JP5419193B1 - ドームカバー支持体 - Google Patents

Abstract

【課題】製品の耐久性を改善し寿命を延ばし、屋根パネルＡの上方への突出を低減することによって荷重に対する抵抗を達成し、かつガスケットが紫外線に暴露されないようにすることによって寿命を延ばすことが可能なドームカバー支持体を提供すること。
【解決手段】本発明によるドームカバー支持体は、垂直方向に形成される支持体本体１１０と、支持体本体１１０を地面に対して支持するように支持体本体１１０の下部に形成されるベース１３０と、支持体本体１１０の上部で曲がって延在する水平延在片１５０とを含む、支持体１００と、屋根パネルＡを固定するとともに押圧することによってシールを維持するように支持体１００の上部に締結される固定部材３００とを備える。
【選択図】図３

Description

本発明は、ドームカバー支持体に関し、より詳細には、貯蔵タンクにおいて用いられるドームカバーを支持することにより屋根パネルの押圧板が上方へ突出しないようにすることによって製品の生産性と耐久性を改善するとともに製品の寿命を延ばし、表面凹凸を低減することによって荷重に対する抵抗を達成し、かつガスケットが紫外線に暴露されないようにすることによって寿命を延ばすことが可能な、ドームカバー支持体に関する。

ドームカバーは、原油若しくはオイル等の製品を貯蔵する貯蔵タンク、又は気密性及び耐薬品性を有する貯蔵タンクをカバーするために用いられる。ドームカバーを貯蔵タンクの上面に設置するためには、ドームカバーを垂直方向に支持することが可能なドームカバー支持体が必要とされる。

図１は、関連技術におけるドームカバー支持体１０の連結状態を示す断面図である。

図示のように、関連技術におけるドームカバー支持体１０では、支持体本体１１及び押圧板１７が垂直に位置決めされ、支持体本体１１と押圧板１７との間に屋根パネルＡの端部が挿入されている。

この場合、てこの原理を用いることによって、傾斜バー１３の上面が屋根パネルＡの下側端面を支持して屋根パネルＡを安定的に支持する。

しかし、関連技術のドームカバー支持体１０においては、作業者は、支持体本体１１と押圧板１７とを連結するためにねじ１５を挿入するときに、その作業を行うために屋根パネルＡに上る必要がある。

この場合、作業者の体重に相当する荷重Ｐが屋根パネルＡに加わると、傾斜バー１３と屋根パネルＡとの間の接触面積が狭くなることで、屋根パネルＡが点線で示されるように曲がるという問題が生じる。

曲がった状態が長期間維持されると、屋根パネルＡ自体に曲げ歪みが生じるために押圧板１７と屋根パネルＡとの間に隙間が生じ、生じた隙間に雨水が浸透するために腐食が生じ、そして屋根パネルＡ自体の耐久性が低下するという問題が生じる。

荷重Ｐが加わると、傾斜バー１３が屋根パネルＡと最初に接触することによって接触領域に応力が集中する現象が生じ、それによって、場合によっては傾斜バー１３の内部にクラックが発生する脆弱な構造がもたらされる。

本発明は、関連技術における上述の問題を解決するために以下の目的を有する。

本発明の目的は、屋根パネルの押圧板が上方へ突出しないようにされるため、ガセットと組み付けられる支柱の上部のリブを取り外すステップが省かれ、それによって迅速な施工を可能にする、ドームカバー支持体を提供することである。

本発明の別の目的は、屋根パネルの押圧板が上方へ突出しないようにすることによって製品の耐久性を改善するとともに製品の寿命を延ばし、表面凹凸を低減することによって風荷重に対する剛性を達成し、かつガスケットが紫外線に暴露されないようにすることによって寿命を延ばすことが可能な、ドームカバー支持体を提供することである。

本発明の更に別の目的は、貯蔵タンクにおいて用いられるドームカバーを支持することによって垂直荷重に対する剛性及び軸方向歪み荷重に対する応力を有するように構成されていることで、長時間、屋根パネルを安定的に支持する、ドームカバー支持体を提供することである。

上記目的を達成するための本発明の構成は、以下の構成を含む例示的な実施の形態によって実施される。

本発明の例示的な一実施の形態は、ドームカバー支持体であって、垂直方向に形成される支持体本体１１０と、該支持体本体１１０を地面に対して支持するように該支持体本体１１０の下部に形成されるベース１３０と、前記支持体本体１１０の上部で曲がって延在する水平延在片１５０とを含む、支持体１００と、屋根パネルＡを固定するとともに押圧することによってシールを維持するように前記支持体１００の上部に締結される固定部材３００と、を備える、ドームカバー支持体を提供する。

