JP5420041B2 - 保冷具、その保冷具用袋体及び保冷具の使用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、主として、保冷具と、その保冷具を構成する保冷具用袋体、及び、前記保冷具の使用方法に関する。
従来、袋体内に吸熱反応物質を封入し、袋体に設けた穴から袋体内に給水することで冷却効果を発揮する冷却効果を有する貼付剤(保冷具)が公知である(例えば、特許文献1参照。)
実開昭60−97732号公報
しかし、当該保冷具は、使用時に外部から袋体内へ給水を行う必要があるため、水が使用できる環境下でなければ使用できない不都合があった。
このような不都合を解消するものとして、同文献に開示されるように、袋体内に吸熱反応物質と該吸熱反応物質に対して水和させる物質とを区画して充填しておき、使用時に際して両者の区画を破壊して吸熱反応を起こさせる冷却効果を有する貼付剤(保冷具)が公知である。
上記保冷具を使用するに際しては、袋体内の区画を破壊するために該袋体内の空気若しくは内容物(吸熱反応物質若しくは水和させる物質)で圧迫することが行われる。そして、袋体の破壊を円滑に行うためにはある程度袋体内に空気若しくは内容物が満たされている必要がある。この点において、特に空気を用いることは区画の破壊を非常に迅速かつ容易とする利点がある。
その一方、保冷具の使用中には、袋内の保冷剤の漏洩を防止するために密封状態を保つ必要があるため、袋内の空気も密閉された状態となり、その結果、保冷具が膨らんだ状態で嵩高となり、扱い難いものとなっていた。
本発明は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、袋内の保冷剤の漏洩を防止するために密封状態を保つことができ、袋内の区画の破壊を非常に迅速かつ容易に行え、保冷具が膨らむことがなく、身体の部位にフィットしやすく、取り扱いやすい、非常に優れた保冷具と、その保冷具用袋体と、前記保冷具の使用方法の提供を、発明が解決しようとする課題とする。
本発明は、保冷具用袋体と該保冷具用袋体内に格納される吸熱反応を生ずる少なくとも2種の反応剤を備え、前記保冷具用袋体は前記2種の反応剤を分離する区画と、該区画間を仕切る破壊可能な仕切部とを備える保冷具において、前記仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、前記保冷具用袋体の一方の区画には抜気孔を形成し、保冷具用袋体には前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備え、前記各区画内には反応剤とともに、区画内の容積に対して1〜50%の空気が密封されており、2種の反応剤はいずれも粉体若しくは粒体であり、反応生成物がゲル状体であることを特徴とする保冷具を、課題を解決するための手段とする。
また、本発明は、2種の反応剤を分離して格納するための区画と該区画間に形成した破壊可能な仕切部を備える保冷具用袋体において、仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、一方の前記区画には抜気孔を形成し、前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備えたことを特徴とする保冷具用袋体を、課題を解決するための手段とする。
また、本発明は、保冷具用袋体と該保冷具用袋体内に格納される吸熱反応を生ずる少なくとも2種の反応剤を備え、保冷具用袋体は前記2種の反応剤を分離する区画と該区画間を仕切る仕切部とを備え、該仕切部を破壊して前記2種の反応剤を混合し、冷却機能を発揮する保冷具の使用方法において、前記保冷具が、保冷具用袋体の一方の区画には抜気孔を形成し、保冷具用袋体には前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備え、前記仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、前記各区画内には反応剤とともに、区画内の容積に対して1〜50%の空気が密封されており、区画内の空気で前記仕切部を圧迫して該仕切部を破壊し、区画内の前記2種の反応剤を混合し、反応によってゲル化が進行する状態で、保冷具用袋体の封緘を剥離して抜気孔を開放し、ゲル化によって形成された反応生成物に保冷用袋体を密着させて再封することを特徴とする保冷具の使用方法を、課題を解決するための手段とする。
