JP5416945B2 - 燃料電池発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池発電システムに関する。
燃料電池発電システムは、燃料である水素と酸化剤である酸素とを電気化学的に反応させて直接電気を取り出すものであり、高い効率で電気エネルギーを取り出すことができると共に、静かで有害な排ガスを出さないという環境性に優れた特徴を有するシステムである。最近では、小型の固体高分子形燃料電池の開発が活発化しており、家庭用燃料電池発電システムの普及も間近な状況となっている。
固体高分子形燃料電池発電システムでは、燃料改質装置で、炭化水素系の原燃料、例えば、都市ガス、LPガス、または灯油などから、水蒸気改質などの化学反応により水素リッチな改質ガスを生成して、この改質ガスを燃料電池本体に供給して、発電を行う。
燃料改質装置は、複数の反応器と、これらの反応器の温度を制御する熱交換器を有する。これらの反応器には、原燃料中に付臭剤や不純物として含まれる硫黄化合物の除去を行う脱硫器、原燃料と水蒸気を混合した燃料ガスを水蒸気改質反応にて水素リッチな改質ガスにする改質器、改質器を出た改質ガス中の一酸化炭素(CO)をシフト反応により約0.5%以下に低減させるCO変成器、およびCO変成器から出た改質ガスのCOを選択酸化反応により10ppm以下に低減させるCO選択酸化器などがある。
改質器は、例えば特許文献1に開示されているように、改質触媒が充填された改質反応部と改質触媒を加熱するバーナと燃焼空間を有している。燃料改質装置の起動時はバーナに起動用燃料と空気を供給して燃焼させ、改質反応部の温度を水蒸気改質反応に適した約400℃〜700℃に昇温させたのちに、改質触媒に燃料ガスを供給し改質ガスを生成している。
特開2002−83620号公報
燃料電池発電システムの起動時には、都市ガスやLPガスなどの燃料と空気を予混合させた混合ガスを改質器のバーナに供給し、イグナイタにより着火させて、改質触媒が充填された改質反応部を昇温させる。このとき、混合気の流量が少ない場合や着火遅れ等が大きい場合には、バーナの燃焼火炎がバーナ混合ガス供給系統の上流に流れ込む逆火が発生することがある。この逆火によって、異常燃焼、失火、および異音等が発生し、バーナ本体やバーナ上流の配管および機器が破損することがあった。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、その目的は、改質器に充填された改質触媒を加熱するバーナの燃焼火炎が、バーナ混合ガス供給系の上流側に流れ込むことを抑制して、燃料電池発電システムを、常に安定して運転することを可能にすることである。
上記目的を達成するための本発明に係る燃料電池発電システムは、炭化水素系の原燃料および水蒸気を混合した燃料ガスを水素リッチガスに改質する改質触媒が充填された改質器と、前記改質触媒を加熱するバーナと、前記バーナに前記原燃料および空気を混合した混合ガスを供給するバーナ混合ガス供給系と、前記バーナ混合ガス供給系に配置されて、前記原燃料のセーフギャップの大きさ以下の間隙とした消炎素子を備え、前記バーナ内で発生した燃焼火炎が前記バーナ混合ガス供給系の上流側へ進行することを防止するためのフレームアレスタと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、改質器に充填された改質触媒を加熱するバーナの燃焼火炎が、バーナ混合ガス供給系の上流側に流れ込むことを抑制して、燃料電池発電システムを、常に安定して運転することが可能になる。
本発明の燃料電池発電システムに係る第1の実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る燃料電池発電システムの第1の実施形態を示す系統構成図である。
