JP5421213B2 - 紙葉類取扱装置 - Google Patents

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本発明は、紙葉類を取り扱う紙葉類取扱装置の装置内部を冷却する技術に関する。
金融機関等で使用されている現金自動預金支払機(以降はATMと略記)は、装置内部の部品等からの発熱がある。これに対して何ら処置を施さず、放置した場合には、装置内部の温度が上昇し、装置内部の部品が正しく動作しなくなったり、部品の寿命が短くなったりする等の問題が発生する。このような問題が発生しないよう、装置の冷却が必要となる。
ATMでは、ファンを内蔵し、強制空冷式にて装置を冷却することが一般的に行われている。この方式では、図7に示す例では底面に設けたファン40を回転させることによって、ATM100の装置内部に溜まった暖かい空気を排気し、代わりに冷たい外気を吸入することで、装置内部が冷却される仕組みとなっている。
このような仕組みを利用して機内の熱気(空気)を機外に放出するには、その排気量に相当する空気を機外から取り入れる必要がある。図7に示すように、一般的には、ATM100に空気を取り入れる開口部30を設け、開口部30から空気を取り入れている。
ATMの温度を制御する公知の技術としては、例えば、温度センサにより検知された温度を基に、変温パネルが適温になるよう制御を行う技術について提供されている(例えば、特許文献1)。
検知したATMの状態にしたがってATMの制御を行う公知の技術としては、例えば、対人センサにより装置の前に人がいるか否かを感知して、人が不在である場合には運用モードを切り替える技術について提供されている(例えば、特許文献2)。また、紙幣状態測定センサにより測定した紙幣の状態が取込不可状態のときは、紙幣を返却する技術についても提供されている(例えば、特許文献3)。
特開平10−40439号公報 特開昭63−26793号公報 特開2006−53619号公報
ATMには、紙幣を入出金する紙幣処理ユニットや硬貨を入出金する硬貨処理ユニットがあり、紙幣処理ユニットや硬貨処理ユニットの出し入れ口には、シャッタ等を設けて、現金の入出金時以外はシャッタ等を閉め、現金の入出金時にはシャッタ等を開ける動作を行う。例えば紙幣の出金を例に挙げると、出金する紙幣の計数が完了するまでは、シャッタは閉じておき、紙幣の計数が完了すると、シャッタを開け、利用者に現金の受け取りを行わせる。
入出金口のシャッタを開けると、前述の空気取り入れのための開口部以外に、入出金口という新たな開口部ができることとなる。すなわち、図7に示すように、入出金口50のシャッタを開けると、吸気口として設けられた開口部30だけでなく、入出金口50からも空気の取り込みが行われることとなる。
入出金口50からもATMの装置内部方向への空気の流れが発生することにより、計数を終えた紙幣は、シャッタが開けられると、内部方向に吸引され、内部に張り付いてしまうことがある。複数枚の紙幣を出金する場合には、利用者が、重ねて出金口に置かれた複数枚の紙幣のうち、手前の方の紙幣だけを受け取り、空気とともに吸引されて奥の方に張り付いている紙幣については取り忘れてしまう等の問題が発生していた。
本発明は、装置の冷却のためにファンを備える紙葉類取扱装置において、紙幣等の紙葉類の出し入れを行うための開口部から紙葉類を放出するときに、紙葉類が開口部内に張り付くことを効果的に防止する技術を提供することを目的とする。
開示の紙葉類取扱装置によれば、取引の開始及び終了を判断する判断部と、装置内の温度を検出する温度センサと、装置に設けられた吸気口及び排気口を結ぶ空気通路に配置され、装置を冷却するファンと、前記温度センサが検出する装置内の温度に応じて、前記ファンの回転数を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記判断部により取引の開始と判断されると、前記ファンの回転数を抑制する制御をし、該判断部により該取引の終了と判断されると、前記ファンの回転数を抑制する制御を解除する構成とする。
本発明によれば、装置の冷却のためにファンを備える紙葉類取扱装置において、紙葉類の出し入れを行うための開口部から紙葉類を放出するときに、紙葉類が開口部内に張り付くことを効果的に防止することが可能となる。
