JP5422894B2 - 炭素繊維シートの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、特に燃料電池用電極に好適に用いられる炭素繊維シートの製造方法に関する。
炭素繊維シートは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の成形や、コンクリート構造物の補修・補強や、電波吸収体、燃料電池の電極等、多種多用な用途に利用されている。
炭素繊維シートを製造する方法として、炭素短繊維を抄紙したシートに樹脂を含浸した後、樹脂を硬化させた炭素繊維シート前駆体を連続的に加熱して樹脂を炭素化する方法がある(たとえば、特許文献1参照)。
これらの炭素繊維シート前駆体に含浸させた樹脂の炭素化に際して、シート端部に割れや欠けなどが発生した場合、炭素繊維シートは非常に脆いことから割れや欠けが発生した箇所に力がかかるとシートが破断することがある。
これらの炭素繊維シート前駆体を連続的に加熱して炭素化する方法として、横型の高温炉の炉床上で炭素繊維シート前駆体を連続的に引っ張りながら焼成する方法がある(たとえば、特許文献2参照)。
炭素繊維シート前駆体を高温炉で加熱する際には、炭素繊維シート前駆体に含まれる有機物から熱分解した炭化物が発生し、炉床上の炭素繊維シート前駆体が走行しない端部に固着して徐々に堆積する。炭素繊維シート前駆体の加熱を長期的に行うと、炭素繊維シート前駆体の走行部と走行しない端部とで段差ができてしまい、炭素繊維シートの加熱中に蛇行が発生したときには、その段差と接触し、端部の割れや欠けが発生する問題が有った。このような割れや欠けを防止するためには、周期的に炉床の固着した炭化物を除去する必要があるが、そのためには高温炉の温度を落として掃除を行うことが必要であり、メンテナンスに費用と手間が必要であった。
別の炭素化の方法としては、炉内にガイドロールを設け、ガイドロール上を走行させる方法がある(たとえば、特許文献1参照)。しかしながら、同様にガイドロール上にも炭化物が固着するため、割れや欠けが発生してしまう。
WO02/006032号公報 特開2004−176245号公報
本発明は、従来の技術における上述した問題点に鑑み、端部に割れや欠けの無い高品質な炭素繊維シートが得られるとともに、高温炉の煩雑なメンテナンスを必要としない炭素繊維シートの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、炭素繊維シート前駆体を連続的に加熱した際に発生する熱分解物が炭化して炉床に固着し、割れや欠けの原因となる問題について、炭化物の発生場所について鋭意検討を行ったところ、連続加熱炉内の比較的低温部分、具体的には800〜1500℃の範囲に集中して炭化物が発生することを見出した。このような問題に対し、以下の手順によって、炭化物の堆積を防止することが出来る炭素繊維シートの製造方法を提供できることを見出したものである。
すなわち、
(1)少なくとも炭素繊維と有機物とからなる炭素繊維シート前駆体を、1500〜3000℃の高温炉内に設けられた炉床上を引きずりながら搬送して加熱する炭素繊維シートの製造方法であって、前記炭素繊維シート前駆体と前記高温炉を構成するマッフル上壁との間に前記炭素繊維シート前駆体よりも広幅の炭素繊維の織物よりなる耐熱シートを配設して、前記耐熱シートの一端を自由端部として前記耐熱シートと前記炭素繊維シート前駆体とが接しながら、前記炭素繊維シート前駆体を加熱することを特徴とする炭素繊維シートの製造方法。
)前記耐熱シートが前記高温炉の炉入口側から挿入されているとともに、炉入口から炉出口までの距離の50%以上が前記耐熱シートで覆われている(1)に記載の炭素繊維シートの製造方法。
)前記耐熱シートの目付が50〜200g/m の範囲内にある(1)または(2)に記載の炭素繊維シートの製造方法。
本発明によれば、割れや欠けの無い高品質な炭素繊維シートの長尺物を提供することが可能である。
以下、本発明の炭素繊維シートの製造方法の実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。図は、本発明に関する炭素繊維シート2の製造方法の概略図を示す。
最初に、炭素繊維シート前駆体1および炭素繊維シート2について説明する。
本発明において熱処理される炭素繊維シート前駆体1は、少なくとも炭素繊維と有機物から構成される。
