JP5426203B2 - オフセット印刷インキ用溶剤組成物、該溶剤組成物を用いたオフセット印刷インキ、及び該インキを用いて印刷された印刷物 - Google Patents

オフセット印刷インキ用溶剤組成物、該溶剤組成物を用いたオフセット印刷インキ、及び該インキを用いて印刷された印刷物 Download PDF

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Description

本発明は、特定のテルペン系化合物を用いたオフセット印刷インキ用溶剤組成物、当該溶剤組成物を用いたオフセット印刷インキ、及び当該インキを用いて印刷された印刷物に関する。
従来、オフセット印刷インキに使用されている溶剤としては、石油留分から得られる石油系溶剤が用いられている。しかし、以前から、石油系溶剤は、石油資源を枯渇させることや作業環境を悪化させること等が指摘されていた。
オフセットインキ業界は、これまでも地球環境や作業環境の改善に取り組んできた。従来のインキ溶剤にはその構成成分として芳香族系炭化水素が含まれていたが、現在ではパラフィン、ナフテンを主成分とした芳香族成分が1%以下のAF(アロマフリー)溶剤の使用が一般的である。AF溶剤は低臭気,低皮膚刺激性,生分解性に優れているが、原料は従来の溶剤と同じ石油であることには変わりはない。
そこで、オフセット印刷インキにおいて、当該インキの溶剤である石油系溶剤の一部又は全部を特定の組成構造を有する脂肪酸エステル及びエーテルに置き換えることにより、印刷適性を阻害せずにインキの蒸発乾燥性と機上安定性のバランスに優れた環境に優しいインキが開示されている(特許文献1)。また、上記のように天然由来の成分を溶剤として用いることで、印刷物に残留する溶剤は皮膚刺激性が低く、化学物質過敏症の人に対しても不快感を与えない。
特開2006−176754号公報
ところで、上記脂肪酸エステル及びエーテルは主にヤシ油から分離精製して得られる。最近では、プランテーションによってヤシを栽培しているため、原生林を伐採することによる環境破壊が問題となっている。また、ヤシ油由来の溶剤には上記の通り、脂肪族エーテルが含まれ、その脂肪族エーテル由来の不快な匂いが作業環境を悪化させることも問題となっている。
ヤシ油由来の脂肪酸エステル及びエーテル以外の脂肪酸エステル及びエーテルを用いることも考えられるが、天然物として存在する脂肪酸エステル及びエーテルは少ない。上記の通り、天然由来の成分であることが求められているため、ヤシ油由来の脂肪酸エステル及びエーテルに代わる、脂肪族エーテルを実質的に含まない天然物質が求められている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ヤシ油由来の脂肪酸エステル及びエーテルに代わる、脂肪族エーテルを実質的に含まない天然物質を見出し、ヤシ油由来の脂肪酸エステル及びエーテル系溶剤に代えて当該天然物質を含む溶剤を用い、印刷適性・印刷効果は従来の脂肪酸エステル及びエーテル系溶剤使用のオフセット印刷インキと遜色無い環境対応型インキを提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、ヤシ油由来の脂肪酸エステル及びエーテルの代わりに特定のテルペン化合物を用いることで、上記課題を解決できることを見出し、本願発明を完成するに至った。より具体的には本願発明は以下のものを提供する。
請求項1に記載の発明は、常圧沸点範囲が200℃から380℃の範囲にあるテルペン系化合物群を主体とすることを特徴とするオフセット印刷インキ用溶剤組成物。
請求項2に記載の発明は、テルペン系化合物群が、セスキテルペン類又はジテルペン類より選ばれる少なくとも1種を含む請求項1に記載のオフセット印刷インキ用溶剤組成物。
請求項3に記載の発明は、セスキテルペン類が、ロンギフォーレン又はβ−カリオフィレンより選ばれる少なくとも1種を含む請求項2に記載のオフセット印刷インキ用溶剤組成物。
請求項4に記載の発明は、ジテルペン類が、モノテルペン類の重合物より得られるものであることを特徴とする、請求項2に記載のオフセット印刷インキ用溶剤組成物。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載のオフセット印刷インキ用溶剤組成物を含有することを特徴とするオフセット印刷インキ。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のオフセット印刷インキを用いて印刷されたことを特徴とする印刷物。
