[第1実施形態]
以下に本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1には、本第1実施形態のトレードシステム10の全体構成が示されている。図2には、顧客購入情報記憶手段40の構成が示され、図3には、商品情報記憶手段41の構成が示され、図4には、顧客情報記憶手段42の構成が示され、図5には、買取業者記憶手段43の構成が示され、図6には、トレード価格購入予約情報記憶手段60の構成が示され、図7には、トレード価格記憶手段62の構成が示され、図8には、決済情報記憶手段63の構成が示されている。また、図9〜図12には、トレードシステム10によるトレード処理の流れがフローチャートで示されている。
図1において、トレードシステム10は、中古品(本実施形態では、一例として古本とする。)を買い取る買取業者の店舗に設置された1つまたは複数の店舗端末装置20と、トレードサーバ30と、電子化商品(本実施形態では、一例として電子書籍とする。)を販売するマーケット業者が管理する1つまたは複数のマーケット業者サーバ50とが、ネットワーク1で接続されて構成されている。また、ネットワーク1には、中古品(古書)の流通市場サーバ70や、顧客が操作する多数の顧客端末装置80が接続されている。
ここで、店舗端末装置20は、本実施形態では、複数の買取業者(買取業者X,Y)が存在することを前提して説明するので、特に、買取業者X,Yのそれぞれの店舗端末装置20を指すときには、添字X,Yを付して店舗端末装置20X,20Yとする。
また、マーケット業者サーバ50も、本実施形態では、複数のマーケット業者(マーケット業者A,B)が存在することを前提して説明するので、特に、マーケット業者A,Bのそれぞれのマーケット業者サーバ50を指すときには、添字A,Bを付してマーケット業者サーバ50A,50Bとする。
ネットワーク1は、本実施形態では、主としてインターネットであるが、インターネットと、イントラネット、エクストラネット、LAN、MAN、WANとの組合せ等、様々な形態のものが含まれ、有線であるか無線であるか、さらには有線および無線の混在型であるかは問わず、要するに、複数地点(距離の長短は問わない。)間で、ある程度の速度をもって情報を伝送することができるものであればよい。
店舗端末装置20は、コンピュータにより構成され、マウス、キーボード、カードリーダ、バーコードリーダ、2次元バーコードリーダ等の入力手段と、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。この店舗端末装置20には、汎用のWebブラウザが搭載されている。店舗端末装置20は、本実施形態のように、複数の買取業者(買取業者X,Y)が存在する場合には、それぞれの買取業者に設けられ、ある1つの買取業者が複数の店舗を持っている場合には、各店舗に設けられ、さらに、1つの店舗に複数台が設けられていてもよい。また、店舗端末装置20は、買取業者の店員が専用に操作する端末装置と、来店した顧客が自分で操作する端末装置とが、物理的に異なるコンピュータで構成されていてもよく、あるいは、同一のコンピュータで、使用するソフトウェア機能を切り替える等して、買取業者の店員および来店した顧客の双方が交代して操作できるようになっていてもよい。
そして、店舗端末装置20のカードリーダは、顧客が所持している会員カードから、買取業者が顧客を識別するための会員識別情報(会員ID)を読み取るために設けられ、店舗端末装置20のバーコードリーダや2次元バーコードリーダは、発券票や予約表にバーコードや2次元バーコードで記載された発券番号や予約番号を読み取るために設けられ、店舗端末装置20の印刷装置は、発券票や予約表を印刷するために設けられている。
トレードサーバ30は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、トレード価格購入予約受付処理手段31と、検索処理手段32と、対応商品発売監視処理手段33と、トレード価格購入予約情報送信処理手段34と、発売商品反映処理手段35と、通知処理手段36と、ダウンロード中継処理手段37と、顧客購入情報記憶手段40と、商品情報記憶手段41と、顧客情報記憶手段42と、買取業者情報記憶手段43とを含んで構成されている。
トレード価格購入予約受付処理手段31は、買取業者の店員による店舗端末装置20からのトレード価格購入予約画面(不図示)の表示要求に基づき、トレード価格購入予約画面の表示用データを、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信した後、次のように、トレード価格購入予約画面での買取業者の店員による選択操作に従って、処理種別=1〜6を開始するための処理を実行するものである。
ここで、処理種別=1(図9参照)は、顧客が、マーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)を使用して電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、顧客とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入代金の決済を行う場合であって、かつ、中古品(古本)の買取時に、この中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されている場合の処理である。
処理種別=2(図10参照)は、顧客が、マーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)を使用して電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、顧客とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入代金の決済を行う場合であって、かつ、中古品(古本)の買取時に、この中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていない場合の処理である。
処理種別=3(図11参照)は、買取業者が発券票を使用して中古品(古本)を持ち込んできた顧客を識別し、買取業者が顧客の代理購入という形で、マーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報(顧客がマーケット業者に登録するマーケットIDと同種のものでよいが、一般の顧客ではなく買取業者であるということを識別できるようなマーケットIDとなっていてもよい。)を使用して電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、買取業者とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入代金の決済を行う場合であって、かつ、中古品(古本)の買取時に、この中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されている場合の処理である。この処理種別=3では、顧客識別情報(マーケットID)は使用されない。
処理種別=4(図11参照)は、買取業者がその買取業者専用の会員識別情報(会員ID)を使用して中古品(古本)を持ち込んできた顧客を識別し、買取業者が顧客の代理購入という形で、マーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報(顧客がマーケット業者に登録するマーケットIDと同種のものでよいが、一般の顧客ではなく買取業者であるということを識別できるようなマーケットIDとなっていてもよい。)を使用して電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、買取業者とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入代金の決済を行う場合であって、かつ、中古品(古本)の買取時に、この中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されている場合の処理である。この処理種別=4では、顧客識別情報(マーケットID)は使用されない。
処理種別=5(図12参照)は、買取業者が予約票を使用して中古品(古本)を持ち込んできた顧客を識別し、買取業者が顧客の代理購入という形で、マーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報(顧客がマーケット業者に登録するマーケットIDと同種のものでよいが、一般の顧客ではなく買取業者であるということを識別できるようなマーケットIDとなっていてもよい。)を使用して電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、買取業者とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入代金の決済を行う場合であって、かつ、中古品(古本)の買取時に、この中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていない場合の処理である。この処理種別=5では、顧客識別情報(マーケットID)は使用されない。
処理種別=6(図12参照)は、買取業者がその買取業者専用の会員識別情報(会員ID)を使用して中古品(古本)を持ち込んできた顧客を識別し、買取業者が顧客の代理購入という形で、マーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報(顧客がマーケット業者に登録するマーケットIDと同種のものでよいが、一般の顧客ではなく買取業者であるということを識別できるようなマーケットIDとなっていてもよい。)を使用して電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、買取業者とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入代金の決済を行う場合であって、かつ、中古品(古本)の買取時に、この中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていない場合の処理である。この処理種別=6では、顧客識別情報(マーケットID)は使用されない。
すなわち、トレード価格購入予約受付処理手段31は、買取業者の店員が処理種別=1(図9参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報(マーケット業者A,Bのいずれなのかを識別するための情報)およびそのマーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに、受信したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ50へ送信する処理を実行するものである。この際、トレード価格購入予約受付処理手段31は、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理も実行する。
また、トレード価格購入予約受付処理手段31は、買取業者の店員が処理種別=2(図10参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択された少なくとも1つのマーケット業者(つまり、電子化商品(電子書籍)が発売されたら、そこからトレード価格で購入することを予約しておくための購入先の候補となるマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、受信した少なくとも1つのマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
さらに、トレード価格購入予約受付処理手段31は、買取業者の店員が処理種別=3(図11参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、中古品(古本)を持ち込んできた顧客に対して発券番号を付与してこの発券番号を付した発券票(発券番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した発券票でもよく、発券番号を示す数字を記載した発券票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、発券番号およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
そして、トレード価格購入予約受付処理手段31は、買取業者の店員が処理種別=4(図11参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
また、トレード価格購入予約受付処理手段31は、買取業者の店員が処理種別=5(図12参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、顧客に対して予約番号を付与してこの予約番号を付した予約票(予約番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した予約票でもよく、予約番号を示す数字を記載した予約票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、予約番号と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
そして、トレード価格購入予約受付処理手段31は、買取業者の店員が処理種別=6(図12参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理を実行するものである。
検索処理手段32は、トレード価格購入予約受付処理手段31により店舗端末装置20に画面表示されているトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者の店員による電子化商品(電子書籍)の有無の確認およびその電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格の取得のための検索要求の操作が行われた場合に、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる検索要求信号を、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)とともに受信し、受信した中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が商品情報記憶手段41(図3参照)に記憶されているか否かを検索し、対応する電子化商品識別情報が記憶されていた場合には、その電子化商品識別情報およびトレード価格を、ネットワーク1を介して店舗端末装置20へ送信する処理を実行するものである。
対応商品発売監視処理手段33は、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段41(図3参照)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段41からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する処理を実行するものである。但し、対応商品発売監視処理手段33は、商品情報記憶手段41(図3参照)に同一の中古品識別情報が記憶されていても、処理種別=2のレコードの中古品識別情報については、発売された電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者が、顧客の指定した候補マーケット業者の中に含まれている必要があるので、商品情報記憶手段41にその中古品識別情報に関連付けられて記憶されているマーケット業者識別情報が、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された処理種別=2のレコードのいずれかの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報と一致した場合にのみ、商品情報記憶手段41からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する処理を実行する。
トレード価格購入予約情報送信処理手段34は、対応商品発売監視処理手段33により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶されている顧客識別情報(マーケットID)のうち、対応商品発売監視処理手段33により取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者)用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、そのマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ50(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者のマーケット業者サーバ50)へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。また、トレード価格購入予約情報送信処理手段34は、マーケット業者サーバ50へ送信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、送信先のマーケット業者サーバ50のマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる処理も実行する。
発売商品反映処理手段35は、対応商品発売監視処理手段33により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を、予約番号または会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=5,6のレコードに記憶させる処理を実行するものである。
通知処理手段36は、対応商品発売監視処理手段33により顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得した場合に、処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶されている顧客特定用の情報(すなわち、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、予約番号、または会員識別情報(会員ID))を用いて、顧客情報記憶手段42(図4参照)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する処理を実行するものである。
また、通知処理手段36は、対応商品発売監視処理手段33により顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得した場合に、その中古品識別情報が記憶されたテーブルに対応する買取業者についての買取業者管理情報に関連付けられて買取業者情報記憶手段43(図5参照)に記憶されている連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先(買取業者)へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する処理も実行する。なお、この買取業者への通知メールには、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された顧客特定用の情報(すなわち、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、予約番号、または会員識別情報(会員ID))を記載してもよく、買取業者の店員は、この通知メールを受け取ったときには、そこに記載されている顧客特定用の情報を用いて、店舗端末装置20から、顧客情報記憶手段42(図4参照)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、顧客情報記憶手段42(図4参照)に、電話番号やファクシミリ番号等のような電子メールアドレス以外の連絡先の情報が記憶されている場合には、それらの連絡先の情報を用いて電子メール以外の方法での人手による通知(例えば、電話をかける、FAXを送る等)を行うことができる。さらに、買取業者の店員は、通知メールを受け取らなくても、店舗端末装置20から、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された情報をいつでも閲覧することができるので(トレードサーバ30に、図示されない顧客購入情報閲覧処理手段が設けられている。なお、顧客も、自分の情報だけ閲覧できるようになっている。)、この閲覧により、顧客から買い取った中古品(古本)について電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを知ることができるため、発売の事実を掴んだときに、顧客情報記憶手段42(図4参照)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、当該顧客への各種の通知(電子メール、電話、FAX等)を行うこともできる。
ダウンロード中継処理手段37は、買取業者の店舗に来店した顧客自身の操作または来店した顧客の依頼に基づく買取業者の店員の代行操作により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、発券番号、予約番号、または会員識別情報(会員ID)とともに受信し、受信した発券番号、予約番号、または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得し、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報とともに、取得したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ50へネットワーク1を介して送信した後、マーケット業者サーバ50からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。なお、ダウンロード中継処理手段37は、店舗端末装置20からトレードサーバ30へのアクセス時に、店舗端末装置20から送信元の買取業者(買取業者X,Yのいずれか)についての買取業者管理情報が送信されてくるので、この買取業者管理情報に関連付けられて買取業者情報記憶手段43(図5参照)に記憶されている送信先のマーケット業者(マーケット業者A,Bのいずれか)用の買取業者識別情報を取得することができる。
顧客購入情報記憶手段40は、図2に示すように、各買取業者毎のテーブルにより構成され、各テーブルは、処理種別=1については、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入する購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とを対応付けて記憶し、処理種別=2については、電子化商品(電子書籍)の発売後に格納される電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と、顧客により購入先の候補として指定された少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とを対応付けて記憶し、処理種別=3については、発券票の発券番号と、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報とを対応付けて記憶し、処理種別=4については、買取業者が会員としての顧客を識別するための会員識別情報(会員ID)と、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報とを対応付けて記憶し、処理種別=5については、予約票の予約番号と、電子化商品(電子書籍)の発売後に格納される電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報とを対応付けて記憶し、処理種別=6については、会員識別情報(会員ID)と、電子化商品(電子書籍)の発売後に格納される電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報とを対応付けて記憶するものである。
商品情報記憶手段41は、図3に示すように、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、商品の名称(本実施形態では、書籍タイトル)と、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、その電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者についてのマーケット業者識別情報と、中古品(古本)を売って電子化商品(電子書籍)を買うという交換売買を行った場合のトレード価格と、電子化商品(電子書籍)を交換売買ではなく新規に購入した場合の新規購入価格とを対応付けて記憶するものである。
この商品情報記憶手段41(図3参照)に記憶される商品情報は、トレードサーバ30の管理者が、各マーケット業者から、発売された電子化商品(電子書籍)に関するデータを収集し(受け取り)、図示されないトレードサーバ管理者端末装置から入力して登録したものでもよく、あるいは、各マーケット業者の担当者が、図示されないマーケット業者端末装置からネットワーク1を介して入力して登録したものでもよい。トレードサーバ30には、この商品情報の登録処理を実行する商品情報登録処理手段(不図示)が設けられている。
顧客情報記憶手段42は、図4に示すように、各買取業者毎のテーブルにより構成され、各テーブルは、会員識別情報(会員ID)と、マーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と、発券票の発券番号と、予約票の予約番号とのうちの少なくとも1つの顧客特定用の情報と、電子メールアドレスと、住所と、電話番号と、ファクシミリ番号とを対応付けて記憶するものである。ここで、マーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)については、顧客情報を登録する時点で、電子化商品(電子書籍)が発売されておらず、トレードを行うマーケット業者が決まっていない場合には、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)を記憶しておく。なお、本実施形態では、買取業者の会員としての顧客については、住所、電話番号、ファクシミリ番号等のような電子メールアドレス以外の情報が記憶されているが、買取業者の会員以外の顧客については、自動通知用の電子メールアドレスだけが必須情報として記憶されている。
この顧客情報記憶手段42(図4参照)に記憶される顧客情報は、買取業者の店員により、店舗端末装置20から入力されるものである。すなわち、買取業者の店員が、店舗端末装置20を操作して顧客情報を入力し、入力した顧客情報を、ネットワーク1を介してトレードサーバ30に送信し、トレードサーバ30の顧客情報登録処理手段(不図示)により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる顧客情報を受信し、顧客情報記憶手段42に記憶させるようになっている。
買取業者情報記憶手段43は、図5に示すように、トレードサーバ30の管理において買取業者を識別するための買取業者管理情報(トレードサーバ30またはその管理者が買取業者を識別するための情報)と、買取業者の電子メールアドレスと、住所と、電話番号と、ファクシミリ番号と、各マーケット業者A,Bについてのマーケット業者識別情報および各マーケット業者A,B用の買取業者識別情報(各マーケット業者A,Bが買取業者を識別するための情報)を対応付けて記憶するものである。
この買取業者情報記憶手段43(図5参照)に記憶される買取業者情報は、買取業者の店員により、店舗端末装置20から入力されるものである。すなわち、買取業者の店員が、店舗端末装置20を操作して自己の買取業者情報を入力し、入力した買取業者情報を、ネットワーク1を介してトレードサーバ30に送信し、トレードサーバ30の買取業者情報登録処理手段(不図示)により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる買取業者情報を受信し、買取業者情報記憶手段43に記憶させるようになっている。なお、トレードサーバ30の管理者が、トレードサーバ管理者端末装置(不図示)から買取業者情報を入力し、買取業者情報記憶手段43に記憶させてもよい。また、買取業者管理情報は、買取業者がトレードサーバ30に自分で登録するものとしてもよく、トレードサーバ30で自動付与されるものとしてもよい。
以上において、トレードサーバ30は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、トレードサーバ30の各処理手段31〜37は、トレードサーバ30を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、トレードサーバ30の各記憶手段40〜43は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
マーケット業者サーバ50は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、トレード価格購入予約情報登録処理手段51と、ダウンロード要求受付処理手段52と、トレード価格取得処理手段53と、決済処理手段54と、トレード価格購入予約情報記憶手段60と、電子化商品記憶手段61と、トレード価格記憶手段62と、決済情報記憶手段63とを含んで構成されている。