炭素繊維は、ポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維、ピッチ系炭素繊維、レーヨン系炭素繊維、フェノール系炭素繊維のいずれでも用いることができる。この中でも、得られた炭素繊維シートの曲げ強度や引張強度を高くできるPAN系炭素繊維またはピッチ系炭素繊維を用いることが好ましく、PAN系炭素繊維を用いることがさらに好ましい。
炭素短繊維を抄紙したシートに樹脂を含浸させた後、樹脂を硬化させたものを炭素繊維シート前駆体とする場合は、炭素短繊維の長さは3〜12mmの範囲内にあることが好ましい。炭素短繊維の長さが6〜9mmの範囲内にあると、炭素短繊維の抄紙の際に良好な分散性を得られるとともに、引張強度が高く、破れにくい炭素繊維シートを得ることができて好ましい。
有機物は、炭素繊維シート前駆体1に含まれる炭素繊維間を結着する目的でポリビニルアルコール(PVA)等の熱可塑性樹脂やフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂等を用いたり、有機物の熱処理によってできた炭化物によって炭素繊維シート2中の炭素繊維間を結着する目的でフェノール樹脂等の熱硬化性樹脂やピッチ等を用いたり、炭素繊維シート前駆体1を得る工程通過性を高める目的で澱粉やPVA等を用いたりすることができる。
炭素繊維シート前駆体1には、炭素繊維、有機物以外にも、炭素繊維シート2に求められる性能に応じて、炭素粉末や金属粉末、無機粉末、金属繊維、無機繊維等を含ませることができる。燃料電池電極基材として用いる場合には、導電性向上や不純物低減のため炭素粉末を含ませることが好ましい。炭素粉末を用いる場合の比率は、炭素繊維シートの10〜50質量%であることが、導電性向上のために好ましい。
次に、耐熱シート3について説明する。
耐熱シート3は、高温炉4内の不活性ガス雰囲気下1500〜3000℃の範囲で分解を起こさない材料であれば良く、高温炉内での耐久性・耐熱性の高い炭素の多孔質構造を備えたシートで有ることが好ましい。耐熱シート3としては、膨張黒鉛で作られたシートや、炭素繊維で作られた不織布もしくは織物等が好適に用いられる。
膨張黒鉛で作られたシートとしては、多孔質構造を得るために、貫通孔を備えたシートであることが好ましい。炭素繊維で作られた不織布としては、炭素繊維化可能なアクリル繊維を空気中で200〜300℃に加熱することによって得られるアクリル耐炎糸を不織布化し、熱処理して炭素化することにより得られる。炭素繊維で作られた織物としては、炭素繊維の長繊維を織物状にした織物や、アクリル繊維の織物を炭素化して得られる織物や、アクリル耐炎糸を紡績して紡績糸とした後に織物とし、熱処理して炭素化して得られる織物などを用いることができる。
耐久性やハンドリング性の観点から、耐熱シート3は炭素繊維の織物であることが重要であり、摩耗による毛羽立ちなどの耐性から耐炎化紡績糸織物を炭素化した炭素繊維織物を用いることがさらに好ましい。
耐熱シート3は、炉床6上への炭化物の堆積を防ぐために、炭素繊維シート前駆体1よりも広幅で有ることが必要であり、炭素繊維シート前駆体1の幅の1.01〜1.50倍の範囲であることが好ましい。耐熱シート3の幅が炭素繊維シート前駆体1の幅の1.50倍より大きいと、耐熱シート3の幅の分だけ高温炉4の幅を広げる必要があり、高温炉4の設置費用やランニングコストの増加に繋がるため好ましくない。耐熱シート3の幅が1.01倍より小さいと、炭素繊維シート前駆体1の幅にばらつきがあったり、炭素繊維シート前駆体1が蛇行したりした際に耐熱シート3で覆われていない炉床6上の炭化物に接触して、炭素繊維シート前駆体1の端部が割れる恐れが生じる。例えば、炭素繊維シート前駆体1の幅が1mとしたとき、耐熱シート3の両端は炭素繊維シート前駆体1よりも片側5mmずつしか広幅とならないために、炭素繊維シート前駆体1の走行中に、全面を覆うように耐熱シート3を設置することは困難である。耐熱シート3の幅は、炭素繊維シート前駆体1の1.1〜1.3倍の範囲であることがより好ましい。
耐熱シート3の目付は50〜200g/mであることが好ましい。目付が50g/m以下の場合は、耐熱シート3の強度が弱く、長期間使用すると耐熱シート3が切れたりするため好ましくない。目付が200g/m以上となると、耐熱シート3が炭素繊維シート前駆体1と接している場合、耐熱シート3の自重により炭素繊維シート前駆体1に摩擦力がかかり、炭素繊維シート前駆体1に切れ目や欠けが発生することがあるため好ましくない。耐熱シート3の目付は、60〜100g/mであることがより好ましい。
