JP5427092B2 - 鉄道車両 - Google Patents

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Description

本発明は、異常な状況下における外部からの衝撃荷重に対し車体の破壊拡大を抑える構造の鉄道車両に関する。
鉄道車両は、通常走行時の車体強度に関して問題はないものの、異常な状況下で想定外の荷重を受けた場合に起きる車体破壊への対策が必要である。例えば、地震などでは、停車前の鉄道車両に電柱などが倒れ込んできたり、鉄道車両自体が脱線転覆してしまい構造物に衝突してしまうことが考えられる。そうした場合にでも当然に車内の乗客を守ることが求められており、その一案として下記特許文献1に記載された鉄道車両が提案されている。図12は、下記特許文献1に記載された車両構体の断面図である。
車両構体100は、アルミニウム合金の押出し成形によって形成された押出中空形材101によって、側構体や屋根構体などが構成されている。押出中空形材101は、押出し方向である車体長手方向に貫通した中空部110が形成され、その中空部110にはアルミニウム合金よりも強度および融点の高い金属製管材(ステンレス鋼製管材)102が挿入されている。これは車両構体100が地震等による落下物の直撃を受けたり、脱線転覆により構造物や対向車へ衝突することが起きた場合に、車両構体100を貫通したり摩擦熱の溶融遺失に起因する開口や変形などの被害に対し、金属製管材102が拡大を抑えるようにしたものである。
特開2006−281832号公報
こうした従来の鉄道車両によれば、車体側面側からの衝撃に対して金属製管材102による強度の向上が望める。しかし、車外からの衝撃荷重によって金属製管材102が耐えきれずに切断されたり折り曲げられたりした場合、金属製管材の切断部先端などが車内に入り込むことになり、より危険な状況をつくり出すことが考えられる。そこで、金属製管材の本数を増やせばより強度を高めることはできるが、本数の増加に応じて車体重量も増加することになり、押出中空形材101を使用する車体軽量化の効果を損なってしまう。
本発明は、かかる課題を解決すべく、より安全に外部からの衝撃荷重に対し車体の破壊拡大を抑える構造の鉄道車両を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄道車両は、側構体、屋根構体及び妻構体を有する車両構体に対して車体長手方向に張力部材が設けられ、その張力部材は、帯状或いは紐状の撓めることが可能な長部材であり、前記側構体や屋根構体を構成する外板と内板又は外板と骨部材との間にできた車体長手方向に貫通する空間を通り、車体長手方向の少なくとも2点以上で引張りによる移動が制限されるように前記車両構体に取り付けられたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記車両構体が、外板と内板とが複数のリブにより連結され押出し方向に貫通した中空部が形成された押出中空形材によって構成されたものであり、前記張力部材は、車体長手方向に貫通した前記中空部を通して配置されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記骨部材が、断面がコ字状のチャンネル部とその両端から外側に広がったフランジ部とを有するハット形状の横骨と縦骨であり、前記車両構体は、前記外板に前記横骨と縦骨とが接合されたものであり、前記張力部材は、車体長手方向に貫通した前記横骨のチャンネル部の中や前記外板と縦骨との間の隙間を通して配置されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記張力部材が、車体側面に形成された出入口の上方位置に複数本が配置され、車体側面の全長に渡って張り渡されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記張力部材が、車体長手方向に張った状態で前記車両構体に固定された連結手段によって両端部が留められ、その連結手段は、前記張力部材に加わる引張力により変形を生じながら前記張力部材を掴んだ留め部が引張り方向へ移動可能なものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記連結手段が、引張り方向に先細りした形状の掴みブロックが前記張力部材に固定され、その掴みブロックが、前記車両構体側に固定され内周面にはテーパ面が形成された筒体内に入れられたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記連結手段について、前記筒体が、