JP5416027B2 - 光学式ピックアップ - Google Patents

光学式ピックアップ Download PDF

Info

Publication number
JP5416027B2
JP5416027B2 JP2010102285A JP2010102285A JP5416027B2 JP 5416027 B2 JP5416027 B2 JP 5416027B2 JP 2010102285 A JP2010102285 A JP 2010102285A JP 2010102285 A JP2010102285 A JP 2010102285A JP 5416027 B2 JP5416027 B2 JP 5416027B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic hook
optical pickup
fpc
sheet metal
metal cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010102285A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011233200A (ja
Inventor
雅人 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2010102285A priority Critical patent/JP5416027B2/ja
Publication of JP2011233200A publication Critical patent/JP2011233200A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5416027B2 publication Critical patent/JP5416027B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Description

本発明は、CDやDVD等のディスクに対して信号を記録および/または再生する光学式ピックアップに係り、特に、光学式ピックアップをセット側に接続する前の状態において、光源である半導体レーザを静電気から保護するための静電対策に関するものである。
一般的に、光学式ピックアップは、光源である半導体レーザと光検出器等の受光素子が一体的に配設された受発光ユニットと、対物レンズが取り付けられたレンズホルダと、このレンズホルダを駆動する電磁駆動手段と、受発光ユニットと対物レンズ間の光路中に設置された反射ミラーと、これら各部材が搭載された基台であるシャーシと、セット側との電気的接続を行うための可撓性を有するフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略称する)とによって概略構成されている。この種の光学式ピックアップは、セット側である光ディスクプレーヤ(CDプレーヤやDVDプレーヤ)に組み込まれて使用され、FPCの接続端部がセット側の雌コネクタに電気的かつ機械的に接続される。そして、このFPCを介して、受発光ユニットや電磁駆動手段がセット側の駆動制御回路や信号処理回路と電気的に接続される。また、半導体レーザから出射された光ビームは反射ミラーで反射されてから対物レンズによってディスクの記録面上に集光され、ディスクからの戻り光ビームは対物レンズや反射ミラーを経由して受光素子にて受光される。したがって、セット側に装填されたディスクの半径方向へ光学式ピックアップのシャーシを移送しながら、半導体レーザや電磁駆動手段を駆動制御回路で制御しつつ、受光素子の出力信号を信号処理回路で処理することにより、ディスクに対して信号の記録および/または再生が行えるようになっている。
この種の光学式ピックアップは、通常、受発光ユニットの背面側が放熱用の板金カバーによって覆われている。この板金カバーはシャーシの一側部にねじ止め固定されており、板金カバーに一体形成された板ばね部を受発光ユニットの背面側に圧接させている。これにより、半導体レーザで発生する熱を板金カバーを介して外部へ効率良く放熱させることが可能となるため、半導体レーザ等の熱損傷が防止できる。さらに、シャーシの上部開口を覆う別の板金カバーを備えた光学式ピックアップも広く知られており、この板金カバーは、対物レンズを露出させた状態でレンズホルダや電磁駆動手段を覆うようにシャーシの上部にねじ止め固定されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、FPCに配設されている多数本のリードパターンはほとんどレジストで被覆されているが、外部コネクタ(セット側の雌コネクタ)との接続部位であるFPCの接続端部には端子群が露出している。したがって、光学式ピックアップをセット側へ組み込む前の段階において、人体等に帯電した静電気がFPCの接続端部からリードパターンへ侵入する可能性があり、その場合、静電気に対して弱い半導体レーザが静電破壊されてしまう虞がある。
