JP5418863B1 - トイレ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】便座および便蓋の少なくともいずれかの開閉動作の信頼性を向上させることができるトイレ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】便座および便蓋の少なくともいずれかと、孔部を有するケーシングと、一部が前記ケーシングの内部に設けられ前記一部とは異なる他の一部が前記ケーシングの外部へ突出し前記便座および前記便蓋の少なくともいずれかと係合される軸と、を有するダンパ装置と、便器の上部に固定されるピンと、を備え、前記ダンパ装置は、前記ピンが前記孔部に挿入されることにより直接的に前記ピンに固定されることを特徴とするトイレ装置が提供される。
【選択図】図1
【解決手段】便座および便蓋の少なくともいずれかと、孔部を有するケーシングと、一部が前記ケーシングの内部に設けられ前記一部とは異なる他の一部が前記ケーシングの外部へ突出し前記便座および前記便蓋の少なくともいずれかと係合される軸と、を有するダンパ装置と、便器の上部に固定されるピンと、を備え、前記ダンパ装置は、前記ピンが前記孔部に挿入されることにより直接的に前記ピンに固定されることを特徴とするトイレ装置が提供される。
【選択図】図1
Description
本発明の態様は、一般的に、トイレ装置に関する。
トイレ装置は、一般的に、便座および便蓋の少なくともいずれかを備える。便座および便蓋は、便器に対して開閉自在に軸支されている。
便座および便蓋の少なくともいずれかをゆっくりと旋回させ閉じるために、ダンパ装置を備える便座ヒンジがある(特許文献1)。特許文献1に記載された便座ヒンジでは、アダプタおよびダンパ装置が、便蓋または便座のための旋回軸を形成している。
便座および便蓋の少なくともいずれかをゆっくりと旋回させ閉じるために、ダンパ装置を備える便座ヒンジがある(特許文献1)。特許文献1に記載された便座ヒンジでは、アダプタおよびダンパ装置が、便蓋または便座のための旋回軸を形成している。
特許文献1に記載されたアダプタは、ダンパ装置とは別の部材として設けられている。アダプタは、一端部に形成された凹部を有する。ダンパ装置は、アダプタの凹部に嵌合する突起部を有する。ダンパ装置の突起部がアダプタの凹部と嵌合することで、ダンパ装置の回転が抑制されている。しかし、アダプタがダンパ装置とは別の部材として設けられているため、凹部と突起部との間に隙間やいわゆる「がた」が生ずるおそれがある。そのため、便座および便蓋の少なくともいずれかの開閉動作の信頼性を向上させることが困難であるという問題がある。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、便座および便蓋の少なくともいずれかの開閉動作の信頼性を向上させることができるトイレ装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、便座および便蓋の少なくともいずれかと、孔部を有するケーシングと、一部が前記ケーシングの内部に設けられ前記一部とは異なる他の一部が前記ケーシングの外部へ突出し前記便座および前記便蓋の少なくともいずれかと係合される軸と、を有するダンパ装置と、便器の上部に固定され前記上部から上方へ向かって突出するピンと、を備え、前記ダンパ装置は、前記便座および前記便蓋の少なくともいずれかのヒンジ部に挿入されて前記ヒンジ部に支持され、前記ピンが前記ヒンジ部に設けられた長孔を通して前記孔部に挿入されることにより直接的に前記ピンに固定されることを特徴とするトイレ装置である。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記軸が前記外部へ突出した側とは反対の側の端部において前記ケーシングと係合され、前記ピンと前記ダンパ装置との固定を解除する操作部をさらに備えたことを特徴とするトイレ装置である。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記軸が前記外部へ突出した側とは反対の側の端部において前記ケーシングと係合され、前記ピンと前記ダンパ装置との固定を解除する操作部をさらに備えたことを特徴とするトイレ装置である。
このトイレ装置によれば、ダンパ装置とピンとの間に介在する部材はなく、ダンパ装置は、直接的にピンに固定される。そのため、各部材の間における隙間やいわゆる「がた」を抑えることができる。これにより、便座および便蓋の少なくともいずれかの開閉動作の信頼性を向上させることができる。また、トイレ装置の部品点数を削減することができる。
本発明の態様によれば、便座および便蓋の少なくともいずれかの開閉動作の信頼性を向上させることができるトイレ装置が提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置を表す模式的斜視図である。
