JP5417760B2 - 炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置 - Google Patents

炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置 Download PDF

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この発明は、炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置に関し、特に、トレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置に関する。
炭化珪素(以下、SiCとする)半導体は、シリコン(Si)半導体と比較して、オン状態における素子の抵抗が数百分の1になるという特長や、200℃以上の高温環境下での使用が可能であるなどの特長を有している。これは、SiC自体の特性に因るものである。SiCは、シリコンと比べて、バンドギャップが3倍程度広く、絶縁破壊に至る電界強度が1桁程度大きい。そのため、SiCを用いた半導体素子は、シリコンを用いた従来の半導体素子の限界を超える次世代半導体素子として期待されている。
現在は、SiCを用いたpn接合ダイオードまたはショットキーバリアダイオードなどの整流素子や、トランジスタまたはサイリスタなどのスイッチング素子が作製されている。そして、整流素子においては、ショットキーバリアダイオードがすでに実用化され始めている。一方、スイッチング素子の実用化は遅れている。しかしながら、微細化によりオン抵抗を低減することができるトレンチゲート構造のMOSFET(以下、トレンチMOSFETとする、MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)は、将来有望な半導体素子として研究されている。
ところで、炭化珪素単結晶基板に関して次のような提案がある。炭化珪素単結晶基板上にエピタキシャル欠陥の発生を抑えるための炭化珪素単結晶薄膜を有することを特徴とするエピタキシャル炭化珪素単結晶基板、及び、その製造方法で、上記炭化珪素単結晶薄膜の表面粗さのRa値が0.5nm以上1.0nm以下であり、その炭化珪素単結晶薄膜をエピタキシャル成長する際の材料ガス中に含まれる、炭素と珪素の原子数比(C/Si比)が1.0以下である(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、マイクロパイプと呼ばれる中空欠陥を有するSiC単結晶基板((11−20)面及び(1−110)面を除く)上に、炭素原子含有物質およびケイ素原子含有物質をキャリアガスに含有させた原料ガスを供給して、圧力が1.33×102〜1.33×105Pa下、1400℃以上の温度で前記基板上にSiC結晶をエピタキシャル成長させる方法であって、前記原料ガス中の炭素原子とケイ素原子との原子数比(C/Si比)を結晶成長速度が炭素原子供給律速となる範囲に調整し、SiC結晶の複数層をエピタキシャル成長させて積層し、前記基板中に存在する中空欠陥を複数のバーガーズベクトルの小さな中空を伴わない転位に分解し、SiC結晶表面に前記基板に存在した中空欠陥を継続させない方法が提案されている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
しかしながら、SiCを用いたトレンチMOSFETは、まだ実用化に至っていない。その理由は、チャンネル移動度が低いためにチャンネル抵抗が高く、期待される低オン抵抗が得られないからである。SiC半導体では、SiC領域の表面に酸化膜を形成するための熱処理において、SiC領域と酸化膜との界面(以下、SiC/酸化膜界面とする)に炭素が残留してしまう。この残留炭素によってSiC/酸化膜界面の界面準位密度が増大し、チャネル移動度が低下する。
そこで、チャネル移動度を向上させる方法として、次のような方法が提案されている。MOSトランジスタは、SiC基板の表面にSi薄膜をヘテロエピタキシャル成長させた半導体基板を用いて構成されている。ソース電極およびドレイン電極は、上記SiC基板が出力電流経路中に介在するように設けられている(たとえば、下記特許文献3参照。)。
また、別の方法として、n-型エピタキシャル層(n-型炭化珪素半導体層)及び薄膜半導体層(n型炭化珪素半導体層)とゲート酸化膜との界面における界面準位密度が4×1011cm-2eV-1以下になるようにするために、二酸化珪素からなるゲート酸化膜を熱酸化工程によって形成するが、この前に洗浄工程を行い、さらに熱酸化工程の後に低温酸化(ポストアニール)工程を施す方法が提案されている(たとえば、下記特許文献4参照。)。
