JP5418709B2 - 信号変換装置及び送信機 - Google Patents

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Description

本発明は、信号変換装置及び送信機に関するものである。
アナログ波形を表現する1bitのパルス列(1 bit plus train)を生成する技術として、例えば、ΔΣ変調(Delta Sigma Modulation)がある(非特許文献1参照)。
ΔΣ変調は、オーバサンプリング変調の一種である。ΔΣ変調器は、ループフィルタと量子化器とを備えて構成される。量子化器は、量子化信号として1bitのパルス列を出力することができる。
ΔΣ変調器から出力された1bitのパルス列は、アナログフィルタを通過するだけで、元のアナログ波形となる。つまり、ΔΣ変調器から出力された1bitのパルス列は、デジタル信号であるが、アナログ波形を表現したものとなっており、デジタル信号としての性質とアナログ信号としての性質を両方有している。
和保 孝雄、安田 明 監訳(原著者 Richard Schreier, Gabor C. Temes)ΔΣ型アナログ/デジタル変換器入門(Understanding Delta-Sigma Data Converters)、丸善株式会社、2007,pp1−17
1bit量子化信号は、0又は1の値をとるパルス列となる。1bitのパルス列において、連続した0の直後に1が出力される場合又は連続した1の直後に0が出力される場合と、0,1を交互に出力する場合とで、パルス波形が異なることがある。ここで、連続する0又は1の数をランレングスという。
ランレングスが大きくなると、パルス波形を生成するデジタル回路内の寄生容量や、回路間のAC結合コンデンサー等に充電が行われる。このため、連続した0又は1の後に、別の信号(1又は0)を出力しようとした瞬間に放電が始まり、0,1が交互に変化する場合とは異なった電流の流れが生じる。このため、連続した0又は1の後に別の信号が発生すると、通常とは異なった波形歪が発生する。
したがって、パルスの波形歪を抑える観点からは、ランレングスが小さいのが好ましい。
ランレングスが大きい場合のパルス波形の歪の発生の問題は、搬送波を用いないベースバンド伝送方式では、従来から知られているものである。ベースバンド伝送方式では、このような問題に対しては、ベースバンド伝送路符号化技術によって対策が施される。
しかし、搬送波を用いる帯域伝送方式のアナログ信号(変調波)を表現する1bit量子化信号において、パルスの波形の歪が問題となるのか否かについて、これまで考慮されたことが無かった。
本発明者は、搬送波を用いる帯域伝送方式のアナログ信号(変調波)を表現する1bit量子化信号において、パルスの波形の歪が、アナログ信号の信号特性に影響していることを初めて見出した。
そこで本発明者は、帯域伝送方式のアナログ信号(変調波)を表現する1bit量子化信号においても、パルスの波形の歪を抑えるために、ベースバンド伝送路符号化技術の適用が好ましいであろうとの知見を得た。しかし、ベースバンド伝送路符号化が帯域伝送方式のアナログ信号に与える影響をできるだけ抑えることも望まれる。
そこで、本発明は、帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号において、ベースバンド伝送路符号化技術を適用しつつも、ベースバンド伝送路符号化が帯域伝送方式のアナログ信号に与える影響をできるだけ抑えることを目的とする。
(1)第1の観点からみた本発明は、帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号を出力する変換器と、前記1bit量子化信号に対するベースバンド伝送路符号化処理を実行する符号化部と、を備え、前記ベースバンド伝送路符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が異なるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理であることを特徴とする信号変換装置である。
上記本発明によれば、帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号に対してベースバンド伝送路符号化処理が実行される。ベースバンド伝送路符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であることで、前記アナログ信号の周波数が変換されるだけで、スペクトラムは保存される。また、1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が異なるように符号化されることで、アナログ信号のDC成分を含む低周波成分が抑制されることが防止される。
(2)前記符号化部は、前記1bit量子化信号に対する第1ベースバンド伝送路符号化処理及び前記1bit量子化信号に対する第2ベースバンド伝送路符号化処理を、選択的に切り替えて実行可能であり、前記第1ベースバンド伝送路符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が異なるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理であり、前記第2ベースバンド伝送路符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が同じになるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理であるのが好ましい。
出現頻度が同じになるように符号化される第2ベースバンド伝送路符号化処理では、出力の大きさが周波数によって異なる。したがって、1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が異なるように符号化される第1ベースバンド伝送路符号化処理と、前記第2ベースバンド伝送路符号化処理とを選択的に切り替えて実行することで、符号化部からの出力の大きさを変化させることができる。
(3)前記符号化部は、前記第1ベースバンド伝送路符号化処理及び前記第2ベースバンド伝送路符号化処理を、前記アナログ信号の周波数に応じて選択的に切り替えて実行するのが好ましい。この場合、周波数に応じて適切なベースバンド伝送路符号化処理を選択することができる。
(4)前記第1ベースバンド伝送路符号化処理は、RZ符号化処理であるのが好ましい。RZ符号化処理は、アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が異なるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理である。
(5)前記第2ベースバンド伝送路符号化処理は、マンチェスタ符号化処理であるのが好ましい。マンチェスタ符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が同じになるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理である。
(6)前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、前記ルックアップテーブルに基づいて、ベースバンド伝送路符号化処理を実行するのが好ましい。この場合、ルックアップテーブルに基づいて符号化処理を容易に行うことができる。
