JP5424037B2 - 車両用制御装置 - Google Patents
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Description
上記の不具合を回避するものが存在するが、
(1)AUTO A/C(「オートエアコン」ともいう。)システムのみでの採用
(2)回転数を一律で上昇させる
(3)アイドリング中のみの動作
などオートエアコンやManual A/C(「マニュアルエアコン」ともいう。)に関わらず、その時の空調性能の状態により、最適なエンジン回転数を導き出すことができなかった。
また、1つの車種において、仕様、グレードの違いにより、オートエアコンとマニュアルエアコンとが混在する場合において、ユーザ(運転者など)の空調に対する要望に応じた共通の空調制御を行うことができなかった。
また、従来技術において、目標温度に到達するために必要な熱量を確保できない時には、
(1)空調性能を満足させるために必要と思われる分だけエンジン回転数にオフセットを加える方策
(2)熱量が不足している間は一定周期毎にエンジン回転数に一定量のオフセットを加え続ける方策
等が存在している。
しかし、上述の「(1)」の方策においては、熱量確保に必要なエンジン回転数について、あらゆる気候条件等の外的要因に応じた必要最低限のオフセットができず、燃費の悪化に繋がる可能性があるという不都合がある。
また、上述の「(2)」の方策においては、一定の熱量を得た段階でオフセットを解除するため、オフセット解除後に熱量が失われ、安定した空調性能を維持することが実現できない可能性があるという不都合がある。
また、目標エンジン水温と実水温との差が大きい場合、エンジン回転数の更新周期を短くするので、目標とする暖房状態に素早く追従することができる。
更に、目標エンジン水温と実水温との差が小さい場合、エンジン回転数の更新周期を長くするので、目標とする暖房状態に達した時点でエンジン回転数の変動を抑え、安定化させることが可能である。
図2〜図5において、1は車両用制御装置である。
この車両用制御装置1は、エンジン(図示せず)と、このエンジンから出力される回転を変速する変速機2と、車室内を冷暖房する空調装置3とを備えている。
なお、この空調装置3としては、AUTO A/Cコントローラ(単に「AUTO A/C」とも記載する。)を使用する場合のみでなく、Manual A/Cを使用する場合も想定している。
そして、前記車両用制御装置1は、前記空調装置3の要求するエンジン回転数を算出する空調要求エンジン回転数算出手段4と、実エンジン回転数を検出する実エンジン回転数検出手段5とを備え、前記空調要求エンジン回転数算出手段4により算出される空調要求エンジン回転数と、前記実エンジン回転数検出手段5により検出される実エンジン回転数とを比較し、前記空調装置3の要求するエンジン回転数が高い場合には、前記空調装置3の要求するエンジン回転数になるように前記変速機2の変速比(「ギヤ比」ともいう。)を制御する。
つまり、前記車両用制御装置1は、図2に示す如く、空調装置3と、エンジン制御手段(「ECM」または「エンジンコントローラ」ともいう。)6と、トランスミッション制御手段(「TCM」または「トランスミッションコントローラ」ともいう。)7とを有する。
そして、このトランスミッション制御手段7は、図2及び図4に示す如く、前記空調要求エンジン回転数算出手段4により算出される空調要求エンジン回転数と、前記実エンジン回転数検出手段5により検出される実エンジン回転数とを比較し、前記空調装置3の要求するエンジン回転数が高い場合には、前記空調装置3の要求するエンジン回転数になるように前記変速機2の変速比を制御するものである。
なお、この発明の実施例におけるフローチャートなどの説明においては、前記外気温検出手段10により検出される外気温を主として説明し、前記吸気温検出手段12により検出された吸気温に関する説明は省略する。
詳述すれば、前記空調装置3は、AUTO A/Cの場合には、図2及び図3、図5に示す如く、目標吹出し温度と目標エバポレータ温度とブロワ風量とを入力し、前記エンジン制御手段6に目標水温と目標エバポレータ温度(Auto)とを出力する。
このエンジン制御手段6は、前記外気温検出手段10により検出された外気温、あるいは前記吸気温検出手段12により検出された吸気温により空調領域判定を行う。
このとき、前記外気温検出手段10からの外気温、あるいは前記吸気温検出手段12からの吸気温から吸気温度の補間値から、
(1)冷房領域
(2)暖房領域
(3)要望なしの領域
の夫々の区分を行う。
