JP5417501B1 - ブリスター包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省資源化が図られつつ、収容部からの被収容物の剥離や脱離が抑制されたブリスター包装体を提供する。
【解決手段】 固形状の被収容物を固定しつつ収容する収容部を有するシート部材と、前記収容部を密封した蓋材とを備え、前記シート部材は、前記収容部の周囲に配されて前記蓋材が接着された平面状のシール部を備え、且つ、樹脂フィルム層とアルミ箔層とが積層されて形成されていることを特徴とするブリスター包装体。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブリスター包装体に関する。
従来、口紅等の固形状の化粧料等を試供品として配布するための包装体として、市販品よりも少量の化粧料等を収容してなるブリスター包装体が知られている。
かかるブリスター包装体は、固形状の被収容物を固定しつつ収容する収容部と該収容部の周囲に配されて蓋材が接着される平面状のシール部とを有するシート部材と、前記シール部に接着されて前記収容部を密封した蓋材とを有するシート部材を備えている。また、前記ブリスター包装体は、シール部に接着された蓋材を剥がすことによって開封されるようになっている。
前記ブリスター包装体は、例えば、被収容物が口紅である場合には、口紅の形成材料を加熱し、該加熱により流動状態にある形成材料を前記収容部に充填し、充填された前記形成材料を冷却して固化させて口紅を形成した後、シート部材のシール部に蓋材を接着することによって製造される。
また、かかるブリスター包装体が試供品として使用される際には、前記蓋材がシール部分から剥がされることによって開封された後、口紅の一部が、ブラシや手指等によってかき取られることによって外部に取り出されて、その色調や使用感(例えば、塗り心地等)等が確認される。そして、通常、試供品として使用された後、前記ブリスター包装体は廃棄される。
この種のブリスター包装体として、打抜孔が形成された台紙と、該台紙の片面に貼着される樹脂シートとを備え、該シートに、前記打抜孔内に突出すると共に化粧料を収容可能な凹部(収容部)を設け、化粧料が収容された該凹部の開口部を蓋材で密封してなるブリスター包装体が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−141858号公報
上記した特許文献1のブリスター包装体では、台紙によって収容部の形状の変化が防止され得るが、このように保形性が高められるために台紙が用いられる分だけ、資材の無駄が生じ得る。
かかる台紙が用いられない場合には、収容部の保形性が高められるために、樹脂フィルムから形成されたシート部材が厚くされる必要があるため、この場合においても、資材の無駄が生じ得る。
一方、資材の無駄を減らすために前記シート部材が薄くされた場合には、収容部の成形が困難となり、また、成形後の保形性も不十分となる。その結果、被収容物が収容部から剥離したり脱離したりし易くなって、開封時や使用時に被収容物が収容部から飛び出したり、使用時に被収容物からその一部を外部に取り出す際、回転して取り出し難くなったりするおそれがある。
本発明は、上記問題点に鑑み、省資源化が図られつつ、収容部からの被収容物の剥離や脱離が抑制されたブリスター包装体を提供することを課題とする。
本発明に係るブリスター包装体は、固形状の被収容物を固定しつつ収容する収容部を有するシート部材と、前記収容部を密封した蓋材とを備え、前記シート部材は、前記収容部の周囲に配されて前記蓋材が接着された平面状のシール部を備え、且つ、樹脂フィルム層とアルミ箔層とが積層されて形成されていることを特徴とする。
かかる構成によれば、シート部材が樹脂フィルム層とアルミ箔層とが積層されて形成されていることによって、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、同様の強度を発揮させるために必要な厚みを小さくすることができるため、省資源を図ることが可能となる。また、このように、シート部材の厚みが比較的小さくても、収容部の強度を高めることができるため、収容部の成形性や保形性の低下が抑制され得る。これにより、収容部からの被収容物の剥離や脱離が抑制され得る。
従って、上記構成のブリスター包装体は、省資源化が図られつつ、収容部からの被収容物の剥離や脱離が抑制され得る。
また、前記ブリスター包装体においては、前記収容部が、その底部に配置されて前記蓋材側または前記蓋材と反対の側に突出した、前記被収容物の底部側を保持しつつ前記収容部を補強する補強部を有している。
