JP5415776B2 - 情報処理装置、情報処理システム、それらの制御方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、それらの制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置における記録材の搬送を評価する情報処理装置、情報処理システム、それらの制御方法及びプログラムに関するものである。
近年の画像形成装置の高機能化、POD(プリントオンデマンド)分野への対応に伴い、評価する紙の枚数や評価項目が増え、評価を効率的にもれなく行うことが必要になってきている。また開発期間の短縮化の流れをうけ、出荷前の評価段階で問題が発生したときに、迅速に原因と不具合箇所を特定し、対策することが必要とされてきている。
現在、効率的に問題箇所の特定を行うためにセンサなどの部品の動作実績を利用する手法が提案されている。特許文献1及び特許文献2では、センサや制御パラメータなどの画像形成の状態と関連がある複数の実績値の時間変化を正常動作時の値と比較する装置が提案されている。これらの比較結果に基づき、異常状態の発生時期を予測し、故障危険部位の早期発見に役立てられている。また、特許文献3では、基板で不良が発生した時間、不良の程度を統計的に処理し、表示装置にその基板のどの部品で問題が起きているか基板上の位置と処理した結果をヒストグラムや確率という形で表示し、不良判定を行う装置が提案されている。
特開2005−017874号公報 特開2007−323455号公報 特開2005−042968号公報
しかしながら、従来技術においては以下に記載する問題がある。例えば、特許文献1及び特許文献2では、異常診断の方法としてセンサや制御パラメータ等の実績値に基づいて故障箇所の特定や、危険度の算出を行っている。しかし、これらの手法は正常動作しているものに対して、期待値からのズレが生じた故障箇所を特定することが目的である。つまり、評価対象の機器において問題が起きにくい動作や構成を検証することはできない。
また、特許文献3に記載の装置は、基板全体の不良部位を、統計的データを用いて把握し、基板の構成図上の位置と合わせて確認することができる。同様に画像形成装置の紙搬送を対象とした場合、各センサのばらつき量を統計処理し、紙詰まりの発生確率が設計指針からみて問題ない確率かというような検証を行うことができる。しかし、紙搬送の場合、どの条件で搬送したときに危ないのか、どのルートが危ないのか、といった検証を行う必要があるが、推定した紙詰まりの確率が問題ないかという検討はできても、現在の問題が発生している原因箇所を見つけることはできない。特に、画像形成装置の紙詰まりの問題では、上流で紙がばらついて搬送されてしまうと、下流のセンサ通過時にも上流で発生したばらつきが伝わっていくことがあるため、1つ1つのセンサ結果だけを見ていては不具合個所を特定することは難しい。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、画像形成装置の記録材搬送において発生するエラーの危険箇所や原因箇所を容易に特定する情報処理装置、情報処理システム及びそれらの制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、画像形成装置における記録材の搬送を検証する情報処理装置として実現できる。情報処理装置は、前記画像形成装置における記録材の搬送条件を設定する設定手段と、設定された搬送条件に従って前記画像形成装置で記録材の搬送を実行させた際の、複数の所定位置までの記録材の到達時間を示す実績値を該画像形成装置から収集する収集手段と、収集した複数の前記実績値を用いて、各所定位置ごとに前記到達時間のばらつき幅を算出するばらつき幅算出手段と、算出された前記ばらつき幅と、記録材の搬送エラーが発生しない前記到達時間の許容量とを用いて、該搬送エラーの発生確率を算出する発生確率算出手段と、算出された前記発生確率が臨界値を超える前記所定位置を、搬送エラーの発生箇所として特定するとともに、算出された前記ばらつき幅を用いて記録材の搬送路における前記搬送エラーの原因箇所を特定する特定手段とを備え、前記所定位置とは、記録材を検知するためのセンサが設けられた位置であり、前記特定手段は、前記発生箇所のセンサに記録材が到達するまでに通過した全てのセンサのうち、隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差を算出する差分算出手段と、前記発生箇所のセンサにおける前記ばらつき幅と、前記隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差とを用いて、前記搬送エラーの発生に影響を与えた影響度をセンサ間ごとに算出する影響度算出手段とを備え、算出された影響度のうち最も高い影響度を有するセンサ間を、前記搬送エラーの原因箇所として特定することを特徴とする。
本発明は、例えば、画像形成装置の記録材搬送において発生するエラーの危険箇所や原因箇所を容易に特定する情報処理装置、情報処理システム及びそれらの制御方法を提供できる。