(7)前記変換器は、前記1bit量子化信号を、パラレル出力するよう構成され、前記符号化部は、パラレルの前記1bit量子化信号に対して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行するよう構成されているとともに、ベースバンド伝送路符号化処理されたパラレルの信号をシリアルに変換して出力するパラレル−シリアル変換部を備えているのが好ましい。この場合、ベースバンド伝送路符号化処理をパラレルに行うことができる。
(8)前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、前記ルックアップテーブルは、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して複数の伝送路符号化値が規定されており、前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して規定された複数の伝送路符号化値のいずれかを選択して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行するのが好ましい。この場合、ルックアップテーブルには、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して複数の伝送路符号化値が規定されているため、前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して規定された複数の伝送路符号化値のいずれかを選択して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行することができる。
(9)他の観点からみた本発明は、帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号を出力する変換器と、前記1bit量子化信号に対するベースバンド伝送路符号化処理を実行する符号化部と、を備え、前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、前記ルックアップテーブルに基づいて、ベースバンド伝送路符号化処理を実行することを特徴とする信号変換装置である。
上記本発明によれば、ルックアップテーブルに基づいて符号化処理を容易に行うことができる。
(10)他の観点からみた本発明は、帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号を出力する変換器と、前記1bit量子化信号に対するベースバンド伝送路符号化処理を実行する符号化部と、を備え、前記変換器は、前記1bit量子化信号を、パラレル出力するよう構成され、前記符号化部は、パラレルの前記1bit量子化信号に対して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行するよう構成されているとともに、ベースバンド伝送路符号化処理されたパラレルの信号をシリアルに変換して出力するパラレル−シリアル変換部を備えていることを特徴とする信号変換装置である。
上記本発明によれば、ベースバンド伝送路符号化処理をパラレルに行うことができる。
(11)前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、前記ルックアップテーブルは、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して複数の伝送路符号化値が規定されており、前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して規定された複数の伝送路符号化値のいずれかを選択して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行するのが好ましい。この場合、ルックアップテーブルには、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して複数の伝送路符号化値が規定されているため、前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して規定された複数の伝送路符号化値のいずれかを選択して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行することができる。
(12)他の観点からみた本発明は、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の信号変換装置を備え、前記ベースバンド伝送路符号化処理が施された前記1bit量子化信号を送信することを特徴とする送信機である。
信号変換装置を備えたシステム(送信機)の構成図である。 ΔΣ変調器の構成図である。 1次ローパス型ΔΣ変調器である。 1次ローパス型ΔΣ変調器から変換して得られた2次バンドパス型ΔΣ変調器である。 シミュレーション用の装置の構成図である。 対称波形の波形図である。 非対称波形の波形図である。 シミュレーションパラメータの説明図である。 対称波形のパワースペクトラムである。 非対称波形のパワースペクトラムである。 実測結果を示す図である。 RZ符号と周波数変換の説明図である。 マンチェスタ符号と周波数変換の説明図である。 ミキサの説明図である。 (a)はバンドパス型ΔΣ変調器の出力のスペクトラムであり、(b)は、バンドパス型ΔΣ変調器の出力をRZ符号化した信号のスペクトラムであり、(c)は、バンドパス型ΔΣ変調器の出力をマンチェスタ符号化した信号のスペクトラムである。 符号化部の第1例を示す図である。 符号化部の第2例を示す図である。 符号化部の第3例を示す図である。 符号化部の第4例を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
[1.システム構成]
図1は、実施形態に係る信号変換装置(信号変換部)70を備えたシステム1を示している。このシステム1は、信号変換装置70を備えたデジタル信号処理部21と、アナログフィルタ32と、を有している。
デジタル信号処理部21は、帯域伝送方式のアナログ信号(変調波)であるRF(Radio Frequency)信号を表現するデジタル信号(1bit量子化信号;1bitパルス列)を出力する。RF信号は、無線波として空間に放射されるべき信号であり、例えば、移動体通信のためのRF信号、テレビ/ラジオなどの放送サービスのためのRF信号である。
デジタル信号処理部21から出力されたRF信号は、アナログフィルタ(バンドパスフィルタ又はローパスフィルタ)32に与えられる。1bitパルス列が表現するアナログ信号は、RF信号以外のノイズ成分も含んでいる。そのノイズ成分は、アナログフィルタによって除去される。
1bitパルス列は、アナログフィルタ32を通過するだけで、純粋なアナログ信号となる。
このように、デジタル信号処理部21では、デジタル信号処理で1bitパルス列(1bit量子化信号)を生成することで、実質的に、RF信号を生成することができる。したがって、RF信号を表現している1bitパルス列を、RF信号を処理する回路(例えば、無線通信機、テレビ受信機などのRF信号受信機)に与えれば、その回路は、1bitパルス列をアナログ信号として処理することができる。なお、この場合、アナログフィルタ32は、RF信号を処理する回路に備わっていればよい。
