JP5424099B2 - 研磨装置 - Google Patents
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Description
その内面被覆装を行うに際し、その管体の管内面におけるスケールの除去や、管内面の平滑化を目的として、予め、研磨装置を用いて管内面の研磨を行うのが一般的である。
このとき、管体は管軸回りに回転しているので、その回転砥石で全周に亘り管内面を研磨することができる。また、台車の走行により、回転砥石と管体とが管軸方向に相対移動することで、その管内面を管軸方向全長に亘り研磨することができる(例えば、特許文献1参照)。
このため、例えば、被研磨物として、上水道管、下水道管等に採用される管体を採用することができる。その管体としては、例えば、鋳鉄管が挙げられる。
すなわち、被研磨物が直管の管体である場合、前記支持装置は、その管体を水平方向に支持可能なローラと、そのローラを回転させるローラ駆動装置とを有し、前記研磨機の基台と前記支持装置に支持された管体とは、その管体の管軸方向に沿って相対移動可能となっており、前記ローラ駆動装置からの駆動力によってローラが回転することで前記管体を管軸周りに回転させた状態で、前記駆動装置からの駆動力によって前記支持軸及び前記回転砥石を回転させ、その回転砥石を前記管体の内面に宛がうことによりその前記管体の内面を研磨する構成とすることができる。
また、孔の大きさを、回転軸及びその回転軸よりも断面の大きい回転砥石が挿通可能に設定した場合は、回転軸に対する回転砥石の取り付け、交換、取り外しは、研磨ブース外で行うこともできる。
このようにすれば、孔が比較的大きくても、その孔内において支持軸周囲に生じ得る隙間を低減できる。すなわち、孔に開閉手段を備えることで、支持軸の周囲に生じる隙間を解消し、あるいは低減し、研磨によって生じた粉塵が研磨ブース外に飛散することを、より確実に防止できる。
なお、この開閉手段は、孔の大きさが回転軸が挿通可能なものであって、且つ、その回転軸よりも断面の大きい回転砥石は挿通できないように設定されている場合にも設けることができる。
支持軸を左右両側から挟み込む開閉板の構成とすると、回転砥石を管内面に宛がうに際し、支持軸を上下方向に移動させると、支持軸は向かい合う開閉板の端縁間に沿って移動できる。このとき、支持軸が端縁に摺接しながら移動するようにしてもよいし、わずかな隙間をもってその端縁に沿って移動できる構成としてもよい。すなわち、支持軸の上下方向への移動を開閉板が妨げにくい構成となるから好ましい。
閉止部材が弾性変形することにより、その閉止部材が支持軸の外周にぴったりと接触するようになり、支持軸の外周と孔の内周との間の隙間の解消、低減に寄与し得る。
この実施形態では、研磨ブース20は、仕切部材21としての側壁部、天井部によって周囲から密閉された空間を形成している。
そのレール15上に、車輪11aを備えた台車形式の基台11が走行可能に載置されている。基台11がレール15上を走行することにより、その支持装置1によって支持された管体pに対して基台11が、管体pの管軸方向に沿って接近したり遠ざかったり相対移動をすることができる。この基台11の走行は、図示しない走行用動力源及び制御装置によって制御される。
なお、支持軸12の前端は受け台17で軸方向にスライド自在に支持されている。
図4(b)に示すように、前記孔22を通じて前記回転砥石13及び支持軸12を研磨ブース20内へ入り込ませた状態で、開閉板24同士を相互に接近させる方向へ移動させることで、図4(a)に示すように、両開閉板24は支持軸12を両側から挟み込む状態となる。この挟み込みにより孔22を閉じた状態とできる。
この実施形態では、閉止部材25の素材としてゴムを採用している。
閉止部材25は、支持軸12の外周に沿ってしなやかに変形して、その隙間を解消できる変形性能を有していることが望ましい。
このとき、支持軸12を上下方向に移動させる際に、その支持軸12の移動を開閉板24が妨げないようにすることが望ましい。例えば、その支持軸12の上下方向への移動に連動して、対の開閉板24が、共に支持軸12への接触を維持するように移動するようにしてもよい。
