JP5419601B2 - 耐溶剤性を有するシリコン系樹脂発泡体 - Google Patents
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Description
〔1〕 分子鎖中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する硬化剤(A)、
分子鎖中に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成する繰返し単位がイソブチレン単位からなる重合体(B)、
ヒドロシリル化触媒(C)、
発泡剤(D)、
を含んでなる液状樹脂組成物から得られるシリコン系樹脂発泡体であって、エタノールへの面積膨潤率が30%以下であり、セル径が30μm以上700μm以下であることを特徴とするシリコン系樹脂発泡体。
〔2〕 分子鎖中に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成する繰返し単位がイソブチレン単位である重合体(B)の数平均分子量が6000以上30000以下である〔1〕に記載のシリコン系樹脂発泡体。
〔3〕 可塑剤(E)を含んでなる〔1〕または〔2〕に記載のシリコン系樹脂発泡体。
〔4〕 無機フィラー(F)を含んでなる〔1〕から〔3〕いずれか一項に記載のシリコン系樹脂発泡体。
〔5〕 〔1〕から〔4〕いずれか一項に記載のシリコン系樹脂発泡体からなる化粧用パフ。
〔6〕 分子鎖中に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成する繰返し単位がイソブチレン単位からなる重合体(B)に無機フィラー(F)を混練した後に、分子鎖中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する硬化剤(A)、ヒドロシリル化触媒(C)、発泡剤(D)を混合して液状樹脂組成物とし、該液状樹脂組成物を発泡・硬化させることを特徴とするシリコン系樹脂発泡体の製造方法。
R1Xa (1)
(X:少なくとも1個のヒドロシリル基を含む基、R1:炭素数2〜150の1〜4価の炭化水素基、a:1〜4から選ばれる整数、但しXに1個のヒドロシリル基しか含まれない場合のaは2以上)
で示され、好適な具体例として、数平均分子量が30000以下であるヒドロシリル基を含有する炭化水素系硬化剤が挙げられる。
試料から任意の大きさの立方体を切り出し、その3辺のサイズを測定して体積を算出する。試料の重量を測定し、体積で除して発泡倍率とした。
試料の断面をマイクロスコープにて任意の倍率で観察し、視野中におけるセルの直径を20点測定して平均化し、セル径とした。
(エタノールへの面積膨潤率)
試料を縦30mm×横30mm、任意の厚さに切り出し、縦×横から、溶剤浸漬前の面積を算出する。その試料を25℃にて95%エタノールに1時間浸漬させる。1時間後、試料を取り出して、縦横の長さを計測し、浸漬後の面積を算出する。以下の式(2)を用いて面積膨潤率を算出する。
面積膨潤率(%)=(浸漬後の面積−浸漬前の面積/浸漬前の面積)×100 (2)
酢酸ブチルへの面積膨潤率は、前記エタノールへの面積膨潤率の測定において、95%エタノールを酢酸ブチルに代えた他は同様に測定を行い、面積膨潤率を求めた。
流動パラフィンとオクチルメトキシシンナメートが9:1(重量比)の混合液への面積膨潤率刃、前記エタノールへの面積膨潤率の測定において、95%エタノールを流動パラフィンとオクチルメトキシシンナメートが9:1(重量比)の混合液(商品名:パルソールMCX、DSM ニュートリション ジャパン製)に代えた他は同様に測定を行い、面積膨潤率を求めた。
・肌あたり
肌あたりについては、試料の断面を肌に押し付けたときの感触を相対的に比較した。
○:しっとりとした感触
△:肌へのひっかかりなど、若干の違和感がある。
×:違和感があり、不快である。
脆さについては、試料の断面を親指で擦ることにより、相対的に比較した。
○:10回擦っても剥がれない
△:3〜9回擦ると破片が剥がれ落ちる
×:1〜2回擦るだけで破片が剥がれ落ちる
実施例および比較例においては、表1に示す化合物を用いた。
100部の重合体(B−1)に対して、可塑剤(E)を50部加えて十分に攪拌する。そこに、無機フィラー(F)を10部、発泡剤(D−1)を2.9部、触媒(C)を0.195部加えて均一になるまで攪拌する。そこに、硬化剤(A)を14.5部加えて攪拌し、液状樹脂組成物とした。得られた液状樹脂組成物を金型に流し込み、100℃のオーブンにて30分加熱し、シリコン系樹脂発泡体を得た。得られた試料の評価結果を表2に示す。得られた発泡体は、耐溶剤性が良好で、肌あたりもよかったが、重合体(B−1)の分子量が小さいため、脆いものとなった。
