JP5416923B2 - レシーブ装置と移送方法 - Google Patents

Description

本発明は、レシーブ装置が、棒状の物品を減速させる第１の制動装置と、棒状の物品を加速させる加速装置を備え、加速装置が、第１の制動装置の下流に配設されている、タバコ加工産業の棒状の物品、特にフィルタ棒、を搬送するための移送装置のレシーブ装置に関する。

本発明は、更に、物品が、長手軸方向に第１の制動装置に移送され、次いで第１の制動装置内で第１の所定の速度に減速される、タバコ加工産業の棒状の物品、特にフィルタ棒、を移送するための方法に関する。

相応のレシーブ装置と相応の移送方法は、例えば特許文献１から公知である。相応のフィルタ棒レシーバもしくはタバコ加工産業の棒状の物品のための相応のレシーブ装置は、通常は長手軸方向に、その次に長手軸方向に加速させるために減速される物品を受け取る。次いで、物品は、横軸方向にフィルタマガジンに供給される。この場合、種々のモジュールバリエーションが公知である。例えば、個別レシーバ、２連レシーバ及び３連レシーバがある。物品の要求に依存したフィルタ棒レシーバもしくはレシーブ装置の速度のコントロールも可能である。
欧州特許第１ ３９７ ９６８号明細書 独国特許出願第１０１ ５５ ２９２．０号明細書

本発明の課題は、タバコ加工産業の棒状の物品を搬送するための移送装置のレシーブ装置とタバコ加工産業の棒状の物品を移送するための方法において作動の信頼性を向上させることにある。

この課題は、レシーブ装置が、棒状の物品を減速させる第１の制動装置と、棒状の物品を加速させる加速装置を備え、加速装置が、第１の制動装置の下流に配設されている、タバコ加工産業の棒状の物品、特にフィルタ棒、を搬送するための移送装置のレシーブ装置において、第１の制動装置と加速装置の間に、移送速度制限装置を設けることによって解決される。

本発明によるレシーブ装置は、タバコ加工産業の棒状の物品を長手方向に搬送する際に、確定できない状態でチューブ配管もしくは移送装置からレシーブ装置に入るフィルタ棒の速度を均等化し、横方向への搬送に必要な隙間を生じさせる機能を有する。この場合、物品が移送装置内を圧縮空気により移送される場合、規則性が失われ、これにより、レシーブ装置内で衝撃が生じ、これが、例えば相応の物品を加速させることにより、レシーブ装置内での物品の速度の均等化を悪化させることがある。これにより、意図した隙間が小さくなるので、相応の移送装置の運転に問題が、例えば物品の滞留や破損の問題が、生じることがある。

本発明による移送速度制限装置を設けることにより、レシーブ装置内での非常に強い物品の加速もしくは所定の速度以上への物品の加速が防止される。

好ましいことに、移送速度制限装置は、機械式及び／又は気圧式の第２の制動装置として形成されている。制動装置とは、特に、物品の減速及び／又は物品からの運動エネルギーの導出をする装置と理解する。これは、特に、最初の物品がレシーブ装置内に収容された場合、次いで、即ち第１の制動装置の下流で、この物品は、完全に減速することが、即ち静止状態にすることができる。この場合、次いで収容される物品は、第１の制動装置によって設定された速度で、収容された物品を移送方向に更に移動させることができる。その場合、最初の物品を加速装置まで移送するために、物品の長さに対する第１の制動装置と加速装置の間の部分の長さに応じて、多少物品が必要となる。その場合、物品は、この最初の物品とこれに続く物品の間の隙間を生じさせるために、そこで相応に設定可能な速度にされる。即ち、この場合、ある物品を別の物品により所定の速度で移送し、第２の制動装置により相応に拘束もしくは制動する時に、場合によっては生じる衝撃は、もはや、第２の制動装置により減速される物品が不確定に非常に高い速度を受けるために寄与しない。

好ましいことに、移送速度制限装置もしくは第２の制動装置は、１つのブラシ及び／又は少なくとも１つの板バネ及び／又は１つの制動ローラを備える。好ましいことに、第２の制動装置は、例えばブラシの毛又はバネのように作用する板のような、物品を押圧する要素を備える。ローラ対、ブラシ対、バネ板対、又は複数のバネ板、ブラシ及びローラを設けてもよい。この場合、ローラは、好ましいことに駆動されない制動ローラである。むしろ、制動ローラもしくは制動ローラ対は、受動型の制動要素である。

好ましいことに、移送速度制限装置は、横軸方向に棒状の物品に作用する吸気装置として形成されている。特に好ましいことに、ブラシ及び／又はバネ板及び／又は制動ローラに加えて、横軸方向に棒状の物品に作用する吸気装置を設けてもよい。また、吸気装置が、ブラシ及び／又はバネ板及び／又は制動ローラに統合されていてもよい。

