JP3741920B2 - 光ピックアップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板金製のキャリッジと板金製のベースとで構成される光ピックアップに係り、特にベースとキャリッジとを半田付けにより固定する光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ピックアップは、コンピュータ、音楽、映像などのデータが記録された媒体の読み書きなどに使用されるディスク装置に搭載することができ、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、MD(Mini Disk)などに使用することができる。
【0003】
従来の光ピックアップは、対物レンズと前記対物レンズを微動可能な補正駆動手段とが設けられたベースと、前記ベースが搭載されるキャリッジとを有し、前記ベースとキャリッジとは主要な部分はいずれも板金により加工されている。前記キャリッジは板金を折り曲げて形成され、またキャリッジには光ディスクが配置される側に前記ベースを取り付けるための取付片が前記キャリッジと一体に形成されており、対物レンズがラジアル方向とタンジェンシャル方向とに微調整された後に前記キャリッジの取付片に前記ベースが半田付けによって固定される。
【0004】
また、キャリッジには光学部材が設けられており、前記光学部材としてはビームスプリッタ、コリメータレンズ、反射板などから構成されている。前記光学部材により発光部となる光素子から出力された光が対物レンズへと導かれ、さらに光ディスクに反射した戻り光が受光部となる光素子へと導かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の光ピックアップでは、以下に示す問題があった。
【0006】
すなわち、板金製のキャリッジと板金製のベースとが半田付けされる際に、半田に含まれるフラックス、ヤニ、または半田自体の飛散物が、むき出しの光学部材に付着する可能性が高いという問題があった。
【0007】
また、対物レンズはワイヤを介してベースに支持されており、このワイヤは熱や外力に対して弱いもので形成されているため半田付け時に発生する熱や接触による外力によって損傷するおそれがあった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、板金製のキャリッジと板金製のベースとを、ベース取り付け側に設けられた光学部材に損傷を与えることなく、さらに対物レンズを支持しているワイヤを損傷することなく容易に半田付けすることができる光ピックアップを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ピックアップは、記録媒体に対向する対物レンズを微動させる補正駆動手段および/または前記対物レンズに光を導く光学部材が搭載された金属製のベースと、前記ベースを支持して前記記録媒体の記録面に沿って移動させられるキャリッジとを有し、
前記キャリッジの前記記録媒体との対向側を表側、逆側を裏側としたときに、
前記キャリッジには表側から裏側へ貫通する挿通部が形成され、前記ベースには半田付け部が設けられ、
前記ベースが前記キャリッジの表側に設置された状態で、前記ベースの半田付け部が前記キャリッジの挿通部に挿通され、前記キャリッジの裏側で前記半田付け部と前記キャリッジとが半田付けされて固定されていることを特徴とするものである。
【0010】
本発明での前記ベースは、フォーカス補正やトラッキング補正のための補正駆動手段および対物レンズを搭載したもの、前記補正駆動手段の他にプリズムなどの光学部材を搭載したもの、あるいは補正駆動手段を搭載せずに、レンズやプリズムや偏光素子などの光学部材のみを搭載したもののいずれであってもよい。
【0011】
上記手段により、ベースとキャリッジとが、キャリッジのベースが設けられる反対側で半田付けされるため、半田付け作業時の半田に含まれるフラックスやヤニによる飛散または半田自体の飛散などによる光学部材(対物レンズを含む)の損傷、さらに対物レンズを可動状態で支持しているワイヤの損傷を防止することができる。
【0012】
また、前記キャリッジの前記表側に、前記対物レンズへ光を導く光学部材が固定されているものの場合には、半田やフラックスがキャリッジ上の光学部材に付着するのを防止できる。
【0013】
例えば、前記キャリッジは、底板とこの底板から前記記録媒体の方向へ延びる側板とを有する凹形状であり、前記挿通部は前記底板に形成されており、前記半田付け部と前記キャリッジとが、前記底板の裏面側で半田付けされているものである。
【0014】