第1の実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るPC1200の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係るプリンタ1202の構成例を示す図である。 第1の実施形態に係る観測ログデータのフォーマットの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る搬送条件の設定画面を示す図である。 第1の実施形態に係る搬送条件のリスト画面を示す図である。 プリンタ1202における紙搬送機構の一部を示す図である。 プリンタ1202におけるセンサ301〜303の各タイミングチャートを示す図である。 第1の実施形態に係る紙搬送評価の処理手順を示すフローチャートである。 測定開始時間からセンサが反応するまでの確率分布を示す図である。 第1の実施形態に係る紙詰まりの原因区間を特定する処理手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る紙詰まりの影響度リストの一例を示す図である。 第1の実施形態に係る品質評価リストの表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る臨界値設定UIの表示例を示す図である。 第1の実施形態に係るセンサ反応時間のヒストグラムの表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る品質評価リスト上での原因区間の表示例を示す図である。 第1の実施形態に係る原因区間の機構表示例を示す図である。 レジストレーションを説明するための図である。 表面(片面)へ画像形成を連続して行う場合のレジストローラ602の挙動を示すタイミングチャートである。 レジストレーションにおける紙詰まりの発生例を示す図である。 第1の実施形態に係るレジストレーション部の品質評価リストの表示例を示す図である。 図21の品質評価リストに対応する機構表示例を示す図である。 第2の実施形態に係るる紙搬送評価の処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る経年予測年数を表示した品質評価リストの表示例を示す図である。 第2の実施形態に係る実測値の分布とソフトマージンを示す図である。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念及び下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
<第1の実施形態>
<システムの構成>
以下では、図1乃至図22を参照して、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るシステム構成の一例を示す図である。以下では、画像形成装置における紙等の記録材の搬送を検証する情報処理システムについて説明する。
本実施形態のシステムは、パーソナルコンピュータ1200(以下、PCと称する。)と、評価対象であるプリンタ1202とを含んで構成される。情報処理装置の一例であるPC1200は、画像形成装置の一例であるプリンタ1202よりネットワーク1201を通じて観測ログデータ(実績値)を収集し、当該観測ログデータを評価し、評価結果を表示部に表示する。具体的には、PC1200は、所定の搬送条件で実行された際の観測ログデータを収集し、収集した複数の観測ログデータを用いて紙詰まり等の搬送エラーの発生を検証し、検証結果を表示部に表示する。
<情報処理装置の構成>
次に、図2を参照して、情報処理装置の一例であるPC1200について説明する。図2は、第1の実施形態に係るPC1200の構成例を示す図である。
PC1200は、CPU201、ROM202、RAM203、入力装置としてのキーボード(KB)209、キーボードコントローラ(KBC)205、表示部としてのCRTディスプレイ(CRT)210、CRTコントローラ(CRTC)206、ハードディスク(HD)211、フレキシブルディスク(FD)212、ディスクコントローラ(DKC)207、及びネットワークインタフェースコントローラ(NIC)208を備える。各コンポーネントは、システムバス204を介して、相互に通信可能に接続されている。また、ネットワーク1201を介して観測対象機器であるプリンタ1202が接続されている。
CPU201は、ROM202若しくはHD211に記憶されたソフトウェア、又はFD212より供給されるソフトウェアをRAM203にロードして実行することで、システムバス204に接続された各コンポーネントを統括的に制御する。つまり、CPU201は、所定の処理シーケンスに従った処理プログラムを、ROM202、HD211、又はFD212から読み出して実行することで、本実施形態での動作を実現するための制御を行なう。なお、ハードディスク、フレキシブルディスク以外にも光学的記録装置などの他のデバイスが接続されてもよい。
RAM203は、CPU201の主メモリ又はワークエリア等として機能する。KBC205は、KB209やポインティングデバイス等からの指示入力を制御する。CRTC206は、CRT210の表示を制御する。DKC207は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラム、及び本実施形態における所定の処理プログラム等を記憶するHD211及びFD212とのアクセスを制御する。
本実施形態では表示装置としてCRT210を適用しているが、液晶表示装置、プラズマディスプレイ、FEDディスプレイ、ELディスプレイ、などの多くの表示装置が使用できる。もちろん、表示装置の表示形式や駆動条件に合わせて最適な表示が行えるように表示情報はコントローラを介して表示装置に入力される。また、入力装置としてはキーボード209を一例としているが、一般的な入力デバイス、例えば、マウス、デジタイザ、入力ペンなどを用いることができ、それらを必要に応じて組み合わせて使用することもできる。もちろん、入力デバイスが変更された場合はそれに対応するコントローラが用いられてよい。
NIC208は、ネットワーク1201上の装置やシステムと双方向にデータをやりとりする。プリンタ1202より測定された観測ログデータはネットワーク1201及びNIC208を介してPC1200に取り込まれ、RAM203又はHD211に保存される。保存された観測ログデータは、プリンタ1202の記録材の搬送を評価するために用いられる。
<画像形成装置の構成>
次に、図3を参照して、画像形成装置の一例であるプリンタ1202について説明する。図3は、第1の実施形態に係るプリンタ1202の構成例を示す図である。なお、以下では、本発明を実現する上で主要な構成要素について説明する。したがって、本発明のプリンタ1202は、他の構成要素を含んで構成されてもよい。
