Scosθ/PES(ただし、θは接触角)
(1)フィルターハウジングの配管の出入口を閉じ、270℃以上、300℃未満で1〜5日間静置し、ハウジング内のポリエステルを熱劣化させる。ポリエステルを熱劣化させた後、劣化したポリエステルを抜き出してから、フィルターハウジングからフィルターエレメントを取り出す。
(2)フィルターハウジング内を、常圧下で、270〜290℃のトリエチレングリコールなどの溶媒で、2〜10時間、循環洗浄する。その後、ハウジング内の残留した溶媒を抜き取り、乾燥させる。
(3)フィルターエレメントを単体に分解し、フィルターエレメントに対して、3〜10倍容量のトリエチレングリコールなどの溶媒に浸漬させ、常圧下、270〜290℃で、5〜15時間加熱する。次いで、水洗後、アルカリ溶液(例えば、20質量% NaOH水溶液)で常圧下、60〜100℃で、4〜8時間加熱する。さらに水洗後、必要により20質量%の硝酸水溶液で常温で1分間フィルターエレメントを浸漬したのち、超音波洗浄を行い乾燥する。
(4)乾燥したフィルターエレメントについては1本ずつ、バブルポイント法により最大孔径を検査する。
JIS K 7367−5に準拠し、ポリエステルをフェノール(6重量部)と1,1,2,2−テトラクロルエタン(4重量部)の混合溶媒に溶解し、30℃で測定する。
275℃で溶融したポリエステル中に2枚の電極板を置き、120Vの電圧を印加した時の電流値(i0)を測定し、比抵抗値ρiを次式により求める。
ρi(Ω・cm)=A/l×V/ i0
ここで、A=電極面積(cm2)、l=電極間距離(cm)、V=電圧(V)である。
ポリエステルチップ100gを水洗乾燥してから、パラクロロフェノールとテトラクロルエタンの75:25(重量比)の混合溶媒に溶解し、この溶液を、親水性ポリテトラフルオロエチレン製の平均孔径0.1μmのメンブランフィルターでろ過し、フィルターを乾燥後、フィルター上の残渣のマグネシウム分およびアンチモン分を蛍光X線で測定し、これをポリエステル1kg当りの量に換算した。
ポリエステルチップ(一粒)を2枚のカバーグラス間に挟んで280℃で溶融プレス(樹脂厚み:0.6mm)し、急冷したのち、100倍の位相差顕微鏡で20視野観察(合計視野面積:2.4mm2)し、最大径5μm以上の粒子の数をカウントした。2.4mm2当たりの個数で表示した。
押出機の口金部と冷却ドラムの間にタングステンワイヤー製の電極を設け、電極とキャスティングドラム間に10〜15KVの電圧を印加してキャスティングを行い、得られたキャスティング原反の表面を肉眼で観察し、ピンナーバブルの発生が起こり始めるキャスティング速度で評価する。キャスティング速度が大きいポリマー程、静電密着性が良好である。
予め10分以上イソプロピルアルコール(25℃での表面張力21dyne/cm)に浸漬したフィルターエレメントを水平にして、イソプロピルアルコールの入ったタンクに入れ、JIS K 3832に準拠したバブルポイント法により、最初に連続的にバブルが発生した時の圧力PA(初期バブルポイント圧)を測定した。測定した圧力PからWashburn式(D=4Scosθ/PA、D:最大孔径、S:イソプロパノールの表面張力、θ:接触角)により最大孔径を求めた。
予め10分以上イソプロピルアルコール(25℃での表面張力21dyne/cm)に浸漬したフィルターエレメントを水平にして、イソプロピルアルコールの入ったタンクに入れ、JIS K 3832に準拠したバブルポイント法により、フィルターエレメント内の空気圧を0から徐々に増加させ、メディアより連続して気泡が発生する時点(初期バブルポイント)より、空気流量−空気圧曲線を実測して描いた。この両曲線の接線の交点に相当する空気圧を交点のバブルポイント圧(PE)とし、このPEからイソプロピルアルコールによるヘッド圧(15mmイソプロピルアル コール)を差し引いて、標準状態に補正をした値PESが細孔に発生する気泡とイソ プロピルアルコールの界面張力(すなわち表面張力S)と釣り合うことから導き出される次の式から中間孔径(DM)を算出した。DM= 4Scosθ/PES(ただし、θは接触角)
(欠点の検出)
得られたフィルムのフィルムロール表層から10mの部分を取り除き、続く長さ1m以上のフィルムを抜き出し、垂直方向に垂らした。次いでフィルムの背面に三波長昼白色蛍光灯(FL20SS EX−N/18P:ナショナル社製)を配置し前面からフィルム面に対し約10°から45°の範囲で角度を変えながら周囲と比べ、輝く点または、白っぽく見える点、または黒っぽく見える点をマーキングした。
マーキングした欠点を顕微鏡(倍率100倍)で観察し視認できる核を有する欠点を抽出し、核を有する欠点は除外した。
前記抽出した欠点を非接触表面形状計測システム(VertScan R550H−M100)を用いて、下記の条件で測定した。