好ましいことに、第１の制動装置は、制動ローラ対として形成されている。制動ローラ対は、好ましいことに設定可能な回転速度で駆動される。

好ましいことに、加速装置は、加速ローラ対として形成されている。

特に好ましいことに、物品マガジンにタバコ加工産業の棒状の物品を移送するための装置は、前記本発明によるレシーブ装置を備えている。

課題は、更に、物品が、長手軸方向に第１の制動装置に移送され、次いで第１の制動装置内で第１の所定の速度に減速される、タバコ加工産業の棒状の物品、特にフィルタ棒、を移送するための方法において、物品の速度を、第１の制動装置に直接続く移送部分内で第２の所定の速度に制限することによって解決される。この場合、第１の制動装置に続く移送部分は、特に直接この第１の制動装置に続いている。更に、移送部分は、第１の制動装置の移送方向で下流に配設されている。移送部分は、特に第１の制動装置と加速装置の間に位置する。本発明による方法によれば、発生する衝撃が、第２の所定の速度を上回らせないので、第１の制動装置によって設定可能な速度で所定の移送が可能であるので、棒状の物品を移送する際の作動の信頼性が向上させられる。

好ましいことに、第２の所定の速度は、第１の所定の速度に相当する。即ち、この場合、第２の所定の速度は、本質的に第１の所定の速度と同一である。これは、例えば、もはや第１の制動装置の作用領域内になく、未だ加速装置の作用領域内にもない、移送部分内に存在する物品が、第１の制動装置内に存在する後続の別の物品の長手軸方向の移動によって作用を受けることにより行なうことができる。第１の制動装置は、駆動されている。選択的に、第２の所定の速度は、第１の所定の速度よりも小さくすることができる。

好ましいことに、移送部分の下流で、物品の速度が上昇させられる。これにより、物品間に、例えば加速後に物品を横軸方向に排出するために望まれる相応の隙間を生じさせることができる。

好ましいことに、第２の所定の速度に制限するために、第２の制動装置の作用領域内で物品から残留エネルギーを取り除く第２の制動装置が設けられている。その点で、一種の制動が行なわれ、物品への運動エネルギーの連続的な導入が行なわれる場合、第２の制動装置は、物品を静止させるのではなく、物品に、これを移動させる物品よりも高い速度を与えないようにする。

好ましいことに、第２の制動装置の作用領域内に配設された物品は、少なくとも部分的にその上流に配設された物品によって移送方向に移動される。

更に好ましいことに、第２の制動装置は、第２の制動装置の作用領域内にある物品に機械的摩擦を与える。

好ましいことに、第２の制動装置の作用領域内で、横軸方向に物品に負圧が加えられる。

以下で、図面に関連させた実施例を基にして、一般的な発明思想を限定することなく本発明を説明する。この場合、文章で詳細に説明されない全ての発明の詳細については、図面を参照されたい。

以下の各図において、それぞれ同じ又は同様の要素もしくは相応の部分は、同じ符号を備えているので、相応の新たな紹介は省略する。

図１は、棒状の物品６，６’，６’’，６’’’，６’’’’を移送するための本発明によるレシーブ装置１５を概略的に示す。フィルタ要素マガジン８に導入されるフィルタ要素６〜６’’’’は、これらフィルタ要素を、例えば２倍の使用長さのフィルタ要素に切断した後で、フィルタシガレットを製造するために２倍の使用長さのタバコスティックと一緒にするために使用される。フィルタ要素マガジン８に供給されたフィルタ要素６〜６’’’’は、相応のフィルタセグメントに裁断し、マルチセグメントフィルタを製造するためにフィルタセグメントの装置に供給するためにも使用される。このため、本発明による装置は、本出願人の特許文献２によるタバコ加工産業のマルチセグメントフィルタを製造するためのフィルタセグメントのグループを編成するための装置の複数又は全ての機能ユニットに付設することができる。特許文献２は、全般的に本特許出願の開示内容に収容されている。

フィルタ棒６〜６’’’’は、フィルタ製造機のチューブ配管を介して、フィルタ要素送出装置により接続配管１に供給される。チューブ配管は、図１には図示されてない。次に、間隔を置いて供給チューブ内を接続配管１へと移送されるフィルタ要素６〜６’’’’は、制動ローラ３，３’により通路５内で減速させるために、湾曲ガイド２に達する。次いで、フィルタ要素６は、加速ローラ４，４’により、図示してないガイドを介してドラム７に移送される。ドラム７とそのための別の要素は、特許文献１で詳細に説明されており、その開示内容は、また、全般的に本特許出願に収容されている。図１には、マガジン８に横軸方向に排出するために、フィルタ棒がドラムに収容されていることが図示されている。例えばフィルタ棒６が損傷を受けているかを確認するために、フィルタ棒６の検査も行なわれる。フィルタ棒６が損傷を受けている場合だけ、フィルタ棒６は、図１に図示したように受け容器９に排出される。

