JP5415601B1 - バランス修正用支承装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高い精度で、支持孔の一部を多角形状にした被回転体のアンバランスの計測が行えるバランス修正用支承装置を提供する。
【解決手段】本発明のバランス修正用支承装置は、多角形の断面形状に形成された部分26を端側に有する被回転体1の支持孔22が装着されるマンドレル11の外周面のうち、支持孔22の多角形の断面形状部分26aに臨む地点に、被回転体1の回転にしたがい多角形の断面形状部分26aとマンドレル11の外周面との間の空間内で変動する圧力を外部へ逃がす逃し孔38を設けた。同構成により、アンバランス(動的不釣合い)を計測する際、支持孔22の多角形の断面部分26aとマンドレル11の外周面との間の空間内で生ずる圧力変動は、逃し孔38を通じて、外部へ逃げる。このため、スクイーズを要因とした、支持孔22の多角形状の断面部分26aとマンドレル11の外周面間における圧力変動が抑えられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターボ圧縮機のロータなど高速で回転する被回転体のバランス修正を行うため、当該被回転体を、静圧気体軸受を装備した縦形のマンドレルを用いて回転自在に支承させるバランス修正用支承装置に関する。
高速で回転するターボ圧縮機のロータ(本願の被回転体に相当)では、製作時の部品公差がもたらすアンバランス(動的不釣合い)の解消のため、通常、バランス修正装置を用いて、アンバランスを計測してから、このアンバランスを修正することが行われる。
バランス修正装置では、アンバランスの計測が高精度に行えるよう、静圧気体軸受を装備したマンドレルを用いて、ロータを単体で回転自在に支承する支承装置(バランス修正用支承装置)が用いられる。多くは特許文献1の図5に開示されているように、マンドレルとしては、ロータの回転中心部にある円形の支持孔が嵌る円柱状のマンドレル部材を用い、このマンドレル部材の外周面に静圧気体ラジアル軸受(噴出孔をもつラジアル軸受面で構成)を設け、マンドレル部材の基端側に静圧気体スラスト軸受(噴出孔をスラスト軸受面で構成)を設けた構造が用いられる。
同構造により、ロータの支持孔をマンドレルへ嵌めると、ロータ全体がマンドレルに装着される。その後、静圧気体ラジアル軸受の噴出孔から支持孔の内面へ圧縮性流体(空気;静圧気体軸受用)を噴出させ、静圧気体スラスト軸受の噴出孔から支持孔の下端の開口周囲(ロータの端面)へ圧縮性流体(空気;静圧気体軸受用)を噴出させることにより、ロータが、マンドレルの周りで、浮上しながら回転自在に支承される。
アンバランス(動的不釣合い)の計測は、この浮上状態のロータに、外部から回転力を付与、例えばロータ面へ向け駆動用の空気(駆動流体)を噴射させて、ロータを高速で回転させることにより、バランス修正装置に設けてある各種センサにて、回転するロータの挙動から計測されるものである。
特開2005−172538号公報(図5)
通常、ロータの支持孔は、引用文献1にも開示されているように円形な筒形形状、すなわち軸方向全体が円形の断面形状となった孔が用いられる。これは、同支持孔に、ロータと組み合うシャフトの端を嵌挿させて、ボルト止めなどで、ロータにシャフトを連結させるためである。
ところで、ターボ圧縮機のロータは、ターボ圧縮機が利用される各種のシステム分野から、強固にシャフトと連結する、高精度にロータ軸心とシャフト軸心とを合わせるなど多くの要望が出てきている。
そこで、近時、ターボ圧縮機のロータでは、これに応えるべく、円形の孔による連結だけではなく、多角形状部を混えて、ロータとシャフトとを嵌挿させて連結するという連結方式の構造が提案され始めている。その連結方式の実現のため、ロータの支持孔の端側に、シャフトに形成された多角形状部と嵌り合う多角形の断面形状の内腔部を形成することが検討され始めている。
ところが、多角形状の内腔部をもつ支持孔を採用すると、ロータのアンバランス(動的不釣合い)の計測が満足に行えないおそれがある。
すなわち、通常、ロータのアンバランスを測定しているとき、ロータを静圧気体で支持している部分であるマンドレルの外周面と支持孔の内面との間には、静圧気体軸受の噴出孔から噴出する圧縮性流体が充満する。