測定モード:WAVEモード
対物レンズ:10倍
0.5×Tubeレンズ
測定面積:938×696μm
尚、同等かそれ以上の機能を有する測定機であればレーザーを使用した非接触粗さ測定器であっても良い。
フィルムの厚みは、電子マイクロメーターMILLITRON(精工精密機械販売)を用いて長手方向300mm、それに直角な方向に210mmに切り出したフィルム試料の長手方向に直角な方向に約20mmずつの位置で10回計測し、その平均値を求める。
フィルム試料のヘイズ(曇価)および全光線透過率は、日本電色工業社製NDH−300A型濁度計を用い、JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」に準拠して測定した。
〔スラリー調製〕
スラリー調合槽の保持量が0.5時間量となったら、TPA2700kgと第一エステル化反応槽から留出する留出分を後述の方法で蒸留し蒸留塔最下部から回収したEG(水分3.5%含有)1080kg、新規のEG664kgの3種を原料とし、同時に20分掛けて一定速度でスラリー調合槽に仕込み、TPAのEGスラリーを調合した。保持量が0.5時間量になった時点で上記の調合を繰り返した。
エステル化反応装置として、攪拌装置、仕込み口、生成物取り出し口および蒸気放出口を有する4基の完全混合槽よりなるエステル化反応槽と2基の蒸留塔を使用し、第一エステル化反応槽は温度259℃、絶対圧力125kpaで、平均滞留時間4時間となるように、TPAのEGスラリーを反応槽上部から連続して受け入れ、生成オリゴマーを連続して反応槽下部から第二エステル化反応槽へ移送した。なお、第二エステル化反応槽に送られたオリゴマーの酸価は1600eq/トン、水酸基価(OH価)は1650eq/トンであった。またスラリーの受け入れ配管から三酸化アンチモンを含むEG溶液(アンチモン原子として12g/L)を51kg/Hrの速度で第一エステル化反応槽に連続供給した(生成PETに対してSb原子で146ppm相当量)。
重縮合反応装置として攪拌装置、仕込み口、生成物取り出し口および蒸気放出口を有する、1基の縦型反応槽(初期重縮合反応槽)と2基の横型反応槽(中期重縮合反応槽、後期重縮合反応槽)を使用し水蒸気エジェクターで真空を発生させながら重縮合を行った。初期重縮合反応槽は温度275℃、絶対圧力4kpaで、平均滞留時間1.4時間となるよう第四エステル化反応槽からギアポンプで反応槽横部の受け入れ口からオリゴマーを受け入れ、反応槽下部のプレポリマー取り出し口からギアポンプでPETの生産量が90t/日となるように一定回転でプレポリマーを取り出し、中期重縮合反応槽に移送した。なお、初期重縮合反応槽から取り出されたプレポリマーの酸価は105eq/トン、極限粘度は0.18dl/gであった。
なお、ポリマーの濾過に用いたフィルターは、ハウジング容量が300Lであり、その中にプリーツ(襞)数(山数)が1本当たり38個で、プリーツの外接円の直径が50mm、長さが87cmの円筒状のフィルターエレメント(内径/外径比0.6)について、バブルポイント法による最大孔径が7μm以下のフィルターエレメントを選別し、87本をセットした。この時の合計濾過面積は44m2であり、濾過速度は1分当たり0.14g/cm2であった。また、フィルターハウジング容量1リットル当たりの総エレメントの濾過面積は0.147m2であった。また、ポリエステルは上記単位エレメントの外側から内側の方向に通過させた。
上記フィルターエレメントは使用済みのものを下記方法で洗浄して用いた。
(1)フィルターハウジングの配管の出入口を閉じ、280℃で2日間静置し、ハウジング内のポリエステルを熱劣化させる。ポリエステルを熱劣化させた後、劣化したポリエステルを抜き出してから、フィルターハウジングからフィルターエレメントを取り出した。
(2)フィルターハウジング内を、常圧下で、285℃のトリエチレングリコーで、4時間、循環洗浄した。その後、ハウジング内を洗浄した後、トリエチレングリコールを抜き取り、乾燥させた。
(3)フィルターエレメントを単体に分解し、フィルターエレメントに対して、5倍容量のトリエチレングリコールに浸漬させる。常圧下、280℃で、8時間加熱した。次いで、水洗後、20質量% NaOH水溶液で常圧下、90℃で、2時間加熱する。さらに、水洗後、超音波洗浄を行った後、乾燥した。
(4)乾燥したフィルターエレメントについては1本ずつ、バブルポイント法により最大孔径を検査した。
実施例1の方法において、ポリエステルをフィルターの単位エレメントの内側から外側の方向に通過させるように変更する以外は、実施例1と同様の方法でポリエステルを得た。
実施例3
実施例1の方法において、ポリエステルのフィルターの中間孔径を4μm、かつバブルポイント法による最大孔径が10μmの焼結金属繊維フィルターに替えた以外は、実施例1と同様のにしいてポリエステルフィルムを得た。