そこで従来より、光学式ピックアップをセット側の雌コネクタに接続する前の段階で、FPCに配設されている半導体レーザ用のリードパターンと接地用のリードパターンとを半田によって短絡しておき、光学式ピックアップをセット側にコネクタ接続した後、その半田短絡部を半田ごて等で除去することによって、半導体レーザに静電気が流入しないようにするという静電対策が講じられている(例えば、特許文献2参照)。なお、光学式ピックアップの接地用のリードパターンはセット側のアース回路と接続されるため、光学式ピックアップがセット側にコネクタ接続されると半導体レーザは静電気から保護されるようになっている。
しかしながら、光学式ピックアップをセット側にコネクタ接続した後に半田短絡部を除去すると、FPCの接続端部やセット側の雌コネクタ、あるいはマザーボード等に半田ボールやフラックスが付着して導通不良等の不具合が発生する虞がある。そこで近年、後刻除去される半田短絡部をFPCに設ける代わりに、FPCに対して着脱可能なショートクリップ(短絡用金具)を使用し、半導体レーザ用のリードパターンを露出させたランド部と接地用のリードパターンを露出させたランド部とを、このショートクリップで短絡させるというクリップ方式の静電対策が提案されている(例えば、特許文献3参照)。なお、FPCをセット側にコネクタ接続した後には、半導体レーザ用のリードパターンと接地用のリードパターンとの短絡を解除する必要があるため、該ショートクリップはFPCから抜去される。
特開2005−353120号公報 特開平11−238248号公報 特開2008−135118号公報
前述したように光学式ピックアップのFPCにショートクリップを取り付けておけば、FPCをセット側にコネクタ接続するまでに懸念される半導体レーザの静電破壊を防止することができるが、かかるクリップ方式の静電対策では、コネクタ接続後には不要部品となるショートクリップをわざわざ用意しなければならないため、ショートクリップによって光学式ピックアップのトータルコストが上昇してしまうことになる。また、FPCから取り外したショートクリップを誤って落としてセット側に混入させてしまうという事故も予測されるので、こうした点からもショートクリップを用いる静電対策には改善の余地があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、FPCを一時的に短絡する静電対策ならびに短絡解除が容易に行えて専用の短絡部品も不要な光学式ピックアップを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、シャーシに、対物レンズをフォーカス方向およびトラッキング方向へ駆動するための電磁駆動手段と、前記対物レンズを介してディスクに光ビームを出射する半導体レーザを含む受発光ユニットと、これら電磁駆動手段と受発光ユニットの少なくとも一方を覆う板金カバーとが搭載されていると共に、前記受発光ユニットに接続された基端部から延出するフレキシブルプリント基板を備え、このフレキシブルプリント基板の先端部に外部コネクタに接続される接続端部が設けられていると共に、該接続端部と前記基端部との間が帯状に延びる帯状部で接続されている光学式ピックアップにおいて、前記フレキシブルプリント基板の前記帯状部の所定位置に、前記半導体レーザへの信号伝達用に設けられたリードパターンの一部を露出させた第1のランド部と、接地用に設けられたリードパターンの一部を露出させた第2のランド部とを設けると共に、前記板金カバーに、前記第1および第2のランド部を含む前記帯状部の特定箇所の係着および係着解除が可能な弾性フック部を切り起こし形成し、前記帯状部の前記特定箇所を係着した状態では前記弾性フック部が前記帯状部の幅方向に延びて前記第1および第2のランド部に圧接して両ランド部が短絡されるように構成した。