図1(a)は、便蓋が開いた状態のトイレ装置を表す。図1(b)は、便蓋が閉じた状態のトイレ装置を表す。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトイレ装置を表す模式的斜視図である。
図1(a)は、便蓋が開いた状態のトイレ装置を表す。図1(b)は、便蓋が閉じた状態のトイレ装置を表す。
本実施形態にかかるトイレ装置は、便座および便蓋の少なくともいずれかを備える。便蓋は、必ずしも設けられていなくともよい。本実施形態の説明では、トイレ装置が便座および便蓋の両方を備える場合を例に挙げる。
図1(a)および図1(b)に表したトイレ装置10は、便座200と、便蓋300と、を備える。便座200と便蓋300とは、洋式腰掛便器(以下説明の便宜上、単に「便器」と称する)800の上部において、便器800に対して開閉自在にそれぞれ軸支される。トイレ装置10は、便器800を必ずしも備えていなくともよい。
図2は、本実施形態の回転減速装置を表す模式的断面図である。
図3は、比較例の回転減速装置を表す模式的断面図である。
図4は、他の比較例の回転減速装置を表す模式的断面図である。
図2は、図1(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図あるいは図1(b)に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。
図3および図4は、図1(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図あるいは図1(b)に表した切断面B−Bにおける模式的断面図にそれぞれ相当する。
図3は、比較例の回転減速装置を表す模式的断面図である。
図4は、他の比較例の回転減速装置を表す模式的断面図である。
図2は、図1(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図あるいは図1(b)に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。
図3および図4は、図1(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図あるいは図1(b)に表した切断面B−Bにおける模式的断面図にそれぞれ相当する。
図2に表したように、本実施形態の回転減速装置205は、ダンパ装置220を有する。ダンパ装置220は、便座200のヒンジ部201に支持され、ケーシング221と、軸227と、を有する。ケーシング221には、孔部223と、空洞部225と、が形成されている。
便器800の上部には、ピン210が固定されている。ピン210は、便器800の上部から上方へ向かって突出し、ダンパ装置220の孔部223に挿入されている。これにより、ダンパ装置220は、ピン210に固定されている。
軸227の一部は、空洞部225の内部に設けられている。軸227の他の一部は、ケーシング221の外部へ突出し、便座200または便蓋300と係合している。空洞部225の内部には、図示しない粘性オイルが封入されている。粘性オイルは、軸227の一方向(便座200および便蓋300が閉じる方向)への回転に対して抵抗を付与する回転抵抗手段として機能する。これにより、本実施形態の回転減速装置205は、便座200および便蓋300をそれぞれゆっくりと回転させ閉じることができる。
つまり、本実施形態の回転減速装置205では、回転あるいは移動する部材は、軸227である。ケーシング221は、回転したり移動したりすることなく、ピン210に固定されている。
ここで、図3に表した比較例の回転減速装置206について説明する。
図3に表した回転減速装置206は、ダンパ装置240と、アダプタ230と、を有する。ダンパ装置240およびアダプタ230は、便座200のヒンジ部201に支持されている。
図3に表した回転減速装置206は、ダンパ装置240と、アダプタ230と、を有する。ダンパ装置240およびアダプタ230は、便座200のヒンジ部201に支持されている。
アダプタ230には、孔部231と、凹部233と、が形成されている。便器800の上部には、ピン210が固定されている。ピン210は、便器800の上部から上方へ向かって突出し、アダプタ230の孔部231に挿入されている。これにより、アダプタ230は、ピン210に固定されている。
ダンパ装置240は、ケーシング241と、軸247と、を有する。ケーシング241には、凸部243と、空洞部245と、が形成されている。ダンパ装置240の凸部243は、アダプタ230の凹部233と係合している。これにより、ダンパ装置240は、アダプタ230に固定されている。
ダンパ装置240の他の構造は、図2に関して前述したダンパ装置220の構造と同様である。
ダンパ装置240の他の構造は、図2に関して前述したダンパ装置220の構造と同様である。
