JP5427022B2 - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのクランク角に対するカム角の回転位相を油圧によって進角又は遅角させる可変バルブタイミング機構を有するエンジンのバルブタイミング制御装置に関する。
近年、エンジンのクランク軸とカム軸との間の回転位相を可変する可変バルブタイミング機構システムを備えたエンジンが実用化されており、エンジン運転状態に応じて吸気弁と排気弁との少なくとも一方のバルブタイミングを連続的に変更することができる。
このような可変バルブタイミング機構は、特許文献1に開示されているように、油圧によって駆動される油圧駆動式が一般的であり、エンジン始動時には、カム角の回転位相を固定して確実に始動できるよう、所定の基準位置で機械的にロックするロック機構を備えている。
特開2005−2992号公報
従来の可変バルブタイミング機構では、ロック位置が機械的に制限される最遅角位置若しくは最進角位置であることが多く、ロック位置に制御することは比較的容易である。従って、始動時にロック位置を確認する必要性は低い。これに対し、最近では、ロック位置を最遅角位置と最進角位置との間とする可変バルブタイミング機構が知られている。
このような最遅角位置と最進角位置との間にロック位置を有する可変バルブタイミング機構は、ロック位置が機械的に制限される最遅角位置或いは最進角位置とは異なる中間位置であるため、エンジン停止時に、可変バルブタイミング機構がロック位置とならない場合がある。このため、中間ロック位置の可変バルブタイミング機構を備えるエンジンでは、始動性を確保するため、始動時にロック位置にあるか否かを確認することが要求される。
しかしながら、始動時に可変バルブタイミング機構がロック位置にあるか否かの判定を行うと、ロック判定の期間中は、エンジンの始動制御を行うことができず、始動が遅れてしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、エンジン始動時の可変バルブタイミング機構のロック判定を省略可能として、判定によるエンジン始動の遅れを回避することのできるエンジンのバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明によるエンジンのバルブタイミング制御装置は、エンジンのクランク角に対するカム角の回転位相を進角又は遅角させる可変バルブタイミング機構を有するエンジンのバルブタイミング制御装置であって、カム角と該カム角の時間当たりの変位量とエンジン回転数とに基づいて、エンジン停止時に上記可変バルブタイミング機構が最遅角位置と最進角位置との中間のロック位置で機械的にロックされたか否かを判定するロック判定部を備え、上記ロック判定部の判定結果をエンジン停止後も保存し、この保存したロック判定結果に応じて、次回のエンジン始動時に上記ロック位置への制御を実施するか否かを決定することを特徴とする。
本発明によれば、エンジン始動時の可変バルブタイミング機構のロック判定を省略可能として、判定によるエンジン始動の遅れを回避することができる。
可変バルブタイミング機構付エンジンの全体構成図 可変バルブタイミング機構の概略構成を示す説明図 ロック判定処理のフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は、可変バルブタイミング機構付きエンジン(以下、単に「エンジン」と略記する)である。図1においては、エンジン1は、シリンダブロック1aがクランク軸1bを中心として左右2つのバンク(図の右側が左バンク、左側が右バンク)の気筒群に分割される水平対向型エンジンを示している。
先ず、エンジン1の吸排気系について説明する。エンジン1のシリンダブロック1aの左右両バンクには、シリンダヘッド2がそれぞれ設けられている。シリンダヘッド2の各吸気ポートには、インテークマニホルド3が連通され、このインテークマニホルド3の各気筒の吸気ポート直上流に、インジェクタ11が配設されている。尚、シリンダヘッド2の各気筒毎には、放電電極を燃焼室に露呈する点火プラグ12が配設されている。
インテークマニホルド3は、各気筒の吸気通路が集合するエアチャンバ4を介してスロットルチャンバ5に連通されている。スロットルチャンバ5には、スロットルアクチュエータ10によって駆動されるスロットルバルブ5aが介装されている。更に、スロットルチャンバ5の上流には、吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられ、このエアクリーナ7に接続されるエアインテーク通路にチャンバ8が連通されている。
一方、シリンダヘッド2の各排気ポートには、エキゾーストマニホルド14が連通され、このエキゾーストマニホルド14の集合部に排気管15が連通されている。排気管15には触媒コンバータ16が介装され、マフラ17に連通されている。
