JP5417997B2 - 撮像検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマ表示装置、液晶表示装置、太陽電池などの基板の上に作られ、一部または全部に繰り返しパターンを持つパターンの形状を撮像検査する方法に関するものである。
プラズマ表示装置、液晶表示装置、有機EL表示装置、太陽電池などの基板の上に作られたパターンの形状を検査するため、図14に示すように測定ヘッド3に取り付けられたカメラ2で被検査物1を走査撮像し、画像処理によってその形状の欠陥を検査する装置がある。カメラ2には主としてラインセンサカメラやTDI(Time Delayed Integration:時間遅延積分)センサカメラ(以下、単にカメラと呼ぶ)が用いられる。この装置において、被検査物1のパターンの一部、または全部が繰り返しパターンであるような場合に、繰り返しパターン同士を比較することによって欠陥でない部分のパターンを消去し、欠陥であるパターンのみを抽出する。これを図15に示す。被検査物を撮像した画像50には、5組の第1〜第5繰り返し部(それぞれ、51,52,53,54,55)がある。例えば第3繰り返し部53には欠陥57がある場合、繰り返し周期ごとに比較を行うことで、この欠陥57を抽出する。
比較した結果が図15の60である。比較先と差異がない部分を白で、差異がある部分を灰色で示した。第1繰り返し部51と第2繰り返し部52を比較した結果が61、第2繰り返し部52と第3繰り返し部53を比較した結果が62、第3繰り返し部53と第4繰り返し部54を比較した結果が63、第4繰り返し部54と第5切り返し部55を比較した結果が64である。これらの結果から差異がある部分の欠陥66および欠陥67が抽出される。ここで欠陥が複数個抽出されるが、いずれか1つのみを選択する。このように、繰り返し周期だけ離れた画素と比較を行うことで、欠陥のみを抽出することができる。
ここで撮像された画像におけるパターンの繰り返し周期P[画素]は、被検査物の繰り返し周期Z[μm]と画像の分解能R[μm/画素]によって、
P=Z÷R (数1)
となる。画素ごとに比較を行う観点から、Pは整数であることが望ましい。例えば図16に、撮像した画像における繰り返し周期Pがちょうど「4」となるように被検査物11を撮像した画像について比較処理を行う例を示す。撮像画像は50a、比較結果が60aである。このように、画像の繰り返し周期Pが整数の場合、原理的に欠陥でない部分のパターンを完全に消去することができる。
これに対し、図17の撮像した画像における繰り返し周期Pが「2.6」となるような被検査物の撮像画像50bについて比較処理を行う例を示す。実際の比較は画素単位で行うため、最も近い整数である「3」を用いて比較を行うこととなる。比較結果は60bである。このように、繰り返しパターンを完全に消去することができず、消え残りが生じる。このような消え残りは欠陥でないものを欠陥と誤認識する、いわゆる虚報の原因となる。欠陥のしきい値を設定することで虚報の発生を抑制できるが、欠陥検出の感度が低下する。なお、ここまで説明のため、比較を画素ごとに行うことを前提としているが、画素間の情報を補間し、それを用いて比較を行える場合でも同じである。カメラ(ラインセンサ)の開口率が100%ではないからである。
Pを整数とするためには、被検査物の繰り返し周期と画像の分解能が整数比となるようにすればよい。通常、被検査物の繰り返し周期を自由に選択することはできないので、画像の分解能を制御することによってPが整数となるよう考える。例えば、分解能Rが10[μm]、繰り返し周期Zが222[μm]である被検査物を撮像する場合を考える。この時、撮像画像における繰り返し周期Pは22.2[画素]となる。これに近い整数は「22」あるいは「23」であるから、Pを「22」とするような分解能R=222÷22=10.09…[μm/画素]、あるいはPを「23」とするような分解能R=222÷23=9.652173…[μm/画素]で撮像を行えばよい。このように、分解能を当初のR=10[μm/画素]から数パーセント変化させることができれば、Pを整数とするような撮像ができる可能性がある。