100部の重合体(B−2)に対して、可塑剤(E)を50部加えて十分に攪拌する。そこに無機フィラー(F)を10部加えて、3本ロールを3回通して無機フィラーを十分に分散させ、マスターバッチを作製する。このマスターバッチに、発泡剤(D−1)を2.9部、触媒(C)を0.195部加えて十分に攪拌する。その後、硬化剤(A)を14.5部加えて攪拌し、液状樹脂組成物を得た。得られた液状樹脂組成物を金型に流し込み、100℃のオーブンにて30分加熱し、シリコン系樹脂発泡体を得た。得られた試料の評価結果を表2に示す。得られた発泡体は、耐溶剤性が良好で、肌あたりも良好であり、脆さも改善されていた。
100部の重合体(B−3)に対して、可塑剤(E)を25部加えて十分に攪拌する。そこに、無機フィラー(F)を2.5部、発泡剤(D−1)を2.9部、触媒(C)を0.049部加えて均一になるまで攪拌する。そこに、硬化剤(A)を14.5部加えて攪拌し、液状樹脂組成物を得た。得られた液状樹脂組成物を金型に流し込み、100℃のオーブンにて30分加熱し、シリコン系樹脂発泡体を得た。得られた試料の評価結果を表2に示す。得られた発泡体は、エタノール、酢酸ブチルへの耐溶剤性は良好であったが、流動パラフィンとオクチルメトキシシンナメートが9:1(重量比)の混合液への耐溶剤性が悪かった。肌あたりは若干の違和感があった。
100部の重合体(B−3)に対して、可塑剤(E)を50部加えて十分に攪拌する。そこに無機フィラー(F)を10部加えて、3本ロールを3回通して無機フィラーを十分に分散させ、マスターバッチを作製する。このマスターバッチに、発泡剤(D−1)を2.9部、触媒(C)を0.195部加えて十分に攪拌する。その後、硬化剤(A)を11.0部加えて攪拌し、液状樹脂組成物を得た。得られた液状樹脂組成物を金型に流し込み、100℃のオーブンにて30分加熱し、シリコン系樹脂発泡体を得た。得られた試料の評価結果を表2に示す。得られた発泡体は、耐溶剤性が良好で、肌あたりも良好であり、脆さも改善されていた。
100部の重合体(B−1)に対して、無機フィラー(F)を10部、発泡剤(D−1)を2.9部、触媒(C)を0.195部加えて十分に攪拌する。さらに、硬化剤(A)を14.5部加えて攪拌し、液状樹脂組成物を得た。得られた液状樹脂組成物を金型に流し込み、100℃のオーブンにて30分加熱し、シリコン系樹脂発泡体を得た。
100部の重合体(B−2)に対して、可塑剤(E)を25部加えて十分に攪拌する。そこに、発泡剤(D−1)を2.9部、触媒(C)を0.049部加えて均一になるまで攪拌する。そこに、硬化剤(A)を14.5部加えて攪拌し、液状樹脂組成物を得た。得られた液状樹脂組成物を金型に流し込み、100℃のオーブンにて30分加熱し、シリコン系樹脂発泡体を得た。得られた試料の評価結果を表2に示す。
100部の重合体(B−4)に対して、発泡剤(D−2)を3.8部、触媒(C)を0.03225部加えて十分に混合し、さらに、硬化剤(A)を12部添加してすばやく混合した。該混合物を金型に注入し、40℃のオーブンで60分加熱し、変成シリコーン樹脂発泡体を得た。得られた試料の評価結果を表2に示す。
市販のNBRパフを評価した。
市販のウレタンパフを評価した。
Claims (3)
- 分子鎖中に少なくとも2個のヒドロシリル基を有する硬化剤(A)、
分子鎖中に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成する繰返し単位がイソブチレン単位からなる重合体(B)、
ヒドロシリル化触媒(C)、
発泡剤(D)、
重合体(B)100重量部に対して20重量部以上100重量部以下の可塑剤(E)、
重合体(B)100重量部に対して2重量部以上50重量部未満の無機フィラー(F)、
を含んでなる液状樹脂組成物から得られるシリコン系樹脂発泡体であって、エタノールへの面積膨潤率が30%以下であり、セル径が30μm以上700μm以下であることを特徴とする、化粧用パフ用のシリコン系樹脂発泡体。 - 分子鎖中に少なくとも1個のアルケニル基を有し、主鎖を構成する繰返し単位がイソブチレン単位である重合体(B)の数平均分子量が6000以上30000以下である請求項1に記載のシリコン系樹脂発泡体。
- 請求項1または2に記載のシリコン系樹脂発泡体からなる化粧用パフ。
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