更に、本発明は、上記保冷具、保冷具用袋体、又は保冷具の使用方法を前提として、その保冷具用袋体に粘着剤層を設けた、保冷具、当該保冷具用袋体、又は保冷具の使用方法を、課題を解決するための手段とする。
また、本発明は、更に上記保冷具、保冷具用袋体、又は保冷具の使用方法において、その保冷具用本体に設けた粘着剤層に、冷感剤若しくは冷却材を含むものとした、保冷具、当該保冷具用袋体、又は保冷具の使用方法を、課題を解決するための手段とする。
請求項1に係る発明によれば、保冷具用袋体と該保冷具用袋体内に格納される吸熱反応を生ずる少なくとも2種の反応剤を備え、前記保冷具用袋体は前記2種の反応剤を分離する区画と、該区画間を仕切る破壊可能な仕切部とを備える保冷具において、前記仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、前記保冷具用袋体の一方の区画には抜気孔を形成し、保冷具用袋体には前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備え、前記各区画内には反応剤とともに、区画内の容積に対して1〜50%の空気が密封されており、2種の反応剤はいずれも粉体若しくは粒体であり、反応生成物がゲル状体である保冷具としたから、仕切部を封入された空気の圧迫により破壊し、粉状の反応剤を速やかに混合させることが簡単に行え、再封可能なラベル部材によって抜気孔から簡単な操作で内部の空気を抜き、反応生成物であるゲル状体の柔軟性を生かし、身体の部位にフィットしやすく取り扱いやすい、優れた保冷具とすることができる。
また、請求項2に係る発明によれば、上記請求項1にかかる発明の構成を前提として、仕切部が、保冷具用袋体の長手方向中央位置に、幅方向へ連続して形成されていることとしたから、保冷具用袋体を二つ折りするだけで、区画内の圧迫された空気によって仕切部を押圧し、簡単に仕切部を破壊することができ、上記請求項1にかかる発明の種々の効果を得ることができる上に、利便性を非常に向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、2種の反応剤を分離して格納するための区画と該区画間に形成した破壊可能な仕切部を備えた保冷具用袋体において、前記仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、一方の前記区画には抜気孔を形成し、前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備えたことを特徴とする保冷具用袋体としたから、内部に2種の粉末状の反応剤を分離して格納し、ゲル状の反応生成物となる保冷剤を利用するに当たって、上記請求項1と同様に、仕切部の破壊が封入された空気によって簡単に行え、粉状の反応剤を速やかに混合させることができ、再封可能なラベル部材によって抜気孔から簡単な操作で内部の空気を抜き、反応生成物であるゲル状体の柔軟性を生かし、身体の部位にフィットしやすく取り扱いやすい、優れた保冷具用袋体を提供することができる。
また、請求項4に係る発明によれば、上記請求項3に係る発明の構成を前提として、仕切部が、保冷具用袋体の長手方向中央位置に、幅方向へ連続して形成されていることとしたから、保冷具用袋体を二つ折りするだけで、区画内の圧迫された空気によって仕切部を押圧し、簡単に仕切部を破壊することができ、上記請求項1に係る発明の種々の効果を得ることができる上に、利便性を非常に向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、請求項1から請求項4のいずれかの発明を用いることによって、非常に簡単な操作で、2種の反応剤の混合、抜気孔からの抜気を行え、即座に、身体の部位にフィットできる保冷具を利用することができる。
請求項6に係る発明によれば、上記請求項1又は2記載の保冷具の構成を前提として、該保冷具を構成する保冷具用袋体の外面に粘着剤層を形成したことから、上記請求項1又は2に記載の保冷具の効果を奏することができることに加え、衣類や肌に対して簡単に取着することができ、非常に身体の部位にフィットしやすく、且つ、取り扱いやすい、非常に優れた保冷具を提供することができる。