すなわち、本発明は、ａ）支持体（１００）とｂ）固定部材（３００）とを備える。そして、ａ）支持体（１００）は、支持体本体（１１０）とベース（１３０）と水平延在片（１５０）を含む。

前記ドームカバー支持体の前記支持体１００は、垂直荷重に対する剛性を有するように「Ｉ」字状の全体的な断面を有する前記支持体本体１１０と、前記支持体本体１１０の前記下部と一体的に形成されるとともに該支持体本体１１０を地面から支持するように構成されることによって、ドームカバーが前記支持体本体１１０の前記上部に安定的かつ固定的に連結されるようにする、前記ベース１３０と、前記水平延在片１５０であって、該水平延在片は、前記支持体本体１１０の前記上部と一体的に形成されており、押圧板（３３０）が上方に突出することなく内部に着座するよう収容部１５１を形成するように曲がって延在しており、かつ、ボルト３５０が押圧板３３０を通るように該ボルト３５０によって前記支持体本体１１０を締結することにより屋根パネルを前記支持体本体１１０の前記上部に締結するように構成されており、前記屋根パネルＡは、前記収容部１５１の形状のように曲がって該収容部１５１内に着座し、次に、シールを維持するガスケット３１０が前記屋根パネルの上部に着座する、前記水平延在片１５０と、を備えることができる。

本発明の前記ドームカバー支持体において、前記固定部材３００は、前記屋根パネルＡを締結固定するように前記支持体本体１１０の前記上部に締結することができ、雪又は雨水が浸透することを防止するように該屋根パネルＡの端部及び上部に着座するガスケット３１０を設けることができ、該ガスケット３１０の上部には押圧板３３０を形成することができ、該押圧板３３０をボルト３５０によって前記支持体本体１１０に締結することで、前記屋根パネルＡを固定するとともに前記ガスケット３１０を押圧してシールを維持するようにすることができる。

本発明は、上述の構造によって以下の効果を有する。

本発明の例示的な実施の形態によると、貯蔵タンクにおいて用いられるドームカバーを支持し垂直荷重に対する剛性及び軸方向歪み荷重に対する応力を有することで、長期間、屋根パネルを安定的に支持することが可能である。

本発明の例示的な実施の形態によると、屋根パネルの押圧板が上方へ突出しないようにすることで、ガセットと組み付けられる支柱の上部のリブを取り外すステップを省くことができ、迅速な施工をできるようにすることが可能である。

本発明の例示的な実施の形態によると、屋根パネルの押圧板が上方へ突出しないようにすることによって製品の高い生産性と耐久性を改善するとともに製品の寿命を延ばし、表面凹凸を低減することによって風荷重に対する抵抗を達成し、かつガスケットが紫外線に暴露されないようにすることによって寿命を延ばすことが可能である。

関連技術における従来のドームカバー支持体の設置状態１を示す図である。 関連技術における従来のドームカバー支持体の設置状態２を示す図である。 本発明によるＩ型のドームカバー支持体の構造を示す分解斜視図である。 本発明によるＩ型のドームカバー支持体の構造を示す斜視図である。 本発明によるＩ型のドームカバー支持体の断面図である。 本発明によるＨ型のドームカバー支持体の構造を示す分解斜視図である。 本発明によるＨ型のドームカバー支持体の構造を示す斜視図である。 本発明によるＨ型のドームカバー支持体の断面図である。

以下、本発明の例示的な実施形態の構成を添付の図面を参照して詳細に説明する。

既知の関連する機能及び構成の詳細な説明は、本発明の主題を不必要に曖昧にすることを回避するために省かれる場合がある。

図３は、本発明によるドームカバー支持体の構造を示す分解斜視図であり、図４は、本発明によるドームカバー支持体の構造を示す斜視図であり、図５は、本発明によるドームカバー支持体の断面図である。

図示のように、本発明によるドームカバー支持体は、垂直方向に形成される支持体本体１１０と、該支持体本体１１０を地面に対して支持するように該支持体本体１１０の下部に形成されるベース１３０と、前記支持体本体１１０の上部で曲がって延在する水平延在片１５０とを含む、支持体１００と、屋根パネルＡを固定するとともに押圧することによってシールを維持するように該支持体１００の上部に締結される固定部材３００と、を備える。本発明において地面とは、地面の他、梁等の固定基部を含む意味である。