ラインセンサ(カメラ)によって得られる画像の分解能は、センサの配列方向Xとセンサの走査移動方向Yについて、おのおの独立に決まる。X方向の分解能は、X方向の分解能をRx[μm/画素]、センサの画素サイズをC[μm]、光学系の倍率をMとすると、(数2)で表される。
Rx=C÷M (数2)
分解能Rxを制御するためには、画素サイズCまたは倍率Mを制御すればよい。ここで、Mを制御することによってPを整数とするようなRxを選択する手法については、特許文献1などで提案されている。
Y方向の分解能は、カメラと被検査物との相対速度とカメラの1ラインあたりの走査時間(以下、H間隔時間と記す)によって決まる。Y方向の分解能をRy[μm/ライン]、相対速度をV[μm/秒]、H間隔時間をHt[秒/ライン]とすると、(数3)として表される。
Ry=V×Ht (数3)
ただし、(数3)はRxとRyの値が大きく異なる場合には成立しない場合がある。
(数3)より、画像入力中に相対速度Vが変動するとRyが変動する。相対速度Vを一定に保つことが困難な場合には、カメラと被検査物との位置関係をある手段で測定し、その位置が一定の変化をするごとに画像取り込みを1ライン行うようにすることがある。これにより、相対速度Vが多少変化してもRyを一定に保つことができる。また、カメラと被検査物の相対位置関係を把握する手段は様々なものがあり、例えばエンコーダやリニアスケールやレーザ変位計などがよく用いられる。
以下の説明では、この手段のことを便宜的にリニアエンコーダと呼ぶ。リニアエンコーダを使った場合、画像取り込みを1ライン行うためのリニアエンコーダ読み値の変化量(以下、H間隔距離と呼ぶ)をHd[μm/ライン]とすると、(数4)と表現できる。
Ry=Hd (数4)
この時、Pが整数となるようにRyを選択することを考える。(数4)より、Ryを変化させることはHdを変化させることと同義である。ところが、実際にはHdは離散的な値しか取ることができない。リニアエンコーダの分解能に制限されるからである。リニアエンコーダの分解能が1[μm]の場合、Hdの取り得る値は{1,2,3,…}である。前述の例では、分解能Rとして10.09090909…[μm/画素]という値を設定する必要があったが、この分解能は例え0.01[μm]のリニアエンコーダを用いたとしても正確には実現不可能である。また、リニアエンコーダによって計測できる分解能と精度には限りがあり、当然高い分解能のものは計測に時間がかかり、また高価である。すなわち、これまでの技術では、Pを整数とするようなRyを常に実現することは実質不可能である。
特開2003−329609号公報
繰り返しパターンを持つ被検査物を撮像検査する際、撮像した画像から正常な繰り返しパターンを画像処理によって除去して、欠陥部分のみを抽出する必要がある。この時、被検査物上に形成された繰り返しパターンが撮像した画像上で整数画素の周期となっていない場合には、繰り返しパターンを正確に除去することができないという課題がある。
繰り返しパターンを画像上で整数画素となるよう撮像するためには、被検査物のパターンの繰り返し周期と撮像画像の分解能が整数比となるような分解能によって撮像を行えばよい。このためには、分解能を僅かに変化させる機構を備えるとよい。しかしながら、従来の構成では、このような機構を具備することはできなかった。
本発明は、前記従来技術の課題を解決するものであり、撮像を行う際、分解能を僅かに変化させる撮像検査方法の構成および手法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本願発明に係る撮像検査方法は、被検査物上の等間隔なパターンの画像をエンコーダからの信号に基づいて撮像して検査する際に、前記被検査物のパターン間の間隔に基づいて決定された前記エンコーダからの信号の取り込み間隔で撮像する工程と、決定された前記エンコーダからの信号の取り込み間隔と異なる不等間隔撮像する工程と、を含み、前記エンコーダからの信号の取り込み間隔をHkとし、Hkとなるパターンの数をNkとしたときに、Rs=Σ(Nk×Hk)÷Σ(Nk)で得られる分解能Rsが所望の分解能となる条件で撮像することを特徴とする。