本実施形態の燃料電池発電システム1は、原燃料Fを水素リッチな改質ガスに改質させる燃料改質系1aと、この燃料改質系1aで製造された改質ガス中の水素と空気中の酸素を反応させて、その反応で発生する電気を取り出す発電系1bと、を主な構成要素としている。
燃料改質系1aは、脱硫器2、改質器4、CO変成器7、およびCO選択酸化器9などの反応器を有する。さらに、これらの反応器の反応温度の調節および熱効率を向上させるために、燃料改質系1aには、水蒸気発生器12等の複数の熱交換器が配置されている。さらに、燃料改質系1aには、原燃料Fを供給する原燃料供給装置13と、改質水Wを供給する改質水供給装置18が配置されている。
燃料改質系1a内に配置される、例えば脱硫器2、改質器4、CO変成器7、およびCO選択酸化器9等の反応器や熱交換器類は、軽量コンパクト化のために一体化されて、燃料改質装置50を構成している。
改質器4には改質触媒5が充填されて、この改質触媒5を加熱するバーナ6が設置されている。バーナ6には、燃料電池発電システム1を起動する起動用のバーナ混合ガスを着火させるイグナイタ(図示せず)、およびバーナ火炎を保炎させるバーナノズル(図示せず)等が設置されている。脱硫器2には脱硫触媒3、CO変成器7にはCO変成触媒8、CO選択酸化器9にはCO選択酸化触媒10がそれぞれ充填されている。
さらに、燃料改質系1aには、原燃料供給系22、起動用燃料供給系23、改質用燃料供給系24、改質水供給系25、水蒸気供給系26、バーナ空気供給系27、バーナ混合ガス供給系28、CO選択酸化空気供給系29、アノードオフガス系30、およびバーナ排ガス系31などが配置されている。
原燃料供給系22は、原燃料供給装置13から原燃料Fを原燃料元弁14および原燃料供給ブロワ15等により、起動用燃料供給系23および改質用燃料供給系24に供給する。起動用燃料供給系23は、起動用燃料遮断弁16を介してバーナ6の起動用燃料をバーナ混合ガス供給系28に供給する。改質用燃料供給系24は、改質用燃料遮断弁17を介して脱硫器2に改質用燃料を供給する。
改質水供給系25は、改質水Wを、改質水供給装置18から改質水ポンプ19を介して水蒸気発生器12へ供給する。水蒸気供給系26は、水蒸気発生器12で発生する水蒸気を改質用燃料供給系24に合流させる。
バーナ空気供給系27は、バーナ空気ブロワ20などにより外気から空気を取り込んで、バーナ混合ガス供給系28にバーナ空気を供給する。バーナ混合ガス供給系28は、バーナ空気のみを、または起動用燃料およびバーナ空気のバーナ混合ガスを、バーナ6へ供給している。CO選択酸化空気供給系29は、CO選択酸化空気ブロワ21などによりCO選択酸化器9の上流側に空気を供給する。
アノードオフガス系30は、燃料電池本体11で未反応となったアノードオフガスをバーナ6に供給する。バーナ排ガス系31は、バーナ6からのバーナ排ガスを燃料電池発電システム1の外に排出する。
バーナ混合ガス供給系28には、逆火を防止する機能を備えたフレームアレスタ(逆火防止装置)40が配設されている。ここでいう逆火とは、バーナ6内の燃焼により発生した燃焼火炎が、バーナ混合ガス供給系28の上流側へ進行することをいう。なお、このフレームアレスタ40は、できるだけバーナ6に近い位置に設置することが望ましい。
本実施形態のフレームアレスタ40の構成例を図2〜図6を用いて説明する。図2は、図1のフレームアレスタ40の外観を示す概略斜視図である。図3〜図6それぞれは、図2のフレームアレスタ40の構成の例を示す概略縦断面図である。これらの図からわかるように、フレームアレスタ40は、消炎素子41および消炎素子保持容器42を有している。この消炎素子保持容器42は、上流側にはバーナ混合ガス上流配管43が接続されて、下流側にはバーナ混合ガス下流配管44が接続されている。