トレード価格購入予約情報登録処理手段51は、処理種別=1では、トレードサーバ30のトレード価格購入予約受付処理手段31により、処理種別2では、トレード価格購入予約情報送信処理手段34により、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶させる処理を実行するものである。
ダウンロード要求受付処理手段52は、処理種別=1,2では、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した顧客識別情報に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)の電子化商品(電子書籍)を、電子化商品記憶手段61から取得し、取得した電子化商品(電子書籍)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。
また、ダウンロード要求受付処理手段52は、処理種別=3〜6では、トレードサーバ30のダウンロード中継処理手段37により、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)および買取業者識別情報とともに受信し、受信した電子化商品識別情報の電子化商品(電子書籍)を、電子化商品記憶手段61から取得し、取得した電子化商品(電子書籍)を、トレードサーバ30へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。
トレード価格取得処理手段53は、処理種別=1,2では、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を用いて、トレード価格記憶手段62(図7参照)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する処理を実行するものである。
また、トレード価格取得処理手段53は、処理種別=3〜6では、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられてトレード価格記憶手段62(図7参照)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する処理を実行するものである。
決済処理手段54は、処理種別=1,2では、トレード価格取得処理手段53により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段63(図8参照)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間の決済処理を実行するものである。
また、決済処理手段54は、処理種別=3〜6では、トレード価格取得処理手段53により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した買取業者識別情報に関連付けられて決済情報記憶手段63(図8参照)に記憶されているダウンロード要求の送信元の買取業者の決済情報に従って、買取業者とマーケット業者との間の決済処理を実行するものである。
トレード価格購入予約情報記憶手段60は、図6に示すように、顧客識別情報(マーケットID)と、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)とを対応付けて記憶するものである。
電子化商品記憶手段61は、電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と関連付けて記憶するものである。例えば、電子書籍ファイルのファイル名自体が、電子化商品識別情報と対応していてもよく、あるいは電子化商品識別情報と電子書籍ファイルのファイル名とを対応付けるテーブルを設けてもよい。
トレード価格記憶手段62は、図7に示すように、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、トレード価格と、新規購入価格とを対応させて記憶するものである。
決済情報記憶手段63は、図8に示すように、顧客および買取業者の決済情報を記憶するものであり、顧客識別情報(マーケットID)または買取業者識別情報と、金融機関コード・支店番号・口座番号やクレジットカード番号等とを対応させて記憶するものである。
以上において、マーケット業者サーバ50は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、マーケット業者サーバ50の各処理手段51〜54は、マーケット業者サーバ50を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、マーケット業者サーバ50の各記憶手段60〜63は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
流通市場サーバ70は、コンピュータにより構成され、中古品(古本)市場の売買価格を参照することができるWebサイトを構成するものである。
顧客端末装置80は、コンピュータにより構成され、マウスやキーボード等の入力手段と、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置とを備えている。この顧客端末装置80には、汎用のWebブラウザが搭載されている。なお、顧客端末装置80は、携帯情報端末(PDA)や携帯電話機(PHSも含む)等の携帯機器であってもよい。また、顧客は、電子書籍を閲覧することができる電子ブックリーダ81を所持している。
このような第1実施形態においては、以下のようにしてトレードシステム10により、中古品(古本)と電子化商品(電子書籍)とのトレード処理が行われる。
先ず、顧客は、売りたい中古品(古本)を持参して買取業者の店舗に出向く。買取業者の店舗では、買取業者の店員が、顧客に対し、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入する場合に顧客識別情報(マーケットID)を使用するか否かを確認し、顧客識別情報(マーケットID)を使用する場合には、図9および図10に示す処理種別=1,2の処理を開始し、顧客識別情報(マーケットID)を使用しない場合には、図11および図12に示す処理種別3〜6の処理を開始する。
図9において、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作し、ネットワーク1を介して流通市場サーバ70、すなわち中古品(古本)市場の売買価格を参照することができるWebサイトにアクセスし、書籍名等を用いて検索を行うことにより、顧客が店舗に持ち込んだ書籍(古本)の買取価格の査定を行う(ステップS1)。
続いて、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作し、トレード価格購入予約画面(不図示)の表示要求信号を、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する。トレードサーバ30では、トレード価格購入予約受付処理手段31により、買取業者の店員による店舗端末装置20からのトレード価格購入予約画面の表示要求に基づき、トレード価格購入予約画面の表示用データを、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する。すると、店舗端末装置20の画面上には、トレード価格購入予約画面(不図示)が表示される。
このトレード価格購入予約画面(不図示)には、検索要求用ボタンが設けられているので、買取業者の店員は、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)の有無の確認およびその電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格の取得のために、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)を入力して検索要求用ボタンをクリック操作し、中古品識別情報を含む検索要求信号を、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS2)。
トレードサーバ30では、検索処理手段32により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる検索要求信号を、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)とともに受信し、受信した中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が商品情報記憶手段41(図3参照)に記憶されているか否かを検索し、対応する電子化商品識別情報が記憶されていた場合(すなわち、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合)には、その電子化商品識別情報およびトレード価格を、ネットワーク1を介して店舗端末装置20へ送信する(ステップS3)。すると、店舗端末装置20の画面上には、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が表示されるので、買取業者の店員は、顧客に対し、トレード価格を提示し、トレード購入の意思を確認する。
ここで、検索の結果、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合(ステップS4)には、上述したように、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が画面表示されるので、買取業者の店員は、処理種別=1の処理を開始する。一方、ステップS4で、対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていなかった場合には、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格は画面表示されないので、買取業者の店員は、後述する図10に示すように、処理種別=2の処理を開始する。
図9において、処理種別=1では、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報(マーケット業者A,Bのいずれなのかを識別するための情報)およびそのマーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)とともに入力し、入力した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS5)。
また、処理種別=1では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、顧客とマーケット業者との間で後に行われるので、この段階では、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS1で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
トレードサーバ30では、トレード価格購入予約受付処理手段31により、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに、受信したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ50へ送信する(ステップS6)。この際、トレード価格購入予約受付処理手段31により、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる(ステップS6)。
マーケット業者サーバ50では、トレード価格購入予約情報登録処理手段51により、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶させる(ステップS7)。
その後、顧客は、自宅や会社等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、ネットワーク1を介してマーケット業者サーバ50にアクセスし、そのマーケット業者に自己が登録している顧客識別情報(マーケットID)を入力してログインし、顧客識別情報を含むダウンロード要求信号を、マーケット業者サーバ50へネットワーク1を介して送信する(ステップS8)。
マーケット業者サーバ50では、ダウンロード要求受付処理手段52により、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信する(ステップS9)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段52により、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得し、さらに、この電子化商品識別情報に関連付けられて電子化商品記憶手段61に記憶されている電子化商品(電子書籍ファイル)を取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する(ステップS10)。
この際、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が複数ある場合、すなわち1人の顧客が複数の中古品(古本)を持ち込んで複数の電子化商品(電子書籍)のトレード購入予約を行っていた場合には、ダウンロード要求受付処理手段52により、それらの電子化商品(電子書籍)を全部まとめてダウンロードの対象としてもよく、あるいは複数の電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信し、いずれの電子化商品(電子書籍)をダウンロードするのかを、顧客に指定させ、その指定情報(顧客により指定された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報またはその代替情報)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、指定された電子化商品(電子書籍)だけをダウンロードの対象としてもよい。
顧客端末装置80または店舗端末装置20では、マーケット業者サーバ50からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍ファイル)を受信し(ステップS11)、受信した電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子ブックリーダ81に有線または無線で転送する(ステップS12)。
一方、マーケット業者サーバ50では、トレード価格取得処理手段53により、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を用いて、トレード価格記憶手段62(図7参照)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する(ステップS13)。
それから、決済処理手段54により、トレード価格取得処理手段53により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段63(図8参照)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入の決済処理を実行する(ステップS14)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、顧客からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図10において、処理種別=2では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択された少なくとも1つのマーケット業者(つまり、電子化商品(電子書籍)が発売されたら、そこからトレード価格で購入することを予約しておくための購入先の候補となるマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに入力し、入力した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報および各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS21)。
また、処理種別=2では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、顧客とマーケット業者との間で後に行われるので、この段階では、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS1で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
トレードサーバ30では、トレード価格購入予約受付処理手段31により、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択された少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、受信した少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる(ステップS22)。
続いて、トレードサーバ30では、対応商品発売監視処理手段33により、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段41(図3参照)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段41からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS23)。この際、商品情報記憶手段41(図3参照)に同一の中古品識別情報が記憶されていても、処理種別=2のレコードの中古品識別情報については、発売された電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者が、顧客の指定した候補マーケット業者の中に含まれている必要があるので、対応商品発売監視処理手段33により、商品情報記憶手段41にその中古品識別情報に関連付けられて記憶されているマーケット業者識別情報が、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された処理種別=2のレコードのいずれかの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報と一致した場合にのみ、商品情報記憶手段41からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する。
それから、電子化商品(電子書籍)が発売された場合には、トレード価格購入予約情報送信処理手段34により、対応商品発売監視処理手段33により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶されている顧客識別情報(マーケットID)のうち、対応商品発売監視処理手段33により取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者)用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、そのマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ50(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者のマーケット業者サーバ50)へ送信する(ステップS24)。
また、トレード価格購入予約情報送信処理手段34により、マーケット業者サーバ50へ送信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、送信先のマーケット業者サーバ50のマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる(ステップS24)。なお、送信先のマーケット業者の情報は、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の購入マーケット業者のカラムに記憶させる。
マーケット業者サーバ50では、トレード価格購入予約情報登録処理手段51により、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶させる(ステップS25)。
一方、トレードサーバ30では、通知処理手段36により、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=2のレコードの当該中古品識別情報に関連付けられて記憶されている顧客特定用の情報(すなわち、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID))を用いて、顧客情報記憶手段42(図4参照)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS26)。
また、通知処理手段36により、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=2のレコードの当該中古品識別情報が記憶されたテーブルに対応する買取業者についての買取業者管理情報に関連付けられて買取業者情報記憶手段43(図5参照)に記憶されている連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先(買取業者)へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS26)。
それから、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS27)。また、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作することにより、その買取業者宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS27)。そして、買取業者の店員は、この通知メールを受け取ったときには、店舗端末装置20から、顧客情報記憶手段42(図4参照)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、顧客情報記憶手段42に、電話番号やファクシミリ番号等のような電子メールアドレス以外の連絡先の情報が記憶されている場合には、それらの連絡先の情報を用いて電子メール以外の方法での人手による通知(例えば、電話をかける、FAXを送る等)を行ってもよい。
さらに、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作することにより、自分が売った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを確認することができる。すなわち、店舗端末装置20において、顧客が、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)を入力し、自己のトレード購入予約状況確認画面の表示要求を行うと、この表示要求信号が、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)とともに、トレードサーバ30へネットワーク1を介して送信される。トレードサーバ30では、図示されない顧客購入情報閲覧処理手段により、店舗端末装置20から送信されてくるトレード購入予約状況確認画面の表示要求信号を、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)とともに受信すると、受信した第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)を用いて、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の当該顧客のレコードにおける購入マーケット業者のカラムにデータが記憶されているか否かを判断することにより(対応する電子化商品(電子書籍)が発売されていれば、ステップS24でトレード価格購入予約情報送信処理手段34によりデータが格納されているはずであるため。)、対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを判断し、その判断結果をネットワーク1を介して店舗端末装置20へ送信する。なお、図2の例では、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=2のレコードには、会員識別情報(会員ID)は記憶されていないが、トレード価格購入予約受付処理手段31により会員識別情報(会員ID)の入力も受け付けていれば、会員識別情報(会員ID)が記憶されている場合もある。
その後、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、ネットワーク1を介してマーケット業者サーバ50にアクセスし、そのマーケット業者に自己が登録している顧客識別情報(マーケットID)を入力してログインし、顧客識別情報を含むダウンロード要求信号を、マーケット業者サーバ50へネットワーク1を介して送信する(ステップS28)。
マーケット業者サーバ50では、ダウンロード要求受付処理手段52により、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信する(ステップS29)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段52により、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得し、さらに、この電子化商品識別情報に関連付けられて電子化商品記憶手段61に記憶されている電子化商品(電子書籍ファイル)を取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する(ステップS30)。
この際、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が複数ある場合、すなわち1人の顧客が複数の中古品(古本)を持ち込んで複数の電子化商品(電子書籍)のトレード購入予約を行っていた場合には、ダウンロード要求受付処理手段52により、それらの電子化商品(電子書籍)を全部まとめてダウンロードの対象としてもよく、あるいは複数の電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信し、いずれの電子化商品(電子書籍)をダウンロードするのかを、顧客に指定させ、その指定情報(顧客により指定された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報またはその代替情報)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、指定された電子化商品(電子書籍)だけをダウンロードの対象としてもよい。
顧客端末装置80または店舗端末装置20では、マーケット業者サーバ50からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍ファイル)を受信し(ステップS31)、受信した電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子ブックリーダ81に有線または無線で転送する(ステップS32)。
一方、マーケット業者サーバ50では、トレード価格取得処理手段53により、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を用いて、トレード価格記憶手段62(図7参照)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する(ステップS33)。
それから、決済処理手段54により、トレード価格取得処理手段53により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段63(図8参照)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入の決済処理を実行する(ステップS34)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、顧客からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図11において、ステップS41,S42,S43の処理は、前述した図9のステップS1,S2,S3の処理と同様である。
ここで、検索の結果、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合(ステップS44)には、前述したように、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が画面表示されるので、買取業者の店員は、処理種別=3,4の処理を開始する。一方、ステップS44で、対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていなかった場合には、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格は画面表示されないので、買取業者の店員は、後述する図12に示すように、処理種別=5,6の処理を開始する。
図11において、処理種別=3では、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS45)。