また、上述した特許文献3または特許文献4に示す技術などと組み合わせることで、さらにチャネル移動度を向上させる方法として、炭化珪素領域を含む半導体基板上に、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、あるいはシリコン酸化窒化膜などのゲート絶縁膜を形成する工程を含む炭化珪素半導体装置の製造において、炭化珪素領域上にゲート絶縁膜を形成した後、900℃から1000℃のいずれかの予め決められた温度で、H2O(水)を含んだ雰囲気で予め決められた時間にわたり熱処理する方法が提案されている(たとえば、下記特許文献5参照。)。
また、他の技術と組み合わせることで、さらにチャネル移動度を向上させる別の方法として、炭化ケイ素層と当該炭化ケイ素層上の酸化物層とを備えている炭化ケイ素構造の製造方法であって、約1100℃よりも高いアニール温度を含む所定の温度プロファイルと、少なくとも約11秒のN2Oの初期滞留時間をもたらす流量プロファイルと、を用いて、N2Oを含む環境中で既存の酸化物層をアニールすること、または、少なくとも約1200℃の酸化温度を含む所定の温度プロファイルを用いて、N2O環境中で炭化ケイ素層を酸化すること、の少なくとも一方により特徴づけられる方法が提案されている(たとえば、下記特許文献6参照。)。
特開2008−74664号公報 特許第4044053号公報 特開平11−121748号公報 特開平11−251592号公報 特開2003−86792号公報 特表2004−511101号公報
しかしながら、上述した特許文献3の技術では、SiC領域の表面に形成されたシリコン層と酸化膜との界面において、絶縁破壊電界強度が低くなってしまう。そのため、SiCを用いることによる効果が損なわれるという問題が生じてしまう。また、上述した特許文献4の技術では、SiC膜中のシリコンのみを酸化する必要があり、熱処理温度を低く抑えなければいけない。そのため、SiCの表面に形成される酸化膜の品質が悪くなり、SiC半導体装置の耐圧が低下してしまうという問題が生じる。また、LTO(Low Temperature Oxide)膜の段差被覆性(ステップカバレッジ)が悪いため、低い熱処理温度でトレンチなどの凹凸のある面にゲート酸化膜を形成するのは困難である。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、炭化珪素領域と酸化膜との界面に残留する炭素を低減することができる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。また、この発明は、半導体材料として炭化珪素のみを用いた、トレンチゲート構造の炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、炭化珪素半導体でできた基体のおもて面側にソース領域を有し、前記基体の裏面側にドレイン領域を有し、前記ソース領域と前記ドレイン領域の間にドリフト層を有し、前記ソース領域と前記ドリフト層の間にチャネル領域を有し、前記基体のおもて面から形成されたトレンチ内の少なくとも側面にゲート絶縁膜を介してゲート電極を有する炭化珪素半導体装置の製造方法において、珪素を含有する化学種を含む第1のガスおよび炭素を含有する化学種を含む第2のガスを、前記第のガスが供給律速となるような流量比で供給して、前記ドリフト層となる半導体層の上に前記チャネル領域となる炭化珪素半導体層をエピタキシャル成長する第1のチャネル領域形成工程、を含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法は、上記の発明において、前記第1のチャネル領域形成工程の前に、珪素を含有する化学種を含む第3のガスおよび炭素を含有する化学種を含む第4のガスを、前記第のガスが供給律速となるような流量比で供給して、前記ドリフト層となる半導体層の上に前記チャネル領域となる炭化珪素半導体層をエピタキシャル成長する第2のチャネル領域形成工程、をさらに含むことを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置は、炭化珪素半導体でできた基体のおもて面側にソース領域を有し、前記基体の裏面側にドレイン領域を有し、前記ソース領域と前記ドレイン領域の間にドリフト層を有し、前記ソース領域と前記ドリフト層の間にチャネル領域を有し、前記基体のおもて面から形成されたトレンチ内の少なくとも側面にゲート絶縁膜を介してゲート電極を有する炭化珪素半導体装置において、前記チャネル領域は、シリコン原子の数よりも炭素原子の数が少なく、炭素原子の空孔を有する炭化珪素からなるエピタキシャル層であることを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置は、上記の発明において、前記空孔は、前記チャネル領域の、前記ドリフト層から離れた領域に偏在し、前記ドリフト層に近い領域にはほとんど含まれていないことを特徴とする。
また、この発明にかかる炭化珪素半導体装置は、上記の発明において、前記ドリフト層に近い領域は空孔の導入量が少なく、前記ドリフト層から離れた領域は全体にわたって空孔の導入量が多いことを特徴とする。
上述した発明によれば、トレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体装置において、チャネル領域となる炭化珪素半導体領域の組成が、化学量論的組成に対して炭素原子の少ない組成となる。従って、チャネル領域の表面に熱処理によってシリコン酸化膜を形成する際に、シリコン酸化膜とチャネル領域との界面に残留する余剰の炭素原子が減る。これにより、ゲート絶縁膜とチャネル領域の界面における界面準位密度が減り、チャネル移動度を向上させることができる。そして、チャネル移動度が向上することにより、トレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体装置の低オン抵抗化を実現することができる。また、ゲート絶縁膜とチャネル領域との界面に残留する炭素原子の量を抑えることで、半導体材料として炭化珪素のみを用いたトレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体装置を実現することができる。これにより、従来のトレンチゲート構造を有する炭化珪素半導体装置において生じていた、絶縁破壊電界強度が低下してしまう問題や、熱処理温度により酸化膜の品質が低下してしまう問題などを回避することができる。
本発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置によれば、チャネル移動度を向上させることができ、オン抵抗を低くすることができるという効果を奏する。また、炭化珪素半導体装置の耐圧を向上させることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明およびすべての添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる製造方法の製造途中の炭化珪素半導体装置を示す断面図である。また、図2は、本発明にかかる炭化珪素半導体装置の一例を示す断面図である。まず、図1に示すように、n型SiC基板1の表面に、n型SiCエピタキシャル層2を成長させる。その後、n型SiCエピタキシャル層2の表面に、p型SiCエピタキシャル層3を成長させる。このp型SiCエピタキシャル層3が、チャネル領域となる。p型SiCエピタキシャル層3をn型SiCエピタキシャル層2の表面に成長させる際、エピタキシャル成長装置のチャンバー内には、シリコン(Si)を含有する化学種(以下、Si種とする)を含むガスと、炭素(C)を含有する化学種(以下、C種とする)を含むガスを供給する。このとき、Si種を含むガスとC種を含むガスの流量比率(以下、C/Si比とする)を調節して、p型SiCエピタキシャル層3の成長速度がC種を含むガスの供給量によって決定される(以下、C種を含むガスの供給律速とする)ような、低C/Si比にする。
ついで、図2に示すように、イオン注入および熱拡散により、p型SiCエピタキシャル層3の表面に、n型ソース領域4およびp型ボディコンタクト領域5を形成する。p型ボディコンタクト領域5は、n型ソース領域4に隣接して形成される。