軸方向に形成されたスリットによって先割れ形状になった部分に複数のリング部材が外側から嵌められ、中心軸に対する前記テーパ面の傾斜角が前記掴みブロック表面の傾斜角より小さく形成され、前記掴みブロックと前記筒体のテーパ面との間には、外周面の傾斜角を前記筒体のテーパ面の傾斜角に合わせると共に内周面の傾斜角を前記掴みブロック表面の傾斜角と合わせて形成された筒形状のスペーサが挿入されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記張力部材が、車体前後の前記妻構体と車体左右の前記側構体に沿って配置され、両端を繋いで環状になったものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、車体長手方向に貫通する貫通部を有する止め部材が前記車両構体に固定され、前記張力部材が前記止め部材の貫通部を通り、その止め部材を挟んだ両側にて前記張力部材に対し、向かい合う方向に先細りした形状の掴みブロックが固定されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記内板、リブおよび骨部材のうち前記張力部材が車体内側に作用する力によって押された場合に接する可能性のある箇所に、薄板の補強部材を取り付けるようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る鉄道車両は、前記張力部材が、周りが樹脂やゴムのカバーによって包まれたものであることが好ましい。
本発明によれば、車体に横側や上方から衝撃荷重が加わった場合、その衝撃荷重を車体長手方向に設けられた張力部材が受け、その際、張力部材は帯状或いは紐状であって、衝撃荷重によって車両構体自体が変形する際に撓むことも可能な長部材であるので、張力部材が容易に切断されることはない。そのため、張力部材が衝撃荷重から車両構体の破断を防ぎ、車体が凹みながらも車内空間を維持し、構造物や破断部分などの車内への飛び込みを防止して乗員乗客の安全を図ることができる。
鉄道車両を長手方向に見た車両構体の断面図である。 鉄道車両を簡略化して示した斜視図である。 第1実施形態の鉄道車両について車両構体の一部を示した断面図である。 張力部材の配置位置を示した概念図である。 張力部材の端部を連結するための連結部の構造を示した断面図である。 張力部材の端部を連結するための他の連結部の構造を示した断面図である。 図6に示す連結部を構成する留め具を示した外観斜視図である。 張力部材の途中に設けた荷重受部の構成を示した図であり、中空部内を押出中空形材の幅方向から見た断面である。 張力部材の途中に設けた荷重受部の構成を示した図であり、押出中空形材の長手方向から見た断面図である。 第2実施形態の鉄道車両について車両構体の一部を示した断面図である。 張力部材を環状にして配置した状態を示した概念図である。 従来の鉄道車両における車両構体の断面図である。
次に、本発明に係る鉄道車両の一実施形態について図面を参照しながら以下に説明する。図1は、鉄道車両を長手方向に見た車両構体の断面図である。これは前記従来例と同様に、押出中空形材20によって構成したものであり、車体軽量化の要求により肉厚が2mm前後の押出中空形材が使用されている。押出中空形材20は、アルミなどの軽合金材料を押出し成形したものであり、外板21と内板22が複数のリブ23によって連結され、押出し方向に貫通した中空部25が形成されている。
車両構体10は、床面を構成する台枠11に対し左右の側構体12、屋根構体13および妻構体14(図2参照)を接合して構成されている。本実施形態では台枠11、側構体12および屋根構体13は、一車両分の長さをもつ所定幅の長尺な押出中空形材20が幅方向に突き当てられ、その突き当たった接合部26が車体長手方向に沿って溶接接合されている。
ここで図2は、鉄道車両を簡略化して示した斜視図である。鉄道車両1は、図1に示した車両構体10によって構成された車体2が前後2台の台車3に搭載されている。その車体2には、側面に出入口4が4箇所形成され、窓5が5箇所に設けられており、これによって側構体12には出入口4や窓5を構成するための開口部28が車体長手方向に複数形成されている。また車体2には、屋根の上に空調機6などが設置されることがあり、そのような場合には屋根構体13にも不図示の開口部が形成されることになる。
車両構体10は、側構体12や屋根構体13に形成された開口部28などが外力に対する強度を低下させる原因となっている。地震などの異常な状況下で、例えば開口部28の存在する箇所に集中的に衝撃荷重が加わると、鉛直方向の裂け目Aによって側構体がレール方向に分断されることが考えられる。その際、衝突した電柱などの構造物が客室内に入り込み、構造物によって更に車体の破壊が増大し、また破断された構体の一部が客室内に飛散するなど、危険な状態をつくり出す可能性が大きい。