ただし、キャリッジに記録媒体の記録面とほぼ平行な板部または設置面が形成されているものであれば、必ずしも凹形状である必要はなく、前記板部または設置面に挿通部が形成されていればよい。
【0015】
また、前記挿通部と前記半田付け部との間には、前記ベースの取付位置を調整可能な隙間が設けられ、この隙間に半田が渡されて前記半田付け部と前記キャリッジとが固定されているものであってもよい。
【0016】
この構成では、前記隙間の範囲内で前記ベースの取付位置を調整してから半田付け固定される。
【0017】
また、前記キャリッジの裏面には回路基板が固定され、前記回路基板に形成された導体パターンに前記ベースの半田付け部が半田付けされているものが好ましい。この場合の基板は、プラスチック基板やガラスエポキシ基板などの硬質基板に導体パターンが設けられたものであってもよいし、あるいはフィルムに導体パターンが設けられたフレキシブルプリント基板であってもよい。
【0018】
あるいは、前記キャリッジの裏面では、少なくとも前記挿通部の縁部が半田付け可能な材料で形成されており、前記ベースの半田付け部が前記キャリッジに直接に半田付けされているものであってもよい。
【0019】
また本発明での、前記ベースと前記キャリッジは共に板金製であることが好ましい。これにより、従来から使用されているアルミダイキャスト製などのコスト的に高価なキャリッジを使用する必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。ただし、ベースとキャリッジがダイキャスト成形されているものであってもよい。
【0020】
上記のようにして形成することにより、光学部材などの構造上の制約で従来より制限された前記ベースの固定位置の設定の自由度を増すことができる。また、半田付け固定される側が光ディスクが載置される側と反対側で行なわれるため、ベースとキャリッジとの微調整と、ベースとキャリッジとの半田接合と、動作チェックとを、検査用光ディスクを脱着させることなく行なうことが可能になり、作業性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ピックアップの一例について図1乃至図7を参照して説明する。図1は本発明の光ピックアップを上側から見たときの斜視図、図2は本発明の光ピックアップを底側から見たときの斜視図、図3は図1の3−3線で切断したときの断面図、図4は図3の一部拡大断面図、図5はキャリッジを示す斜視図、図6はベースを上側から見たときの斜視図、図7はベースを下側から見たときの斜視図である。なお、以下に示す光ピックアップは、キャリッジに回路基板が設けられている実施形態を例示している。
【0022】
本発明の光ピックアップ10は、図1と図2に示すように、キャリッジ1と、ベースとしてのACTベース(アクチュエータベース)20とを有し、前記キャリッジ1の裏側に回路基板30が設けられている。さらに、本発明の光ピックアップ10は、CDとDVDとの兼用のディスク装置に搭載されるものであり、光ピックアップ10にはCD用の光検出素子(光素子)40とDVD用の光検出素子(光素子)50とがそれぞれ設けられている。
【0023】
前記ACTベース20は、図6及び図7に示すように、対物レンズ21と固定部24と補正駆動手段23とを有している。
【0024】
対物レンズ21には、レンズホルダ22と(選択波長)開口制限板53とが設けられ、前記対物レンズ21がレンズホルダ22に保持され、レンズホルダ22の下側に前記(選択波長)開口制限板53が設けられている。
【0025】
固定部24は、支持部材24aと、前記支持部材24aと一体に形成される取付部材26とで構成されている。
【0026】
補正駆動手段23は、前記対物レンズ21をトラッキング補正方向とフォーカシング補正方向とに微駆動させるものであり、レンズホルダ22と支持部材24aとの間に設けられている。
【0027】
また補正駆動手段23は、図6に示すように、トラッキングコイル27a,27aとフォーカシングコイル27bとマグネット28とヨーク29とで構成されている。前記フォーカシングコイル27bに与えられる補正電流により、対物レンズ21がフォーカシング方向へ微駆動され、また前記トラッキングコイル27a,27aに与えられる補正電流により、対物レンズ21がトラッキング方向へ微駆動される。
【0028】
なお、前記補正駆動手段23には、前記トラッキングコイル27a,27aとフォーカシングコイル27bとをそれぞれ通電するための端子部材66が一体に設けられている。端子部材66は、下方へ突出して形成されており、その先端には複数の端子66aが設けられ、さらに図示していないが、端子部材66の上端にも接続用の端子が設けられている。
【0029】