ついで、n型ソース領域4およびp型ボディコンタクト領域5の表面に、例えば、図示しないシリコン酸化膜を形成する。ついで、シリコン酸化膜のトレンチ形成領域上の部分を開口する。このとき、n型ソース領域4の表面の一部が露出される。ついで、シリコン酸化膜をマスクにして、例えば、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)により、n型SiCエピタキシャル層2まで達する深さのトレンチ11を形成する。ついで、デバイスの表面構造の非活性領域に、例えば、接合終端領域(JTE:Junction Termination Extension)などの図示しない耐圧構造を形成する。ついで、トレンチ11の内部(トレンチ11の側壁および底面)にゲート酸化膜6を形成する。ついで、図示しないフィールド酸化膜、ゲート電極7、層間絶縁膜(BPSG:Boro−Phospho Silicate Glass)8、ソース電極9、図示省略した表面保護膜およびドレイン電極10を形成し、トレンチゲート構造を有する縦型MOSFET(トレンチMOSFET)が完成する。
なお、図2に示すトレンチMOSFETにおいて、さらに耐圧を向上させる構造を採用してもよい。図3は、本発明にかかる炭化珪素半導体装置の別の一例を示す断面図である。図3に示すように、図2に示すトレンチMOSFETの構造に追加して、トレンチ11の底部に埋め込みp型領域12を設け、この埋め込みp型領域12をソース電位に保つ構造とする。これにより、ゲート酸化膜6の、トレンチ11の底部の部分に過大な電界が印加されることを回避し、p型SiCエピタキシャル層3とn型SiCエピタキシャル層2とからなるpn接合の耐圧によってトレンチMOSFETの耐圧を決定することができる。
また、ゲート酸化膜6として、例えば、ウェット酸化膜、ドライ酸化膜またはHTO(High Temperature Oxide)膜を用いることができる。HTO膜を用いる場合は、HTO膜の表面にさらに酸化膜を形成する(以下、追酸化処理とする)ことで、ゲート酸化膜6とゲート電極7との密着性を高くすることができる。
また、p型SiCエピタキシャル層3の形成のための、エピタキシャル成長炉内の好適な成長条件を、次に示す。温度は、1500℃以上1800℃以下であるのが適当である。その理由は、1500℃以下であるとエピタキシャル層中にリーク不良を起こす積層欠陥が発生しやすくなるからである。また、1800℃以上であると、エピタキシャル成長時にキャリアガスとして用いる例えば水素によりエピタキシャル膜が過大にエッチングされて成長速度が極端に低下してしまうからである。圧力は、10Torr以上大気圧以下であるのが適当である。その理由は、10Torr以下であるとガスの分解効率が低下し、成長速度が極端に低下してしまうからである。また、大気圧以上であると安全上、装置の構造が複雑になり、設備コストが増加してしまうからである。Si種を含むガスとして、モノシラン(SiH4)、ジシラン(Si26)、ジクロロシラン(SiH2Cl2)またはトリクロロシラン(SiHCl3)を用いることができる。また、C種を含むガスとして、プロパン(C38)、メタン(CH4)、エタン(C26)などの炭化水素ガスを用いることができる。
また、p型SiCエピタキシャル層3を低C/Si比でエピタキシャル成長させることで、SiCの化学量論的組成に対して炭素原子が不足した状態(炭素空孔)のp型SiCエピタキシャル層3を形成することができる。また、p型SiCエピタキシャル層3の全体にわたって炭素空孔を導入することができる。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、トレンチMOSFETにおいて、チャネル領域となるp型SiCエピタキシャル層3の組成が、化学量論的組成に対して炭素原子の少ない組成となるので、p型SiCエピタキシャル層3の表面に熱処理によってゲート酸化膜6を形成する際に、p型SiCエピタキシャル層3とゲート酸化膜6との界面(SiC/酸化膜界面)に残留する余剰の炭素原子が減る。これにより、SiC/酸化膜界面における界面準位密度が減るので、チャネル移動度を向上させることができる。そして、チャネル移動度が向上することにより、トレンチゲートMOSFETの低オン抵抗化を実現することができる。また、SiC/酸化膜界面の残留炭素を低減させることで、半導体材料としてSiCのみを用いたトレンチゲートMOSFETを実現することができる。これにより、従来のトレンチMOSFETにおいて生じていた、絶縁破壊電界強度が低下してしまう問題や、熱処理温度により酸化膜の品質が低下してしまう問題などを回避することができる。また、p型SiCエピタキシャル層3の全体にわたって炭素空孔が導入されるため、熱処理によってSiC/酸化膜界面がp型SiCエピタキシャル層3内部に移動したとしても、炭素空孔の導入による効果を維持することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法について説明する。