ATMの外観図である。 実施形態に係るATMのブロック図である。 実施形態に係るATMによるファンの回転数の制御方法を説明する図である。 ファンを低速で回転させる場合の制御方法を説明する図である。 ATMの主制御部によるATM取引処理を示したフローチャートである。 ファン回転制御部によるファンの回転制御処理を示したフローチャートである。 従来技術の問題点を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳しく説明する。以下の説明においては、紙葉類取扱装置の一例であるATMについて説明することとする。
図1は、ATMの外観図である。図1においては、ATMの外部に現れている構成のうち、本発明に係わる構成に符号を付している。
図1においては不図示のファン14がATM1の底面部に設けられており、ファン14が、ATM1内の空気を外部に排出させる。ATM1の側面に開口部30が設けられ、ファン14の排気量に相当する機外の空気が、開口部30を介してATM1内に取り込まれる。
ATM1の手前には、紙幣を出し入れするための入出金口50にシャッタ70が設けられている。入出金等の取引時には、シャッタ70を開けて、紙幣等の紙葉類を出し入れさせる。
図2は、本実施形態に係るATMのブロック図である。図2に示すATM1は、主制御部2、メモリ3、ハードディスク4、ホスト通信制御部5、画面表示制御部6、キー入力制御部7、表示装置8、入力装置9、入出力制御部(図2では、IO制御部)10、ファン回転制御部11、温度センサ制御部12、対人センサ制御部13、ファン14、回転検知センサ15、対人センサ16、温度センサ17、タイマ部18、紙幣処理ユニット21、硬貨処理ユニット22、通帳処理ユニット23及びカード/レシート処理ユニット24を有する。
主制御部2は、図2に示すATM1全体を制御する。主制御部2による制御には、入金や出金等の取引処理の制御のほか、後述するように、各種のセンサ等からの情報に基づき判断を行って、ファン14等を制御するよう、対応する制御部に指示することも含む。
メモリ3やハードディスク4は、ATM1の内部制御を含む各種の処理に必要なデータやプログラム等を格納する。ホスト通信制御部5は、ATM1を含む金融取引システムのホストコンピュータ等、他の装置との通信を制御する。
画面表示制御部6及びキー入力制御部7は、それぞれLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置8及びタッチパネル等の入力装置9を制御して、ATM1の利用者への各種情報の表示や利用者からの情報の入力を制御する。
入出力制御部(IO制御部)10は、メカユニット、ATM1の各種状態を検出するためのセンサ、ATM1を冷却するファン14等の入出力を制御する。メカユニットとしては、図2に示す構成例では、紙幣処理ユニット21、硬貨処理ユニット22、通帳処理ユニット23及びカード/レシート処理ユニット24等を備える。センサとしては、実施例では、温度センサ17及び対人センサ16を備える。
メカユニットの紙幣処理ユニット21は、入出金機を有し、紙幣を処理する。先に図1の説明において記載したとおり、外側にはシャッタ70が設けられている。入出金時にはシャッタ70が開き、利用者は、入出金部である入出金口50から紙幣を出し入れする。
硬貨処理ユニット22、通帳処理ユニット23及びカード/レシート処理ユニット24は、それぞれ硬貨、通帳及びキャッシュカード・レシートの処理を行う。
対人センサ16は、ATM1の利用者の有無を検知するために設けられる。対人センサ制御部13は、対人センサ16の制御を行い、また、対人センサ16から通知される利用者の有無に関する情報等を主制御部2に通知する等の処理を行う。実施例では、対人センサ16によりATM1の利用者を検知したことをもって、主制御部2は、ATM1の取引開始と判断する。
温度センサ17は、ATM1内の温度を検知するために設けられる。温度センサ制御部12は、温度センサ17の制御を行い、また、温度センサ17から通知されるATM1内の温度に関する情報等を主制御部2に通知する等の処理を行う。
ファン14は、ATM1に設けられた吸気口(開口部30)及び排気口を結ぶ空気通路に配置され、ATM1を冷却するために設けられる。本実施形態に係るATM1では、ファン14は、ATM1の底面部分に設けられている。回転検知センサ15は、ファン14の回転数を検知する。ファン回転制御部11は、回転検知センサ14から通知される情報にしたがってファン14の状態を認識し、ファン14の回転数を制御する。
