JP5418333B2 - 分光測色計の異常検知装置及びこの装置を組み込んだ印刷装置 - Google Patents

分光測色計の異常検知装置及びこの装置を組み込んだ印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は、測定対象用紙の分光反射率を測定する分光測色計の異常検知装置及びこの装置を組み込んだ印刷装置に関する。
印刷物や各種工業製品の色彩を管理・調査するために、測定対象用紙のカラーチャートの分光反射率を測定する分光測色計が広く使われている。
一般的な分光測色計は、参照用の完全拡散白色板(以下、白色板と称する)を用いてランプ(光源)や受光素子のキャリブレーションを行っているが、光源が経時劣化したり白色板が汚れたりした場合には、正しい分光反射率が得られなくなる。正しい分光反射率が得られているかを確認するためには、反射率の保障されたセラミックタイルを別個に測る必要があったが、高価で手間がかかるという問題があった。
そこで、インラインで、測定対象用紙のカラーチャートを測定し続け、光源の揺れを常に補正して測定する装置が存在する(例えば、特許文献1)。
特許第2655546号
しかし、上記の特許文献1の装置は、ノイズに影響されやすいことと、正しい状態であるかの保障をしていない問題がある。
また、インクジェットプリンタに分光測色計を組み込んだ総合システム(例えば、EPSON社製のPX−H10000、HP社製のDesignJetZ2100)では、インクジェットプリンタから出力された印刷物を直ちに測色することで印刷物の正常異常の確認や出力パラメータの調整を行っているが、分光測色計自体の異常を検知していないため、白色板や光源の異常がある場合には、印刷物の正常異常の判断を間違えてしまうおそれがある。
さらに、分光測色計の光源が経年劣化した場合や白色板が劣化していた場合は、測定結果が異常となるが、校正用白色板しか持たないシステムでは、校正と確認に同一物体を用いることになるため異常検知ができない。一方、確認用として別の物理的に安定した白色板を持つ場合は、費用がかかる上に作業効率が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、分光測色計の検査費用の低減化を図ることができるとともに、異常検知の作業効率を向上させることができる分光測色計の異常検知装置及びこの装置を組み込んだ印刷装置に関するものである。
上記目的を達成するために、請求項1記載の分光測色計の異常検知装置は、分光測色計が測定対象用紙を測定した直後の情報と、種類が異なる用紙の情報を蓄積したデータベースとを用いて、分光測色計の異常を検知する装置であって、前記分光測色計が測定した前記測定対象用紙の分光反射率を取得する測定情報取得手段と、この測定情報取得手段が取得した前記分光反射率と前記データベースに蓄積された前記種類が異なる用紙の分光反射率データとを比較して類似度を算出する類似度算出手段と、この類似度算出手段で算出した前記類似度が低い場合には、前記分光測色計が異常であると判断して表示する異常判断表示手段とを有している。ここで、測定対象用紙とは、紙だけでなく各種フィルムなど表面に印刷・塗装が可能な基材全てのことをいう。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の分光測色計の異常検知装置において、前記測定情報取得手段は、前記測定対象用紙のカラーチャートの紙白領域の分光反射率を取得し、前記類似度算出手段は、前記測定情報取得手段が取得した前記紙白領域の分光反射率をベクトル値として算出し、このベクトル値と、前記データベースの前記分光反射率データとを用いて類似度を算出する。
また、請求項3記載の分光測色計の異常検知装置は、分光測色計が過去に測定した測定対象用紙の情報を蓄積している過去測定データと、種類が異なる用紙の情報を蓄積したデータベースとを用いて、分光測色計の異常を検知する装置であって、前記過去測定データの前記測定対象用紙の分光反射率を読み込む読込手段と、この読込手段で読み込んだ前記測定対象用紙の分光反射率と、前記データベースに蓄積された前記種類が異なる用紙の分光反射率データとを比較して類似度を算出する類似度算出手段と、この類似度算出手段で算出した前記類似度が低い場合には、前記分光測色計が異常であると判断して表示する異常判断表示手段とを有している。