図3に示す例では、フレームアレスタ40を流れるガスが消炎素子41をバイパスしないように、消炎素子41が消炎素子保持容器42およびバーナ混合ガス上流配管43によって固定されている。図4に示す例は、図3の変形例であって、消炎素子41は消炎素子保持容器42とバーナ混合ガス下流配管44により固定されている。また、図5に示す例では、消炎素子41は消炎素子保持容器42の内部に配置されている。この例の消炎素子41の体積は、消炎素子保持容器42内の容積とほぼ同程度となるように形成されている。
図6に示す例では、図3〜図5と同様に、消炎素子保持容器42に消炎素子41が固定されている。さらに、バーナ混合ガス上流配管43およびバーナ混合ガス下流配管44それぞれには、消炎素子保持容器42に接続される部位にフランジ45が形成されている。これらのフランジ45および消炎素子保持容器42の間には、ガスケット46が配置されている。細部の図示は省略するが、締結部材47等によって、フランジ45を締め付けられるように構成されている。この例では、消炎素子41の点検および交換が容易になる。
消炎素子41は、金網が一層または多層に積層されて形成されている。このときの積層方向は、例えばフレームアレスタ40内を流れるバーナ混合ガスなどが流通する方向である。また、消炎素子41は金網に限らず、金属製の多孔板、波形リボン、メタルハニカム、ガスが通過可能な発泡金属体、およびシート状の金属綿(メタルウール)などを単体、またはこれらを組み合わせて形成してもよい。
消炎素子41の間隙(金網の目開寸法、多孔板の孔径、波形リボンやメタルハニカムや発泡金属や金属綿の間隙)は、消炎距離およびセーフギャップの大きさ以下にする必要がある。炭化水素系の燃料のセーフギャップは、メタン(CH)では1.14mm、プロパン(CH)では0.92mm、ジメチルエーテル(CO)では0.84mmであるため、消炎素子41の間隙は、例えば1.1mm以下が望ましい。また、消炎素子41は、フレームアレスタ40内をガスが流れる方向の長さもある程度必要であることから、複数枚の金網や多孔板が積層されていることが望ましい。
消炎素子41が金網の場合には、消炎素子41の材質は、耐熱および耐食性に優れたステンレス鋼が望ましい。このとき金網の目開きは1.1mm以下で望ましくは0.8mm程度とするとよい。さらに、金網の線径は、0.4〜0.7mm程度が望ましく、積層数は5層程度とするとよい。なお、金網の大きさ(ガス通過面積)は圧力損失と金網の形状の関係式(1)〜(3)により、通過させるガスの圧力損失が適切になるように決められる。
P=Z・ρ・V/2・n …(1)
V=Q/A/B …(2)
B=(a/(a+b)) …(3)
ここで、各パラメータは以下の通りである。
P;圧力損失
Z;係数 (0.4〜3.0)
ρ;バーナ混合ガス密度
V;金網を通過するバーナ混合ガスの流速
Q:バーナ混合ガスの体積流量
A;金網の面積
B;金網の空間率
a;金網の目開き
b;金網の線径
n;金網の積層数
本実施形態の燃料電池発電システム1の作用について以下に説明する。
燃料電池発電システム1の起動運転時は、原燃料元弁14および起動用燃料遮断弁16を開き、原燃料供給ブロワ15を駆動して、炭化水素系の原燃料Fを起動用燃料として起動用燃料供給系23に流通させる。この起動用燃料はバーナ空気ブロワ20を駆動して大気より供給されるバーナ空気供給系27の空気と合流し、バーナ混合ガス供給系28に流通させる。起動用燃料と空気のバーナ混合ガスは、燃焼に適当な混合比に予め混合されて、フレームアレスタ40を流通して、バーナ6に供給される。
バーナ6ではイグナイタを作動させて、バーナ混合ガス供給系28から供給されたバーナ混合ガスを着火させる。バーナ混合ガスは、予混合燃焼によって、1100〜1400℃の燃焼火炎および燃焼ガスとなって、改質触媒5を400〜700℃程度までに昇温させる。この後に、改質器4を出てバーナ排ガス系31を流通し、大気に排出される。