観測対象装置であるプリンタ1202は、制御モジュール1100、制御対象のモータ1107、及びセンサ1106を備える。また、制御モジュール1100は、CPU1103、内部メモリ1101、LANI/F1102、及びI/O1104、1105を備える。
CPU1103は、本実施形態に係る紙搬送制御を行うプログラムを実行するための処理モジュールである。制御プログラムは、内部メモリ1101に記憶されている。制御プログラムは、システム的な動作を制御する基本プログラムと、制御モジュール1100に接続されたモータ等の制御対象の動作を制御する動作プログラムとに分けられる。基本プログラムでは、内部メモリ1101に記憶された情報の読み書き処理、LANI/F1102を介した外部装置との通信処理、制御対象との通信処理等が行われる。動作プログラムでは、制御対象を動かすシーケンス制御が行われる。内部メモリ1101には、CPU1103によって実行される制御プログラムや関連する制御情報が記憶されている。LANI/F1102は、LAN(ローカルエリアネットワーク)を介して外部装置と通信を行うための通信ユニットである。したがって、後述する観測ログデータは、LANI/F1102を介してPC1200に通知される。CPU1103は、基本プログラムに従い、制御対象のモータ1107、センサ1106をI/O1104、1105を介して操作したり、観測したりすることができる。また、モータ1107は、記録材である紙等を搬送するためのローラに接続されたモータを示す。センサ1106は、搬送路上を搬送されてくる紙の先端を検知するセンサを示す。ここでは、それぞれ1つずつのモータ1107及びセンサ1106を示しているが、実際には紙が搬送される搬送路上に複数設けられている。
<観測ログデータ>
次に、図4を参照して、観測対象のプリンタ1202からPC1200に送信される観測ログデータ(実績値)について説明する。図4は、第1の実施形態に係る観測ログデータのフォーマットの一例を示す図である。
本実施形態の観測ログデータは、1つの状態変化ごとにプリンタ1202から出力される。また、当該観測ログデータは、観測対象にある全てのセンサ、モータ等の装置に対して状態が変動した際に出力される。図4に示す1001は種別を示し、SNSはセンサを示しMTRはモータを示す。1002は時間を示す。1003はモジュール名を示す。1004は変化した状態を示す。1005は出力番号を示す。例えば、出力番号171では、センサ1106のある時間での状態変動を示しており、モジュール名PS1が1002に示す時間にON状態に変わったことを示している。また、状態1004には、種別1001が「SNS」の場合は「ON」又は「OFF」が設定され、種別1001が「MTR」の場合は「START」又は「END」が設定される。
<搬送条件の設定方法>
次に、図5及び図6を参照して、紙等の記録材を搬送する際の搬送条件の設定方法について説明する。図5は、第1の実施形態に係る搬送条件の設定画面を示す図である。設定画面は、PC1200のCRT210に表示される。操作者は、PC1200のKB209等の入力デバイスを用いて設定画面を介して搬送条件を入力することができる。
テキストボックス450には、機構ファイルのファイルパスが設定される。チェックボックス451には、品質評価を行う各種条件が設定される。搬送条件には、例えば、図5に示すように、給紙、排紙、紙サイズ、紙種、色、経路等が含まれる。給紙条件には、紙を供給するカセット等の給紙位置が選択されて設定される。排紙条件には、排紙位置が選択されて設定される。紙サイズ条件には、紙のサイズが選択されて設定される。紙種条件には、紙の種別が選択されて設定される。色条件には、白黒、カラーの搬送する紙に印刷される色種別が選択されて設定される。経路条件には、紙が搬送される搬送路を決定するために、片面、反転及び両面印刷時の何れかの搬送経路が選択される。
操作者によってPC1200の入力デバイスを通じて搬送条件が選択され、「OK」ボタンが押されると、項目の組み合わせがすべて含まれた条件がリスト化されてCRT210に表示される。図6は、第1の実施形態に係る搬送条件のリスト画面を示す図である。リスト画面は、PC1200のCRT210に表示される。
図6に示すように、リスト画面には、1行に対して1パターンの条件が割り当てられている。また、各パターンには、設定画面で設定された観測ログのための搬送条件504、紙詰まりの許容量の設定及び結果表示を行うためのアイコン501、502、503が表示される。501のファイル読み込みアイコンを押下すると、LANでつながった観測対象から観測ログデータを読み込む。503のファイル読み込みアイコンを押下すると、紙詰まりの許容量が設定されたファイルを読み込む。紙詰まりの許容量については図7を用いて後述する。502のアイコンを押下すると、各パターンに対する紙搬送の評価が行われ、評価結果が表示される。なお、501に×が表示されている場合は、観測ログデータが実機から読み込まれておらず評価を実行できないため、502の結果表示アイコンが表示されない。
<基準値と許容量>
次に、図7及び図8を参照して、紙詰まりの基準値と許容量について説明する。図7は、プリンタ1202における紙搬送機構の一部を示す図である。300は、紙305が搬送される紙パスを示す。301〜303は、紙パス上を搬送される紙305を検知するセンサを示す304は、紙305を搬送するためのローラを示す。
紙搬送が開始されると、紙パス300上をローラ304によって紙305が矢印方向に搬送される。例えば、紙305がセンサ302からセンサ301の方向にローラ304によって搬送される場合、紙305の先端がセンサに到達したときセンサがON状態になる。
図8は、プリンタ1202におけるセンサ301〜303の各タイミングチャートを示す図である。図8では、各立ち上がりが各センサにおいて紙の先端を検知したタイミングを示す。また、各立ち下がりが各センサにおいて紙の後端が通過したタイミングを示す。このような各センサのタイミングチャートから紙搬送を評価することができる。