実施の形態2の説明および添付図面について、実施の形態1と重複する説明は省略する。図4は、実施の形態2にかかる製造方法の製造途中の炭化珪素半導体装置を示す断面図である。実施の形態2では、実施の形態1と同様に、図4に示すように、n型SiC基板1の表面に、n型SiCエピタキシャル層2を成長させる。ついで、n型SiCエピタキシャル層2の表面に、第1のp型SiCエピタキシャル層31を成長させる。ついで、第1のp型SiCエピタキシャル層31の表面に、第2のp型SiCエピタキシャル層32を成長させる。第1のp型SiCエピタキシャル層31および第2のp型SiCエピタキシャル層32の形成において、チャンバー内の温度、圧力およびチャンバー内に供給されるガスは、実施の形態1と同様である。また、第1のp型SiCエピタキシャル層31の成長に用いるガスのC/Si比は、1.0である。つまり、第1のp型SiCエピタキシャル層31の成長速度がSi種を含むガスの供給量によって決定される(以下、Si種を含むガスの供給律速とする)ような、やや高いC/Si比にする。そして、第2のp型SiCエピタキシャル層32の成長に用いるガスのC/Si比は、0.1以上1.0未満である。つまり、第2のp型SiCエピタキシャル層32がC種を含むガスの供給律速で成長する。この第1のp型SiCエピタキシャル層31および第2のp型SiCエピタキシャル層32が、実施の形態1におけるp型SiCエピタキシャル層3に相当する。これ以降、実施の形態1と同様に、図2および図3に示すように、トレンチMOSFETが完成する。
第1のp型SiCエピタキシャル層31の形成に際し、C/Si比を1.0とすることで、炭素空孔の導入量の少ない、結晶性の高い第1のp型SiCエピタキシャル層31を形成することができる。また、第2のp型SiCエピタキシャル層32の形成に際し、C/Si比を0.1以上1.0未満とすることで、第2のp型SiCエピタキシャル層32の全体にわたって炭素空孔を導入することができる。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、第1のp型SiCエピタキシャル層31を形成することで、逆バイアス時に高電界のかかる領域を結晶性の高いエピタキシャル層とすることができる。そのため、第2のp型SiCエピタキシャル層32に炭素空孔を導入することで、第2のp型SiCエピタキシャル層32の結晶性が低くなったとしても、トレンチMOSFETの耐圧の大幅な低下を回避することができる。また、第1のp型SiCエピタキシャル層31を形成することにより、p型SiCエピタキシャル層3の全体のエピタキシャル成長速度を向上させることができる。これにより、実施の形態1に比べてプロセス効率を向上させることができる。
また、上述した実施の形態1および実施の形態2に加えて、上述した特許文献5および6の技術を組み合わせることで、さらにチャネル移動度を向上させることができる。
(予備実験)
酸化膜評価用のTEG(Test Element Group)を作製し、エピタキシャル成長におけるC/Si比がエピタキシャル層に及ぼす影響について調べた。TEGの各部の寸法や不純物濃度、プロセス条件等を示す。4H−SiC(000−1)面8°オフのn型SiC基板を使用した。n型SiC基板の表面に、n型エピタキシャル層を成長させた。n型エピタキシャル層は、厚さ5μm、ドーピング濃度1×1016cm-3であった。n型エピタキシャル層の成長条件は、温度1600℃、圧力80Torr、キャリアガスとして水素20slm、反応ガスとしてモノシラン6.7sccm、プロパン0.2〜2.2sccm、ドーパントガスとして窒素(N)0.01〜0.05sccmとした。反応ガスのC/Si比は、0.1〜1.0に対応する。n型エピタキシャル層の表面にHTO膜を堆積した。HTO膜の表面には追酸化処理を行い、HTO膜の厚さは50nmであった。HTO膜の上にアルミニウム電極膜を形成し、フォトリソグラフィおよびエッチングにより電極パターンを形成した。なお、本明細書では、ミラー指数の表記において、“−”はその直後の指数につくバーを意味しており、指数の前に“−”を付けることで負の指数を表す。