本発明によれば、常圧での沸点範囲が200℃から380℃のテルペン系化合物群を含むオフセット印刷インキ用溶剤組成物を用いることで、従来の脂肪酸エステル及びエーテル系溶剤使用のオフセット印刷インキと遜色無い印刷適性・印刷効果を有する、環境対応型インキを得ることができる。なお、枚葉オフセット印刷に用いる場合には、常圧沸点範囲の上限に制限はなく、200℃以上の溶剤であれば使用可能である。
また、印刷機のゴム材質からなるインキローラーやブランケットを膨潤させにくく、安定した印刷物を得ることができる。特に、テルペン系化合物群が炭素数15のセスキテルペン類あるいは炭素数20のジテルペン類を主成分とするインキ溶剤を用いることで、本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物は、ヤシ油由来の脂肪酸エステルと比較して、ゴム材質を膨潤させにくくなる。
本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物に用いるテルペン系化合物は、一般の樹木や草本、また、それら果実から得られ、特に、松をはじめとする針葉樹やその樹液に多く含まれる。一方、インキ組成物に含まれる樹脂も松から得られるロジンを用いることで、相溶性の高いオフセット印刷インキを得ることができる。
ヤシ油由来の脂肪族エーテル、特に、ジオクチルエーテルをオフセット輪転印刷用インキの溶剤として用いた場合には、100℃以上で乾燥させた際に、分解して、オクタノール、オクタナール等に由来する異臭を発することが問題となっている。本発明では、脂肪族エーテルを実質的に含まない天然物質を溶剤として使用するため、インキの製造現場においても溶剤の不快な臭いが低減され、作業環境が改善される。
また、本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物を用いて印刷された雑誌等は、印刷に残留する溶剤が天然物のため、化学物質過敏症の人に対して不快感を与えず、皮膚刺激性も低い。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定するものではない。
<溶剤の精製>
本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物は、天然精油又はその変性物より得られるものである。天然精油としては、木材の乾留油やパルプ蒸解油、木材・草木・果実等の圧搾油、生松脂、並びにこれらの有機溶剤抽出物や水蒸気蒸留物等が挙げられる。これらは、単独、又は二種類以上を組み合わせて使用することができる。
また、これら天然精油又は天然精油から得られる特定の化合物を化学的手法により変性したものについても、同様に原料として用いることができる。変性手法としては、異性化、不均化、酸化、水和、カチオン重合、ラジカル重合、ディールス―アルダー反応、エステル化、エーテル化等、一般に用いられる化学合成手法が挙げられるが、特に限定されない。
オフセット印刷インキに本発明のオフセット印刷用溶剤組成物を用いることで、石油由来の溶剤を用いた場合と比較して、皮膚刺激性が低下し、従来のヤシ油由来の溶剤と同じ程度に化学物質過敏症の人に対して不快感を与えない。本発明の溶剤組成物に含まれるテルペン系化合物の分子量と、ヤシ油由来の脂肪酸エステル及びエーテルの分子量とがほぼ同じであり、同程度に皮膚に浸透し難いと考えられるからである。
これらより特定のテルペン系化合物を得る方法は、蒸留が適している。蒸留方法としては、単蒸留、精留、連続蒸留、薄膜蒸留、減圧蒸留、分子蒸留、加圧蒸留等が挙げられるが、特に限定されない。これらは、単独でも併用でも行うことができるが、大量生産に適し、特定の留分を精密に得ることができ、かつ精油の熱や酸化による分解を抑えることが出来る減圧蒸留が好ましい。
本発明で主体として用いるテルペン系化合物群の常圧沸点範囲は、200℃から380℃であり、好ましくは250℃から330℃である。
