JP5415588B2 - 蒸気配管用の補強用具 - Google Patents

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Description

本発明は、動力用蒸気等の高温高圧蒸気を流すことでクリープが生じる蒸気配管のクリープ強度を補強する補強用具に関する。
蒸気タービン等の動力として使用される動力用蒸気は高温高圧のものが用いられる。例えば、蒸気温度が300℃から650℃、蒸気圧力が5Mpaから8Mpa程度の蒸気が用いられる。このような高温高圧とされた動力用蒸気を流しているので、蒸気配管にはクリープによる劣化が生じる。
クリープ劣化に伴う蒸気配管の破壊を防止すべく、この蒸気配管に対する補強が行われる。通常は、蒸気配管の対象部分を切断し、切断箇所に健全な配管を接合する方法が採られている。しかしながら、この方法では、蒸気配管の溶接作業や熱処理作業が伴うため、作業に手間がかかるという問題がある。そこで、特許文献1に記載された方法では、蒸気配管の対象部分にワイヤーを巻回することで、蒸気配管の補強を行っている。
特開2011−185403号公報
特許文献1に記載された方法では、蒸気配管における補強対象部分にワイヤーを巻回するという簡単な手順で補強が行える。しかしながら、蒸気配管を切り出さずに補強を行う場合には、建屋の梁や蒸気配管を固定している固定金具等が、ワイヤーを巻回する際の障害となり得る。とりわけ、ワイヤーの巻回を機械で行う場合、蒸気配管の周囲に十分な空間を確保する必要があるが、梁や固定金具が障害となるため、十分な空間を確保することが難しい場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、梁や固定金具等の障害物によって、ワイヤーの巻回に必要な大きさの空間を蒸気配管の周囲に確保することが困難な場合であっても、蒸気配管に対する補強を行えるようにすることにある。
前述の目的を達成するため、本発明は、内部の高温高圧蒸気によってクリープが生じる金属製蒸気配管の外周面に沿って当該蒸気配管を周方向に囲繞する状態で配置され、前記蒸気配管のクリープ強度を補強する補強用具であって、内周面が前記蒸気配管の外周面と同じ曲率に湾曲された湾曲板部、及び、前記湾曲板部の周方向縁部から前記蒸気配管の半径方向に突設されたフランジ部を有する、複数の金属製補強部材と、前記蒸気配管の外周面に配置された際に隣り合う前記フランジ部同士を固定する、複数の金属製固定部材とを有することを特徴とする。
本発明の補強用具によれば、湾曲板部とフランジ部を有する金属製の補強部材を、蒸気配管を囲繞する状態に配置し、隣り合う前記フランジ部同士を固定することで蒸気配管の補強が行えるため、補強部材を配置したり、フランジ部同士を固定したりするスペースがあれば足り、ワイヤーの巻回に必要な大きさの空間を蒸気配管の周囲に確保することが困難な場合でも、蒸気配管に対する補強を行うことができる。
前述の補強用具において、前記フランジ部には、板厚方向を貫通する貫通孔が設けられており、前記固定部材は、軸部が前記管通孔を貫通するボルトと、前記ボルトに嵌め合わされるナットの組で構成されていることが好ましい。この構成では、隣り合うフランジ部同士の固定をボルト及びナットの組で行うことができ、構成の簡素化が図れるとともに小さなスペースで作業が行える。
前述の補強用具において、前記湾曲板部は、その周方向の長さが、複数の前記補強部材で前記蒸気配管を囲繞した際に、隣り合う前記フランジ部同士の間に所定の隙間が形成される長さであることが好ましい。この構成では、固定部材でフランジ部同士を近接させて固定することで、蒸気配管の膨張を抑制することができる。
前述の補強用具において、前記フランジ部は、その厚さが、前記湾曲板部の厚さよりも大きいことが好ましい。この構成では、固定部材でフランジ部同士を強固に締め付けることができる。
前述の補強用具において、前記フランジ部と前記湾曲板部との接続部に、前記フランジ部及び前記湾曲板部のそれぞれに接合される隅肉部を設けることが好ましい。この構成では、固定部材でフランジ部同士を強固に締め付けることができる。