バーナ混合ガスの着火や燃焼時に、バーナノズルを流れるバーナ混合ガスの流速が燃焼速度より小さくなった場合、または、着火時の着火遅れ等により一時的に燃焼圧力が過大になった場合に、燃焼火炎がバーナ6からバーナ混合ガス供給系28へ向かって逆流することがある。このバーナ混合ガス供給系28を逆流した火炎は、フレームアレスタ40の消炎素子41の作用によって消炎されるため、フレームアレスタ40の上流側への火炎の流出は、抑制される。
改質触媒5が所定の温度まで加熱されたら、改質用燃料遮断弁17を開き、改質水ポンプ19を駆動させて原燃料Fおよび改質水Wを燃料改質装置50に供給開始する。原燃料Fは、先ず脱硫器2に流入されて、原燃料Fに含まれる硫黄化合物を脱硫器2に充填された脱硫触媒3で脱硫される。脱硫された原燃料Fは、水蒸気発生器12にて改質水Wから120℃〜250℃に加熱された水蒸気と混合される。水蒸気および原燃料Fが混合された原燃料ガスは、改質器4の改質触媒5へ供給される。
改質触媒5では、原燃料ガスを約700℃で水蒸気改質反応をさせて水素リッチな改質ガスが生成される。水蒸気改質反応は吸熱反応であって、吸熱反応の熱源には、バーナ6の高温の燃焼ガスが用いられている。改質触媒5から供給される水素リッチな改質ガスは、CO変成器7内に充填されたCO変成触媒8へ供給されて、シフト反応によりCO濃度が0.5%以下程度に低減される。
CO変成器7でCO濃度を約0.5%以下程度に低減された改質ガスには、CO選択酸化空気ブロワ21などにより外気から取り込まれた空気が、CO選択酸化空気供給系29を介して加えられる。この後、改質ガスは、CO選択酸化器9に充填されたCO選択酸化触媒10に供給されて、CO選択酸化反応またはメタネーション反応によりCO濃度が数ppm程度に低減される。
燃料改質装置50で生成されたCO濃度が低減された水素リッチな改質ガスは、燃料電池本体11の燃料電池アノード極(図示せず)へ供給されて、燃料電池カソード極(図示せず)に流した空気中の酸素と化学反応させて発電する。一方、アノード極で未反応となったアノードオフガスはアノードオフガス系30を介して改質器4のバーナ6に供給される。
バーナ6では、アノードオフガス系30から供給されるアノードオフガスとバーナ空気供給系27を介してバーナ混合ガス供給系28から供給される空気が拡散燃焼されて、1100〜1400℃の燃焼火炎および燃焼ガスが生成される。アノードオフガスによる燃焼が開始された後は、起動用燃料遮断弁16を閉じて、起動用燃料供給系23とバーナ混合ガス供給系28を流通して改質器4のバーナ6へ供給されていた起動用燃料を停止させる。
アノードオフガスによる燃焼は、拡散燃焼方式であるため、バーナ混合ガス供給系28には空気のみが流れている。このため、バーナ6の燃焼火炎は、バーナ混合ガス供給系28の上流側へ逆流しない。すなわち、逆火は発生しない。一方、アノードオフガス系30を流れるアノードオフガスには酸素が含まれないため、バーナ6の燃焼火炎は、アノードオフガス系30においてバーナ6から燃料電池本体11へ逆流することはない。
改質触媒5と熱交換して約350℃〜500℃に低下したバーナ排ガスは、水蒸気発生器12に熱源として供給されて、改質水供給系25を流通する改質水Wを水蒸気にした後に、バーナ排ガス系31を介して大気中に排ガスとして放出される。
以上の説明からわかるように、本実施形態によれば、バーナ6の上流のバーナ混合ガスが流れるバーナ混合ガス供給系28にフレームアレスタ40を設置することにより、起動時のバーナ燃焼の逆火の進行を抑制することができる。これにより、バーナ6での異常燃焼、失火、および異音の発生を抑制でき、さらにバーナ6本体およびバーナ6の上流側の配管および機器の破損を抑制することが可能になる。その結果、長期間にわたって燃料電池発電システムを常に安定して運転することが可能となる。
[第2の実施形態]