本発明によれば、被検査物の繰り返し周期が、撮像する画像の分解能の整数倍でない場合においても、被検査物の繰り返し周期と撮像する画像の分解能とが整数比となるように画像の分解能を調節して被検査物を撮像することができるため、被検査物上に形成された正常な繰り返しパターン部を画像処理によって正確に除去し、欠陥パターンを検出することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1における撮像検査装置を示す斜視図 本実施の形態1における撮像処理を示すフローチャート 本実施の形態1における画像を取り込むタイミングを生成する構成を示す図 本実施の形態1における被検査物を等ピッチで撮像した撮像画像を示す図 本実施の形態1における被検査物を不等ピッチで撮像した撮像画像を示す図 本実施の形態1における被検査物を別の不等ピッチで撮像した撮像画像を示す図 本実施の形態1におけるカメラがあらかじめ設定された撮像ピッチでの撮像処理を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における撮像処理を示すフローチャート 本実施の形態2における画像を取り込むタイミングを生成する構成を示す図 本発明の実施の形態3における被検査物のパターンを示す図 本実施の形態3における被検査物の別のパターンを示す図 本実施の形態3における薄い被検査物の変形部分を示す図 本実施の形態3における画像を取り込むタイミングを生成する構成を示す図 従来の画像処理によってパターン形状の欠陥を検査する装置を示す斜視図 隣接するパターン繰り返し部を比較し、結果から抽出した欠陥を示す図 被検査物と撮像画像との繰り返し周期が一致の場合の比較処理の例を示す図 被検査物と撮像画像との繰り返し周期が不一致の場合の比較処理の例を示す図
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同じ構成には同じ符号を付して、適宜説明を省略している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるラインセンサ(カメラ)を用いた検査装置の例を示す図である。図1において、被検査物101をカメラ102を用いて撮像する。カメラ102はカメラ走査軸104によって移動走査される。カメラ走査軸104の位置はリニアエンコーダ固定子105aおよびリニアエンコーダ可動子105bによって把握できる。リニアエンコーダ固定子105aには等間隔の格子が刻まれており、これをリニアエンコーダ可動子105bを用いて読み取ることで、一定距離の移動ごとにリニアエンコーダ可動子105bから信号が出力される。
ここで、本実施の形態1の特徴を説明するために、比較対象としての従来の方法について説明する。
これまでは、図2に示すようなフローチャートによって撮像を行っていた。すなわち、ステップS1において、リニアエンコーダの分解能と撮像分解能をもとに撮像ピッチを決定し、それを用いて、ステップS2において被検査物全体を撮像していた。
この時、ラインセンサ(カメラ102)が画像を取り込むタイミングは、例えば図3のような構成によって生成していた。リニアエンコーダ105からの信号を、分周器106に入力する。分周器106は分周周期を設定する設定手段107を備える。分周器106の出力信号をカメラ102に入力する。しかしながら、この構成では、カメラ102の取り込み周期はリニアエンコーダ105の分解能の整数倍に限られていた。
このような従来の方法に対する本実施の形態1の特徴について、以下、説明する。なお、以下ではリニアエンコーダ105の分解能をH間隔と呼ぶ。
まず、仮にH間隔として設定可能な最小の単位が「1」であるような場合を想定する。Vが定数であるとして、H間隔を等間隔とした場合に取り得る分解能Ryの値は、(数5)である。
Ry={V,2V,3V,…} (数5)