前記支持部材24aは、板金を用いて加工されたものであり、支持部材24aの両側にはそれぞれ2本づつ計4本の弾性体によるワイヤ25が設けられている。ワイヤ25の基端部は支持部材24a側に設けられ、ワイヤ25の先端部はレンズホルダ22に設けられ、レンズホルダ22が片持ち状態で支持され、これにより対物レンズ21が可動状態に支持されている。
【0030】
また支持部材24aの下面には、図7に示すように、円柱状の突起24f,24g,24h,24iが下方へ突出形成されている。前記突起24f,24gは、レンズホルダ22と支持部材24aとの間から突出して形成され、前記突起24h,24iは、支持部材24aの下面から突出して形成されている。さらに支持部材24aには、図6に示すように、前記端子部材66の後方に円筒状のピン挿入孔24dと、前記ピン挿入孔24dのさらに後方に治具挿入穴24b,24cとがそれぞれ形成されている。
【0031】
前記取付部材26は、板金を折り曲げ等により加工されたものである。この取付部材26は、図3、図6及び図7に示すように、水平部26dと、前記水平部26dから垂直下方へ折り曲げ形成された折曲部26a,26b,26cと、前記水平部26dから垂直上方へ折り曲げ形成された折曲部26eとで構成されている。前記折曲部26a,26b,26cは板状に形成されており、折曲部26a,26bが支持部材24a側に、折曲部26cがレンズホルダ22側に、三角形状を成して形成されている。また折曲部26a,26b,26cの一面側が三角形の中心を向くように傾けられている。また折曲部26eは、支持部材24aの後端側面に当接するように折り曲げ形成されている。
【0032】
折曲部26a,26b,26cの先部には、取付け脚となる半田付け部26a1,26b1,26c1が形成されている。さらに半田付け部26a1,26b1,26c1の先端には、それぞれ半田溜り部(凹み)26a2,26b2,26c2が形成されている。この半田溜り部26a2,26b2,26c2は、内側面に三角錐状の切欠部が形成されているものである。
【0033】
なお、前記半田付け部26a1,26b1,26c1は、半田付け性を良好にするために半田メッキなどで表面処理が施されていてもよい。また前記半田溜り部26a2,26b2,26c2は、図6に示す形状に限られるものではなく、その他の形状でもよく、あるいは凹みではなく突部でもよい。
【0034】
また取付部材26の水平部26dには、図7に示すように、上記突起24f,24g,24h,24iが突出可能な位置決め穴26f,26g,26h,26iが形成されている。位置決め穴26f,26iは、前記突起24f,24iとほぼ同一の径により形成され、また位置決め穴26g,26hは、前記突起24g,24hが挿入されたときに突起24g,24hの周囲に若干隙間が形成される程度の大きさにより形成されている。さらに水平部26dには、円形のピン固定穴26jと、幅広の開口部を有するコネクタ挿通孔26kとがそれぞれ形成されている。
【0035】
前記取付部材26は、水平部26dの上面に支持部材24aが載置される。このとき、前記突起24f,24g,24h,24iは前記位置決め穴26f,26g,26h,26iにそれぞれ挿入されて位置決め固定される。さらにピン挿入孔24dには、支持部材24aの上方からピン33が挿入されて支持部材24aを貫通し、さらに前記ピン固定穴26jに挿入されて、前記水平部26dの下面側から突出した状態で固定される。
【0036】
また、前記端子部材66は、その下端がコネクタ挿通孔26kから下方へ突出される。
【0037】
前記キャリッジ1は、前記ACTベース20と同様に板金製であり、図1及び図5に示すように底板2に対して側板2a,2b,2cが垂直上方へそれぞれ折り曲げ形成されている。前記側板2a,2bの一端には、円形のガイド軸挿通孔3a,3bが形成され、他端には略半円状に切り欠かれたガイド部4a,4bが形成されている。前記ガイド軸挿通孔3a,3bには図示しないシャフトが挿通され、前記ガイド部4a,4bにはキャリッジ1をディスクの半径方向Rへと駆動させる図示しない駆動軸に連結されて支持されている。
【0038】
前記側板2a,2bの上縁には、図5に示すように、嵌合凹部2a1,2b1がそれぞれ形成されている。前記嵌合凹部2a1,2b1には、前記側板2cの上縁両端部にそれぞれ外側方へ突出して形成された突出片2d,2dが嵌合させられる。
【0039】
前記底板2には、図5に示すように、上記半田付け部26a1,26b1,26c1が突出可能または露出可能なキャリッジ1の表側から裏側へ貫通する貫通孔(挿通部)6a,6b,6cがそれぞれ形成されている。これら貫通孔6a,6b,6cは、前記半田付け部26a1,26b1,26c1よりも大きな開口部により形成され、微調整用の隙間が形成されている。また底板2の縁部には、半田付け可能な円形の突起5a,5b,5cが底板2の裏面から突出して形成されている。これら突起5a,5b,5cは、プレス成形により形成されてもよく、あるいは別体により形成されてもよい。