この発明によると、過去測定データに蓄積された過去分光反射率に基づき、分光測色計が測定したカラーチャートの測定情報が信頼できるか否かをインライン又はオフラインで判断し、それにより分光測色計の異常を検知するようにしているので、検査費用の低減化を図ることができるとともに、異常検知の作業効率を向上させることができる。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の分光測色計の異常検知装置において、前記過去測定データには、前記測定対象用紙のカラーチャートの紙白領域の分光反射率のデータが蓄積されており、前記類似度算出手段は、前記過去測定データに蓄積されている前記紙白領域の分光反射率をベクトル値として算出し、このベクトル値と、前記データベースの分光反射率データとを用いて類似度を算出する。
また、請求項5記載の発明は、請求項2又は4記載の分光測色計の異常検知装置において、前記類似度算出手段が、短波長部に重み付けした前記ベクトル値及び前記分光反射率データに基づいて前記類似度を算出する。
この発明によると、分光測色計の劣化は光源に多く、光源の劣化時には短波長部の分光反射率が大きく変動する。そこで、本発明は短波長部に重み付けしたベクトル値とデータベースの分光反射率データにより類似度を算出しているので、分光測色計の光源の劣化を確実に判断することができる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の分光測色計の異常検知装置を備えた印刷装置であって、前記測定対象用紙は、印刷機から印刷された印刷用紙である。
さらに、請求項7記載の発明は、請求項6記載の印刷装置において、前記類似度算出手段で算出した類似度に基づいて、前記印刷用紙の種類を特定する用紙特定手段と、この用紙特定手段が特定した前記印刷用紙の種類に基づいて、前記印刷機の印刷条件を変更する印刷条件変更手段とを備えている。
この発明によると、印刷物を高品質に印刷することができる。
本発明に係る分光測色計の異常検知装置によると、分光測色計が測定対象用紙を測定した情報に基づいて分光測色計の異常を検知するようにしているので、校正用白色板など検査のために他の用具を必要とする装置と比較して、検査費用の低減化を図ることができるとともに、異常検知の作業効率を向上させることができる。
また、本発明に係る分光測色計の異常検知装置を備えた印刷装置によると、印刷機による印刷物の印刷と、分光測色計の異常検知とを同時に行なうことができるので、印刷を中断せずに管理装置の安定性を確保することができ、異常製品の発生を抑制することができる。
本発明に係る第1実施形態の分光測色計の異常検知装置の構成を示す図である。 第1実施形態の分光測色計の異常検知装置を構成する制御コンピュータ4のブロック図である。 第1実施形態の装置が行なう異常検知プログラムを示すフローチャートである。 第1実施形態の分光測色計の異常検知装置を構成する表示装置から出力される表示内容を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の分光測色計の異常検知装置の構成を示す図である。 第2実施形態の装置が行なう異常検知プログラムを示すフローチャートである。 本発明に係る第3実施形態の印刷装置の構成を示す図である。 第3実施形態の印刷装置を構成する制御コンピュータ4のブロック図である。 第3実施形態の装置が行なう異常検知プログラムを示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明に係る第1実施形態の分光測色計の異常検知装置を示すものである。
本実施形態は、用紙(紙やフィルム)にカラーチャートが印刷されている印刷物1の所定位置の分光反射率を測定する複数の分光測色計2a1,2a2…2aS(S:正の整数のシリアル番号)と、種類が異なる用紙の情報が蓄積されているデータベース3と、複数の分光測色計2a1,2a2…2aSが測定した情報及びデータベース3のデータを取得して複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの異常を検知する制御コンピュータ4と、複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの何れかが異常であるか否かを表示する表示装置5とを備えている。
なお、分光測色計の使用現場では複数の分光測色計が併用されていることがあるため、本実施形態では複数の分光測色計2a1,2a2…2aSに対応可能な装置として説明しているが、本発明の分光測色計の異常検知装置の1回の測定は、分光測色計2a1,2a2…2aSの何れか1台を使用して行なわれるものである。また、この測定で使用されている分光測色計のシリアル番号Sは、あらかじめ本実施形態の装置に入力されているものとする。
複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの何れかは、印刷物1のカラーチャートの紙白の領域の分光反射率SRを測定する。
