JP5415122B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが積層される複数の単位セルを備え、一方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って酸化剤ガスを供給する波形状酸化剤ガス流路溝が設けられるとともに、他方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガスを供給する波形状燃料ガス流路溝が設けられる燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。また、互いに隣接するセパレータ間には、冷却媒体を流すための冷却媒体流路が、前記セパレータの面方向に沿って設けられている。
この種の燃料電池は、発電反応によりカソード側電極に生成水が発生する一方、アノード側電極には、前記生成水が逆拡散している。このため、反応ガス流路の下端側には、水分が凝縮して滞留し易く、凝縮水によるフラッディングが惹起するおそれがある。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている固体高分子電解質燃料電池では、図12に示すように、電解質1の両面側にアノード極2a、カソード極2bがそれぞれ配置される積層体3と、前記積層体3のアノード極2a側に設けられ、前記アノード極2aに燃料を供給する燃料流路4aを有する燃料配流板4と、前記積層体3のカソード極2b側に設けられ、前記カソード極2bに酸化剤を供給する酸化剤流路5aを有する酸化剤配流板5とを具備している。
そして、酸化剤配流板5の酸化剤流路5aの深さあるいは幅の少なくともいずれかを酸化剤の上流流路域から下流流路域に沿って徐々に小さくしている。このため、酸化剤の下流流路域での流速が早くなり、カソード極2b側での生成水や移動水の排出が良好になり、さらに酸化剤中の酸素のガス拡散も良好となり、安定した電池反応を維持できる、としている。
特開平6−267564号公報
しかしながら、上記の特許文献1では、酸化剤流路5aの深さや幅を変更させるため、酸化剤配流板5の厚さや面方向の寸法が大きくなるおそれがある。しかも、酸化剤流路5aの溝形状が複雑化するとともに、酸化剤配流板5の製造コストが高騰して経済的ではないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、反応ガス流路の下流側に滞留し易い生成水を確実に排出することが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが交互に積層され、2以上の前記金属セパレータを有する単位セルを複数備え、各単位セルにおける積層方向一方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って酸化剤ガスを供給する平面視が波形状の波形状酸化剤ガス流路溝が設けられるとともに、各単位セルにおける積層方向他方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガスを供給する平面視が波形状の波形状燃料ガス流路溝が設けられる燃料電池スタックに関するものである。
この燃料電池スタックは、互いに隣接する単位セル間には、波形状酸化剤ガス流路溝の裏面凸形状と波形状燃料ガス流路溝の裏面凸形状とにより、酸化剤ガス及び燃料ガスと同一の流れ方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、各裏面凸形状同士の接触面積は、前記冷却媒体を前記冷却媒体流路に供給する入口連通孔側である前記冷却媒体流路の上流側に比べて、前記冷却媒体を前記冷却媒体流路から排出する出口連通孔側である該冷却媒体流路の下流側が小さく設定されている。
また、各裏面凸形状は、周期的に変化するとともに、冷却媒体流路の上流側で、互いに同一の位相に設定される一方、前記冷却媒体流路の下流側で、互いに異なる位相に設定されることが好ましい。
さらに、波形状酸化剤ガス流路溝又は波形状燃料ガス流路溝は、周期的に変化するとともに、冷却媒体流路の下流側で位相が反転する位相反転部位を有することが好ましい。
さらにまた、波形状酸化剤ガス流路溝又は波形状燃料ガス流路溝は、周期的に変化するとともに、冷却媒体流路の下流側で直線部位を介して半位相ずらしたことが好ましい。
また、この燃料電池スタックは、単位セルは、水平方向に積層されるとともに、金属セパレータの重力方向上端側に、積層方向に貫通して、酸化剤ガス入口連通孔、燃料ガス入口連通孔及び冷却媒体入口連通孔が設けられ、前記金属セパレータの重力方向下端側に、前記積層方向に貫通して、酸化剤ガス出口連通孔、燃料ガス出口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が設けられることが好ましい。
本発明によれば、冷却媒体流路を形成する各裏面凸形状同士の接触面積は、前記冷却媒体流路の上流側に比べて下流側が小さく設定されている。このため、冷却媒体流路の下流側は、抵抗過電圧が大きくなり、発熱が促進される。
従って、波形状酸化剤ガス流路溝や波形状燃料ガス流路溝の下流側に移動した生成水は、容易に気化することができ、前記生成水が結露することを良好に抑制することができる。これにより、波形状酸化剤ガス流路溝や波形状燃料ガス流路溝に沿って酸化剤ガスや燃料ガスが円滑且つ確実に流れることが可能になり、効率的な発電が確実に遂行可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの、図1中、II−II線断面説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電ユニット間に形成される冷却媒体流路の説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1燃料ガス流路及び第1酸化剤ガス流路の透過説明図である。 前記冷却媒体流路を構成する接触部の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックを構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記発電ユニットを構成する第1金属セパレータの正面説明図である。 前記発電ユニット間に形成される冷却媒体流路の説明図である。 前記冷却媒体流路を構成する接触部の説明図である。 特許文献1の燃料電池を構成するセパレータの説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10は、複数の発電ユニット(単位セル)12を水平方向(矢印A方向)に沿って互いに積層して構成される。