そして、トレードサーバ30では、トレード価格購入予約受付処理手段31により、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、中古品(古本)を持ち込んできた顧客に対して発券番号を自動付与してこの発券番号を付した発券票(発券番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した発券票でもよく、発券番号を示す数字を記載した発券票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、発券番号およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる(ステップS46)。店舗端末装置20では、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくる発券票の印刷用情報を受信し、発券番号を付した発券票を印刷する。買取業者の店員は、印刷した発券票を、顧客に手渡しする。
また、処理種別=4では、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS45)。この際、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。
そして、トレードサーバ30では、トレード価格購入予約受付処理手段31により、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる(ステップS46)。
なお、処理種別=3を選択して発券票を用いる場合は、例えば、買取業者へあまり来ないか、1回だけしか来ない顧客からの買取の場合であり、処理種別=4を選択して会員識別情報(会員ID)を用いる場合は、例えば、買取業者へ何回も来る顧客からの買取の場合である。
また、処理種別=3,4では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、買取業者が顧客の代理決済を行うという形で、後に買取業者とマーケット業者との間で行われるので、この段階では、買取業者は、顧客に対し、前述したステップS41で調査・決定した査定額を支払う一方で、代理決済のための必要資金(トレード価格の資金)を顧客から受け取ることになり、結局、顧客と買取業者との間で、査定額とトレード価格との差額の精算を行う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であり、トレード価格が、300円であれば、買取業者が顧客に100円を支払い、顧客が買取業者に300円を支払うことになるので、結局、顧客から買取業者への現金支払金額は、差額の200円となる。
その後、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作するか、または買取業者の店員に代行操作を依頼することにより、トレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、処理種別=3では、発券番号とともに、処理種別=4では、会員識別情報(会員ID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS47)。この際、発券番号は、店舗端末装置20に設けられたバーコードリーダや2次元バーコードリーダ等により発券票から読み込み、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。なお、発券番号や会員識別情報(会員ID)を手入力してもよい。
トレードサーバ30では、ダウンロード中継処理手段37により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、発券番号または会員識別情報(会員ID)とともに受信する(ステップS48)。
この際、発券番号を受信する処理種別=3の場合は、買取業者にあまり来ないか、または1回だけしか来ない顧客によるダウンロード要求である可能性が大きいため、その発券番号を複数の顧客で不正に使い回しされることのないように、ダウンロード中継処理手段37により、ある発券番号を使って1度ダウンロードが行われたら、その発券番号を無効化する処理(ダウンロード済とする処理)を行うことが好ましい。具体的には、例えば、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に、発券番号の有効・無効を示すフラグ(ダウンロード未済・済を示すフラグ)を格納するカラム(不図示)を設けておき、発券番号を受信した場合に、ダウンロード中継処理手段37により、受信した発券番号に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40に記憶されている当該フラグを、有効(ダウンロード未済)を示す状態から無効(ダウンロード済)を示す状態に更新する処理を行えばよい。なお、フラグを更新するのは、後述するステップS53で、電子化商品(電子書籍のファイル)の店舗端末装置20への送信、つまり顧客への送信が完了してからでもよい。
続いて、ダウンロード中継処理手段37により、受信した発券番号または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS49)。
それから、ダウンロード中継処理手段37により、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報とともに、取得したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ50へネットワーク1を介して送信する(ステップS50)。
マーケット業者サーバ50では、ダウンロード要求受付処理手段52により、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)および買取業者識別情報とともに受信する(ステップS51)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段52により、受信した電子化商品識別情報の電子化商品(電子書籍のファイル)を、電子化商品記憶手段61から取得し、取得した電子化商品(電子書籍のファイル)を、トレードサーバ30へネットワーク1を介して送信する(ステップS52)。
トレードサーバ30では、ダウンロード中継処理手段37により、マーケット業者サーバ50からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を受信し、受信した電子化商品(電子書籍のファイル)を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する(ステップS53)。
店舗端末装置20では、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を受信すると(ステップS54)、顧客は、その電子化商品(電子書籍のファイル)を、店舗端末装置20から自己の所持する電子ブックリーダ81へ有線または無線で転送する(ステップS55)。
一方、マーケット業者サーバ50では、トレード価格取得処理手段53により、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられてトレード価格記憶手段62(図7参照)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する(ステップS56)。
それから、決済処理手段54により、トレード価格取得処理手段53により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段52により受信した買取業者識別情報に関連付けられて決済情報記憶手段63(図8参照)に記憶されているダウンロード要求の送信元の買取業者の決済情報に従って、買取業者とマーケット業者との間の決済処理を実行する(ステップS57)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、買取業者からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図12において、処理種別=5では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を入力し、入力した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS61)。
そして、トレードサーバ30では、トレード価格購入予約受付処理手段31により、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、顧客に対して予約番号を自動付与してこの予約番号を付した予約票(予約番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した予約票でもよく、予約番号を示す数字を記載した予約票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、予約番号と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる(ステップS62)。店舗端末装置20では、トレードサーバ30からネットワーク1を介して送信されてくる予約票の印刷用情報を受信し、予約番号を付した予約票を印刷する。買取業者の店員は、印刷した予約票を、顧客に手渡しする。
また、処理種別=6では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)とともに入力し、入力した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)および会員識別情報(会員ID)を、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS61)。この際、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。
そして、トレードサーバ30では、トレード価格購入予約受付処理手段31により、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(会員ID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる(ステップS62)。
なお、処理種別=5を選択して予約票を用いる場合は、例えば、買取業者へあまり来ないか、1回だけしか来ない顧客からの買取の場合であり、処理種別=6を選択して会員識別情報(会員ID)を用いる場合は、例えば、買取業者へ何回も来る顧客からの買取の場合である。
また、処理種別=5,6では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、買取業者が顧客の代理決済を行うという形で、後に買取業者とマーケット業者との間で行われるが、この段階では、マーケット業者が決まっていないことから、トレード価格も決まらないので、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS41で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
トレードサーバ30では、対応商品発売監視処理手段33により、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された処理種別=5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段41(図3参照)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段41からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS63)。
続いて、発売商品反映処理手段35により、対応商品発売監視処理手段33により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を、処理種別=5では、予約番号と関連付けて、処理種別=6では、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=5,6のレコードに記憶させる(ステップS64)。なお、マーケット業者識別情報は、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報のカラムに記憶させる。
それから、通知処理手段36により、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=5,6のレコードの当該中古品識別情報に関連付けられて記憶されている顧客特定用の情報(予約番号または会員識別情報(会員ID))を用いて、顧客情報記憶手段42(図4参照)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS65)。
また、通知処理手段36により、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の処理種別=5,6のレコードの当該中古品識別情報が記憶されたテーブルに対応する買取業者についての買取業者管理情報に関連付けられて買取業者情報記憶手段43(図5参照)に記憶されている連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先(買取業者)へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS65)。
それから、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧するか(ステップS66)、あるいは、顧客は、買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS67)。また、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作することにより、その買取業者宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS67)。そして、買取業者の店員は、この通知メールを受け取ったときには、店舗端末装置20から、顧客情報記憶手段42(図4参照)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、顧客情報記憶手段42に、電話番号やファクシミリ番号等のような電子メールアドレス以外の連絡先の情報が記憶されている場合には、それらの連絡先の情報を用いて電子メール以外の方法での人手による通知(例えば、電話をかける、FAXを送る等)を行ってもよい。
さらに、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作することにより、自分が売った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを確認することができる。すなわち、店舗端末装置20において、顧客が、予約番号または会員識別情報(会員ID)を入力し、自己のトレード購入予約状況確認画面の表示要求を行うと、この表示要求信号が、予約番号または会員識別情報(会員ID)とともに、トレードサーバ30へネットワーク1を介して送信される。トレードサーバ30では、図示されない顧客購入情報閲覧処理手段により、店舗端末装置20から送信されてくるトレード購入予約状況確認画面の表示要求信号を、予約番号または会員識別情報(会員ID)とともに受信すると、受信した予約番号または会員識別情報(会員ID)を用いて、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)の当該顧客のレコードにおける購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報のカラムにデータが記憶されているか否かを判断することにより(対応する電子化商品(電子書籍)が発売されていれば、ステップS64で発売商品反映処理手段35によりデータが格納されているはずであるため。)、対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを判断し、その判断結果をネットワーク1を介して店舗端末装置20へ送信する。
その後、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作するか、または買取業者の店員に代行操作を依頼することにより、トレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、処理種別=5では、予約番号とともに、処理種別=6では、会員識別情報(会員ID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ30へ送信する(ステップS68)。この際、予約番号は、店舗端末装置20に設けられたバーコードリーダや2次元バーコードリーダ等により予約票から読み込み、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。なお、予約番号や会員識別情報(会員ID)を手入力してもよい。
また、マーケット業者が決まり、トレード価格が決まったことから、トレード価格の決済を行うべく、顧客は、買取業者に対し、トレード価格を支払う。なお、買取業者は、トレードサーバ30の検索処理手段32による検索を行うことで、トレード価格を取得することができる。例えば、対応する電子化商品(電子書籍)が、300円であれば、顧客から買取業者への現金支払金額は、300円となる。
トレードサーバ30では、ダウンロード中継処理手段37により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、予約番号または会員識別情報(会員ID)とともに受信する(ステップS69)。
この際、予約番号を受信する処理種別=5の場合は、買取業者にあまり来ないか、または1回だけしか来ない顧客によるダウンロード要求である可能性が大きいため、その予約番号を複数の顧客で不正に使い回しされることのないように、ダウンロード中継処理手段37により、ある予約番号を使って1度ダウンロードが行われたら、その予約番号を無効化する処理(ダウンロード済とする処理)を行うことが好ましい。具体的には、例えば、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に、予約番号の有効・無効を示すフラグ(ダウンロード未済・済を示すフラグ)を格納するカラム(不図示)を設けておき、予約番号を受信した場合に、ダウンロード中継処理手段37により、受信した予約番号に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40に記憶されている当該フラグを、有効(ダウンロード未済)を示す状態から無効(ダウンロード済)を示す状態に更新する処理を行えばよい。なお、フラグを更新するのは、後述するステップS74で、電子化商品(電子書籍のファイル)の店舗端末装置20への送信、つまり顧客への送信が完了してからでもよい。
続いて、ダウンロード中継処理手段37により、受信した予約番号または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS70)。
以降のステップS71〜S78の処理は、前述した図11のステップS50〜S57の処理と同様である。
このような第1実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、トレードシステム10では、顧客にとっては、中古品(古本)を売ってトレード価格でその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、新規購入価格で電子化商品(電子書籍)を購入するよりも安価に同じ電子化商品(電子書籍)を購入することができる。このため、大きなコストをかけずに、購入済みの中古品(古本)について、電子化による保管を実現することができるので、保管場所の確保の問題を解消することができ、商品検索も容易に実現することができるうえ、スキャナを用いて自身で電子化(自炊)するといった手間や時間のかかる作業を行うことなく、綺麗に電子化された状態での商品保管を実現することができる。以上は、顧客のメリットである。
また、トレードシステム10では、中古品(古本)を買い取る買取業者にとっては、顧客が中古品(古本)を売ればトレード価格で安価にその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、自分が保有している中古品(古本)を売って電子化しようと考える顧客が増えるため、中古品市場を活性化することができ、顧客層の拡大に伴う売上げの拡大を図ることができる。つまり、これまで、自分が既に購入して保有している中古品(古本)は、一種の財産、あるいは情報源と考えて、それを売ることは考えなかったような顧客が、電子化商品(電子書籍)との交換売買という形で、中古品(古本)を売ろうと考えるようになり、中古品市場(古本市場)の活性化に繋げることができる。以上は、買取業者のメリットである。
さらに、トレードシステム10では、電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者にとっては、顧客が中古品(古本)を売ればトレード価格で安価にその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、既に同じ内容の商品(非電子化商品)を購入して中古品(古本)として保有している顧客に対し、電子化商品(電子書籍)の購入のインセンティブを付与することができ、新たな顧客層の開拓を実現することができ、電子化商品市場(電子書籍市場)を活性化させることができる。以上は、マーケット業者のメリットである。
そして、トレードシステム10では、トレードサーバ30が設けられているので、このトレードサーバ30により、店舗端末装置20またはマーケット業者サーバ50が持つべき機能の一部を担うことができるため、店舗端末装置20またはマーケット業者サーバ50の負荷の軽減や、買取業者またはマーケット業者の設備コストの低減を図ることができる。以上は、トレードサーバ30の設置効果であり、このトレードサーバ30の管理者は、いわゆるアプリケーションサービスプロバイダ(ASP:Application Service Provider)となることができる。
また、トレードシステム10では、処理種別=1,2を選択した場合(図9、図10参照)、顧客が、顧客識別情報(マーケット業者が顧客を識別するための情報であるマーケットID)を使用してマーケット業者サーバ50へアクセスし、電子化商品(電子書籍)をダウンロードするようになっているので、電子化商品(電子書籍)に関する決済は、顧客とマーケット業者との間で行うことができ、買取業者は、顧客との間で、中古品(古本)の買取に関する決済を行えばよくなり、買取業者の負担を軽減することができる。
そして、処理種別=1,2を選択した場合(図9、図10参照)、顧客識別情報(マーケットID)を使用してダウンロードするので、マーケット業者サーバ50に、顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて購入ログ(購入した電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、購入日時、購入代金等)が残っていることを前提とすれば、顧客は、再ダウンロードを行うこともできる。
また、処理種別=1,2を選択する場合(図9、図10参照)、顧客は、自分のパーソナル・コンピュータを持っていなくても、買取業者の店舗へ出向いて店舗において、店舗端末装置20を使ってマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を登録することができるので、登録後には店舗端末装置20を操作し、顧客識別情報(マーケットID)を使用して電子化商品(電子書籍)のダウンロードを行うことができるが、このように顧客識別情報(マーケットID)を登録しておくことで、後にパーソナル・コンピュータを購入した場合には、自宅のパーソナル・コンピュータ(顧客端末装置80)からも、ダウンロードや再ダウンロードを行うことができる。
さらに、トレードシステム10では、処理種別=3〜6を選択した場合(図11、図12参照)、顧客識別情報(マーケット業者が顧客を識別するための情報であるマーケットID)を使用せずに、買取業者が顧客の代理購入という形式で買取業者識別情報(マーケット業者が買取業者を識別するための情報)を使用してマーケット業者サーバ50へアクセスして電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、買取業者とマーケット業者との間で決済を行うようになっているので、顧客は、自分のパーソナル・コンピュータを持っていなくても、買取業者の店舗に出向くことで、電子化商品(電子書籍)をダウンロードすることができる。また、顧客識別情報を持っていない顧客でも、新たにマーケット業者に顧客識別情報(マーケットID)を登録することなく、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入することができ、さらに、顧客識別情報(マーケットID)を持っているが忘れてしまった顧客や、持っているが使用したくない顧客も、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入することができる。
また、トレードシステム10では、処理種別=2,5,6を選択した場合(図10、図12参照)、買取業者が顧客から中古品(古本)を買い取った時点で、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースに対応することができるので、顧客は、後に対応する電子化商品(電子書籍)が発売された段階で、発売された電子化商品(電子書籍)をトレード価格で安価に購入することができる。このため、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースでも、前述した顧客のメリット、買取業者のメリット、およびマーケット業者のメリットを得ることができる。
さらに、トレードシステム10では、トレードサーバ30に処理種別変更処理手段(不図示)が設けられているので、当初、処理種別=5,6を選択していた場合(図12参照)であっても、途中で処理種別=2に変更し、顧客識別情報(マーケットID)を使って電子化商品(電子書籍)をダウンロードすることができる。すなわち、処理種別=5,6を選択した場合(図12参照)は、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースであるから、対応商品発売監視処理手段33により、対応する電子化商品(電子書籍)の発売の監視が行われるが、その間に、処理種別=2に変更して顧客識別情報(マーケットID)を使ってダウンロードすることができるように変更することができる。この際、トレードサーバ30の処理種別変更処理手段(不図示)は、トレード価格購入予約受付処理手段31による処理種別=2の場合の処理と同様に、店舗端末装置20から、少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報および各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、ネットワーク1を介して受信し、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶させる。なお、顧客購入情報記憶手段40(図2参照)に記憶された中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)は変更しないが、処理種別カラムのデータは、処理種別=5または6から、処理種別=2に変更する。そして、このように処理種別を、処理種別=5または6から、処理種別=2に変更すると、マーケット業者への電子化商品(電子書籍)の購入に係るトレード価格の支払方法も変更されることになり、マーケット業者への支払者を、買取業者から顧客に変更することができる。
[第2実施形態]
以下に本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。図13には、本第2実施形態のトレードシステム200の全体構成が示されている。図14には、トレード価格購入予約情報記憶手段260の構成が示されている。また、図15〜図18には、トレードシステム200によるトレード処理の流れがフローチャートで示されている。本第2実施形態のトレードシステム200は、前記第1実施形態のトレードシステム10と同様な構成および機能を備えている部分も多いため、以下では、前記第1実施形態と相違する部分を中心に説明を行い、前記第1実施形態と同じ部分については、同一符号を付すか、あるいは説明を省略または簡略化する。
前記第1実施形態では、マーケット業者サーバ50に、そのマーケット業者が販売している全ての電子化商品(電子書籍)のトレード価格を記憶するトレード価格記憶手段62(図7参照)が設けられていたが、本第2実施形態では、マーケット業者サーバ250には、そのようなトレード価格記憶手段は設けられておらず、マーケット業者サーバ250には、トレード購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、トレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されるだけである。
従って、本第2実施形態では、マーケット業者サーバ250ではなく、トレードサーバ230の商品情報記憶手段241(構成は、前記第1実施形態の図3と同様)に、トレード価格を記憶させ、電子化商品(電子書籍)の決済に必要となるトレード価格の情報は、トレード価格購入予約受付処理手段231(処理種別=1、図15参照)やトレード価格購入予約情報送信処理手段234(処理種別=2、図16参照)、またはダウンロード中継処理手段237(処理種別=3〜6、図17、図18参照)により、トレードサーバ230からマーケット業者サーバ250へ送信している。このため、本第2実施形態のトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)には、トレードサーバ230から受信したトレード価格が記憶されるようになっている点が、前記第1実施形態のトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)とは異なっている。