アナログフィルタ32として、バンドパスフィルタを用いるか、ローパスフィルタを用いるかは、RF信号の周波数によって、適宜決定される。
なお、信号変換装置70が、バンドパス型ΔΣ変調によって信号変換を行う場合には、アナログフィルタ32としてバンドパスフィルタが用いられ、ローパス型ΔΣ変調によって信号変換を行う場合には、アナログフィルタ32としてローパスフィルタが用いられる。
デジタル信号処理部21とアナログフィルタ32との間の信号伝送路4は、回路基板に形成された信号配線であってもよいし、光ファイバー又は電気ケーブルなどの伝送線路であってもよい。また、信号伝送路4は、1bitパルス列を送信するための専用線である必要は無く、インターネットなどのパケット通信を行う通信ネットワークであってもよい。パケット通信を行う通信ネットワークを信号伝送路4として用いる場合、送信側(デジタル信号処理部21側)は、1bitパルス列を、ビット列に変換して、信号伝送路4に送信し、受信側(アナログフィルタ32側)が、受信したビット列を元の1bitパルス列に復元すればよい。
デジタル信号処理部21は、信号伝送路4に対して、1bitパルス列を送信する送信機とみなすことができる。この場合、アナログフィルタ32を有する装置は、RF信号の受信機となる。
また、システム1全体が送信機1であってもよい。例えば、送信機1は、デジタル信号処理部21から出力された信号を増幅器にて増幅し、アンテナから出力するよう構成されていてもよい。この場合、アナログフィルタ32は、デジタル信号処理部21からアンテナの間に設けても良いし、アンテナがアナログフィルタ32として機能してもよい。
デジタル信号処理部21は、送信信号であるベースバンド信号(IQ信号)を出力するベースバンド部23と、デジタル直交変調などの処理を行う処理部24と、信号変換装置(信号変換部)70と、制御部35と、を備えている。
ベースバンド部23は、IQベースバンド信号(I信号、Q信号それぞれ)をデジタルデータとして出力する。
処理部24は、IQベースバンド信号に対してデジタル直交変調などの処理を行う。したがって、処理部24からは、多ビットのデジタルデータ(離散値)によって表現されたデジタル信号形式の信号が出力される。
なお、処理部24における変調は、直交変調に限らず、変調波を生成するための他の方式の変調であってもよい。
処理部24は、直交変調のほか、DPD(Digital Pre-distortion)、CFR(Crest Factor Reduction)、DUC(Digital Up Conversion)などの様々なデジタル信号処理を施す。処理部24からは、上述のような各種のデジタル信号処理によって生成されたRF信号が出力される。
処理部24から出力されたデジタルRF信号は、信号変換部70に与えられる。本実施形態の信号変換部70は、バンドパス型ΔΣ変調器(変換器25)と、符号化部71と、を有して構成されている。なお、変換器25は、ローパス型ΔΣ変調器であってもよいし、PWM変調器であってもよい。
ΔΣ変調器25は、入力信号であるRF信号に対して、ΔΣ変調を行って1bitの量子化信号(1bitパルス列)を出力する。ΔΣ変調器25から出力された1bitパルス列は、デジタル信号であるが、アナログRF信号を表現したものとなっている。ΔΣ変調器25から出力された1bitパルス列は、符号化部71に与えられる。
符号化部71は、後述のようにアナログ信号における周波数変換機能を有している。符号化部71は、符号化によって、RF信号の周波数変換を行う。したがって、符号化部71から出力される1bit量子化信号(1bitパルス列)は、周波数変換されたアナログRF信号を表現したものとなる。
符号化部71から出力された1bitパルス列は、デジタル信号処理部21の出力信号として、デジタル信号処理部21から信号伝送路4へ出力される。
制御部35は、周波数の制御などの制御機能を有しており、デジタル信号処理部21における各部、及びアナログフィルタ32を制御する。
[2.ΔΣ変調]
図2に示すように、ΔΣ変調器25は、ループフィルタ27と、量子化器28と、を備えている(非特許文献1参照)。
図2に示すΔΣ変調器25は、入力(本実施形態では、RF信号)Uが、ループフィルタ27に与えられる。ループフィルタ27の出力Yは、量子化器(1bit量子化器)28に与えられる。量子化器28の出力(量子化信号)Vは、ループフィルタ27への他の入力として与えられる。
ΔΣ変調器25の特性は、信号伝達関数(STF;Signal Transfer Function)及び雑音伝達関数(NTF;Noise Transfer Function)によって表すことができる。
つまり、ΔΣ変調器25の入力をUとし、ΔΣ変調器25の出力をVとし、量子化雑音をEとしたときに、ΔΣ変調器25の特性を、z領域において表すと、次のとおりである。
したがって、所望のNTFとSTFとが与えられると、ループフィルタ27の伝達関数を得ることができる。
図3は、1次ローパス型ΔΣ変調器125の線形z領域モデルのブロック図を示している。符号127がループフィルタの部分を示し、符号128が量子化器を示している。このΔΣ変調器125への入力をU(z)とし、出力をV(z)とし、量子化雑音をE(z)としたときに、ΔΣ変調器125の特性を、z領域において表すと、次のとおりである。
V(z)=U(z)+(1−z−1)E(z)
つまり、図3に示す1次ローパス型ΔΣ変調器125において、信号伝達関数STF(z)=1であり、雑音伝達関数NTF(z)=1−z−1である。
非特許文献1によれば、ローパス型ΔΣ変調器に対して、以下の変換を行うことで、ローパス型ΔΣ変調器を、バンドパス型ΔΣ変調器に変換できる。
上記変換式に従って、ローパス型ΔΣ変調器125のz領域モデルにおけるzを、z’=−zに置き換えることでバンドパス型ΔΣ変調器が得られる。
上記変換式を用いると、n次のローパス型ΔΣ変調器(nは1以上の整数)を、2n次のバンドパス型Σ変調器に変換できる。
本発明者は、ローパス型ΔΣ変調器から、所望の周波数f(θ=θ)を、中心周波数fとして持つバンドパス型ΔΣ変調器を得るための変換式を見出した。当該変換式は、例えば、次の式(3)に示す通りである。

ここで、
θ=2π×(f/fs) fsはΔΣ変調器のサンプリング周波数
式(2)の変換式では、特定の周波数θ=π/2に関するものであったが、式(3)の変換式では、任意の周波数(θ)に一般化されている。
図4は、図3に示す1次ローパス型ΔΣ変調器125を、式(3)の変換式で変換して得られた2次バンドパス型ΔΣ変調器25を示している。
なお、図3から図4への変換では、表記の便宜上、式(3)において、a=cosθとおいた下記の変換式を用いた。
なお、バンドパス型ΔΣ変調器への変換は、その他の高次ローパス型ΔΣ変調器(例えば、非特許文献1記載のCIFB構造、CRFF構造、CIFF構造など)に対しても適用できる。
ΔΣ変調器25は、前述の式(3)に基づいて、zの値が変換可能となっている。つまり、ΔΣ変調器307は、量子化雑音阻止帯域の中心周波数を変更可能となっている。換言すると、量子化雑音阻止帯域が変更可能となっている。