タイマ部18は、タイマを備え、タイマは、ファン回転制御部11の制御によりファン14の回転数が抑制されている時間を計測する。タイマ部18は、タイマで計測している時間が所定の制限時間に到達したか否かを判断し、計測時間が制限時間に到達した場合には、ファン回転制御部11に通知を行う。ファン回転制御部11は、タイマ部18から通知を受けると、ファン14の回転数の抑制を解除させる。
このように、図2に示すATM1によれば、対人センサ16によりATM1の利用者が検知されたことにより、取引開始と判断すると、ファン回転制御部11は、ファン14の回転数を抑制するよう制御する。取引終了と判断すると、回転数の抑制を解除して、ATM1内の温度に基づく回転数制御処理に復帰する。ATM1内の温度に基づく回転数制御処理の詳細については、図3を参照して詳しく説明する。
ファン14の回転数を上記のとおりに制御することで、取引時に紙幣処理ユニット21等に設けられているシャッタ70が開いても、通常の回転数でファン14を回転させていた場合と比べて、紙幣処理ユニット21の開口部からATM1内に吸入される空気の流れを弱めることができる。これにより、出金時等に紙幣の一部等が入出金口等の内部に張り付いてしまい、利用者がこれを取り忘れてしまう事態を効果的に防止する。
ファン14の回転数の制御方法としては、抑制処理を行わないときには、温度センサ17により検知されたATM1内の温度に基づきファン14の回転数を決定し、決定した回転数に制御を行っており、取引開始と判断すると、ファン14の回転数を最小に抑制する。ファン14の回転数を抑制する方法を説明する前に、まず、図3を参照して、ATM1内の温度に基づきファンの回転数を制御する方法について説明する。
図3は、本実施形態に係るATM1によるファン14の回転数の制御方法を説明する図である。このうち、図3(a)は、ATM1の内部温度とファン14に印加する電圧との関係を説明する図であり、図3(b)は、ATM1の内部温度とファン14の回転数との関係を説明する図であり、図3(c)は、ファン14の回転数制御による紙幣の張り付きの防止効果を検証した結果を示す図である。
ファン14の回転を制御する方法としては、PWM(Pulse Width Modulation)制御を利用する等の各種の方法があるが、実施例では、ファン14に与える電圧を変化させることにより、所望の回転数でファン14を回転させるよう制御を行っている。
図3(a)に示すような、温度センサ値とファン14に印加するファン電圧との対応関係を示すテーブルを予め設定しておく。図3(a)に示すとおり、温度センサ値(に対応するATM1の内部の温度)に応じて、ファン電圧を変化させている。ファン電圧が変化して上昇すると、これに応じて、ファン14の回転数も変化し、回転数が増加する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、温度センサ値すなわちこれと対応するATM1内の温度が所定の温度T1以下の場合には、ファン電圧を最低電圧となるよう制御する。実施例では、図3(a)のとおり、温度センサ値が「12以下」、ATM1内の温度では「30℃以下」である場合には、ファン電圧を最低電圧である「7V」としている。
ATM1内の温度がT1を超える(実施例では30℃超、温度センサ値では12超になる)場合には、ATM1内の温度に応じて段階的にファン電圧を上げていく。ATM1内の温度が所定の温度T2以上になると、ファン電圧が最高電圧となるよう制御する。実施例では、「40℃以上」(温度センサ値は「22以上」)になると、ファン電圧は、最大の「12V」となるよう制御している。
以下においては、ファン電圧が最小及び最大となるときのファン14の回転数を、それぞれ「最小回転数」及び「最大回転数」とする。例えば、最大回転数は、ファン14の仕様から決定することができる。最小回転数は、ATM1の具体的な使用態様や仕様等に応じて適宜決定する所定値である。例えば、実験的に求めた、紙幣等が入出金口50の内部に張り付かない範囲の最大の回転数となる電圧値である。実施例では、図3(b)及び図3(c)のとおり、最小回転数は、最大回転数の凡そ4分の1となるように設定している。最小回転数をこのように設定し、取引時にはファン14を最小回転数で回転させることで、ファン14から排出される空気の量が相対的に少なくなる。これに伴い、紙幣処理ユニット21等の入出金口50に設けられたシャッタ70が開くとき、入出金口50から流入する空気の量が抑えられる。これにより、紙幣等が入出金口50の内部に張り付くことを効果的に防止する。