かかる構成によれば、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、同様の強度を発揮させるために必要な厚みが、より小さくされ得るため、より省資源が図られ得る。
また、このようにシート部材の厚みが比較的小さくても、収容部の強度が高められ得るため、収容部の成形性や保形性の低下がより抑制されることができ、しかも、補強部が被収容物の底部側を保持するため、被収容物の剥離や脱離が、より抑制され得る。
また、前記収容部は、複数の前記補強部を有し、
該複数の補強部は、前記蓋材と反対の側に突出しており、且つ、前記底部において中央から外側に向かって放射状に延在するように形成されており、
前記収容部は、0.03〜0.3mLの前記被収容物を収容するものであり、
前記被収容物は、口紅である。
また、前記ブリスター包装体においては、前記被収容物は、加熱により流動化された状態で前記収容部に充填された後、冷却固化されることによって前記収容部に固定された口紅である
アルミ箔層を有するシート部材では、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、加熱されたときの収容部の変形が少ないため、被収容物が上記のような化粧料であっても、保形性の低下がより抑制され得る。従って、被収容物が上記したような化粧料であることによって、本発明は、より効果的となる。
以上のように、本発明によれば、省資源化が図られつつ、収容部からの被収容物の剥離や脱離が抑制されたブリスター包装体が提供される。
本発明の一実施形態のブリスター包装体を示す概略側面断面図 本実施形態のシート部材を示す概略側面断面図 本実施形態の補強部の形状の一例を示す概略斜視図 本実施形態の補強部の形状の一例を示す概略斜視図 本実施形態の補強部の形状の一例を示す概略斜視図 本実施形態の蓋材を示す概略側面断面図
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
図1、図2に示すように、本実施形態のブリスター包装体1は、固形状の被収容物30を固定しつつ収容する収容部5を有するシート部材3と、前記収容部5を密封した蓋材9とを備え、前記シート部材3は、前記収容部5の周囲に配されて前記蓋材9が接着された平面状のシール部7を備え、且つ、樹脂フィルム層11、15とアルミ箔層13とが積層されて形成されている。
また、収容部5は、その底部5aに配置されて前記蓋材9側または前記蓋材9と反対の側に突出した、前記被収容物30の底部側を保持しつつ収容部5を補強する補強部5aaを有している。
前記被収容物30は、例えば、化粧料、医薬品の皮膚外用剤等である。また、前記化粧料としては、例えば、口紅、リップグロス、リップクリーム、油性固形状のアイクリームやハンドクリーム、固形状のクリームタイプファンデーション、固形状の練り香水等が挙げられる。
前記シート部材3は、樹脂フィルム層11、15と、アルミ箔層13とが積層されて形成されている。具体的には、図2に示すように、シート部材3は、一の樹脂フィルム層11と、アルミ箔層13と、他の樹脂フィルム層15と、シーラント層17とがこの順に積層されて形成されている。また、シーラント層17が、蓋材9と接着される。
なお、シート部材3は、樹脂フィルム層とアルミ箔層とが積層されて形成されていれば、すなわち、少なくとも1層の樹脂フィルム層と少なくとも1層のアルミ箔層とが積層されて形成されていれば、その層構成は特に限定されない。その他、例えば、シート部材3が、1層の樹脂フィルム層と1層のアルミ箔層とが積層されて形成されていても、2層以上の樹脂フィルム層と2層以上のアルミ箔層とが積層されて形成されていてもよい。また、層の積層順序も特に限定されない。
また、本実施形態では、シール部材3がシーラント層17を有しているが、シール部材3は、シーラント層を有することなく、樹脂フィルムとアルミ層が積層されて形成されていてもよい。
前記樹脂フィルム層11、15としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリアミドフィルム、エチレン−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。また、前記樹脂フィルム層11、15は、同じ樹脂フィルムであっても、互いに異なる樹脂フィルムであってもよい。