制御部35は、ΔΣ変調器25に入力される信号の中心周波数(上述の搬送周波数f)に応じて、前述の式(3)に基づいてΔΣ変調器25のzを変換することにより、任意の周波数の信号に対して、バンドパスΔΣ変調が行える。
このように、RF信号の搬送周波数fに応じて、上記変換式(3)におけるcosθ(係数a)を変更することで、サンプリング周波数fsを変更することなく、任意の周波数fに対応したバンドパスΔΣ変調が行える。cosθを変更すると、式(1)に示すNTFの係数が変更されたことになるが、式の次数は維持される。このため、RF信号の搬送波周波数fに応じて、バンドパス型ΔΣ変調器25の構成を変化させても、式の複雑度(次数)は変化せず、したがって、バンドパス型ΔΣ変調器25における信号処理負荷も変化しない。
このように本実施形態では、搬送波周波数fを変化させても、バンドパス型ΔΣ変調器25における信号処理負荷が変化しないため有利である。本実施形態において、バンドパス型ΔΣ変調器25における信号処理負荷は、ナイキストの定理により、信号帯域幅によって決定されるサンプリング周波数fsに依存するが、搬送波周波数fを変化させても信号帯域幅が変化するわけではないためサンプリング周波数fsを変更する必要はない。なお、ΔΣ変調器がローパス型である場合、搬送波周波数fの変化に対応するには、サンプリング周波数fsを変更する必要があり、この点において、バンドパス型が有利である。
また、式(3)を利用すると、ΔΣ変調器25を任意の周波数(f)に対応できるバンドパス型ΔΣ変調器として利用できるだけでなく、ローパス型ΔΣ変調器として利用することもできる。つまり、ΔΣ変調器25は、ローパス型とバンドパス型とに切り替え可能となっている。
また、制御部35は、処理部24を制御することによって、処理部24から出力されるRF信号の周波数を任意の周波数に変更してΔΣ変調器25に与えることができる。
後述のように、符号化部71では、信号の周波数変換(周波数シフト)がなされるため、処理部24から出力されるRF信号の周波数は、符号化部71からRF信号として出力したい周波数から、符号化部71による周波数シフト量が考慮された周波数とすればよい。
制御部35は、符号化部71からRF信号として出力したい周波数を決定するとともに、決定した周波数に応じて、処理部24から出力されるRF信号の周波数を変更するように制御する。
また、制御部35は、符号化部71から出力したいRF信号の周波数に適合するように、符号化部71を制御するとともに、及びアナログフィルタ32の中心周波数、及び通過帯域を制御する。
[3.信号特性と1bitパルス列波形との間の関係]
図5は、ΔΣ変調器(変換器)25から出力された1bitパルス列が表現するRF信号の信号特性と、その1ビットパルス列のアナログ波形と、の関係を検討するために用いた装置構成を示している。
図1に示す実際のバンドパス型ΔΣ変調器25は、量子化信号をパルスとして出力するため、フリップフロップなどのハードウェアを、少なくとも一部に有することになる。
ただし、図5のΔΣ変調器としては、ソフトウェアで構成したバンドパス型ΔΣ変調器25aを用いた。ソフトウェアで構成されたバンドパス型ΔΣ変調器25aから出力された量子化信号dは、パルスパターン生成器(PPG;Pulse Pattern Generator)25bに与えられる。パルスパターン生成器25bは、量子化信号dに基づき、理想的な波形(完全な矩形波)に対して任意の形状に歪んだ1bitパルス列Sout(t)を出力することができる。歪んだ1bitパルス列Sout(t)は、実際のバンドパス型ΔΣ変調器25から出力される1bitパルス列に相当する。
また、パルスパターン生成器25bの出力回路は、理想的な波形とみなすことができる波形を生成できるように、十分な高速応答性能を有している。したがって、パルスパターン生成器25bは、理想的な波形の1bitパルス列Sout(t)を出力することもできる。
パルスパターン生成器25bから出力された信号は、アナログバンドパスフィルタ32を通過し、測定器25cに与えられる。
パルスパターン生成器25bの出力Sout(t)は、下記式(A)のように定義される。
式(A)の第1項であるSidealは、量子化信号d(=±1)を理想的な矩形波で表現したものであり、式(B)のように定義される。量子化信号dは、パルスのHighレベルに対応した値として+1をとり、パルスのLowレベルに対応した値として−1をとる。U(t)は、単位ステップ関数である。
式(A)の第2項は、実際の波形に相当するSout(t)と、理想的な波形Sidealとの差を示している。第2項におけるf(t−kt)は、下記式(C)のように定義される。Singは、符号関数である。

式(C)において、(C−1)は、ある量子化信号の値dと時間的に一つ前の量子化信号の値dk−1との差分を示す値の符号がプラスである場合、すなわち、量子化信号dが、パルスの立ち上がりとなる場合である。
(C−2)は、ある量子化信号の値dと時間的に一つ前の量子化信号の値dk−1との差分を示す値の符号がマイナスである場合、すなわち、量子化信号dが、パルスの立ち下がりとなる場合である。
(C−3)は、ある量子化信号の値dと時間的に一つ前の量子化信号の値dk−1との差分を示す値がゼロである場合、すなわち、パルスの値に変化がない場合である。
rise(t)とffall(t)は、それぞれ、立ち上がり波形と立ち下がり波形である。立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)は、シミュレーションのため、任意の形状に設定される。
さらに、frise(t)とffall(t)は、式(D)に示すように、対称成分fsym(t)と非対称成分fAsym(t)に分解することができる。
非対称成分fAsym(t)は、式(D)より、下記式(E)によって求めることができる。
式(E)は、立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)とが、下記式F)の関係を有している場合に、非対称成分fAsym(t)が無くなることを示している。
式(F)を満たす場合、立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)とは、時間軸に対して線対称となる。つまり、式(F)を満たすパルス波形をアイパターンで示した場合、そのアイパターンは時間軸に対して線対称となる。
図6は、式(F)を満たすパルス波形(対称波形)を示している。図6(a)は、対称波形Sout(t)のアイパターンを示している。このアイパターンは、時間軸に対して線対称となっている。なお、時間軸は、パルスのLowレベル(−1)とHighレベル(+1)の中間(0)にあるものとする(以下、同様)。
また、図6(b)は、対称波形Sout(t)の時間軸波形を示し、図6(c)は、対称波形についての理想的な波形SIdeal(t)を示し、図6(d)は、対称波形における立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)における対称成分fsym(t)を示し、図6(e)は、対称波形における立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)における非対称成分fAsym(t)を示している。