なお、前記第1実施形態のトレードサーバ30の商品情報記憶手段41(図3参照)にも、トレード価格は記憶されているが、これは、検索処理手段32により、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)のトレード価格を検索して取得し、顧客に提示するために記憶されているものである。
図13において、トレードシステム200は、中古品(本実施形態では、一例として古本とする。)を買い取る買取業者の店舗に設置された1つまたは複数の店舗端末装置20と、トレードサーバ230と、電子化商品(本実施形態では、一例として電子書籍とする。)を販売するマーケット業者が管理する1つまたは複数のマーケット業者サーバ250とが、ネットワーク1で接続されて構成されている。また、ネットワーク1には、中古品(古書)の流通市場サーバ70や、顧客が操作する多数の顧客端末装置80が接続されている。
ここで、マーケット業者サーバ250は、前記第1実施形態の場合と同様に、複数のマーケット業者(マーケット業者A,B)が存在することを前提して説明するので、特に、マーケット業者A,Bのそれぞれのマーケット業者サーバ250を指すときには、添字A,Bを付してマーケット業者サーバ250A,250Bとする。
トレードサーバ230は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、トレード価格購入予約受付処理手段231と、検索処理手段232と、対応商品発売監視処理手段233と、トレード価格購入予約情報送信処理手段234と、発売商品反映処理手段235と、通知処理手段236と、ダウンロード中継処理手段237と、顧客購入情報記憶手段240と、商品情報記憶手段241と、顧客情報記憶手段242と、買取業者情報記憶手段243とを含んで構成されている。
トレード価格購入予約受付処理手段231は、買取業者の店員による店舗端末装置20からのトレード価格購入予約画面(不図示)の表示要求に基づき、トレード価格購入予約画面の表示用データを、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信した後、次のように、トレード価格購入予約画面での買取業者の店員による選択操作に従って、処理種別=1〜6を開始するための処理を実行するものである。ここで、処理種別=1(図15参照)、処理種別=2(図16参照)、処理種別=3(図17参照)、処理種別=4(図17参照)、処理種別=5(図18参照)、処理種別=6(図18参照)の各内容は、前記第1実施形態で説明した通りである。
すなわち、トレード価格購入予約受付処理手段231は、買取業者の店員が処理種別=1(図15参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報(マーケット業者A,Bのいずれなのかを識別するための情報)およびそのマーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて商品情報記憶手段241(図3と同様)に記憶されているトレード価格を取得し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)および取得したトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)とともに、受信したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ250へ送信する処理を実行するものである。この際、トレード価格購入予約受付処理手段231は、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる処理も実行する。なお、トレード価格購入予約受付処理手段231は、トレード価格については、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させない。従って、処理種別=1の場合、商品情報記憶手段241(図3と同様)からトレード価格を取得し、取得したトレード価格についても、マーケット業者サーバ250へ送信する点が、前記第1実施形態のトレード価格購入予約受付処理手段31と異なっている。
また、トレード価格購入予約受付処理手段231は、買取業者の店員が処理種別=2(図16参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択された少なくとも1つのマーケット業者(つまり、電子化商品(電子書籍)が発売されたら、そこからトレード価格で購入することを予約しておくための購入先の候補となるマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、受信した少なくとも1つのマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。なお、トレード価格購入予約受付処理手段231は、処理種別=2の場合、買取業者が顧客から中古品(古本)を買い取った時点では、いずれのマーケット業者から電子化商品(電子書籍)を購入するのかが決まっていないので、トレード価格も決まらないことから、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)にトレード価格を記憶させることはできない。従って、処理種別=2の場合、前記第1実施形態と同様である。
さらに、トレード価格購入予約受付処理手段231は、買取業者の店員が処理種別=3(図17参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、中古品(古本)を持ち込んできた顧客に対して発券番号を付与してこの発券番号を付した発券票(発券番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した発券票でもよく、発券番号を示す数字を記載した発券票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、発券番号およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。なお、トレード価格購入予約受付処理手段231は、処理種別=3の場合、いずれのマーケット業者から電子化商品(電子書籍)を購入するのかが決まっているので、トレード価格も決まっているが、後にダウンロード中継処理手段237により商品情報記憶手段241(図3と同様)からトレード価格を取得し、取得したトレード価格をトレードサーバ230からマーケット業者サーバ250へ送信するので、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)には、トレード価格を記憶させないでよい。従って、処理種別=3の場合、前記第1実施形態と同様である。
そして、トレード価格購入予約受付処理手段231は、買取業者の店員が処理種別=4(図17参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。なお、トレード価格購入予約受付処理手段231は、処理種別=4の場合も、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)には、トレード価格を記憶させないでよい。従って、処理種別=4の場合、前記第1実施形態と同様である。
また、トレード価格購入予約受付処理手段231は、買取業者の店員が処理種別=5(図18参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、顧客に対して予約番号を付与してこの予約番号を付した予約票(予約番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した予約票でもよく、予約番号を示す数字を記載した予約票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、予約番号と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。なお、トレード価格購入予約受付処理手段231は、処理種別=5の場合も、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)には、トレード価格を記憶させないでよい。従って、処理種別=5の場合、前記第1実施形態と同様である。
そして、トレード価格購入予約受付処理手段231は、買取業者の店員が処理種別=6(図18参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。なお、トレード価格購入予約受付処理手段231は、処理種別=6の場合も、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)には、トレード価格を記憶させないでよい。従って、処理種別=6の場合、前記第1実施形態と同様である。
検索処理手段232は、前記第1実施形態の検索処理手段32と同様である。
対応商品発売監視処理手段233は、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶された処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段241(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、処理種別=2では、商品情報記憶手段241からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、マーケット業者識別情報、およびトレード価格を取得し、処理種別=5,6では、商品情報記憶手段241からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する処理を実行するものである。但し、対応商品発売監視処理手段233は、商品情報記憶手段241(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されていても、処理種別=2のレコードの中古品識別情報については、発売された電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者が、顧客の指定した候補マーケット業者の中に含まれている必要があるので、商品情報記憶手段241にその中古品識別情報に関連付けられて記憶されているマーケット業者識別情報が、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶された処理種別=2のレコードのいずれかの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報と一致した場合にのみ、商品情報記憶手段241からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、マーケット業者識別情報、およびトレード価格を取得する処理を実行する。従って、処理種別=2の場合、商品情報記憶手段241からトレード価格も取得する点が、前記第1実施形態と異なっているが、処理種別=5,6の場合は、前記第1実施形態と同様である。
トレード価格購入予約情報送信処理手段234は、対応商品発売監視処理手段233により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶されている顧客識別情報(マーケットID)のうち、対応商品発売監視処理手段233により取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者)用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、そのマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ250(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者のマーケット業者サーバ250)へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。また、トレード価格購入予約情報送信処理手段234は、マーケット業者サーバ250へ送信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、送信先のマーケット業者サーバ250のマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる処理も実行する。なお、トレード価格購入予約情報送信処理手段234は、トレード価格については、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させない。従って、対応商品発売監視処理手段233により取得したトレード価格についても、マーケット業者サーバ250へ送信する点が、前記第1実施形態のトレード価格購入予約情報送信処理手段34と異なっている。
発売商品反映処理手段235は、前記第1実施形態の発売商品反映処理手段35と同様である。
通知処理手段236は、前記第1実施形態の通知処理手段36と同様である。
ダウンロード中継処理手段237は、買取業者の店舗に来店した顧客自身の操作または来店した顧客の依頼に基づく買取業者の店員の代行操作により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、発券番号、予約番号、または会員識別情報(会員ID)とともに受信し、受信した発券番号、予約番号、または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得し、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて商品情報記憶手段241(図3と同様)に記憶されているトレード価格を取得し、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報とともに、取得したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ250へネットワーク1を介して送信した後、マーケット業者サーバ250からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。なお、ダウンロード中継処理手段237は、店舗端末装置20からトレードサーバ230へのアクセス時に、店舗端末装置20から送信元の買取業者(買取業者X,Yのいずれか)についての買取業者管理情報が送信されてくるので、この買取業者管理情報に関連付けられて買取業者情報記憶手段243(図5と同様)に記憶されている送信先のマーケット業者(マーケット業者A,Bのいずれか)用の買取業者識別情報を取得することができる。従って、商品情報記憶手段241(図3と同様)からトレード価格を取得し、取得したトレード価格についても、マーケット業者サーバ250へ送信する点が、前記第1実施形態のダウンロード中継処理手段37と異なっている。
顧客購入情報記憶手段240、商品情報記憶手段241、顧客情報記憶手段242、買取業者情報記憶手段243は、前記第1実施形態の顧客購入情報記憶手段40(図2参照)、商品情報記憶手段41(図3参照)、顧客情報記憶手段42(図4参照)、買取業者情報記憶手段43(図5参照)とそれぞれ同様である。
以上において、トレードサーバ230は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、トレードサーバ230の各処理手段231〜237は、トレードサーバ230を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、トレードサーバ230の各記憶手段240〜243は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
マーケット業者サーバ250は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、トレード価格購入予約情報登録処理手段251と、ダウンロード要求受付処理手段252と、決済処理手段254と、トレード価格購入予約情報記憶手段260と、電子化商品記憶手段261と、決済情報記憶手段263とを含んで構成されている。従って、前記第1実施形態のマーケット業者サーバ50には、トレード価格取得処理手段53およびトレード価格記憶手段62が設けられていたが、マーケット業者サーバ250には、これらの手段が設けられていない点が、前記第1実施形態と異なっている。
トレード価格購入予約情報登録処理手段251は、処理種別=1では、トレードサーバ230のトレード価格購入予約受付処理手段231により、処理種別2では、トレード価格購入予約情報送信処理手段234により、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶させる処理を実行するものである。従って、トレードサーバ230からトレード価格も受信し、トレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶させる点が、前記第1実施形態のトレード価格購入予約情報登録処理手段51と異なっている。
ダウンロード要求受付処理手段252は、処理種別=1,2では、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した顧客識別情報に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)の電子化商品(電子書籍)を、電子化商品記憶手段261から取得し、取得した電子化商品(電子書籍)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。従って、処理種別=1,2の場合、前記第1実施形態と同様である。
また、ダウンロード要求受付処理手段252は、処理種別=3〜6では、トレードサーバ230のダウンロード中継処理手段237により、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、トレード価格、および買取業者識別情報とともに受信し、受信した電子化商品識別情報の電子化商品(電子書籍)を、電子化商品記憶手段261から取得し、取得した電子化商品(電子書籍)を、トレードサーバ230へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。従って、処理種別=3〜6の場合、トレードサーバ230からトレード価格も受信する点が、前記第1実施形態のダウンロード要求受付処理手段52と異なっている。
決済処理手段254は、処理種別=1,2では、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されているトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段263(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間の決済処理を実行するものである。従って、処理種別=1,2の場合、トレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されているトレード価格を用いて決済を行う点が、前記第1実施形態の決済処理手段54と異なっている。
また、決済処理手段254は、処理種別=3〜6では、ダウンロード要求受付処理手段252により受信したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した買取業者識別情報に関連付けられて決済情報記憶手段263(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求の送信元の買取業者の決済情報に従って、買取業者とマーケット業者との間の決済処理を実行するものである。従って、処理種別=3〜6の場合、ダウンロード要求受付処理手段252により受信したトレード価格を用いて決済を行う点が、前記第1実施形態の決済処理手段54と異なっている。
トレード価格購入予約情報記憶手段260は、図14に示すように、顧客識別情報(マーケットID)と、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)と、トレード価格とを対応付けて記憶するものである。従って、トレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を記憶している点が、前記第1実施形態のトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)と異なっている。
電子化商品記憶手段261は、前記第1実施形態の電子化商品記憶手段61と同様である。
決済情報記憶手段263は、前記第1実施形態の決済情報記憶手段63(図8参照)と同様である。
以上において、マーケット業者サーバ250は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、マーケット業者サーバ250の各処理手段251,252,254は、マーケット業者サーバ250を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、マーケット業者サーバ250の各記憶手段260,261,263は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
このような第2実施形態においては、以下のようにしてトレードシステム200により、中古品(古本)と電子化商品(電子書籍)とのトレード処理が行われる。
先ず、顧客は、売りたい中古品(古本)を持参して買取業者の店舗に出向く。買取業者の店舗では、買取業者の店員が、顧客に対し、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入する場合に顧客識別情報(マーケットID)を使用するか否かを確認し、顧客識別情報(マーケットID)を使用する場合には、図15および図16に示す処理種別=1,2の処理を開始し、顧客識別情報(マーケットID)を使用しない場合には、図17および図18に示す処理種別3〜6の処理を開始する。
図15において、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作し、ネットワーク1を介して流通市場サーバ70、すなわち中古品(古本)市場の売買価格を参照することができるWebサイトにアクセスし、書籍名等を用いて検索を行うことにより、顧客が店舗に持ち込んだ書籍(古本)の買取価格の査定を行う(ステップS201)。
続いて、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作し、トレード価格購入予約画面(不図示)の表示要求信号を、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する。トレードサーバ230では、トレード価格購入予約受付処理手段231により、買取業者の店員による店舗端末装置20からのトレード価格購入予約画面の表示要求に基づき、トレード価格購入予約画面の表示用データを、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する。すると、店舗端末装置20の画面上には、トレード価格購入予約画面(不図示)が表示される。
このトレード価格購入予約画面(不図示)には、検索要求用ボタンが設けられているので、買取業者の店員は、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)の有無の確認およびその電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格の取得のために、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)を入力して検索要求用ボタンをクリック操作し、中古品識別情報を含む検索要求信号を、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS202)。
トレードサーバ230では、検索処理手段232により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくる検索要求信号を、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)とともに受信し、受信した中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が商品情報記憶手段241(図3と同様)に記憶されているか否かを検索し、対応する電子化商品識別情報が記憶されていた場合(すなわち、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合)には、その電子化商品識別情報およびトレード価格を、ネットワーク1を介して店舗端末装置20へ送信する(ステップS203)。すると、店舗端末装置20の画面上には、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が表示されるので、買取業者の店員は、顧客に対し、トレード価格を提示し、トレード購入の意思を確認する。
ここで、検索の結果、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合(ステップS204)には、上述したように、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が画面表示されるので、買取業者の店員は、処理種別=1の処理を開始する。一方、ステップS204で、対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていなかった場合には、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格は画面表示されないので、買取業者の店員は、後述する図16に示すように、処理種別=2の処理を開始する。
図15において、処理種別=1では、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報(マーケット業者A,Bのいずれなのかを識別するための情報)およびそのマーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)とともに入力し、入力した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS205)。
また、処理種別=1では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、顧客とマーケット業者との間で後に行われるので、この段階では、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS201で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
トレードサーバ230では、トレード価格購入予約受付処理手段231により、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる(ステップS206)。
続いて、トレード価格購入予約受付処理手段231により、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて商品情報記憶手段241(図3と同様)に記憶されているトレード価格を取得する(ステップS207)。
それから、トレード価格購入予約受付処理手段231により、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)および取得したトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)とともに、受信したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ250へ送信する(ステップS208)。
マーケット業者サーバ250では、トレード価格購入予約情報登録処理手段251により、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶させる(ステップS209)。
その後、顧客は、自宅や会社等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、ネットワーク1を介してマーケット業者サーバ250にアクセスし、そのマーケット業者に自己が登録している顧客識別情報(マーケットID)を入力してログインし、顧客識別情報を含むダウンロード要求信号を、マーケット業者サーバ250へネットワーク1を介して送信する(ステップS210)。
マーケット業者サーバ250では、ダウンロード要求受付処理手段252により、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信する(ステップS211)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段252により、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得し、さらに、この電子化商品識別情報に関連付けられて電子化商品記憶手段261に記憶されている電子化商品(電子書籍ファイル)を取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する(ステップS212)。
