JP6685149B2 - 取付部材 - Google Patents

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Description

本発明は、新設、既設を問わず建築物の屋根等の外装面に施工される多種の縦葺き(縦張り)外装構造に、荷重(応力)を集中させずに分散させることができ、そのため取付け部位を変形などさせることがなく、取付安定性が極めて高い取付部材に関する。
折板屋根上へ、雪止めや緑化パネル(ユニット)、太陽熱集熱パネル、或いは新設外装構造などの外設部材や外設構造を取り付け、又は構築する場合には、それらの支持土台となる支持部材をビス等やボルト等による締着によって固定した後に前記取り付けが実施されている。
折板屋根がハゼ締め式の場合、例えば特許文献1,2に記載されるようなハゼ部を左右から挟み込むように金具を締着する構造が採用されている。
また、折板の谷部に凹状部が形成される場合、例えば特許文献3に記載されるような凹状部に金具を締着する構造が採用されている。
さらに、特許文献4,5には、折板屋根におけるハゼ部及び凹状部のそれぞれを、左右から挟み込むように金具を締着する構造が採用されている。
なお、これらの特許文献1〜5は、横方向に配設した締め付けボルトを締着する点では共通する。
特開2005−68800号公報 特開2005−315046号公報 特開2001−182238号公報 特開2009−180006号公報 特開2011−1734号公報
しかしながら、前記特許文献1,2のような構成にあっては、取り付けた支持部材に作用する正荷重や横揺れ荷重などの全ての荷重(応力)がハゼ部に集中し、脱落やハゼ部の変形を生ずる恐れがあった。また、ハゼ部が変形すると、雨仕舞上の問題が発生することもあった。
また、前記特許文献3のような構成にあっては、締着強度を一定にすることが難しく、締めすぎると屋根自体が変形するという問題があった。なお、屋根板の裏面側にタイトフレームなど吊子が存在する箇所では、吊子が裏面側から支持しているために問題とならないが、折板屋根はタイトフレームの取付けピッチが広いため、タイトフレーム間にも支持部材を取り付ける必要がある。この場合、折板の裏面側は空間であるため、前述のように締着が一定にならないという問題が生ずるのである。特に嵌合やハゼ締めによって折板を取り付けている場合、板厚が1.0mm前後であるため、締め込むことによって変形を生ずる恐れがある。
さらに、前記特許文献4(,5)のような構成では、左側部材2A及び右側部材2Bともに上方から順に第2係止部26,27、次に下部水平片23,23'、続いて第1係止部24,25が形成される構成であり、ハゼ部を挟着状に係止する第2係止部26,27は、ハゼ部の内側と外側に包持状に取り付けられている。そのため、ハゼ部等に変形(原因は様々)があった場合に、(強制的に取り付けることになるが)、その締着によって、ハゼ部全体に影響を及ぼし、屋根材としての各種性能が低下する恐れがあった(変形等の懸念がある場合は十分な対策をとる必要があった)。また、屋根材の肩部に取付材の水平片23,23'が面で当接しているため、屋根材の凹状部、凸状部に変形があった場合も同様である。また、前記特許文献3も同様である。
そこで、本発明は、新設、既設を問わず建築物の屋根等の外装面に施工される多種の縦葺き(縦張り)外装構造に、荷重(応力)を集中させずに分散させることができ、そのため取付け部位を変形などさせることがなく、取付安定性が極めて高い取付部材を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、外装面を構成する左右の外装材の接続部分、及び外装材自体に取り付けられる取付部材であって、前記外装材は、立上り部に流れ方向に沿って側方へ突出状の横凸部又は側方へ没入状の横凹部を備え、その敷設状態にて隣接する外装材の側端縁にて凸状部を形成するものであり、前記凸状部の上方及び左右の何れか一方に配する上方部材と、該上方部材と回動自在に枢着されて前記凸状部の左右の他方に配される下方部材と、該下方部材に取り付けられて前記上方部材を貫通する取付ボルトと、該取付ボルトの先端に螺合される締着ナットとからなり、前記上方部材及び前記下方部材には、前記横凸部又は前記横凹部に係止する第1係止部と、前記凸状部に係止する第2係止部とをそれぞれ備え、回動自在に枢着した前記上方部材及び前記下方部材にて、前記凸状部及び前記横凸部又は前記横凹部をそれぞれ左右から挟むように配設した状態で、前記締着ナットを締め付けることにより、前記取付部材を一体化させて前記取付ボルトを前記上方部材の上に起立させると共に、前記上方部材及び前記下方部材を前記凸状部及び前記横凸部又は前記横凹部にそれぞれ挟着状に取り付けることを特徴とする取付部材に関するものである。