本比較例の回転減速装置206では、アダプタ230は、ピン210を介して便器800に固定されている。ダンパ装置240は、アダプタ230およびピン210を介して便器800に固定されている。つまり、ダンパ装置240は、ピン210に直接的には固定されておらず、アダプタ230を介して間接的にピン210に固定されている。この場合には、便座200および便蓋300の少なくともいずれかの開閉動作の信頼性を向上させることが困難である。これについては、後に詳述する。
図4に表した回転減速装置207は、ダンパ装置240と、アダプタ250と、を有する。ダンパ装置240およびアダプタ250は、便座200のヒンジ部201に支持されている。
アダプタ250には、第1の孔部251と、第2の孔部253と、が形成されている。第2の孔部253の底部(図4では第2の孔部253の右側の端部)には、凹部253aが形成されている。便器800の上部には、ピン210が固定されている。ピン210は、便器800の上部から上方へ向かって突出し、アダプタ250の第1の孔部251に挿入されている。これにより、アダプタ250は、ピン210に固定されている。
図4に表したダンパ装置240の構造は、図3に関して前述したダンパ装置240の構造と同様である。ダンパ装置240は、アダプタ250の第2の孔部253に挿入されている。つまり、ダンパ装置240は、アダプタ250に内蔵されている。ダンパ装置240の凸部243は、アダプタ250の凹部253aと係合している。これにより、ダンパ装置240は、アダプタ250の内部において固定されている。
本比較例の回転減速装置207では、アダプタ250は、ピン210を介して便器800に固定されている。ダンパ装置240は、アダプタ250およびピン210を介して便器800に固定されている。つまり、ダンパ装置240は、ピン210に直接的には固定されておらず、アダプタ250を介して間接的にピン210に固定されている。この場合、便座200および便蓋300の少なくともいずれかの開閉動作の信頼性を向上させるためには、改善の余地がある。
ここで、図3に関して前述した回転減速装置206および図4に関して前述した回転減速装置207において、便座200および便蓋300の少なくともいずれかの開閉動作について、図面を参照しつつ説明する。
図5は、アダプタの凹部とダンパ装置の凸部との関係を例示する模式的平面図である。 図6は、便蓋の任意角度における動作を説明する模式図である。
図5は、図3に表した矢視A1および図4に表した矢視A2の方向に回転減速装置をみたときのアダプタの凹部とダンパ装置の凸部との関係を例示する模式的断面図である。
図6(a)は、便蓋300を側方からみたときの任意角度を表す模式的平面図である。図6(b)は、便蓋300の開き角度と、便蓋300の開くときに必要なトルクと、の関係を例示するグラフ図である。
図5は、図3に表した矢視A1および図4に表した矢視A2の方向に回転減速装置をみたときのアダプタの凹部とダンパ装置の凸部との関係を例示する模式的断面図である。
図6(a)は、便蓋300を側方からみたときの任意角度を表す模式的平面図である。図6(b)は、便蓋300の開き角度と、便蓋300の開くときに必要なトルクと、の関係を例示するグラフ図である。
図3に関して前述したように、ダンパ装置240の凸部243は、アダプタ230の凹部233と係合している。図4に関して前述したように、ダンパ装置240の凸部243は、アダプタ250の凹部253aと係合している。ここでは、説明の便宜上、ダンパ装置240の凸部243がアダプタ230の凹部233と係合している場合を例に挙げて説明する。
具体的には、ダンパ装置240の凸部243は、アダプタ230の凹部233に挿入されている。ダンパ装置240は、アダプタ230とは別の部材である。そのため、凸部243と凹部233との間に隙間やいわゆる「がた」を生じさせることなく凸部243を凹部233と係合させることは困難である。例えば、図5に表した矢印A3のように、凸部243と凹部233との間には、隙間やいわゆる「がた」が生ずる。
図6(a)に表した矢印A11のように、使用者が便蓋300を開けると、便蓋300が反動で閉じる方向へ戻る場合がある。このとき、凸部243と凹部233との間における隙間などが比較的大きい場合には、図6(a)に表した矢印A12のように、便蓋300が中立維持位置Pよりも閉端(全閉の位置)の側へ戻る場合がある。図6(b)に表したように、便蓋300が中立維持位置Pに存在するときには、トルクはゼロとなる。つまり、便蓋300は、この位置あるいはこの角度で中立を維持できる。
便蓋300が中立維持位置Pよりも閉端の側へ戻ると、図6(a)に表した矢印A3のように、便蓋300は、閉端まで閉じる。
すなわち、凸部243と凹部233との間における隙間などが比較的大きい場合には、便蓋300が自然に開く領域(第2の領域)まで使用者が便蓋300を開いても、便蓋300は、反動により自然に閉じる領域(第1の領域)まで戻る場合がある。図5および図6に関して説明した便蓋300の動作は、便座200についても起こり得る。