この際、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が複数ある場合、すなわち1人の顧客が複数の中古品(古本)を持ち込んで複数の電子化商品(電子書籍)のトレード購入予約を行っていた場合には、ダウンロード要求受付処理手段252により、それらの電子化商品(電子書籍)を全部まとめてダウンロードの対象としてもよく、あるいは複数の電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信し、いずれの電子化商品(電子書籍)をダウンロードするのかを、顧客に指定させ、その指定情報(顧客により指定された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報またはその代替情報)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、指定された電子化商品(電子書籍)だけをダウンロードの対象としてもよい。
顧客端末装置80または店舗端末装置20では、マーケット業者サーバ250からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍ファイル)を受信し(ステップS213)、受信した電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子ブックリーダ81に有線または無線で転送する(ステップS214)。
一方、マーケット業者サーバ250では、決済処理手段254により、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されているトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段263(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間の決済処理を実行する(ステップS215)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、顧客からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図16において、処理種別=2では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択された少なくとも1つのマーケット業者(つまり、電子化商品(電子書籍)が発売されたら、そこからトレード価格で購入することを予約しておくための購入先の候補となるマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに入力し、入力した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報および各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS221)。
また、処理種別=2では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、顧客とマーケット業者との間で後に行われるので、この段階では、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS201で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
トレードサーバ230では、トレード価格購入予約受付処理手段231により、中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択された少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、受信した少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる(ステップS222)。
続いて、トレードサーバ230では、対応商品発売監視処理手段233により、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶された処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段241(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段241からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、マーケット業者識別情報、およびトレード価格を取得する(ステップS223)。この際、商品情報記憶手段241(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されていても、処理種別=2のレコードの中古品識別情報については、発売された電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者が、顧客の指定した候補マーケット業者の中に含まれている必要があるので、対応商品発売監視処理手段233により、商品情報記憶手段241にその中古品識別情報に関連付けられて記憶されているマーケット業者識別情報が、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶された処理種別=2のレコードのいずれかの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報と一致した場合にのみ、商品情報記憶手段241からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、マーケット業者識別情報、およびトレード価格を取得する。
それから、電子化商品(電子書籍)が発売された場合には、トレード価格購入予約情報送信処理手段234により、対応商品発売監視処理手段233により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶されている顧客識別情報(マーケットID)のうち、対応商品発売監視処理手段233により取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者)用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、そのマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ250(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者のマーケット業者サーバ250)へ送信する(ステップS224)。
また、トレード価格購入予約情報送信処理手段234により、マーケット業者サーバ250へ送信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、送信先のマーケット業者サーバ250のマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる(ステップS224)。なお、送信先のマーケット業者の情報は、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の購入マーケット業者のカラムに記憶させる。
マーケット業者サーバ250では、トレード価格購入予約情報登録処理手段251により、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶させる(ステップS225)。
一方、トレードサーバ230では、通知処理手段236により、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の処理種別=2のレコードの当該中古品識別情報に関連付けられて記憶されている顧客特定用の情報(すなわち、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID))を用いて、顧客情報記憶手段242(図4と同様)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS226)。
また、通知処理手段236により、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の処理種別=2のレコードの当該中古品識別情報が記憶されたテーブルに対応する買取業者についての買取業者管理情報に関連付けられて買取業者情報記憶手段243(図5と同様)に記憶されている連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先(買取業者)へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS226)。
それから、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS227)。また、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作することにより、その買取業者宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS227)。そして、買取業者の店員は、この通知メールを受け取ったときには、店舗端末装置20から、顧客情報記憶手段242(図4と同様)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、顧客情報記憶手段242に、電話番号やファクシミリ番号等のような電子メールアドレス以外の連絡先の情報が記憶されている場合には、それらの連絡先の情報を用いて電子メール以外の方法での人手による通知(例えば、電話をかける、FAXを送る等)を行ってもよい。
さらに、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作することにより、自分が売った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを確認することができる。すなわち、店舗端末装置20において、顧客が、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)を入力し、自己のトレード購入予約状況確認画面の表示要求を行うと、この表示要求信号が、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)とともに、トレードサーバ230へネットワーク1を介して送信される。トレードサーバ230では、図示されない顧客購入情報閲覧処理手段により、店舗端末装置20から送信されてくるトレード購入予約状況確認画面の表示要求信号を、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)とともに受信すると、受信した第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)を用いて、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の当該顧客のレコードにおける購入マーケット業者のカラムにデータが記憶されているか否かを判断することにより(対応する電子化商品(電子書籍)が発売されていれば、ステップS224でトレード価格購入予約情報送信処理手段234によりデータが格納されているはずであるため。)、対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを判断し、その判断結果をネットワーク1を介して店舗端末装置20へ送信する。なお、図2の例では、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の処理種別=2のレコードには、会員識別情報(会員ID)は記憶されていないが、トレード価格購入予約受付処理手段231により会員識別情報(会員ID)の入力も受け付けていれば、会員識別情報(会員ID)が記憶されている場合もある。
その後、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、ネットワーク1を介してマーケット業者サーバ250にアクセスし、そのマーケット業者に自己が登録している顧客識別情報(マーケットID)を入力してログインし、顧客識別情報を含むダウンロード要求信号を、マーケット業者サーバ250へネットワーク1を介して送信する(ステップS228)。
マーケット業者サーバ250では、ダウンロード要求受付処理手段252により、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信する(ステップS229)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段252により、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得し、さらに、この電子化商品識別情報に関連付けられて電子化商品記憶手段261に記憶されている電子化商品(電子書籍ファイル)を取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する(ステップS230)。
この際、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が複数ある場合、すなわち1人の顧客が複数の中古品(古本)を持ち込んで複数の電子化商品(電子書籍)のトレード購入予約を行っていた場合には、ダウンロード要求受付処理手段252により、それらの電子化商品(電子書籍)を全部まとめてダウンロードの対象としてもよく、あるいは複数の電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信し、いずれの電子化商品(電子書籍)をダウンロードするのかを、顧客に指定させ、その指定情報(顧客により指定された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報またはその代替情報)を、顧客端末装置80または店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、指定された電子化商品(電子書籍)だけをダウンロードの対象としてもよい。
顧客端末装置80または店舗端末装置20では、マーケット業者サーバ250からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍ファイル)を受信し(ステップS231)、受信した電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子ブックリーダ81に有線または無線で転送する(ステップS232)。
一方、マーケット業者サーバ250では、決済処理手段254により、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段260(図14参照)に記憶されているトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段263(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間の決済処理を実行する(ステップS233)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、顧客からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図17において、ステップS241,S242,S243の処理は、前述した図15のステップS201,S202,S203の処理と同様である。
ここで、検索の結果、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合(ステップS244)には、前述したように、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が画面表示されるので、買取業者の店員は、処理種別=3,4の処理を開始する。一方、ステップS244で、対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていなかった場合には、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格は画面表示されないので、買取業者の店員は、後述する図18に示すように、処理種別=5,6の処理を開始する。
図17において、処理種別=3では、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS245)。
そして、トレードサーバ230では、トレード価格購入予約受付処理手段231により、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、中古品(古本)を持ち込んできた顧客に対して発券番号を自動付与してこの発券番号を付した発券票(発券番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した発券票でもよく、発券番号を示す数字を記載した発券票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、発券番号およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる(ステップS246)。店舗端末装置20では、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくる発券票の印刷用情報を受信し、発券番号を付した発券票を印刷する。買取業者の店員は、印刷した発券票を、顧客に手渡しする。
また、処理種別=4では、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS245)。この際、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。
そして、トレードサーバ230では、トレード価格購入予約受付処理手段231により、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる(ステップS246)。
なお、処理種別=3を選択して発券票を用いる場合は、例えば、買取業者へあまり来ないか、1回だけしか来ない顧客からの買取の場合であり、処理種別=4を選択して会員識別情報(会員ID)を用いる場合は、例えば、買取業者へ何回も来る顧客からの買取の場合である。
また、処理種別=3,4では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、買取業者が顧客の代理決済を行うという形で、後に買取業者とマーケット業者との間で行われるので、この段階では、買取業者は、顧客に対し、前述したステップS241で調査・決定した査定額を支払う一方で、代理決済のための必要資金(トレード価格の資金)を顧客から受け取ることになり、結局、顧客と買取業者との間で、査定額とトレード価格との差額の精算を行う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であり、トレード価格が、300円であれば、買取業者が顧客に100円を支払い、顧客が買取業者に300円を支払うことになるので、結局、顧客から買取業者への現金支払金額は、差額の200円となる。
その後、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作するか、または買取業者の店員に代行操作を依頼することにより、トレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、処理種別=3では、発券番号とともに、処理種別=4では、会員識別情報(会員ID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS247)。この際、発券番号は、店舗端末装置20に設けられたバーコードリーダや2次元バーコードリーダ等により発券票から読み込み、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。なお、発券番号や会員識別情報(会員ID)を手入力してもよい。
トレードサーバ230では、ダウンロード中継処理手段237により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、発券番号または会員識別情報(会員ID)とともに受信する(ステップS248)。
この際、発券番号を受信する処理種別=3の場合は、買取業者にあまり来ないか、または1回だけしか来ない顧客によるダウンロード要求である可能性が大きいため、その発券番号を複数の顧客で不正に使い回しされることのないように、ダウンロード中継処理手段237により、ある発券番号を使って1度ダウンロードが行われたら、その発券番号を無効化する処理(ダウンロード済とする処理)を行うことが好ましい。具体的には、例えば、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に、発券番号の有効・無効を示すフラグ(ダウンロード未済・済を示すフラグ)を格納するカラム(不図示)を設けておき、発券番号を受信した場合に、ダウンロード中継処理手段237により、受信した発券番号に関連付けられて顧客購入情報記憶手段240に記憶されている当該フラグを、有効(ダウンロード未済)を示す状態から無効(ダウンロード済)を示す状態に更新する処理を行えばよい。なお、フラグを更新するのは、後述するステップS254で、電子化商品(電子書籍のファイル)の店舗端末装置20への送信、つまり顧客への送信が完了してからでもよい。
続いて、ダウンロード中継処理手段237により、受信した発券番号または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS249)。
さらに、ダウンロード中継処理手段237により、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて商品情報記憶手段241(図3と同様)に記憶されているトレード価格を取得する(ステップS250)。
それから、ダウンロード中継処理手段237により、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格を、取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報とともに、取得したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ250へネットワーク1を介して送信する(ステップS251)。
マーケット業者サーバ250では、ダウンロード要求受付処理手段252により、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、トレード価格、および買取業者識別情報とともに受信する(ステップS252)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段252により、受信した電子化商品識別情報の電子化商品(電子書籍のファイル)を、電子化商品記憶手段261から取得し、取得した電子化商品(電子書籍のファイル)を、トレードサーバ230へネットワーク1を介して送信する(ステップS253)。
トレードサーバ230では、ダウンロード中継処理手段237により、マーケット業者サーバ250からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を受信し、受信した電子化商品(電子書籍のファイル)を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信する(ステップS254)。
店舗端末装置20では、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を受信すると(ステップS255)、顧客は、その電子化商品(電子書籍のファイル)を、店舗端末装置20から自己の所持する電子ブックリーダ81へ有線または無線で転送する(ステップS256)。
一方、マーケット業者サーバ250では、決済処理手段254により、ダウンロード要求受付処理手段252により受信したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段252により受信した買取業者識別情報に関連付けられて決済情報記憶手段263(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求の送信元の買取業者の決済情報に従って、買取業者とマーケット業者との間の決済処理を実行する(ステップS257)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、買取業者からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図18において、処理種別=5では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を入力し、入力した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS261)。
そして、トレードサーバ230では、トレード価格購入予約受付処理手段231により、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、顧客に対して予約番号を自動付与してこの予約番号を付した予約票(予約番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した予約票でもよく、予約番号を示す数字を記載した予約票でもよい。)の印刷用情報を、店舗端末装置20へネットワーク1を介して送信するとともに、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、予約番号と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる(ステップS262)。店舗端末装置20では、トレードサーバ230からネットワーク1を介して送信されてくる予約票の印刷用情報を受信し、予約番号を付した予約票を印刷する。買取業者の店員は、印刷した予約票を、顧客に手渡しする。
また、処理種別=6では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置20の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)とともに入力し、入力した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)および会員識別情報(会員ID)を、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS261)。この際、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。
そして、トレードサーバ230では、トレード価格購入予約受付処理手段231により、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(会員ID)とともに、店舗端末装置20からネットワーク1を介して受信し、受信した中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる(ステップS262)。
なお、処理種別=5を選択して予約票を用いる場合は、例えば、買取業者へあまり来ないか、1回だけしか来ない顧客からの買取の場合であり、処理種別=6を選択して会員識別情報(会員ID)を用いる場合は、例えば、買取業者へ何回も来る顧客からの買取の場合である。
また、処理種別=5,6では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、買取業者が顧客の代理決済を行うという形で、後に買取業者とマーケット業者との間で行われるが、この段階では、マーケット業者が決まっていないことから、トレード価格も決まらないので、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS241で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
トレードサーバ230では、対応商品発売監視処理手段233により、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶された処理種別=5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段241(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段241からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS263)。
続いて、発売商品反映処理手段235により、対応商品発売監視処理手段233により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を、処理種別=5では、予約番号と関連付けて、処理種別=6では、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の処理種別=5,6のレコードに記憶させる(ステップS264)。なお、マーケット業者識別情報は、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報のカラムに記憶させる。
それから、通知処理手段236により、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の処理種別=5,6のレコードの当該中古品識別情報に関連付けられて記憶されている顧客特定用の情報(予約番号または会員識別情報(会員ID))を用いて、顧客情報記憶手段242(図4と同様)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS265)。