また、本発明は、前記取付部材において、外装材の横凸部及び横凹部に包持状に係止する第1係止部が備えられていることを特徴とする取付部材をも提案する。
また、本発明は、前記取付部材において、第2係止部は、水平状から下方へ延在することを特徴とする取付部材をも提案する。
また、本発明は、前記取付部材において、上方部材及び下方部材には、水平状片の裏面に外装材と接触する凸部を有することを特徴とする取付部材をも提案する。
本発明の取付部材は、回動自在に枢着した上方部材及び下方部材にて、隣接する外装材の側端縁にて形成される接続部分である凸状部及び外装材自体である立上り部に流れ方向に沿って側方へ突出状の横凸部又は側方へ没入状の横凹部を、それぞれ左右から挟むように配設した状態で、前記締着ナットを締め付けることにより、当該取付部材を一体化させて取付ボルトを上方部材の上に起立させると共に、上方部材及び下方部材を凸状部及び横凸部又は横凹部にそれぞれ挟着状に取り付けることができる。
したがって、特に締着ナットの締め付け作業は上方からの作業であるから極めて容易に行うことができ、荷重(応力)を集中させずに分散させることができ、そのため取付け部位を変形などさせることがなく、取付安定性が極めて高いものである。
また、外装材の横凸部及び横凹部に包持状に係止する第1係止部が備えられている場合には、取付部材を近接する二箇所で確実に保持することができ、取付安定性が極めて高いものである。
また、第2係止部は、水平状から下方へ延在する場合には、ハゼ部の基端を確実に押さえる(挟持する)ことができる。また、異なる屋根形状(ハゼ形状)にも対応でき、汎用性も広いものである。
また、上方部材及び下方部材には、水平状片の裏面に外装材と接触する凸部を有する場合には、該凸部が外装材に接触し、外装材の横凸部、横凹部に変形があっても、係止を確実かつ安定的に行える。なお、第2係止部を水平状片から下げた場合も、第1係止部が確実かつ安定的に係合する。よって、外装材の状態に影響を受けることなく第1係止部、第2係止部で確実に取り付けることができる。
(a)本発明の第1実施例の取付部材を外装面に取り付けた状態を示す正面図、(b)その側面図である。 (a)第1実施例の取付部材を構成する上方部材及び締着ナットを示す正面図、(b)取付部材を構成する下方部材及び取付ボルトを示す正面図、(c)外装面を示す正面図、(d)取付傾斜片に対して補助部品及びケーブル用金具を取り付けた状態を示す正面図である。
本発明の取付部材の取付対象である外装材は、立上り部に流れ方向に沿って側方へ突出状の横凸部又は側方へ没入状の横凹部を備え、その敷設状態にて隣接する外装材の側端縁にて凸状部を形成するものである。
前記凸状部は、後述する図示実施例に示すように外装材の側縁を略垂直状に立ち上げてカシメて形成したものでも、その外側にキャップ状のカバー材を配したものでも、一方の側縁に他方の側縁を重合させて形成したものでもよく、特にその構成を限定するものではない。
また、前記横凸部は側方へ突出する形状であって、前記横凹部は側方へ没入する形状であって、外装材は、その何れか一方を備えていればよいが、後述する図示実施例のように横凸部及び横凹部からなる肩状部を備えているものであってもよい。
前記外装材に取り付ける取付部材は、隣接する外装材の側端縁にて形成される凸状部の上方及び左右の何れか一方に配する上方部材と、該上方部材と回動自在に枢着されて前記凸状部の左右の他方に配される下方部材と、該下方部材に取り付けられて前記上方部材を貫通する取付ボルトと、該取付ボルトの先端に螺合される締着ナットとからなる。
そして、これらの上方部材及び下方部材には、前記横凸部又は前記横凹部に係止する第1係止部と、前記凸状部に係止する第2係止部とがそれぞれに備えられている。
前記上方部材は、前述のように前記凸状部の上方及び左右の何れか一方に配する部材であって、取付ボルトが貫通するものでもあり、前記横凸部又は前記横凹部に係止する第1係止部と、前記凸状部に係止する第2係止部とを備えるものである。