このようにシャーシに取り付けられる板金カバーに弾性フック部を切り起こし形成し、この弾性フック部によってFPCの帯状部の特定箇所を係着させて第1および第2のランド部どうしを短絡しておけば、FPCの接続端部(先端部)をセット側にコネクタ接続するまでに懸念される半導体レーザの静電破壊を防止できるため、専用の短絡部品を使用する必要がなくなってコストダウンが図れる。また、FPCの帯状部の特定箇所が板金カバーの弾性フック部に係着されていると、FPCの接続端部が所望の位置に配置されやすくなるため、この接続端部をセット側にコネクタ接続させやすくなる。なお、FPCの接続端部をセット側にコネクタ接続した後には、弾性フック部の弾性力に抗する外力を加えることによってFPCの係着状態を容易に解除することができ、これにより第1および第2のランド部どうしの短絡は解除される。
上記の構成において、弾性フック部はシャーシの一側部に固定されて受発光ユニットの背面側を覆う板金カバーに切り起こし形成されていることが好ましく、この場合、受発光ユニットの近傍から帯状に延出するFPCの帯状部を弾性フック部に容易に係着させることができる。ただし、電磁駆動手段等を覆う板金カバーを備えている光学式ピックアップの場合には、この板金カバーの適宜箇所に同様の弾性フック部を切り起こし形成することも可能である。
また、上記の構成において、FPCの第1および第2のランド部にそれぞれ位置決め孔が形成されていると共に、板金カバーの弾性フック部にこれら位置決め孔と係合可能な係合凸部が形成されていると、ランド部と弾性フック部との位置合わせが容易に行え、かつ係着不良によるFPCの位置ずれも回避しやすくなるため好ましい。
また、上記の構成において、板金カバーの弾性フック部が、第1のランド部に圧接可能な第1の弾性フック部と第2のランド部に圧接可能な第2の弾性フック部とを並設した二股形状に形成されていると、これら一対の弾性フック部を独立に弾性変形させることができるため、いずれか一方のランド部に対する接触圧不足で短絡不良を招来する虞がなくなる。
本発明の光学式ピックアップによれば、シャーシに固定されて受発光ユニットと電磁駆動手段の少なくとも一方を覆う板金カバーに、FPCの帯状部の特定箇所を係着させて第1および第2のランド部どうしを短絡可能な弾性フック部が切り起こし形成されているため、FPCの接続端部をセット側にコネクタ接続するまでに懸念される半導体レーザの静電破壊を防止でき、専用の短絡部品を使用する必要もなくなってコストダウンが図れる。また、FPCの帯状部の特定箇所が板金カバーの弾性フック部に係着されていると、FPCの接続端部が所望の位置に配置されやすくなるため、この接続端部をセット側にコネクタ接続させる際の作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態例に係る光学式ピックアップの底面側の斜視図である。 図1の光学式ピックアップを板金カバーを取り外して示す分解斜視図である。 該FPCの要部を模式的に示す説明図である。 該光学式ピックアップの板金カバーにFPCの特定箇所を係着させた状態を示す斜視図である。 図4に示す光学式ピックアップを光ディスクプレーヤに組み込んだ状態を示す底面側の斜視図である。 図5に対応する底面図である。 該光学式ピックアップの光ビームの光路を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態例を図1〜図7を参照しつつ説明する。これらの図に示す光学式ピックアップ10は、基台であるシャーシ1と、シャーシ1に搭載された電磁駆動手段3や図示せぬレンズホルダ、反射ミラー4、受発光ユニット5、板金カバー6等と、シャーシ1の外方へ延出してセット側である光ディスクプレーヤ30の雌コネクタ31に接続されるFPC(フレキシブルプリント基板)2とを備えており、レンズホルダに対物レンズ7が取り付けられている。この光学式ピックアップ10は図5や図6に示すような状態で光ディスクプレーヤ30に組み込まれ、後述するようにFPC2の帯状部21を板金カバー6の弾性フック部6c,6dから抜き取ったうえで、セット側のガイドシャフト32に沿ってシャーシ1がディスク40(図7参照)の半径方向へ移送されるようになっている。そして、図示せぬターンテーブル上にディスク40をチャッキングした状態で、スピンドルモータ33を回転駆動してターンテーブルとディスク40を一体的に回転させながら、光学式ピックアップ10をガイドシャフト32に沿って移動させることにより、ディスク40の記録面に信号を記録したり、該記録面に記録されている信号が再生できるようになっている。
シャーシ1の底板部1a上の略中央には反射ミラー4が45度の取付角度で固定されており、この反射ミラー4の真上に対物レンズ7が位置している。図7に示すように、反射ミラー4は受発光ユニット5と対物レンズ7間の光路中に設置されている。そして、受発光ユニット5の半導体レーザから出射された光ビームが反射ミラー4で反射されてから対物レンズ7によってディスク40の記録面上に集光され、かつ、ディスク40からの戻り光ビームが対物レンズ7や反射ミラー4を経由して受発光ユニット5の受光素子にて受光されるようになっている。