図6に示すように、対称波形は、理想的な波形SIdeal(t)に対して歪んでおり、歪成分を有する。具体的には、パルスの立ち上がり波形frise(t)に歪成分(第1の歪成分)を有するとともに、パルスの立ち下がり波形ffall(t)に歪成分(第2の歪成分)を有する。
式(F)を満たす場合、歪成分は、対称成分fsym(t)を有しているが(図6(d)参照)、非対称成分fAsym(t)は有していない(図6(e)参照)。
対称波形において、立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)とを、アイパターンのように、立ち上がり開始時点と立ち下がり開始時点とを時間軸上で一致させて重ねた場合、立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)とは、遷移時間(立ち上がり時間、立ち下がり時間)が同一であるため、時間軸に対して線対称となる。
換言すると、立ち上がり波形frise(t)における歪成分(第1歪成分)と、立ち下がり波形ffall(t)における歪成分(第2歪成分)とは、時間軸に対して線対称となっており、非対称成分fAsym(t)はゼロとなる。
図7は、式(F)を満たさないパルス波形(非対称波形)を示している。図7(a)は、非対称波形Sout(t)のアイパターンを示している。このアイパターンは、時間軸に対して非対称となっている。具体的には、図7に示す非対称波形は、パルスの立ち上がり時間よりも、パルスの立ち下がり時間の方が長い波形となっている。
図7(b)は、非対称波形Sout(t)の時間軸波形を示し、図6(c)は、対称波形についての理想的な波形SIdeal(t)を示し、図6(d)は、非対称波形における立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)における対称成分fsym(t)を示し、図6(e)は、非対称波形における立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)における非対称成分fAsym(t)を示している。
図7に示すように、非対称波形も、理想的な波形SIdeal(t)に対して歪んでおり、歪成分を有する。具体的には、パルスの立ち上がり波形frise(t)に歪成分(第1の歪成分)を有するとともに、パルスの立ち下がり波形ffall(t)に歪成分(第2の歪成分)を有する。
式(F)を満たさない場合、歪成分は、対称成分fsym(t)とともに、非対称成分fAsym(t)を有する(図7(d)、図7(e)参照)。
[3.2 非対称成分fAsym(t)の信号特性への影響]
パルスの波形が、アナログ信号としての信号特性(ACLR)へ与える影響を調べるため、シミュレーションを行った。その結果を、以下に示す。
このシミュレーションでは、ΔΣ変調器25として、6次のCRFB構造のバンドパス型ΔΣ変調器を用いた。バンドパス型ΔΣ変調器25に入力される試験信号は、LTE(Long Term Evolution)のRF信号であり、搬送波周波数800MHz、帯域5MHz、4キャリアである。つまり、RF信号としての全帯域は、20MHzである。
シミュレーションでは、パルス波形として、遷移時間(立ち上がり時間α及び立ち下り時間βがゼロである理想波形”Ideal”、立ち上がり波形及び立ち下がり波形が指数関数である波形”exp(x)”、立ち上がり波形及び立下り波形が双曲線正接関数である波形”tanh(x)”を用いた。
exp(x)及びtanh(x)については、立ち上がり波形と立下り波形とが、時間軸に対して線対称である対称波形(Symm.)と、時間軸に対して非線対称である非対称波形(Asymm.)を用いた。
線対称である波形については、立ち上がり時間α及び立ち下り時間βを同一にし(α=β)、α=β=0.2の場合、及び、α=β=0.4の場合の2つのケースについてシミュレーションを行った。
非線対称である波形については、立ち上がり時間α及び立ち下り時間βを異ならせ(α≠β)、α=0.2,β=0.4の場合、及び、α=0.4,β=0.2の場合の2つのケースについてシミュレーションを行った。
図8において、シミュレーションパラメータ(波形と遷移時間α,β)の定義を、図8に示す。図8において、exp(x)の立ち上がり波形及び立ち下がり波形は、実線で示し、tanh(x)の立ち上がり波形及び立ち下がり波形は、点線で示した。
遷移時間α,βは、単位区間(UI;unit interval)に対する割合で表される。単位区間は、一つの量子化信号に対応する1パルスの区間であり、その長さは、1/fsである。
立ち上がり時間は、パルスのLowレベル(−1)からHighレベル(+1)に至るまでの時間であり、立ち下り時間は、パルスのHighレベル(+1)からLowレベル(−1)に至るまでの時間である。
表1のシミュレーション結果において、ACLR1は、隣接チャネル漏洩電力比を示し、ACLR2は、次隣接チャネル漏洩電力比を示す。ACLR1’,ACLR2’は、それぞれ、非対称波形(Asymm.)から、非対称成分fAsym(t)を除去した場合の隣接チャネル漏洩電力比及び次隣接チャネル漏洩電力比である。
表1のシミュレーション結果によれば、対称波形(Symm.)については、理想波形ではないexp(x),tanh(x)についても、理想波形と同様のACLR1,ACRL2が得られた。また、対称波形(Symm.)において、遷移時間α、βの違いは、ACLR1,ACRL2に影響がなかった。
したがって、遷移時間α,βの長短は、信号特性ACLR1,2)にとって重要ではないと考えられる。すなわち、パルス波形が理想波形から歪んでいても、対称波形である限りは、ACLR1,ACRL2は低下しないため、パルス波形に歪成分が含まれること自体は、信号特性に悪影響を与えないと考えられる。
一方、非対称波形(Asymm.)については、いずれも、対称波形(Symm.)の場合よりも、ACLR1,ACLR2が低下した。しかし、それぞれの非対称波形(Asymm.)から、非対称成分fAsym(t)を除去した場合、ACLR1’,ACLR2’は、対称波形(Symm.)のACLR1,ACLR2と同じになった。
したがって、ACLR1,ACLR2の劣化は、非対称成分fAsym(t)が原因であることがわかる。
図9は、パルス波形”exp(x)”を対称波形(Symm.)とした場合のパワースペクトラムを示し、図10は、パルス波形”exp(x)”を非対称波形(Asymm.)とした場合のパワースペクトラムを示している。
図9(a)は、α=β=0.2の1bitパルス列Sout(t)のパワースペクトルを示し、図9(b)は、α=β=0(理想波形)の1bitパルス列Sout(t)のパワースペクトルを示している。図9によれば、α=β=0.2の場合も、α=β=0(理想波形)の場合も、パワースペクトラムはほぼ同じである。つまり、α=β=0.2にしても、α=β=0(理想波形)からの劣化は認められない。
図10(a)は、α=0.2,β=0.3であるパルス波形”exp(x)”のパワースペクトラムを示し、図10(b)は、α=0.2,β=0.3であるパルス波形”exp(x)”から、非対称成分を除去した場合のパワースペクトラムを示している。
非対称成分を除去する前(図10(a)のパワースペクトラム)では、RF信号の帯域(790MHz〜810MHz)外では、漏洩電力が認められる。一方、非対称成分を除去すると(図10(b)のパワースペクトラム)では、帯域外の漏洩電力が低下しており、図9(b)と同様のパワースペクトルが得られている。