「前記凸状部の上方及び左右の何れか一方に配する部材であ」るという構成は、凸状部の上方に配置される上面部と、凸状部の左右の一方に配置される側面部とを有する構成であることを示している。
また、「取付ボルトが貫通するもの」であるという構成は、上面部に取付ボルトが貫通する孔が形成されている構成であることを示している。
さらに、「前記横凸部又は前記横凹部に係止する第1係止部と、前記凸状部に係止する第2係止部とを備える」という構成としては、後述する図示実施例のように、例えば前記側面部の下端に、先端に(前記凸状部に係止する)第2係止部が設けられる内側延在部、先端に(前記横凸部又は前記横凹部に係止する)第1係止部が設けられる外側延在部、が形成される構成が望ましい。
また、前記下方部材は、前述のように前記凸状部の左右の他方に配されるものであって、取付ボルトが取り付けられているものでもあり、前記横凸部又は前記横凹部に係止する第1係止部と、前記凸状部に係止する第2係止部とを備えるものである。
「前記凸状部の左右の他方に配される」という構成は、凸状部の左右の他方に配置される側面部とを有する構成であることを示している。
また、「取付ボルトが取り付けられている」という構成は、取付ボルトが取り付けられる保持部を備える作動部を有する構成である。
さらに、「前記横凸部又は前記横凹部に係止する第1係止部と、前記凸状部に係止する第2係止部とを備える」という構成としては、前記上方部材と同様であるが、後述する図示実施例のように、例えば前記側面部の下端に、先端に(前記凸状部に係止する)第2係止部が設けられる内側延在部、先端に(前記横凸部又は前記横凹部に係止する)第1係止部が設けられる外側延在部、が形成される構成が望ましい。
また、前記上方部材と前記下方部材とは、前述のように回動自在に枢着されている構成であり、後述する図示実施例のように前記上方部材の上面部の先端、前記下方部材の側面部の上端に、両部材を回動自在に枢着するヒンジ構造(軸受部及び軸部)を形成していることが望ましい。
なお、前記上方部材及び前記下方部材の各部位は、特にその形状等を限定するものではない。前記上方部材の上面部は、各種外設部材等を載置することが多いので、後述する図示実施例のように略平坦状に形成することが望ましい。
前記上方部材及び前記下方部材の側面部は、前記凸状部の左右に対向状に配置されるものであれば、縦面状でも傾斜面状でもよい。
前記下方部材の作動部は、後述する図示実施例のように側面部の内面側の上方に延設状に設けることが望ましく、この作動面部に設けられる保持部に取付ボルトが保持されるので、その組付状態では取付ボルトの通孔が形成されている上方部材の上面部の裏面側に重合状に臨んでいる構成が望ましい。
前記保持部は、取付ボルトの頭部を保持してネジ部分を上方へ倒立状に起立させるものであればよい。
前記上方部材及び前記下方部材に設けられる第1係止部は、立上り部に流れ方向に沿って側方へ突出状の横凸部又は側方へ没入状の横凹部に係止されるものであれば、特にその形状等を限定するものではなく、隣接する立上り部にて形成される略山状部分の左右両面に横凸部又は横凹部は存在するので、略山状部分を上方部材及ぶ下方部材にて両側方から挟着状に係止するものとなる。
後述する図示実施例では横凸部と横凹部とが上下に連続して形成される肩状部を設けた構成であるため、この肩状部に係止する第1係止部は、横凹状部と横凸状部とを有する構成として包持状に係止することが望ましい。
なお、この第1係止部は、後述する図示実施例では、前記側面部の下端から外側に延在する外側延在部に設けられるが、この外側延在部の構成は、特に限定するものではない。後述する図示実施例では左右対称状の立上り部で形成される略山状部分の左右の肩状部に取り付けるので、この外側延在部も上方部材及び下方部材に対称状に設けられる。
前記上方部材及び前記下方部材に設けられる第2係止部は、隣接する外装材の側端縁にて形成される凸状部に係止されるものであれば、特にその形状等を限定するものではなく、両側方から挟着状に係止されるものとなる。
後述する図示実施例では外装材の立上り部に略水平状部分を介して起立状に凸状部を設けた構成であり、この凸状部に係止する第2係止部を突出横片状に形成し、より具体的には凸状部の起立状の基端を挟着状に係止する構成とした。
