JP5423440B2 - 無方向性電磁鋼板および無方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
無方向性電磁鋼板および無方向性電磁鋼板の製造方法 Download PDFInfo
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Description
<無方向性電磁鋼板の構造>
まず、図1を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る無方向性電磁鋼板の構造について、説明する。図1は、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の構造を説明するための説明図であり、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の構造を、模式的に表したものである。
従来の無方向性電磁鋼板では、かかる内部酸化層が存在しないように電磁鋼板が製造されたが、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板では、以下で説明するような内部酸化層を積極的に形成するように、電磁鋼板の製造を行う。
続いて、図2および図3を参照しながら、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法について、詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法を説明するための流れ図であり、図3は、本実施形態に係る再結晶焼鈍工程を説明するための説明図である。
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法を詳細に説明するに先立ち、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法の概略について、まず説明する。
本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法は、例えば図2に示したように、製鋼工程S11と、熱間圧延工程S13と、熱延板の焼鈍工程S15と、冷間圧延工程S17と、再結晶焼鈍工程S19と、を主に含む。
続いて、図3を参照しながら、本実施形態に係る無方向性電磁鋼板の製造方法で実施される再結晶焼鈍工程について、詳細に説明する。
従来の一般的な再結晶焼鈍過程での雰囲気は、水素と窒素とを混合したガスを利用した還元性雰囲気であったが、この還元性雰囲気では、鋼板中に含まれる炭素を脱炭することができない。そこで、本実施形態に係る再結晶焼鈍工程では、以上説明したように、少なくとも均熱過程の雰囲気を酸化性雰囲気とする。これにより、形成された内部酸化層20中のFe母材からなる部分23を通路として鋼板中の炭素が雰囲気中に分散することが可能となり、鋼板中に含まれる炭素の脱炭を行うことが可能となる。
以下では、実施例を示しながら、本発明の実施形態に係る無方向性電磁鋼板および無方向性電磁鋼板の製造方法について、詳細に説明する。なお、以下に示す実施例は、あくまでも本発明の実施形態に係る無方向性電磁鋼板および無方向性電磁鋼板の製造方法の一例であって、本発明に係る無方向性電磁鋼板および無方向性電磁鋼板の製造方法が、以下の例に限定されるわけではない。
実験室での真空溶解試験により、表1に示す成分を溶解鋳造し、2mm厚まで熱間圧延した。1000℃で1分間、N2中で熱延板焼鈍し、その後酸洗、冷間圧延して、0.30mmとした。次いで、雰囲気を80%H2+20%N2とし、水蒸気を20℃露点とした、1000℃で15秒間の均熱過程を含む再結晶焼鈍を行った。水蒸気分圧PH2O/PH2は、0.14であった。
質量%で、0.0040%C、1%Cr、3%Si、1%Al、0.2%Mn、0.001%S、0.001%N、0.02%Snを含む溶鋼を連続鋳造して、1100℃で加熱し、1.5mm厚の熱延コイルとした。次いで、1100℃で2分間の焼鈍をN2中で実施してから酸洗し、冷間圧延で0.25mm厚とした。この冷延板を、実験室で、再結晶焼鈍の均熱温度や均熱時間、加熱と均熱での雰囲気などを変更する試験を行った。均熱時間は、すべて10秒とした。冷却雰囲気はN2とし、冷却速度は20℃/秒で一定とした。再結晶焼鈍後に実施例1と同様に分析、組織観察および磁気測定を行い、表3を得た。なお、この実施例2では、歪取焼鈍は実施しなかった。
実施例2の実験No.8の再結晶焼鈍温度・雰囲気において、冷却900℃から300℃の速度をコントロールして実験を行った。得られた鉄損の結果を、表4に示す。
10 鋼板
20 内部酸化層
21 酸化物
23 Fe母材からなる部分
30 外部酸化層
Claims (11)
- 質量%で、C≦0.006%、Cr:0.3〜4%、Si:1〜4%、Al:0.4〜3%を少なくとも含み、残部は、不可避的不純物およびFeからなり、
SiO 2 を主体とする針状の酸化物とFe母材からなる部分とを有する酸化物層が鋼板の表面近傍に位置し、
前記針状の酸化物は、当該酸化物の長軸方向が前記鋼板の厚み方向と平行であることを特徴とする、無方向性電磁鋼板。 - 前記酸化物層の厚みは、0.2〜4μmであることを特徴とする、請求項1に記載の無方向性電磁鋼板。
- 前記無方向性電磁鋼板は、更に、質量%で、Mn≦1.5%、S≦0.003%、N≦0.003%を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の無方向性電磁鋼板。
- 前記無方向性電磁鋼板は、更に、質量%で、Sn:0.01〜0.15%およびSb:0.005〜0.05%の少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無方向性電磁鋼板。
- 質量%で、C≦0.007%、Cr:0.3〜4%、Si:1〜4%、Al:0.4〜3%を少なくとも含み、残部が不可避的不純物およびFeからなる熱延板を焼鈍する工程と、
焼鈍された前記熱延板を冷間圧延して冷延板とする工程と、
前記冷延板を再結晶焼鈍する工程と、
を含み、
前記再結晶焼鈍の均熱過程を、900〜1100℃、かつ、水蒸気分圧PH2O/PH2が0.05〜0.8である酸化性雰囲気とすることで、SiO 2 を主体とする針状の酸化物とFe母材からなる部分とを有し、当該針状の酸化物の長軸方向が鋼板の厚み方向と平行である酸化物層を、前記冷延板の表面近傍に形成することを特徴とする、無方向性電磁鋼板の製造方法。 - 前記再結晶焼鈍では、水蒸気分圧PH2O/PH2が0.05〜5である酸化性雰囲気で900℃まで昇温を行うことを特徴とする、請求項5に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記酸化物層の厚みは、0.2〜4μmであることを特徴とする、請求項5または6に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記熱延板は、更に、質量%で、Mn≦1.5%、S≦0.003%、N≦0.003%を含むことを特徴とする、請求項5〜6のいずれか1項に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記熱延板は、更に、質量%で、Sn:0.01〜0.15%およびSb:0.005〜0.05%の少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする、請求項5〜8のいずれか1項に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記再結晶焼鈍では、900℃まで昇温を行う昇温過程を、直火雰囲気とすることを特徴とする、請求項5〜9のいずれか1項に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
- 前記再結晶焼鈍では、前記均熱過程後に行われる900℃から300℃までの冷却過程の冷却速度を、1〜30℃/sとすることを特徴とする、請求項5〜10のいずれか1項に記載の無方向性電磁鋼板の製造方法。
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