なお、tahn(x)についても、図9及び図10と同様の測定結果が得られた。
また、exp(x)及びtahn(x)以外の他の波形についても確認したところ、同様の結果が得られた。
シミュレーション結果によると、完全な矩形波である理想波形であれば、ACLR1,ACLR2は良好な値が得られる。しかし、より完全な矩形波を生成しようとすると、装置のコスト高を招く。また、矩形波は、多くの高調波成分を有するため好ましくなく、消費電力も増大させる。
したがって、実際の信号変換部79(ΔΣ変調器25)としては、完全な矩形波である理想波形ではなく、歪成分を有するパルス波形を出力するものとして構成できれば、好適である。
この点に関し、シミュレーション結果によれば、パルス波形が、歪成分を有していても、時間軸に対して線対称であれば、つまり、非対称成分がなければ、信号特性の劣化を生じさせない。
なお、歪成分が、時間軸に対して実質的に線対称であるとは、完全に線対称である必要はない、という意味である。例えば、ACLR(隣接チャネル漏洩電力比)が45[dB]以上となるように歪成分に線対称性があればよい。より好ましくは、46[dB]以上となるように、さらに好ましくは、48[dB]以上となるように、さらに好ましくは、50[dB]以上となるように、さらに好ましくは55[dB]以上となるように、さらに好ましくは60[dB]以上となるように、歪成分に線対称性があればよい。
また、歪成分の対称性は、単位区間(UI)分の個々のパルスに着目して考える必要はなく、多数の単位区間(UI)における歪成分の平均で考えれば足りる。
図11は、図1のΔΣ変調器25から出力された1bitパルス列を実測した結果を示している。図11(a)は実測したアイパターンであり、図11(b)は実測したパワースペクトラムである。実測したパルス波形(図11(a)のアイパターン)には、非対称成分が含まれており、ACLRは46.1[dB]であった。
図11(a)のアイパターンの軌道を数値化して、立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)とを抽出した。抽出した立ち上がり波形frise(t)と立ち下がり波形ffall(t)とから、式(E)に基づいて、非対称成分fAsym(t)を算出した。
実測したパルス波形から、算出した非対称成分fAsym(t)を取り除いて、ACLRを再計算すると、ACLRは、52.3[dB]に改善した。
[4.符号化部]
図1に示す符号化部71は、ΔΣ変調器25から出力される1bitパルス列における歪成分及び歪成分の非対称性を抑制する抑制部として機能する。
符号化部71は、ΔΣ変調器25から出力された1bitパルス列に対して、符号化(ベースバンド伝送路符号化)の処理を実行する。符号化部71は、ΔΣ変調器25から出力された1bitパルス列において、High(1)が連続して生じることによる遷移時間のゆらぎを防止するものである。
ΔΣ変調器25がパルス出力のために有する回路(フリップフロップなど)において、Highを出力するためのスイッチング素子(MOS−FETなど)は、High(1)が連続している間、常時、ONとなり、当該スイッチング素子を流れる電流によって温度が上昇する。このような状態で、当該スイッチング素子がOFFとなっても、High(1)からLow(−1又は0)に遷移しようとしても、遷移に時間がかかり、立ち下がり遅延時間βが長くなる。その結果、立ち下がり時間βが、立ち上がり時間αよりも長くなり、非対称成分が生じる。
そこで、図1に示す符号化部71は、1bitパルス列において連続するHigh(1)を防止する伝送路符号による符号化を行う。
本実施形態の符号化部71は、RZ(Return Zero)符号による符号化処理を行う。本発明者は、様々なベースバンド伝送路符号化処理のうち、RZ符号化とマンチェスタ符号化であれば、1bitパルス列が表現する信号の周波数が変換されるだけで、1bitパルス列が表現するアナログ信号のスペクトラムの保存が可能であること実験的に見出した。
RZ符号による符号化では、図12に示すように、0(Low)が”00”に、1(High)が”10”に変換される。RZ符号によって符号化することで、ΔΣ変調器25の出力(1bitパルス列)に1(High)が連続しても、RZ符号では、1(High)と0(Low)の繰り返しとなる。
したがって、ΔΣ変調器25の出力(1bitパルス列)に1(High)が連続しても、符号化部71の出力(1bitパルス列)には、連続する1(High)の発生が抑えられる。
その結果、ΔΣ変調器25では、連続する1(High)によるフリップフロップの発熱というΔΣ変調器25内の内部要因によって、歪成分に非対称性が生じても、符号化部71から出力される1bitパルス列では、連続する1(High)が抑えられているため、歪成分の非対称性も抑えられる。
マンチェスタ符号による符号化では、図13に示すように、0(Low)が”01”に、1(High)が”10”に変換される。マンチェスタ符号によって符号化することで、ΔΣ変調器25の出力(1bitパルス列)に1(High)が連続しても、マンチェスタ符号では、1(High)と0(Low)の繰り返しとなる。
したがって、ΔΣ変調器25の出力(1bitパルス列)に1(High)が連続しても、符号化部71の出力(1bitパルス列)には、連続する1(High)の発生が抑えられる。
その結果、ΔΣ変調器25では、連続する1(High)によるフリップフロップの発熱というΔΣ変調器25内の内部要因によって、歪成分に非対称性が生じても、符号化部71から出力される1bitパルス列では、連続する1(High)が抑えられているため、歪成分の非対称性も抑えられる。
図12に示すように、パルスのHigh(1)とLow(0)を、+1[V]と0[V]とで表現する場合、ΔΣ変調器25の出力dに対してRZ符号化処理(ΔΣ変調器出力dとクロックCLKとの論理積(d AND CLK))を実行した結果と、ΔΣ変調器25の出力dとクロックCLKとの算術積(d×CLK)と、が一致する。
また、図13に示すように、パルスのHigh(1)とLow(0)を、+1[V]と−1[V]で表現する場合、ΔΣ変調器25の出力dに対してマンチェスタ符号化処理を実行した結果と、ΔΣ変調器の出力dとクロックCLKとの算術積(d×CLK)と、は、0,1が反転していることを除き、一致する。なお、マンチェスタ符号化処理は、ΔΣ変調器出力dとクロックCLKとの排他的論理和(d XOR CLK)を反転したものに対応する。
図14に示すように、アナログ信号において、周波数f1(d)の信号と周波数f2(CLK)との算術積は、周波数f1+f2及びf1−f2への周波数変換となる。
したがって、ΔΣ変調器25から出力されるパルスに対するRZ符号化及びマンチェスタ符号化は、アナログ信号としては、周波数変換を行っていることになる。
図15に、ΔΣ変調器25の出力(1bitパルス列)、ΔΣ変調器25の出力をRZ符号化したもの、ΔΣ変調器25の出力をマンチェスタ符号化したもの、それぞれのスペクトラムを示す。図15より、RZ符号化・マンチェスタ符号化のいずれにおいても、周波数変換(周波数シフト)がされているだけで、スペクトラムは保存されている。
ただし、RZ符号では、どの周波数においても、ほぼ同一レベルで出力されるのに対し、マンチェスタ符号では、DC成分(周波数=0)が無くなっており、低周波成分が抑制される一方、高周波成分が強調され、全体としてV字状のスペクトラムとなっている。