データベース3には、シリアル番号S毎に、種類が異なる用紙(推定用紙1,2…N)に対応した分光反射率データDS1,DS2…DSN(N:用紙の種類に対応する正の整数)が蓄積されている。
制御コンピュータ4は、図2に示すように、入力ポート6、主制御部7、出力ポート8及びキーボード9を備えている。
入力ポート6は、複数の分光測色計2a1〜2aSの何れかが測定した印刷物1のカラーチャートの紙白の領域の分光反射率SRを取り込むとともに、データベース3から、シリアル番号S毎に種類が異なる用紙に対応する分光反射率データDS1,DS2…DSNを取り込む。
主制御部7はCPU(処理装置)であり、ROM(読み出し専用メモリ)10及びRAM(ランダムアクセスメモリ)11を備えている。この主制御部7は、ROM10及びRAM11を内蔵しているもの、ROM10及びRAM11を外付けでバス接続したものであってもよい。
ROM10は、後述する異常検知プログラムが記憶されている。
RAM11は、異常検知プログラムの演算で使用する演算値が記憶されているとともに、中間データを蓄積する領域が設けられている。また、RAM11には、キーボード9から入力した印刷物1の用紙の種類が記憶されている。
出力ポート8は、主制御部7から出力した情報信号を、表示装置5に転送する。
次に、ROM10に記憶されている異常検知プログラムについて、図3及び図4を参照しながら説明する。なお、この異常検知プログラムは、各分光測色計2a1,2a2…2aSの何れかに対して行なわれており、図3及び図4では、分光測色計2a1に対する異常検知プログラムについて説明する。
図3に示す異常検知プログラムは、先ずステップST1では、分光測色計2a1から入力した印刷物1のカラーチャートの紙白の領域の分光反射率SRを、n次元のベクトルとして算出する。例えば、分光測色計2a1が400nm〜780nmの10nm刻みの測定レンジを持つものであれば、分光反射率SRを39次元ベクトルとして算出する。
次いで、ステップST2では、n次元のベクトル(分光測色計2a1の分光反射率)と、データベース3内のシリアル番号Sが「1」の分光反射率データDS1,DS2…DSNを比較して類似度を算出する。
具体的には、下式(1)に示すように、短波長部に重み付けしたn次元のベクトルと、シリアル番号Sが「1」の分光反射率データの余弦を計算して対数をとる。
Figure 0005418333
次いで、ステップST3では、ステップST2で算出した複数の類似度のうち、数値が高い類似度をピックアップし、その類似度が一定の基準値以上であるか、否かを判断する。
次いで、ステップST4では、ステップST3の判断結果と、キーボード9から入力されている印刷物1の用紙の種類に基づいて、出力データを作成する。
このステップST4は、キーボード9からの入力が特にない場合には、ステップST3の判断結果をそのまま使って出力データを作成するようにしてもよい。
次いで、ステップST5では、ステップST4で作成した出力データを表示装置5に出力する。
具体的には、分光測色計2a1が正常であると判断した場合には、図4(a)に示すように、類似度の高い推定用紙1(〇〇コート)と、推定用紙2(△△コート)を表示し、これら推定用紙1,2の類似度スコア90%、50%を表示装置5に表示する。そして、推定用紙1の類似度スコアが90%と高いことから、分光測色計2a1は正常であると表示装置5に表示する。一方、分光測色計2a1が異常であると判断した場合には、図4(b)に示すように、類似度の高い推定用紙1(××コート)を表示し、この推定用紙1の類似度スコア50%も表示装置5に表示する。そして、推定用紙1の類似度スコアが50%と低いことから、分光測色計2a1は異常であると表示装置5に表示する。なお、図4(a),(b)の表示方法に限らず、印刷物1に近い推定用紙や同一紙の固体差のため、稀に類似度の順位変動があるので、ユーザーが上位いくつかを目視し、異常がないかを確認するようにしてもよい。
このように、分光測色計2a1は正常又は異常の判断が行なわれ、他の分光測色計2a2…2aSに対しても、図3及び図4で示した方法で正常又は異常の判断が行なわれる。
ここで、測定対象用紙が本実施形態の印刷物1に対応し、測定情報取得手段が本実施形態の制御コンピュータ4の入力ポート6及び主制御部7に対応し、類似度算出手段が本実施形態の主制御部7のROM10が行なう異常検知プログラムのステップST1,2に対応し、異常判断表示手段が本実施形態のROM10が行なう異常検知プログラムのステップST3〜5及び本実施形態の表示装置5に対応している。