本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物に含まれるテルペン系化合物は、常圧沸点範囲が200℃未満の成分を、本発明の効果を害さない程度であれば含んでいてもよいが、沸点が200℃より低い成分を含有する溶剤を用いたインキを使用すると、ゴム膨潤性やインキの安定性が悪化するので好ましくない。また、輪転オフセット印刷用であっても、常圧沸点範囲が380℃を超える成分を、本発明の効果を害さない程度であれば、含んでいてもよいが、沸点が380℃より高い成分を含有する溶剤を用いたインキを使用すると乾燥性が低下し、印刷適正が悪化するので好ましくない。オフセット印刷インキ用として好ましく用いるためには、沸点が常圧で200℃から380℃の範囲であるテルペン系化合物が、本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物に含まれるテルペン系化合物100質量部中、90質量部以上配合されていることが好ましく、95質量部以上配合されていることがより好ましい。
オフセット印刷とは、輪転オフセット、枚葉オフセットのいずれであってもよい。輪転オフセット印刷用に用いる場合には、上述の理由から沸点範囲に上限があり、200℃から380℃の沸点範囲のテルペン系化合物が適しているが、枚葉オフセット印刷用に用いる場合には、溶剤の常圧沸点範囲が380℃を超えるものであっても使用することができる。枚葉オフセット印刷用の溶剤では、印刷後、溶剤の紙への浸透とワニスの重合により乾燥するので、沸点が高すぎることによる乾燥性低下の問題が生じないからである。
常圧沸点が200℃以上であるテルペン系化合物としては、炭素数10〜25のアルコール類、炭素数12〜25の直鎖あるいは環状エステル類、フェニルプロパノイド類及びそのエステル化物、セスキテルペン類、ジテルペン類、セスターテルペン類が挙げられる。中でも、ゴム膨潤性の面から、セスキテルペン類又はジテルペン類が主成分であることが、特に好ましい。
通常のオフセット印刷の印刷機に使用されるインキローラーやブランケットは、ゴム材質である。例えば、ABS樹脂等が挙げられる。このようなゴム材質は、溶剤を吸収しやすく膨潤してしまう。幅広い沸点範囲を持つテルペン系溶剤でも同様に、ゴム材質を膨潤させてしまうため、オフセット印刷インキ用溶剤組成物として用いることはできない。しかし、本発明のような常圧沸点範囲を持つテルペン系溶剤を用いることで、ヤシ油由来の脂肪酸エステルと比較してゴム材質が膨潤せず、結果として、従来の脂肪酸エステル及びエーテル系溶剤使用のオフセット印刷インキと遜色無い印刷適性・印刷効果を有する、環境対応型インキを得ることができる。なお、エーテル系の溶剤であれば、上記ゴム材質を膨潤させ難いが、エーテル系溶剤は、乾燥温度で分解し、臭いがきついため、作業環境が悪化する傾向にある。
本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物に用いることができるセスキテルペン類としては、ロンギフォーレン、β−カリオフィレン、α−カリオフィレン、カジネン類、エレメン類、ファルネセン、ジンギベレン、フムレン、バレンセン、ビサボレン等が挙げられるが、特に限定されない。これらは、単独、又は二種類以上を組み合わせて使用することができるが、天然精油に比較的多く含まれる、ロンギフォーレン、β−カリオフィレン、α−カリオフィレン、カジネン類が、コスト面で好ましい。具体的には、ヤスハラケミカル(株)製の商品名「ロンギフォーレン#60」が挙げられる。
本発明のオフセット印刷インキ用溶剤組成物に用いることができるジテルペン類は、天然精油中には微量にしか存在しないが、精油あるいは精油から得られる特定の成分を変性したものより大量に得ることができる。特に、モノテルペン類を重合して得られる反応油から蒸留により得られるものが、乾燥性やゴム膨潤性の面から、特に好ましい。モノテルペン類としては、α−ピネン、β−ピネン、カンフェン、トリシクレン、リモネン、ジペンテン、3−カレン、2−カレン、ミルセン、ジヒドロミルセン、オシメン、アロオシメン、γ−テルピネン、α−テルピネン、フェランドレン、ターピノーレン、メンテン、シメン、ピナンが挙げられる。これらは、単独、又は二種類以上を組み合わせて使用することができる。
<オフセット印刷インキ>
本発明のオフセット印刷インキは、ワニス用樹脂と上記溶剤とを含有する。
[ワニス用樹脂]
本発明に使用するワニス用樹脂としては、ロジンエステル樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、マレイン酸変性ロジンエステル樹脂、アルキッド樹脂、ロジン変性アルキッド樹脂、ギルソナイト樹脂等が好ましく、より好ましくはロジンエステル樹脂及び/又はロジン変性フェノール樹脂が挙げられる。なお、本発明のインキ中における上記のワニス用樹脂の含有量は、好ましくは15〜50質量%、より好ましくは20〜40質量%、最も好ましくは25〜35質量%である。