なお、「(3)要望なしの領域」の場合には、特別な制御は実施しない。
そして、前記エンジン制御手段6に備えた前記目標エバポレータ温度算出手段8は、図5に示す如く、前記外気温検出手段10により検出された外気温、あるいは前記吸気温検出手段12により検出された吸気温を入力する一方、A/Cシステム状態(Auto/Manual)や前記空調装置3からの目標エバポレータ温度(Auto)、前記ブロワ風量算出手段11により算出されるブロワ風量を入力して目標エバポレータ温度を算出する。
また、前記目標エバポレータ温度算出手段8による冷房領域の場合の目標エバポレータ温度の算出は、以下のように行う。
(a)AUTO A/Cの場合(図6参照。)
前記外気温検出手段10により検出された外気温、あるいは前記吸気温検出手段12により検出された吸気温や乗員のAUTO A/C PANEL操作状態により算出されるFAN段数、目標吹出し温度等により、目標エバポレータ温度を算出する。
(b)Manual A/Cの場合(図10参照。)
前記外気温検出手段10により検出された外気温、あるいは前記吸気温検出手段12により検出された吸気温や前記ブロワ風量算出手段11により算出されるブロワファン風量とに基づいて、目標エバポレータ温度を算出する。
なお、図10に示す如く、AUTO A/Cの場合には、前記エンジン制御手段6で算出される目標エバポレータ温度(ECM)と、AUTO A/Cの算出値である前記空調装置3からの目標エバポレータ温度(Auto)とを常に比較し、回転数を低く抑えるために、温度の高い方を採用している。
更に、前記エンジン制御手段6の空調要求エンジン回転数算出手段4は、冷房領域の場合に、前記目標エバポレータ温度算出手段8により算出された目標エバポレータ温度と、前記実エバポレータ温度検出手段9により検出された実エバポレータ温度とを入力し、図1及び図15に示す如く、目標エバポレータ温度と実エバポレータ温度との差に基づいて空調要求エンジン回転数の補正量、つまり空調要求更新周期とUP/Down量とを決定する。
このとき、この空調要求更新周期は、前記目標エバポレータ温度算出手段8により算出された目標エバポレータ温度と前記実エバポレータ温度検出手段9により検出された実エバポレータ温度との差に応じて変化するように決定される。
つまり、高圧力時は、エンジン回転数を上昇させてもシステムとして容量いっぱいのため、エバポレータが冷えない。
よって、図16及び図17に示す如く、冷媒圧力に対する空調要求エンジン回転数の上限値を設定し、無駄な回転数の上昇を抑えるものである。
つまり、図16及び図18に示す如く、車速に対する空調要求エンジン回転数の制限を設けることにより、低車速の回転制限を行うものである。
そして、低車速でのエンジン回転数UPという乗員への違和感を低減させる。
詳述すれば、前記エンジン制御手段6に備えた前記目標水温算出手段17は、図5に示す如く、前記外気温検出手段10により検出された外気温、あるいは前記吸気温検出手段12により検出された吸気温を入力する一方、A/Cシステム状態(Auto/Manual)や前記空調装置3からの目標水温(Auto)、前記ブロワ風量算出手段11により算出されるブロワ風量を入力して目標水温を算出する。
そして、前記目標水温算出手段17による暖房領域の場合の目標水温の算出は、以下のように行う。
(a)AUTO A/Cの場合(図7参照。)
前記外気温検出手段10により検出された外気温、あるいは前記吸気温検出手段12により検出された吸気温や乗員のAUTO A/C PANEL操作状態により算出されるFAN段数、目標吹出し温度等により、目標水温を算出する。
(b)Manual A/Cの場合(図12参照。)
前記外気温検出手段10により検出された外気温、あるいは前記吸気温検出手段12により検出された吸気温や前記ブロワ風量算出手段11により算出されるブロワファン風量とに基づいて、目標水温を算出する。
なお、図12に示す如く、AUTO A/Cの場合には、前記エンジン制御手段6で算出される目標水温(ECM)と、AUTO A/Cの算出値である前記空調装置3からの目標水温(Auto)とを常に比較し、回転数を低く抑えるために、温度の低い方を採用している。
また、前記車両用制御装置1の空調要求エンジン回転数算出手段4は、前記目標水温算出手段17により算出された目標エンジン水温と、前記実水温検出手段18により検出された実水温とを入力し、図1及び図14に示す如く、目標エンジン水温と実水温との差に基づいて空調要求エンジン回転数の補正量、つまり目標水温と実水温との差に基づいて空調要求エンジン回転数の補正量、つまり空調要求更新周期とUP/Down量とを決定する。