【0040】
また底板2には、前記突起5aと前記突起5bとの間に円形の開口部35が貫通して形成されている。さらに前記開口部35と前記突起5cとの間には、半径方向Rに幅広のコネクタ開口部36が貫通して形成されている。
【0041】
また底板2には、1対の取付片7a,7bと、1対の取付片8a,8bと、1対の取付片9a,9bとがキャリッジ1の長手方向に沿って形成されている。前記取付片7a,7b、8a,8b、9a,9bは、いずれも底板2に対して垂直上方へ折り曲げられて形成されている。
【0042】
さらに底板2には、前記回路基板30がキャリッジ1にねじ止めされるためのねじ穴12a,12bが形成され、同様に側板2bにはねじ穴34が形成されている。さらに底板2には、前記ねじ穴12a,12bの両側に開口部13a,13bが形成されている。
【0043】
また側板2a,2bの上縁部には、図5に示すように、略L字型のガイド溝33a,33bが形成されている。また側板2cの中央部には、半径方向Rに長尺な素子取付穴2c1が形成されている。
【0044】
前記回路基板30は、図1乃至図4に示すように、FPC(フレキシブルプリント基板)31と樹脂補強板としてのガラエポ基板(ガラスエポキシ樹脂基板)32とで構成され、キャリッジ1の底板2と側板2bと側板2cとの3面に設けられるものである。FPC31は、フィルムに片面または両面に導体パターンが形成されたものであり、可撓性を有している。このFPC31の内面側には、ガラエポ基板32が接着剤等により貼り付けられて一体に形成されている。前記ガラエポ基板32は、図1及び図2に示すように、底板2、側板2b、および側板2cにガラエポ基板32cがそれぞれ独立して設けられている。
【0045】
上記により、底板2と側板2bとの折曲部分と、底板2と側板2cとの折曲部分とは、それぞれFPC31のみで構成されることにより折り曲げ自在となり、キャリッジ1の外面側に確実に固定される。
【0046】
また回路基板30には、図2に示すように、前記貫通孔6a,6b,6cと同様の位置にほぼ同様の形状からなる取付穴37a,37b,37cがそれぞれ形成され、さらに前記突起5a,5b,5cの形成位置に同様の形状からなる突出孔39a,39b,39cがそれぞれ形成され、さらに前記端子部材66の形成位置と同位置にほぼ同様の形状からなる突出穴61が形成され、さらに前記開口部35と同位置に同形状の開口部65が形成されている。さらに回路基板30には、前記開口部13a,13bと同様の形成位置に取付穴62a,62bがそれぞれ形成され、さらに前記素子取付穴2c1と同様の位置に素子接続穴67が形成されている。
【0047】
前記CD用の光検出素子40は、CD用回路基板41と素子42とCD用取付部材43とで構成されている。
【0048】
CD用回路基板41は、上述した回路基板30と同様に、FPC(フレキシブルプリント基板)41aと前記FPC41aを補強するためのガラエポ基板からなる樹脂補強板41bとが積層されて形成されている。またCD用回路基板41の下面側には、CD用取付部材43が設けられている。
【0049】
CD用取付部材43は、前記CD用回路基板41が載置される平板44と、前記平板44から外側方(R方向)に延びる板状の腕部44a,44bと、前記平板44のR方向(半径方向)の両端から垂直下方へと折り曲げ形成された折曲片45a,45bとで構成されている。前記折曲片45a,45bの先部には、図2に示すように、上記した半田付け部26a1,26b1,26c1と同様に半田付け部45a1,45b1が形成され、その先端部には上記の半田溜り部26a2,26b2,26c2と同様に半田溜り部45a2,45b2が形成されている。
【0050】
またCD用回路基板41の上面には、前記平板44と連通する角型の穴42aが形成されており、この穴42aには素子42が設けられている。素子42は、例えば波長780nmのレーザー光を発射可能な発光素子と、ディスクに反射した戻り光を検出する受光素子とが一体に形成された複合素子により形成されている。
【0051】
前記DVD用の光検出素子50は、素子51と回路端子52とで構成されている。素子51は、例えば波長650nmのレーザー光を発射可能な発光素子と、ディスクで反射した戻り光を検出する受光素子とが一体に形成された複合素子により形成されている。回路端子52は、前記素子51と一体に形成されている。
【0052】
次に本発明の光ピックアップ10の組立方法について説明する。