本発明に係る燃料電池発電システムの第2の実施形態について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態の系統構成図である。なお、本実施形態は、第1の実施形態の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態では、第1の実施形態とは異なる起動用バーナとして部分予混合タイプのバーナ6を用いた例について説明する。このバーナ6には、外気から取り込んだ空気が供給される系統(バーナ空気供給系)27と、外気から取り込んだ空気と原燃料Fとを混合させたバーナ混合ガスが供給される系統(バーナ混合ガス供給系)28が設けられている。
本実施形態のバーナ空気供給系27は、バーナ6に接続されている。また、バーナ空気供給系27から分岐した起動用バーナ空気供給系33が形成されている。この起動用バーナ空気供給系33は、起動用燃料供給系23と合流して、バーナ混合ガス供給系28に接続される。このバーナ混合ガス供給系28には、第1の実施形態と同様に、フレームアレスタ40が配設されている。このバーナ混合ガス供給系28は、フレームアレスタ40の下流側で、アノードオフガス系30と合流して、バーナ6に接続されている。
燃料電池発電システム1の起動運転時は、原燃料元弁14および起動用燃料遮断弁16を開き、原燃料供給ブロワ15を駆動して、炭化水素系の原燃料Fを起動用燃料として起動用燃料供給系23に流通させる。
外気から取り込まれた空気は、バーナ空気ブロワ20を駆動して起動用バーナ空気遮断弁32を開くことによって、バーナ空気供給系27および起動用バーナ空気供給系33に流通させる。ここで、バーナ空気供給系27を分岐して起動用バーナ空気供給系33を流通する空気を1次空気と定義している。また、分岐点よりも下流側のバーナ空気供給系27を流れる空気を2次空気と定義している。
起動用燃料および1次空気が燃焼に適当な混合比に予め混合されたバーナ混合ガスは、バーナ混合ガス供給系28に供給されてフレームアレスタ40を流通する。このバーナ混合ガスは、フレームアレスタ40を流通した後に、アノードオフガス系30に合流して、バーナ6に供給される。バーナ空気供給系27を流通する2次空気は、バーナ6に供給される。
バーナ6では、イグナイタを作動させてバーナ混合ガスに着火させる。バーナ混合ガスは、予め混合燃焼により1100〜1400℃の燃焼火炎および燃焼ガスとなって、改質触媒5を400〜700℃程度までに昇温させる。この後に、バーナ混合ガスは、改質器4を出てバーナ排ガス系31を流通して、大気中に排出される。
バーナ混合ガスの着火や燃焼時にバーナノズルを流れるバーナ混合ガスの流速が、燃焼速度より小さくなった場合、または着火時の着火遅れ等により一時的に燃焼圧力が過大になった場合には、燃焼火炎がバーナ6からバーナ混合ガス供給系28へ逆流することがある。このバーナ混合ガス供給系28を逆流した火炎は、第1の実施形態と同様に、フレームアレスタ40の作用によって消炎されるため、フレームアレスタ40の上流側への火炎の流出は、抑制される。
改質触媒5の昇温が完了し、水素リッチな改質ガスが生成し、アノードオフガスによる燃焼が開始された後は、起動用燃料遮断弁16および起動用バーナ空気遮断弁32を閉じて、起動用燃料とバーナ1次空気のバーナ混合ガスのバーナ6への供給を停止させる。アノードオフガスによる燃焼時は、バーナ空気供給系27から供給される空気とアノードオフガスが拡散燃焼される。
本実施形態によれば、外気(空気のみ)を取り込む系統と、空気と起動用燃料とを予め混合させたバーナ混合ガスを取り込む系統と、を有する部分予混合形のバーナ6であっても、バーナ6の上流のバーナ混合ガスが流れるバーナ混合ガス供給系28にフレームアレスタ40を設置することによって、起動時のバーナ燃焼の逆火の進行を抑制することができる。これにより、バーナ6での異常燃焼、失火、および異音の発生を抑制でき、さらにバーナ6本体およびバーナ6の上流側の配管および機器の破損を抑制することが可能になる。その結果、長期間にわたって燃料電池発電システムを常に安定して運転することが可能となる。
[その他の実施形態]