このとき、この空調要求更新周期は、前記目標水温算出手段17により算出された目標エンジン水温と前記実水温検出手段18により検出された実水温との差に応じて変化するように決定される。
この駆動回転数算出手段20は、図5に示す如く、冷房領域の場合に、前記目標エバポレータ温度算出手段8により算出された目標エバポレータ温度と前記実エバポレータ温度検出手段9により検出された実エバポレータ温度との差を比較し、その差に応じた空調要求エンジン回転数の補正量、つまりUP量を加算し、目標エバポレータ温度を超えた場合には、その差に応じたDown量と減算させる。
また、前記駆動回転数算出手段20は、暖房領域の場合に、前記目標水温算出手段17により算出された目標エンジン水温と前記実水温検出手段18により検出された実水温との差を比較し、その差に応じた空調要求エンジン回転数の補正量、つまりUP量を加算し、目標水温を超えた場合には、その差に応じたDown量と減算させる。
前記駆動回転数算出手段20は、走行時のエンジン回転数やアイドル(「Idle」とも記載する。)時のエンジン回転数を算出する。
そして、前記トランスミッション制御手段7は、図2及び図4に示す如く、上述の前記エンジン制御手段6の前記空調要求エンジン回転数算出手段4により算出される空調要求エンジン回転数と前記実エンジン回転数検出手段5により検出される実エンジン回転数とを比較するエンジン回転数比較手段21を備え、このエンジン回転数比較手段21によって、前記空調装置3の要求するエンジン回転数が高い場合に、前記空調装置3の要求するエンジン回転数になるように前記変速機2の変速比を制御する。
また、常に熱源の現在温度と目標温度の偏差を測定し、現状の熱量では最低限の空調性能を満たせないと判断される場合には、更新周期毎にエンジン回転数に正のオフセットを一定量加え、逆に現状の熱量ならば最低限の空調性能を満たせると判断される場合には、更新周期毎にエンジン回転数に負のオフセットを加える。
なお、現在温度と目標温度の偏差が大きい場合は更新周期を短くし、偏差が小さい場合には更新周期を長くすることで、目標とする空調状態への追従速度を速められる一方、空調状態が目標に到達した時点でエンジン回転数の変動を抑え、安定化させることを可能としている。
安定化したエンジン回転数は目標とする空調状態を満たすために必要最低限な値であり、不要な回転数上昇による燃費悪化を防ぐことができるとともに、空調状態を安定化させることが可能である。
また、エンジン回転数の補正については、操縦安定性のために設定される最小値、最大値の範囲内で設定することで、騒音や振動による乗員への影響を抑えるよう設定する。
これらの制御はManual A/C、AUTO A/Cの両システムで実施することが可能な内容であるが、AUTO A/Cシステムはユーザ設定により、乗員が現在どの程度の空調性能を欲しているかを情報として得ることが可能である。このため、上述した目標温度について乗員情報によるフィルタを加えることで、より現状に適したエンジン回転数の補正が可能となるものである。
ブロアファン電圧 ≧ α[V]
であるか否かの判断(A02)に移行する。
そして、この判断(A02)がYESの場合には、
A/C:OFFエバポレータ温度 + 定数1
の処理(A03)を行う一方、判断(A02)がNOの場合には、
A/C:OFFエバポレータ温度 + 定数2
の処理(A04)を行う。
これらの処理(A03)及び処理(A04)の後に、算出した目標エバポレータ温度を前記エンジン制御手段6に送信する処理(A05)に移行し、この処理(A05)の後に、リターン(A06)に移行する。
そして、この処理(B02)において算出した目標吹出し温度から、図8の目標吹出し温度に対する目標水温算出のための目標吹出し温度と目標水温との関係を示す図を用いて目標水温を算出する処理(B03)に移行する。
この処理(B03)の後に、算出した目標水温を前記エンジン制御手段6に送信する処理(B04)に移行し、この処理(B04)の後に、リターン(B05)に移行する。
外気温度 ≧ α[℃]
であるか否かの判断(C02)に移行する。
そして、この判断(C02)がYESの場合には、「A/C ON要求あり」か否かのであるか否かの判断(C03)に移行し、判断(C02)がNOの場合には、外気温度が設定外気温度β未満、つまり
外気温度 < β[℃]
であるか否かの判断(C04)に移行する。
上述の「A/C ON要求あり」か否かのであるか否かの判断(C03)において、この判断(C03)がYESの場合には、冷房領域と判定する処理(C05)に移行し、判断(C03)がNOの場合には、空調要望なし領域と判定する処理(C06)に移行する。