また、通知処理手段236により、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の処理種別=5,6のレコードの当該中古品識別情報が記憶されたテーブルに対応する買取業者についての買取業者管理情報に関連付けられて買取業者情報記憶手段243(図5と同様)に記憶されている連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先(買取業者)へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS265)。
それから、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧するか(ステップS266)、あるいは、顧客は、買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置20を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS267)。また、買取業者の店員は、店舗端末装置20を操作することにより、その買取業者宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS267)。そして、買取業者の店員は、この通知メールを受け取ったときには、店舗端末装置20から、顧客情報記憶手段242(図4と同様)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、顧客情報記憶手段242に、電話番号やファクシミリ番号等のような電子メールアドレス以外の連絡先の情報が記憶されている場合には、それらの連絡先の情報を用いて電子メール以外の方法での人手による通知(例えば、電話をかける、FAXを送る等)を行ってもよい。
さらに、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作することにより、自分が売った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを確認することができる。すなわち、店舗端末装置20において、顧客が、予約番号または会員識別情報(会員ID)を入力し、自己のトレード購入予約状況確認画面の表示要求を行うと、この表示要求信号が、予約番号または会員識別情報(会員ID)とともに、トレードサーバ230へネットワーク1を介して送信される。トレードサーバ230では、図示されない顧客購入情報閲覧処理手段により、店舗端末装置20から送信されてくるトレード購入予約状況確認画面の表示要求信号を、予約番号または会員識別情報(会員ID)とともに受信すると、受信した予約番号または会員識別情報(会員ID)を用いて、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)の当該顧客のレコードにおける購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報のカラムにデータが記憶されているか否かを判断することにより(対応する電子化商品(電子書籍)が発売されていれば、ステップS264で発売商品反映処理手段235によりデータが格納されているはずであるため。)、対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを判断し、その判断結果をネットワーク1を介して店舗端末装置20へ送信する。
その後、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置20を自ら操作するか、または買取業者の店員に代行操作を依頼することにより、トレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、処理種別=5では、予約番号とともに、処理種別=6では、会員識別情報(会員ID)とともに、ネットワーク1を介してトレードサーバ230へ送信する(ステップS268)。この際、予約番号は、店舗端末装置20に設けられたバーコードリーダや2次元バーコードリーダ等により予約票から読み込み、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができる。なお、予約番号や会員識別情報(会員ID)を手入力してもよい。
また、マーケット業者が決まり、トレード価格が決まったことから、トレード価格の決済を行うべく、顧客は、買取業者に対し、トレード価格を支払う。なお、買取業者は、トレードサーバ230の検索処理手段232による検索を行うことで、トレード価格を取得することができる。例えば、対応する電子化商品(電子書籍)が、300円であれば、顧客から買取業者への現金支払金額は、300円となる。
トレードサーバ230では、ダウンロード中継処理手段237により、店舗端末装置20からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品のダウンロード要求信号を、予約番号または会員識別情報(会員ID)とともに受信する(ステップS269)。
この際、予約番号を受信する処理種別=5の場合は、買取業者にあまり来ないか、または1回だけしか来ない顧客によるダウンロード要求である可能性が大きいため、その予約番号を複数の顧客で不正に使い回しされることのないように、ダウンロード中継処理手段237により、ある予約番号を使って1度ダウンロードが行われたら、その予約番号を無効化する処理(ダウンロード済とする処理)を行うことが好ましい。具体的には、例えば、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に、予約番号の有効・無効を示すフラグ(ダウンロード未済・済を示すフラグ)を格納するカラム(不図示)を設けておき、予約番号を受信した場合に、ダウンロード中継処理手段237により、受信した予約番号に関連付けられて顧客購入情報記憶手段240に記憶されている当該フラグを、有効(ダウンロード未済)を示す状態から無効(ダウンロード済)を示す状態に更新する処理を行えばよい。なお、フラグを更新するのは、後述するステップS275で、電子化商品(電子書籍のファイル)の店舗端末装置20への送信、つまり顧客への送信が完了してからでもよい。
続いて、ダウンロード中継処理手段237により、受信した予約番号または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS270)。
さらに、ダウンロード中継処理手段237により、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて商品情報記憶手段241(図3と同様)に記憶されているトレード価格を取得する(ステップS271)。
以降のステップS272〜S278の処理は、前述した図17のステップS251〜S257の処理と同様である。
このような第2実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、トレードシステム200では、顧客にとっては、中古品(古本)を売ってトレード価格でその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、新規購入価格で電子化商品(電子書籍)を購入するよりも安価に同じ電子化商品(電子書籍)を購入することができる。このため、大きなコストをかけずに、購入済みの中古品(古本)について、電子化による保管を実現することができるので、保管場所の確保の問題を解消することができ、商品検索も容易に実現することができるうえ、スキャナを用いて自身で電子化(自炊)するといった手間や時間のかかる作業を行うことなく、綺麗に電子化された状態での商品保管を実現することができる。以上は、顧客のメリットである。
また、トレードシステム200では、中古品(古本)を買い取る買取業者にとっては、顧客が中古品(古本)を売ればトレード価格で安価にその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、自分が保有している中古品(古本)を売って電子化しようと考える顧客が増えるため、中古品市場を活性化することができ、顧客層の拡大に伴う売上げの拡大を図ることができる。つまり、これまで、自分が既に購入して保有している中古品(古本)は、一種の財産、あるいは情報源と考えて、それを売ることは考えなかったような顧客が、電子化商品(電子書籍)との交換売買という形で、中古品(古本)を売ろうと考えるようになり、中古品市場(古本市場)の活性化に繋げることができる。以上は、買取業者のメリットである。
さらに、トレードシステム200では、電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者にとっては、顧客が中古品(古本)を売ればトレード価格で安価にその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、既に同じ内容の商品(非電子化商品)を購入して中古品(古本)として保有している顧客に対し、電子化商品(電子書籍)の購入のインセンティブを付与することができ、新たな顧客層の開拓を実現することができ、電子化商品市場(電子書籍市場)を活性化させることができる。以上は、マーケット業者のメリットである。
そして、トレードシステム200では、トレードサーバ230が設けられているので、このトレードサーバ230により、店舗端末装置20またはマーケット業者サーバ250が持つべき機能の一部を担うことができるため、店舗端末装置20またはマーケット業者サーバ250の負荷の軽減や、買取業者またはマーケット業者の設備コストの低減を図ることができる。そして、特に、マーケット業者サーバ250にトレード価格を記憶させずに、トレードサーバ230に記憶させるので、本発明を実現するにあたってのマーケット業者サーバの改良を小幅に抑えることができる。以上は、トレードサーバ230の設置効果であり、このトレードサーバ230の管理者は、いわゆるアプリケーションサービスプロバイダ(ASP:Application Service Provider)となることができる。
また、トレードシステム200では、処理種別=1,2を選択した場合(図15、図16参照)、顧客が、顧客識別情報(マーケット業者が顧客を識別するための情報であるマーケットID)を使用してマーケット業者サーバ250へアクセスし、電子化商品(電子書籍)をダウンロードするようになっているので、電子化商品(電子書籍)に関する決済は、顧客とマーケット業者との間で行うことができ、買取業者は、顧客との間で、中古品(古本)の買取に関する決済を行えばよくなり、買取業者の負担を軽減することができる。
そして、処理種別=1,2を選択した場合(図15、図16参照)、顧客識別情報(マーケットID)を使用してダウンロードするので、マーケット業者サーバ250に、顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて購入ログ(購入した電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、購入日時、購入代金等)が残っていることを前提とすれば、顧客は、再ダウンロードを行うこともできる。
また、処理種別=1,2を選択する場合(図15、図16参照)、顧客は、自分のパーソナル・コンピュータを持っていなくても、買取業者の店舗へ出向いて店舗において、店舗端末装置20を使ってマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を登録することができるので、登録後には店舗端末装置20を操作し、顧客識別情報(マーケットID)を使用して電子化商品(電子書籍)のダウンロードを行うことができるが、このように顧客識別情報(マーケットID)を登録しておくことで、後にパーソナル・コンピュータを購入した場合には、自宅のパーソナル・コンピュータ(顧客端末装置80)からも、ダウンロードや再ダウンロードを行うことができる。
さらに、トレードシステム200では、処理種別=3〜6を選択した場合(図17、図18参照)、顧客識別情報(マーケット業者が顧客を識別するための情報であるマーケットID)を使用せずに、買取業者が顧客の代理購入という形式で買取業者識別情報(マーケット業者が買取業者を識別するための情報)を使用してマーケット業者サーバ250へアクセスして電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、買取業者とマーケット業者との間で決済を行うようになっているので、顧客は、自分のパーソナル・コンピュータを持っていなくても、買取業者の店舗に出向くことで、電子化商品(電子書籍)をダウンロードすることができる。また、顧客識別情報を持っていない顧客でも、新たにマーケット業者に顧客識別情報(マーケットID)を登録することなく、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入することができ、さらに、顧客識別情報(マーケットID)を持っているが忘れてしまった顧客や、持っているが使用したくない顧客も、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入することができる。
また、トレードシステム200では、処理種別=2,5,6を選択した場合(図16、図18参照)、買取業者が顧客から中古品(古本)を買い取った時点で、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースに対応することができるので、顧客は、後に対応する電子化商品(電子書籍)が発売された段階で、発売された電子化商品(電子書籍)をトレード価格で安価に購入することができる。このため、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースでも、前述した顧客のメリット、買取業者のメリット、およびマーケット業者のメリットを得ることができる。
さらに、トレードシステム200では、トレードサーバ230に処理種別変更処理手段(不図示)が設けられているので、当初、処理種別=5,6を選択していた場合(図18参照)であっても、途中で処理種別=2に変更し、顧客識別情報(マーケットID)を使って電子化商品(電子書籍)をダウンロードすることができる。すなわち、処理種別=5,6を選択した場合(図18参照)は、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースであるから、対応商品発売監視処理手段233により、対応する電子化商品(電子書籍)の発売の監視が行われるが、その間に、処理種別=2に変更して顧客識別情報(マーケットID)を使ってダウンロードすることができるように変更することができる。この際、トレードサーバ230の処理種別変更処理手段(不図示)は、トレード価格購入予約受付処理手段231による処理種別=2の場合の処理と同様に、店舗端末装置20から、少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報および各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、ネットワーク1を介して受信し、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶させる。なお、顧客購入情報記憶手段240(図2と同様)に記憶された中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)は変更しないが、処理種別カラムのデータは、処理種別=5または6から、処理種別=2に変更する。そして、このように処理種別を、処理種別=5または6から、処理種別=2に変更すると、マーケット業者への電子化商品(電子書籍)の購入に係るトレード価格の支払方法も変更されることになり、マーケット業者への支払者を、買取業者から顧客に変更することができる。
[第3実施形態]
以下に本発明の第3実施形態について図面を参照して説明する。図19には、本第3実施形態のトレードシステム300の全体構成が示されている。また、図20〜図23には、トレードシステム300によるトレード処理の流れがフローチャートで示されている。本第3実施形態のトレードシステム300は、前記第1実施形態のトレードシステム10と同様な構成および機能を備えている部分もあり、以下では、前記第1実施形態と相違する部分を中心に説明を行い、前記第1実施形態と同じ部分については、同一符号を付すか、あるいは説明を省略または簡略化する。
前記第1実施形態のトレードシステム10では、トレードサーバ30が設けられていたが(図1参照)、本第3実施形態のトレードシステム300には、トレードサーバは設けられておらず、その代わりに、店舗端末装置320に、各種の機能を実現するためのプログラムが搭載されるとともに、トレード処理に必要な各種のデータが記憶されている。従って、本第3実施形態は、前記第1、第2実施形態のように、買取業者がASPから提供されるプログラムやデータを利用する形態ではない。
図19において、トレードシステム300は、中古品(本実施形態では、一例として古本とする。)を買い取る買取業者の店舗に設置された1つまたは複数の店舗端末装置320と、電子化商品(本実施形態では、一例として電子書籍とする。)を販売するマーケット業者が管理する1つまたは複数のマーケット業者サーバ350とが、ネットワーク1で接続されて構成されている。また、ネットワーク1には、中古品(古書)の流通市場サーバ70や、顧客が操作する多数の顧客端末装置80が接続されている。
ここで、店舗端末装置320は、本実施形態では、複数の買取業者(買取業者X,Y)が存在することを前提して説明するので、特に、買取業者X,Yのそれぞれの店舗端末装置320を指すときには、添字X,Yを付して店舗端末装置320X,320Yとする。
また、マーケット業者サーバ350も、本実施形態では、複数のマーケット業者(マーケット業者A,B)が存在することを前提して説明するので、特に、マーケット業者A,Bのそれぞれのマーケット業者サーバ350を指すときには、添字A,Bを付してマーケット業者サーバ350A,350Bとする。
店舗端末装置320は、コンピュータにより構成され、マウス、キーボード、カードリーダ、バーコードリーダ、2次元バーコードリーダ等の入力手段と、液晶ディスプレイやCRTディスプレイ等の表示装置と、印刷装置とを備えている。この店舗端末装置320には、汎用のWebブラウザが搭載されている他に、トレード処理を実現するための各種のプログラムが搭載されている。店舗端末装置320は、本実施形態のように、複数の買取業者(買取業者X,Y)が存在する場合には、それぞれの買取業者に設けられ、ある1つの買取業者が複数の店舗を持っている場合には、各店舗に設けられ、さらに、1つの店舗に複数台が設けられていてもよい。また、店舗端末装置320は、買取業者の店員が専用に操作する端末装置と、来店した顧客が自分で操作する端末装置とが、物理的に異なるコンピュータで構成されていてもよく、あるいは、同一のコンピュータで、使用するソフトウェア機能を切り替える等して、買取業者の店員および来店した顧客の双方が交代して操作できるようになっていてもよい。
そして、店舗端末装置320のカードリーダは、顧客が所持している会員カードから、買取業者が顧客を識別するための会員識別情報(会員ID)を読み取るために設けられ、店舗端末装置320のバーコードリーダや2次元バーコードリーダは、発券票や予約表にバーコードや2次元バーコードで記載された発券番号や予約番号を読み取るために設けられ、店舗端末装置320の印刷装置は、発券票や予約表を印刷するために設けられている。
店舗端末装置320は、トレード価格購入予約受付処理手段331と、検索処理手段332と、対応商品発売監視処理手段333と、トレード価格購入予約情報送信処理手段334と、発売商品反映処理手段335と、通知処理手段336と、ダウンロード要求送信処理手段337と、顧客購入情報記憶手段340と、商品情報記憶手段341と、顧客情報記憶手段342とを含んで構成されている。
トレード価格購入予約受付処理手段331は、店舗端末装置320に画面表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)での買取業者の店員による選択操作に従って、処理種別=1〜6を開始するための処理を実行するものである。ここで、処理種別=1(図20参照)、処理種別=2(図21参照)、処理種別=3(図22参照)、処理種別=4(図22参照)、処理種別=5(図23参照)、処理種別=6(図23参照)の各内容は、前記第1実施形態で説明した通りである。
すなわち、トレード価格購入予約受付処理手段331は、買取業者の店員が処理種別=1(図20参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報(マーケット業者A,Bのいずれなのかを識別するための情報)およびそのマーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)の入力を受け付け、受け付けた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに、受け付けたマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ350へ送信する処理を実行するものである。この際、トレード価格購入予約受付処理手段331は、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる処理も実行する。
また、トレード価格購入予約受付処理手段331は、買取業者の店員が処理種別=2(図21参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、顧客により選択された少なくとも1つのマーケット業者(つまり、電子化商品(電子書籍)が発売されたら、そこからトレード価格で購入することを予約しておくための購入先の候補となるマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)の入力を受け付け、受け付けた中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、受け付けた少なくとも1つのマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。
さらに、トレード価格購入予約受付処理手段331は、買取業者の店員が処理種別=3(図22参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、および、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報の入力を受け付け、中古品(古本)を持ち込んできた顧客に対して発券番号を付与してこの発券番号を付した発券票(発券番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した発券票でもよく、発券番号を示す数字を記載した発券票でもよい。)を印刷するとともに、受け付けた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、発券番号およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。
そして、トレード価格購入予約受付処理手段331は、買取業者の店員が処理種別=4(図22参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在する場合であるから、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)、および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報の入力を受け付け、受け付けた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。
また、トレード価格購入予約受付処理手段331は、買取業者の店員が処理種別=5(図23参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)の入力を受け付け、顧客に対して予約番号を付与してこの予約番号を付した予約票(予約番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した予約票でもよく、予約番号を示す数字を記載した予約票でもよい。)を印刷するとともに、受け付けた中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、予約番号と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。
そして、トレード価格購入予約受付処理手段331は、買取業者の店員が処理種別=6(図23参照)を選択した場合には、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しない場合であるから、顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)、および、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)の入力を受け付け、受け付けた中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる処理を実行するものである。
検索処理手段332は、トレード価格購入予約受付処理手段331により店舗端末装置320に画面表示されているトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者の店員による電子化商品(電子書籍)の有無の確認およびその電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格の取得のための検索要求の操作が行われた場合に、顧客が持ち込んできた中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)の入力を受け付け、受け付けた中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が商品情報記憶手段341(図3と同様)に記憶されているか否かを検索し、対応する電子化商品識別情報が記憶されていた場合には、その電子化商品識別情報およびトレード価格を、店舗端末装置320に画面表示する処理を実行するものである。
対応商品発売監視処理手段333は、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段341(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段341からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する処理を実行するものである。但し、対応商品発売監視処理手段333は、商品情報記憶手段341(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されていても、処理種別=2のレコードの中古品識別情報については、発売された電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者が、顧客の指定した候補マーケット業者の中に含まれている必要があるので、商品情報記憶手段341にその中古品識別情報に関連付けられて記憶されているマーケット業者識別情報が、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された処理種別=2のレコードのいずれかの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報と一致した場合にのみ、商品情報記憶手段341からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する処理を実行する。
トレード価格購入予約情報送信処理手段334は、対応商品発売監視処理手段333により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶されている顧客識別情報(マーケットID)のうち、対応商品発売監視処理手段333により取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者)用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、そのマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ350(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者のマーケット業者サーバ350)へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。また、トレード価格購入予約情報送信処理手段334は、マーケット業者サーバ350へ送信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、送信先のマーケット業者サーバ350のマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる処理も実行する。
発売商品反映処理手段335は、対応商品発売監視処理手段333により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を、予約番号または会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の処理種別=5,6のレコードに記憶させる処理を実行するものである。
通知処理手段336は、対応商品発売監視処理手段333により顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得した場合に、処理種別=2,5,6のレコードの中古品識別情報に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶されている顧客特定用の情報(すなわち、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、予約番号、または会員識別情報(会員ID))を用いて、顧客情報記憶手段342(図4と同様)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する処理を実行するものである。