発電ユニット12は、図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16a、第2金属セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3金属セパレータ20を設ける。
第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した縦長形状の金属板により構成される。第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。
第1電解質膜・電極構造体16aは、第2電解質膜・電極構造体16bよりも小さな表面積に設定される。第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード側電極24及びカソード側電極26とを備える。アノード側電極24は、カソード側電極26よりも小さな表面積を有する、所謂、段差型MEAを構成している。
アノード側電極24及びカソード側電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
図1に示すように、発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔32a、及び冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔34aが設けられる。
発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30b、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32b、及び冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔34bが設けられる。
図1及び図3に示すように、第1金属セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。第1燃料ガス流路36は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部36aを有するとともに、前記第1燃料ガス流路36の入口近傍及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部38及び出口バッファ部40が設けられる。
波状流路溝部36aは、上流側(上部側)から中流側には、同一の位相を有する第1位相領域42aを有するとともに、下流側(下部側)には、位相反転部43を介して位相が反転される第2位相領域42bが設けられる。位相反転部43は、図3中、二点鎖線に示す下部側部分の位相を途中で反転させることにより、半ピッチずれた波状流路を形成する。
第1金属セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44の一部が形成される。面14bには、第1燃料ガス流路36を構成する複数の波状流路溝部36aの裏面形状である複数の波状流路溝部44aが形成される。
波状流路溝部44aは、図4に概略的に示されるように、波状流路溝部36aの裏面凸形状の間に形成されており、上流側(上部側)から中流側に、第1位相領域46aを有するとともに、下流側(下部側)には、位相が反転する第2位相領域46bが設けられる。
図1に示すように、第2金属セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路50が形成される。第1酸化剤ガス流路50は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部50aを有する。第1酸化剤ガス流路50の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部52及び出口バッファ部54が設けられる。
図5に示すように、波状流路溝部50aは、第1燃料ガス流路36を構成する波状流路溝部36aに対向している。第1位相領域42aでは、波状流路溝部50aと波状流路溝部36aとが、同一の位相に設定される一方、第2位相領域42bでは、前記波状流路溝部50aと前記波状流路溝部36aとが、異なる位相に設定される。
第2金属セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路58が形成される。図1に示すように、第2燃料ガス流路58は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部58aを有するとともに、前記第2燃料ガス流路58の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部60及び出口バッファ部62が設けられる。第2燃料ガス流路58は、第1酸化剤ガス流路50の裏面形状である一方、入口バッファ部60及び出口バッファ部62は、入口バッファ部52及び出口バッファ部54の裏面形状である。
第3金属セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路66が形成される。第2酸化剤ガス流路66は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部66aを有する。第2酸化剤ガス流路66の入口近傍及び出口近傍には、入口バッファ部68及び出口バッファ部70が設けられる。波状流路溝部66aは、波状流路溝部58aと対向しており、前記波状流路溝部66aと前記波状流路溝部58aとは、同一の位相に設定される。
第3金属セパレータ20の面20bには、冷却媒体流路44の一部が形成される。面20bには、第2酸化剤ガス流路66を構成する複数の波状流路溝部66aの裏面形状である複数の波状流路溝部44bが形成される。
図4に示すように、第1金属セパレータ14の波状流路溝部44aと、第3金属セパレータ20の波状流路溝部44bとが重なり合って、冷却媒体流路44が形成される。
波状流路溝部44aの第1位相領域46aでは、前記波状流路溝部44aと波状流路溝部44bとが、同一の位相で且つ互いに矢印C方向に延在する波状流路を形成する一方、前記波状流路溝部44aの第2位相領域46bでは、前記波状流路溝部44aと前記波状流路溝部44bとが、異なる位相を有する。
図6に示すように、第1金属セパレータ14の面14bと第3金属セパレータ20の面20bとが重なり合うことにより、冷却媒体流路44を形成する各裏面凸形状同士が接触して連続接触部72a及び断続接触部72bが設けられる。
連続接触部72aは、各裏面凸形状が同一の位相であるために、矢印C方向に波状に延在するとともに、各連続接触部72a間には、矢印C方向に波状に延在する複数本の流路が形成される。断続接触部72bは、各裏面凸形状の位相が異なって点接触となり、冷却媒体流路44を形成する各裏面凸形状同士の接触面積は、前記冷却媒体流路44の上流側に比べて下流側が小さく設定される。