請求項7に係る発明によれば、上記請求項6に係る保冷具の構成を前提として、粘着剤層に冷感剤若しくは冷却剤を含むものとしたことから、請求項6に係る発明の作用効果を奏する上に、冷感剤若しくは冷却剤によって更なる冷感効果若しくは冷却効果を得ることができ、粘着剤層側でも冷却効果を得ることができるため、更に利便性に優れ、着用者にとって非常に快適なものとすることができる。
請求項8に係る発明によれば、上記請求項3又は4記載の保冷具用袋体の構成を前提として、外面に粘着層を形成したことから、上記請求項1又は2に記載の保冷具の効果を奏することができることに加え、衣類や肌に対して簡単に取着することができ、非常に身体の部位にフィットしやすく、且つ、取り扱いやすい、非常に優れた保冷具用袋体を提供することができる。
請求項9に係る発明によれば、上記請求項8に係る発明の構成を前提として、粘着剤層に冷感剤若しくは冷却剤を含むものとしたことから、請求項8に係る発明の作用効果を奏する上に、冷感剤若しくは冷却剤によって更なる冷感効果若しくは冷却効果を得ることができ、粘着剤層側でも冷却効果を得ることができるため、更に利便性に優れ、着用者にとって非常に快適なものとすることができる。
請求項10に係る発明によれば、請求項6又は7に記載の発明についても、
請求項1又は2に記載の保冷具の効果を奏することができることに加え、衣類や肌に対して簡単に取着することができ、非常に身体の部位にフィットしやすく、且つ、取付けが非常に簡単で、安定した冷却効果を得ることができ、取り扱いやすい保冷具の使用方法を提供することができる。
請求項11に係る発明によれば、上記請求項10に係る発明の構成を前提として、粘着剤層に冷感剤若しくは冷却剤を含むものとしたことから、請求項10に係る発明の作用効果を奏する上に、冷感剤若しくは冷却剤によって更なる冷感効果若しくは冷却効果を得ることができ、粘着剤層側でも冷却効果を得ることができるため、更に利便性に優れ、着用者にとって非常に快適なものとすることができる。
(a)本発明の実施例1に係る保冷具を示す斜視図、(b)同実施例に係る保冷具におけるラベル部材を示す側面図である。 (a)本発明の実施例1に係る保冷具を二つ折りした状態を示す斜視図、(b)同実施例に係る保冷具における仕切部を破壊した状態を示す斜視図である。 (a)本発明の実施例1に係る保冷具のラベル部材を剥離して内部空間の空気を外部へ放出する状態を示す斜視図、(b)同実施例に係る保冷具のラベル部材を再封した状態を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る保冷具を示す(a)側面図、(b)正面、左側面、及び平面を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る(a)保冷具を示す背面、右側面、及び平面を示す斜視図、(b)実施例2に係る保冷具であって離型紙を二枚併設した保冷具を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る保冷具の底面側における粘着剤層の塗布領域を示す説明図であり、塗布領域が(a)底面全体のもの、(b)(c)離型紙5の縁面とその近傍に当接する箇所を除くもの、(d)離型紙5の縁面とその近傍に当接する箇所のみとしたものを示す底面側説明図である。 (a)(b)(c)はいずれも本発明の実施例2に係る保冷具を細幅に形成し、襟の裏に貼着する際の粘着剤の塗布位置例を示す底面側説明図である。
本発明は、保冷具用袋体と該保冷具用袋体内に格納される吸熱反応を生ずる少なくとも2種の粉状若しくは粒状の反応剤を備え、前記保冷具用袋体は前記2種の反応剤を分離する区画を備える保冷具において、前記仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、前記保冷具用袋体の一方の区画には抜気孔を形成し、保冷具用袋体には前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備え、内部の空気によって袋内の区画の破壊を非常に迅速かつ容易に行え、区画を破壊して得られる反応生成物がゲル状を呈したことで、反応後に内部の空気を外部へ容易に放出して保冷具が膨らむことがなく、ラベル部材の再封によって袋内の保冷剤の漏洩を防止するために密封状態を保つことができる、非常に優れた保冷具を実現した。