鉄道車両の走行中に起きる異常な状況としては、地震の加速度の影響を受けて、車輪の片方が浮き上がって車体が傾いてしまい、電柱などの線路脇の構造物あるいは対向列車に衝突する場合を想定することができる。また、車体が正常な走行姿勢を保っていても落下物や線路脇の構造物の倒れ込みによる衝突なども想定できる。そうした場合、車体の側構体12と屋根構体13とが結合する車体角部15の近くに内向きの衝撃荷重が加わる可能性が高い。本実施形態では、車体角部15を中心に、異常時の衝撃荷重に対して車体の破壊拡大を抑える構造の鉄道車両を構成する。
図3は、第1実施形態の鉄道車両について、その車両構体10の一部断面図であり、特に側構体12と屋根構体13との車体角部15を示した断面図である。側構体12と屋根構体13は、前述したように押出中空形材20によって構成され、レールに沿った車体長手方向に貫通した中空部25が複数形成されている。本実施形態では、中空部25内に張力部材31(張力部材31a,31b,31c,31dを指す)が挿入され、例えば図4に示すように鉄道車両1の全長において張り渡され、車体前後の妻構体14の位置で両端が留められている。
張力部材31は、高い引張強度を有するものであり、鋼線ワイヤの他アラミド繊維や炭素繊維によって形成された帯状或いは紐状の撓めることが可能な長部材である。張力部材31は、前述した異常走行による構造物の衝突などが生じた場合、両端を留めて張った状態で衝撃荷重Fを支えることにより、車体の衝突部分が凹んで変形しながらも車両構体10の破断をくい止めることを目的としたものである。
鉄道車両の車体自体の強度を高める構成では、一部分に集中的に加わる衝撃荷重Fに耐えきれずに破断してしまう。そして、強度を高めることを優先させた鉄道車両は車体重量が増加しエネルギー消費を大きくしてしまう。本実施形態では、車両構体10が変形しながらも衝撃を受けた箇所が破断しないように、張力部材31を介して車体長手方向の全体或いは一定の範囲に衝撃荷重Fを分散させて支えるようにしたものである。すなわち、張力部材31に加わる衝撃荷重Fが、その張力部材31を介して内板22やリブ23及び外板21の広範囲に分散するようにしたものである。
張力部材31は、図3及び図4において車体の片側しか示していないが、左右(枕木方向)対称に設けられている。片側4本あるうち、1本の張力部材31aは屋根構体13に通されている。これは屋根構体13にあけられた開口部に対して設けられたものであり、空調機6の横を通して張り渡されている。また、2本の張力部材31b,31cが車体角部15の側構体12側に通されている。これは衝撃荷重Fを受けやすい車体角部15に対して設けられたものであり、図4に示す行先表示器7が入る開口部の上方の位置を通して張り渡されている。更に、張力部材31dは、行先表示器7と出入口4や窓5との間を通して張り渡されている。
こうした複数本の張力部材31は、それぞれ両端が連結手段によって留められ、衝撃荷重Fが作用した場合には作用点で車体内側に押されながら車体長手方向に引っ張られることになる。このとき、張力部材31は張力がかかった状態で撓むため、押出中空形材20の特に内板22側に荷重が作用する。その際、一部に応力が集中するなどして破れてしまったのでは、そこを起点として車両構体10が引き裂かれてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、張力部材31から荷重を受けやすい箇所に補強部材32(補強部材32a,32b,32c,32dを指す)が設けられている。補強部材32は、ステンレスの薄板などによって形成され、張力部材31が入れられた同じ中空部25内に入れられている。
衝撃荷重Fが加わる多くの場合、図3に矢印で示す斜め上方からの力や、真上からの力による場合が多いと考えられる。従って、同方向からの力によって張力部材31が接する可能性のある面に補強部材32が設けられている。中空部25の内部全面に補強部材32を設けたのでは、それだけ車体重量を増加させることになるからである。屋根構体13に設けられた補強部材32aは帯状の平板であり、内板22に貼り付けられている。一方、側構体12に設けられた補強部材32b,32c,32dは断面がV字になるように折り曲げられ、内板22とリブ23、或いは隣り合うリブ23に貼り付けられている。