すなわち、凸部243と凹部233との間における隙間などが比較的大きい場合には、便蓋300が自然に開く領域(第2の領域)まで使用者が便蓋300を開いても、便蓋300は、反動により自然に閉じる領域(第1の領域)まで戻る場合がある。図5および図6に関して説明した便蓋300の動作は、便座200についても起こり得る。
これに対して、本実施形態にかかるトイレ装置10の回転減速装置205では、ダンパ装置220は、アダプタ230、250を介することなく直接的にピン210に固定されている。つまり、アダプタ230、250は、設けられていない。言い換えれば、アダプタ230、250は、ダンパ装置220と一部品化されている。
これによれば、図3に関して前述したような、ダンパ装置240の凸部243と、アダプタ230の凹部233と、の係合構造は、存在しない。あるいは、図4に関して前述したような、ダンパ装置240の凸部243と、アダプタ250の凹部253aと、の係合構造は、存在しない。そのため、凸部243と凹部233との間および凸部243と凹部253aとの間には、隙間やいわゆる「がた」は生じない。これにより、便座200および便蓋300の開閉動作の信頼性を向上させることができる。また、トイレ装置10の部品点数を削減することができる。
次に、本実施形態の回転減速装置205およびダンパ装置220の具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、本実施形態の回転減速装置の具体例を例示する模式図である。
図8は、本実施形態のダンパ装置の具体例を例示する模式図である。
図7(a)は、本実施形態の回転減速装置の具体例を例示する模式的分解図である。図7(b)は、本実施形態の回転減速装置の具体例を例示する模式的斜視図である。
図8(a)は、本実施形態のダンパ装置の具体例を例示する模式的平面図である。図8(b)は、図8(c)に表した切断面C−Cにおける模式的断面図である。図8(c)は、図8(a)に表した矢視A3の方向にダンパ装置をみたときの模式的平面図である。図8(d)は、図8(a)に表した矢視A4の方向にダンパ装置をみたときの模式的平面図である。
図7は、本実施形態の回転減速装置の具体例を例示する模式図である。
図8は、本実施形態のダンパ装置の具体例を例示する模式図である。
図7(a)は、本実施形態の回転減速装置の具体例を例示する模式的分解図である。図7(b)は、本実施形態の回転減速装置の具体例を例示する模式的斜視図である。
図8(a)は、本実施形態のダンパ装置の具体例を例示する模式的平面図である。図8(b)は、図8(c)に表した切断面C−Cにおける模式的断面図である。図8(c)は、図8(a)に表した矢視A3の方向にダンパ装置をみたときの模式的平面図である。図8(d)は、図8(a)に表した矢視A4の方向にダンパ装置をみたときの模式的平面図である。
図7(a)に表したように、本具体例の回転減速装置205は、ダンパ装置220と、バネ部261と、操作部263と、キャップ部265と、を有する。
図7(a)および図8(d)に表したように、ダンパ装置220のケーシング221の端部であって、軸227が設けられた側とは反対の側の端部には、突起部222と、第1の貫通孔224aと、第2の貫通孔224bと、第3の貫通孔224cと、が設けられている。
図7(a)および図8(d)に表したように、ダンパ装置220のケーシング221の端部であって、軸227が設けられた側とは反対の側の端部には、突起部222と、第1の貫通孔224aと、第2の貫通孔224bと、第3の貫通孔224cと、が設けられている。
図8(c)および図8(d)に表したように、ケーシング221は、円柱形状あるいは円筒形状を有する。図8(b)に表したように、突起部222が設けられた側の端部には、ピン210が挿入される孔部223が設けられている。
バネ部261は、突起部222に支持された状態で、ケーシング221と操作部263との間に挟設される。
操作部263は、第1の係合部263aと、第2の係合部263bと、第3の係合部263cと、第4の係合部263dと、を有する。第1の係合部263aは、ケーシング221の第1の貫通孔224aに挿入される。第2の係合部263bは、ケーシング221の第2の貫通孔224bに挿入される。第3の係合部263cは、ケーシング221の第3の貫通孔224cに挿入される。これにより、操作部263は、ケーシング221との間にバネ部261を挟んだ状態でケーシング221と係合する。
操作部263は、第1の係合部263aと、第2の係合部263bと、第3の係合部263cと、第4の係合部263dと、を有する。第1の係合部263aは、ケーシング221の第1の貫通孔224aに挿入される。第2の係合部263bは、ケーシング221の第2の貫通孔224bに挿入される。第3の係合部263cは、ケーシング221の第3の貫通孔224cに挿入される。これにより、操作部263は、ケーシング221との間にバネ部261を挟んだ状態でケーシング221と係合する。