なお、この第2係止部は、後述する図示実施例では、前記側面部の下端から内側に延在する内側延在部に設けられるが、この内側延在部の構成は、特に限定するものではない。後述する図示実施例では凸状部自体の形状は左右非対称状であるが、左右対称状の立上り部で形成される略山状部分の凸状部の起立状の基端に取り付けるので、この内側延在部も上方部材及び下方部材に対称状に設けられる。
後述する図示実施例では、前述のように上方部材及び下方部材のそれぞれの側面部の下端から内側へ延在する内側延在部の先端に設ける前記第2係止部を水平状から下方へ延在するように形成している。即ち図示実施例では、各第2係止部を略水平状の内側延在部の端縁に下り段差を介して更に外側へ延在して形成したので、外装材のハゼ部、横凹部、横凸部等に変形等があってもハゼ部の基端を確実に押さえる(挟持する)ことができる。また、異なる屋根形状(ハゼ形状)にも対応でき、汎用性も広いものである。
さらに、後述する図示実施例では、上方部材及び下方部材のそれぞれの側面部の下端から外側へ延在する外側延在部(水平状片)の裏面に外装材と接触する凸部を設けている。そのため、該凸部が外装材に接触し、外装材の横凸部、横凹部に変形があっても、係止を確実かつ安定的に行える。また、第2係止部を水平状片から下げた場合も、第1係止部が確実かつ安定的に係合する。よって、外装材の状態に影響を受けることなく第1係止部、第2係止部で確実に取り付けることができる。
また、後述する図示実施例では、凸状部(の基端)に第2係止部を挟着状に係止させると、凸状部(の基端)に先端を突き合わせる状態で左右に内側延在部が延在する状態となるので、肩状部に第1係止部を強固に外側から包持状に係止することができる。そのため、タイトフレームなどの吊子が存在しない箇所でも肩状部を変形させることなく係止することができる。言い換えれば、凸状部(の基端)に第2係止部を挟着状に係止する構成がない場合には、肩状部に第1係止部を係止する際に肩状部の変形を生じてしまう。そして、外装材は、同一高さレベルに存在して近接する二箇所で確実に保持されるため、取付安定性が極めて高い(取付強度がいっそう高い)。
なお、前記取付ボルトは、この取付部材における「取付部」を形成するものである。前述のように下方部材に取り付けられ、上方部材を貫通するものであるから、上方部材と下方部材との連結部材としても作用する。この取付ボルト自体は、通常の六角ボルト等が利用される。
また、前記締着ナットは、上方から前記取付ボルトに締め付けることにより、上方部材と下方部材を一体的に固定すると共に、各部材に設けた第1係止部、第2係止部を横凸部又は横凹部の外側、凸状部の基端に配置させるので、取付部材を一体化して取り付け、取付ボルトを上方部材の上に起立させる作用を果たす。この締着ナット自体は、通常の六角ナット等が利用される。
このような構成を有する上方部材及び下方部材を、施工(取り付ける)する手順としては、まず前記ヒンジ構造にて回動自在に枢着している状態で、前記外装面の凸状部、横凸部又は横凹部にそれぞれ臨ませる。
なお、この時には、下方部材の保持部には取付ボルトを保持させ、上方部材の上面部の通孔に挿通させておくが、締着ナットを緩く嵌め付けているに過ぎないので、上方部材及び下方部材は左右に拡開可能である。
次に、この状態で上面部の上から締着ナットを緩く締め付けると、取付ボルトの下端(頭部)にて作動面部が上方へ引っ張り上げられて上面部に近づき、それに伴って下方部材が回動し、横凸部又は横凹部の左右には第1係止部が近づき、凸状部の左右には第2係止部が近づく。
この状態で上面部の上から締着ナットを更に強く締め付けると、取付ボルトの下端(頭部)にて作動面部が上方へ引っ張り上げられて上面部に重合状に近づき、それに伴って下方部材がより大きく回動し、横凸部又は横凹部の左右には第1係止部が近接状に臨むものとなり、凸状部の左右には第2係止部が近接状に臨むものとなる。
そして、締着ナットを十分に締め付けると、取付ボルトにより作動面部が上方へ引っ張り上げられて上面部に重合状になり、横凸部又は横凹部の左右には第1係止部が挟着状に係止し、凸状部の左右には第2係止部が挟着状に係止する状態でこの取付部材が一体的に取り付けられる。
なお、取付ボルトは、上方部材の上に倒立状に起立されるものとなる。