本発明の実施例1に係る保冷具(R)は、図1(a)に示すように、上側樹脂シート15と下側樹脂シート16とを熱溶着により二つの区画10、11を形成した保冷具用袋体1と、該保冷具用袋体1の区画10、11内に夫々分離して封入されるいずれも粉末状の反応剤であるA剤30及びB剤31とからなる。
ここで、上側樹脂シート15はナイロン(15μm)及び直鎖低密度ポリエチレン(70μm)の透明な積層シートであり、下側樹脂シート16はナイロン(15μm)、ポリエチレンテレフタレート蒸着膜(12μm)及び直鎖低密度ポリエチレン(70μm)の積層シートとしている。これらの樹脂シートは製袋機によって熱圧着され、周縁部14を有する袋状に形成される。また、保冷具用袋体1の長手方向中央部位置において短手方向へ幅5mm程度で連続するシール部が形成されている。シール部は本発明における仕切部12として機能するものであり、製袋機を用いて概ね100℃程度で上側樹脂シートと下側樹脂シートを熱圧着により熱圧着層として形成している。当該シール部は、上側樹脂シートと下側樹脂シートが容易に剥離する、イージーピール性を有する。
また、A剤30は区画10に格納されており、分子中に結晶水を含む無機塩水和物である。また、B剤31は区画11に格納されており、アンモニウム塩若しくは有機酸等の結晶水解離剤を用いる。これらの区画10、11には、前記A剤30及びB剤31のいずれとも空気を充填してある。
上側樹脂シートのうち区画10を構成する部分には、針穴程度の大きさとなる抜気孔13が相互に近接して三箇所に設けられている。そして、抜気孔13の上部から該抜気孔13を覆い塞ぐラベル部材2が貼着されている。
ラベル部材2は、図1(b)に示すように、テープ状の基材20の底面に接着剤層21を備えた構成である。接着剤層21は再度接着及び剥離が可能な素材を利用している。
このため、前記抜気孔13はラベル部材2によって、完全に塞がれている。
上記した本発明の実施例に係る保冷具Rの使用方法について以下に説明する。
先ず、中央に形成された仕切部12を基準として、図2(a)に示すように保冷具Rを折り曲げる。折り曲げることにより、区画10、11相互が接触してシール部に対する押圧力が高まり、仕切部12を構成する相互に熱溶着された上側樹脂シートと下側樹脂シートが離間する方向へ負荷が作用し、前記上側樹脂シートと下側樹脂シートを分離させ、当該仕切部12は破壊される。
仕切部12(シール部)が破壊されることによって、両区画10、11間が開口して繋がり、図2(b)に示すように、保冷具用袋体1内は一つの内部空間のみとなり、当該内部空間においてA剤とB剤とが混合される。この際に、内部空間には、充填された空気が十分に残存するため、A剤とB剤の混合は非常に容易となる利点がある。
A剤とB剤との反応が進むことにより、反応生成物であるゲル状体32が形成される。本発明においては、反応生成物としてゲル状体32を得ることにより、保冷剤として人体等に対して使用する際に、冷却対象部位に沿いやすく、かつ、着用に際して使用者に違和感を与えないものとしている。
この段階において、上側シート部材に貼着されているラベル部材2を一部剥離させ、抜気孔13を外部に露出させる。
充填された空気の量が多い場合、自動的に保冷具用袋体1の内部から空気が多少流出するが、積極的に内部の空気を追い出すためには、当該保冷具用袋体1を外側から圧迫することにより行うことができる。外部へ空気を押し出し、再度ラベル部材2を用いて前記抜気孔13を密閉することで、当該保冷具Rをコンパクトな形状とすることができ、内部のゲル状体32に起因する柔軟性を得ることができる。
本発明は、以上の使用方法によって、冷却効果を発揮する保冷具Rとして用いることができる。そして、このようにして冷却効果を発揮した保冷具Rは、ラベル部材2によって抜気孔13が密閉されており、袋内の保冷剤の漏洩を防止するために密封状態を保つことができる。
以上のように、保冷具用袋体1の長手中央位置において幅方向へ帯状に連続形成されるシール部に対して、いずれか一方の区画10、11を手指等で圧迫して負荷をかけるため、保冷具用袋体1内の区画10、11の破壊を非常に迅速かつ容易に行えるのである。また、最終的には、保冷具用袋体1の内部に空気を殆ど含まないから、保冷具Rが膨らむことがなく嵩が低くなり、取り扱いやすいものとなる。