このとき、支持孔が、マンドレルの外周形状と同じ円形(真円)であると、ロータが回転しても、圧力変動を生じないので、高い計測精度が確保される。しかし、支持孔に多角形の内腔部があると、円形(真円)のときとは異なり、多角形状が有る部分で、ロータの回転(変位)にしたがい、マンドレルの外周面との間でスクイーズが生じる。このときのスクイーズ効果により、同間内では圧力上昇、下降を繰り返すようになる。
マンドレルで支承されたロータは、この圧力変動により、ハンチング振動を生じる。このため、ロータのアンバランス(動的不釣合い)を計測する精度が損なわれやすい。また、ロータがマンドレルと接触しやすくなる問題もあり、所期のアンバランスの計測が満足に行えないことがある。
そこで、本発明の目的は、高い精度で、支持孔の一部を多角形状にした被回転体のアンバランスの計測が行えるバランス修正用支承装置を提供することにある。
請求項1の発明は、多角形の断面形状に形成された部分を端側に有する被回転体の支持孔が装着される縦形のマンドレルの外周面のうち、支持孔の多角形の断面形状部分に臨む外周面部分に、被回転体の回転にしたがい多角形の断面形状部分とマンドレルの外周面間の空間内で変動する圧力を外部へ逃がす逃し孔を設けた。
同構成により、支持孔の一部を多角形の断面形状としても、アンバランス(動的不釣合い)を計測する際、支持孔の多角形の断面部分とマンドレルの外周面との間の空間内で生ずる圧力の変動は、逃し孔を通じて、外部へ逃げる。このため、スクイーズを要因とした、支持孔の多角形状の断面部分とマンドレルの外周面間における圧力変動は抑えられ、高い精度で、被回転体のアンバランス(動的不釣合い)の計測が行われる。
請求項2の発明は、上記目的に加え、さらに変動した圧力がむらなく逃げるよう、逃し孔は、マンドレルの外周面に周方向に沿って多数、等間隔に設けられることとした。
請求項3の発明は、上記目的に加え、さらに変動した圧力が逃げやすいよう、逃し孔は、マンドレルのうちの多角形の断面形状部分とマンドレルの外周面との間の空間の最下位近傍に入口を有し、静圧気体スラスト軸受面の近傍の外部に臨む地点に出口を有した、最短の経路で形成される通路を用いることとした。
請求項1の発明によれば、被回転体のアンバランス(動的不釣合い)を計測する際、支持孔の多角形の断面部分とマンドレルの外周面との間の空間内で生ずる圧力の変動は、逃し孔を通じて、外部へ逃げる。これにより、スクイーズを要因とした、支持孔の多角形状の断面部分とマンドレルの外周面との間の空間内における圧力変動を抑えることができる。
したがって、支持孔の一部を多角形状にした被回転体は、高い精度でアンバランスの計測が行える。しかも、マンドレルに被回転体が接触するおそれも回避できる。そのうえ、簡単な構造ですむ。
請求項2の発明によれば、上記効果に加え、さらに多数の逃し孔を通じて、多角形状の断面部分とマンドレルの外周面との間の空間内から、変動した圧力をむらなく逃がすことができ、より一層、高い効果をもたらす。
請求項3の発明によれば、上記効果に加え、さらに逃し孔は最短の経路で形成してあるので、一層、圧力は外部へ逃げやすくなり、より一層、高い効果をもたらす。
本発明の一実施形態のバランス修正用支承装置を、同装置を適用したバランス修正装置と共に示す斜視図。 同バランス修正用支承装置の各部の構造を、マンドレルにロータ(被回転体)を装着した状態と共に示す断面図。 図2中のA−A線に沿う断面図。 図2中のB−B線に沿う断面図。 ロータが回転したときの、支持孔の多角形の断面部分とマンドルレルの外周面間の空間内の挙動を説明するために断面図。 アンバランスの計測を行うターボ圧縮機のロータ(被回転体)を説明する斜視図。 同ロータの多角形状部を用いた連結構造を説明する斜視図。
以下、本発明を図1〜図7に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は、被回転体、例えばターボ圧縮機のロータ1(ここでは例えばコンプレッサロータ)のアンバランス(動的不釣合い)を計測するバランス修正装置の概略構成を示していて、例えば図中2は同装置の基板、3は同基板2の上面に立設されたフレーム体、4はフレーム体3の前方に配置された振動ブリッジ体を示している。
振動ブリッジ体4の各部は、フレーム体3の前面から突き出た複数の支持ばね部材5aおよび基板2の上面から突き出た支持ばね部材5b(一部しか図示せず)に連結され、振動ブリッジ体4の全体を左右方向へ変位可能に支持している。この振動ブリッジ体4の前部からは、支持アーム体6が帯形に延びている。この帯形の支持アーム体6の先端部には、上記ターボ圧縮機のロータ1を支承するための支承装置10(本願のバランス修正用支承装置に相当)が据え付けられている。