実施例1の方法において、バブルポイント法による最大孔径が15μmのフィルターエレメントを選別使用する以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例1の方法において、中間孔径10μmの焼結金属繊維フィルターで、かつバブルポイント法による最大孔径が20μmのフィルターに替える以外は、実施例1と同様にしてポリエステルフィルムを得た。
実施例1の方法において、ろ過面積を400m2とし、それに併せてフィルターハウジング容量などの条件を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルを得た。本比較例においては、ポリエステルの熱劣化が進み、ポリエステルの製造開始後3日経過時には茶色のポリエステルの劣化物が生成され、1ヶ月以上の長期の連続運転ができなかった。
実施例1の方法において、フィルターエレメントの外径を75mmとし、それに併せて他の条件を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルを得た。本比較例においては、ポリエステルの連続開始後10日以降では、背圧の急激な上昇が見られ、フィルターを取り出して観察すると、フィルターエレメントのプリーツの襞形状が変形し、1ヶ月以上の長期の連続運転ができなかった。
実施例1の方法において、フィルターエレメントの内径/外径比を0.20とし、それに併せて他の条件を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルを得た。本比較例においては、ポリエステルの連続開始後2日後に比較例4と同じ現象が発生し、1ヶ月以上の長期の連続運転ができなかった。
実施例1の方法において、フィルターエレメントの内径/外径比が0.80とし、それに併せて他の条件を表1のように変更した以外は、実施例1と同様にしてポリエステルを得た。本比較例においては、ポリエステルの生産能力を40%減少する必要が生じ、1ヶ月以上の長期の連続運転ができなかった。
Claims (2)
- ポリエステルを原料として使用し、未延伸シートを得るシート化工程、未延伸シートを延伸する延伸工程、延伸したフィルムを熱処理する熱固定工程をへて得られる、厚さ50〜400μmの二軸延伸ポリエステルフィルムであって、
前記ポリエステルは下記要件(1)〜(5)を満足し、
前記二軸延伸ポリエステルフィルムは下記要件(6)及び(7)を満足する二軸延伸ポリエステルフィルム。
(1)ポリエステル中のマグネシウム化合物の含有量が5〜160ppm
(2)ポリエステル中のアルカリ金属化合物の含有量が1〜40ppm
(3)ポリエステルの極限粘度が0.580〜0.630dl/g
(4)ポリエステルの酸価が10〜25eq/ton
(5)ポリエステルを溶媒に溶解し、その溶液を平均孔径0.1μmのメンブランフィルターでろ過した後のフィルター上の残渣におけるマグネシウム量がポリエステル1kg当り1mg以下
(6)フィルムのヘイズが2%以下
(7)下記の方法で測定される、フィルム表面の高さ0.5μm以上長さ20μm以上の核無し欠点が10個/m2以下
(欠点の検出)
得られたフィルムのフィルムロール表層から10mの部分を取り除き、続く長さ1m以上のフィルムを抜き出し、垂直方向に垂らした。次いでフィルムの背面に三波長昼白色蛍光灯(FL20SS EX−N/18P:ナショナル社製)を配置し前面からフィルム面に対し約10°から45°の範囲で角度を変えながら周囲と比べ、輝く点または、白っぽく見える点、または黒っぽく見える点をマーキングした。
(核の有無の判定)
マーキングした欠点を顕微鏡(倍率100倍)で観察し視認できる核を有する欠点を抽出し、核を有する欠点は除外した。
(欠点形状の測定)
前記抽出した欠点を非接触表面形状計測システム(VertScan R550H−M100)を用いて、下記の条件で測定した。
(測定条件)
測定モード:WAVEモード
対物レンズ:10倍
0.5×Tubeレンズ
測定面積:938×696μm - ポリエステルを原料として使用し、未延伸シートを得るシート化工程、未延伸シートを延伸する延伸工程、延伸したフィルムを熱処理する熱固定工程をへて得られる二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法であって、
前記ポリエステルは、重縮合反応後に中間孔径が5μm以下で、かつバブルポイント法での最大孔径が10μm以下のフィルターで濾過されたポリエステルである請求項1に記載の二軸延伸ポリエステルフィルムの製造方法。
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