また、本発明に係る保冷具は、図4から図7に示す実施例2若しくは実施例3として示すように、保冷具用袋体1に、衣類や肌に対する取着手段を設けた構成とすることができる。当該取着手段は衣類に対して着脱可能とすることができる。以下に実施例2、実施例3について、順次説明する。尚、実施例3は実施例2と外観は同一であるため、実施例2と同一の図及び符号を用いて説明するものとする。
本実施例2に係る保冷具は、図4(a)、(b)及び図5(a)に示すように、上記実施例1に係る保冷具に開示した基本構成について、衣類に対する取着手段を設けた構成である。具体的には、上側シート部材には、抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材2を備えた構成とし、下側シート部材の底面に、衣類に対する取着手段を設けたものである。
取着手段は、粘着剤を含有する粘着剤層4と該粘着剤層4を保護する離型紙5を備えている。前記粘着剤は、例えば、アクリル系粘着剤等を用いることができる。
前記下側シート部材の底面に対する粘着剤の塗布位置17は、例えば、図6(a)から(d)の形態とすることで、より利便性を高めた保冷具とすることができる。
図6(a)の場合には、粘着剤の塗布位置17を底面全体としているので、最大限の粘着剤層4の接触面積を保つことでき、より良好な接着性能を発揮することができる。
図6(b)(c)は、下側シート部材の底面のうち離型紙5の縁面とその近傍に当接する箇所は、粘着剤の塗布位置17としない構成としたものである。(c)の例では、離型紙5が下側シート部材の底面のうち短辺の略半分の幅寸法で長手に連続するものを2本平行に設けた状態としてあり、これに対応して、2本の離型紙5夫々について、下側シート部材の底面のうち離型紙5の縁面とその近傍に当接する箇所に、粘着剤を塗布しない構成としたものである。当該構成により、使用者は離型紙5を剥離した際に、指が粘着剤に触れる可能性を大幅に低減でき、快適な使用に資することができる。
図6(d)は、衣類への貼着後に、剥離し難いように下側シート部材の底面のうち縁部について粘着剤の塗布位置17とした構成である。下側シート部材の底面の中央を含む部分は粘着剤の塗布位置とはしない。
当該(d)の構成は、前記(b)、(c)とは異なる観点にたつものであるが、例えば、(c)の構成と同様に離型紙5が下側シート部材の底面のうち短辺の略半分の幅寸法で長手に連続するものを2本平行に設けた状態とし、粘着剤の塗布がされていない箇所に対応する位置から、当該離型紙5を剥離するように誘導する(例えば、離型紙5に指で摘む位置をわかりやすく印刷しておく等)ことにより、指が粘着剤に触れる可能性を大幅に低減できる上に、粘着剤の使用量を低減でき、且つ、衣類への貼着後に剥離し難いものとすることができる(図5(b)の斜視図を参照。)。
また、図7(e)、(f)、(g)の構成は、保冷具自体を細幅に形成し、襟の裏に貼着する際の粘着剤の塗布位置17を例示したものである。
次に、実施例3に係る保冷具は、上記実施例2と同様に取着手段を有するものである。取着対象は実施例2に示した衣類等とは異なり、人体の肌であり、特には額、首、肩、背中、腰、足等が対象となる。従って、肌に対して安全性が高く且つ剥れにくい粘着剤を用いる必要がある。本実施例3においては、例えば、ホットメルト系接着剤、高分子ゲル等を、用いることができる。
また、本実施例3においては、粘着剤の成分として、種々の冷感剤、冷却剤を添加することができる。ここで、公知のハップ剤、ブラスター剤、テープ剤等に用いられる種々の成分を前記粘着剤の主成分としたり、前記粘着剤に添加することができる。
尚、本発明における抜気孔13は、例えば上記実施例1から実施例3のいずれにおいても3箇所としたが、本発明はこれに限らず、少なくとも1以上の抜気孔13があればよく、任意の数の抜気孔13を設けることができる。
また、本発明は、上記実施例1から実施例3のいずれにおいても、A剤30は分子中に結晶水を含む無機塩水和物、B剤31はアンモニウム塩若しくは有機酸等の結晶水解離剤を示したが、本発明はこれに限定するものではなく、反応剤が粉状若しくは粒状で、反応生成物がゲル状体となるものであり、冷却効果を生ずるものであれば、特に限定するものではない。