ちなみに、振動ブリッジ体3の側方には、振動ブリッジ体4に伝わる振動を検出する各種センサ8が設置され、支承装置10の周りには、ロータ1を回転させる圧縮空気を噴出させる一対の噴出ヘッド部9(回転力付与部)が設置されている。図1中8aは、各種センサ8を基板2上に据付ける据付部材を示し、9aは噴出ヘッド部9を基板2上に据付ける据付部材を示している。
上記支承装置10には、縦形のマンドレル11を用いて、静圧気体軸受により、ロータ1(単体)を回転自在に支承する構造が用いられている。同支承装置10の構造が図2に示されている。
ここで、支承装置10の構造を説明する前に、計測対象の部品となるロータ1を説明すると、ロータ1は、例えば図6に示されるように多数枚のブレード1aを円板状のベース面部20a上に形成したロータ本体20を有する。ロータ本体20は、ベース面部20aの中心部に形成されている筒形のボス部21を含む。このロータ本体20の回転軸心部およびベース面部20aのボス部21は、これらの部分を直線状に貫通した円形な支持孔22を有している。この支持孔22内に、ロータ1と組み合う円形なシャフト23が組み付く。具体的には、同シャフト23の端部が支持孔22内に挿入され、挿入端を、固定部材、例えばナット部材(図示しない)により固定することで、ロータ1を、ボス部21の端を受ける受部23aとの間で締結して、ロータ1が組み付いたモジュール、つまりロータモジュールが形成される構造としてある。
ここで、このロータ1とシャフト23の連結には、シャフト23および支持孔22に、一部、多角形状を採用した構造が用いられている(例えば強固なる連結、高精度な軸心合わせのなどのため)。
すなわち、通常は、ロータ1の一端から他端までを全体を円形の内腔部とした支持孔22、同支持孔22の応じた円形なシャフト23を用いているが、ここでは、図6および図7に示されるように例えば支持孔22の一部となる端、具体的には支持孔22の基端となるボス部21内の内面は、他の円形の内腔より大きい多角形の断面形状、ここでは例えば三角形状の内面26aを有して形成され、内面26aの内側を三角形の内腔部26としている。シャフト23は、同三角形状の内腔部26と嵌合する例えば三角形状のフランジ部27を形成した構造を用いている、つまり、三角形状の内腔部26とフランジ部27とが嵌り合う構造を併用して、ロータ1とシャフト23とを連結させる構造にしている
図1および図2の支承装置10には、この支持孔22の一部を多角形にしたロータ1を安定して支承させる構造が用いられている。
図1および図2を参照して、この支承装置10の各部を説明すると、11は上述のマンドレルである。マンドレル11は、円柱状のマンドレル部材から構成される。同マンドレル部材が支持アーム体6の先端部の上面に立設され、ロータ1が、マンドレル11の上方から装着されるようにしている。
すなわち、マンドレル11は、下端から順に、支持アーム体6上に固定された設置座30、ロータ1の下端(ボス部21端)を受ける円盤状部31、ロータ1と嵌挿可能な円柱状部32を有して、所定量、支持アーム体6から鉛直方向へ延びている。具体的には、円柱状部32のうち、先端側のロータ本体20が配置される部分(ボス部21を除く)は、当該ロータ本体20の支持孔22の大部分を占める小径な孔部分22dの形状に合わせた円形の柱部分32aで形成してある。基端側のボス部21が配置される部分は、図3に示されるように支持孔22の段付部22aの形状に合わせて、孔部分32aよりも大きな円形の柱部分32bにしている。特に三角形状の内腔部26(内面26a)と対応する部分は、図4に示されるように柱部分32bより小さい外径の円形の柱部分32c(内面26aより小)としてあり、図2に示されるようにロータ1を、支持孔21の端(基端)からマンドレル11へ挿入するだけで、三角形の内腔部26の有無に影響されずに、マンドレル11の周りに装着されるようにしている。
またマンドレル11の柱部分32a,32bの外周面には、それぞれ多数の噴出孔34aを有した静圧気体ラジアル軸受面34bが設けられ、支持孔22の内面を受ける静圧気体ラジアル軸受34を形成している。円盤状部31の上面には、ボス部端の位置に合わせて、軸心周りに、多数の噴出孔35aを有した静圧気体スラスト軸受面35bが設けられ、同部分に、ロータ下端となるボス部21の端面(支持孔22の開口周囲)を受ける静圧気体スラスト軸受35を形成している。