図4は、ファン14を低速で回転させる場合の制御方法を説明する図である。ATM1内の温度に応じて回転数を制御する場合と比較すると、ファン14の回転数を最小回転数に抑えた場合には、通常はATM1内に取り込まれる空気量が減少する。これにより、ATM1の冷却効率が低下し、ATM1内の温度が上昇し始める。
本実施形態に係るATM1では、上記ファン14の回転数を抑制する処理を実行する場合には、回転数を抑えることによりATM1内の温度が上昇したとしても、これによってATM1内の装置や部品が故障することのないよう、回転数を抑制する時間に制限を設けている。
ファン14の回転数を抑制する限界時間を表す「制限時間」については、実施例では、ATM1の通電時間とATM1内の温度との関係から設定している。図4に示すグラフは、ATM1の通電時間と装置内の温度との関係を示す。ファン14を用いない場合のATM1内の温度変化は、図4中の2つの曲線のうち、曲線C1で表される。これに対して、ファン14を最大回転数で回転させてATM1の冷却を行った場合の温度変化は、曲線C2で表され、曲線C1よりも温度変化が緩やかである。
以降の説明においては、図4の中の「最大定格温度」とは、その温度を超えるとATM1内部の部品等が熱により壊れてしまう、限界の装置内温度をいう。「最大温度」とは、ファン14を用いて冷却しながらATM1を稼動させた場合に、最終的に到達する装置内温度をいう。
ATM1の装置内温度が、曲線C2に沿って上昇し、最大温度に到達しているときに、ファン14の回転を停止させた場合を考える。ファン14の回転停止後は、装置内温度は、点Pを起点として、曲線C1に沿って変化していくと見込まれる。これによれば、曲線C1上の、最大温度から最大定格温度に至るまでに要する時間T以下の期間内であれば、ファン14を停止させたとしても、装置内温度が最大定格温度に達することはない。
上記のとおり、実施例では、ファン14の回転数の抑制処理においては、ファン14を最小回転数で回転させており、停止させてはいない。最小回転数でファン14を回転させた場合には、回転を停止させた場合と比べて温度の上昇率は下がると見込まれる。これより、「曲線C2から決定される、最大温度から最大定格温度に至るまでに要する時間」を上記制限時間Tに設定した場合には、当然にATM1内の温度が最大定格温度に達することはない。
実施例では、最大定格温度は60〜80℃程度であり、最大温度として45〜50℃を想定している。これらの温度と曲線C1、C2とから、制限時間Tを「10分」と決定している。
ここで、ATM1での出金等の取引は10分以内に処理が完了するのが通常である。このため、取引が終了する前に制限時間の10分が経過してしまい、ファン14の回転数の抑制処理が解除された状態で図1のシャッタ70が開くこととなるような事態は、極めて稀と考えられる。したがって、実施例のように制限時間を設けたとしても、これが、直ちに入出金口の内部に紙幣が張り付く等の問題の発生につながるとは考えにくい。
図5は、本実施形態に係るATM1の主制御部2によるATM取引処理を示したフローチャートである。図中の(A)〜(C)は、ファン回転制御部11に送信する指示を表し、次に説明する図6の(A)〜(C)と送受タイミングがそれぞれ対応している。図2の主制御部2は、ATM1の電源がオンに切り替えられると、図5に示す処理を開始する。
まず、ステップS1で、ファン回転制御部11に対して、ファン14の回転制御を開始するよう指示(A)を送信し、ファン14の回転制御処理を起動させる。ステップS2では、ATM1の起動処理を実行し、各メカユニット等の初期化等を行う。ATM1が起動すると、ステップS3に進む。
ステップS3で、ATM1内の装置各部の状態確認を行う。具体的には、メカユニットは初期状態にあるか否か、ATM1内の温度が、ATM1を稼動可能な温度か否か等を確認する。ATM1内の温度を例にとると、温度センサ17から読み取った温度が図4の最大温度以下である場合に、ATM1を稼動可能な温度と判断する。
ステップS4で、ATM1は稼動が可能な状態にあるか否かを判定する。ステップS4の判定は、ステップS3において確認した装置各部の状態に基づき行う。
ステップS4において、ATM1の各部には異常がなく、稼動が可能な状態であると判定した場合には、ステップS5に進む。異常が検出され、ATM1は稼動できない状態であると判定した場合には、ステップS3に戻り、以降はステップS3〜ステップS4の処理を繰り返し、正常状態に回復するまで、待ちの状態となる。
ステップS5においては、ATM1の利用者待ちの処理を行う。具体的には、対人センサ16によりATM1の利用者を検知したか否かを判定し、利用者を検知すると、ステップS6に進む。