次に、エンジン1の動弁系について説明する。エンジン1の左右バンクの各シリンダヘッド2内には、それぞれ吸気カム軸19、排気カム軸20が配設され、各カム軸19,20にクランク軸1bの回転が伝達される。このクランク軸1bの吸気カム軸19、排気カム軸20への回転の伝達は、クランク軸1bに固設されたクランクプーリ21、タイミングベルト22、吸気カム軸19に介装された吸気カムプーリ23、排気カム軸20に固設された排気カムプーリ24等を介して行われる。そして、吸気カム軸19に設けられた吸気カム、及び排気カム軸20に設けられた排気カムにより、それぞれクランク軸1bと2対1の回転角度に維持される各カム軸19,20の回転に基づいて、吸気弁25、排気弁26が開閉駆動される。
また、左右バンクの各動弁系には、吸気カム軸19のクランク軸1bに対する回転位相(変位角)を連続的に変更する油圧駆動式の可変バルブタイミング機構27inと、排気カム軸20のクランク軸1bに対する回転位相を連続的に変更する油圧駆動式の可変バルブタイミング機構27exとが設けられている。
尚、本実施の形態においては、エンジン1は、吸気側と排気側とにそれぞれ可変バルブタイミング機構27in,27exを備えているが、本発明は、これに限定されるものではなく、吸気側と排気側との何れか一方に可変バルブタイミング機構を備えるエンジンにも適用される。
吸気側の可変バルブタイミング機構27inは、吸気カム軸19と吸気カムプーリ23との間に設けられ、カム角制御弁28inによって制御される油圧により吸気カムプーリ23と吸気カム軸19とを相対回転させる。一方、排気側の可変バルブタイミング機構27exは、排気カム軸20と排気カムプーリ24との間に設けられ、カム角制御弁28inによって制御される油圧により排気カムプーリ24と排気カム軸20とを相対回転させる。
吸気側の可変バルブタイミング機構27in,排気側の可変バルブタイミング機構27exは、同様の構成であり、吸気側の可変バルブタイミング機構27inで代表して説明すると、可変バルブタイミング機構27inは、概略的には、図2に示すように、吸気カムプーリ23に一体回転可能に連結されるハウジング50内に、吸気カム軸19の先端部に取付られたロータ51を収納して構成されている。このロータ51を油圧によって相対回転させることで、吸気カムプーリ23に対する吸気カム軸19の相対回転位相を変更し、吸気弁25のバルブタイミングを変更する。
具体的には、ハウジング50に形成される扇状空間部に、ロータ51に設けられたベーン51aが回動自在に収納されている。各扇状空間部は、ベーン51aによって進角室(進角作動の油圧室)52aと遅角室(遅角作動の油圧室)52bとに区画され、それぞれ、進角用油圧通路53、遅角用油圧通路54を介してカム角制御弁28inに接続されている。
カム角制御弁28inは、オイルパン1cからオイルポンプ(図示せず)及びチェックバルブ55を介して油圧を供給するメイン油圧通路56のポート、進角用油圧通路53,遅角用油圧通路54の各ポート、後述するドレイン通路57のポート等を切り換える制御弁であり、可動子60aを有する電磁ソレノイド60と、この電磁ソレノイド60により進退駆動されて各ポートを開閉するスプール弁61とで構成されている。スプール弁61は、ロータ51の中央部に配設されたスリーブ62内に、各ポートを切り換えるスプール63と、このスプール63を電磁ソレノイド60の可動子60aに当接する方向に付勢するスプリング64とを収容して構成されている。排気側のカム角制御弁28exも同様である。
カム角制御弁28in,28exは、マイクロコンピュータ等からなる電子制御装置(以下、「ECU」と略記する)100によってデューティ制御され、電磁ソレノイド60の可動子60aを介してスプール弁61のスプール63を進退駆動することにより、各ポートが切り換えられる。すなわち、デューティ制御のデューティ比に応じて電磁ソレノイド60の通電電流が増減され、電磁ソレノイド60の可動子60aを介してスプール弁61のスプール63が軸方向に移動すると、メイン油圧通路56、進角用油圧通路53、遅角用油圧通路54の各ポートが切換えられ、オイルの流れ方向が切り換えられると共にパッセージの開度が調整される。その結果、進角室52a、遅角室52bに供給される油圧の大きさが調整され、吸気弁25や排気弁26の開閉タイミングが進角或いは遅角側に制御される。
また、可変バルブタイミング機構27in,27exには、エンジンの始動時等、油圧の低い状態においてバルブタイミングを所定のタイミングに固定すべく、カム軸の回転位相を所定のタイミングに対応する位相にてロックするロック機構70が設けられている。このロック機構70は、ハウジング50に設けられたロック孔50aと、このロック孔50aへ没入可能に配設されるロックピン71とを主として構成されている。
ロックピン71は、スプリング72によってロック孔50a方向に付勢された状態で、ロータ51に形成されたロックピン孔51bに収納されている。ロックピン孔51bは、ロック孔50aと対向した状態において、ロックピン71が摺動可能なシリンダを形成している。ここで、ロック孔50aは、ロックピン71に油圧を印加してロックピン71のロック孔50aへの係合を解除するためのアンロック用油圧室を兼ねている。そしてロック孔50aは油圧回路74を介して、スプール弁61に連結されている。