対物レンズ7はレンズホルダに保持されている。このレンズホルダは図示せぬ複数本の導電性ワイヤを介してシャーシ1に弾性的に支持されており、これらワイヤが電磁駆動手段3への通電用として兼用されている。電磁駆動手段3には、レンズホルダに巻装されたコイル(フォーカスコイルおよびトラッキングコイル)と、マグネットやヨークからなる磁気回路部とが含まれ、該コイルを流れる電流の方向と交差する磁束を磁気回路部が発生する。そして、セット側から前記ワイヤを介して前記コイルに駆動電流を供給することにより、電磁駆動手段3がレンズホルダを介して対物レンズ7をディスク40のフォーカス方向およびトラッキング方向へ駆動できるようになっている。
受発光ユニット5は、光源である半導体レーザと光検出器等の受光素子とをユニット化したものである。図2と図7に示すように、この受発光ユニット5は支持板8に支持されたFPC2の平板状基端部20に実装されており、半導体レーザや受光素子がシャーシ1の開口部1b内に配置されて反射ミラー4側へ向けられている。FPC2の平板状基端部20は支持板8に貼着されて補強されており、これら平板状基端部20および支持板8からなる積層体が後述する板金カバー6の取付片6aとシャーシ1の一側部との間に挟圧・固定されている。
FPC2は、U字状に折り返されてシャーシ1の外方に配置される長尺な帯状部21と、この帯状部21の一端側に連続して形成されてシャーシ1に固定される平板状基端部20および図示せぬ分岐部と、帯状部21の他端側に連続して形成されて光ディスクプレーヤ30の雌コネクタ31(図5参照)に装着される接続端部22とからなる。このFPC2には図示せぬレジストで被覆された多数のリードパターン2a(図3参照)が配設されているが、雌コネクタ31との接続部位である接続端部22においては、その一辺端に沿ってリードパターン2a群の端子2b群が列状に露出している。また、図3に示すように、帯状部21の所定位置には、半導体レーザへの信号伝達用に設けられたリードパターン2a1の一部を露出させた第1のランド部2cと、接地用に設けられたリードパターン2a2の一部を露出させた第2のランド部2dとが並設されており、これら第1および第2のランド部2c,2dにはFPC2を板厚方向に貫通する位置決め孔2e,2fがそれぞれ形成されている。第1および第2のランド部2c,2dは、後述する板金カバー6の弾性フック部6c,6dに係着させることによってリードパターン2a1,2a2どうしを一時的に短絡させるために付設したものである。なお、FPC2の前記分岐部は、帯状部21の一端側からシャーシ1の他側部(受発光ユニット5の存する側とは逆側)へ向かって延出して前記ワイヤと電気的に接続される部分である。
板金カバー6は金属板を折曲加工して形成されたものである。この板金カバー6は取付ねじ9を用いてシャーシ1の一側部に固定されており、受発光ユニット5の背面側が板金カバー6に覆われている。この板金カバー6には、取付ねじ9で締結されることによって平板状基端部20および支持板8をシャーシ1の一側部に固着せしめる取付片6aと、受発光ユニット5の背面に圧接する板ばね部6bと、FPC2の第1および第2のランド部2c,2dの係着および係着解除が可能な第1および第2の弾性フック部6c,6dとが設けられている。図2に示すように、取付片6aは板金カバー6の左右に折曲形成されており、板ばね部6bは板金カバー6の背面部分を切り起こして形成されている。また、第1の弾性フック部6cと第2の弾性フック部6dはいずれも板金カバー6の底面部分(図では底面を上にして示している)を切り起こして形成されており、FPC2の第1および第2のランド部2c,2dと対応する位置関係で両弾性フック部6c,6dが二股形状に並設されている。さらに、各弾性フック部6c,6dの先端部には図示下向きに突出する半球状の係合凸部6c1,6d1がそれぞれ形成されており、これら係合凸部6c1,6d1はFPC2の位置決め孔2e,2fに挿入可能となっている。
そして、シャーシ1にねじ止め固定された板金カバー6の一方の係合凸部6c1を位置決め孔2eに挿入し、かつ他方の係合凸部6d1を位置決め孔2fに挿入することによって、図4に示すように、FPC2の帯状部21の特定箇所を板金カバー6の弾性フック部6c,6dに係着させることができる。すなわち、FPC2の帯状部21の特定箇所を板金カバー6で仮保持することができ、この状態で各弾性フック部6c,6dは自身の弾性で対応するランド部2c,2dにそれぞれ圧接する。それゆえ、こうしてFPC2の第1および第2のランド部2c,2dを第1および第2の弾性フック部6c,6dに係着させると、第1および第2のランド部2c,2dが板金カバー6を介して短絡された状態となる。なお、板金カバー6は、板ばね部6bを圧接させた状態で受発光ユニット5の背面側を覆っているため、半導体レーザで発生する熱を板金カバー6を介して外部へ効率良く放熱させることができる。そのため、この板金カバー6の放熱効果によって、半導体レーザ等の熱損傷を防止することができる。