例えば、測定開始時間350をセンサ303がON状態に変化した時間とすると、その後センサ301がON状態に変化するまでの時間351を測定することで、紙が問題なく送られているか判定を行うことができる。本実施形態では測定開始のポイントをセンサの立ち上がりのタイミングとしているが、給紙のタイミング、モータの駆動開始のタイミングを用いてもよい。各搬送条件において測定開始時間350からセンサ301の反応に要する時間(到達時間)351は、設計仕様又はシミュレーションにより予め決められている。このように、本実施形態に係るPC1200は、複数の所定位置(例えば、各センサ)までの紙の到達時間を用いて、紙詰まり等の搬送エラーの発生を検証する。
時間351を基準値としたとき、基準値に対して早着の許容量352を早着ソフトマージン、基準値に対して遅延の許容量353を遅延ソフトマージンとして品質評価に用いる。基準値及びソフトマージンは排紙・給紙位置、紙サイズ、紙種、色、経路などの条件によって異なるため条件に合ったソフトマージンを設計仕様又はシミュレーションから算出し、予め設定を行う。上述したように、これらのソフトマージンは、図5のアイコン503を押下することにより読み込むことができる。
<全体フロー>
次に、図9を参照して、紙搬送を評価するための全体フローについて説明する。図9は、第1の実施形態に係る紙搬送評価の処理手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、PC1200のCPU201によって統括的に制御される。また、以下で説明する処理は、図6のリスト画面の結果表示アイコン502を押下することにより実行される。
まず、ステップS110において、CPU201は、HD211に保存された搬送条件をRAM203にロードする。続いて、ステップS111において、CPU201は、観測ログデータをRAM203にロードする。
次に、ステップS112において、CPU201は、ばらつき幅算出手段として機能し、1つのセンサに対して統計的判断によって想定されるセンサ反応のばらつき幅である標準偏差を求める。ここでは統計的判断の一例として標準偏差を用いる例について説明するが四分位点、最大・最小値を用いてもよい。さらに、ステップS113において、CPU201は、HD211に保存された搬送条件に対応した紙詰まり許容量をRAM203にロードする。
次に、ステップS114において、CPU201は、発生確率算出手段として機能し、ばらつき幅である標準偏差と紙詰まり許容量を用いて、紙詰まりの発生確率を求める。当該発生確率を算出すると、ステップS115において、CPU201は、各センサに対して紙詰まりの発生確率が予め定められた発生確率の臨界値を超えているか否かを判定する。ここで、臨界値を超えていない場合、CPU201は処理を終了する。
一方、臨界値を超えている場合、CPU201は、ステップS116に進み、紙詰まりの危険がある発生箇所として特定できるため、当該紙詰まりの原因区間を特定する。さらに、ステップS117において、CPU201は、表示制御手段として機能し、ステップS116の特定結果に基づき原因区間をCRT210に表示する。
<標準偏差・累積確率の計算>
次に、図10を参照して、図9のステップS112の標準偏差及びS114の確率を算出する詳細について説明する。図10は、測定開始時間からセンサが反応するまでの確率分布を示す図である。図10では、横軸に時間を示し、縦軸に頻度を示す。402はセンサ反応時間の確率密度分布を示す。また、403は、図8を用いて説明した基準値を示し、400は早着ソフトマージンを示し、401は遅延ソフトマージンを示す。
確率密度分布402は実測値の平均値XAveと標準偏差σとから求まる。
平均値XAve=Σ(実測値)/(測定回数)
標準偏差σ=Σ{(実測値)−XAve}/(測定回数)
上記式により、平均値XAve及び標準偏差σが求まる。
また、確率密度分布402と早着ソフトマージン400とから早着で紙詰まりが発生する確率(以下では、早着JAM率と称する。)404を求めることができる。同様に、確率密度分布402と遅延ソフトマージン401とから遅延で紙詰まりが発生する確率(以下、遅延JAM率と称する。)405を求めることができる。遅延余裕度と遅延JAM率は以下の式より算出される。
(遅延余裕度)={(遅延ソフトマージン)−XAve}/σ
(遅延JAM率)=1−(遅延余裕度の累積確率)
早着余裕度、早着JAM率については以下の式より算出される。
(早着余裕度)={(早着ソフトマージン)−XAve}/σ
(早着JAM率)=1−(早着余裕度の累積確率)
以上2つのJAM率を足し合わせることで1つのセンサに対する推定JAM率を算出できる。このように、推定JAM率を算出することで現在のソフトマージンにどの程度余裕があるかを数値的に確認できる。
<紙詰まり原因区間の特定>
次に、図11を参照して、S116の紙詰まりが発生した原因区間を特定する方法について説明する。図11は、第1の実施形態に係る紙詰まりの原因区間を特定する処理手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、PC1200のCPU201によって統括的に制御される。以下の処理では、給紙時間を図8の測定開始時間350としたときの経路内の各センサのばらつき幅(標準偏差)を用い、対象センサに対して隣接する2つのセンサ間でばらつきの差(標準偏差)を計算している。ここで、対象センサとは、図9のステップS115において、紙詰まりの可能性有りと判定されたセンサ、つまり、紙詰まりの発生箇所であるセンサを示す。
まず、ステップS200において、CPU201は、対象センサに紙が到達するまでに通過してきたセンサの標準偏差のリストを作成する。続いて、ステップS201において、CPU201は、対象センサまでのセンサ数から1を減算した値をnに設定する。ここで、nは対象センサの1つ前のセンサを示し、n−1は対象センサの2つ前のセンサを示す。続いて、ステップS202において、CPU201は、差分算出手段として機能し、対象センサの1つ前のセンサ(センサn)とさらに1つ前のセンサ(センサn−1)の標準偏差の差(センサGap)を算出する。