また、店舗端末装置320には、図示されない顧客購入情報閲覧処理手段が設けられているので、買取業者の店員は、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された情報をいつでも閲覧することができるようになっている。なお、顧客も、自分の情報だけ閲覧できるようになっている。従って、買取業者の店員は、この閲覧により、顧客から買い取った中古品(古本)について電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを知ることができるため、発売の事実を掴んだときに、顧客情報記憶手段342(図4と同様)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、当該顧客への各種の通知(電子メール、電話、FAX等)を行うこともできる。
ダウンロード要求送信処理手段337は、買取業者の店舗に来店した顧客自身の操作または来店した顧客の依頼に基づく買取業者の店員の代行操作により、発券番号、予約番号、または会員識別情報(会員ID)の入力を受け付け、受け付けた発券番号、予約番号、または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得し、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を含むトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報とともに、取得したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ350へネットワーク1を介して送信した後、マーケット業者サーバ350からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を受信する処理を実行するものである。なお、店舗端末装置320に設けられた買取業者識別情報記憶手段(不図示)には、各マーケット業者用の自己の買取業者識別情報(各マーケット業者が自己(買取業者)を識別するための情報)が、各マーケット業者についてのマーケット業者識別情報に関連付けられて記憶されている。
顧客購入情報記憶手段340、商品情報記憶手段341、顧客情報記憶手段342は、前記第1実施形態の顧客購入情報記憶手段40(図2参照)、商品情報記憶手段41(図3参照)、顧客情報記憶手段42(図4参照)とそれぞれ同様である。
但し、顧客購入情報記憶手段340は、前記第1実施形態の顧客購入情報記憶手段40(図2参照)を構成する各買取業者のテーブルのうち、自己(店舗端末装置320が設置されている買取業者)のテーブルのみにより構成されている。例えば、買取業者Xの店舗端末装置320Xには、買取業者Xのテーブルのみが記憶され、買取業者Yのテーブルは記憶されていない。自分の顧客に関する購入情報があれば、十分だからである。
また、顧客情報記憶手段342も同様であり、前記第1実施形態の顧客情報記憶手段42(図4参照)を構成する各買取業者のテーブルのうち、自己(店舗端末装置320が設置されている買取業者)のテーブルのみにより構成されている。自分の顧客の情報があれば、十分だからである。
なお、商品情報記憶手段341(図3と同様)に記憶される商品情報は、買取業者の店員(担当者)が、各マーケット業者から、発売された電子化商品(電子書籍)に関するデータを収集し(受け取り)、入力して登録したものである。店舗端末装置320には、この商品情報の登録処理を実行する商品情報登録処理手段(不図示)が設けられている。
また、顧客情報記憶手段342(図4と同様)に記憶される顧客情報は、買取業者の店員が入力したものである。店舗端末装置320には、この顧客情報の登録処理を実行する顧客情報登録処理手段(不図示)が設けられている。
以上において、店舗端末装置320は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、店舗端末装置320の各処理手段331〜337は、店舗端末装置320を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、店舗端末装置320の各記憶手段340〜342は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
マーケット業者サーバ350は、1台または複数台のコンピュータにより構成され、トレード価格購入予約情報登録処理手段351と、ダウンロード要求受付処理手段352と、トレード価格取得処理手段353と、決済処理手段354と、トレード価格購入予約情報記憶手段360と、電子化商品記憶手段361と、トレード価格記憶手段362と、決済情報記憶手段363とを含んで構成されている。
トレード価格購入予約情報登録処理手段351は、処理種別=1では、店舗端末装置320のトレード価格購入予約受付処理手段331により、処理種別2では、トレード価格購入予約情報送信処理手段334により、店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶させる処理を実行するものである。
ダウンロード要求受付処理手段352は、処理種別=1,2では、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した顧客識別情報に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)の電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子化商品記憶手段361から取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、顧客端末装置80または店舗端末装置320へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。
また、ダウンロード要求受付処理手段352は、処理種別=3〜6では、店舗端末装置320のダウンロード要求送信処理手段337により、店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)および買取業者識別情報とともに受信し、受信した電子化商品識別情報の電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子化商品記憶手段361から取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、店舗端末装置320へネットワーク1を介して送信する処理を実行するものである。
トレード価格取得処理手段353は、処理種別=1,2では、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を用いて、トレード価格記憶手段362(図7と同様)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する処理を実行するものである。
また、トレード価格取得処理手段353は、処理種別=3〜6では、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられてトレード価格記憶手段362(図7と同様)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する処理を実行するものである。
決済処理手段354は、処理種別=1,2では、トレード価格取得処理手段353により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段363(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間の決済処理を実行するものである。
また、決済処理手段354は、処理種別=3〜6では、トレード価格取得処理手段353により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した買取業者識別情報に関連付けられて決済情報記憶手段363(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求の送信元の買取業者の決済情報に従って、買取業者とマーケット業者との間の決済処理を実行するものである。
トレード価格購入予約情報記憶手段360、電子化商品記憶手段361、トレード価格記憶手段362、決済情報記憶手段363は、前記第1実施形態のトレード価格購入予約情報記憶手段60(図6参照)、電子化商品記憶手段61、トレード価格記憶手段62(図7参照)、決済情報記憶手段63(図8参照)とそれぞれ同様である。
以上において、マーケット業者サーバ350は、1台のコンピュータあるいは1つのCPUにより実現されるものに限定されず、複数のコンピュータあるいは複数のCPUで分散処理を行うことにより実現されるものであってもよい。
また、マーケット業者サーバ350の各処理手段351〜354は、マーケット業者サーバ350を構成するコンピュータ本体の内部に設けられた中央演算処理装置(CPU)、およびこのCPUの動作手順を規定する1つまたは複数のプログラムにより実現される。
さらに、マーケット業者サーバ350の各記憶手段360〜363は、例えばハードディスク等により好適に実現されるが、記憶容量やアクセス速度等に問題が生じない範囲であれば、ROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、RAM、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、FD、磁気テープ、あるいはこれらの組合せ等を採用してもよい。
このような第3実施形態においては、以下のようにしてトレードシステム300により、中古品(古本)と電子化商品(電子書籍)とのトレード処理が行われる。
先ず、顧客は、売りたい中古品(古本)を持参して買取業者の店舗に出向く。買取業者の店舗では、買取業者の店員が、顧客に対し、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入する場合に顧客識別情報(マーケットID)を使用するか否かを確認し、顧客識別情報(マーケットID)を使用する場合には、図20および図21に示す処理種別=1,2の処理を開始し、顧客識別情報(マーケットID)を使用しない場合には、図22および図23に示す処理種別3〜6の処理を開始する。
図20において、買取業者の店員は、店舗端末装置320を操作し、ネットワーク1を介して流通市場サーバ70、すなわち中古品(古本)市場の売買価格を参照することができるWebサイトにアクセスし、書籍名等を用いて検索を行うことにより、顧客が店舗に持ち込んだ書籍(古本)の買取価格の査定を行う(ステップS301)。
続いて、買取業者の店員は、店舗端末装置320を操作し、トレード価格購入予約画面(不図示)を画面表示させる。このトレード価格購入予約画面(不図示)には、検索要求用ボタンが設けられているので、買取業者の店員は、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)の有無の確認およびその電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格の取得のために、顧客が店舗に持ち込んだ中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)を入力して検索要求用ボタンをクリック操作する。
すると、検索処理手段332により、入力された中古品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名でもよい。)が商品情報記憶手段341(図3と同様)に記憶されているか否かの検索が行われ、対応する電子化商品識別情報が記憶されていた場合(すなわち、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合)には、その電子化商品識別情報およびトレード価格が画面表示される(ステップS302)。従って、買取業者の店員は、顧客に対し、トレード価格を提示し、トレード購入の意思を確認する。
ここで、検索の結果、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合(ステップS303)には、上述したように、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が画面表示されるので、買取業者の店員は、処理種別=1の処理を開始する。一方、ステップS303で、対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていなかった場合には、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格は画面表示されないので、買取業者の店員は、後述する図21に示すように、処理種別=2の処理を開始する。
図20において、処理種別=1では、買取業者の店員は、店舗端末装置320の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報(マーケット業者A,Bのいずれなのかを識別するための情報)およびそのマーケット業者が顧客を識別するための顧客識別情報(マーケットID)とともに入力する。そして、トレード価格購入予約受付処理手段331により、これらの入力を受け付け、入力された電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに、入力されたマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ350へネットワーク1を介して送信する(ステップS304)。この際、トレード価格購入予約受付処理手段331により、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、マーケット業者識別情報および顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる(ステップS304)。
また、処理種別=1では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、顧客とマーケット業者との間で後に行われるので、この段階では、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS301で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
マーケット業者サーバ350では、トレード価格購入予約情報登録処理手段351により、店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶させる(ステップS305)。
その後、顧客は、自宅や会社等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置320を操作することにより、ネットワーク1を介してマーケット業者サーバ350にアクセスし、そのマーケット業者に自己が登録している顧客識別情報(マーケットID)を入力してログインし、顧客識別情報を含むダウンロード要求信号を、マーケット業者サーバ350へネットワーク1を介して送信する(ステップS306)。
マーケット業者サーバ350では、ダウンロード要求受付処理手段352により、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信する(ステップS307)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段352により、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得し、さらに、この電子化商品識別情報に関連付けられて電子化商品記憶手段361に記憶されている電子化商品(電子書籍ファイル)を取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、顧客端末装置80または店舗端末装置320へネットワーク1を介して送信する(ステップS308)。
この際、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が複数ある場合、すなわち1人の顧客が複数の中古品(古本)を持ち込んで複数の電子化商品(電子書籍)のトレード購入予約を行っていた場合には、ダウンロード要求受付処理手段352により、それらの電子化商品(電子書籍)を全部まとめてダウンロードの対象としてもよく、あるいは複数の電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名)を、顧客端末装置80または店舗端末装置320へネットワーク1を介して送信し、いずれの電子化商品(電子書籍)をダウンロードするのかを、顧客に指定させ、その指定情報(顧客により指定された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報またはその代替情報)を、顧客端末装置80または店舗端末装置320からネットワーク1を介して受信し、指定された電子化商品(電子書籍)だけをダウンロードの対象としてもよい。
顧客端末装置80または店舗端末装置320では、マーケット業者サーバ350からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍ファイル)を受信し(ステップS309)、受信した電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子ブックリーダ81に有線または無線で転送する(ステップS310)。
一方、マーケット業者サーバ350では、トレード価格取得処理手段353により、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を用いて、トレード価格記憶手段362(図7と同様)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する(ステップS311)。
それから、決済処理手段354により、トレード価格取得処理手段353により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段363(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入の決済処理を実行する(ステップS312)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、顧客からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図21において、処理種別=2では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置320の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択された少なくとも1つのマーケット業者(つまり、電子化商品(電子書籍)が発売されたら、そこからトレード価格で購入することを予約しておくための購入先の候補となるマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報およびそれらの各マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)とともに入力する。そして、トレード価格購入予約受付処理手段331により、これらの入力を受け付け、入力された中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報および各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる(ステップS321)。
また、処理種別=2では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、顧客とマーケット業者との間で後に行われるので、この段階では、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS301で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
続いて、店舗端末装置320では、対応商品発売監視処理手段333により、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段341(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段341からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS322)。この際、商品情報記憶手段341(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されていても、処理種別=2のレコードの中古品識別情報については、発売された電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者が、顧客の指定した候補マーケット業者の中に含まれている必要があるので、対応商品発売監視処理手段333により、商品情報記憶手段341にその中古品識別情報に関連付けられて記憶されているマーケット業者識別情報が、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された処理種別=2のレコードのいずれかの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報と一致した場合にのみ、商品情報記憶手段341からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する。
それから、電子化商品(電子書籍)が発売された場合には、トレード価格購入予約情報送信処理手段334により、対応商品発売監視処理手段333により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶されている顧客識別情報(マーケットID)のうち、対応商品発売監視処理手段333により取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者)用の顧客識別情報(マーケットID)とともに、そのマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ350(すなわち、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)を発売したマーケット業者のマーケット業者サーバ350)へ送信する(ステップS323)。
また、トレード価格購入予約情報送信処理手段334により、マーケット業者サーバ350へ送信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、並びに、送信先のマーケット業者サーバ350のマーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびそのマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を、処理種別=2のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる(ステップS323)。なお、送信先のマーケット業者の情報は、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の購入マーケット業者のカラムに記憶させる。
マーケット業者サーバ350では、トレード価格購入予約情報登録処理手段351により、店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信し、受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客識別情報(マーケットID)と関連付けてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶させる(ステップS324)。
一方、店舗端末装置320では、通知処理手段336により、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の処理種別=2のレコードの当該中古品識別情報に関連付けられて記憶されている顧客特定用の情報(すなわち、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID))を用いて、顧客情報記憶手段342(図4と同様)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS325)。
また、買取業者の店員は、店舗端末装置320に設けられた顧客購入情報閲覧処理手段(不図示)により、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された自己の顧客に関する購入情報を適宜閲覧し、顧客から買い取った中古品(古本)について電子化商品(電子書籍)が発売された事実を掴んだときに、顧客情報記憶手段342(図4と同様)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、当該顧客への各種の通知(電子メール、電話、FAX等)を行うこともできる。
それから、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置320を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS326)。さらに、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置320を自ら操作することにより、自分が売った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを確認することができる。すなわち、店舗端末装置320において、顧客が、第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)を入力し、自己のトレード購入予約状況確認画面の表示要求を行うと、店舗端末装置320に設けられた顧客購入情報閲覧処理手段(不図示)により、入力された第1の候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報およびその顧客識別情報(マーケットID)、あるいは会員識別情報(会員ID)を用いて、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の当該顧客のレコードにおける購入マーケット業者のカラムにデータが記憶されているか否かを判断することにより(対応する電子化商品(電子書籍)が発売されていれば、ステップS323でトレード価格購入予約情報送信処理手段334によりデータが格納されているはずであるため。)、対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを判断し、その判断結果を店舗端末装置320に画面表示する。なお、図2の例では、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の処理種別=2のレコードには、会員識別情報(会員ID)は記憶されていないが、トレード価格購入予約受付処理手段331により会員識別情報(会員ID)の入力も受け付けていれば、会員識別情報(会員ID)が記憶されている場合もある。
その後、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置320を操作することにより、ネットワーク1を介してマーケット業者サーバ350にアクセスし、そのマーケット業者に自己が登録している顧客識別情報(マーケットID)を入力してログインし、顧客識別情報を含むダウンロード要求信号を、マーケット業者サーバ350へネットワーク1を介して送信する(ステップS327)。
マーケット業者サーバ350では、ダウンロード要求受付処理手段352により、顧客が操作する顧客端末装置80または店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、顧客識別情報(マーケットID)とともに受信する(ステップS328)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段352により、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を取得し、さらに、この電子化商品識別情報に関連付けられて電子化商品記憶手段361に記憶されている電子化商品(電子書籍ファイル)を取得し、取得した電子化商品(電子書籍ファイル)を、顧客端末装置80または店舗端末装置320へネットワーク1を介して送信する(ステップS329)。
この際、受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)が複数ある場合、すなわち1人の顧客が複数の中古品(古本)を持ち込んで複数の電子化商品(電子書籍)のトレード購入予約を行っていた場合には、ダウンロード要求受付処理手段352により、それらの電子化商品(電子書籍)を全部まとめてダウンロードの対象としてもよく、あるいは複数の電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等、あるいは書籍名)を、顧客端末装置80または店舗端末装置320へネットワーク1を介して送信し、いずれの電子化商品(電子書籍)をダウンロードするのかを、顧客に指定させ、その指定情報(顧客により指定された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報またはその代替情報)を、顧客端末装置80または店舗端末装置320からネットワーク1を介して受信し、指定された電子化商品(電子書籍)だけをダウンロードの対象としてもよい。