図1及び図2に示すように、第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材74が一体成形される。第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材76が一体成形されるとともに、第3金属セパレータ20の面20a、20bには、この第3金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材78が一体成形される。
第1金属セパレータ14は、燃料ガス入口連通孔32aと第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側供給孔部80a及び内側供給孔部80bと、燃料ガス出口連通孔32bと前記第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側排出孔部82a及び内側排出孔部82bとを有する。
第2金属セパレータ18は、燃料ガス入口連通孔32aと第2燃料ガス流路58とを連通する複数の供給孔部84と、燃料ガス出口連通孔32bと前記第2燃料ガス流路58とを連通する複数の排出孔部86とを有する。
発電ユニット12同士が互いに積層されることにより、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間には、矢印B方向に延在する冷却媒体流路44が形成される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔34aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2金属セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び第3金属セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66に導入される。この酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路50に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード側電極26に供給されるとともに、第2酸化剤ガス流路66に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、図2に示すように、燃料ガス入口連通孔32aから外側供給孔部80aを通って第1金属セパレータ14の面14b側に移動する。さらに、燃料ガスは、内側供給孔部80bから面14a側に導入された後、第1燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給される(図1参照)。
また、燃料ガスは、図2に示すように、供給孔部84を通って第2金属セパレータ18の面18b側に移動する。このため、図1に示すように、燃料ガスは、面18b側で第2燃料ガス流路58に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給される。
従って、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bでは、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの各カソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、内側排出孔部82bを通って第1金属セパレータ14の面14b側に導出される。面14b側に導出された燃料ガスは、外側排出孔部82aを通って、再度、面14a側に移動し、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
また、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、排出孔部86を通って面18a側に移動する。この燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
一方、冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間に形成された冷却媒体流路44に導入される。冷却媒体流路44に供給される冷却媒体は、重力方向(矢印C方向下方)に移動して発電ユニット12を冷却した後、冷却媒体出口連通孔34bに排出される。
この場合、第1の実施形態では、図4に示すように、冷却媒体流路44を構成する波状流路溝部44aは、冷却媒体入口連通孔34a側から中流領域に延在する第1位相領域46aで、波状流路溝部44bと同一の位相に設定されている。さらに、波状流路溝部44aは、冷却媒体出口連通孔34b側の第2位相領域(下流領域)46bで、波状流路溝部44bと異なる位相に設定されている。
これにより、図6に示すように、第1金属セパレータ14の面14bと第3金属セパレータ20の面20bとが重なり合うことにより、冷却媒体流路44を形成する各裏面凸形状同士が接触して連続接触部72a及び断続接触部72bが設けられている。従って、冷却媒体流路44を形成する各裏面凸形状同士の接触面積は、前記冷却媒体流路44の上流側に比べて下流側が小さく設定され、前記冷却媒体流路44の下流側は、抵抗過電圧が大きくなり、発熱が促進される。
このため、波状流路溝部50a、66a(波形状酸化剤ガス流路溝)や波状流路溝部36a、58a(波形状燃料ガス流路溝)の下流側に移動した生成水は、容易に気化することができ、前記生成水が結露することを良好に抑制することができる。これにより、波状流路溝部50a、66aや波状流路溝部36a、58aに沿って酸化剤ガスや燃料ガスが円滑且つ確実に流れることが可能になり、効率的な発電が確実に遂行可能になるという効果が得られる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック90を構成する発電ユニット92の要部分解斜視説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態においても同様に、その詳細な説明は省略する。
発電ユニット(単位セル)92は、電解質膜・電極構造体94を第1金属セパレータ96及び第2金属セパレータ98により挟持して構成される。電解質膜・電極構造体94は、固体高分子電解質膜22の両面にアノード側電極24とカソード側電極26とが設けられ、前記アノード側電極24及び前記カソード側電極26は、同一の表面積に設定される。
第1金属セパレータ96の電解質膜・電極構造体94に向かう面14aには、第1燃料ガス流路36が形成される。第1金属セパレータ96の面14bには、第1燃料ガス流路36の裏面形状である冷却媒体流路44の波状流路溝部44aが形成される。