前述の補強用具において、前記蒸気配管はエルボー部分を含み、複数の前記補強部材と複数の前記固定部材とを有し、前記エルボー部分の外側屈曲部に対応する外側部分の長さが、前記エルボー部分の内側屈曲部に対応する内側部分の長さよりも長く定められた複数の筒状補強部を、前記エルボー部分の中心軸方向に配置することが好ましい。この構成では、補強が困難なエルボー部分であっても、容易に補強を行うことができる。
前述の補強用具において、前記補強部材は、前記蒸気配管を構成する金属よりもクリープ強度の高い金属で作製されていることが好ましい。この構成では、補強強度を高めることができる。
本発明によれば、梁や固定金具等の障害物によって、ワイヤーの巻回に必要な大きさの空間を蒸気配管の周囲に確保することが困難な場合でも、蒸気配管を補強することができる。
補強用具で補強された蒸気配管のエルボー部分を説明する図である。 補強用具(補強部)で補強された蒸気配管の横断面図である。 フランジ部及び隅肉部を拡大して示す断面図である。 補強作業の説明図であり、補強対象となる蒸気配管のエルボー部分を示す。 一対の補強部材を蒸気配管に配置する様子を説明する図である。 配置された一対の補強部材を固定部材で固定した状態を説明する図である。 第1補強部の取り付け状態を説明する図である。 第1〜3補強部を取り付けた状態を説明する図である。 全ての補強部を取り付けた状態を説明する図である。 補強部の数が異なる他の実施形態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、補強用具で補強された蒸気配管Xを説明する図である。
図1に示す蒸気配管Xは、内部空間に動力用蒸気(蒸気温度=300℃〜650℃、蒸気圧力=5Mpa〜8Mpa)を長期間に亘って流すものであり、この動力用蒸気によってクリープが生じるものである。高温高圧の蒸気を流すことから、蒸気配管Xは、熱膨張率の低いフェライト系クロム鋼(例えば9Cr〜12Cr)で作製されている。
蒸気配管Xの直径は、用途によって様々であるが、例えば200mm以上1000mm以下の範囲に定められる。また蒸気配管Xの肉厚tx(図2を参照)は40mm以上70mm以下の範囲に定められる。なお、蒸気配管Xの直径や肉厚は、動力用蒸気の温度、圧力、流量、及び、流速といった諸条件を加味して定められる。
本実施形態における補強対象部分は、略90度(L字状)に屈曲されたエルボー部分である。このエルボー部分は、蒸気配管Xにおける他の部分と繋がった状態、すなわち切り出されていない状態である。このようなエルボー部分は、固定金具を介して建屋の梁などに固定されており、外周部分に機械でワイヤーを巻回することは困難な状況に置かれることがある。
蒸気配管Xの補強対象部分には、蒸気配管Xのクリープ強度を補強する補強用具1が取り付けられている。この補強用具1は、筒状の第1補強部11〜第5補強部15から構成されており、蒸気配管Xの外周面に沿ってこの蒸気配管Xを周方向に囲繞する状態で、かつ、蒸気配管X(エルボー部分)の中心軸方向に並んだ状態で配置されている。
各補強部11〜15は、エルボー部分に配置されていることから、エルボー部分の内側屈曲部に対応する内側部分とエルボー部分の外側屈曲部に対応する外側部分とで、蒸気配管Xの延長方向における長さが異なっている。すなわち、各補強部11〜15は、外側部分の長さが内側部分の長さよりも長く定められている。
そして、各補強部11〜15は、蒸気配管Xの素材(フェライト系クロム鋼)よりもクリープ強度の大きい素材によって作製されている。例えば、ステンレス鋼、ニッケル合金、コバルト合金、高クロム鋼が用いられる。このように、各補強部11〜15を、蒸気配管Xの素材よりもクリープ強度の大きい素材によって作製した理由は、蒸気配管Xに対する補強強度を高めるためである。
図2に示すように、各補強部11〜15は、一対の補強部材21と固定部材22とを備えている。補強部材21は、蒸気配管Xにおける外周面の周方向に沿って配置されることで補強対象部分を囲繞する部分であり、湾曲板部21aとフランジ部21bとを有している。固定部材22は、蒸気配管Xの外周面に配置された際において、周方向に隣り合うフランジ部21b同士を固定するための部材である。