第1および第2の実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成はこれらの実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、図1および図7の例では、フレームアレスタ40は、燃料改質装置50の外に配設されているが、フレームアレスタ40を燃料改質装置50の内部に配設してもよい。また、フレームアレスタ40をバーナ6の本体と一体化させてもよい。
本発明に係る燃料電池発電システムの第1の実施形態を示す系統構成図である。 図1のフレームアレスタの外観を示す概略斜視図である。 図2のフレームアレスタの一例を示す概略縦断面図である。 図3の変形例を示すフレームアレスタの概略縦断面図である。 図3の変形例を示すフレームアレスタの概略縦断面図である。 図3の変形例を示すフレームアレスタの概略縦断面図である。 本発明に係る燃料電池発電システムの第2の実施形態を示す系統構成図である。
符号の説明
1…燃料電池発電システム、1a…燃料改質系、1b…発電系、2…脱硫器、3…脱硫触媒、4…改質器、5…改質触媒、6…バーナ、7…CO変成器、8…CO変成触媒、9…CO選択酸化器、10…CO選択酸化触媒、11…燃料電池本体、12…水蒸気発生器、13…原燃量供給装置、14…原燃料元弁、15…原燃料供給ブロワ、16…起動用燃料遮断弁、17…改質用燃料遮断弁、18…改質水供給装置、19…改質水ポンプ、20…バーナ空気ブロワ、21…CO選択酸化空気ブロワ、22…原燃料供給系、23…起動用燃料供給系、24…改質用燃料供給系、25…改質水供給系、26…水蒸気供給系、27…バーナ空気供給系、28…バーナ混合ガス供給系、29…CO選択酸化空気供給系、30…アノードオフガス系、31…バーナ排ガス系、32…起動用バーナ空気遮断弁、33…起動用バーナ空気供給系、40…フレームアレスタ、41…消炎素子、42…消炎素子保持容器、43…バーナ混合ガス上流配管、44…バーナ混合ガス下流配管、45…フランジ、46…ガスケット、47…締結部材、50…燃料改質装置

Claims (6)

  1. 炭化水素系の原燃料および水蒸気を混合した燃料ガスを水素リッチガスに改質する改質触媒が充填された改質器と、
    前記改質触媒を加熱するバーナと、
    前記バーナに前記原燃料および空気を混合した混合ガスを供給するバーナ混合ガス供給系と、
    前記バーナ混合ガス供給系に配置されて、前記原燃料のセーフギャップの大きさ以下の間隙とした消炎素子を備え、前記バーナ内で発生した燃焼火炎が前記バーナ混合ガス供給系の上流側へ進行することを防止するためのフレームアレスタと、
    を有することを特徴とする燃料電池発電システム。
  2. 前記フレームアレスタ内に設けた前記消炎素子は、一層または多層に積層された金網であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  3. 前記フレームアレスタ内に設けた前記消炎素子は、金属製の波型リボンまたはメタルハニカムであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  4. 前記フレームアレスタ内に設けた前記消炎素子は、発泡金属体であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  5. 前記フレームアレスタ内に設けた前記消炎素子は、金属製の多孔板であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
  6. 前記フレームアレスタ内に設けた前記消炎素子は、金属綿であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電システム。
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