ここで、カメラ102における撮像の間隔を等間隔ではなく不等間隔とすれば、Y方向の画素ごとの分解能、すなわち画素ごとの撮像範囲の大きさを変化させることができる。撮像時のH間隔を、例えば{1,2,1,2,…}というように、「1」と「2」を交互に繰り返すようなパターンで不等間隔となるよう撮像を行った場合、得られる画像はRy=1Vの部分とRy=2Vの部分が混在したものとなる。ここで、この画像の分解能は、大局的には、Ry=(1+2)÷2×V=1.5Vであるような画像であるとみなすことができる。
同様に、H間隔を例えば{1,2,2,1,2,2,…}というように、「1」と「2」と「2」の組合せとなるようなパターンで不等間隔となるように撮像を行えば、得られる画像の分解能Ryは大局的にRy=(1+2+2)÷3×V=2.5Vとなる。このように、H間隔を不等間隔として撮像を行うことで、H間隔として設定可能な最小の単位の制約を受けずにRyを決定することができる。
この効果の具体例を図4〜図6に示す。図4は被検査物を等ピッチで撮像した場合を表している。塗色部は被検査物の黒い部分、白色部は被検査物の白い部分、というように、格子の塗色は被検査物の色をそれぞれ示しているとする。
ここで、被検査物の一部分101’に着目する。その長さが8[μm]で、その色が1[μm]ごとに{白,白,黒,黒,白,白,黒,白}である場合に、H間隔を1[μm]として等間隔で撮像した場合には、得られる撮像画像150の長さは8画素となる。図4に示すように、8[μm]を8画素で撮像しているのであるから撮像された画像の分解能は1[μm/画素]である。得られる撮像画像は{白,白,黒,黒,白,白,黒,白}である。
ここで、例えばH間隔を{1,1,2,1,1,1,1}となるように撮像すれば、得られる画像の長さは7画素となる。この様子を図5に示す。被検査物の一部分101’の8[μm]を7画素で撮像しているのであるから、大局的な画像の分解能は8/7[μm/画素]である。得られる撮像画像151は{白,白,黒,白,白,黒,白}である。
また、H間隔を{1,1,1,2,1,1,1}となるように撮像しても、同様に得られる画像の長さは7画素となる。この様子を図6に示す。大局的な画像の分解能は図5の例と同様である。被検査物の一部分101’を撮像して得られる撮像画像152は{白,白,黒,灰,白,黒,白}である。このように、撮像を不等間隔で行うことにより、大局的な画像の分解能をH間隔の最小分解能に制約されることなく変化させることができる。
この撮像を不等間隔とする場合において、撮像するH間隔のパターンを決定する方法の1つについて述べる。被検査物の繰り返しパターンを画像上において整数周期となるよう撮像するための条件は(数6)の通りである。
R=T÷N (数6)
ここで、Rは撮像の分解能[μm/画素]を、Tは被検査物の繰り返し周期[μm]を、Nは1以上の整数をそれぞれ示す。
一般的には、検出したい最小の欠陥サイズなどによって、おおよその分解能Rの値はあらかじめ決定していることから、(数6)を満たす分解能Rの内、あらかじめ決定している値に最も近いものを選択することとなる。例えば、あらかじめ決定しているおおよその分解能Rの値が10[μm/画素]である時、T=157[μm]である被検査物を撮像する場合、(数6)よりN=16となる時の分解能Rの値であるR=9.8125[μm/画素]が得られる。Nは、撮像された画像上における被検査物の繰り返し周期を意味している。このような分解能Rを最もよく実現できるようなH間隔のパターンをあらかじめ求めておき、それに従って撮像を行えばよい。以下にその方法を示す。
H間隔はその分解能をDとして離散的に選択可能であるとして、そのH間隔をH、Hとなるパターンの数をNとすると、得られる大局的な分解能Rsは、(数7)で表現される。
Rs=Σ(N×H)÷Σ(N) (数7)
(数7)のRsが所望のRに近いようなN,Hの組合せを、例えば総当たりで探せばよい。
(数7)で所望のRに近いとみなせるRsが得られるパターンは複数ある。仮にΣ(N)が小さい値を取るものから順に総当たりで探索する場合、RとRsが近ければよいという条件だけでは一般に(数7)は解けない。Σ(N)が大きな値になるほどRとRsを一致させることが容易になるためである。そのため、ある程度RとRsが近くなったことを持って計算を打ち切る必要がある。RsとRは一般に10%程度の誤差が許されるため、これを目安に計算を打ち切ればよい。