上記の好ましいロジンエステル樹脂としては、樹脂の軟化点H(℃)が120℃≦H≦210℃、重量平均分子量Mwが20,000≦Mw≦300,000、好ましくは軟化点Hが140℃≦H≦200℃、重量平均分子量Mwが50,000≦Mw≦200,000のものが挙げられる。上記のロジンエステル樹脂としては、重合ロジンの導入や無水マレイン酸、フマル酸等の多塩基酸にて変性した変性ロジンエステル樹脂が好ましく使用される。
上記のロジンエステル樹脂の軟化点Hが上記の範囲であると、インキ塗膜の硬化性及びインキワニスを調製する際の作業性がより向上する。また、上記のロジンエステル樹脂の重量平均分子量Mwが上記範囲内であると、インキの流動性及び粘弾性がより優れたものとなる。
また、ロジン変性フェノール樹脂は、重量平均分子量Mwが10,000≦Mw≦300,000、好ましくは重量平均分子量Mwが30,000≦Mw≦200,000のものが使用される。上記のロジン変性フェノール樹脂の重量平均分子量Mwが上記範囲であると、インキの流動性及び粘弾性がより優れたものとなる。
本発明のインキに使用するインキワニスは、上記のワニス用樹脂と、上記テルペン化合物又はテルペン化合物の混合物及び/又はその他の溶剤との混合物からなる溶剤を配合して、また、必要に応じて、植物油、ゲル化剤を配合して調製する。その調製方法としては、例えば、上記のワニス用樹脂と、溶剤と、植物油とを窒素気流雰囲気下で200℃にて30分間加熱攪拌して、次いで150℃に冷却後、ゲル化剤を配合して、さらに200℃にて60分間加熱攪拌して調製する。
上記のインキワニス中におけるワニス用樹脂、溶剤、植物油及びゲル化剤の各々の含有量は、ワニス用樹脂が、好ましくは20〜60質量%、より好ましくは30〜55質量%であり、溶剤が、好ましくは10〜60質量%、より好ましくは30〜55質量%であり、植物油が、好ましくは1〜30質量%、より好ましくは3〜20質量%、最も好ましくは5〜15質量%であり、また、ゲル化剤が、好ましくは0.1〜5質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。
上記の植物油としては、例えば、ヒマシ油、落花生油、オリーブ油等の不乾性油、大豆油、綿実油、菜種油、ゴマ油、コーン油等の半乾性油、及びアマニ油、エノ油、キリ油等の乾性油等が挙げられ、好ましくは半乾性油及び/又は乾性油が挙げられる。これらの中でも大豆油、アマニ油が特に好ましい。
また、上記のゲル化剤としては、公知の物を使用することができ、例えば、アルミニウムエチルアセテートジイソプロピレート、アルミニウムイソプロピレート、ステアリン酸アルミニウム、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウムジイソプロポキサイト、エチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロポキシド等、及びそれらの混合物が挙げられ、好ましくはエチルアセトアセテートアルミニウムジイソプロポキシドが挙げられ、具体的には、川研ファインケミカル(株)からALCHの商品名で販売されているものを使用することができる。
本発明のインキは、上記のインキワニスに、着色剤を含有しないオーバープリントワニスタイプのものでもよいが、着色剤を含有するタイプのものでもよい。本発明に使用する上記の着色剤としては、例えば、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、亜鉛華、磁性酸化鉄等の無機顔料、レーキ顔料、アゾ系顔料、イソインドリン系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料等の有機顔料、カーボンブラック及び染料が挙げられる。これらは、単独、又は二種類以上を組み合わせて使用することができる。本発明のインキ中における上記の着色剤の含有量は、好ましくは5〜40質量%、より好ましくは10〜30質量%、最も好ましくは15〜25質量%である。
[溶剤]
本発明のオフセット用印刷インキ組成物は、溶剤として、上記テルペン化合物又はそのテルペン化合物の混合物を10質量%〜100質量%含有し、好ましくは35質量%〜70質量%含有する。テルペン系化合物溶剤の含有量が上記範囲内にあれば、インキの機上安定性及び乾燥性が共に良好であるため好ましい。