かかる樹脂フィルム層11、15の厚みは、特に限定されない。ただし、樹脂フィルム11、15の厚みが小さい程、省資源を図ることが可能となる一方、成形性や保形性が低下する傾向にある。また、樹脂フィルム層の厚みが大きい程、成形性や保形性が向上する一方、省資源化を図ることが困難になる傾向にある。従って、例えばかかる観点を考慮して、樹脂フィルム層11、15の厚みは、適宜設定されることができ、例えば、12〜25μmが好ましく、12〜15μmがより好ましい。
前記アルミ箔13としては、アルミニウムシートが圧延されて形成されたものが挙げられる。
かかるアルミ箔13の厚みは、特に限定されない。ただし、アルミ箔13の厚みが小さい程、省資源を図ることが可能となる一方、ピンホールが生じ易くなる傾向にある。また、アルミ箔の厚みが大きい程、成形性や保形性が向上する一方、補強部5aaの成形に必要な圧力が大きくなるため、該補強部5aaが成形され難くなる傾向にある。従って、例えばかかる観点を考慮して、アルミ箔の厚みは、適宜設定されることができ、例えば、7〜45μmが好ましく、9〜15μmがより好ましい。
図2では、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる樹脂フィルム層11の厚みが、12〜15μm、ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる樹脂フィルム層15の厚みが、12〜15μmと設定され得る。
前記シーラント層17としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂等が挙げられる。
かかるシーラント層17の厚みは、特に限定されないが、例えば、15〜80μmが好ましく、30〜50μmがより好ましい。
上記した層を有する前記シート部材3の厚みは、特に限定されない。ただし、シート部材3の厚みが小さい程、省資源を図ることが可能となる一方、成形性や保形性が低下する傾向にある。また、シート部材3の厚みが大きい程、成形性や保形性が向上する一方、省資源化を図ることが困難になる傾向にある。従って、例えばかかる観点を考慮して、シート部材3の厚みは、適宜設定されることができ、例えば、80〜100μmが好ましく、60〜90μmがより好ましい。
前記シート部材3には、被収容物30を固定しつつ収容するための収容部5が形成されている。
収容部5は、全体として凹状に形成されており、これにより、被収容物30が収容部5内に固定されつつ収容される。
また。収容部5には、その底部5aに配置され、記蓋材9側(内側)または前記蓋材9と反対の側(外側)に突出した補強部5aaが形成されている。
補強部5aaは、収容部5の底部5aに配置されて前記蓋材9側または前記蓋材9と反対の側に突出しており、前記被収容物30の底部側を保持しつつ収容部5を補強する。
かかる補強部5aaとしては、例えば、図3に示されるように、収容部5の底部5aに1つ配され、蓋材9側(内側)に向かって突出しており、且つ、十字状に形成されているような構成が採用され得る。
また、その他例えば、補強部5aaとしては、図4に示されるように、収容部5の底部5aに1つ配され、蓋材9と反対の側(外側)に突出しており、且つ、十字状に形成されているような構成も採用され得る。
さらに、その他例えば、補給部5aaとしては、例えば、図5に示すように、収容部5の底部5aに複数配され、該複数の補強部5aaが、蓋材9と反対の側(外側)に突出しており、且つ、底部5aにおいて中央から外側に向かって放射状に延在するように形成されているような構成も採用され得る。
なお、補強部5aaの形状、大きさや数量は、上記に特に限定されない。
上記したような収容部5の大きさは、特に限定されず、被収容物30の種類やブリスター包装体1の用途等に応じて適宜設定することができる。例えば、被収容物30が化粧料であって、ブリスター包装体1が試供品として用いられる場合には、充填量(収容量)は、通常、0.03〜0.3mL程度である。この場合、収容物5の大きさ(容量)は、0.03〜0.3mLの化粧料を収容し得るように設定され得る。
このような収容部5の作製方法は、特に限定されるものではない。例えば、収容部5は、真空成形、圧空成形、プラグアシスト圧空成形等を用いて凹状に成形した後、補強部5aaの形状に応じた、成形上型と成形下型の一対の金型を用い、かかる一対の金型で収容部5の底部5aを挟みつつ該一対の金型を噛み合わせることによって、作製されることができる。