この取付部材は、前述のように各種の外設部材や外設構造を取り付けるための支持土台となる支持部材等を取り付けるものでもよく、それらの構成については特に限定するものではなく、例えば前記外設部材としては、太陽電池パネルや緑化パネル(構造)、或いは新設の屋根材(構造)等の屋根面の大きな面積を占めるものであっても、雪止め金具や避雷針、アンテナ等の部分的に設けるものであってもよい。また、太陽電池パネルにおいても、太陽電池モジュールの周縁にフレーム材を配したものも、太陽電池を外装材に一体的に設けたものであってもよくその構成は特に問わない。
また、外設部材や外装構造を支持する支持部材としては、前記取付部材の取付ボルトに直接的に取り付けてもよいし、補助部材を介して間接的に取り付けてもよい。この支持部材は、特にその形状や構成等を限定するものではない。
なお、この取付部材には、前記外設部材等を取り付けた際に補助部品を取り付けるための部位を適宜に設けても良い。例えば後述する図示実施例のように太陽電池パネルから延在するケーブルを収容、保持するための金具等を取り付ける取付傾斜片を設けるようにしても良い。
図1(a),(b)に示す本発明の取付部材1の第1実施例は、隣接する外装材6の側端縁にて形成される凸状部6aの上方及び左右の何れか一方に配する上方部材2と、該上方部材2と回動自在に枢着されて前記凸状部6aの左右の他方に配される下方部材3と、該下方部材3に取り付けられて前記上方部材2を貫通する取付ボルト4と、該取付ボルト4の先端に螺合される締着ナット5とからなる構成である。
前記外装材6は、立上り部62に流れ方向に沿って側方へ突出状の横凸部621又は側方へ没入状の横凹部622を備え、その敷設状態にて隣接する外装材4の側端縁にて凸状部6aを形成するものである。
この第1実施例における外装材6は、略平坦状の面板部61の左右を立ち上げて立上り部62,62を有するものであって、該立上り部62の上端に横凸部621と横凹部622からなる肩状部6bが形成され、さらに中程に下り段差を有する横面部63を介して起立状に凸状部6aが形成されている。なお,この凸状部6aは、左右の横面部63,63の先端を立ち上げて長さが異なる起立状片の上端をそれぞれ内側へ折り返し、それぞれの起立状片を重合させると共に内側へカシメて略く字状に形成したものである。
前記取付部材1を構成する上方部材2は、図2(a)に示すように孔211を備えて前記凸状部6aの上方に配置される横面状の上面部21と、該上面部21の端縁から下方へ延在して前記凸状部6aの側方に配置される縦面状の側面部22と、該側面部22の下端から内側に延在して先端に第2係止部241が設けられる内側延在部24と、前記側面部22の下端から外側に延在して先端に第1係止部231,232が設けられる外側延在部23とを備える構成である。
なお、前記第1係止部231,232は、前記肩状部6bに係止する部位であるから、肩状部6bを構成する横凸部621に係止する凹状部分231と、横凹部622に係止する凸状部分232を併せて第1係止部とした。
また、前記第2係止部241は、前記凸状部6aの基端に係止する部位であり、突出横片状に形成した。
前記上方部材2の端部には、図2(d)に示すケーブル用金具7を取り付けるための取付傾斜片25が設けられている。なお、前記ケーブル用金具7は、図示しない太陽電池モジュールから延在するケーブルを収容、保持するための金具であり、図中に符号8で示す金具は、前記取付傾斜片25に掛合状に取り付けて前記ケーブル用金具7を固定する補助部品を示す。
前記取付部材1を構成する下方部材3は、図2(b)に示すように前記凸状部6aの側方に配置される縦面状の側面部31と、該側面部31の内面側の上方に延設状に形成される横面状の作動部32と、前記側面部31の下端から内側に延在して先端に第2係止部341が設けられる内側延在部34と、前記側面部31の下端から外側に延在して先端に第1係止部331,332が設けられる外側延在部33とを備える構成である。
なお、前記第1係止部331,332は、前記肩状部6bに係止する部位であるから、肩状部6bを構成する横凸部621に係止する凹状部分331と、横凹部622に係止する凸状部分332を併せて第1係止部とした。
また、前記第2係止部341は、前記凸状部6aの基端に係止する部位であり、突出横片状に形成した。
また、前記上方部材2の上面部21の先端には軸受部212が設けられ、前記下方部材3の側面部31の上端には軸部311が設けられ、これらの軸受部212及び軸部311にてヒンジ構造を形成しているので、両部材は、回動自在に枢着されている構成である。