前記支持体本体１１０は、垂直荷重に対する剛性を有するように「Ｉ」字状の全体的な断面を有する。

前記ベース１３０は、前記支持体本体１１０を地面から支持するように前記支持体本体１１０の前記下部と一体的に形成されることによって、ドームカバーが前記支持体本体１１０の前記上部に安定的かつ固定的に連結されることができる。

前記水平延在片１５０は、前記支持体本体１１０の前記上部と一体的に形成されており、前記押圧板（３３０）が突出することなく内部に着座することができるように例えば４５度曲がって延在している。

すなわち、前記押圧板（３３０）が上方に突出することなく内部に着座するよう収容部１５１が形成され水平延在片１５０が曲がって延在している。したがって、屋根パネルＡは収容部１５１の形状のように曲がっており、収容部１５１内に着座し、シールを維持するガスケット３１０が、屋根パネルＡ上に着座し、次に、押圧板３３０を通るボルト３５０によって支持体本体１１０に締結され、したがって、屋根パネルＡは支持体本体１１０の上部に締結される。

この場合、図６に示されるように、支持体本体１１０は、２つの支持柱が互いに対応するとともに、「Ｈ」のような形状の全体的な断面を有するように形成され、垂直荷重に対する剛性及び軸方向歪み荷重に対する応力を有することができる。

固定部材３００は、屋根パネルＡを締結固定するように支持体本体１１０の上部に締結され、雪又は雨水が浸透することを防止するように屋根パネルＡの端部及び上部に着座するガスケット３１０と、ガスケット３１０の上部に形成される押圧板３３０とを含み、押圧板３３０をボルト３５０によって支持体本体１１０に締結する。したがって、固定部材３００は、屋根パネルＡを固定すると同時にガスケット３１０を押圧してシールを維持する。

上述の構造を含む本発明によるドームカバー支持体１００を用いることによってドームカバーを設置するプロセスを図３及び図４を参照して説明する。

まず、支持体本体１１０を垂直方向に起立させ、ベース１３０を地面又は固定部材（図示せず）に連結してその位置を固定する。

この場合、複数の支持体本体１１０を放射状に設置し、それぞれの支持体本体１１０の前端を一点で合流させる。

次に、屋根パネルＡを水平延在片１５０上に配置し、ガスケット３１０及び押圧板３３０を位置決めする。

次に、作業者は、屋根パネルＡの上面に上り、ボルト３５０を押圧板３３０に通すことによってねじ挿入孔１１１に連結する。この際、押圧板３３０の上面と屋根パネルＡの上面が概ね面一となることが好ましい。

本発明は、図６と同様に、支持体本体が、ドームカバーを支持するために２つの支持柱が互いに対応するように設けられる場合に、垂直荷重に対する剛性及び軸方向歪み荷重に対する応力を有し、本発明のまた別の実施形態は、屋根パネルを、長期間、安定的に支持するという更なる改良点を有する。

本発明は、屋根パネルの押圧板が上方へ突出しないようにするため、ガセットと組み付けられる支柱の上部のリブを取り外すステップが省かれ、それによって迅速な製造及び設置を可能にする。

本発明は、屋根パネルの押圧板が上方へ突出しないようにすることによって製品の耐久性を改善するとともに製品の寿命を延ばすことができ、表面凹凸を低減することによって風荷重に対する抵抗を達成し、ガスケットが紫外線に暴露されないようにすることによって寿命を延ばすことができる。

また、本発明は、ａ）垂直荷重に対する剛性を有するように全体的な断面が「Ｉ」字状を有する支持体本体（１１０）と、前記支持体本体（１１０）の下部と一体的に形成されるとともに該支持体本体（１１０）を地面から支持するように構成されることによって、屋根パネルが前記支持体本体（１１０）の上部に安定的かつ固定的に連結されるようにするベース（１３０）と、前記支持体本体（１１０）の上部と一体的に形成され、押圧板（３３０）が上方に突出することなく内部に着座するよう凹状に形成された収容部（１５１）を介して前記凹状の収容部の上端から水平方向で外側に延在するように形成された水平延在片（１５０）と、を含む支持体（１００）と、
ｂ）前記支持体本体（１１０）の上部に締結される屋根パネル（Ａ）の端部の上部に着座するガスケット（３１０）と、該ガスケット（３１０）の上部に付設される押圧板（３３０）と、前記押圧板（３３０）を前記支持体本体（１１０）に締結して前記屋根パネル（Ａ）を固定すると共に、前記ガスケット（３１０）を押圧してシールを維持するボルト（３５０）とを含む固定部材（３００）と、を備えるものであって、
前記屋根パネル（Ａ）の端部は、前記収容部（１５１）の形状に沿って曲がり該収容部（１５１）内に着座し、前記押圧板（３３０）の上面と前記屋根パネル（Ａ）の上面が略面一であるドームカバー支持体が好ましい。また、ドームカバー支持体は、支持体本体（１１０）の軸芯を中心に左右対称が好ましい。「略面一」は、数ｍｍ程度の段差を含む意味である。この程度の段差であっても本発明の効果は得られるからである。