ステップS6においては、ファン回転制御部11に対して、ファン低速制御指示(B)を送信する。ファン低速制御指示には、ファン回転制御部11に対して、ATM1内の温度に係わらず、ファン14の回転数を抑制する旨の指示を含む。上記のとおり、実施例では、最小回転数でファン14を回転させる旨の指示を含む。
ステップS7で、通常のATM1の取引処理を実行する。取引処理には、入金や出金、振込等の金融取引処理のためのホストコンピュータとの電文の送受や、入力装置9からの情報の受付、表示装置8への情報の出力等の処理が含まれる。
ステップS8で、ステップS7の取引処理が終了したことを認識すると、ステップS9に進み、ファン回転制御部11に対して、ファン低速制御解除指示(C)を送信する。ファン低速制御解除指示には、ファン回転制御部11に対して、ファン14の回転数を抑制する処理を終了し、通常の回転数制御、すなわち、温度センサ17から読み取ったATM1内の温度に基づき回転数を制御する処理を再開する旨の指示を含む。
ファン低速制御解除指示を送信すると、ステップS3に戻る。以降は同様に、まず、ステップS3及びステップS4において、ファン低速制御中にATM1の温度が上昇して上記最大温度を超えていないこと等の確認をする。ATM1内の温度等に異常がないことを確認した上で、ステップS5以降の処理を実行する。
上記のとおり、ファン14の回転数を抑制する制御を行った後は、ATM1内の温度が通常よりも上昇していることが推測される。このため、ある取引処理が終了し、次の取引処理が開始される前に、ステップS3及びステップS4の処理を実行しておき、事前にATM1が稼動可能な状態にあることを確認しておく。ある取引処理においてファン14の回転数を制御させていたために、ATM1内が高温になった場合には、これによって次の取引中に問題が発生しないよう、ATM1内の温度が最大温度以下になるまで取引処理を待機させておく。
図6は、ファン回転制御部11によるファン14の回転制御処理を示したフローチャートである。図6中の(A)〜(C)は、主制御部2から受信する指示を表し、図5の(A)〜(C)と送受タイミングがそれぞれ対応している。図2のファン回転制御部11は、主制御部2からファン14の回転制御を開始する旨の指示(A)を受信すると、図6に示す処理を開始する。
まず、ステップS11で、温度センサ17の値を読み取ると、ステップS12で、読み取った値(に対応するATM1内の温度)に応じて、ファン14の回転数を制御する。ファン14の回転数の制御は、ファン14への供給電圧を変更することにより行う。以降は、主制御部2から回転数を抑制する旨の指示を受信するまで、ステップS11〜ステップS13の処理を繰り返す。主制御部2からファン低速制御指示(B)を受信すると、ステップS13からステップS14に進む。
ステップS14で、ファン14に供給する電圧を最低電圧に変更することにより、ファン14の回転数を最小回転数にし、ステップS15で、タイマ部18の監視タイマを開始する。
ステップS16で、主制御部2からのファン低速制御解除指示(C)を受信したか否かを判定する。ファン低速制御解除指示を受信していない場合には、ステップS17に進み、監視タイマが回転数の抑制処理を行う制限時間である10分を経過したか否かを判定する。まだ10分が経過しておらず、図2のタイマ部18から通知を受信していない場合には、ステップS16に戻る。
ステップS16において、ファン低速制御解除指示を受信している場合には、ステップS18に進み、ファン14の回転数の抑制処理を停止して、通常の方法によるファン14の回転数の制御を再開する。以降はステップS11に戻り、同様の処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態に係るATM1によれば、通常は、ATM1を冷却するためのファン14の回転数を、温度センサ17により読み取ったATM1内の温度に応じた回転数に制御する。対人センサにより利用者を検知すると、取引開始と判断して、ファン14の回転数を抑制する制御を行い、最小回転数とする。これにより、取引において出金等のためATM1のシャッタ70が開く場合であっても、シャッタ70からATM1内に流入する空気の流れが通常時と比べて弱くなる。これにより、シャッタ70が開いてできた開口部の奥の方に紙幣が張り付くことを防ぎ、利用者の紙幣の取り忘れ等の問題を効果的に防止する。