このうち噴出孔34aは、図2に示されるようにマンドレル11の軸心部に沿って形成された各種孔径の通路36a、支持アーム6の内部に形成された中継通路36bを介して、外部の静圧軸受用気体供給装置37に接続される。また噴出孔35bは、円盤状部31に形成された通路38a、支持アーム6の内部に形成された中継通路38bを介して、上記静圧軸受用気体供給装置37に接続されていて、静圧軸受用気体供給装置37から供給される圧縮性流体、例えば空気を、各噴出孔34a、35aから噴出させることにより、静圧気体軸受34,35で、ロータ1をラジアル方向、スラスト方向から受けて(支持)、ロータ1全体を、マンドレル11の周りで、所定に浮上させながら回転自在に支承させる構造としている。
この浮上状態のロータ1に対して、一対の噴出ヘッド部9から空気を吹き付けると、ロータ1が高速で回転され、このときの挙動(振動具合)が、支持アーム6、振動ブリッジ4を経て、各種センサ8で検出され、ロータ1のアンバランス(ここではアンバランス力)が計測されるようにしている。
さらに図1、図2および図4(図2中のB−B断面)に示されるようにマンドレル11の外周面のうち、ロータ1の三角形状の内腔部26(本願の多角形の断面形状部分に相当)に臨む柱部分32cの外周面には、逃し孔38が設けられている。逃し孔38は、マンドレル11の周方向に沿って等間隔で、多数、ここでは9個、設けられている。
いずれの逃し孔38も、図2に示されるように入口39aが、柱部分32cと内面26aとの間に形成される空間に開口し、出口39bが、同空間外に開口する小径なJ形の通路39で形成されている。例えば通路39の入口39aは、柱部分32cと内面26aとの間の空間の最下位近傍となる柱部分32cの外周面部分に開口され、出口39bは、静圧気体スラスト軸受面35bの近傍で外部に臨む地点、例えば円盤状部31の端面の軸受面35b寄りの地点に開口され、通路39を最短の経路で形成している。この最短経路で形成された通路39にて、ロータ1が回転したとき、三角形状の内面26aと円形の柱部分32の外周面との間の空間に生ずる圧力変動、特に上昇する圧力を外部へ逃がせる構造にしている。
つぎに、この圧力変動を逃がす点について説明する。
まず、ロータ1のアンバランスを計測するときは、図2に示されるようにロータ1の支持孔22を、鉛直方向に起立するマンドレル11に嵌めて、ロータ1をマンドレル11に装着する。これで、マンドレル11の円形の柱部分32a(含;上段の静圧気体ラジアル軸受け34)にはロータ1の孔部分22dが配置され、柱部分32b(含;下段の静圧気体ラジアル軸受け34)にはロータ1の段付部22aが配置され、柱部分32cにはロータ1の三角形状の内腔部26が配置される。また静圧式気体スラスト軸受面35b上には、ロータ1のボス部21端が配置される。
この後、静圧軸受用気体供給装置37からの圧縮空気(圧縮性流体)を、各噴出孔34a、35aから所定に噴出させる。すると、図2中の矢印にも示されるように噴出孔34aから噴出された空気は、静圧気体ラジアル軸受面34bと孔部分22dの内面や段付部22aの内面との間へ流れ込み、同間に流れ込む空気流で、ロータ1を、マンドレル11の周りに回転自在に支持する。と共に図2中の矢印にも示されるように噴出孔35aから噴出された空気は、ボス部21を押し上げながら、静圧気体スラスト軸受面35bとボス部21の端面との間へ流れ込み、ロータ1の全体を所定に浮上させる。つまり、ロータ1は、マンドレル11により、所定に浮上させながら回転自在に支承される。
この後、一対の噴出ヘッド部9の噴出孔9a(図1に一部だけ図示)から、浮上しているロータ1のブレード1aへ、空気を吹き付けると、ロータ1がマンドレル11の周りを高速で回転する。このときのロータ1の挙動(振動具合)が、支持アーム6、振動ブリッジ4を経て各種センサ8へ伝わり、同センサ8での検出にて、ロータ1のアンバランス力が計測される。
このとき、ロータ1における三角形状の内面26aとマンドレル11の柱部分32c間の空間(内腔部26)は、静圧気体軸受34,35の噴出孔34a,35aから噴出する空気で充満している。
ここで、今までのロータは、マンドレルと円形同士で組み合わさるため問題はないものの、上記ロータ1の支持孔22の端は多角形、ここでは三角形状に定めてあるので、ロータ1の回転に伴い、三角形状の内腔部26の有るボス部21と、円形の柱部分32cとの間ではスクイーズが生じる。このため、三角形状の内面26aと円形の柱部分32c間の空間では、図5に示されように変位する三角形状の内面26aの回転方向前側で圧力が上昇、回転方向後ろ側で圧力が下降するという、スクイーズ効果による圧力上昇、下降が空間内で繰り返される。