また、水平延在片（１５０）は、支持体本体（１１０）から水平方向に延びる下方延在部と、下方延在部の先端から斜め上方に延びる傾斜部と、傾斜部の上端から水平方向に延びる上部延在部とからなっており、前記傾斜部と下方延在部のなす内角（α）が、１１０〜１３５度であり、前記傾斜部と前記上方延在部のなす外角（β）が、１１０〜１３５度であることが好ましい。すなわち、収容部（１５１）は、下方延在部と傾斜部で囲まれる部分である。このような収容部（１５１）であれば、屋根パネル（Ａ）の端部、ガスケット（３１０）及び押圧板（３３０）を確実に収容できる。屋根パネル（Ａ）の端部は、上部延在部、傾斜部及び下部延在部の形状に沿って屈曲しており、最端部は、下部延在部に位置している。また、支持本体（１１０）の真上、すなわち、Ｈ字形状の場合は、Ｈ字の左右方向の中心における真上であって、一対の下方延在部の中央部には、ねじ挿入孔１１１が形成されている。

押圧板（３３０）の天面は、平坦面であることが好ましい。これにより、押圧板（３３０）の上面と屋根パネル（Ａ）の上面を面一とすることができ、本発明の上記効果を達成することができる。

また、ガスケット（３１０）と押圧板（３３０）は積み重ねて設置してもよく、図５に示すように、押圧板（３３０）の凹部にガスケット（３１０）の凸部が嵌合するものであってもよい。

上述した本発明は、上述した例示的な実施形態及び添付の図面によって限定されるものではなく、本発明が属する分野の当業者には、本発明を、本発明の技術的な主旨から逸脱することのない範囲内で様々に置換、変形及び変更することができることが明らかであろう。

１００：支持体
１１０：支持体本体
１１１：ねじ挿入孔
１３０：ベース
１５０：水平延在片
１５１：収容部
３００：固定部材
３１０：ガスケット
３３０：押圧板
３５０：ボルト

Claims (1)

1. ａ）全体的な断面が「Ｉ」字状又は「Ｈ」字状を有する支持体本体（１１０）と、
   前記支持体本体（１１０）の下部と一体的に形成されるとともに該支持体本体（１１０）を地面から支持するように構成されることによって、ドームカバーが前記支持体本体（１１０）の上部に安定的かつ固定的に連結されるようにするベース（１３０）と、
   前記支持体本体（１１０）の前記上部と一体的に形成されており、押圧板（３３０）が上方に突出することなく内部に着座するよう収容部（１５１）を形成するように曲がって延在しており、かつ、押圧板（３３０）を通る該ボルト（３５０）によって前記支持体本体（１１０）を締結することにより屋根パネル（Ａ）を前記支持体本体（１１０）の上部に締結するように構成されており、前記屋根パネル（Ａ）は、前記収容部（１５１）の形状のように曲がって該収容部（１５１）内に着座し、次に、シールを維持するガスケット（３１０）が前記屋根パネル（Ａ）の上部に着座する水平延在片（１５０）と、を含む支持体（１００）と、
   ｂ） 前記屋根パネル（Ａ）を締結固定するように前記支持体本体（１１０）の前記上部に締結され、雪又は雨水が浸透することを防止するように前記屋根パネル（Ａ）の端部及び上部に着座するガスケット（３１０）が設けられ、該ガスケット（３１０）の上部には押圧板（３３０）が形成され、該押圧板（３３０）をボルト（３５０）によって前記支持体本体（１１０）に締結することで、前記屋根パネル（Ａ）を固定するとともに前記ガスケット（３１０）を押圧してシールを維持するようにする固定部材（３００）と、を備えることを特徴とするドームカバー支持体。

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