このように構成された光学式ピックアップ10は、セット側である光ディスクプレーヤ30に組み込むまでの単品状態においては、図4に示すように、第1および第2のランド部2c,2dが並設されているFPC2の帯状部21の特定箇所を板金カバー6の第1および第2の弾性フック部6c,6dに係着させておく。その際、各弾性フック部6c,6dの係合凸部6c1,6d1を対応するランド部2c,2dの位置決め孔2e,2fにそれぞれ挿入すれば、第1の弾性フック部6cが自身の弾性で第1のランド部2cに圧接し、かつ第2の弾性フック部6dが自身の弾性で第2のランド部2dに圧接するため、FPC2の帯状部21を位置決め状態で弾性フック部6c,6dに確実に係着させることができる。これにより、FPC2の帯状部21は板金カバー6を介して両ランド部2c,2dを短絡させたまま弾性フック部6c,6dに係着された状態になるため、半導体レーザ用のリードパターン2a1と接地用のリードパターン2a2とが短絡された状態に保たれる。したがって、人体等に帯電した静電気がFPC2の接続端部22に露出している端子2b群からリードパターン2a1へ侵入しても、その静電気をリードパターン2a2へ逃がすことができる。同様に、板金カバー6から侵入した静電気も接地用のリードパターン2a2へ逃がすことができる。それゆえ、半導体レーザの静電破壊を未然に防止することができる。
また、この光学式ピックアップ10は、上記の如くFPC2の帯状部21を板金カバー6の弾性フック部6c,6dに係着させたまま、図5や図6に示すように、光ディスクプレーヤ30の所定位置に組み付けられてFPC2の接続端部22が雌コネクタ31に装着される。このとき、帯状部21は予め定めた特定箇所が弾性フック部6c,6dに係着されているので、FPC2の接続端部22は自ずとセット側の雌コネクタ31の近傍に配置されるようになっている。つまり、本実施形態例では、FPC2の帯状部21を弾性フック部6c,6dに係着させたまま光学式ピックアップ10をセット側に組み付けたときに、FPC2の接続端部22が雌コネクタ31への装着に好適な場所に配置されるように考慮して、帯状部21におけるランド部2c,2dの形成位置が決定されている。それゆえ、光学式ピックアップ10をセット側の所定位置に組み付けた後、FPC2の接続端部22を雌コネクタ31に容易に装着することができる。こうして接続端部22が雌コネクタ31に電気的かつ機械的に接続されると、このFPC2を介して受発光ユニット5や電磁駆動手段3がセット側の駆動制御回路や信号処理回路と電気的に接続される。
この後、FPC2の帯状部21を板金カバー6の弾性フック部6c,6dから取り外して係着状態(仮保持状態)を解除する。これにより、第1のランド部2cと第2のランド部2dとの短絡が解除されるため、半導体レーザ用のリードパターン2a1と接地用のリードパターン2a2との短絡は解除される。ただし、帯状部21と弾性フック部6c,6dとの係着を解除する前に接続端部22が雌コネクタ31に装着してあるので、接地用のリードパターン2a2は既にセット側のアース回路と接続された状態になっている。つまり、第1および第2のランド部2c,2dどうしの短絡を解除するときには、既に半導体レーザが静電気から保護された状態になっている。また、FPC2の帯状部21を板金カバー6の弾性フック部6c,6dから取り外す作業は容易に行え、FPC2に過大な力を加える必要はない。具体的には、両弾性フック部6c,6dをその弾性に抗して若干撓ませて、係合凸部6c1,6d1を対応するランド部2c,2dの位置決め孔2e,2fから抜き取ったうえで、帯状部21を幅方向へスライドさせるだけでよい。
以上説明したように、本実施形態例に係る光学式ピックアップ10では、シャーシ1に固定されて受発光ユニット5の背面側を覆う板金カバー6に、FPC2の帯状部の特定箇所を係着させて第1および第2のランド部2c,2dどうしを短絡可能な第1および第2の弾性フック部6c,6dが切り起こし形成されているため、FPC2の接続端部22をセット側にコネクタ接続するまでに懸念される半導体レーザの静電破壊を防止でき、よって専用の短絡部品を使用する必要がない。また、金属板を折曲加工して形成される板金カバー6に弾性フック部6c,6dを切り起こし形成することは容易であり、加工コストの上昇要因とはならない。それゆえ、短絡部品の省略によって光学式ピックアップ10のコストダウンが図れる。また、FPC2の帯状部の特定箇所が板金カバー6の弾性フック部6c,6dに係着されていると、FPC2の接続端部22が所望の位置に配置されやすくなるため、この接続端部22をセット側にコネクタ接続させる際の作業性を向上させることができる。