また、前記下方部材3の作動部32は、前述のように側面部31の内面側の上方に延設状に設けられているが、該作動部32には取付ボルト4の取付孔縁に、ひじり状の下端を有する垂下片が複数形成されて保持部321を形成している。この保持部321には、取付ボルト4の頭部41を保持し、ネジ部分42を上方へ倒立状に起立させる。
前記取付ボルト4は、前述のように前記下方部材3の作動部32に取り付けられ、前記上方部材2を貫通するものであるから、上方部材2と下方部材3との連結部材としても作用する。この取付ボルト4としては、汎用の六角ボルトを用いた。
前記締着ナット5は、上方から前記取付ボルト4に締め付けることにより、前記上方部材2と前記下方部材3を一体的に固定すると共に、各部材2,3に設けた第1係止部231,232,331,332、第2係止部241,341を前記肩状部6bの外側、凸状部6aの基端に配置させるので、取付部材1を一体化して取り付け、取付ボルト4を上方部材2の上に起立させる作用を果たす。この締着ナット5としては、汎用の六角ナットを用いた。
なお、この第1実施例では左右対称状の立上り部62,62の肩状部6b,6bに取り付けるので、前記上方部材2の外側延在部23と前記下方部材3の外側延在部33は対称状に形成されており、それらの先端に設けられる前記第1係止部231,232と前記第1係止部331,332も対称状に形成されている。
また、この第1実施例では、凸状部6a自体の形状は左右非対称状であるが、左右対称状の立上り部62,62で形成される略山状部分の凸状部6aの起立状の基端に取り付けるので、前記上方部材2の内側延在部24と前記下方部材3の内側延在部34は左右対称状に形成されており、それらの先端に設けられる前記第2係止部241と前記第2係止部341も対称状に、水平状から下方へ延在するように形成されている。
さらに、この第1実施例では、上方部材2及び下方部材3の各外側延在部23,33の先端に設けた前記第1係止部231,232,331,332を内向き凹状に、各内側延在部24,34の先端に設けた前記第2係止部241,341を外向き凸状に形成している。
そのため、凸状部6aの基端に両部材2,3の第2係止部241,341を挟着状に係止させると、凸状部6aの基端に先端を突き合わせる状態で左右に内側延在部24.34が延在する状態となるので、肩状部6bに第1係止部231,232,331,332を強固に外側から包持状に係止することができる。したがって、タイトフレームなどの吊子が存在しない箇所でも肩状部6bを変形させることなく係止することができる。そして、外装材4は、同一高さレベルに存在して近接する二箇所6a,6bで確実に保持されるため、取付安定性が極めて高いものである。
さらに、この第1実施例では、上方部材2及び下方部材3の各外側延在部(水平状片)23,33の裏面に外装材4と接触する凸部233,333を設けている。
そのため、該凸部233,333が外装材4に接触し、外装材4の横凸部621,横凹部622に変形があっても、係止を確実かつ安定的に行える。なお、第2係止部241,341を水平状片から下げても第1係止部231,232,331,332も確実かつ安定的に係合する。凸部233,333が無いと取付部材1が下方へズレてしまう。よって、外装材4の状態に影響を受けることなく第1係止部231,231,331,332、第2係止241,341部で確実に取り付けることができる。
このような構成を有する上方部材2及び下方部材3を、施工する手順を以下に示す
まず前記ヒンジ構造(212,311)にて回動自在に枢着している状態で、前記外装面の凸状部6a、肩状部6b(横凸部621又は横凹部622)にそれぞれ臨ませる。
この時には、下方部材3の保持部321には取付ボルト4を保持させ、上方部材2の上面部21の孔211に挿通させておくが、締着ナット5を緩く嵌め付けているに過ぎないので、上方部材2及び下方部材3は左右に拡開可能である。
次に、この状態で上面部21の上から締着ナット5を緩く締め付けると、取付ボルト4の下端(頭部41)にて作動部32が上方へ引っ張り上げられて上面部21に近づき、それに伴って下方部材3が回動し、肩状部6b(横凸部621又は横凹部622)の左右には第1係止部231,232,331,332が近づき、凸状部6aの左右には第2係止部241,341が近づく。