前記蓋材9は、シート部材3のシール部7に接着されて収容部5を密封することが可能であれば、特に限定されない。かかる蓋材9としては、例えば、アルミニウム箔、グラシン紙、アルミニウム箔をラミネートしたグラシン紙、合成樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレートのフィルムとポリエチレンのフィルムとを積層したフィルムやポリエチレンテレフタレートフィルム同士を積層したフィルムいった合成樹脂フィルム積層体、アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム等や、これらの積層体から形成されることができる。
また、蓋材9は、その最表面側にシーラント層を有していてもよい。例えば、図6に示された蓋材9は、ポリエチレンテレフタレートフィルム21と、ポリエチレンテレフタレートフィルム23と、シーラント層25とが積層されて形成されている。この場合、シーラント層25が、シート部材3と接着される。
このような蓋材9の厚みは、17〜60μm程度とすることが好ましいが、かかる蓋体9の材質や厚みは特に限定されるものではなく、被収容物等に応じて適宜設定することができる。
上記のように、シート部材3が樹脂フィルム層11、15とアルミ箔層13とが積層されて形成されていることによって、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、同様の強度を発揮させるために必要な厚みを小さくすることができるため、省資源を図ることが可能となる。
また、このように、シート部材3の厚みが比較的小さくても、収容部5の強度を高めることができるため、収容部5の成形性や保形性の低下が抑制され得る。これにより、収容部5からの被収容物30の剥離や脱離が抑制され得る。
従って、本実施形態のブリスター包装体1は、省資源化が図られつつ、収容部5からの被収容物30の剥離や脱離が抑制され得る。
また、本実施形態では、前記収容部5が、その底部5aに配置され、前記蓋材9側または前記蓋材9と反対の側に突出した、被収容物30の底部側を保持しつつ収容部5を補強する補強部5aaを有していることによって、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、同様の強度を発揮させるために必要な厚みを、より小さくすることができる。これにより、より省資源を図ることが可能となる。
また、このようにシート部材3の厚みが比較的小さくても、収容部5の強度がより高められるため、収容部5の成形性や保形性の低下をより抑制することができ、しかも、補強部5aaが被収容物30の底部側を保持するため、被収容物30の剥離や脱離を、より抑制することが可能となる。
次に、被収容物30が口紅である場合を例として、ブリスター包装体1の製造方法について説明する。
まず、プラグ成形等によってシート部材3に補強部5aaを有する収容部5が形成される。
次いで、収容部5に80〜120℃に加熱されて流動化された口紅の形成材料が充填され、充填された前記形成材料が冷却固化されて、収容部5の内部形状に応じた口紅30が成形される。これにより、収容部5に口紅が固定されつつ収容される。その後、シート部材3のシール部7に蓋材9が重ね合わせられ、これらが加熱及び加圧されて、シール部7に蓋材9が接着される。これにより、収容部5が密封されて、ブリスター包装体1が製造される。
ここで、本実施形態のブリスター包装体1の収容部5は、上記のように強度が十分に高められているため、上記のように加熱された場合であっても、変形が少ない。従って、成形性や保形性の低下が抑制され得る。
次に、試供品として用いられる場合を例として、ブリスター包装体1の使用態様について説明する。
まず、ブリスター包装体1の蓋材9がシート部材3のシール部7から剥がされることによって、ブリスター包装体1が開封されて、収容部5に収容された被収容物30の上面(蓋材9側の面)が露出する。次いで、ブラシや手指等によって被収容物30の上面がかき取られることによって、被収容物30の一部が取り出される。そして、取り出された被収容物について、色調や使用感が確認等され、その後、ブリスター包装体1は廃棄される。
ここで、本実施形態のブリスター包装体1は、上記のように、収容部5の成形性や保形性の低下が抑制されており、これにより、開封時や開封後の使用時(例えば、かき取り時)に、収容部5からの被収容物30の剥離や脱離が抑制され得る。従って、本実施形態のブリスター包装体1は、取り扱い性に優れる。また、上記のように、保形性を発揮するための厚みが比較的小さいため、資源の廃棄量が低減され得る。