次に、ステップS203において、CPU201は、センサGapが0以上であるか否かを判定する。ここでセンサGapが0以上である場合はステップS204に進み、0より小さい場合はステップS206に進む。ステップS204において、CPU201は、nの値が1以下か否かを判定する。この判定は、対象センサから給紙位置までのセンサのうち、全てのセンサ間における標準偏差のリストを作成しているか否かを判定している。給紙位置まで到達していない場合(n>1)は、ステップS205に進み、CPU201は、センサnとそのときのセンサGapを候補リストに加える。さらに、CPU201は、センサの位置を1つ前にすすめるため、nを1減算(n−−)し、ステップS202に処理を戻す。その後、給紙位置に到達するまで、又は、センサGapがマイナスになるまでステップS202乃至S205の処理を繰り返す。給紙位置まで到達した場合(n<=1)は、ステップS206に進む。
センサが給紙位置に到達するか、センサGapがマイナスになると、ステップS206において、CPU201は、ばらつきに影響ある部分が抽出されたと判断し、候補リストに登録したセンサをセンサGapが大きい順に並べ替える。続いて、ステップS207において、CPU201は、影響度算出手段として機能し、
影響度=(各区間のセンサGap/対象センサの標準偏差)×100
により、センサGapから影響度を各センサ間ごとに算出する。当該影響度は、対象センサにおける紙詰まりの発生に影響を与えた度合いを示す。
その後、ステップS208において、CPU201は、算出した影響度をCRT210にリスト表示する。さらに、ステップS209において、CPU201は、影響度リストの中から影響度の最も高いものを紙詰まりの主原因区間として特定する。
<影響度リスト>
次に、図12を参照して、ステップS208の影響度リストの表示について説明する。図12は、第1の実施形態に係る紙詰まりの影響度リストの一例を示す図である。ここでは、例えば、給紙位置から順にA、B、C、D、Eセンサと配置されている場合に、Eセンサにおいて図9のステップS115でEセンサにおいて紙詰まりが発生したと判定されたことを想定している。
影響度リストには、紙搬送経路でEセンサより以前にあるA〜Dセンサのばらつきについて評価を行い、影響度が高い順にEセンサへの影響度580と対象の区間581とが含まれる。また、図12の582は、影響度の高い順を番号で示している。例えば、図12において、リストの最上位にあるBセンサ−Cセンサの区間が紙詰まりに関して影響度が高いことから紙詰まり原因区間であると、ステップS209において特定される。
<原因箇所の表示例>
次に、ステップS118において行われる原因箇所の表示について詳細に説明する。原因箇所の表示では、グラフ・表の表示を行う品質評価リストとパス図の表示を行う機構表示UIとにおいて、それぞれ紙詰まりが発生する危険箇所及び紙詰まり主原因区間が表示される。
(品質評価リスト)
まず、図13を参照して、品質評価リストの表示例について説明する。図13は、第1の実施形態に係る品質評価リストの表示例を示す図である。なお、図13では、図12で説明したEセンサにおける影響度リストの結果に対応する品質評価リストを示す。
図13の1301は、時間対センサの確率分布のグラフを示す。また、1302は、センサ名554、推定JAM率555のリスト表示を示す。但し、当該リストを作成する際の確率分布は隣接するセンサ−センサ間での分布を用いており、ばらつき幅を算出する際の図8における測定開始時間350は直前のセンサの反応を用いている。
ここで、グラフ1301は基準値552を0としたとき、確率分布551を長方形のブロックとして表している。確率分布551は網掛けで示した部分ほど密度が高くなる。また、550は、ソフトマージンを示す。確率分布551における最大時間558、最小時間559は、推定JAM率の臨界値より求まる。また、グラフ1301のソフトマージン550を確率分布551のブロックが超えているため、つまり、JAM率が臨界値を超えているためリスト部分を553のようにハイライト表示してもよい。これにより、操作者は、目標とするJAM率が早着ソフトマージン量を超えていることを容易に確認することができる。
また、図13に示す臨界値ボタン557を押下することで、図14に示す臨界値定義UIが表示され、臨界値を設定することができる。図14は、第1の実施形態に係る臨界値設定UIの表示例を示す図である。臨界値定義UIでは、遅延JAM率の臨界値をテキストボックス570に設定し、早着JAM率の臨界値をテキストボックス571に設定し、「OK」ボタンを押すことで品質評価リストに反映される。なお、初期状態では臨界値が設定されていないため、任意の初期値が設定されていてもよい。
また、図13の確率分布551のブロックを押下することで、図15に示すセンサ反応時間のヒストグラムが表示される。図15は、第1の実施形態に係るセンサ反応時間のヒストグラムの表示例を示す図である。図15に示すヒストグラムには、1つのセンサに対する早着ソフトマージン530、遅延ソフトマージン531、基準値532、及び、実際の通過時間の分布533が表示される。なお、横軸は時間差を示し、縦軸は頻度(回)を示す。このように、操作者は、グラフ1301のブロックを選択することで、詳細な分布を確認することができる。
(品質評価リスト上での原因区間の表示)
次に、図16を参照して、図13に示す品質評価リスト上での紙詰まりの原因区間の表示例について説明する。図16は、第1の実施形態に係る品質評価リスト上での原因区間の表示例を示す図である。図16に示すように、図13の品質評価リスト上で主原因となる区間を、紙詰まりが発生する危険箇所561に対して対象の原因区間560にハイライト枠を表示する。これにより、主原因区間のソフトウェアマージンが実際のばらつきに対して適切なのか、どの程度のばらつきが発生箇所(Eセンサ)に影響してくるのかを視覚的に確認できる。