湾曲板部21aは、内周面が蒸気配管Xの外周面と同じ曲率に湾曲された板状の部材である。本実施形態では、各補強部11〜15のそれぞれが2つの補強部材21を有していることから、湾曲板部21aは、半円形状に湾曲された板状部材によって構成されている。この湾曲板部21aの板厚taは、蒸気配管Xの肉厚txよりも薄くなるように定められている。例えば、蒸気配管Xが肉厚40mmの9クロム鋼で作製され、補強部材21がオーステナイト系ステンレス鋼(例えばSUS304)で作製されている場合、湾曲板部21aの板厚taは5mm以上15mm以下の範囲に定められる。すなわち、湾曲板部21aの板厚taは、蒸気配管Xの肉厚txの1/8〜3/8程度に定められる。
図3に示すように、フランジ部21bは、湾曲板部21aの周方向縁部から蒸気配管Xの半径方向に突設された板片状部分であり、湾曲板部21aと同じ素材で湾曲板部21aと一体に作製されている。そして、フランジ部21bの板厚tbは、湾曲板部21aの板厚taよりも大きく定められている。これは、固定部材22によって固定された際に、フランジ部21bには大きな荷重が加わるためである。すなわち、固定部材22による締め付け力に十分耐えられるよう、フランジ部21bの板厚tbを湾曲板部21aの板厚taよりも大きく定めている。図3において、フランジ部21bの板厚tbを湾曲板部21aの板厚taの2倍に設定しているが、この比率に限定されない。例えば、2倍〜3倍の比率に設定することができる。
また、フランジ部21bには、板厚方向を貫通する貫通孔21cが形成されている。これは、本実施形態の固定部材22が、ボルト22aとナット22bの組によって構成されているからである。この貫通孔21cは、各フランジ部21bに形成されている。そして、各補強部11〜15を固定する際、周方向に隣り合う一対のフランジ部21bに形成された各貫通孔21cは、ほぼ同心上に位置付けられる。これにより、ボルト22aの軸部分を貫通させることができる。なお、図1に示すように、本実施形態では、一対のフランジ部21bを3つの固定部材22で固定している。このため、貫通孔21cも蒸気配管Xの軸方向に、3つ横並びに形成されている。
ここで、図3に示すように、一対の補強部材21で蒸気配管Xを囲繞した際、周方向に隣り合うフランジ部21b同士の間には、所定の隙間spが形成される。すなわち、湾曲板部21aにおける周方向の長さは、この隙間spが隣り合うフランジ部21b同士の間に形成される長さに定められている。この隙間spは、各補強部11〜15によって蒸気配管Xの膨張を抑制するために形成されている。具体的には、固定部材22でフランジ部21b同士を近接させて固定することで、隙間spの分だけ湾曲板部21aを周方向に引っ張ることができる。これにより、湾曲板部21aによって蒸気配管Xが締め付けられ、蒸気配管Xの膨張に対抗することができる。
また、フランジ部21bと湾曲板部21aとの接続部には隅肉部21dが設けられている。この隅肉部21dは、断面が三角形状の熔着金属(溶接継手)によって構成されている。そして、隅肉部21dは、フランジ部21b及び湾曲板部21aのそれぞれに熔着されており、フランジ部21bに大きな締め付け力が加わった際においても、フランジ部21bが屈曲したり、破損したりする不具合を抑制する。このため、隅肉部21dは、固定部材22の直下まで形成されていることが好ましい。この隅肉部21dは、例えば接続部に対する隅肉溶接によって作製することができる。
次に、固定部材22について説明する。前述したように、固定部材22は、隣り合うフランジ部21b同士を固定するための部材であり、図3に示すように、ボルト22aとこのボルト22aに嵌め合わされるナット22bの組によって構成されている。この固定部材22は、補強部材21と同様に蒸気配管Xの素材よりもクリープ強度の大きい素材によって作製されている。本実施形態では、補強部材21と同じ素材(例えばSUS304)で作製されている。
そして、ボルト22aの軸部に関し、その直径は貫通孔21cの直径よりも小さく定められ、その長さはフランジ部21bにおける板厚tbの2倍にナット22bの厚みを加えた長さよりも長く定められている。さらに、ボルト22aの頭部の大きさは、貫通孔21cの直径よりも大きく定められている。これにより、ボルト22aの頭部とナット22bで一対のフランジ部21bを挟み、ボルト22aの軸部にナット22bを締め込むことで、フランジ部21b同士を強固に固定することができる。