更には、取引においてシャッタ70が開いたときに、空気と一緒に埃が吸引されてATM1内に埃が堆積することがある。例えばシャッタ70近傍には各種のセンサが設けられているので、センサの設けられている部分に埃が堆積することにより、紙幣の誤検出等の問題が生じうる。本実施形態に係るATM1によれば、ファン14の回転数が抑制されていることにより、ATM1内に流入する空気の流れが弱められ、埃もATM1内に吸引されにくくなることから、このような埃の吸入により生じうる問題についても、効果的に防止することが可能となる。
なお、上記の実施形態においては、取引時にはファン14の回転数を最小回転数とする制御を行っているが、これには限らない。例えば、取引時にはファン14の回転を停止させる構成としてもよい。このような構成としても、同様に、出金等のときにシャッタ70からATM1内への空気が流入し、開口部の奥の方に紙幣が張り付くことを防ぐことができ、これにより、利用者の紙幣の取り忘れ等の問題を効果的に防止する。
また、上記においては、取引の開始を判断する契機として、対人センサ16により利用者を検知したことを例に挙げているが、これには限らない。例えば、利用者が図2の入力装置9を介して指定した取引等の情報を参照して、シャッタ70を開閉する必要のある取引を判断して上記のファン14の回転数を抑制する制御を行う構成としてもよい。あるいは、シャッタ70の開くタイミングを判断する等により、ファン14の回転数の制御を開始する構成としてもよい。
1 ATM
2 主制御部
3 メモリ
4 ハードディスク
5 ホスト通信制御部
6 画面表示制御部
7 キー入力制御部
8 表示装置
9 入力装置
10 入出力制御部(IO制御部)
11 ファン回転制御部
12 温度センサ制御部
13 対人センサ制御部
14 ファン
15 回転検知センサ
16 対人センサ
17 温度センサ
21 紙幣処理ユニット
22 硬貨処理ユニット
23 通帳処理ユニット
24 カード/レシート処理ユニット
30 開口部
50 入出金口
70 シャッタ

Claims (5)

  1. 取引の開始及び終了を判断する判断部と、
    装置内の温度を検出する温度センサと、
    装置に設けられた吸気口及び排気口を結ぶ空気通路に配置され、装置を冷却するファンと、
    前記温度センサが検出する装置内の温度に応じて、前記ファンの回転数を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記判断部により取引の開始と判断されると、前記ファンの回転数を抑制する制御をし、該判断部により該取引の終了と判断されると、前記ファンの回転数を抑制する制御を解除する
    ことを特徴とする紙葉類取扱装置。
  2. 紙葉類を出し入れするための入出金部と、
    を更に備え、
    前記制御部によるファンの回転数の抑制制御は、ファンの回転数を前記紙葉類が前記入出金部の内部に張り付かない所定の回転数とするか、あるいは、ファンの回転を停止させることにより実現される
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙葉類取扱装置。
  3. 前記ファンの回転数の抑制を開始してからの経過時間を計測し、該経過時間が所定の制限時間に到達したか否かを判断するタイマ部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記タイマ部において前記経過時間が所定の制限時間に到達したと判断された場合には、前記ファンの回転数を抑制する制御を解除する
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の紙葉類取扱装置。
  4. 前記制限時間は、前記ファンの回転数を抑制した場合に装置の温度が該装置の最大定格温度に至るまでに要する期間以下の時間が設定される
    ことを特徴とする請求項3記載の紙葉類取扱装置。
  5. 前記制御部は、
    前記判断部により取引の終了と判断されて前記ファンの回転数を抑制する制御を解除した後に、装置内の温度が、前記ファンを用いて装置を冷却した場合に該装置が到達する最大温度を超えているか否かを判定し、
    装置内の温度が該最大温度を超えている間は、取引処理を待機させる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の紙葉類取扱装置。
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