カム角制御弁28in(28ex)によって油圧通路74がドレイン通路57に連通され、ロック孔50aの油圧が所定以下の状態では、ロックピン71がスプリング72の付勢力によってロック孔50aに挿入され、ハウジング50に対するロータ51の相対回転が機械的にロックされる。本実施の形態においては、最遅角位置と最進角位置との中間の位置にロックされるよう、ロックピン71とロック孔50aとの係合位置が設定されている。 一方、油圧通路74がメイン油圧通路56に連通され、ドレイン通路57が閉じられると、メイン油圧通路56から油圧通路74を介してロック孔50aに所定の油圧が印加される。この油圧により、スプリング72の付勢力に抗してロックピン71がロック孔50aから係脱され、ロックが解除される(アンロック)。
次に、エンジン1の状態を検出するためのセンサ類について説明する。スロットルチャンバ5のスロットルバルブ5aには、スロットルバルブ5aの開度を検出するスロットルセンサ30が介装され、吸気管6のエアクリーナ7の直下流には、吸入空気量センサ31が介装されている。一方、排気管15の触媒コンバータ16の上下流側には、空燃比センサ32,33がそれぞれ配設されている。
また、シリンダブロック1aのクランク軸1bに軸着するクランクロータ34の外周に、クランク角センサ35が対設され、シリンダブロック1aの左右両バンクを連通する冷却水通路36に、水温センサ37が臨まされている。更に、シリンダブロック1aには、左バンク或いは左バンクで発生するノッキングによってシリンダブロック1aに伝わる振動を検出するピエゾ式センサ等からなるノックセンサ38が配設されている。
また、吸気側の可変バルブタイミング機構27inの作動位置を検出するためのセンサとして、吸気カム軸19の後端に固設されたカムロータ39の外周に、吸気カム位置検出用のカム位置センサ40が対設されている。更に、排気側の可変バルブタイミング機構27exの作動位置を検出するためのセンサとして、排気カム軸20の後端に固設されたカムロータ41の外周に、排気カム位置検出用のカム位置センサ42が対設されている。
以上の各センサ類の出力信号は、ECU100に入力されて処理され、エンジン運転状態が検出される。ECU100は、予め内部に格納されている制御プログラムに従って、各センサ類・スイッチ類等からの信号を処理し、前述のインジェクタ11、スロットルアクチュエータ10、吸気側の可変バルブタイミング機構27inのカム角制御弁28in、排気側の可変バルブタイミング機構27exのカム角制御弁28ex等に対する制御量を演算し、燃料噴射制御、点火時期制御、スロットル制御、バルブタイミング制御等のエンジン制御を行う。
ここで、バルブタイミング制御においては、エンジン運転状態、例えばエンジン負荷とエンジン回転数とに基づいて、吸気カム軸19及び排気カム軸20の回転位相の各制御目標値である目標バルブタイミングを設定すると共に、クランク角センサ35から出力されるクランク角を表すクランクパルスとカム位置センサ40,42から出力されるカム位置を表すカム位置パルスとから、クランク軸1bの実際の回転角と吸気カム軸19,排気カム軸20の実際の回転角との位相差である実バルブタイミングを算出する。そして、実バルブタイミングが目標バルブタイミングに収束するよう、カム角制御弁28in,28exをデューティ制御により駆動し、可変バルブタイミング機構27in,27exをフィードバック制御する。
カム角制御弁28in,28exのデューティ制御では、例えば、デューティ比0〜Dlock%で可変バルブタイミング機構27in,27exが機械的にロックされ、デューティ比Dlock%を超えるとロックが解除され(アンロック動作)、アンロック状態では、デューティ比Dret(Dret>Dlock)%までが遅角動作、それ以上のデューティ比では進角動作となる。前述したように、本実施の形態においては、ロック位置は、最遅角位置と最進角位置との中間の位置である。
このロック位置は、エンジン始動時の排気エミッションを低減する最適点を狙って設定されており、暖機完了後のアイドル時の進角位置とは異なる位置である。このため、エンジン停止時には、可変バルブタイミング機構27in,27exがロック位置にない可能性があるが、確実なエンジン始動を行うためには、中間位置でロックされているか否かを知る必要がある。
エンジン始動時に可変バルブタイミング機構27in,27exがロック位置にあるか否かは、始動時にロック判定を行うことで知ることができるが、始動時にロック判定を行うと、ロック判定の期間中は始動制御を行うことができず、始動が遅れて始動性が悪化してしまう。
このため、ECU100は、エンジン停止時に、ロック位置へのロック制御を行うと共に、ロック判定部としての機構により、エンジンが停止する直前のカム角とカム角の時間当たりの変位量とに基づいて、中間位置に確実にロックされたか否かを判定する。そして、ロック判定の結果を記憶し、次回のエンジン始動時に、判定結果を利用して始動制御を行うことにより、始動性向上を図る。