また、上述の外気温度が設定外気温度β未満、つまり
外気温度 < β[℃]
であるか否かの判断(C04)において、この判断(C04)がYESの場合には、暖房領域と判定する処理(C07)に移行し、判断(C04)がNOの場合には、上述した空調要望なし領域と判定する処理(C06)に移行する。
そして、各領域と判定する処理(C05、C06、C07)の後に、リターン(C08)に移行する。
このとき、処理(D02)においては、図11の目標エバポレータ温度算出マップから目標エバポレータ温度(ECM)を求める。
そして、この目標エバポレータ温度(ECM)を算出する処理(D02)の後に、前記空調装置3がAUTO A/Cであるか否かの判断(D03)に移行する。
このAUTO A/Cであるか否かの判断(D03)において、判断(D03)がNOの場合には、目標エバポレータ温度を目標エバポレータ温度(ECM)とする処理(D04)に移行し、そのまま後述するリターン(D08)に移行する一方、判断(D03)がYESの場合には、前記空調装置3から目標エバポレータ温度(Auto)を受信する処理(D05)に移行する。
そして、この空調装置3から目標エバポレータ温度(Auto)を受信する処理(D05)の後に、目標エバポレータ温度(ECM)が目標エバポレータ温度(Auto)を超えているか、つまり、
目標エバポレータ温度(ECM) > 目標エバポレータ温度(Auto)
であるか否かの判断(D06)に移行する。
この判断(D06)において、判断(D06)がYESの場合には、上述した目標エバポレータ温度を目標エバポレータ温度(ECM)とする処理(D04)に移行し、そのままリターン(D08)に移行する一方、判断(D06)がNOの場合には、目標エバポレータ温度を目標エバポレータ温度(Auto)とする処理(D07)に移行し、その後にリターン(D08)に移行する。
このとき、処理(E02)においては、図13の目標水温算出マップから目標水温(ECM)を求める。
そして、この処理(E02)の後に、前記空調装置3がAUTO A/Cであるか否かの判断(E03)に移行する。
このAUTO A/Cであるか否かの判断(E03)において、判断(E03)がNOの場合には、目標水温を目標水温(ECM)とする処理(E04)に移行し、そのまま後述するリターン(E08)に移行する一方、判断(E03)がYESの場合には、前記空調装置3から目標水温(Auto)を受信する処理(E05)に移行する。
そして、この空調装置3から目標水温(Auto)を受信する処理(E05)の後に、目標水温(ECM)が目標水温(Auto)を超えているか、つまり、
目標水温(ECM) > 目標水温(Auto)
であるか否かの判断(E06)に移行する。
この判断(E06)において、判断(E06)がNOの場合には、上述した目標水温を目標水温(ECM)とする処理(E04)に移行し、そのままリターン(E08)に移行する一方、判断(E06)がYESの場合には、目標水温を目標水温(Auto)とする処理(E07)に移行し、その後にリターン(E08)に移行する。
この判断(F02)において、暖房領域の場合には、前記実水温検出手段18による実水温算出の処理(F03)に移行し、前記目標水温算出手段17により算出された目標エンジン水温と前記実水温検出手段18により検出された実水温とを比較する処理(F04)に移行し、図14の暖房領域における回転数更新周期のための目標水温−実水温と更新周期、回転数との関係を示す図から空調要求更新周期、UP/Downを確定する処理(F05)に移行する。
また、上述の空調領域の判断、つまり暖房領域か、または冷房領域かの判断(F02)において、冷房領域の場合には、前記実エバポレータ温度検出手段9により実エバポレータ温度を算出する処理(F06)に移行し、前記目標エバポレータ温度算出手段8により算出された目標エバポレータ温度と前記実エバポレータ温度検出手段9により検出された実エバポレータ温度とを比較する処理(F07)に移行し、図15の冷房領域における回転数更新周期のための目標エバポレータ温度−実エバポレータ温度と更新周期、回転数との関係を示す図から空調要求更新周期、UP/Downを確定する処理(F08)に移行する。
そして、上述の暖房領域における空調要求更新周期、UP/Downを確定する処理(F05)、または冷房領域における空調要求更新周期、UP/Downを確定する処理(F08)の後には、更新周期以上経過したか否かの判断(F09)に移行する。
この更新周期以上経過したか否かの判断(F09)において、判断(F09)がNOの場合には、判断(F09)がYESとなるまで繰り返し判断(F09)を行い、判断(F09)がYESの場合には、回転数アップか否かの判断(F10)に移行する。