総当たりで解くよりも実用的な方法として、(数7)については、何らかの制約を加えることが考えられる。例えば、H間隔の分解能Dを用いて、(数8),(数9)となるような2種類のR(RおよびR)のみを用いるよう制約を加えことが考えられる。
=floor(R÷D)×D (数8)
=ceiling(R÷D)×D (数9)
なお、(数8)のfloor(X)および(数9)のceiling(X)は、Xについての床関数,天井関数をそれぞれ表す。
(数8)および(数9)に前記の例をあてはめると、(数10),(数11)であるから、H間隔として「9」と「10」の2種類の組合せでパターンを作成するとよいことがわかる。
=floor(9.8125÷1)×1=9 (数10)
=ceiling(9.8125÷1)×1=10 (数11)
H間隔「9」で撮像する画素の数をN、H間隔「10」で撮像する画素の数をN10として(数7)に代入すると、(数12)となる。
Rs=(N×9+N10×10)÷(N+N10) (数12)
(数12)にも多くの解が存在する場合がある。この場合、(数7)におけるΣ(N)、つまり(数12)における(N+N10)の値に制約を設定するとよい。例えば、パターンの周期(N+N10)が、撮像された画像上における被検査物の繰り返し周期の約数であるように制約するとよい。前記の例ではこれは「16」である。「16」の約数は「1,2,4,8,16」であるから、パターンの周期がこのいずれかになるものの中で、最もRが9.8125に近いものを選択する。
+N10={1,2,4,8,16} (数13)
(数12)および(数13)について解き、Rが希望する値である9.8125に最も近くなるようなNおよびN10をそれぞれ求めれば、N=3,N10=13が得られる。この時、RsはちょうどRと等しい9.8125となる。ただし、一般にRsとRはこの例のように必ずしもちょうど一致するとは限らない。
このようにして、撮像するパターンをあらかじめ算出することができる。なお、N=3、N10=13となる撮像パターンの数Bは次に示す(数14)で表されるように560通りあるが、このいずれの撮像パターンを用いてもかまわない。
B=16!÷(3!×13!)=560 (数14)
撮像パターンは、例えば{9,9,9,10,10,10,10,10,10,10,10,10,10,10,10,10}でも構わないし、{10,10,10,10,10,9,10,10,9,10,10,10,10,10,10,9}でも構わない。
このように、撮像を行うH間隔のパターンをあらかじめ設定しておき、これに従って撮像を行うことで、最も都合のよいRに近い分解能を実現することができる。これをフローチャートとして図7に示す。
図7において、まず、ステップS5で、前述の(数6)を用いて分解能の目標値を決定する。次に、ステップS6で、(数12)および(数13)を用いて撮像ピッチのパターンを決定する。このようにして決定したパターンに従って、ステップS7で被検査物全体を撮像する。
なお、説明の平易のため、撮像素子としてラインセンサを例としたが、ラインセンサのライン方向の素子数はここにあげた動作と無関係である。そのため、ラインセンサのみならず1素子のみのセンサについても同じことが言える。
(実施の形態2)
本実施の形態2における被検査物の撮像について、図8,図9を用いて説明する。本実施の形態2では、カメラが次に取り込む位置を、撮像する画像の座標と取り込みピッチとの乗算によって算出することにより、撮像を行うH間隔のパターンをあらかじめ設定することなく、都度H間隔を算出しながら撮像を行うことができる。
この時のフローチャートを図8に示す。
図8において、前述した図7のステップS5と同様に、目標とする分解能をステップS11において算出し決定する。ここで、説明のため、撮像を行ったライン数をNとする。このNは、ステップS12において「1」に初期化しておく。ステップS13において、Nライン目の撮像位置を算出する。Nライン目の撮像位置は、ステップS11で決定した目標とする分解能と、Nの積に等しい。ステップS14において、被検査物とカメラがちょうどこの撮像位置に到達するのを待って撮像を行う。被検査物全体を撮像し終えたかどうかをステップS15において判断する。まだ撮像が完了していない(S15のNo)のであれば、ステップS16に示すようにライン数Nを「1」増やした後にステップS13へ戻る。