また、補強部5aaが被収容物30の底部側を保持するため、収容部5からの被収容物30の剥離や脱離がより抑制され得る。さらに、被収容物30がかき取られる際に、該被収容物が回転してかき取り難くなるような事態が発生することも回避され得る。
上記したように、本実施形態のブリスター包装体1は、固形状の被収容物30を固定しつつ収容する収容部5を有するシート部材3と、前記収容部5を密封した蓋材9とを備え、前記シート部材3は、前記収容部5の周囲に配されて前記蓋材9が接着された平面状のシール部7を備え、且つ、樹脂フィルム層11、15とアルミ箔層13とが積層されて形成されている。
かかる構成によれば、シート部材3が樹脂フィルム層11、15とアルミ箔層13とが積層されて形成されていることによって、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、同様の強度を発揮させるために必要な厚みが小さくされ得るため、省資源が図られ得る。また、このように、シート部材3の厚みが比較的小さくても、収容部5の強度が高められ得るため、収容部5の成形性や保形性の低下が抑制され得る。これにより、収容部からの被収容物の剥離や脱離が抑制され得る。
従って、上記構成のブリスター包装体1は、省資源化が図られつつ、収容部5からの被収容物30の剥離や脱離が抑制され得る。
また、前記ブリスター包装体1においては、前記収容部5が、その底部5aに配置されて前記蓋材9側または前記蓋材9と反対の側に突出した、前記被収容物30の底部側を保持しつつ前記収容部5を補強する補強部5aaを有していることが好ましい。
かかる構成によれば、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、同様の強度を発揮させるために必要な厚みが、より小さくされ得るため、より省資源が図られ得る。
また、このようにシート部材3の厚みが比較的小さくても、収容部5の強度が高められ得るため、収容部5の成形性や保形性の低下がより抑制されることができ、しかも、補強部5aaが被収容物30の底部側を保持するため、被収容物30の剥離や脱離が、より抑制され得る。
前記ブリスター包装体1においては、前記被収容物30は、加熱されて流動化された状態で前記収容部5に充填された後、冷却固化されることによって前記収容部5に固定されたものであることが好適である。
アルミ箔層13を有するシート部材3では、樹脂フィルム層のみから形成されたシート部材と比較して、加熱されたときの収容部5の変形が少ないため、被収容物30が上記のようなものであっても、保形性の低下がより抑制され得る。従って、被収容物30が上記したようなものであることによって、本発明は、より効果的となる。
以上のように本発明の実施の形態及び実施例について説明を行なったが、各実施の形態及び実施例の特徴を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、今回開示された実施の形態及び実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態及び実施例ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:ブリスター包装体、3:シート部材、5:収容部、5a:底部、5aa:補強部、7:シール部、9:蓋材、11、15:樹脂フィルム層、13:アルミ箔層、17:シーラント層、30:被収容物

Claims (1)

  1. 固形状の被収容物を固定しつつ収容する収容部を有するシート部材と、
    前記収容部を密封した蓋材とを備え、
    前記シート部材は、前記収容部の周囲に配されて前記蓋材が接着された平面状のシール部を備え、且つ、樹脂フィルム層とアルミ箔層とが積層されて形成されており、
    前記収容部は、その底部に配置されて前記蓋材側または前記蓋材と反対の側に突出した、前記被収容物の底部側を保持しつつ前記収容部を補強する複数の補強部を有し、
    該複数の補強部は、前記蓋材と反対の側に突出しており、且つ、前記底部において中央から外側に向かって放射状に延在するように形成されており、
    前記収容部は、0.03〜0.3mLの前記被収容物を収容するものであり、
    前記被収容物は、加熱により流動化された状態で前記収容部に充填された後、冷却固化されることによって前記収容部に固定された口紅であることを特徴とするブリスター包装体。
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