そして、回転数アップか否かの判断(F10)がYESの場合には、空調要求回転数を前回値に一定値を加算して以下のように求める処理(F11)に移行し、
空調要求回転数 = 空調要求回転数(前回値) + 一定値
逆に、判断(F10)がNOの場合には、空調要求回転数を前回値から一定値を減算して以下のように求める処理(F12)に移行し、
空調要求回転数 = 空調要求回転数(前回値) − 一定値
これらの処理(F11)や処理(F12)の後に、リターン(F13)に移行する。
この冷媒圧及び車速を検出する処理(G02)の後に、図17の冷媒圧による駆動回転数制限のための冷媒圧と冷媒圧によるエンジン回転数上限値(「回転数MAX」ともいう。)との関係を示す図と、図18の車速による駆動回転数制限のための車速と車速によるエンジン回転数上限値(「回転数MAX」ともいう。)との関係を示す図とから、2種類のエンジン回転数上限値、つまり前記第1のエンジン回転数上限値算出手段14による第1のエンジン回転数上限値と前記第2のエンジン回転数上限値算出手段16による第2のエンジン回転数上限値とを算出する処理(G03)に移行する。
そして、現在の空調領域が冷房領域であるか否かの判断(G04)に移行し、判断(G04)がYESの場合には、冷媒圧による第1のエンジン回転数上限値が空調要求エンジン回転数未満、つまり
冷媒圧による第1のエンジン回転数上限値 < 空調要求エンジン回転数
であるか否かの判断(G05)に移行し、この判断(G05)がYESの場合には、空調要求エンジン回転数を冷媒圧による第1のエンジン回転数上限値とする、つまり
空調要求エンジン回転数 = 冷媒圧による第1のエンジン回転数上限値
とする処理(G06)に移行し、車速による第2のエンジン回転数が空調要求エンジン回転数未満、つまり
車速による第2のエンジン回転数上限値 < 空調要求エンジン回転数
であるか否かの判断(G07)に移行する。
なお、上述の現在の空調領域が冷房領域であるか否かの判断(G04)がNOの場合には、そのまま判断(G07)に移行する。
そして、この車速による第2のエンジン回転数が空調要求エンジン回転数未満、つまり
車速による第2のエンジン回転数上限値 < 空調要求エンジン回転数
であるか否かの判断(G07)において、判断(G07)がYESの場合には、空調要求エンジン回転数を車速による第2のエンジン回転数上限値とする、つまり
空調要求エンジン回転数 = 車速による第2のエンジン回転数上限値
とする処理(G08)に移行し、空調要求エンジン回転数が前記実算出エンジン回転数手段19により算出された実算出エンジン回転数未満、つまり
空調要求エンジン回転数 < 実算出エンジン回転数
であるか否かの判断(G09)に移行する一方、判断(G07)がNOの場合には、そのまま判断(G09)に移行する。
この空調要求エンジン回転数が前記実エンジン回転数算出手段19により算出された実算出エンジン回転数未満、つまり
空調要求エンジン回転数 < 実算出エンジン回転数
であるか否かの判断(G09)において、判断(G09)がYESの場合には、駆動回転数を実算出回転数とする、つまり
駆動回転数 = 実算出エンジン回転数
とする処理(G10)に移行し、その後に後述するリターン(G12)に移行する。
また、判断(G09)がNOの場合には、駆動回転数を空調要求エンジン回転数とする、つまり
駆動回転数 = 空調要求エンジン回転数
とする処理(G11)に移行し、その後にリターン(G12)に移行する。
従って、運転者の要望度合いに応じてエンジン回転数を制御するので、燃費悪化を防ぐことができる。
また、目標エバポレータ温度と実エバポレータ温度との差が大きい場合、エンジン回転数の更新周期を短くするので、目標とする冷房状態に素早く追従することができる。
更に、目標エバポレータ温度と実エバポレータ温度との差が小さい場合、エンジン回転数の更新周期を長くするので、目標とする冷房状態に達した時点でエンジン回転数の変動を抑え、安定化させることが可能である。
従って、新たなセンサを追加することなく、目標エバポレータ温度を精度良く算出することができる。
従って、外気温センサが装備されていない場合でも、吸気温センサで代用して、目標エバポレータ温度を精度良く算出することができる。
前記空調装置3の冷媒圧が高圧力時には、エンジン回転数を上げてもシステムとして容量に余裕はないので、エバポレータは冷えない。
そこで、冷媒圧力に対するエンジン回転数の上限値を設定することにより、無駄なエンジン回転数の上昇を抑えることができる。