中空部25内の補強部材32にガタが生じていると、走行中の振動によって内板22やリブ23と接して補強部材32が騒音の原因になる。そこで、ガタが生じないようにするため、補強部材32は溶接や接着などによって押出中空形材20に固定して一体に形成される。一方、張力部材31がワイヤロープの場合、走行中の振動によって中空部25内で張力部材31がリブ23などと触れ合うことにより騒音の原因や、摩耗による張力部材31の機能低下が考えられる。そこで、例えば張力部材31dに示すように、張力部材31の周りを樹脂やゴムのカバー33によって包むようにしたものであることが望ましい。張力部材31a,31b,31cには図示していないが、必要に応じてカバー33によって包むようにする。
張力部材31は、端部が車体前後の妻構体14の位置で留められているが、通常時において張力が加わるような状態である必要はない。衝撃を受けた場合に、ピンと張った張力部材31によって側構体12や屋根構体13に衝撃荷重Fが分散して伝わるようにすればよいからである。また、張力部材31の端部で行う車両構体10への連結は、一切のズレを生じさせない強固なものではなく、衝撃を緩和できるように引張り方向にある程度の移動を許容する構造が採用されている。
図5は、張力部材31の端部を連結するための連結手段の構造を示した断面図である。妻構体14の隅柱16には取付金具35が強固に固定され、そこへ切欠部35aを通して入れたボルト36は、雄ネジ部が車体長手方向に突き出し、頭部とフランジ部が中に入れられ切欠部35aから抜けないようになっている。ボルト36には連結パイプ37の一端側がネジによって結合され、連結パイプ37の他端側にはチャック38がネジによって結合されている。筒形状のチャック38は、連結パイプ37への挿入側内側面にテーパが形成され、そこへ円錐台形の掴みブロック39が入れられている。
ワイヤロープなどの張力部材31は、その端部に掴みブロック39が固定され、車体長手方向(図面右側)に引っ張られても、掴みブロック39がチャック38に引っ掛かることにより抜けないようになっている。しかし、衝撃荷重Fによる大きな引張り力が加わった場合には、掴みブロック39がチャック38を押し広げて変形させ、また掴みブロック39自体が変形しながら抜け方向(図面右側)へある程度の移動が可能になっている。なお、チャック38は連結パイプ37に対してねじ込み量が調節可能であり、ターンバックルのように掴みブロック39を介して張力部材31の張り具合を調整することができる。
鉄道車両1では、例えば、走行中に地震などによって脱線転覆が起きた場合、車体が傾き線路脇の構造物に対し側面側、特に車体角部15を当てるようにして倒れ込んでいくことが考えられる。このとき衝突荷重Fが加わった箇所で車両構体10が破断してしまったのでは、走行のエネルギによって構造物が車内に入り込む他、押出中空形材20を捲れ上がらせて車体の破壊が更に拡大してしまう。
本実施形態では、車体に衝撃荷重Fが加わると、張力部材31は、凹んだ車両構体10に応じて車内側に押されて撓み、同時に留められた端部との間で引っ張られた状態になる。衝突箇所では車両構体10が破断しないように張力部材31が構造物を受け、その衝撃荷重Fは、張った状態の張力部材31を介して押出中空形材20の内板22やリブ23に分散されることになる。その際、衝撃荷重Fの大きな力によって張力部材31が切れたり、両端の留め金具39が外れてしまったのでは十分な効果が得られない。
そこで、張力部材31が強い力で引っ張られると、掴みブロック39がチャック38に引っ掛かって抜けないが、当接面がテーパになって径方向に分力が作用するため、チャック38が押し広げられて変形し、また掴みブロック39自らが変形する。こうした連結手段の変形が衝撃を吸収し、張力部材31が切れたり、留め金具39が外れないで衝撃荷重Fを受けることができる。本実施形態の鉄道車両1によれば、構造物などと衝突した車体は、その衝撃によって凹みながらも破断を防止して車内空間を維持し、構造物や破断部分などの車内への飛び込みを防止して乗員乗客の安全を図ることができる。
押出中空形材20の中空部25内に補強部材32を備えることにより、張力部材31を支える内板22などの強度を上げて破断防止をより向上させることができる。張力部材31は、車体全体の強度を上げるためのものではないため、構造物などの衝突箇所に存在すればよく、特に実施形態で示すように車体角部15付近に設けることが有効である。張力部材31の本数を減らすことにより、安全を高めながらも車体重量への影響を抑えることができる。また、張力部材31がワイヤロープなどからなる場合に、樹脂やゴムのカバー33で包むことにより走行時の騒音の原因となることを防止できる。