本発明によれば、移送装置１６の構成要素であり、移送方向に移送装置１６に続いて配設されたレシーブ装置１５でのフィルタ棒６〜６’’’’の長手方向の搬送は、不確定な状態で接続配管１の上流に配設されたチューブ配管からレシーブ装置に入るフィルタ棒の速度を均等化し、横方向への搬出のために必要な隙間を生じさせるという課題を有する。このため、フィルタ棒６〜６’’’’は、制動ローラ対３，３’によって先ず所定の制動速度Ｖ_{Ｂｒｅｍｓ}にされる。この速度で、フィルタ棒は、加速ローラ対として形成された加速ローラ４，４’まで移動される。加速ローラ対４，４’において、フィルタ棒６〜６’’’’は加速速度Ｖ_{Ｂｅｓｃｈｌｅｕｎｉｇｕｎｇ}にされ、これにより、後続のゆっくりとしたフィルタ棒６’’’と６’’’’から離れるように移動する。この場合（図１〜図３）、フィルタ棒６’と６’’は、相応の速度で離れるように移動する。これにより、フィルタ棒をドラム７へと横軸方向に搬送するために必要な隙間が得られる。

制動ローラ対３，３’は、加速ローラ対４，４’に対して設定可能な固定の間隔を有する。この間隔により、加速ローラ４，４’又は制動ローラ３，３’の作用を受けることなくフィルタ棒が移送される移送部分が設定される。この間隔は、例えば１８０ｍｍの長さを有する加工すべき最長のフィルタ棒が、同時に制動及び加速ローラに作用を受けることができないような大きさである。

短いフィルタ棒を加工する場合、制動及び加速ローラ３，３’，４，４’の互いの間隔に基づいて、制動及び加速ローラ３，３’，４，４’によって保持されない自由移動するフィルタ棒が得られることになる。この場合、チューブ配管からの影響は、パルスの形のチューブ配管の衝撃の自由移動するフィルタ棒（ここでは６’’’）への伝達を生じさせるが、このフィルタ棒は、この場合、その速度が増大させられており、これにより、不十分な隙間が生じ、その結果、例えばレシーブ装置に障害が生じる。

例えばブラシ１０の形の移送速度制限装置の導入により、例えば制動ローラ３，３’内に存在するフィルタ棒６’’’’を介して自由移動するフィルタ棒６’’’に伝達されるこのようなパルスが、隙間を非常に小さくし、その結果として障害を生じさせることがないことを保証することができる。この場合、ブラシの毛は、フィルタ棒に損傷を何ら生じさせないために、できるだけ軟らかい。これに対して選択的に、図２によれば、バネ板装置１１が設けられており、このバネ板装置は、この実施例では４つのバネ板１２を備える。明らかなことに、多くのバネ板１２を設けてもよい。バネ板１２も、フィルタ棒に損傷を何ら生じさせないために、好ましいことに比較的軟らかい。名前が示すように、バネ板は、相応に柔軟に形成されており、横軸方向にフィルタ棒６’’’を押圧する。別の変形例として、フィルタ棒６’’’のための複数の吸気口を備える吸着装置１３を設けてもよい。これについては、図３を参照されたい。生じた負圧により、フィルタ棒６’’’は、吸着装置１３に吸い付けられ、相応に運動エネルギーがフィルタ棒６’’’から除去される。

制動ローラ対３，３’内に配設された後続のフィルタ棒６’’’’は、駆動されている制動ローラ対３，３’の運動に基づいてフィルタ棒６’’’’を移送することにより、フィルタ棒６’’’も制動ローラ対速度Ｖ_{Ｂｒｅｍｓ}で移送方向１７に移動させる。相応の移送速度制限装置１０〜１３は、フィルタ棒６’’’に、例えばチューブ配管もしくは接続配管１による衝撃による不確定な大きさの速度を与えないように寄与する。

フィルタ棒の下もしくは通路５の下の領域又はフィルタ棒の上もしくは通路５の上の領域に移送速度制限装置１０〜１３を配設する代わりに、他の配設も、例えば横に配設することも可能である。但し、これは、図には図示してない。それぞれ向かい合うようにブラシ、バネ板又は吸着装置を設けてもよい。フィルタ棒を通過させることにより、フィルタ棒の周囲に作用する相応のリングを設けてもよい。この場合、フィルタ棒を所定の速度に制限するために、全ての面から、相応に力がフィルタ棒に作用する。最後に、種々の変形例の組み合わせも考えられ、例えば、バネ板もしくは制動板とブラシを組み合わせてもよい。例えば、移送方向に１つ又は複数のバネ板を接続させた比較的柔らかいブラシ部分を設けてもよい。ブラシもしくはバネ板を吸着装置と組み合わせることも可能である。本発明による措置により、レシーブ装置１５の作動の信頼性は、本質的に向上させることができる。レシーブ装置は、チューブ配管からレシーブ装置に達する障害に無関係である。