低車速にもかかわらずエンジン回転数がアップすると、車両乗員に違和感がある。
従って、車速に対するエンジン回転数の上限値を設定することにより、乗員の違和感をなくすことができる。
従って、運転者の要望度合いに応じてエンジン回転数を制御するので、燃費悪化を防ぐことができる。
また、目標エンジン水温と実水温との差が大きい場合、エンジン回転数の更新周期を短くするので、目標とする暖房状態に素早く追従することができる。
更に、目標エンジン水温と実水温との差が小さい場合、エンジン回転数の更新周期を長くするので、目標とする暖房状態に達した時点でエンジン回転数の変動を抑え、安定化させることが可能である。
従って、新たなセンサを追加することなく、目標エンジン水温を精度良く算出することができる。
従って、外気温センサが装備されていない場合でも、吸気温センサで代用して、目標エンジン水温を精度良く算出することができる。
2 変速機
3 空調装置
4 空調要求エンジン回転数算出手段
5 実エンジン回転数検出手段
6 エンジン制御手段(「ECM」または「エンジンコントローラ」ともいう。)
7 トランスミッション制御手段(「TCM」または「トランスミッションコントローラ」ともいう。)
8 目標エバポレータ温度算出手段
9 実エバポレータ温度検出手段
10 外気温検出手段
11 ブロワ風量算出手段
12 吸気温検出手段
13 冷媒圧検出手段
14 第1のエンジン回転数上限値算出手段
15 車速検出手段
16 第2のエンジン回転数上限値算出手段
17 目標水温算出手段
18 実水温検出手段
19 実エンジン回転数算出手段
20 駆動回転数算出手段
21 エンジン回転数比較手段
Claims (4)
- エンジンと、このエンジンから出力される回転を変速する変速機と、車室内を冷暖房する空調装置とを備え、この空調装置の要求するエンジン回転数を算出する空調要求エンジン回転数算出手段と、実エンジン回転数を検出する実エンジン回転数検出手段とを備え、前記空調要求エンジン回転数算出手段により算出される空調要求エンジン回転数と、前記実エンジン回転数検出手段により検出される実エンジン回転数とを比較し、前記空調装置の要求するエンジン回転数が高い場合には、前記空調装置の要求するエンジン回転数になるように前記変速機の変速比を制御する車両用制御装置において、目標エンジン水温を算出する目標水温算出手段と、実水温を検出する実水温検出手段とを備え、前記車室内を暖房する場合、前記空調要求エンジン回転数算出手段は、前記目標水温算出手段により算出された目標エンジン水温と、前記実水温検出手段により検出された実水温との差に基づいて、空調要求エンジン回転数の補正量を決定し、前記目標水温算出手段により算出された目標エンジン水温と、前記実水温検出手段により検出された実水温との差に応じて、空調要求エンジン回転数の更新周期を変化させることを特徴とする車両用制御装置。
- 外気温を検出する外気温検出手段と、ブロワファンの風量を算出するブロワ風量算出手段とを備え、車室内を暖房する場合、目標水温算出手段は、前記外気温検出手段により検出された外気温と、前記ブロワ風量算出手段により算出されるブロワファン風量とに基づいて、目標エンジン水温を算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
- 吸気温を検出する吸気温検出手段と、ブロワファンの風量を算出するブロワ風量算出手段とを備え、車室内を暖房する場合、目標水温算出手段は、前記吸気温検出手段により検出された吸気温と、前記ブロワ風量算出手段により算出されるブロワファン風量とに基づいて、目標エンジン水温を算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
- 車両の走行速度を検出する車速検出手段と、この車速検出手段により検出された車速に基づいてエンジン回転数上限値を算出する第2のエンジン回転数上限値算出手段とを備え、この第2のエンジン回転数上限値算出手段により算出された第2のエンジン回転数上限値を空調要求エンジン回転数算出手段により算出された空調要求エンジン回転数の上限とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009263490A JP5424037B2 (ja) | 2009-11-19 | 2009-11-19 | 車両用制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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