ロータ1は、この圧力変動により、ハンチング振動が生じる。このままではロータ1は、ハンチング振動の影響を受けて、ロータ1のアンバランス力(動的不釣合い)の計測の精度が損なわれてしまうが、マンドレル11には、この三角形状の内面26aと円形の柱部分32c間の空間で変動する圧力を外部へ逃がす逃し孔38を設けているから、図2および図5の矢印に示されるように同空間内で生ずる圧力変動、すなわち上昇する圧力は、逃し孔38を通じて、空間外(外部)へ逃げる。下降する圧力は、静圧式気体軸受34.35の空気によって補われる。
これにより、精度を損なう要因となる、支持孔22の多角形状の断面部分(三角形の内腔部26)とマンドレル11の円形な外周面間における圧力変動は抑えられる。
それ故、高い精度で、ロータ1(被回転体)のアンバランス(動的不釣合い)の計測を行うことができる。しかも、マンドレル11の外周面のうち、支持孔22の多角形の断面形状部分に臨む地点に逃し孔38を形成するだけで改善されるので、簡単な構造ですむ。そのうえ、マンドレル11にロータ1が接触するおそれも心配も回避できる。
特に逃し孔38は、マンドレル11の周方向に沿って多数、等間隔に配置してあるため、変動した圧力をむらなく外部へ逃がすことができ、一層、効果的に圧力変動を抑えることができる。
しかも、逃がし孔38が最短経路で形成してあると、変動した圧力が外部へ逃げやすくなるので、より効果的に圧力変動を抑えることができる。
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した一実施形態では、支持孔の多角形部分を三角形状の内腔部とした例を挙げたが、これに限らず、他の多角形状の内腔部としてもよい。また上述した一実施形態では、9個の逃し孔を設けた例を挙げたが、これに限らず、9個以上でも9個以下でも圧力変動の抑制効果が十分に確保し得るものであればよく、数量にこだわるものではない。むろん、上述した一実施形態では、ターボ圧縮機のロータを用いた例を挙げたが、これに限らず、アンバランスの計測を必要とする被回転体であればよい。
1 ロータ(被回転体)
10 支承装置(バランス修正用支承装置)
11 マンドレル
22 支持孔
26 三角形状の内腔部(多角形の断面形状の部位)
26a 三角形状の内面(多角形の内面)
34 静圧気体ラジアル軸受
35 静圧気体スラスト軸受
38 逃し孔
39a 入口
39b 出口

Claims (3)

  1. 回転中心部に円形の支持孔を有し、かつ当該支持孔の端側が多角形の断面形状で形成された被回転体と、前記支持孔との挿入により前記被回転体が鉛直方向から装着される縦形のマンドレルとを備え、前記マンドレルの外周面には前記支持孔の円形の内面を回転自在に受ける静圧気体ラジアル軸受を有し、基端側には前記支持孔の下端の開口周囲を回転自在に受ける静圧気体スラスト軸受を有し、前記静圧気体ラジアル軸受、前記静圧気体スラスト軸受から静圧気体軸受用の圧縮性流体を噴出させて、前記被回転体を前記マンドレルの周りで浮上させながら回転自在に支承させる構造で構成され、浮上状態の被回転体に回転力を加えることによりアンバランスの計測を可能としたバランス修正用支承装置であって、
    前記マンドレルの外周面のうち、前記支持孔の多角形の断面形状部分に臨む外周面部分には、前記被回転体の回転にしたがい前記多角形の断面形状部分と前記マンドレルの外周面との間の空間内で変動する圧力を外部へ逃がす逃し孔が設けられる
    ことを特徴とするバランス修正用支承装置。
  2. 前記逃し孔は、前記マンドレルの外周面に周方向に沿って多数、等間隔に設けられることを特徴とする請求項1に記載のバランス修正用支承装置。
  3. 前記逃し孔は、前記マンドレルのうちの前記多角形の断面形状部分と前記マンドレルの外周面との間の空間の最下位近傍に入口を有し、前記静圧気体スラスト軸受面の近傍の外部に臨む地点に出口を有した最短の経路で形成される通孔でなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のバランス修正用支承装置。
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