炭素繊維シート前駆体1に含まれる有機物の炭化工程で発生する分解ガスやNO等のガスを抜けやすくすること、高温炉4内の気流を妨げないこと等の観点から、耐熱シート3は多孔質材料であることが必要である。好適なガス透過性を保持するため、耐熱シート3の空隙率は60〜90%の範囲内に有ることが好ましく、70〜80%の範囲内に有ることがさらに好ましい。空隙率が90%以上となると、耐熱シート3の強度が低くなりすぎ、耐久性が低くなるため好ましくない。
次に、高温炉4について説明する。
本発明に用いる高温炉4は、高温炉4の内部を連続的に走行させることができ、炭素繊維シート前駆体1の加熱処理に必要な1500℃〜3000℃まで昇温可能な横型の高温炉4である。
炭素繊維シート2の好適な電気伝導性を保つために、加熱処理温度は1500℃以上が必要である。加熱処理温度が1500℃より低くなると、炭素繊維シート2の黒鉛化度が低くなり、電気伝導性や熱伝導性が低くなる。電気伝導性が低い炭素繊維シート2を燃料電池の電極として用いると、電池としての性能低下に繋がってしまう。高温炉の加熱処理温度を3000℃以上に保とうとすると、加熱のために莫大な費用がかかってしまう。高温炉としては、1700〜2700℃まで昇温可能であることがより好ましく、1900〜2500℃まで昇温可能であることが、好適な電気伝導性を保ち、装置のランニングコストを下げるためにさらに好ましい。
炭素繊維シート2と高温炉4自体の酸化を防止するため、高温炉4の内部を窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガス雰囲気下に保つことが好ましい。高温炉4を構成するマッフル下壁5bの上に黒鉛板を炉床6として配置すると、炭素繊維シート前駆体1が黒鉛板上を走行しても、摩擦が高くならず好ましい。摩擦が高くなると、炭素繊維シート前駆体1にかかる張力が高くなり割れを発生させやすい。
炭素繊維シート前駆体1の走行方法は、高温炉4外に設置したロールの巻出装置7から、ロール状に巻き取られた炭素繊維シート前駆体1が高温炉4外から送り出され、高温炉4の炉入口9より高温炉4内に導入され、高温炉4内で熱処理された後、炉出口10より送り出された炭素繊維シート2を炉外の巻取装置8でロール状に巻き取る方法が好ましい。この方法を用いると、炭素繊維シート前駆体1の搬送、走行が容易であり、長尺の炭素繊維シート2を製造できる方法として好ましい。
次に、本発明における炭素繊維シート2の製造方法について説明する。
本発明の炭素繊維シート2の製造方法は、前述した炭素繊維シート前駆体1を、1500〜3000℃まで昇温した高温炉4内に設けられた炉床6上を引きずりながら搬送して加熱し、炭素繊維シート前駆体1を構成する有機物を炭化させて炭素繊維シート2を製造するものである。ここで、炭素繊維シート前駆体1と、高温炉4を構成するマッフル上壁5aとの間に炭素繊維シート前駆体1よりも広幅の耐熱シート3を配設すると、高温炉4の炉床6上に熱硬化性樹脂の熱分解物の炭化物が堆積することを防ぐことができる。
本発明の高温炉4は、前述したように高温炉4の内部を連続的に走行させることができる炉の入口9と出口10に開口部を備えた開放型の炉であるため、炉の入出口は室温程度の温度であり、炉内には温度分布ができる。発明者らは炉床上の炭化物の堆積について鋭意検討した結果、熱分解物の炭化物の発生箇所は高温炉4の構造や温度プロファイルにより異なるが、800〜1500℃の温度領域で発生すること、またこのような温度状態は、炭素繊維シート前駆体1を構成する有機物がほとんど炭化するまでの、炉入口9から炉出口10までの距離の約50%に相当するものがほとんどであることを発見した。
そのため、1500〜3000℃の範囲で熱処理する高温炉4の場合、図3に示すように、高温炉4の炉入口9から温度が1500℃に達するまでの範囲に相当する、炉入口9から炉出口10までの距離の約50%にあたる位置まで耐熱シート3を配置しておけば、有機物から発生する熱分解物の炭化物の炉床6への固着を防ぐことができる。
耐熱シート3は炭素繊維シート前駆体1と一緒に走行させる必要はなく、高温炉4外の炉入口9や炉出口10に固定しておけばよい。固定方法は特に限定されるものではなく、炭素繊維シート前駆体1の熱処理中に耐熱シート3が大きく動かなければよい。炭素繊維シート前駆体1の熱処理が終わった後、耐熱シート3は高温炉4から容易に取り出せるようになっていると、耐熱シート3に付着した炭化物の掃除を行うことができる。
他の方法として、図2に示すように、耐熱シート3が高温炉4の内部を走行できるように、炉入口9側と炉出口10側に少なくとも二組一対の回転ベルト11を設置することもできる。この場合、高温炉4から耐熱シート3を取り出す必要はなく、掃除も容易に行うことができる。