また、本発明に使用する溶剤は、上記のテルペン系溶剤の配合割合において、その他の溶剤を混合してもよい。例えば、高級エステル及びエーテルが挙げられる。
上記脂肪酸エステルの混合量は、上記テルペン系溶剤がインキ中の全溶剤の上記範囲内であれば、特に規制はない。上記の脂肪酸エステル及びエーテルの配合割合が少なくなるほど、環境負荷の低減効果が発揮される方向となる。
<インキの製造方法>
本発明のインキの製造としては、例えば、上記のインキワニスと、着色剤とをミキサーでプレミキシングし、次に、3本ロールミルで均一に混練して、上記のインキワニスの調製に使用した溶剤及び/又は該インキワニスを追加配合する等して、インキのタックを調製する。また、必要に応じて、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、ポリテトラフルオロエチレンワックス等の耐摩擦剤及び可塑剤等の添加剤を、本発明の目的を妨げない範囲で均一に混練配合して調製する。なお、本発明のインキ中のインキワニス含有量は、好ましくは50〜90質量%、より好ましくは55〜85質量%、最も好ましくは60〜80質量%である。
参照例、実施例で使用するテルペン系溶剤a1〜a5及び比較例で使用するテルペン系溶剤a6〜a8の製造例等と、これらのテルペン系溶剤を使用したワニスb1〜b10の調製例と、これらのワニスを使用したインキの実施例比較例、及び参照例を挙げて、本発明を具体的に説明する。なお、文中の「部」又は「%」とあるものは、特に断りのない限り質量基準である。以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
[テルペン系溶剤a1]
ヤスハラケミカル(株)製の商品名「ロンギフォーレン#60」(ロンギフォーレン純度65%、β−カリオフィレン純度12%、カジネン類5%、その他セスキテルペン類11%)を用いた。これら成分の沸点範囲は、210℃〜275℃であった。
[テルペン系溶剤a2の調製]
温度計、攪拌装置、滴下ロート及び冷却管を備えた内容積2リットルの4つ口フラスコを使用して、トルエン282g(約3モル相当)、触媒として塩化アルミニウム7.1gを仕込んだ後、40℃の温度に保持しながら攪拌し、モノテルペン類として、α−ピネン(ヤスハラケミカル(株)製α−ピネン、純度95%)142g(約1モル相当)とβ−ピネン(ヤスハラケミカル(株)製β−ピネン、純度95%)142g(約1モル相当)の混合液を2時間かけて滴下し、その後、2時間攪拌して反応させた。
得られた反応液は蒸留水で2回洗浄して触媒を除去した後、常圧下で単蒸留を行いトルエンの留去を行った。次いで、徐々に釜内減圧度と温度を高めていき、塔頂圧力0.4kPa、釜内温度160〜180℃で留出される黄褐色留分を53g得た。得られた留分は総ジテルペン濃度98.2%で、これら成分の沸点範囲は282℃〜366℃であった。
[テルペン系溶剤a3の調製]
テルペン系溶剤a2と同様の条件で、モノテルペン類を、β−ピネンに代えてd−リモネン(ヤスハラケミカル(株)製d−リモネン、純度95%)142g(約1モル相当)を用いて反応を行った。得られた反応液はテルペン系溶剤a2と同様の条件で、水洗、蒸留を行い、塔頂圧力0.4kPa、釜内温度162〜180℃で留出される黄褐色留分を58g得た。得られた留分は総ジテルペン濃度98.5%で、これら成分の沸点範囲は292℃〜368℃であった。
[テルペン系溶剤a4の調製]
テルペン系溶剤a2と同様の条件で、モノテルペン類にα−ピネン(ヤスハラケミカル(株)製α−ピネン、純度95%)282g(約2モル相当)のみを用いて反応を行った。得られた反応液はテルペン系溶剤a2と同様の条件で、水洗、蒸留を行い、塔頂圧力0.4kPa、釜内温度160〜173℃で留出される黄褐色留分を72g得た。得られた留分は総ジテルペン濃度99.1%で、これら成分の沸点範囲は275℃〜344℃であった。
[テルペン系溶剤a5の調製]
テルペン系溶剤a2と同様の条件で、モノテルペン類をβ−ピネンに代えてカンフェン(ヤスハラケミカル(株)製カンフェン、純度95%)142g(約1モル相当)を用いて反応を行った。得られた反応液はテルペン系溶剤a2と同様の条件で、水洗、蒸留を行い、塔頂圧力0.4kPa、釜内温度159〜176℃で留出される黄褐色留分を45g得た。得られた留分は総ジテルペン濃度98.9%で、これら成分の沸点範囲は280℃〜357℃であった。