(原因区間の機構表示)
次に、図17を参照して、紙詰まりの原因区間の機構表示について説明する。図17は、第1の実施形態に係る原因区間の機構表示例を示す図である。図17に示すように、Eセンサ590の紙詰まり危険箇所に対して紙詰まり原因区間として特定された区間として位置591がハイライト表示される。これにより、操作者は、紙パスの形状、ローラ、クラッチ等原因の区間がどのような機構で構成されているかを確認できる。
<紙詰まり発生の具体例>
上述したような主原因区間の特定は、紙詰まりが所定のセンサで発生したとしても、原因は違う上流個所に存在し、不具合が発生したセンサ結果のみからでは原因解明できないといったケースに有効である。以下では、上流で発生した問題が下流に影響を及ぼす具体的なケースについて説明する。
プリンタ1202の紙搬送では、転写装置へ紙を供給する際に、紙に対する画像形成方向がずれた斜行が発生している場合にパス搬送方向の補正が行われる。図18は、レジストレーションを説明するための図である。図18に示すように、レジストセンサ601により紙603の通過を検知すると、プリンタ1202は、紙603の搬送を中断する。したがって、紙603は停止しているレジストローラ602に突き当たって搬送が停止されている状態となる。ここで、プリンタ1202は、紙603の進行方向端部が搬送経路に対して垂直になるように位置を固定することにより、斜行を補正する。以下では、この処理をレジストレーションと称する。
連続して給紙を行う場合は、先行する紙のレジストレーションが終了すると、一時停止したレジストローラ602を再起動させる。その後、先行する紙長を考慮して完全に転写装置に紙が到達してから、後続の紙がレジストローラ602に到達する前までにクラッチからの駆動伝達を停止してレジストローラ602を一時停止する必要がある。したがって、レジストローラ602の挙動に着目すると、紙に連続して画像形成を行うためには、以下の1〜3の処理を連続して繰り返す必要がある。
1.紙の先端が停止しているレジストローラ602に到達すると、レジストレーションを行う。
2.レジストレーション後、レジストローラ602を起動、回転させ、紙を転写装置に供給する。
3.供給が完了したところでレジストローラ602を停止する。
図19は、表面(片面)へ画像形成を連続して行う場合のレジストローラ602の挙動を示すタイミングチャートである。図19に示すように、レジストローラ602の挙動は、紙を搬送するための駆動時間TL及びレジストレーションを行うために必要な間隔時間TIとの繰り返しとなる。
図20は、レジストレーションにおける紙詰まりの発生例を示す図である。先行する紙と次の紙との間隔が短い場合、レジストレーションのための一時停止が行われる前に次の紙が到達してしまい、図20に示すように、紙605がレジストローラ602にかかった状態でローラが停止するためレジストレーションが十分に行えない。
このような場合に、本実施形態では、レジスト後センサ604で早着による紙詰まりと判定される。これはレジストローラ602に到達するまでの経路における、ばらつきによって紙間が短くなった場合に発生する。図21は、第1の実施形態に係るレジストレーション部の品質評価リストの表示例を示す図である。図21に示す品質評価リストでは、レジストセンサ601のばらつきはソフトマージンを満たしておりJAM率も問題はないが、レジスト後センサ604のばらつきは早着ソフトマージンを越えており紙詰まりの危険性がある。通過してきた経路のばらつきの比較からBセンサ−Cセンサの区間703が原因区間として特定される。
図22は、図21の品質評価リストに対応する機構表示例を示す図である。図22に示すように、紙詰まりの発生危険箇所のレジスト後センサ751に対してレジストローラ752で起こる紙詰まりの問題がCセンサ−Bセンサ間のパス位置754で起きていることが確認できる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置は、画像形成装置の記録材の搬送を検証するために、所定の搬送条件での実績値を画像形成装置から収集し、収集した実績値から各所定位置までの記録材の到達時間のばらつき幅を求める。さらに、本情報処理装置は、ばらつき幅に基づき、搬送エラーの発生確率を算出し発生箇所を特定するとともに、統計データ等を利用して搬送エラーの原因区間を特定する。具体的には、情報処理装置は、画像形成装置における各センサにおける記録材の到達時間のばらつきと、当該到達時間の基準値(理想時間)とを用いて、上記発生箇所及び原因箇所を特定する。このように、本情報処理装置は、搬送エラーの発生箇所を特定するだけでなく、発生箇所から給紙位置までの搬送経路を遡って各センサにおける到達時間を検証することにより、搬送エラーの原因箇所を特定することができる。
また、本情報処理装置は、特定された紙詰まりの発生箇所及び原因箇所を、画像形成装置における紙の搬送経路やローラ、クラッチ、センサ等の機構を示す図を用いて表示する。これにより、操作者に対して、画像形成装置の構成要素の中でどのような要素が搬送エラーに関連しているのかを視覚的に確認させることができる。
<第2の実施形態>
次に、図23乃至図25を参照して、第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同様の構成及び制御は、説明を容易にするため省略する。図23は、第2の実施形態に係るる紙搬送評価の処理手順を示すフローチャートである。以下で説明する処理は、PC1200のCPU201によって統括的に制御される。また、以下では、図9のフローチャートと同様の処理については、同一の番号を付し説明を省略する。したがって、ステップS114とステップS115との間に追加されたステップS301について説明する。
ステップS301において、CPU201は、区間の経年変化を算出する。算出された経年変化は、ステップS117で原因箇所を表示する際に品質評価リストに表示される。これにより、現在のJAM率と同時に経年変化による予測を評価することができる。