これを実現できるような構成例を図9に示す。撮像を行いたいピッチは設定手段109によって設定される。整数のみならず実数を設定しうるものとする。実施の形態1の例では、設定する値はR=9.8125である。リニアエンコーダ105からは一定の移動距離ごとにエンコーダカウンタ108へパルスが送られる。実施の形態1の例と同様に、パルスのピッチは1[μm]ピッチであるとする。つまり、1[μm]の分解能で現在位置が得られる。比較器112は、リニアエンコーダ105からの入力値が乗算器111からの入力値を横切ったことを検出し、1個のパルスを出力する。このパルスは取り込みライン数カウンタ110およびカメラ102へ入力される。
最初、リニアエンコーダ105の出力はゼロであり、そこから単調に増加してゆくものとする。取り込みライン1ライン目では、乗算器111の出力は1×9.8125=9.8125である。リニアエンコーダ105の値が増加してゆき、初めてこの値を横切るのは、リニアエンコーダ105の値が「10」になった時である。この時比較器112からパルスが出力され、カメラ102はこのパルスを受けて撮像を行う。同時にこのパルスは、取り込みライン数カウンタ110に与えられ、取り込みライン数カウンタ110の値が「1」から「2」へ進められる。乗算器111の入力は「2」となるため、出力は2×9.8125=19.625となる。
次に、リニアエンコーダ105の値がこの値を横切るのは、「20」になった時である。この例のようにRの値がリニアエンコーダ105の分解能の倍数でない場合、結果的に取り込み間隔は不等ピッチとなる。なお、構成方法は必ずしもここに示した例に限らない。例えば乗算器111において、乗算結果を適切な桁数で丸め、つまり切り捨て、四捨五入、切り上げ処理を行い、比較器112はその結果に対して一致したかどうかのみを検出するように構成してもよい。また、乗算器111を用いず、取り込みが行われたタイミングで取り込みピッチを加算し保持するような加算器を用いてもよい。
(実施の形態3)
本実施の形態3における被検査物の撮像について、図10〜図13を用いて説明する。被検査物のパターンによっては、その位置によって繰り返しピッチが異なる場合がある。例えば、図10に示すように、1つの被検査物101の上に繰り返しピッチの異なる複数の部分、例えばパターンA101aおよびパターンB101bが作成されているような被検査物がある。あるいは、図11に示すように、被検査物101上に形成されたあるピッチの繰り返しを持つパターンC101cの周辺に、別の繰り返しピッチを持つパターンD101dが構成されているような場合がある。
さらに、図12に示すように、薄い被検査物201の場合など、製造工程において被検査物201に伸び縮みなどの変形部分202が生じる等により繰り返しピッチが部分的に異なる場合がある。このような場合にも本実施の形態3を用いることにより、取り込みピッチを動的に変えることで対応が可能である。これは、あらかじめH間隔のパターンを決定しておく方法でも、都度H間隔を算出しながら撮像を行う方法でも、いずれでも実施できる。
都度H間隔を算出しながら撮像を行う場合の構成例を図13に示す。被検査物の位置に応じたピッチをあらかじめ撮像ピッチの設定手段109から被検査物の位置と取り込みピッチの関係を保持する保持手段113に記憶させおき、取り込みライン数カウンタ110の値に応じて読み出し、乗算器111に送ることで取り込みピッチを動的に可変させる。それ以外の動作については実施の形態2の図9に示したものと同様である。リニアエンコーダ105からの出力パルスをエンコーダカウンタ108でカウントし、この出力を乗算器111の出力を比較器112で比較し、出力されたパルスによってカメラ102の撮像タイミングを決定する。