[テルペン系溶剤a6]
テルペン系溶剤a6として、ヤスハラケミカル(株)製のターピノーレン(商品名)を用いた。なお、ターピノーレンは、沸点が200℃以下のテルペン系溶剤である。
[テルペン系溶剤a7の調製]
釜内温度を160℃から260℃として留出した以外は、テルペン系溶剤a2と同様にしてテルペン系溶剤a7を得た。得られた留分には、総ジテルペン濃度69.5%、総トリテルペン濃度30.5%で、380℃の沸点を超える化合物が30.5%存在する。
[テルペン系溶剤a8]
常圧沸点が380℃を超えるテルペン化合物(ヤスハラケミカル(株)製「YSレジンPxN」)は、固体なのでインクにならなかった。
(ワニスの調製例b1)
ワニス用樹脂として、重量平均分子量が60,000のロジン変性フェノール樹脂を用い、該ロジン変性フェノール樹脂と、大豆油と、溶剤(テルペン系溶剤a1とテルペン系溶剤a2との割合が1:2の溶剤)とを、窒素気流雰囲気下で200℃にて30分間加熱攪拌した。その後、150℃に冷却し、次いで、ゲル化剤(ALCH)を配合して、さらに200℃にて60分間均一に加熱攪拌して、ワニスb1を調製した。配合表を表1に示す。
(ワニスの調製例b2)
テルペン系溶剤a1とテルペン系溶剤a2との割合を1:1に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb2を調製した。配合表を表1に示す。
(ワニスの調製例b3)
テルペン系溶剤a1とテルペン系溶剤a2との割合を2:1に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb3を調製した。配合表を表1に示す。
(ワニスの調製例b4)
テルペン系溶剤a1とa2とをテルペン系溶剤a3に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb4を調製した。配合表を表1に示す。
(ワニスの調製例b5)
テルペン系溶剤a1とa2とをテルペン系溶剤a4に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb5を調製した。配合表を表1に示す。
(ワニスの調製例b6)
テルペン系溶剤a1とa2とをテルペン系溶剤a5に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb6を調製した。配合表を表1に示す。
(ワニスの調製例b7)
テルペン系溶剤a1とa2とをテルペン系溶剤a6に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb7を調製した。配合表を表2に示す。
(ワニスの調製例b8)
テルペン系溶剤a1とa2とをテルペン系溶剤a7に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb8を調製した。配合表を表2に示す。
(ワニスの調製例b9)
テルペン系溶剤a1とa2とをテルペン系溶剤a8に変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb9を調製した。配合表を表2に示す。
(ワニスの調製例b10)
テルペン系溶剤を、ヤシ油由来溶剤であるジオクチルエーテルとカプリル酸2−エチルヘキシルとを2:1の割合で混合したものに変える以外は、ワニス調製例b1と同様の方法にてワニスb10を調製した。配合表を表2に示す。
Figure 0005426203
Figure 0005426203
[実施例1〜3、参照例1〜3
上記のワニスb1〜b6各65部とフタロシアニンブルー18部とを配合し、次に、インキのタックがインコメーター測定値で10〜11になるように、さらに、上記b1〜b6の各々のワニス及び各溶剤を追加配合し、均一に混練して、インキc1〜c6を調製した。なお、上記のタック値は、得られたインキ1.3mlを東洋精機(株)製インコメーターのロール上に塗布し、ロール温度32℃、回転スピード1,200rpmで回転させて、1分後の測定値である。
[比較例1〜4]
上記のb7〜b10のワニス各65部とフタロシアニンブルー18部とを配合し、次に、インキのタックがインコメーター測定値で10〜11になるように、さらに、上記b7〜b10の各々のワニス及び各溶剤を追加配合し、均一に混練して、比較例のインキc7〜c10を調製した。