図1に示すように、本実施形態では、一対のフランジ部21bを3つの固定部材22(ボルト22aとナット22bの組)で固定して負荷を分散させている。なお、固定部材22の個数に関し、3つに限定されるものではなく、適宜に定めることができる。
次に、前述の補強用具1による蒸気配管Xの補強作業について説明する。この説明では、図4に示す蒸気配管Xのエルボー部分に対する補強作業について説明する。このエルボー部分に対する補強作業に際し、まず第1補強部11(図1を参照)の取り付けを行う。
この場合、図5に示すように、第1補強部11となる一方の補強部材21を蒸気配管Xの片半部分に配置した後、第1補強部11となる他方の補強部材21を蒸気配管Xの反対側の部分に配置する。そして、図6に示すように、隣り合うフランジ部21b同士を固定部材22(ボルト22aとナット22bの組)で締め付けて固定する。これにより、図7に示すように、第1補強部11が蒸気配管Xに取り付けられる。
第1補強部11の取り付けが完了したならば、第2補強部12の取り付けが行われる。第2補強部12の取り付けも、第1補強部11の取り付けと同様の手順で行われる。すなわち、蒸気配管Xを囲繞するように一対の補強部材21を配置した後、複数の固定部材22で隣り合うフランジ部21b同士を締め付けて固定する。そして、第2補強部12に続いて第3補強部13が同様の手順で取り付けられる。図8は、第1補強部11、第2補強部12、第3補強部13が取り付けられた状態のエルボー部分を示している。以後も同様にして第4補強部14及び第5補強部15が取り付けられる。これにより、図9に示すように全ての補強部が取り付けられて補強作業が完了する。
以上の説明から判るように、本実施形態の補強用具1では、湾曲板部21aとフランジ部21bを有する金属製の補強部材21を、蒸気配管Xを囲繞する状態に配置し、隣り合う前記フランジ部21b同士を固定することで蒸気配管Xの補強が行える。このため、補強部材21を配置したり、フランジ部21b同士を固定したりするスペースがあれば足り、ワイヤーの巻回に必要な大きさの空間を蒸気配管Xの周囲に確保することが困難な場合であっても、蒸気配管Xに対する補強を行うことができる。例えば、蒸気配管Xの周囲に十分な作業空間のある場所で補強部材21の湾曲板部21aを蒸気配管Xの外表面に当接させた後、蒸気配管Xの軸線方向に沿って補強部材21を移動させることで、補強部材21を所望の場所に位置付けることができ、補強を行うことができる。
そして、補強用具1は、エルボー部分の外側屈曲部に対応する外側部分の長さが、エルボー部分の内側屈曲部に対応する内側部分の長さよりも長く定められた5つの筒状補強部11〜15を有している。そして、各補強部11〜15を、エルボー部分の中心軸方向に配置しているので、作業スペースの関係で補強の困難なエルボー部分であっても容易に補強することができる。
この補強用具1において、フランジ部21bには、板厚方向を貫通する貫通孔21cが設けられており、固定部材22は、軸部分が管通孔を貫通するボルト22a、及び、このボルト22aに嵌め合わされるナット22bの組で構成されているので、隣り合うフランジ部21b同士の固定を簡単な構成で行うことができる。また、固定作業を小さなスペースで行うことができる。
また、湾曲板部21aにおける周方向の長さは、複数の補強部材21で蒸気配管Xを囲繞した際に、隣り合うフランジ部21b同士の間に所定の隙間spが形成されるように定められている。これにより、固定部材22でフランジ部21b同士を近接させて固定することで、蒸気配管Xを強固に締め付けることができ、蒸気配管Xの膨張に対抗することができる。
また、フランジ部21bに関し、その板厚tbは、湾曲板部21aの板厚taよりも大きく定められている。加えて、フランジ部21bと湾曲板部21aとの接続部に、フランジ部21b及び前記湾曲板部21aのそれぞれに接合される隅肉部21dが設けられている。これらにより、フランジ部21b同士を強く締め付けても湾曲板部21aとの接合状態を維持できる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。例えば、次のように構成してもよい。