また、本発明における充填された空気の容積は、1%未満の場合、粉状物である2種の反応剤30、31を移動させ難くなり、扱い難くなる。また、空気の容積が50%を超えると、抜気に時間がかかるだけでなく、保冷具用袋体1自体の破損が生じやすくなる。
尚、本発明の実施例2、実施例3はいずれも下側シート部材の底面に粘着剤層4を塗布形成したものとしたが、当該粘着剤層4の形成位置は、保冷具用袋体1の外面であれば他の箇所とすることもできる。
1 保冷具用袋体
10 区画
11 区画
12 仕切部(シール部)
13 抜気孔
14 周縁部
15 上側樹脂シート
16 下側樹脂シート
17 塗布位置
2 ラベル部材
20 基材
21 接着剤層
30 反応剤(A剤)
31 反応剤(B剤)
32 ゲル状体
4 粘着剤層
5 離型紙
R 保冷具

Claims (11)

  1. 保冷具用袋体と該保冷具用袋体内に格納される吸熱反応を生ずる少なくとも2種の反応剤を備え、前記保冷具用袋体は前記2種の反応剤を分離する区画と、該区画間を仕切る破壊可能な仕切部とを備える保冷具において、
    仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、
    前記保冷具用袋体の一方の区画には抜気孔を形成し、保冷具用袋体には前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備え、
    前記各区画内には反応剤とともに、区画内の容積に対して1〜50%の空気が密封されており、
    2種の反応剤はいずれも粉体若しくは粒体であり、反応生成物がゲル状体であることを特徴とする保冷具。
  2. 仕切部が、保冷具用袋体の長手方向中央位置に、幅方向へ連続して形成されていることを特徴とする請求項1記載の保冷具。
  3. 2種の反応剤を分離して格納するための区画と該区画間に形成した破壊可能な仕切部を備えた保冷具用袋体において、
    仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、
    一方の区画には抜気孔を形成し、前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備えたことを特徴とする保冷具用袋体。
  4. 仕切部が、保冷具用袋体の長手方向中央位置に、幅方向へ連続して形成されていることを特徴とする請求項3記載の保冷具用袋体。
  5. 保冷具用袋体と該保冷具用袋体内に格納される吸熱反応を生ずる少なくとも2種の反応剤を備え、保冷具用袋体は前記2種の反応剤を分離する区画と該区画間を仕切る仕切部とを備え、該仕切部を破壊して前記2種の反応剤を混合し、冷却機能を発揮する保冷具の使用方法において、
    前記保冷具が、保冷具用袋体の一方の区画には抜気孔を形成し、
    保冷具用袋体には前記抜気孔を封緘する再封可能なラベル部材を備え、
    前記仕切部がイージーピール性を有する熱圧着層であり、
    区画内の空気で仕切部を圧迫して該仕切部を破壊し、区画内の前記2種の反応剤を混合し、前記2種の反応剤を混合し、反応によってゲル化が進行する状態で、保冷具用袋体の封緘を剥離して抜気孔を開放し、ゲル化によって形成された反応生成物に保冷用袋体を密着させて再封することを特徴とする保冷具の使用方法。
  6. 保冷具用袋体の底面に粘着剤層を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の保冷具。
  7. 粘着剤層は、冷感剤若しくは冷却材を含有することを特徴とする請求項6記載の保冷具。
  8. 底面に粘着剤層を形成したことを特徴とする請求項3又は4記載の保冷具用袋体。
  9. 粘着剤層は、冷感剤若しくは冷却材を含有することを特徴とする請求項8記載の保冷具用袋体。
  10. 区画内の空気で仕切部を圧迫して該仕切部を破壊し、区画内の前記2種の反応剤を混合し、前記2種の反応剤を混合し、反応によってゲル化が進行する状態で、保冷具用袋体の封緘を剥離して抜気孔を開放し、ゲル化によって形成された反応生成物に保冷用袋体を密着させて再封した後に、粘着剤層によって被着対象へ保冷具を取着することを特徴とする請求項5記載の保冷具の使用方法。
  11. 粘着剤層は、冷感剤若しくは冷却材を含有することを特徴とする請求項10記載の保冷具の使用方法。
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