キャップ部265の外縁部には、孔部265aが設けられている。キャップ部265は、操作部263の第4の係合部263d(例えば突起部)が孔部265aと係合した状態で、操作部263の一端部に装着される。
図7(b)に表したように、操作部263がケーシング221と係合した状態では、バネ部261は、ケーシング221と操作部263との間に挟設され、圧縮応力を受けている。そのため、操作部263がケーシング221と係合した状態では、バネ部261は、操作部263を軸227とは反対の側へ付勢している。これについては、後に詳述する。
次に、本実施形態の便座および便蓋の取付方法と便座および便蓋の取り外し方法とについて、図面を参照しつつ説明する。
図9〜図16は、本実施形態の便座および便蓋の取付方法を説明する模式図である。
図17および図18は、本実施形態の便座および便蓋の取り外し方法を説明する模式図である。
図9〜図16は、本実施形態の便座および便蓋の取付方法を説明する模式図である。
図17および図18は、本実施形態の便座および便蓋の取り外し方法を説明する模式図である。
図9(a)に表した矢印A21のように、キャップ部265を操作部263の一端部に装着する。図9(b)および図9(c)に表したように、キャップ部265が操作部263の一端部に装着された状態では、操作部263の第4の係合部263dは、キャップ部265の孔部265aと係合している。図9(c)は、図9(b)に表した切断面D−Dにおける模式的断面図である。
続いて、図10(a)に表した矢印A22のように、キャップ部265が装着された操作部263をダンパ装置220に取り付ける。このとき、バネ部261をダンパ装置220の突起部222(図7(a)参照)に挿入し、ケーシング221と操作部263との間にバネ部261を挟設するように、操作部263をダンパ装置220に取り付ける。具体的には、図10(b)に表したように、操作部263の第1の係合部263aをケーシング221の第1の貫通孔224aに挿入する。操作部263の第2の係合部263bをケーシング221の第2の貫通孔224bに挿入する。操作部263の第3の係合部263cをケーシング221の第3の貫通孔224cに挿入する。
このとき、図10(c)に表したように、第1の係合部263aの先端部263eは、第1の貫通孔224aの段差部224dと係合する。図10(c)は、図10(b)に表した切断面E−Eにおける模式的断面図である。これは、第2の係合部263bと第2の貫通孔224bとの係合関係についても同様である。これにより、操作部263がダンパ装置220から外れることを防止できる。
続いて、図11(a)に表した矢印A23および矢印A24に表したように、回転減速装置205を便座200のヒンジ部201に挿入する。図11(a)および図11(b)に表したように、回転減速装置205をヒンジ部201に挿入する際には、軸227を便座200の外側へ向ける。回転減速装置205をヒンジ部201に挿入する際には、操作部263を便座200の内側へ向ける。図11(b)は、図11(a)に表した切断面F−Fにおける模式的断面図である。なお、本実施形態の便座200は、2つのヒンジ部201を有する。
続いて、図12に表した矢印A25のように、いずれか一方のヒンジ部201に第1のリング280を挿入する。図12に表した矢印A26のように、いずれか他方のヒンジ部201に第2のリング290を挿入する。
第1のリング280は、径外方向へ突出した第1の突出部281と、中央部に設けられた第1の挿通穴283と、を有する。本実施形態の第1のリング280は、2つの第1の突出部281を有する。第1のリング280の主面285に対して垂直方向に第1のリング280をみたときに、第1の挿通穴283は、円形状を有する。
第2のリング290は、径外方向へ突出した第2の突出部291と、中央部に設けられた第2の挿通穴293と、を有する。本実施形態の第2のリング290は、3つの第2の突出部291を有する。第2の挿通穴293は、平面形状の側壁297を有する。
第1のリング280が有する第1の突出部281の数は、2つに限定されるわけではない。第2のリング290が有する第2の突出部291の数は、3つに限定されるわけではない。但し、第1の突出部281の数は、第2の突出部291の数とは異なることが好ましい。これによれば、第1のリング280および第2のリング290のそれぞれを誤った方のヒンジ部201に挿入すること(誤挿入)を防止できる。
すなわち、便座200のいずれか一方のヒンジ部201には、第1のリング280の第1の突出部281に対応する図示しない凹部が設けられている。これにより、第1のリング280をいずれか一方のヒンジ部201に挿入すると、第1のリング280の回転が抑制される。便座200のいずれか他方のヒンジ部201には、第2のリング280の第2の突出部291に対応する図示しない凹部が設けられている。これにより、第2のリング290をいずれか他方のヒンジ部201に挿入すると、第2のリング290の回転が抑制される。