上述したTEGを用いて、CV法(Capacitance−Voltage Method)によりn型エピタキシャル層とHTO膜との界面(SiC/酸化膜界面)の界面準位密度を求めた。また、そのときのn型エピタキシャル層の成長速度を調べた。図5は、エピタキシャル成長時のC/Si比と、SiC/酸化膜界面の界面準位密度との関係を示す図である。また、図6は、エピタキシャル成長時のC/Si比と、エピタキシャル層の成長速度との関係を示す図である。図5において、界面準位密度は、SiCエネルギーギャップの伝導帯側から0.2〜0.5eVの深さまで積算した結果である。図5に示す結果より、C/Si比の範囲が0.8以下の場合において、C/Si比が低いほど界面準位密度が低くなることがわかった。また、図6に示す結果より、C/Si比の範囲が0.8以下の場合において、C/Si比が低いほど成長速度が遅くなることがわかった。また、図5および図6の結果より、C種を含むガスの供給律速となるような低C/Si比でエピタキシャル成長させることで、SiC/酸化膜界面の界面準位密度を低減することができることが確認できた。これらの結果から、界面準位密度を低減するC/Si比0.8以下の範囲内で、エピタキシャル層の成長速度の低下に注意して、プロセス効率に影響しない程度の、例えば、成長速度3μm/時を維持できる程度のC/Si比とすることが好ましい。
(実施例)
続いて、実際にトレンチMOSFETを作製することで、TEGの効果を確認した。まず、上述した実施の形態1にしたがい、1.2kV耐圧のトレンチMOSFETを作製した(以下、実施例1とする)。以下に、実施例1の各部の寸法や不純物濃度、プロセス条件等を示す。4H−SiC(000−1)面8°オフのn型SiC基板1を使用した。n型SiC基板1に、n型SiCエピタキシャル層2、p型SiCエピタキシャル層3、n型ソース領域4、p型ボディコンタクト領域5、ゲート酸化膜6、ゲート電極7、層間絶縁膜(BPSG)8、ソース電極9、表面保護膜およびドレイン電極10をそれぞれ形成した。また、JTEなどの耐圧構造も形成した。トレンチ11は、n型SiCエピタキシャル層2まで達する深さで形成した。ゲート酸化膜6にはHTO膜を用い、追酸化処理を行った。n型SiCエピタキシャル層2は、厚さ10μm、ドーピング濃度1×1016cm-3であった。p型SiCエピタキシャル層3は、厚さ2μm、ドーピング濃度2×1017cm-3であった。p型SiCエピタキシャル層3の成長に用いたガスは、C/Si比0.1〜1.0となるように、プロパンとモノシランとの供給量を調節した。p型SiCエピタキシャル層3の他の成長条件は、前記TEGにおけるn型エピタキシャル層の成長条件と同様である。
また、上述した実施の形態2にしたがい、1.2kV耐圧のトレンチMOSFETを作製した(以下、実施例2とする)。以下に、実施例2の各部の寸法や不純物濃度、プロセス条件等を示す。実施例2において、p型SiCエピタキシャル層3は、第1のp型SiCエピタキシャル層31および第2のp型SiCエピタキシャル層32を積層した2層構造となっている。第1のp型SiCエピタキシャル層31および第2のp型SiCエピタキシャル層32の厚さは、それぞれ0.5μmおよび1.5μmであった。第1のp型SiCエピタキシャル層31の成長に用いたガスは、C/Si比1.0となるように、プロパンとモノシランとの供給量を調節した。また、第2のp型SiCエピタキシャル層32の成長に用いたガスは、C/Si比0.1〜1.0となるように、プロパンとモノシランとの供給量を調節した。これ以外の条件は、実施例1と同様である。
上述した実施例1および実施例2において、C/Si比に対するp型SiCエピタキシャル層3のチャネル移動度を比較した。図7は、p型SiCエピタキシャル層3の成長時のC/Si比とチャネル移動度との関係を示す図である。図7に示す結果より、実施例1および実施例2ともに、C/Si比を低くするほどチャネル移動度が高くなることが確認された。例えば、実施例1では、従来の条件(C/Si比1.0)におけるチャネル移動度が15cm2/Vsであるのに対して、C/Si比0.4におけるチャネル移動度は42cm2/Vsであった。また、従来の条件(C/Si比1.0)におけるオン抵抗が41Ωcm2であるのに対して、C/Si比0.4におけるオン抵抗は16Ωcm2であり、オン抵抗が低減することが確認された。実施例2では、従来の条件におけるチャネル移動度が15cm2/Vsであるのに対して、C/Si比0.4におけるチャネル移動度は35cm2/Vsであった。また、従来の条件(C/Si比1.0)におけるオン抵抗が41Ωcm2であるのに対して、C/Si比0.4におけるオン抵抗は19Ωcm2であり、オン抵抗が低減することが確認された。これらの結果から、p型SiCエピタキシャル層3内の炭素空孔が多いほど、チャネル移動度を向上させることができ、オン抵抗を低くすることができることが確認された。