<評価例>
上記で得られた各々のインキについて、印刷機上でのインキの蒸発乾燥性、機上安定性及び膨潤性を下記の測定方法により評価した。
[蒸発乾燥性]
各々のインキ0.125mlを、石川島産業(株)製のRIテスター2分割ロールを用いてトップコート紙に展色して、印刷試料片を作製する。次に、温度調整可能なオーブンを用いて、上記の印刷資料片を加熱し、紙面温度を操作してインキ塗膜を乾燥固化させる。加熱後、印刷試料片を1分間放冷し、放冷した印刷試料片のインキ面を学振型耐磨耗性試験機にて表面を白紙で擦り、色落ちしない時の紙面乾燥温度を測定した。評価結果を表3及び4に示す。
[機上安定性]
上記の各々のインキ0.5mlを東洋精機(株)製インコメーターに塗布し、ロール温度32℃、回転スピード1,200rpmに設定してロールを回転させ、測定初期のタック値と、その1分後のタック値を読み取り、タック値の経時的な変動(初期値との差ΔT)を測定した。評価結果を表3及び4に示す。
[膨潤性]
上記の各々のインキをゴムブランケット片(ディインターナショナル社製、ディブラン3000−4)の表面にヘラで適量塗布し、常温にて24時間放置後、インキを拭き取りブランケット表面の膨潤の状況を下記の基準により評価した。評価結果を表3及び4に示す。
◎:ブランケット表面に膨れや軟化現象は認められない。
×:ブランケット表面の全面又は部分的に膨れや軟化現象が認められる。
[臭いの評価]
実施例比較例、及び参照例の印刷物を、評価するメンバー10人に無作為に渡し、異臭の有無を評価した。評価は、異臭無し、若干異臭有り、異臭有りの三段階評価とした。最も多い評価を表3及び4に示した。ここで、「異臭なし」は、印刷物を嗅いだときに臭いに全く違和感が無かった場合の評価であり、「若干異臭有り」は、印刷物の嗅いだときに臭いに若干違和感があった場合の評価であり、「異臭あり」は、印刷物を嗅いだときに、耐えられないほどの異臭を感じた場合の評価である。
[光沢度の評価]
以下の条件で印刷物の光沢度を測定した。展色機:RIテスター(明製作所)、用紙:OKトップコート+(王子製紙)、濃度計:X−Rite418光沢計:MultiGloss268(ミノルタ)を用いた。評価条件は、RIテスター/2セパレートロールを用い、濃度1.80となるように展色し、展色物を150℃のオーブン中で10秒間乾燥した。なお、同サンプルをインキ1点につき4部ずつ作成した。1日経過後に、展色物1枚につき6箇所の光沢値を測定し、平均値をインキの光沢値として表した。
Figure 0005426203
Figure 0005426203
表3及び4から分かるように、実施例1〜3、参照例1〜3では、従来の脂肪酸エステル及びエーテル系溶剤使用のオフセット印刷インキ(比較例4)と遜色無い印刷適性・印刷効果(乾燥性、機上安定性)を示すことが確認された。特に、実施例1〜3、参照例1及び2は、従来品である比較例4よりもゴム膨潤性が低く、よりオフセット印刷用に好ましいことが確認された。また、実施例1〜3、参照例1〜3は、印刷物に臭いがないことが確認された。
さらに、テルペン系溶剤を用いたオフセット印刷インキ(実施例1〜3、参照例1〜3)は、従来の脂肪酸エステル及びエーテル系溶剤使用のインキ(比較例4)と比較して、印刷物の光沢度が高いことが確認された。
なお、比較例1は、インキの乾燥が速いため、印刷することができなかった。また、比較例3は、テルペン系溶剤a8が固体のため、インキ化することができなかった。
上記評価は、全て輪転オフセットのものであるため、比較例2が乾燥性の点で不適とされているが、他の印刷適正については問題がないため、枚葉オフセット印刷であれば、比較例2に用いた溶剤組成物であっても好ましく利用することができる。

Claims (3)

  1. テルペン系化合物を含有し、該テルペン系化合物100質量部中に常圧沸点範囲が200℃から380℃であるテルペン系化合物群を90質量部以上の割合で配合してなり、
    前記テルペン系化合物群がモノテルペン類を重合させて得られるジテルペン類からなるオフセット印刷インキ用溶剤組成物。
  2. テルペン系化合物を含有する溶剤として、請求項1に記載のオフセット印刷インキ用溶剤組成物のみを含有するオフセット印刷インキ。
  3. 請求項に記載のオフセット印刷インキを用いて印刷された印刷物。
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