図24は、第2の実施形態に係る経年予測年数を表示した品質評価リストの表示例を示す図である。図24に示すように、各センサ名554ごとに推定JAM率555と経年予測値556とが表示される。
<経年変化予測部>
次に、図25を参照して、ステップS301の経年予測値の算出方法について説明する。図25は、第2の実施形態に係る実測値の分布とソフトマージンを示す図である。図25では、横軸に紙の枚数を示し、縦軸にセンサ到達時間(ms)を示す。搬送性能は紙の枚数にしたがって劣化していくため、この劣化の変化を回帰曲線を用いて算出する。本実施形態ではセンサの反応時間とセンサを通過した枚数(累積枚数)の分布に対して
(予測されるセンサON時間)=a×(枚数)+b
という1次関数に対して変数a、bの値を最小二乗法を用いることで同定していく。また、算出された関数に対しソフトマージン410と交差するときの枚数が限界枚数になる。したがって、本実施形態によれば、実際に限界になるまで測定を行うことなく、当該機構の経年変化による紙詰まりを起こす時期を予測することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置は、各センサを通過した紙の累積枚数が異なるときの複数の実績値から、隣接するセンサ間の経年変化による搬送エラーの発生を予測する。これにより、本情報処理装置は、少ない紙枚数で経年変化による紙詰まりの予測を行うことができ、例えば、メカ的要因による対策を行うべきか、許容量の変更等のシーケンス制御的要因による対策をとるべきかを決める指標として利用することができる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
1200:コンピュータ(PC)
1201:ネットワーク
1202:プリンタ
201:CPU
202:ROM
203:RAM
204:システムバス
205:キーボードコントローラ(KBC)
206:CRTコントローラ(CRTC)
207:ディスクコントローラ(DKC)
208:ネットワークインタフェース(NIC)
209:キーボード(KB)
210:CRTディスプレイ(CRT)
211:ハードディスク(HD)
212:フレキシブルディスク(FC)

Claims (10)

  1. 画像形成装置における記録材の搬送を検証する情報処理装置であって、
    前記画像形成装置における記録材の搬送条件を設定する設定手段と、
    設定された搬送条件に従って前記画像形成装置で記録材の搬送を実行させた際の、複数の所定位置までの記録材の到達時間を示す実績値を該画像形成装置から収集する収集手段と、
    収集した複数の前記実績値を用いて、各所定位置ごとに前記到達時間のばらつき幅を算出するばらつき幅算出手段と、
    算出された前記ばらつき幅と、記録材の搬送エラーが発生しない前記到達時間の許容量とを用いて、該搬送エラーの発生確率を算出する発生確率算出手段と、
    算出された前記発生確率が臨界値を超える前記所定位置を、搬送エラーの発生箇所として特定するとともに、算出された前記ばらつき幅を用いて記録材の搬送路における前記搬送エラーの原因箇所を特定する特定手段と
    を備え
    前記所定位置とは、記録材を検知するためのセンサが設けられた位置であり、
    前記特定手段は、
    前記発生箇所のセンサに記録材が到達するまでに通過した全てのセンサのうち、隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差を算出する差分算出手段と、
    前記発生箇所のセンサにおける前記ばらつき幅と、前記隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差とを用いて、前記搬送エラーの発生に影響を与えた影響度をセンサ間ごとに算出する影響度算出手段とを備え、
    算出された影響度のうち最も高い影響度を有するセンサ間を、前記搬送エラーの原因箇所として特定することを特徴とする情報処理装置。
  2. センサを通過した記録材の累積枚数が異なるときの複数の前記実績値から、前記隣接するセンサ間の経年変化による前記搬送エラーの発生を予測する予測手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記ばらつき幅、前記発生確率、前記発生箇所、前記原因箇所、前記影響度、及び前記経年変化による予測のうち少なくとも1つを表示部に表示する表示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記実績値は、所定のタイミングから各センサで記録材を検知したタイミングまでの時間を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記搬送条件には、給紙位置、排紙位置、記録材のサイズ、記録材の種別、画像形成の色種別、及び記録材の搬送経路のうち少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 画像形成装置と、該画像形成装置における記録材の搬送を検証する情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
    前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置における記録材の搬送条件を設定する設定手段と、
    設定された搬送条件に従って前記画像形成装置で記録材の搬送を実行させた際の、複数の所定位置までの記録材の到達時間を示す実績値を該画像形成装置から収集する収集手段と、
    収集した複数の前記実績値を用いて、各所定位置ごとに前記到達時間のばらつき幅を算出するばらつき幅算出手段と、
    算出された前記ばらつき幅と、記録材の搬送エラーが発生しない前記到達時間の許容量とを用いて、該搬送エラーの発生確率を算出する発生確率算出手段と、