これは、マンチェスタ符号では、0(Low)が”01”に、1(High)が”10”に変換されるため、ΔΣ変調器25からどのような信号が出力されても、0と1(2種類のbit値)が同頻度で発生することになるため、DC成分を含む低周波成分が減少し、しかも、0と1の変化が高頻度で起きるため高周波成分が増加しているものと考えられる。
これに対し、RZ符号では、0と1(2種類のbit値)の頻度は、異なるため、マンチェスタ符号のように低周波成分が抑制されることはない。なお、RZ符号では、符号化前よりも、連続する0が増加するため、DC成分は増加する。
このように、マンチェスタ符号では、低周波側において比較的小さな出力しか得られず不利であり、この観点からは、RZ符号のほうが有利である。
また、符号化部71からマンチェスタ符号を出力しようとすると、より高い周波数の信号を扱う必要があるため、符号化部71を含む信号変換部70及びデジタル信号処理部21は、RZ符号を出力する場合に比べて、より高速に動作しなければならない。一方、符号化部71からRZ符号を出力する場合には、より低速に動作するものでよいため、符号化部71を含む信号変換部70及びデジタル信号処理部21に要求される性能を緩和することができる。
図16は、RZ符号化処理を行う符号化部71の構成例を示している。図16において符号化部71は、AND回路711として構成されている。AND回路711の入力には、ΔΣ変調器25の出力(サンプリング周波数fs)と、クロック(fsの2倍の周波数の矩形パルス)とが与えられる。なお、クロックは、fsのn倍(nは2以上の整数)の周波数であってもよい。nを変化させることで、周波数変換量を変化させることができる。クロックの周波数は、ΔΣ変調器25の出力の周波数に応じて、制御部35にて決定される。
なお、符号化部71がマンチェスタ符号化処理を行う場合には、AND回路711に代えて、XOR回路およびNOT回路を採用すればよい。
図17(a)は、符号化処理を行う符号化部71の他の構成例を示している。図17(a)の符号化部71は、ルックアップテーブル712を有している。符号化部71は、ルックアップテーブル712を参照して、符号化処理を行うため、論理回路(AND回路)を用いた処理よりも高速化が可能である。
図17(b)に示すように、ルックアップテーブル712には、ΔΣ変調器25の出力における2種類のビット値(0と1)それぞれに応じた伝送路符号化値を規定している。RZ符号の場合、ΔΣ変調器25の出力が”0”であれば、RZ符号化値は”00”であり、ΔΣ変調器25の出力が”1”であれば、RZ符号化値は”01”である。
また、ルックアップテーブル712には、RZ符号化値だけでなく、マンチェスタ符号化値も格納されている。
マンチェスタ符号の場合、ΔΣ変調器25の出力が”0”であれば、マンチェスタ符号化値は”01”であり、ΔΣ変調器25の出力が”1”であれば、マンチェスタ符号化値は”10”である。
符号化部71が、RZ符号化値を参照するか、マンチェスタ符号化値を参照するかは、制御部35からの制御信号に応じて決定される。
なお、ルックアップテーブル712には、RZ符号化値だけを格納していてもよい。また、マンチェスタ符号化値だけを格納することも可能である。
前述のように、マンチェスタ符号は、低周波側では出力が小さくなるものの、高周波側において大きな出力を得られる。したがって、高周波側では、RZ符号よりもマンチェスタ符号を用いたほうが大きな出力を得ることができる。逆に、低周波側では、マンチェスタ符号よりもRZ符号のほうが大きな出力を得ることができる。
そこで、出力する周波数によって、符号化処理を切り替えて実行することが好ましい。制御部35は、最終的に出力されるRF信号の周波数を決定するとともに、その周波数に応じて、符号化部71において実行される符号化処理の種類を決定し、符号化処理の種類を指定する制御信号を符号化部71に与える。符号化部71は、制御信号に応じて、符号化処理を切り替えて実行することができる。
複数の符号化処理を選択的に切り替えて実行する場合、図17(b)に示すようにルックアップテーブル712において複数の種類の符号化値を規定しておくことで、符号化部71では、複数の異なる伝送路符号化処理を実行するのが容易となる。
例えば、複数の符号化処理それぞれに対応した複数の論理回路(AND回路及びXOR回路)を用意しておき、複数の論理回路を使い分けようとした場合、回路規模が大きくなる。これに対し、ルックアップテーブル712において複数の種類の符号化値を規定する場合には、符号化処理によってルックアップテーブル712の内容が異なるだけで、符号化部71としての回路構成は共通化できる。
なお、ルックアップテーブル712に規定する符号化値としては、ΔΣ変調器25の出力”0”に対して、”10”、ΔΣ変調器25の出力”1”に対して、”01”であってもよい。
また、ルックアップテーブル712に規定する他の符号化値としては、ΔΣ変調器25の出力”0”に対して、”11”、ΔΣ変調器25の出力”1”に対して、”01”であってもよい。
さらに、ルックアップテーブル712に規定する他の符号化値としては、ΔΣ変調器25の出力”0”に対して、”00”、ΔΣ変調器25の出力”1”に対して、”01”であってもよい。
さらに、ルックアップテーブル712に規定する符号化値は、2bitである必要はなく、それ以上のビット数であってもよい。
例えば、ルックアップテーブル712に規定する他の符号化値としては、ΔΣ変調器25の出力”0”に対して、”0101”、ΔΣ変調器25の出力”1”に対して、”1010”であってもよい。
これらいずれの符号化値であっても、符号化処理は、RF信号に対する周波数変換となる。
図18は、ΔΣ変調器25及び符号化部71の他の構成例を示している。図18において、ΔΣ変調器25は、量子化器28のシリアル出力(1bit量子化信号)を、パラレルに変換するシリアル−パラレル変換部29を有している。図18のシリアル−パラレル変換部29は、4bitパラレル信号に変換するものであるが、パラレル信号のビット数は特に限定されるものではなく、例えば,8bitパラレルであってもよい。
パラレル出力となった1bit量子化信号は、信号速度が低速となるため、信号の取り扱いが容易となる。
なお、ΔΣ変調器25は、シリアル−パラレル変換部29を備えることで、パラレル出力をするように構成するほか、量子化器28自体が、パラレルの量子化信号を出力するよう構成されていてもよい。
ΔΣ変調器25から出力されたパラレルの1bit量子化信号は、符号化部71に与えられる。
符号化部71は、ΔΣ変調器25から出力されたパラレルの1bit量子化信号(4bit)それぞれに、並列的に0信号を追加するよう構成されているとともに、0信号が追加された8bitのパラレル信号をシリアル信号に変換するパラレル−シリアル変換部713を備えている。
符号化部71において、0信号を並列的に追加することは、パラレルでのRZ符号化処理に相当する。0信号を追加するだけでよいため、RZ符号化処理を容易に行える。
そして、パラレルでのRZ符号化処理が施された8bitパラレル信号を、パラレル−シリアル変換部713にてシリアル信号に変換することで、符号化処理が施された1bit量子化信号のシリアル信号が得られる。