次に、張力部材31を連結する連結手段の構造について他の実施形態を図6に示す。図7は、図6に示す連結手段を構成する留め部材を示した外観斜視図である。なお、図6に示す留め具の断面は、図7のB−B矢視断面である。この連結手段は、図5に示すものと同様、妻構体14の隅柱16には取付金具35が強固に固定され、そこへ切欠部35aを通して入れたボルト36が入れられている。ボルト36は、雄ネジ部が車体長手方向に突き出し、頭部とフランジ部が中に入れられ切欠部35aから抜けないようになっており、連結パイプ37の一端側がネジによって結合されている。
連結パイプ37の他端側には留め部材40がネジによって結合されている。留め部材40は、円筒形状の本体41によって構成され、その本体41には、雄ネジが形成された結合部411、軸方向に4本のスリットが入れられた荷重受部413、そして結合部411から荷重受部413へかけて径が徐々に縮小するようにテーパ部412が形成されている。本体41には軸方向にスリット41a,41bが形成されており、4本のうち2本のスリット41aが荷重受部413の先端を先割れ形状にしている。
本体41内には、張力部材31の端部に固定された円錐台形の掴みブロック39がテーパ部412に入れられ、掴みブロック39とテーパ部412との間には円筒形のスペーサ45が配置されている。掴みブロック39表面の中心軸に対する傾斜角は、テーパ部412の内面の傾斜角より大きく形成され、スペーサ45は、その内面側の角度が掴みブロック39に合わせられ、外面側の角度はテーパ部412に合わせるようにして形成されている。本体41の荷重受部413には、外側に複数のリング42が嵌められ、図7に示すように櫛状の保持部材43がリング42を掴むようにして保持している。保持部材43は、スリット41bに沿って配置され、その先端がスリット41b内に入っている。
この連結手段で留められた張力部材31は、引っ張られても掴みブロック39が留め部材40に引っ掛かることにより抜けない。しかし、衝撃荷重Fによって強い力で引っ張られた場合には、掴みブロック39が留め部材40を内側から押し広げて変形させ、また掴みブロック39自体が変形しながら抜け方向(図6右側)へ移動が可能になっている。テーパ部412の傾斜角が小さく形成されているため、張力部材31を介した引張り力の径方向分力が大きく、本体41が径方向に広げられながら掴みブロック39がテーパ部412から荷重受部413へと入り込む。このとき、掴みブロック39が複数あるリング42を破壊しながら移動するため、引っ張られている掴みブロック39の移動距離が長く、衝撃荷重Fを段階的に吸収していく。従って、押出中空形材20に対する負荷が減り、車両構体10の破断をより効果的に防止することができる。
張力部材31は、両端を連結して衝撃荷重Fによる引張り荷重を受ける他、車体長手方向に張った途中で引張り荷重を受けるようにしてもよい。両端だけで引張り荷重を受けた場合、その連結手段が大きな荷重負荷によって破壊してしまい張力部材31の留めが外れてしまうことが考えられるからである。図8及び図9は、張力部材31の途中に設けた荷重受部の構成を示した図であり、図8は、中空部25内を押出中空形材20の幅方向から見た断面(図9のC−C断面)を示し、図9は、押出中空形材20の長手方向(押出し方向)から見た断面を示している。
この荷重受部には、押出中空形材20の中空部25内に入れられた止め部材47が内板22に固定されている。止め部材47は、平面部47aに断面U字形の貫通部47bが形成され、その貫通部47b内に張力部材31が通されている。張力部材31には、止め部材47を挟んで掴みブロック48が固定され、一対の掴みブロック48は、それぞれが止め部材47から所定距離だけ離れ、互いの方向にその分だけ余裕がもたせてある。掴みブロック48は円錐台形であって、向き合う方向に径が小さくなっている。
止め部材47は、内板22に対して複数のブラインドリベット49によって取り付けられる。平面部47aと内板22には予め複数の孔が所定箇所に形成され、張力部材31が通された状態の止め部材47が、その張力部材31の挿入に伴って中空部25内に入れられる。取り付け箇所では、その近傍に内板22に作業孔が形成され、その作業孔を利用して止め部材47を位置決めしながらブラインドリベット49によって内板22に固定される。止め部材47は、車体長手方向に1箇所或いは複数箇所に設けられる。
張力部材31が強い力で引っ張られると、掴みブロック48が止め部材47に引っ掛かり、それ以上の移動が制限される。その際、掴みブロック48が貫通部47b内に入り込み押し広げるように変形させ、また掴みブロック48自体が変形しながら引き込まれ、それによって張力部材31を引っ張る衝撃が吸収される。衝撃荷重Fによって強い力で引っ張られた張力部材31は、先に途中において衝撃を吸収することができ、その後前述したように図5や図6に示す連結手段よる衝撃吸収が行われる。こうした段階的な衝撃吸収によって押出中空形材20に対する負荷が減り、車両構体10の破断をより効果的に防止することができる。