したがって、本実施形態の分光測色計の異常検知装置は、複数の分光測色計2a1,2a2…2aSが測定した印刷物1の情報に基づいて自身の異常を検知するようにしているので、校正用白色板など検査のために他の用具を必要とする装置と比較して、検査費用の低減化を図ることができるとともに、異常検知の作業効率を向上させることができる。
また、分光測色計2a1,2a2…2aSの劣化は光源に多く、光源の劣化時には短波長部の分光反射率が大きく変動する。そこで、本実施形態では、式(1)で示したように、短波長部に重み付けしたn次元のベクトル(分光測色計2a1,2a2…2aSの分光反射率)と、データベース3の分光反射率データDS1,DS2…DSNの余弦を計算して対数を取って類似度を算出しているので、各分光測色計2a1,2a2…2aSの光源の劣化を確実に判断することができ、分光測色計2a1,2a2…2aSの異常を高精度に判断することができる。
(第2実施形態)
次に、図5は、本発明に係る第2実施形態の分光測色計の異常検知装置を示すものである。なお、図1から図4で示した第1実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその説明は省略する。
本実施形態は、過去測定データ12と、データベース3と、制御コンピュータ4と、表示装置5とを備えている。
過去測定データ12は、複数の分光測色計2a1,2a2…2aS(S:正の整数のシリアル番号)が過去に測定した測定対象用紙のカラーチャートの紙白の領域の過去分光反射率PR1,PR2…PRM(M:分光測色計の台数に対応する正の整数)を蓄積している。
制御コンピュータ4の入力ポート6は、過去測定データ12のカラーチャートの紙白の領域の過去分光反射率PR1,PR2…PRMを取り込むとともに、データベース3から、シリアル番号S毎に種類が異なる用紙に対応する分光反射率データDS1,DS2…DSNを取り込む。
次に、図6は、制御コンピュータ4の主制御部7(ROM10)が行なう本実施形態の異常検知プログラムを示すものである。
図6に示す異常検知プログラムは、先ずステップST11において、過去測定データ12から取り込んだ分光測色計2a1の過去分光反射率PR1の紙白の領域の分光反射率SR1を、n次元のベクトルとして算出する。
次いで、ステップST11では、図3で示した第1実施形態のステップST2と同様の手法で、n次元のベクトル(分光測色計2a1の過去分光反射率PR1)と、データベース3内のシリアル番号Sが「1」の分光反射率データDS1,DS2…DSNを比較して類似度を算出する。
次いで、ステップST12では、図3で示した第1実施形態のステップST3と同様に、ステップST11で算出した複数の類似度のうち、数値が高い類似度をピックアップし、その類似度が一定の基準値以上であるか、否かを判断する。
次いで、ステップST13では、ステップST12の判断結果に基づいて、出力データを作成する。
次いで、ステップST14では、ステップST13で作成した出力データを表示装置5に出力する。
具体的には、第1実施形態と同様に、図4(a)或いは(b)が表示装置5に表示される。
そして、他の分光測色計2a2…2aSに対しても、図6で示した方法で正常又は異常の判断が行なわれる。
ここで、読込手段が本実施形態の制御コンピュータ4の入力ポート6及び主制御部7に対応し、類似度算出手段が本実施形態の主制御部7のROM10が行なう異常検知プログラムのステップST10,11に対応し、異常判断表示手段が本実施形態のROM10が行なう異常検知プログラムのステップST12〜14及び本実施形態の表示装置5に対応している。
したがって、本実施形態の分光測色計の異常検知装置は、過去測定データ12に蓄積された過去分光反射率PR1,PR2…PRMに基づき、複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの何れかが測定したカラーチャートの測定情報が信頼できるか否かをインライン又はオフラインで判断し、それにより複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの異常を検知するようにしているので、検査費用の低減化を図ることができるとともに、異常検知の作業効率を向上させることができる。
(第3実施形態)
次に、図7及び図8は、本発明に係る第3実施形態の印刷装置15を示すものである。
本実施形態の印刷装置15は、印刷物17を印刷する印刷機16と、印刷機16で印刷された印刷物17の所定位置の分光反射率を測定する複数の分光測色計2a1,2a2…2aS(S:正の整数のシリアル番号)と、種類が異なる用紙の情報が蓄積されているデータベース3と、制御コンピュータ4と、表示装置5とを備えている。