耐熱シート3は、炭素繊維シート前駆体1よりも広幅とすることで、炭素繊維シート前駆体1の走行する幅よりも広い幅で炉床6上に炭化物の固着を防止でき、炭素繊維シート前駆体1が蛇行した場合でも、炉床6上に炭化物が固着して堆積した段差に接触することなく炭素繊維シート2の割れや欠けを防止することができる。
耐熱シート3は、炉床6近傍に配置するほど効果的に炭化物の固着を防止できる。特に、炭素繊維シート前駆体1と接しながら、炭素繊維シート前駆体1を引きずって熱処理を行うことが重要である。耐熱シート3は複数枚重ねるようにして使用しても良い。
炭素繊維を抄紙しPVAで結着した炭素繊維紙(20g/m、PVA付着率20wt%)にフェノール樹脂を含浸した材料(フェノール樹脂付着率50wt%)を2枚使用し、以下の(1)〜(3)の工程を繰り返す間欠成形によってフェノール樹脂を硬化させ、ロール状に巻き取った炭素繊維シート前駆体を得た。
(1)プレス機の加圧面を開く(成形面温度170℃)。
(2)成形材料をプレス機に送り、成形品を引き取る(間欠送り長さ100mm、所要時間約5秒)。
(3)プレス機加圧面を閉じ、加熱加圧を行う(圧力0.75MPa、所要時間約25秒)。
炭素繊維シート前駆体1の長さは300m、幅は500mm、厚さ0.16mm、目付110g/mである。
ロール状の炭素繊維シート前駆体1を、高温炉4外に設置した巻出装置7より送り出し、窒素ガス雰囲気下にて最高温度が650℃の前炭化炉(図示せず)内を1m/分で走行させた。その後、後述する実施例および比較例のように準備された最高温度が1,950℃の炭化炉内を1m/分で走行させ、フェノール樹脂を炭化して、高温炉4外に設置した巻取装置8で巻き取り、抄紙構造のロール状の炭素繊維シート2を得た。得られた炭素繊維シート2は厚さ0.14mm、目付60g/mであった。
(実施例)
上記の最高温度1950℃の炭化炉で熱処理する工程において、耐炎化紡績糸織物を2000℃で加熱して炭素繊維織物にした耐熱シート3の一端を炉入口9側の炉外の壁面に粘着テープで貼り付け固定し、炭化炉の炉入口9から50%の長さにあたる部分まで挿入した。耐熱シート3の自由端部における温度は1500℃であった。炭素繊維シート前駆体1は、耐熱シート3と炉床6の間を引きずって焼成させた。耐熱シートの幅は600mm、目付は80g/mであった。
上記方法で約半年間経過後に炉床6を観察したところ、炭素繊維シート前駆体1の走行幅500mmの部分には炭化物の堆積が観察されず、耐熱シートの幅600mmの外側部分に炭化物の堆積が観察された。この間、堆積物に起因する炭素繊維シート2の割れや欠けは発生しなかった。
(比較例)
耐熱シートを使用しない以外は実施例と同様にして行った。約2ヶ月後に炉床6を観察したところ、炭素繊維シート前駆体1の走行幅500mmの外側部分に炭化物の堆積による段差が発生していた。その間に、堆積物に起因する割れが発生した。



参考例として炭素繊維シート前駆体の熱処理方法を示す概略図である。 参考例として炭素繊維シート前駆体の熱処理方法を示す概略図である。 本発明の炭素繊維シート前駆体の熱処理方法を示す概略図である。
符号の説明
1 :炭素繊維シート前駆体
2 :炭素繊維シート
3 :耐熱シート
4 :高温炉
5a:マッフル上壁
5b:マッフル下壁
6 :炉床
7 :巻出装置
8 :巻取装置
9 :炉入口
10 :炉出口
11 :回転ベルト

Claims (3)

  1. 少なくとも炭素繊維と有機物とからなる炭素繊維シート前駆体を、1500〜3000℃の高温炉内に設けられた炉床上を引きずりながら搬送して加熱する炭素繊維シートの製造方法であって、前記炭素繊維シート前駆体と前記高温炉を構成するマッフル上壁との間に前記炭素繊維シート前駆体よりも広幅の炭素繊維の織物よりなる耐熱シートを配設して、前記耐熱シートの一端を自由端部として前記耐熱シートと前記炭素繊維シート前駆体とが接しながら、前記炭素繊維シート前駆体を加熱することを特徴とする炭素繊維シートの製造方法。
  2. 前記耐熱シートが前記高温炉の炉入口側から挿入されているとともに、炉入口から炉出口までの距離の50%以上が前記耐熱シートで覆われている請求項1に記載の炭素繊維シートの製造方法。
  3. 前記耐熱シートの目付が50〜200g/m の範囲内にある請求項1または2に記載の炭素繊維シートの製造方法。
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