前記第1実施形態では、押出中空形材20によって構成した車両構体10について説明したが、その他にも外板に骨部材を接合して構成した車両構体からなる鉄道車両に対しても適用可能である。図10は、第2実施形態の鉄道車両であって窓上方に位置する幕板部を示した車両構体の断面図である。
幕板部には、外板51に対して横骨52が直接接合され、その上に重ねた縦骨53が横骨52に対して接合されている。横骨52及び縦骨53は、いずれも断面がコ字状のチャンネル部501と両端が外側に広がったフランジ部502とを有するハット形状の部材であり、フランジ部502がレーザなどを使用して接合される。外板51は板厚が2mm程度、横骨52及び縦骨53は板厚が1.5mm程度のいずれもステンレス鋼板である。また、屋根構体の外板54には垂木55が接合されている。
この車両構体50には、外板51と横骨52によってレールに沿った車体長手方向の貫通部56が形成され、また外板51と縦骨53との間に隙間57が存在する。そこで本実施形態では、貫通部56や隙間57を通して張力部材31(張力部材31e,31f,31g,31hを指す)が挿入され、例えば図4に示すように鉄道車両1の全長に渡って張り渡され、車体前後の妻構体14の位置で両端が留められている。連結手段の構造は図5や図6などに示すものであり、図8及び図9に示す荷重受け部を中間位置に設けるようにしてもよい。
張力部材31eは、外板54によって形成された車体長手方向の貫通部58を通り、空調機用にあけられた屋根構体の開口部横を通るように設けられている。車体角部59に設けられた張力部材31fは横骨52による貫通部56を通り、張力部材31gは縦骨53による隙間57を通っている。また、窓上部の張力部材31hは、横骨52による貫通部56を通っている。なお、図示していないが、本実施形態でも張力部材31からの荷重を受ける箇所には補強部材を設けたり、騒音防止のため張力部材31にカバーを設けるようにしてもよい。
そこで、地震などによる脱線転覆によって車体角部59に構造物が衝突などした場合、その衝撃荷重Fを支えることにより、衝突部分を凹ませて周りを変形させながらも車両構体50の破断をくい止めることができる。すなわち、衝撃荷重Fが、張った状態の張力部材31を介して横骨52や縦骨53に支えられ、車両構体50が凹んで変形しながらも衝撃を受けた箇所が破断しないように、その衝撃荷重Fを分散して支持する。そのため、車体の破断を防止して車内空間を維持し、構造物や破断部分などの車内への飛び込みを防止して乗員乗客の安全を図ることができる。
以上、本発明に係る鉄道車両の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記第1及び第2実施形態では、図4に示すように、数本の張力部材31が左右の側構体12に対して別々に設けられている。例えば、こうした左右の側構体12に設けられた対称位置にある張力部材31を、図11の波線で示すように1本の輪になるように両端を繋いで環状にし、前後の妻構体14を介して車両構体を一周分張り渡す構成にしてもよい。この場合、環状になった張力部材31は、車体四隅では隅柱の裏をまわすように通し、途中には図8及び図9に示す荷重受け部を設けるようにする。なお、図11には、環状になった張力部材31を1本しか示していないが、必要に応じて2本以上を同様に構成するようにすればよい。
また、前記第1及び第2実施形態では、張力部材31の端部を前後の妻構体14に対して連結する構成について説明したが、車体が破断する可能が高いのは、前述したように出入口4や窓5などによる開口部28が設けられている箇所であり、逆に出入口4と窓5との間の戸袋部が位置する部分は比較的強度が高い。そこで、張力部材31を車体長手方向全体に張り渡さずに、開口部28が存在する位置にのみ張力部材31が設けられるようにしてもよい。特に、前記第1及び第2実施形態では、車体上側に張力部材31を配置した場合を示したが、窓5の下にも張力部材31を配置しようとした場合には出入口4部分を通すことができないため、部分的な張力部材31の設置が必要になる。
1 鉄道車両
2 車体
4 出入口
5 窓
10 車両構体
12 側構体
13 屋根構体
14 妻構体
20 押出中空形材
21 外板
22 内板
23 リブ
25 中空部
28 開口部
31(31a,31b,31c,31d) 張力部材
32(32a,32b,32c,32d) 補強部材
33 カバー
35 取付金具