図19は、符号化部71のさらに他の構成例を示している。なお、図19のΔΣ変調器25は、図18のΔΣ変調器25と同様に、1bit量子化信号をパラレル出力するよう構成されている。
図19の符号化部71は、図18の符号化図71と同様に、パラレル−シリアル変換部713を備えているほか、ルックアップテーブル714a〜714dを備えている。これらのルックアップテーブル714a〜714dそれぞれは、図17のルックアップテーブル712と同様のものである。
符号化部71は、制御部35からの制御信号によって、ルックアップテーブル714a〜714dのRZ符号化値を参照するか、マンチェスタ符号化値を参照するかを決定し、符号化処理を行う。パラレル信号それぞれについて、ルックアップテーブル714a〜714dを参照した符号化処理によって、4bitパラレルの1bit量子化信号が、8bitパラレルの信号となる。8bitパラレルの信号は、パラレル−シリアル変換部713にてシリアル信号に変換され、符号化処理が施された1bit量子化信号のシリアル信号が得られる。
パラレル信号に対して符号化処理を行うことで、ルックアップテーブル714a〜714dを参照して行われる符号化処理を低速で行うことができ有利である。
[5 付記]
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 システム
25 ΔΣ変調器(変換器)
32 アナログフィルタ
70 信号変換装置
71 符号化部
712 ルックアップテーブル
713 パラレル−シリアル変換部

Claims (12)

  1. 帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号を出力する変換器と、
    前記1bit量子化信号に対するベースバンド伝送路符号化処理を実行する符号化部と、を備え、
    前記ベースバンド伝送路符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が異なるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理である
    ことを特徴とする信号変換装置。
  2. 前記符号化部は、前記1bit量子化信号に対する第1ベースバンド伝送路符号化処理及び前記1bit量子化信号に対する第2ベースバンド伝送路符号化処理を、選択的に切り替えて実行可能であり、
    前記第1ベースバンド伝送路符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が異なるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理であり、
    前記第2ベースバンド伝送路符号化処理は、前記アナログ信号に対する周波数変換となる処理であるとともに、前記1bit量子化信号における2種類のbit値の出現頻度が同じになるように符号化されるベースバンド伝送路符号化処理である
    請求項1記載の信号変換装置。
  3. 前記符号化部は、前記第1ベースバンド伝送路符号化処理及び前記第2ベースバンド伝送路符号化処理を、前記アナログ信号の周波数に応じて選択的に切り替えて実行する
    請求項2記載の信号変換装置。
  4. 前記第1ベースバンド伝送路符号化処理は、RZ符号化処理である
    請求項2又は3記載の信号変換装置。
  5. 前記第2ベースバンド伝送路符号化処理は、マンチェスタ符号化処理である
    請求項2〜4のいずれか1項に記載の信号変換装置。
  6. 前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、前記ルックアップテーブルに基づいて、ベースバンド伝送路符号化処理を実行する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の信号変換装置。
  7. 前記変換器は、前記1bit量子化信号を、パラレル出力するよう構成され、
    前記符号化部は、パラレルの前記1bit量子化信号に対して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行するよう構成されているとともに、ベースバンド伝送路符号化処理されたパラレルの信号をシリアルに変換して出力するパラレル−シリアル変換部を備えている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の信号変換装置。
  8. 前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、
    前記ルックアップテーブルは、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して複数の伝送路符号化値が規定されており、
    前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して規定された複数の伝送路符号化値のいずれかを選択して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行する
    請求項7記載の信号変換装置。
  9. 帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号を出力する変換器と、
    前記1bit量子化信号に対するベースバンド伝送路符号化処理を実行する符号化部と、を備え、
    前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、前記ルックアップテーブルに基づいて、ベースバンド伝送路符号化処理を実行する
    ことを特徴とする信号変換装置。
  10. 帯域伝送方式のアナログ信号を表現する1bit量子化信号を出力する変換器と、
    前記1bit量子化信号に対するベースバンド伝送路符号化処理を実行する符号化部と、を備え、
    前記変換器は、前記1bit量子化信号を、パラレル出力するよう構成され、
    前記符号化部は、パラレルの前記1bit量子化信号に対して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行するよう構成されているとともに、ベースバンド伝送路符号化処理されたパラレルの信号をシリアルに変換して出力するパラレル−シリアル変換部を備えている
    ことを特徴とする信号変換装置。
  11. 前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに応じた伝送路符号化値を規定したルックアップテーブルを有し、
    前記ルックアップテーブルは、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して複数の伝送路符号化値が規定されており、
    前記符号化部は、前記1bit量子化信号における2種類のビット値それぞれに対して規定された複数の伝送路符号化値のいずれかを選択して、ベースバンド伝送路符号化処理を実行する
    請求項10記載の信号変換装置。
  12. 請求項1記載の信号変換装置を備え、
    前記ベースバンド伝送路符号化処理が施された前記1bit量子化信号を送信する
    ことを特徴とする送信機。
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