第2金属セパレータ98の電解質膜・電極構造体94に向かう面20aには、第2酸化剤ガス流路66が形成される。この第2金属セパレータ98の面20bには、第2酸化剤ガス流路66の裏面形状である冷却媒体流路44の波状流路溝部44bが形成される。
互いに隣接する発電ユニット92間には、一方の発電ユニット92を構成する第1金属セパレータ96の面14bと、他方の発電ユニット92を構成する第2金属セパレータ98の面20bとの間に、冷却媒体流路44が形成される。
このように構成される第2の実施形態では、冷却媒体流路44が、第1燃料ガス流路36の裏面形状と第2酸化剤ガス流路66の裏面形状とにより形成されており、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタック100を構成する発電ユニット(単位セル)102の要部分解斜視説明図である。
発電ユニット102は、第1金属セパレータ104、第1電解質膜・電極構造体16a、第2金属セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3金属セパレータ20を設ける。
図8及び図9に示すように、第1金属セパレータ104の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。
第1燃料ガス流路36を構成する波状流路溝部36aは、上流側(上部側)から中流側には、同一の位相を有する第1位相領域106aを有するとともに、下流側(下部側)には、直線部位108を介して半位相ずらした第2位相領域106bが設けられる。直線部位108は、図9中、二点鎖線に示す下部側部分の位相を途中で、半ピッチずれた波状流路を形成する。
図10に示すように、第1金属セパレータ104の波状流路溝部44aと、第3金属セパレータ20の波状流路溝部44bとが重なり合って、冷却媒体流路44が形成される。
波状流路溝部44aの第1位相領域106aでは、前記波状流路溝部44aと波状流路溝部44bとが、同一の位相で且つ互いに矢印C方向に延在する波状流路を形成する一方、前記波状流路溝部44aの第2位相領域106bでは、前記波状流路溝部44aと前記波状流路溝部44bとが、異なる位相を有する。
図11に示すように、第1金属セパレータ104の面14bと第3金属セパレータ20の面20bとが重なり合うことにより、冷却媒体流路44を形成する各裏面凸形状同士が接触して連続接触部110a及び断続接触部110bが設けられる。
連続接触部110aは、各裏面凸形状が同一の位相であるために、矢印C方向に波状に延在するとともに、各連続接触部110a間には、矢印C方向に波状に延在する複数本の流路が形成される。断続接触部110bは、各裏面凸形状の位相が異なって点接触となり、冷却媒体流路44を形成する各裏面凸形状同士の接触面積は、前記冷却媒体流路44の上流側に比べて下流側が小さく設定される。
これにより、第3の実施形態では、冷却媒体流路44の下流側は、抵抗過電圧が大きくなって発熱が促進されるため、波状流路溝部50a、66a(波形状酸化剤ガス流路溝)や波状流路溝部36a、58a(波形状燃料ガス流路溝)の下流側に移動した生成水の排水性が良好に向上し、上記の第1及び第2の実施形態と同様の効果が得られる。
10、90、100…燃料電池スタック
12、92、102…発電ユニット
14、18、20、96、98、104…金属セパレータ
16a、16b、94…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード側電極
26…カソード側電極 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 36、58…燃料ガス流路
36a、44a、44b、50a、58a、66a…波状流路溝部
42a、42b、46a、46b、106a、106b…位相領域
43…位相反転部 44…冷却媒体流路
50、66…酸化剤ガス流路 72a、110a…連続接触部
72b、110b…断続接触部 108…直線部位

Claims (5)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる電解質・電極構造体と金属セパレータとが交互に積層され、2以上の前記金属セパレータを有する単位セルを複数備え、各単位セルにおける積層方向一方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って酸化剤ガスを供給する平面視が波形状の波形状酸化剤ガス流路溝が設けられるとともに、各単位セルにおける積層方向他方の金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガスを供給する平面視が波形状の波形状燃料ガス流路溝が設けられる燃料電池スタックであって、
    互いに隣接する前記単位セル間には、前記波形状酸化剤ガス流路溝の裏面凸形状と前記波形状燃料ガス流路溝の裏面凸形状とにより、前記酸化剤ガス及び前記燃料ガスと同一の流れ方向に冷却媒体を流通させる冷却媒体流路が形成され、
    各裏面凸形状同士の接触面積は、前記冷却媒体を前記冷却媒体流路に供給する入口連通孔側である前記冷却媒体流路の上流側に比べて、前記冷却媒体を前記冷却媒体流路から排出する出口連通孔側である該冷却媒体流路の下流側が小さく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、各裏面凸形状は、周期的に変化するとともに、前記冷却媒体流路の上流側で、互いに同一の位相に設定される一方、前記冷却媒体流路の下流側で、互いに異なる位相に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記波形状酸化剤ガス流路溝又は前記波形状燃料ガス流路溝は、周期的に変化するとともに、前記冷却媒体流路の下流側で位相が反転する位相反転部位を有することを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記波形状酸化剤ガス流路溝又は前記波形状燃料ガス流路溝は、周期的に変化するとともに、前記冷却媒体流路の下流側で直線部位を介して半位相ずらしたことを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記単位セルは、水平方向に積層されるとともに、
    前記金属セパレータの重力方向上端側に、積層方向に貫通して、酸化剤ガス入口連通孔、燃料ガス入口連通孔及び冷却媒体入口連通孔が設けられ、
    前記金属セパレータの重力方向下端側に、前記積層方向に貫通して、酸化剤ガス出口連通孔、燃料ガス出口連通孔及び冷却媒体出口連通孔が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
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