第1のリング280の第1の挿通穴283の内径は、軸227の外径よりも大きい。軸227は、第1の挿通穴283の内部において回転(空転)することができる。言い換えれば、第1のリング280は、軸227から力を受けることなく、便座200の回転に伴って回転することができる。
第2のリング290の側壁297同士の間の間隔D1は、軸227の側部227a(図8(c)参照)同士の間の間隔D2と略同じである。あるいは、第2のリング290の側壁297同士の間の間隔D1は、軸227の側部227a(図8(c)参照)同士の間の間隔D2よりも長い。そのため、第2のリング290をヒンジ部201に挿入し、軸227を第2の挿通穴293に挿入すると、軸227は、第2の挿通穴293と係合する。第2のリング290が便座200の回転に伴って回転すると、軸227は、第2のリング290の側壁297から力を受けて回転する。これにより、軸227は、第2のリング290を介して便座200と係合する。
続いて、図13(a)に表した矢印A27および矢印A28のように、便蓋300のヒンジ部301を便座200のヒンジ部201の外側に取り付ける。本実施形態の便蓋300は、2つのヒンジ部301を有する。図14(a)に表したように、第1のリング280を便座200のヒンジ部201に挿入した側の便蓋300のヒンジ部301は、孔部303を有する。孔部303は、平面形状の側壁305を有する。図14(b)に表したように、第2のリング290を便座200のヒンジ部201に挿入した側の便蓋300のヒンジ部301は、孔部307を有する。ヒンジ部301の主面309に対して垂直方向にヒンジ部301をみたときに、孔部307は、円形状を有する。
孔部303の側壁305同士の間の間隔D3は、軸227の側部227a(図8(c)参照)同士の間隔D2と略同じである。あるいは、孔部303の側壁305同士の間の間隔D3は、軸227の側部227a(図8(c)参照)同士の間隔D2よりも長い。そのため、図13(c)に表したように、便蓋300のヒンジ部301を便座200のヒンジ部201の外側に取り付け、軸227を孔部303に挿入すると、軸227は、孔部303と係合する。図13(c)は、図13(b)に表した切断面G−Gにおける模式的断面図である。前述したように、第1のリング280は、軸227から力を受けることなく回転できる。言い換えれば、軸227は、第1のリング280から力を受けることなく回転できる。これにより、便蓋300が回転すると、軸227は、孔部303の側壁305から力を受けて回転する。これにより、軸227は、便蓋300と係合する。つまり、本実施形態では、2つの回転減速装置205のうち第1のリング280が設けられた側の回転減速装置205は、便蓋300をゆっくりと回転させ閉じさせることができる。
図13(d)は、図13(b)に表した切断面H−Hにおける模式的断面図である。図13(d)に表したように、孔部307の内径は、軸227の外径よりも大きい。軸227は、孔部307の内部において回転(空転)することができる。言い換えれば、便蓋300は、軸227から力を受けることなく回転できる。つまり、本実施形態では、2つの回転減速装置205のうち第2のリング290が設けられた側の回転減速装置205は、便座200をゆっくりと回転させ閉じさせることができる。
続いて、図15(a)に表した矢印A29および矢印A31のように、便座200および便蓋300を移動させ、便器800に固定されたピン210をダンパ装置220のケーシング221の孔部223に挿入する。このとき、図15(b)に表したように、例えば「カチッ」などの音(クリック)がするまで便座200および便蓋300を移動させ、ピン210を孔部223に挿入する。これにより、ダンパ装置220を直接的にピン210に固定することができる。
すなわち、図16(b)に表したように、ピン210は、基部211と、縮径部213と、先端部215と、を有する。図16(b)は、図16(a)に表した範囲B1における模式的拡大図である。図16(a)は、図15(b)に表した切断面I−Iにおける模式的断面図である。
図16(b)に表した矢印A32ように、第3の係合部263cは、第3の貫通孔224cの内部においてピン210の側あるいはケーシング221の孔部223の側へバネ部261により付勢されている。ピン210をケーシング221の孔部223に挿入すると、先端部215が第3の係合部263cと接触する。ピン210をケーシング221の孔部223にさらに挿入すると、第3の係合部263cは、先端部215から力を受け、バネ部261の付勢力に対抗しつつ矢印A32とは反対の方向へ移動する。ピン210をケーシング221の孔部223にさらに挿入すると、縮径部213が第3の貫通孔224cの位置に到達する。すると、第3の係合部263cは、バネ部261の付勢力を受け、矢印A32の方向へ移動する。これにより、第3の係合部263cは、先端部215と基部211との間に挟まれる。これは、第2のリング290が設けられた側の回転減速装置205においても同様である。このようにして、ダンパ装置220を直接的にピン210に固定することができる。これにより、便座200および便蓋300の開閉動作の信頼性を向上させることができる。