印刷物17にはカラーチャートが印刷されており、カラーチャートは印刷状態管理用パッチを設けている。複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの何れかは、印刷状態管理用パッチの内部の紙白の領域の分光反射率SR1,SR2…SRM(M:分光測色計の台数に対応する正の整数)を測定する。なお、複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの何れかが測定する位置は、印刷状態管理用パッチの外部、印刷開始前の余白、印刷終了後の余白であってもよい。
印刷機16は、印刷の開始・停止を行なう印刷駆動部16aと、印刷物17の印刷条件を変更する印刷条件変更部16bを備えている。
データベース3には、第1実施形態と同様に、シリアル番号S毎に、種類が異なる用紙(推定用紙1,2…N)に対応した分光反射率データDS1,DS2…DSN(N:用紙の種類に対応する正の整数)が蓄積されている。
制御コンピュータ4は、図8に示すように、入力ポート6、主制御部7、出力ポート8及びキーボード9を備えており、キーボード9からの入力により印刷機16の印刷開始、印刷停止、印刷機16の印刷条件が変更できるとともに、自動的な印刷停止、自動的な印刷機16の印刷条件が変更可能とされている。
入力ポート6は、複数の分光測色計2a1〜2aSの何れかが測定した印刷物17の印刷状態管理用パッチの内部の紙白の領域の分光反射率SR1,SR2…SRM(M:分光測色計の台数に対応する正の整数)を取り込むとともに、データベース3から、シリアル番号S毎に種類が異なる用紙に対応する分光反射率データDS1,DS2…DSNを取り込む。
出力ポート8は、主制御部7から出力した情報信号を表示装置5に転送し、主制御部7から出力した印刷停止の情報信号を印刷機16の印刷駆動部16aに出力するとともに、主制御部7から出力した印刷条件変更の情報信号を印刷機16の印刷条件変更部16bに出力する。
次に、本実施形態の主制御部7のROM10に記憶されている異常検知プログラムについて、図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態の異常検知プログラムも、各分光測色計2a1,2a2…2aSに対して行なわれており、図9では、分光測色計2a1に対する異常検知プログラムについて説明する。
図9に示す異常検知プログラムは、先ずステップST15では、分光測色計2a1から入力した印刷物17の印刷状態管理用パッチの内部の紙白の領域の分光反射率SR1を、n次元のベクトルとして算出する。
次いで、ステップST16では、n次元のベクトル(分光測色計2a1の分光反射率)と、データベース3内のシリアル番号Sが「1」の分光反射率データDS1,DS2…DSNを比較して類似度を算出する。具体的には、第1実施形態と同様に、短波長部に重み付けしたn次元のベクトルと、シリアル番号Sが「1」の分光反射率データの余弦を計算して対数をとる。
次いで、ステップST17では、ステップST16で算出した類似度が、一定の基準値に達しているか否かを判断する。このステップST17において、類似度が一定の基準値に達している場合にはステップST18に移行し、類似度が一定の基準値に達していない場合には、ステップST19に移行する。
類似度が一定の基準に達していない場合に移行するステップST19では、印刷停止の情報信号を印刷機16の印刷駆動部16aに出力する。
次いでステップST20に移行し、ステップST16で算出した結果に基づいて出力データを作成する。
次いでステップST21に移行し、ステップST20で作成した出力データを表示装置5に出力する。具体的には、第1実施形態の図4(b)で示したように、分光測色計2a1が異常であることを表示装置5に表示する。
一方、類似度が一定の基準値に達している場合に移行するステップST18では、類似度に対応した印刷条件の変更情報信号を印刷機16の印刷条件変更部16bに出力する。
次いで、ステップST22に移行し、ステップST16で算出した結果に基づいて出力データを作成する。
次いでステップST23に移行し、ステップST20で作成した出力データを表示装置5に出力する。具体的には、第1実施形態の図4(a)で示したように、分光測色計2a1が正常であると表示装置5に表示する。
そして、他の分光測色計2a2…2aSに対しても、図9で示した異常検知プログラムを行なう。
ここで、印刷用紙が本実施形態の印刷物17に対応し、用紙特定手段が本実施形態の主制御部7のROM10が行なう異常検知プログラムのステップST18に対応している。