36 ボルト
37 連結パイプ
38 チャック
39 掴みブロック
47 止め部材

Claims (11)

  1. 側構体、屋根構体及び妻構体を有する車両構体に対して車体長手方向に張力部材が設けられ、
    その張力部材は、帯状或いは紐状の撓めることが可能な長部材であり、前記側構体や屋根構体を構成する外板と内板又は外板と骨部材との間にできた車体長手方向に貫通する空間を通り、車体長手方向の少なくとも2点以上で引張りによる移動が制限されるように前記車両構体に取り付けられたものであることを特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載する鉄道車両において、
    前記車両構体は、外板と内板とが複数のリブにより連結され押出し方向に貫通した中空部が形成された押出中空形材によって構成されたものであり、前記張力部材は、車体長手方向に貫通した前記中空部を通して配置されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項1に記載する鉄道車両において、
    前記骨部材は、断面がコ字状のチャンネル部とその両端から外側に広がったフランジ部とを有するハット形状の横骨と縦骨であり、前記車両構体は、前記外板に前記横骨と縦骨とが接合されたものであり、前記張力部材は、車体長手方向に貫通した前記横骨のチャンネル部の中や前記外板と縦骨との間の隙間を通して配置されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載する鉄道車両において、
    前記張力部材は、車体側面に形成された出入口の上方位置に複数本が配置され、車体側面の全長に渡って張り渡されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する鉄道車両において、
    前記張力部材は、車体長手方向に張った状態で前記車両構体に固定された連結手段によって両端部が留められ、その連結手段は、前記張力部材に加わる引張力により変形を生じながら前記張力部材を掴んだ留め部が引張り方向へ移動可能なものであることを特徴とする鉄道車両。
  6. 請求項5に記載する鉄道車両において、
    前記連結手段は、引張り方向に先細りした形状の掴みブロックが前記張力部材に固定され、その掴みブロックが、前記車両構体側に固定され内周面にはテーパ面が形成された筒体内に入れられたものであることを特徴とする鉄道車両。
  7. 請求項6に記載する鉄道車両において、
    前記連結手段は、前記筒体が、軸方向に形成されたスリットによって先割れ形状になった部分に複数のリング部材が外側から嵌められ、中心軸に対する前記テーパ面の傾斜角が前記掴みブロック表面の傾斜角より小さく形成され、前記掴みブロックと前記筒体のテーパ面との間には、外周面の傾斜角を前記筒体のテーパ面の傾斜角に合わせると共に内周面の傾斜角を前記掴みブロック表面の傾斜角と合わせて形成された筒形状のスペーサが挿入されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  8. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する鉄道車両において、
    前記張力部材は、車体前後の前記妻構体と車体左右の前記側構体に沿って配置され、両端を繋いで環状になったものであることを特徴とする鉄道車両。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載する鉄道車両において、
    車体長手方向に貫通する貫通部を有する止め部材が前記車両構体に固定され、前記張力部材が前記止め部材の貫通部を通り、その止め部材を挟んだ両側にて前記張力部材に対し、向かい合う方向に先細りした形状の掴みブロックが固定されたものであることを特徴とする鉄道車両。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載する鉄道車両において、
    前記内板、リブおよび骨部材のうち前記張力部材が車体内側に作用する力によって押された場合に接する可能性のある箇所に、薄板の補強部材を取り付けるようにしたものであることを特徴とする鉄道車両。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載する鉄道車両において、
    前記張力部材は、周りが樹脂やゴムのカバーによって包まれたものであることを特徴とする鉄道車両。
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