ロック位置への制御は、エンジン停止要求があったとき、エンジン回転数がアイドル回転数より低い所定の回転数になったことを検出する等してエンストを検知したとき、ロック位置を基準位置として学習するとき等に実行される。このロック制御では、ロック機構70のロック孔50aの油圧をリリースし、ロックピン71がスプリング72の付勢力によってロック孔50aに確実に挿入されるよう、カム角制御弁28in,28exをデューティ制御する。
一方、ロック判定は、エンジン停止直前のカム角に対する条件とカム角の時間当たりの変位量(オシレーション量)に対する条件とからロック完了を判定する、カム角の条件は、ロック機構70におけるハウジング50とロータ51と機械的な相対位置がロック位置近傍であるか否かを確認するための条件であり、オシレーション量の条件は、ハウジング50とロータ51との機械的な相対位置が同じ状態に止まっていることを確認するための条件である。カム角からロック機構70がロック位置近傍であると判定され、且つオシレーション量から機械的にロック位置に止まっていると判定されたとき、ロック完了と判定する。
具体的には、以上のロック判定処理は、図3のフローチャートに示すプログラム処理によって判定される。以下、このロック判定処理について説明する。
このロック判定処理は、エンジン停止時、或いはエンジン運転中の所定周期で実行され、先ず、ステップS1で、現在、ロック制御中であるか否かを調べる。そして、現在、ロック制御中でない場合には、本処理を抜け、ロック制御中であるとき、ステップS2へ進んで現在のカム角を計測し、カム角がロック位置と見なせる設定範囲内にあるか否かを調べる。
その結果、カム角がロック位置である場合には、ステップS2からステップS3へ進み、カム角のオシレーション量が設定値A未満か否かを調べる。そして、カム角がロック位置にあり、且つオシレーション量が設定値A未満のとき、ロック機構70のロック孔50aの油圧がリリースされ、ロックピン71がロック孔50aに挿入されて機械的に係止されているとものとして、ステップS4でロック完了と判定する。
一方、ステップS2においてカム角がロック位置でないとき、或いはステップS3においてカム角のオシレーション量が設定値A以上であるときには、ロック機構70におけるハウジング50とロータ51との相対位置がロック位置にない、或いはアンロック用油圧のリリースが十分でないとして、ステップS5へ進み、エンジン回転数Neが設定回転数B未満か否かを調べる。
その結果、ステップS5において、Ne<Bである場合、ロックが完了しない状態でエンジンが停止してしまうものとしてロック未完了の判定を行う。Ne≧Bの場合には、一旦、処理を抜け、再度、ステップS1から以上の処理を繰り返す。
ステップS4におけるロック完了の判定結果とステップS6におけるロック未完了の判定結果は、フラグ等によって記憶され、エンジン停止時には、エンジン停止直前のカム角とオシレーション量とから判定された判定結果として保存される。
次回のエンジン始動時には、ロック判定のフラグを参照してロック位置への制御を実施するか否かを決定する。ロック完了であればロック位置への制御を省略して始動制御を直ちに開始することで、始動時間の短縮を図ることができる。一方、ロック未完了である場合には、始動制御を行う前にロック位置への制御を実行してから始動制御を行うことで、確実にエンジンを始動させることができる。
以上のように、本実施の形態においては、エンジン停止直前のカム角とカム角の時間当たりの変位量とに基づいてロック判定を行い、可変バルブタイミング機構がロック位置にあって機械的な変位が停止と見なせる範囲に入ったとき、ロック完了と判定して判定結果をエンジン停止後も保存するようにしている。
これにより、最遅角位置と最進角位置との間にロック位置を有する可変バルブタイミング機構において、万一、エンジン停止時にロック位置とならない場合であっても、次回のエンジン始動時に改めてロック判定を行う必要がなく、このロック判定の判定時間による始動遅れを回避することができる。
1 エンジン
1b クランク軸
19 吸気カム軸
20 排気カム軸
27in,27ex 可変バルブタイミング機構
28in,28ex カム角制御弁
70 ロック機構
100 電子制御装置(ロック判定部)

Claims (1)

  1. エンジンのクランク角に対するカム角の回転位相を進角又は遅角させる可変バルブタイミング機構を有するエンジンのバルブタイミング制御装置であって、
    カム角と該カム角の時間当たりの変位量とエンジン回転数とに基づいて、エンジン停止時に上記可変バルブタイミング機構が最遅角位置と最進角位置との中間のロック位置で機械的にロックされたか否かを判定するロック判定部を備え
    上記ロック判定部の判定結果をエンジン停止後も保存し、この保存したロック判定結果に応じて、次回のエンジン始動時に上記ロック位置への制御を実施するか否かを決定することを特徴とするエンジンのバルブタイミング制御装置。
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