また、この光学式ピックアップ10では、FPC2の第1および第2のランド部2c,2dに位置決め孔2e,2fが形成されていると共に、板金カバー6の弾性フック部6c,6dに対応する位置決め孔2e,2fと係合可能な係合凸部6c1,6d1が形成されているため、これらランド部2c,2dと弾性フック部6c,6dとの位置合わせが容易であり、かつ係着不良によるFPC2の位置ずれも回避しやすい。
また、この光学式ピックアップ10では、板金カバー6に、第1のランド部2cに圧接可能な第1の弾性フック部6cと、第2のランド部2dに圧接可能な第2の弾性フック部6dとが二股形状に並設されており、これら一対の弾性フック部6c,6dを独立に弾性変形させることができるため、いずれか一方のランド部に対する接触圧不足で短絡不良を招来する虞がない。
なお、上記の実施形態例では、シャーシ1の一側部に固定されて受発光ユニット5の背面側を覆う板金カバー6にFPC係着用の弾性フック部6c,6dを設けた場合について説明したが、別の板金カバーを利用することも可能である。すなわち、電磁駆動手段等を覆う板金カバーを備えている光学式ピックアップの場合には、この板金カバーの適宜箇所に同様の弾性フック部を設けてもよい。
1 シャーシ
2 FPC(フレキシブルプリント基板)
2a,2a1,2a2 リードパターン
2b 端子
2c 第1のランド部
2d 第2のランド部
2e,2f 位置決め孔
3 電磁駆動手段
4 反射ミラー
5 受発光ユニット
6 板金カバー
6c 第1の弾性フック部
6d 第2の弾性フック部
6c1,6d1 係合凸部
7 対物レンズ
10 光学式ピックアップ
20 平板状基端部(FPCの基端部)
21 帯状部
22 接続端部(FPCの先端部)
30 光ディスクプレーヤ
31 雌コネクタ
40 ディスク

Claims (4)

  1. シャーシに、対物レンズをフォーカス方向およびトラッキング方向へ駆動するための電磁駆動手段と、前記対物レンズを介してディスクに光ビームを出射する半導体レーザを含む受発光ユニットと、これら電磁駆動手段と受発光ユニットの少なくとも一方を覆う板金カバーとが搭載されていると共に、前記受発光ユニットに接続された基端部から延出するフレキシブルプリント基板を備え、このフレキシブルプリント基板の先端部に外部コネクタに接続される接続端部が設けられていると共に、該接続端部と前記基端部との間が帯状に延びる帯状部で接続されている光学式ピックアップにおいて、
    前記フレキシブルプリント基板の前記帯状部の所定位置に、前記半導体レーザへの信号伝達用に設けられたリードパターンの一部を露出させた第1のランド部と、接地用に設けられたリードパターンの一部を露出させた第2のランド部とを設けると共に、前記板金カバーに、前記第1および第2のランド部を含む前記帯状部の特定箇所の係着および係着解除が可能な弾性フック部を切り起こし形成し、前記帯状部の前記特定箇所を係着した状態では前記弾性フック部が前記帯状部の幅方向に延びて前記第1および第2のランド部に圧接して両ランド部が短絡されるようにしたことを特徴とする光学式ピックアップ。
  2. 請求項1の記載において、前記弾性フック部が前記シャーシの一側部に固定されて前記受発光ユニットの背面側を覆う板金カバーに切り起こし形成されていることを特徴とする光学式ピックアップ。
  3. 請求項1または2の記載において、前記第1および第2のランド部にそれぞれ位置決め孔が形成されていると共に、前記弾性フック部に前記位置決め孔と係合可能な係合凸部が形成されていることを特徴とする光学式ピックアップ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記弾性フック部が、前記第1のランド部に圧接可能な第1の弾性フック部と前記第2のランド部に圧接可能な第2の弾性フック部とを並設した二股形状に形成されていることを特徴とする光学式ピックアップ。