また、上述した実施例1および実施例2において、C/Si比に対するp型SiCエピタキシャル層3の絶縁破壊電界を比較した。図8は、p型SiCエピタキシャル層3の成長時のC/Si比と絶縁破壊電界との関係を示す図である。図8に示す結果より、実施例2のほうが実施例1に比べて、低C/Si比において、絶縁破壊電界の低下を抑えることができることがわかった。例えば、実施例1では、C/Si比を低くするほど絶縁破壊電界が低くなった。これにより、p型SiCエピタキシャル層3内の炭素空孔の増加に伴い、p型SiCエピタキシャル層3の結晶性が悪化して、p型SiCエピタキシャル層3の絶縁破壊電界が低下することがわかった。そのため、実施の形態1の技術においては、エピタキシャル層の絶縁破壊電界の低下に注意して、C/Si比を決定する必要がある。絶縁破壊電界の低下は、従来条件のp型SiCエピタキシャル層3の絶縁破壊電界の、少なくとも10%以下に抑えることが好ましい。一方、実施例2では、C/Si比を低くしても絶縁破壊電界の大幅な低下は確認されなかった。これにより、p型SiCエピタキシャル層3の、n型SiCエピタキシャル層2側の表面層の結晶性を良好にすることで、絶縁破壊電界の低下を抑えることができることがわかった。
以上のように、本発明にかかる炭化珪素半導体装置の製造方法および炭化珪素半導体装置は、炭化珪素基板を用いた半導体装置に有用であり、特に、トレンチゲート構造のMOSFETに適している。
実施の形態1にかかる製造方法の製造途中の炭化珪素半導体装置を示す断面図である。 実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の一例を示す断面図である。 実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の一例を示す断面図である。 実施の形態2にかかる製造方法の製造途中の炭化珪素半導体装置を示す断面図である。 C/Si比と界面準位密度との関係を示す図である。 C/Si比とエピタキシャル層の成長速度との関係を示す図である。 C/Si比とトレンチMOSFETのチャネル移動度との関係を示す図である。 C/Si比とトレンチMOSFETの絶縁破壊電界との関係を示す図である。
符号の説明
1 n型SiC基板
2 n型SiCエピタキシャル層
3 p型SiCエピタキシャル層

Claims (3)

  1. 炭化珪素半導体でできた基体のおもて面側にソース領域を有し、前記基体の裏面側にドレイン領域を有し、前記ソース領域と前記ドレイン領域の間にドリフト層を有し、前記ソース領域と前記ドリフト層の間にチャネル領域を有し、前記基体のおもて面から形成されたトレンチ内の少なくとも側面にゲート絶縁膜を介してゲート電極を有する炭化珪素半導体装置の製造方法において、
    珪素を含有する化学種を含む第1のガスおよび炭素を含有する化学種を含む第2のガスを、前記第のガスが供給律速となるような流量比で供給して、前記ドリフト層となる半導体層の上に前記チャネル領域となる第1の炭化珪素半導体層をエピタキシャル成長する第1のチャネル領域形成工程
    珪素を含有する化学種を含む第3のガスおよび炭素を含有する化学種を含む第4のガスを、前記第4のガスが供給律速となるような流量比で供給して、前記第1の炭化珪素半導体層の上に第2の炭化珪素半導体層をエピタキシャル成長する第2のチャネル領域形成工程と、
    を含むことを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 炭化珪素半導体でできた基体のおもて面側にソース領域を有し、前記基体の裏面側にドレイン領域を有し、前記ソース領域と前記ドレイン領域の間にドリフト層を有し、前記ソース領域と前記ドリフト層の間にチャネル領域を有し、前記基体のおもて面から形成されたトレンチ内の少なくとも側面にゲート絶縁膜を介してゲート電極を有する炭化珪素半導体装置において、
    前記チャネル領域は、シリコン原子の数よりも炭素原子の数が少なく、炭素原子の空孔を有する炭化珪素からなるエピタキシャル層であり、
    前記空孔は、前記チャネル領域の、前記ドリフト層から離れた領域に偏在し、前記ドリフト層に近い領域にはほとんど含まれていないことを特徴とする炭化珪素半導体装置。
  3. 前記ドリフト層に近い領域は空孔の導入量が少なく、前記ドリフト層から離れた領域は全体にわたって空孔の導入量が多いことを特徴とする請求項2に記載の炭化珪素半導体装置。
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