この状態で上面部21の上から締着ナット5を更に強く締め付けると、取付ボルト4の下端(頭部41)にて作動部32が上方へ引っ張り上げられて上面部21に重合状に近づき、それに伴って下方部材3がより大きく回動し、肩状部6b(横凸部621又は横凹部622)の左右には第1係止部231,232,331,332が近接状に臨むものとなり、凸状部6aの左右には第2係止部241,341が近接状に臨むものとなる。
そして、締着ナット5を十分に締め付けると、取付ボルト4により作動部32が上方へ引っ張り上げられて上面部21に重合状になり、肩状部6b(横凸部621又は横凹部622)の左右には第1係止部231,232,331,332が挟着状に係止し、凸状部6aの左右には第2係止部241,341が挟着状に係止する状態でこの取付部材1が一体的に取り付けられる。
なお、取付ボルト4は、上方部材2の上に倒立状に起立されるものとなる。
このように本発明の取付部材1は、回動自在に枢着した上方部材2及び下方部材3にて、隣接する外装材4,4の側端縁にて形成される凸状部6a及び立上り部42に流れ方向に沿って側方へ突出状の横凸部621又は側方へ没入状の横凹部622を、それぞれ左右から挟むように配設した状態で、前記締着ナット5を締め付けることにより、当該取付部材1を一体化させて取付ボルト4を上方部材2の上に起立させると共に、上方部材2及び下方部材3を凸状部6a及び横凸部621又は横凹部622にそれぞれ挟着状に取り付けることができる。
したがって、特に締着ナット5の締め付け作業は上方からの作業であるから極めて容易に行うことができ、荷重(応力)を集中させずに分散させることができ、そのため取付け部位(例えば肩状部6b等)を変形などさせることがなく、取付安定性が極めて高いものである。
1 取付部材
2 上方部材
21 上面部
22 側面部
23 外側延在部
231 第1係止部(凹状部分)
232 第1係止部(凸状部分)
233 凸部
24 内側延在部
241 第2係止部
25 取付傾斜片
3 下方部材
31 側面部
32 作動部
321 保持部
33 外側延在部
331 第1係止部(凹状部分)
332 第1係止部(凸状部分)
333 凸部
34 内側延在部
341 第2係止部
4 取付ボルト
41 頭部
5 締着ナット
6 外装材
6a 凸状部
6b 肩状部
61 面板部
62 立上り部
621 横凸部
622 横凹部
63 横面部
7 ケーブル用金具
8 補助部品

Claims (4)

  1. 外装面を構成する左右の外装材の接続部分、及び外装材自体に取り付けられる取付部材であって、
    前記外装材は、立上り部に流れ方向に沿って側方へ突出状の横凸部又は側方へ没入状の横凹部を備え、その敷設状態にて隣接する外装材の側端縁にて凸状部を形成するものであり、
    前記凸状部の上方及び左右の何れか一方に配する上方部材と、該上方部材と回動自在に枢着されて前記凸状部の左右の他方に配される下方部材と、該下方部材に取り付けられて前記上方部材を貫通する取付ボルトと、該取付ボルトの先端に螺合される締着ナットとからなり、
    前記上方部材及び前記下方部材には、前記横凸部又は前記横凹部に係止する第1係止部と、前記凸状部に係止する第2係止部とをそれぞれ備え、
    回動自在に枢着した前記上方部材及び前記下方部材にて、前記凸状部及び前記横凸部又は前記横凹部をそれぞれ左右から挟むように配設した状態で、前記締着ナットを締め付けることにより、前記取付部材を一体化させて前記取付ボルトを前記上方部材の上に起立させると共に、前記上方部材及び前記下方部材を前記凸状部及び前記横凸部又は前記横凹部にそれぞれ挟着状に取り付けることを特徴とする取付部材。
  2. 外装材の横凸部及び横凹部に包持状に係止する第1係止部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の取付部材。
  3. 第2係止部は、水平状から下方へ延在することを特徴とする請求項1又は2に記載の取付部材。
  4. 上方部材及び下方部材には、水平状片の裏面に外装材と接触する凸部を有することを特徴とする請求項1〜3に記載の取付部材。
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