JP2010102285A 2010-04-27 2010-04-27 光学式ピックアップ Active JP5416027B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010102285A JP5416027B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 光学式ピックアップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010102285A JP5416027B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 光学式ピックアップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011233200A JP2011233200A (ja) 2011-11-17
JP5416027B2 true JP5416027B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=45322384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010102285A Active JP5416027B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 光学式ピックアップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5416027B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287830A (ja) * 2007-05-21 2008-11-27 Sharp Corp 光ピックアップ装置および情報記録再生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011233200A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6665149B2 (en) Connector for flexible printed circuit boards, head actuator provided with the same, and disk drive
JP4448736B2 (ja) 光ピックアップ装置およびそれを用いた光ディスク装置
JP5416027B2 (ja) 光学式ピックアップ
JP2007058889A (ja) 光ディスク装置
JP4874070B2 (ja) 光学式ピックアップ
JP2005142294A (ja) 半導体レーザユニットおよびそれを用いた光ピックアップ装置
JP2007293992A (ja) 光ヘッド装置
JP2005353120A (ja) 光学式ピックアップ
WO2011158949A1 (ja) 光ピックアップ装置、光ディスク装置およびその製造方法
JP4398892B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP3662810B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2010282669A (ja) 対物レンズ駆動装置およびそれを用いたディスク装置
JP4287343B2 (ja) 光学式ピックアップ
JP4353855B2 (ja) 光学ヘッド装置の配線装置
JP5373716B2 (ja) 光学式ピックアップ
JP2007234181A (ja) 光ピックアップ
JP5793409B2 (ja) 光学式ピックアップ
JP5355235B2 (ja) 光学電子装置
JPH0896390A (ja) 光学ピックアップ
JPH0793950A (ja) 光ディスクドライブ装置
JPH11339892A (ja) コネクタおよびコネクタの接続方法ならびにこれを用いた電子装置
JP3741920B2 (ja) 光ピックアップ
JP2008010032A (ja) 電子部品の実装構造および光ヘッド装置
JP4229818B2 (ja) 光学ヘッド装置
JP4324513B2 (ja) 光学式ピックアップ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130827

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131022

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5416027

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150