図5に示すように、前記取付片7aと7bとの間に形成された間隙にはビームスプリッタ11aが、前記取付片8aと8bとの間に形成された間隙にはコリメータレンズ11bが、前記取付片9aと9bとの間に形成された間隙には反射板11cが、それぞれ接着剤等を用いて接着固定されている。この場合、前記ビームスプリッタ11a、コリメータレンズ11b及び反射板11cからなる光学部材は、所定の治具を用いて空中において仮位置決めされた後に接着剤などにより固定される。
【0053】
さらにキャリッジ1には、図1乃至図4に示すように、キャリッジ1の外周面に回路基板30が設けられる。この回路基板30は、キャリッジ1の側板2aを除く底板2と側板2bと側板2cとの3面にそれぞれ図1に一部例示されているように矢印方向へ折り曲げられて取り付けられる。
【0054】
前記回路基板30は、図2に示すように、ねじ48a,48bにより前記回路基板30に形成された図示しないねじ穴に挿通され、底板2に形成されたねじ穴12a,12bにねじ止めされる。また回路基板30は、ねじ60により回路基板30に形成されたねじ穴62に挿通され、側板2bにねじ止めされる。
【0055】
前記回路基板30は、キャリッジ1に固定されることにより、キャリッジ1の突起5a,5b,5cは、図2及び図3に示すように、回路基板30の突出孔39a,39b,39cから若干突出させられる。またキャリッジ1の開口部35は回路基板30の開口部65と一致させられ、またキャリッジ1のコネクタ開口部36は回路基板30の突出穴61と一致させられてキャリッジ1から回路基板30まで貫通した状態となる。
【0056】
さらに、キャリッジ1にはDVD用の光検出素子50が設けられている。光検出素子50は、側板2cの素子取付穴2c1に挿入される。そして光検出素子50の発光点(受光点)が固定された後に光検出素子50の一端に形成された回路端子52とFPC31の導体パターンとが半田または導電性接着剤などにより接続されて固定される。
【0057】
さらにキャリッジ1には、ACTベース20が所定の位置に設けられる。すなわち、ACTベース20は、前記折曲部26a,26b,26cが前記貫通孔6a,6b,6c及び取付穴37a,37b,37cに配置されるものであり、前記半田付け部26a1,26b1,26c1が前記取付穴37a,37b,37cから若干突出した状態に配置される。
【0058】
また、端子部材66はキャリッジ1のコネクタ開口部36と回路基板30の突出穴61とにそれぞれ挿通され、端子66aが前記突出穴61から若干突出した状態に配置される。
【0059】
そして、前記対物レンズ21のタンジェンシャル方向とラジアル方向との双方の微調整がなされ、前記調整後に半田付け部26a1,26b1,26c1と取付穴37a,37b,37cとの間に形成されている隙間に半田が渡されて、ACTベース20の半田付け部26a1,26b1,26c1と回路基板30の導体パターンとが、図2のA,B,Cで示すように半田付けされる。またこの場合前記半田付け部26a1,26b1,26c1は、図2の一点鎖線で示すように、回路基板30と、前記突起5a,5b,5cとで半田付けされていてもよい。
【0060】
また半田付け時には、前記半田溜り部26a2,26b2,26c2に半田が入り込むことにより、半田が接触する面積が大きくなり、半田付け強度を向上させることができる。
【0061】
また、前記ACTベース20のタンジェンシャル方向とラジアル方向との微調整は、所定の治具を用いて行なわれるが、この調整手段として支持部材24aの上側に形成された治具挿入穴24b,24cに所定形状のピン(図示せず)がそれぞれ挿入され、支持部材24aの下側の開口部35,65に対して図示しないピンが挿入され、ピンの先端が前記水平部26dの下面に当接するまで挿入される。このようにして、前記上側のピンと下側のピンとで前記ACTベース20が挟持され、この状態で対物レンズ21のタンジェンシャル方向とラジアル方向とがそれぞれ微調整される。
【0062】
また、端子部材66の端子66aは、前記FPC31と一体に形成された導体パターンを有するFPC31dと半田付けなどにより接続される。
【0063】
さらに、キャリッジ1にはCD用の光検出素子40が設けられる。前記光検出素子40は、腕部44a,44bが前記ガイド溝33a,33bに挿入され、且つ半田付け部45a1,45b1が取付穴62a,62bから若干突出する状態となるようにして配置される。そして素子42の発光点(受光点)が微調整され、前記調整後に半田付け部45a1,45b1と回路基板30の図示しない導電パターンとが半田付けされる。この場合も、上記と同様に、半田付け部45a1,45b1と取付穴62a,62bとの間に隙間が形成されており、素子42の位置が微調整された後に前記隙間に半田が設けられて、半田付け部45a1,45b1と回路基板30の導体パターンとが半田付けされる。なお、半田付け部45a1,45b1は、ねじ48a,48bと回路基板30とともに半田付けされてもよい。