    算出された前記発生確率が臨界値を超える前記所定位置を、搬送エラーの発生箇所として特定するとともに、算出された前記ばらつき幅を用いて記録材の搬送路における前記搬送エラーの原因箇所を特定する特定手段と
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記情報処理装置から通知される搬送条件に従って記録材の搬送を実行する実行手段と、
    前記実績値を前記情報処理装置に出力する出力手段と
    を備え
    前記所定位置とは、記録材を検知するためのセンサが設けられた位置であり、
    前記特定手段は、
    前記発生箇所のセンサに記録材が到達するまでに通過した全てのセンサのうち、隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差を算出する差分算出手段と、
    前記発生箇所のセンサにおける前記ばらつき幅と、前記隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差とを用いて、前記搬送エラーの発生に影響を与えた影響度をセンサ間ごとに算出する影響度算出手段とを備え、
    算出された影響度のうち最も高い影響度を有するセンサ間を、前記搬送エラーの原因箇所として特定することを特徴とする情報処理システム。
  7. 画像形成装置における記録材の搬送を検証する情報処理装置の制御方法であって、
    設定手段が、前記画像形成装置における記録材の搬送条件を設定する設定ステップと、 収集手段が、設定された搬送条件に従って前記画像形成装置で記録材の搬送を実行させた際の、複数の所定位置までの記録材の到達時間を示す実績値を該画像形成装置から収集する収集ステップと、
    ばらつき幅算出手段が、収集した複数の前記実績値を用いて、各所定位置ごとに前記到達時間のばらつき幅を算出するばらつき幅算出ステップと、
    発生確率算出手段が、算出された前記ばらつき幅と、記録材の搬送エラーが発生しない前記到達時間の許容量とを用いて、該搬送エラーの発生確率を算出する発生確率算出ステップと、
    特定手段が、算出された前記発生確率が臨界値を超える前記所定位置を、搬送エラーの発生箇所として特定するとともに、算出された前記ばらつき幅を用いて記録材の搬送路における前記搬送エラーの原因箇所を特定する特定ステップと
    を実行し、
    前記所定位置とは、記録材を検知するためのセンサが設けられた位置であり、
    前記特定ステップは、
    差分算出手段が、前記発生箇所のセンサに記録材が到達するまでに通過した全てのセンサのうち、隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差を算出する差分算出ステップと、 影響度算出手段が、前記発生箇所のセンサにおける前記ばらつき幅と、前記隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差とを用いて、前記搬送エラーの発生に影響を与えた影響度をセンサ間ごとに算出する影響度算出ステップとを実行し、
    算出された影響度のうち最も高い影響度を有するセンサ間を、前記搬送エラーの原因箇所として特定することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  8. 画像形成装置と、該画像形成装置における記録材の搬送を検証する情報処理装置とを含む情報処理システムの制御方法であって、
    前記情報処理装置は、
    設定手段が、前記画像形成装置における記録材の搬送条件を設定する設定ステップと、 収集手段が、設定された搬送条件に従って前記画像形成装置で記録材の搬送を実行させた際の、複数の所定位置までの記録材の到達時間を示す実績値を該画像形成装置から収集する収集ステップと、
    ばらつき幅算出手段が、収集した複数の前記実績値を用いて、各所定位置ごとに前記到達時間のばらつき幅を算出するばらつき幅算出ステップと、
    発生確率算出手段が、算出された前記ばらつき幅と、記録材の搬送エラーが発生しない前記到達時間の許容量とを用いて、該搬送エラーの発生確率を算出する発生確率算出ステップと、
    特定手段が、算出された前記発生確率が臨界値を超える前記所定位置を、搬送エラーの発生箇所として特定するとともに、算出された前記ばらつき幅を用いて記録材の搬送路における前記搬送エラーの原因箇所を特定する特定ステップと
    を実行し、
    前記画像形成装置は、
    実行手段が、前記情報処理装置から通知される搬送条件に従って記録材の搬送を実行する実行ステップと、
    出力手段が、前記実績値を前記情報処理装置に出力する出力ステップと
    を実行し、
    前記所定位置とは、記録材を検知するためのセンサが設けられた位置であり、
    前記特定ステップは、
    差分算出手段が、前記発生箇所のセンサに記録材が到達するまでに通過した全てのセンサのうち、隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差を算出する差分算出ステップと、 影響度算出手段が、前記発生箇所のセンサにおける前記ばらつき幅と、前記隣接するセンサ間ごとの前記ばらつき幅の差とを用いて、前記搬送エラーの発生に影響を与えた影響度をセンサ間ごとに算出する影響度算出ステップとを実行し、
    算出された影響度のうち最も高い影響度を有するセンサ間を、前記搬送エラーの原因箇所として特定することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
  9. 請求項に記載の情報処理装置の制御方法における各ステップを、コンピュータにより実行させるためのプログラム。
  10. 請求項に記載の情報処理システムの制御方法における各ステップを、コンピュータにより実行させるためのプログラム。
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