したがって、本実施形態の印刷装置15は、印刷物17の印刷と、複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの異常検知とを同時に行なうことができるので、印刷を中断せずに管理装置の安定性を確保することができ、異常製品の発生を抑制することができる。
また、類似度が一定の基準値に達している場合には、類似度に対応した印刷条件の変更情報信号を印刷機16の印刷条件変更部16bに出力しているので、印刷物17を高品質に印刷することができる。特に、本実施形態の印刷装置15は、インキ吐出設定が用紙によって大きく変わってしまい、印刷状態に影響が大きいインクジェットプリンタに有効である。
なお、図7で示した印刷装置15に、図5で示した第2実施形態の過去測定データ12に蓄積された過去分光反射率PR1,PR2…PRMに基づき、複数の分光測色計2a1,2a2…2aSが測定したカラーチャートの測定情報が信頼できるか否かをインライン又はオフラインで判断し、それにより複数の分光測色計2a1,2a2…2aSの異常を検知するようにすると、さらに管理装置の安定性を確保することができ、異常製品の発生を抑制することができる。
1…印刷物(測定対象用紙)、2a1〜2aS…分光測色計、3…データベース、4…制御コンピュータ、5…表示装置、6…入力ポート、7…主制御部、8…出力ポート、9…キーボード、10…ROM、11…RAM、12…過去測定データ、15…印刷装置、16…印刷機、16a…印刷駆動部、16b…印刷条件変更部、17…印刷物(印刷用紙、測定対象用紙)

Claims (7)

  1. 分光測色計が測定対象用紙を測定した直後の情報と、種類が異なる用紙の情報を蓄積したデータベースとを用いて、分光測色計の異常を検知する装置であって、
    前記分光測色計が測定した前記測定対象用紙の分光反射率を取得する測定情報取得手段と、
    この測定情報取得手段が取得した前記分光反射率と前記データベースに蓄積された前記種類が異なる用紙の分光反射率データとを比較して類似度を算出する類似度算出手段と、
    この類似度算出手段で算出した前記類似度が低い場合には、前記分光測色計が異常であると判断して表示する異常判断表示手段と、を有していることを特徴とする分光測色計の異常検知装置。
  2. 前記測定情報取得手段は、前記測定対象用紙のカラーチャートの紙白領域の分光反射率を取得し、
    前記類似度算出手段は、前記測定情報取得手段が取得した前記紙白領域の分光反射率をベクトル値として算出し、このベクトル値と、前記データベースの前記分光反射率データとを用いて類似度を算出することを特徴とする請求項1記載の分光測色計の異常検知装置。
  3. 分光測色計が過去に測定した測定対象用紙の情報を蓄積している過去測定データと、種類が異なる用紙の情報を蓄積したデータベースとを用いて、分光測色計の異常を検知する装置であって、
    前記過去測定データの前記測定対象用紙の分光反射率を読み込む読込手段と、
    この読込手段で読み込んだ前記測定対象用紙の分光反射率と、前記データベースに蓄積された前記種類が異なる用紙の分光反射率データとを比較して類似度を算出する類似度算出手段と、
    この類似度算出手段で算出した前記類似度が低い場合には、前記分光測色計が異常であると判断して表示する異常判断表示手段と、を有していることを特徴とする分光測色計の異常検知装置。
  4. 前記過去測定データには、前記測定対象用紙のカラーチャートの紙白領域の分光反射率のデータが蓄積されており、
    前記類似度算出手段は、前記過去測定データに蓄積されている前記紙白領域の分光反射率をベクトル値として算出し、このベクトル値と、前記データベースの分光反射率データとを用いて類似度を算出することを特徴とする請求項3記載の分光測色計の異常検知装置。
  5. 前記類似度算出手段は、短波長部に重み付けした前記ベクトル値及び前記分光反射率データに基づいて前記類似度を算出することを特徴とする請求項2又は4記載の分光測色計の異常検知装置。
  6. 前記請求項1乃至5の何れか1項に記載の分光測色計の異常検知装置を備えた印刷装置であって、
    前記測定対象用紙は、印刷機から印刷された印刷用紙であることを特徴とする印刷装置。
  7. 前記類似度算出手段で算出した類似度に基づいて、前記印刷用紙の種類を特定する用紙特定手段と、
    この用紙特定手段が特定した前記印刷用紙の種類に基づいて、前記印刷機の印刷条件を変更する印刷条件変更手段と、を備えていることを特徴とする請求項6記載の印刷装置。
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