また、例えばあらかじめ決定しているおおよそのRの値が10[μm/画素]である時、T=157[μm]である被検査物を撮像する場合、10[μm/画素]に最も近いRは、(数6)よりN=16となる時のRの値であるR=9.8125[μm/画素]である。しかし、Rが小さくなると、カメラの速度がそれに対応できない場合がある。そのため、Rはカメラの性能などから決まる、あらかじめ設定した値よりも大きな値である必要がある。ここで、仮にRが10[μm/画素]よりも大きいという条件を付与すると、得られる解は(数6)よりN=15となる時のRの値であるR=10.4666…[μm/画素]となる。このように、Nを決定する際にRの値に下限を設定することにより、カメラに要求される性能を下げることができる。
また、ラインセンサとしてTDIセンサを用いることで、検査する場所ごとの感度ばらつきを低減できる。
TDIセンサを用いることで、分解能が変化するワーク上の位置がTDIセンサの段数に応じて分散される。分解能を変化させるパターンの長さがTDIセンサの段数よりも十分に短いような場合、この効果は顕著に表れる。これにより、TDIセンサでないセンサを用いた場合には、分解能を変化させるパターンの配列や、被検査物に対する走査の開始点の変化によって、同じ被検査物を撮像したとしても得られる画像が変化するが、TDIセンサを用いた場合には、この画像の変化が相対的に抑制される効果がある。
本発明に係る撮像検査方法は、被検査物の繰り返し周期が撮像する画像の分解能の整数倍でなくとも、整数比となるように調節して撮像できることから、被検査物上の正常な繰り返しパターン部を除去して、欠陥のパターンを正確に検出することができ、液晶表示装置、プラズマ表示装置、有機EL表示装置、太陽電池などの基板の上に作られ、一部または全部に繰り返しパターンを持つパターン形状を検査する方法として有用である。
1,11,101,201 被検査物
2,102 カメラ
3 測定ヘッド
50,50a,50b 撮像画像
51,52,53,54,55 繰り返し部
60,60a,60b 比較結果
61,62,63,64 隣接繰り返し部の比較結果
57,66,67 欠陥
101’ 被検査物の一部分
101a パターンA
101b パターンB
101c パターンC
101d パターンD
104 カメラ走査軸
105 リニアエンコーダ
105a リニアエンコーダ固定子
105b リニアエンコーダ可動子
106 分周器
107 設定手段(分周器)
108 エンコーダカウンタ
109 設定手段(撮像ピッチ)
110 ライン数カウンタ
111 乗算器
112 比較器
113 保持手段
202 変形部分

Claims (4)

  1. 被検査物上の等間隔なパターンの画像をエンコーダからの信号に基づいて撮像して検査する際に、
    前記被検査物のパターン間の間隔に基づいて決定された前記エンコーダからの信号の取り込み間隔で撮像する工程と、
    決定された前記エンコーダからの信号の取り込み間隔と異なる不等間隔で撮像する工程と、を含み、
    前記エンコーダからの信号の取り込み間隔をHkとし、Hkとなるパターンの数をNkとしたときに、Rs=Σ(Nk×Hk)÷Σ(Nk)で得られる分解能Rsが所望の分解能となる条件で撮像することを特徴とする撮像検査方法。
  2. 前記等間隔なパターンの間隔と前記被検査物のパターン間の間隔に基づいて決定された前記エンコーダからの信号の取り込み間隔との差の累積が閾値を越えた場合に、前記不等間隔で撮像する工程を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の撮像検査方法。
  3. 前記被検査物におけるパターンの位置に応じて、前記被検査物のパターン間の間隔に基づいて決定された前記エンコーダからの信号の取り込み間隔を変化させること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の撮像検査方法。
  4. 前記不等間隔が、前記被検査物のパターン間の間隔に基づいて決定された前記エンコーダからの信号の取り込み間隔よりも大きいこと
    を特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の撮像検査方法。
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