続いて、便座200および便蓋300を取り外す場合には、図17(a)に表した矢印A33および矢印A34のように、キャップ部265を介して操作部263をピン210の側へ押しつつ、図17(a)に表した矢印A35のように、便座200および便蓋300を上方へ移動させる。
図18(b)は、図18(a)に表した範囲B2における模式的拡大図である。図18(a)は、図17(a)に表した切断面J−Jにおける模式的断面図である。キャップ部265を介して操作部263をピン210の側へ押すと、図18(b)に表した矢印A38のように、先端部215と基部211との間に挟まれていた第3の係合部263cは、バネ部261の付勢力に対抗しつつピン210とは反対の側(軸227の側)へ移動する。すると、第3の係合部263cとピン210との固定が解除される。これにより、図17(b)に表した矢印A36および矢印A37に表したように、便座200および便蓋300を取り外すことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、回転減速装置205や操作部263などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置など回転減速装置205や操作部263やバネ部261やキャップ部265などの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
例えば、回転減速装置205は、便座200のヒンジ部201ではなく便蓋300のヒンジ部301に支持されていてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
例えば、回転減速装置205は、便座200のヒンジ部201ではなく便蓋300のヒンジ部301に支持されていてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 トイレ装置、 200 便座、 201 ヒンジ部、 205、206、207 回転減速装置、 210 ピン、 211 基部、 213 縮径部、 215 先端部、 220 ダンパ装置、 221 ケーシング、 222 突起部、 223 孔部、 224a 第1の貫通孔、 224b 第2の貫通孔、 224c 第3の貫通孔、 224d 段差部、 225 空洞部、 227 軸、 227a 側部、 230 アダプタ、 231 孔部、 233 凹部、 240 ダンパ装置、 241 ケーシング、 243 凸部、 245 空洞部、 247 軸、 250 アダプタ、 251 第1の孔部、 253 第2の孔部、 253a 凹部、 261 バネ部、 263 操作部、 263a 第1の係合部、 263b 第2の係合部、 263c 第3の係合部、 263d 第4の係合部、 263e 先端部、 265 キャップ部、 265a 孔部、 280 第1のリング、 281 第1の突出部、 283 第1の挿通穴、 285 主面、 290 第2のリング、 291 第2の突出部、 293 第2の挿通穴、 297 側壁、 300 便蓋、 301 ヒンジ部、 303 孔部、 305 側壁、 307 孔部、 309 主面、 800 便器
Claims (2)
- 便座および便蓋の少なくともいずれかと、
孔部を有するケーシングと、一部が前記ケーシングの内部に設けられ前記一部とは異なる他の一部が前記ケーシングの外部へ突出し前記便座および前記便蓋の少なくともいずれかと係合される軸と、を有するダンパ装置と、
便器の上部に固定され前記上部から上方へ向かって突出するピンと、
を備え、
前記ダンパ装置は、前記便座および前記便蓋の少なくともいずれかのヒンジ部に挿入されて前記ヒンジ部に支持され、前記ピンが前記ヒンジ部に設けられた長孔を通して前記孔部に挿入されることにより直接的に前記ピンに固定されることを特徴とするトイレ装置。 - 前記軸が前記外部へ突出した側とは反対の側の端部において前記ケーシングと係合され、前記ピンと前記ダンパ装置との固定を解除する操作部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のトイレ装置。
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JPH01107398U (ja) * | 1988-01-13 | 1989-07-19 | ||
JP3848021B2 (ja) * | 1999-08-19 | 2006-11-22 | 日本電産サンキョー株式会社 | ダンパー装置および該装置を使用した洋式便器 |
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