本発明によるレシーブ装置の第１の実施形の概略側面図を示す。 本発明によるレシーブ装置の第２の実施形の概略側面図を示す。 本発明によるレシーブ装置の第３の実施形の概略側面図を示す。

符号の説明

１ 接続配管
２ 湾曲ガイド
３，３’ 制動ローラ
４，４’ 加速ローラ
５ 通路
６〜６’’’’ フィルタ棒
７ ドラム
８ マガジン
９ 受け容器
１０ ブラシ
１１ バネ板装置
１２ バネ板
１３ 吸着装置
１５ レシーブ装置
１６ 移送装置
１７ 移送方向

Claims (13)

1. レシーブ装置（１５）が、棒状の物品（６〜６’’’’）を減速させる第１の制動装置（３，３’）と、棒状の物品（６〜６’’’’）を加速させる加速装置（４，４’）を備え、第１の制動装置（３，３’）と加速装置（４，４’）が水平に配設され、加速装置（４，４’）が、第１の制動装置（３，３’）の下流に配設されている、タバコ加工産業の棒状の物品（６〜６’’’’）を搬送するための移送装置（１６）のレシーブ装置（１５）において、
   第１の制動装置（３，３’）と加速装置（４，４’）の間に、移送速度制限装置（１０〜１３）が設けられており、移送速度制限装置（１０〜１３）が、機械式の第２の制動装置（１０〜１３）として形成されており、第２の制動装置（１０〜１３）が、棒状の物品（６〜６’’’’）を弾性的に押圧する要素を有することを特徴とするレシーブ装置。
2. 移送速度制限装置（１０〜１３）が、付加的に気圧式の第２の制動装置（１０〜１３）として形成されていることを特徴とする請求項１に記載のレシーブ装置。
3. 第２の制動装置（１０〜１３）が、１つの制動ローラを備えることを特徴とする請求項１又は２に記載のレシーブ装置。
4. 第２の制動装置（１０〜１３）が、１つのブラシ（１０）及び／又は少なくとも１つのバネ板（１２）を備えることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１つに記載のレシーブ装置。
5. 移送速度制限装置（１０〜１３）が、横軸方向に棒状の物品（６〜６’’’’）に作用する吸気装置（１３）として形成されていることを特徴とする請求項２に記載のレシーブ装置。
6. 第１の制動装置（３，３’）が、制動ローラ対として形成されていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１つに記載のレシーブ装置。
7. 加速装置（４，４’）が、加速ローラ対として形成されていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１つに記載のレシーブ装置。
8. 請求項１〜７のいずれか１つに記載のレシーブ装置（１５）を備えていることを特徴とする、物品マガジン（８）にタバコ加工産業の棒状の物品（６〜６’’’’）を移送するための装置（１６）。
9. 棒状の物品（６〜６’’’’）が、長手軸方向に第１の制動装置（３，３’）に移送され、第１の制動装置（３，３’）内で第１の所定の速度に減速され、次いで、加速装置（４，４’）によって加速される、タバコ加工産業の棒状の物品（６〜６’’’’）を移送するための方法において、
   棒状の物品（６〜６’’’’）の速度が、第１の制動装置（３，３’）に続く移送部分内で第２の所定の速度に制限され、第２の所定の速度に制限するために、第２の制動装置（１０〜１３）の作用領域内で棒状の物品（６〜６’’’’）から残留エネルギーを取り除く第２の制動装置（１０〜１３）が設けられており、第２の制動装置（１０〜１３）が、棒状の物品（６〜６’’’’）を弾性的に押圧する要素（１０〜１２）によって、棒状の物品（６〜６’’’’）に機械的摩擦を与えることを特徴とする方法。
10. 第２の所定の速度が、第１の所定の速度に相当するか、第１の所定の速度よりも小さいことを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 移送部分の下流で、棒状の物品（６〜６’’’’）の速度が上昇させられることを特徴とする請求項９又は１０に記載の方法。
12. 第２の制動装置（１０〜１３）の作用領域内に配設された棒状の物品（６’’’）が、少なくとも部分的にその上流に配設された棒状の物品（６’’’’）によって移送方向（１７）に移動されることを特徴とする請求項９〜１１のいずれか１つに記載の方法。
13. 第２の制動装置（１０〜１３）の作用領域内で、横軸方向に棒状の物品（６〜６’’’’）に負圧が作用することを特徴とする請求項９〜１２のいずれか１つに記載の方法。

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