【0064】
なお、本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば、上記のようにACTベース側に形成された半田付け部を前記回路基板に半田付けするのではなく、前記半田付け部を直接キャリッジの裏面に半田付けしてもよい。
【0065】
また、回路基板はガラスエポキシ基板のような樹脂板に直接に導体パターンが形成されたものでもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明した本発明は、光学部材が配設される側とは反対側のキャリッジの裏側で半田付けされるため、半田付けされる際に半田に含まれるフラックスやヤニの飛散物または半田自体の飛散物が対物レンズやその他の光学部材へ付着することが防止される。さらに、対物レンズを可動状態に支持しているワイヤが半田付け時の熱や接触による外力などによって損傷することが防止される。
【0067】
また、光学部材など構造上の制約で従来より制限されていたベースの固定位置の設定の自由度を増すことができる。
【0068】
また、ベースとキャリッジとの微調整と、ベースとキャリッジとの半田付けによる固定と、動作チェックと、を検査用光ディスクを脱着することなく行なうことができ、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ピックアップを上側から見たときの斜視図、
【図2】本発明の光ピックアップを底側から見たときの斜視図、
【図3】図1の3−3線で切断したときの断面図、
【図4】図3の一部拡大断面図、
【図5】キャリッジを示す斜視図、
【図6】ACTベースを上側から見たときの斜視図、
【図7】ACTベースを下側から見たときの斜視図、
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 底板
2a,2b,2c 側板
5a,5b,5c 突起
6a,6b,6c 貫通孔
10 光ピックアップ
12a,12b,34 ねじ穴
13a,13b 開口部
20 ACTベース
21 対物レンズ
22 レンズホルダ
23 補正駆動手段
24 固定部
24a 支持部材
25 ワイヤ
26a,26b,26c 折曲部
26a1,26b1,26c1 半田付け部
26a2,26b2,26c2 半田溜り部
30 回路基板
31 FPC(フレキシブルプリント基板)
32 樹脂補強板
37a,37b,37c 取付穴
39a,39b,39c 突出孔
40 CD用の光検出素子
48a,48b,60 ねじ
50 DVD用の光検出素子

Claims (6)

  1. 記録媒体に対向する対物レンズを微動させる補正駆動手段および/または前記対物レンズに光を導く光学部材が搭載された金属製のベースと、前記ベースを支持して前記記録媒体の記録面に沿って移動させられるキャリッジとを有し、
    前記キャリッジの前記記録媒体との対向側を表側、逆側を裏側としたときに、
    前記キャリッジには表側から裏側へ貫通する挿通部が形成され、前記ベースには半田付け部が設けられ、
    前記ベースが前記キャリッジの表側に設置された状態で、前記ベースの半田付け部が前記キャリッジの挿通部に挿通され、前記キャリッジの裏側で前記半田付け部と前記キャリッジとが半田付けされて固定されていることを特徴とする光ピックアップ。
  2. 前記キャリッジの前記表側に、前記対物レンズへ光を導く光学部材が固定されている請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 前記キャリッジは、底板とこの底板から前記記録媒体の方向へ延びる側板とを有する凹形状であり、前記挿通部は前記底板に形成されており、前記半田付け部と前記キャリッジとが、前記底板の裏面側で半田付けされている請求項1または2記載の光ピックアップ。
  4. 前記挿通部と前記半田付け部との間には、前記ベースの取付位置を調整可能な隙間が設けられ、この隙間に半田が渡されて前記半田付け部と前記キャリッジとが固定されている請求項1ないし3のいずれかに記載の光ピックアップ。
  5. 前記キャリッジの裏面には回路基板が固定され、前記回路基板に形成された導体パターンに前記ベースの半田付け部が半田付けされている請求項1ないし4のいずれかに記載の光ピックアップ。
  6. 前記キャリッジの裏面では、少なくとも前記挿通部の縁部が半田付け可能な材料で形成されており、前記ベースの半田付け部が前記キャリッジに直接に半田付けされている請求項1ないし4のいずれかに記載の光ピックアップ。
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