前述の実施形態では、補強用具1が5つの補強部11〜15から構成されていたが、補強部の数は5つに限定されない。例えば、図10に示すように、補強用具1´を4つの補強部11´〜14´で構成してもよい。
前述の実施形態では、エルボー管用の補強用具1について説明したが、直管用の補強用具も同様に構成できる。そして、直管用の補強用具に関しては、1つの補強部で構成することもできる。
前述の補強用具1では、2つの補強部材21で蒸気配管Xを囲繞するものを例示したが、この構成に限定されない。例えば、3つの補強部材で蒸気配管Xを囲繞してもよいし、4つの補強部材で蒸気配管Xを囲繞してもよい。すなわち、複数の補強部材で蒸気配管Xを囲繞する構成であればよい。
前述の固定部材22はボルト22aとナット22bの組によって構成されていたが、この構成に限定されるものではない。例えば、万力のように、一対のフランジ部21bを外側から内側に向けて押圧するものであってもよい。
また、蒸気配管Xは、動力用蒸気を流すものに限られない。動力用蒸気と同程度の高温高圧の蒸気を流す蒸気配管Xであってクリープ劣化を受けるものであれば、本発明を適用できる。
1…補強用具,11…第1補強部,12…第2補強部,13…第3補強部,14…第4補強部,15…第5補強部,1´…補強用具,11´…第1補強部,12´…第2補強部,13´…第3補強部,14´…第4補強部,21…補強部材,21a…湾曲板部,21b…フランジ部,21c…貫通孔,21d…隅肉部,22…固定部材,22a…ボルト,22b…ナット,X…蒸気配管,tx…蒸気配管の肉厚,ta…湾曲板部の板厚,tb…フランジ部の板厚,sp…フランジ部同士の間に形成される隙間

Claims (7)

  1. 内部の高温高圧蒸気によってクリープが生じる金属製蒸気配管の外周面に沿って当該蒸気配管を周方向に囲繞する状態で配置され、前記蒸気配管のクリープ強度を補強する補強用具であって、
    内周面が前記蒸気配管の外周面と同じ曲率に湾曲された湾曲板部、及び、前記湾曲板部の周方向縁部から前記蒸気配管の半径方向に突設されたフランジ部を有する、複数の金属製補強部材と、
    前記蒸気配管の外周面に配置された際に隣り合う前記フランジ部同士を固定する、複数の金属製固定部材とを有することを特徴とする補強用具。
  2. 前記フランジ部には、板厚方向を貫通する貫通孔が設けられており、
    前記固定部材は、軸部が前記管通孔を貫通するボルトと、前記ボルトに嵌め合わされるナットの組で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の補強用具。
  3. 前記湾曲板部は、
    その周方向の長さが、複数の前記補強部材で前記蒸気配管を囲繞した際に、隣り合う前記フランジ部同士の間に所定の隙間が形成される長さであることを特徴とする請求項2に記載の補強用具。
  4. 前記フランジ部は、
    その厚さが、前記湾曲板部の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の補強用具。
  5. 前記フランジ部と前記湾曲板部との接続部に、前記フランジ部及び前記湾曲板部のそれぞれに接合される隅肉部を設けたことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の補強用具。
  6. 前記蒸気配管はエルボー部分を含み、
    複数の前記補強部材と複数の前記固定部材とを有し、前記エルボー部分の外側屈曲部に対応する外側部分の長さが、前記エルボー部分の内側屈曲部に対応する内側部分の長さよりも長く定められた複数の筒状補強部を、前記エルボー部分の中心軸方向に配置したことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の補強用具。
  7. 前記補強部材は、
    前記蒸気配管を構成する金属よりもクリープ強度の高い金属で作製されていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の補強用具。
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