このような異形管を被研磨物Aとする場合は、回転砥石13がその被研磨物Aの研磨対象部位を全て研磨できるよう、支持装置1には、前記直管の管体pを管軸回りに回転させる手段に代えて、例えば、被研磨物Aの位置を変えたり向きを変えたりできる動作手段を設けるか、あるいは、支持軸12の軸方向進退や上下方向への移動、水平方向への移動ができる動作手段を基台11に設けることができる。また、いずれの管体pにおいても、管内面だけでなく管外面や管端部を研磨対象部位とすることもできる。
2 ローラ
3 ローラ駆動装置
10 研磨機
11 基台
12 支持軸
13 回転砥石
14 駆動装置
15 レール
16 昇降装置
17 受け台
20 研磨ブース
21 仕切部材
22 孔
23 開閉手段
24 開閉板
25 閉止部材
26 スライドレール
p 被研磨物(管体)
Claims (4)
- 被研磨物(A)を支持する支持装置(1)と、前記支持装置(1)に隣接して研磨機(10)を備え、前記研磨機(10)は、基台(11)に支持軸(12)が設けられてその支持軸(12)の軸方向前端に回転砥石(13)が設けられ、その支持軸(12)には駆動装置(14)が接続されており、前記研磨機(10)の基台(11)と前記支持装置(1)に支持された被研磨物(A)とは相互に接近離反する方向に相対移動可能となっており、内外を隔てる仕切部材(21)によって構成された研磨ブース(20)内に前記支持装置(1)を配置し、前記研磨機(10)の基台(11)を前記研磨ブース(20)外に配置し、前記支持装置(1)と前記研磨機(10)の基台(11)との間を仕切る前記仕切部材(21)には、少なくとも前記支持軸(12)が挿通可能な大きさの孔(22)が設けられ、
前記孔(22)に挿通された前記支持軸(12)の軸方向前端に設けた前記回転砥石(13)を、前記駆動装置(14)からの駆動力によって回転させ、その回転砥石(13)を前記被研磨物(A)に宛がうことによりその前記被研磨物(A)を研磨するものであり、
前記孔(22)は、前記支持軸(12)よりも断面の大きい前記回転砥石(13)が挿通可能な大きさであり、前記仕切部材(21)は、前記孔(22)を開閉する機能を有する開閉手段(23)を備え、前記孔(22)を通じて前記回転砥石(13)を前記研磨ブース(20)内へ入り込ませた状態で、前記開閉手段(23)は、その孔(22)を閉鎖可能であることを特徴とする研磨装置。 - 前記被研磨物(A)は直管の管体(p)であり、前記支持装置(1)は、その管体(p)を水平方向に支持可能なローラ(2)と、そのローラ(2)を回転させるローラ駆動装置(3)とを有し、前記研磨機(10)の基台(11)と前記支持装置(1)に支持された管体(p)とは、その管体(p)の管軸方向に沿って相対移動可能となっており、
前記ローラ駆動装置(3)からの駆動力によってローラ(2)が回転することで前記管体(p)を管軸周りに回転させた状態で、前記駆動装置(14)からの駆動力によって前記支持軸(12)及び前記回転砥石(13)を回転させ、その回転砥石(13)を前記管体(p)の内面に宛がうことによりその前記管体(p)の内面を研磨することを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。 - 前記開閉手段(23)は、前記孔(22)を夾んで両側に開閉板(24)を備え、その開閉板(24)同士が接近して、前記支持軸(12)を両側から挟み込むことで、前記孔(22)を閉じることを特徴とする請求項1又は2に記載の研磨装置。
- 前記開閉板(24)は、前記支持軸(12)を両側から挟み込む際の前記支持軸(12)に触れる部分に可撓性を有する閉止部材(25)を備え、その閉止部材(25)の弾性変形により前記支持軸(12)との間に隙間が生じることを抑制することを特徴とする請求項3に記載の研磨装置。
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