顧客端末装置80または店舗端末装置320では、マーケット業者サーバ350からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍ファイル)を受信し(ステップS330)、受信した電子化商品(電子書籍ファイル)を、電子ブックリーダ81に有線または無線で転送する(ステップS331)。
一方、マーケット業者サーバ350では、トレード価格取得処理手段353により、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられてトレード価格購入予約情報記憶手段360(図6と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を用いて、トレード価格記憶手段362(図7と同様)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する(ステップS332)。
それから、決済処理手段354により、トレード価格取得処理手段353により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて決済情報記憶手段363(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求を行った顧客の決済情報に従って、顧客とマーケット業者との間で電子化商品(電子書籍)の購入の決済処理を実行する(ステップS333)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、顧客からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図22において、ステップS341,S342の処理は、前述した図20のステップS301,S302の処理と同様である。
ここで、検索の結果、対応する電子化商品(電子書籍)が既に発売されていた場合(ステップS343)には、前述したように、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格が画面表示されるので、買取業者の店員は、処理種別=3,4の処理を開始する。一方、ステップS343で、対応する電子化商品(電子書籍)が未だ発売されていなかった場合には、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびトレード価格は画面表示されないので、買取業者の店員は、後述する図23に示すように、処理種別=5,6の処理を開始する。
図22において、処理種別=3では、買取業者の店員は、店舗端末装置320の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに入力する。そして、トレード価格購入予約受付処理手段331により、これらの入力を受け付け、中古品(古本)を持ち込んできた顧客に対して発券番号を自動付与してこの発券番号を付した発券票(発券番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した発券票でもよく、発券番号を示す数字を記載した発券票でもよい。)を印刷するとともに、受け付けた電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、発券番号およびマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる(ステップS344)。買取業者の店員は、印刷した発券票を、顧客に手渡しする。
また、処理種別=4では、買取業者の店員は、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者(つまり、トレード価格で購入予定の電子化商品(電子書籍)を販売しているマーケット業者)についてのマーケット業者識別情報とともに入力する。この際、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができるが、手入力してもよい。そして、トレード価格購入予約受付処理手段331により、これらの入力を受け付け、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(会員ID)および顧客により選択されたマーケット業者についてのマーケット業者識別情報と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる(ステップS344)。
なお、処理種別=3を選択して発券票を用いる場合は、例えば、買取業者へあまり来ないか、1回だけしか来ない顧客からの買取の場合であり、処理種別=4を選択して会員識別情報(会員ID)を用いる場合は、例えば、買取業者へ何回も来る顧客からの買取の場合である。
また、処理種別=3,4では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、買取業者が顧客の代理決済を行うという形で、後に買取業者とマーケット業者との間で行われるので、この段階では、買取業者は、顧客に対し、前述したステップS341で調査・決定した査定額を支払う一方で、代理決済のための必要資金(トレード価格の資金)を顧客から受け取ることになり、結局、顧客と買取業者との間で、査定額とトレード価格との差額の精算を行う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であり、トレード価格が、300円であれば、買取業者が顧客に100円を支払い、顧客が買取業者に300円を支払うことになるので、結局、顧客から買取業者への現金支払金額は、差額の200円となる。
その後、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置320を自ら操作するか、または買取業者の店員に代行操作を依頼することにより、トレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求を行うために、処理種別=3では、発券番号を入力し、処理種別=4では、会員識別情報(会員ID)を入力する。この際、発券番号は、店舗端末装置320に設けられたバーコードリーダや2次元バーコードリーダ等により発券票から読み込み、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができるが、手入力してもよい。そして、ダウンロード要求送信処理手段337により、これらの入力を受け付け(ステップS345)、受け付けた発券番号または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS346)。
この際、発券番号が入力される処理種別=3の場合は、買取業者にあまり来ないか、または1回だけしか来ない顧客によるダウンロード要求である可能性が大きいため、その発券番号を複数の顧客で不正に使い回しされることのないように、ダウンロード要求送信処理手段337により、ある発券番号を使って1度ダウンロードが行われたら、その発券番号を無効化する処理(ダウンロード済とする処理)を行うことが好ましい。具体的には、例えば、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に、発券番号の有効・無効を示すフラグ(ダウンロード未済・済を示すフラグ)を格納するカラム(不図示)を設けておき、発券番号の入力を受け付けた場合に、ダウンロード要求送信処理手段337により、受け付けた発券番号に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340に記憶されている当該フラグを、有効(ダウンロード未済)を示す状態から無効(ダウンロード済)を示す状態に更新する処理を行えばよい。なお、フラグを更新するのは、後述するステップS350で、電子化商品(電子書籍のファイル)の受信が完了してからでもよい。
それから、ダウンロード要求送信処理手段337により、取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)を含むダウンロード要求信号を、取得したマーケット業者識別情報のマーケット業者が買取業者を識別するための買取業者識別情報とともに、取得したマーケット業者識別情報に対応するマーケット業者サーバ350へネットワーク1を介して送信する(ステップS347)。
マーケット業者サーバ350では、ダウンロード要求受付処理手段352により、店舗端末装置320からネットワーク1を介して送信されてくるトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求信号を、電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)および買取業者識別情報とともに受信する(ステップS348)。
続いて、ダウンロード要求受付処理手段352により、受信した電子化商品識別情報の電子化商品(電子書籍のファイル)を、電子化商品記憶手段361から取得し、取得した電子化商品(電子書籍のファイル)を、店舗端末装置320へネットワーク1を介して送信する(ステップS349)。
店舗端末装置320では、ダウンロード要求送信処理手段337により、マーケット業者サーバ350からネットワーク1を介して送信されてくる電子化商品(電子書籍のファイル)を受信する(ステップS350)。そして、顧客は、受信した電子化商品(電子書籍のファイル)を、店舗端末装置320から自己の所持する電子ブックリーダ81へ有線または無線で転送する(ステップS351)。
一方、マーケット業者サーバ350では、トレード価格取得処理手段353により、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)に関連付けられてトレード価格記憶手段362(図7と同様)に記憶されたトレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のトレード価格を取得する(ステップS352)。
それから、決済処理手段354により、トレード価格取得処理手段353により取得したトレード価格を用いて、ダウンロード要求受付処理手段352により受信した買取業者識別情報に関連付けられて決済情報記憶手段363(図8と同様)に記憶されているダウンロード要求の送信元の買取業者の決済情報に従って、買取業者とマーケット業者との間の決済処理を実行する(ステップS353)。例えば、電子化商品(電子書籍)のトレード価格が、300円であれば、買取業者からマーケット業者への支払金額が、300円となる。
図23において、処理種別=5では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置320の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を入力する。そして、トレード価格購入予約受付処理手段331により、この入力を受け付け、顧客に対して予約番号を自動付与してこの予約番号を付した予約票(予約番号を示すバーコードや2次元バーコードを記載した予約票でもよく、予約番号を示す数字を記載した予約票でもよい。)を印刷するとともに、受け付けた中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、予約番号と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる(ステップS361)。買取業者の店員は、印刷した予約票を、顧客に手渡しする。
また、処理種別=6では、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないので、買取業者の店員は、店舗端末装置320の画面上に表示されたトレード価格購入予約画面(不図示)で、買取業者が顧客から買い取った中古品(古本)についての中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、顧客についての会員識別情報(顧客から中古品(古本)の買取を行った買取業者がその顧客を識別するための会員ID)とともに入力する。そして、トレード価格購入予約受付処理手段331により、この入力を受け付け、受け付けた中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)を、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる(ステップS361)。この際、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができるが、手入力してもよい。
なお、処理種別=5を選択して予約票を用いる場合は、例えば、買取業者へあまり来ないか、1回だけしか来ない顧客からの買取の場合であり、処理種別=6を選択して会員識別情報(会員ID)を用いる場合は、例えば、買取業者へ何回も来る顧客からの買取の場合である。
また、処理種別=5,6では、電子化商品(電子書籍)のトレード価格での購入代金の決済は、買取業者が顧客の代理決済を行うという形で、後に買取業者とマーケット業者との間で行われるが、この段階では、マーケット業者が決まっていないことから、トレード価格も決まらないので、中古品(古本)の買取の決済のみを行うべく、買取業者の店員は、顧客に対し、前述したステップS341で調査・決定した査定額を支払う。例えば、中古品(古本)の査定額が、100円であれば、買取業者から顧客への現金支払金額は、100円となる。
店舗端末装置320では、対応商品発売監視処理手段333により、中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを監視するために、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された処理種別=5,6のレコードの中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)について、商品情報記憶手段341(図3と同様)に同一の中古品識別情報が記憶されているか否かを繰り返し判断し、記憶されている場合には、商品情報記憶手段341からその中古品識別情報に対応する電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS362)。
続いて、発売商品反映処理手段335により、対応商品発売監視処理手段333により取得した電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を、処理種別=5では、予約番号と関連付けて、処理種別=6では、会員識別情報(会員ID)と関連付けて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の処理種別=5,6のレコードに記憶させる(ステップS363)。なお、マーケット業者識別情報は、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の購入マーケット業者についてのマーケット業者識別情報のカラムに記憶させる。
それから、通知処理手段336により、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の処理種別=5,6のレコードの当該中古品識別情報に関連付けられて記憶されている顧客特定用の情報(予約番号または会員識別情報(会員ID))を用いて、顧客情報記憶手段342(図4と同様)から連絡先の情報(本実施形態では、一例として電子メールアドレスとする。)を取得し、取得した連絡先へネットワーク1を介して、対応する電子化商品(電子書籍)が発売された旨(発売された電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびその電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者を含む。)の通知メールを自動送信する(ステップS364)。
また、買取業者の店員は、店舗端末装置320に設けられた顧客購入情報閲覧処理手段(不図示)により、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された自己の顧客に関する購入情報を適宜閲覧し、顧客から買い取った中古品(古本)について電子化商品(電子書籍)が発売された事実を掴んだときに、顧客情報記憶手段342(図4と同様)に記憶された当該顧客の連絡先の情報を参照し、当該顧客への各種の通知(電子メール、電話、FAX等)を行うこともできる。
続いて、顧客は、自宅等にある顧客端末装置80を操作するか、または買取業者の店舗に出向いて店舗端末装置320を操作することにより、自分宛の通知メールを受信し、閲覧する(ステップS365)。さらに、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置320を自ら操作することにより、自分が売った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを確認することができる。すなわち、店舗端末装置320において、顧客が、予約番号または会員識別情報(会員ID)を入力し、自己のトレード購入予約状況確認画面の表示要求を行うと、店舗端末装置320に設けられた顧客購入情報閲覧処理手段(不図示)により、予約番号または会員識別情報(会員ID)を用いて、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)の当該顧客のレコードにおける購入マーケット業者のカラムにデータが記憶されているか否かを判断することにより(対応する電子化商品(電子書籍)が発売されていれば、ステップS363で発売商品反映処理手段335によりデータが格納されているはずであるため。)、対応する電子化商品(電子書籍)が発売されたか否かを判断し、その判断結果を店舗端末装置320に画面表示する。
その後、顧客は、買取業者の店舗に出向き、店舗端末装置320を自ら操作するか、または買取業者の店員に代行操作を依頼することにより、トレード価格購入予約に係る電子化商品(電子書籍)のダウンロード要求を行うために、処理種別=5では、予約番号を入力し、処理種別=6では、会員識別情報(会員ID)を入力する。この際、予約番号は、店舗端末装置320に設けられたバーコードリーダや2次元バーコードリーダ等により予約票から読み込み、会員識別情報(会員ID)は、会員カード等から読み込むことができるが、手入力してもよい。そして、ダウンロード要求送信処理手段337により、これらの入力を受け付ける(ステップS366)。
この際、予約番号が入力される処理種別=5の場合は、買取業者にあまり来ないか、または1回だけしか来ない顧客によるダウンロード要求である可能性が大きいため、その予約番号を複数の顧客で不正に使い回しされることのないように、ダウンロード要求送信処理手段337により、ある予約番号を使って1度ダウンロードが行われたら、その予約番号を無効化する処理(ダウンロード済とする処理)を行うことが好ましい。具体的には、例えば、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に、予約番号の有効・無効を示すフラグ(ダウンロード未済・済を示すフラグ)を格納するカラム(不図示)を設けておき、予約番号の入力を受け付けた場合に、ダウンロード要求送信処理手段337により、受け付けた予約番号に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340に記憶されている当該フラグを、有効(ダウンロード未済)を示す状態から無効(ダウンロード済)を示す状態に更新する処理を行えばよい。なお、フラグを更新するのは、後述するステップS371で、電子化商品(電子書籍のファイル)の受信が完了してからでもよい。
また、マーケット業者が決まり、トレード価格が決まったことから、トレード価格の決済を行うべく、顧客は、買取業者に対し、トレード価格を支払う。なお、買取業者は、検索処理手段332による検索を行うことで、トレード価格を取得することができる。例えば、対応する電子化商品(電子書籍)が、300円であれば、顧客から買取業者への現金支払金額は、300円となる。
続いて、ダウンロード要求送信処理手段337により、受け付けた予約番号または会員識別情報(会員ID)に関連付けられて顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶されている電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)およびマーケット業者識別情報を取得する(ステップS367)。
以降のステップS368〜S374の処理は、前述した図22のステップS347〜S353の処理と同様である。
このような第3実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、トレードシステム300では、顧客にとっては、中古品(古本)を売ってトレード価格でその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、新規購入価格で電子化商品(電子書籍)を購入するよりも安価に同じ電子化商品(電子書籍)を購入することができる。このため、大きなコストをかけずに、購入済みの中古品(古本)について、電子化による保管を実現することができるので、保管場所の確保の問題を解消することができ、商品検索も容易に実現することができるうえ、スキャナを用いて自身で電子化(自炊)するといった手間や時間のかかる作業を行うことなく、綺麗に電子化された状態での商品保管を実現することができる。以上は、顧客のメリットである。
また、トレードシステム300では、中古品(古本)を買い取る買取業者にとっては、顧客が中古品(古本)を売ればトレード価格で安価にその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、自分が保有している中古品(古本)を売って電子化しようと考える顧客が増えるため、中古品市場を活性化することができ、顧客層の拡大に伴う売上げの拡大を図ることができる。つまり、これまで、自分が既に購入して保有している中古品(古本)は、一種の財産、あるいは情報源と考えて、それを売ることは考えなかったような顧客が、電子化商品(電子書籍)との交換売買という形で、中古品(古本)を売ろうと考えるようになり、中古品市場(古本市場)の活性化に繋げることができる。以上は、買取業者のメリットである。
さらに、トレードシステム300では、電子化商品(電子書籍)を販売するマーケット業者にとっては、顧客が中古品(古本)を売ればトレード価格で安価にその電子化商品(電子書籍)を購入することができるので、既に同じ内容の商品(非電子化商品)を購入して中古品(古本)として保有している顧客に対し、電子化商品(電子書籍)の購入のインセンティブを付与することができ、新たな顧客層の開拓を実現することができ、電子化商品市場(電子書籍市場)を活性化させることができる。以上は、マーケット業者のメリットである。
そして、トレードシステム300では、処理種別=1,2を選択した場合(図20、図21参照)、顧客が、顧客識別情報(マーケット業者が顧客を識別するための情報であるマーケットID)を使用してマーケット業者サーバ350へアクセスし、電子化商品(電子書籍)をダウンロードするようになっているので、電子化商品(電子書籍)に関する決済は、顧客とマーケット業者との間で行うことができ、買取業者は、顧客との間で、中古品(古本)の買取に関する決済を行えばよくなり、買取業者の負担を軽減することができる。
そして、処理種別=1,2を選択した場合(図20、図21参照)、顧客識別情報(マーケットID)を使用してダウンロードするので、マーケット業者サーバ350に、顧客識別情報(マーケットID)に関連付けられて購入ログ(購入した電子化商品(電子書籍)についての電子化商品識別情報(例えば、ISBNコード等)、購入日時、購入代金等)が残っていることを前提とすれば、顧客は、再ダウンロードを行うこともできる。
また、処理種別=1,2を選択する場合(図20、図21参照)、顧客は、自分のパーソナル・コンピュータを持っていなくても、買取業者の店舗へ出向いて店舗において、店舗端末装置320を使ってマーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)を登録することができるので、登録後には店舗端末装置320を操作し、顧客識別情報(マーケットID)を使用して電子化商品(電子書籍)のダウンロードを行うことができるが、このように顧客識別情報(マーケットID)を登録しておくことで、後にパーソナル・コンピュータを購入した場合には、自宅のパーソナル・コンピュータ(顧客端末装置80)からも、ダウンロードや再ダウンロードを行うことができる。
また、トレードシステム300では、処理種別=3〜6を選択した場合(図22、図23参照)、顧客識別情報(マーケット業者が顧客を識別するための情報であるマーケットID)を使用せずに、買取業者が顧客の代理購入という形式で買取業者識別情報(マーケット業者が買取業者を識別するための情報)を使用してマーケット業者サーバ350へアクセスして電子化商品(電子書籍)をダウンロードし、買取業者とマーケット業者との間で決済を行うようになっているので、顧客は、自分のパーソナル・コンピュータを持っていなくても、買取業者の店舗に出向くことで、電子化商品(電子書籍)をダウンロードすることができる。また、顧客識別情報を持っていない顧客でも、新たにマーケット業者に顧客識別情報(マーケットID)を登録することなく、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入することができ、さらに、顧客識別情報(マーケットID)を持っているが忘れてしまった顧客や、持っているが使用したくない顧客も、電子化商品(電子書籍)をトレード価格で購入することができる。
さらに、トレードシステム300では、処理種別=2,5,6を選択した場合(図21、図23参照)、買取業者が顧客から中古品(古本)を買い取った時点で、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースに対応することができるので、顧客は、後に対応する電子化商品(電子書籍)が発売された段階で、発売された電子化商品(電子書籍)をトレード価格で安価に購入することができる。このため、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースでも、前述した顧客のメリット、買取業者のメリット、およびマーケット業者のメリットを得ることができる。
さらに、トレードシステム300では、店舗端末装置320に処理種別変更処理手段(不図示)が設けられているので、当初、処理種別=5,6を選択していた場合(図23参照)であっても、途中で処理種別=2に変更し、顧客識別情報(マーケットID)を使って電子化商品(電子書籍)をダウンロードすることができる。すなわち、処理種別=5,6を選択した場合(図23参照)は、買い取った中古品(古本)に対応する電子化商品(電子書籍)が存在しないケースであるから、対応商品発売監視処理手段333により、対応する電子化商品(電子書籍)の発売の監視が行われるが、その間に、処理種別=2に変更して顧客識別情報(マーケットID)を使ってダウンロードすることができるように変更することができる。この際、店舗端末装置320の処理種別変更処理手段(不図示)は、トレード価格購入予約受付処理手段331による処理種別=2の場合の処理と同様に、少なくとも1つの候補マーケット業者についてのマーケット業者識別情報および各候補マーケット業者用の顧客識別情報(マーケットID)の入力を受け付け、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶させる。なお、顧客購入情報記憶手段340(図2と同様)に記憶された中古品識別情報(例えば、ISBNコード等)は変更しないが、処理種別カラムのデータは、処理種別=5または6から、処理種別=2に変更する。そして、このように処理種別を、処理種別=5または6から、処理種別=2に変更すると、マーケット業者への電子化商品(電子書籍)の購入に係るトレード価格の支払方法も変更されることになり、マーケット業者への支払者を、買取業者から顧客に変更することができる。
[変形の形態]
なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記各実施形態では、「中古品」は、古本(紙媒体の書籍)とされ、「電子化商品」は、電子書籍(電子ブックファイル、例えば、PDFやWORD等のデータファイル)とされていたが、本発明における「中古品」と「電子化商品」との関係は、これに限らず、例えば、アナログのレコードやアナログの音楽テープとデジタルの音声(音楽)データ(音声ファイル、例えば、MP3、WAV等のデータファイル)との関係、アナログのビデオテープとデジタルの映像データ(映像ファイル、例えば、MPEG、WMV、AVI等のデータファイル)との関係等であってもよく、要するに、「中古品」を買い取る買取業者と、「電子化商品」を販売するマーケット業者とが存在する商品市場であればよい。
また、前記各実施形態では、中古品(古本)とそれを売ってトレード価格で買うことができる電子化商品(電子書籍)とは、同一内容のものの交換売買を前提としているため、1対1で対応していたが、1つの中古品(古本)を売ったときに、トレード価格で買うことができる電子化商品(電子書籍)は、同一内容のものも含めて複数商品用意されていてもよい。
さらに、前記各実施形態では、中古品識別情報および電子化商品識別情報として、ISBNコードを例に挙げて説明していたが、これに限定されるものではなく、中古品や電子化商品を識別することができれば、他の種類のコード等であってもよい。