JP5203060B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる複数の電解質・電極構造体と、複数の金属セパレータとを有し、前記電解質・電極構造体と前記金属セパレータとが交互に積層されるとともに、各金属セパレータの少なくとも一方の電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガス又は酸化剤ガスである反応ガスを供給する波形状流路が設けられる発電ユニットを設け、複数の前記発電ユニットが冷却媒体流路を形成して互いに積層される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(MEA)を、一対のセパレータによって挟持した単位セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の単位セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
上記の燃料電池では、一方のセパレータの面内に、アノード側電極に対向して燃料ガスを流すための燃料ガス流路が設けられるとともに、他方のセパレータの面内に、カソード側電極に対向して酸化剤ガスを流すための酸化剤ガス流路が設けられている。また、セパレータ間には、必要に応じて冷却媒体を流すための冷却媒体流路が、前記セパレータの面方向に沿って設けられている。
その際、セパレータとして薄板を波形状にプレス加工した金属セパレータが使用される場合、アノード側の金属セパレータの一方の面に燃料ガス流路用の凹凸部を設けると、前記金属セパレータの他方の面には、前記凹凸部の裏面形状である凹凸部が形成されている。さらに、カソード側の金属セパレータの一方の面に酸化剤ガス流路用の凹凸部を設けると、前記金属セパレータの他方の面には、前記凹凸部の裏面形状である凹凸部が形成されている。
このため、燃料ガス流路及び酸化剤ガス流路を波状に蛇行する凹凸部により形成することによって、単位セル間には、各凹凸部の裏面形状が重なり合って燃料ガス及び酸化剤ガスとは異なる方向に流動する冷却媒体流路が形成されている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックでは、アノード側電極とカソード側電極との間に電解質が介装された接合体と、前記接合体を挟持する第1セパレータ及び第2セパレータとを有する単位セルが複数個積層されてなる積層体を具備し、前記第1セパレータは、前記アノード側電極に供給される燃料ガスを流通させるための中空部を有するとともに、第1凹部を介して設けられた長尺な第1中空状凸部を複数個有し、前記第2セパレータは、前記カソード側電極に供給される酸素含有ガスを流通させるための中空部を有するとともに、第2凹部を介して設けられ且つ前記第1中空状凸部と同一方向に延在する長尺な第2中空状凸部を複数個有し、前記第1中空状凸部又は前記第2中空状凸部の少なくともいずれか一方は、前記積層体中における前記接合体同士の間で該第1中空状凸部と該第2中空状凸部との頂面同士が対向して互いに隣接した際に、該頂面同士の一部を離間させるために燃料ガス又は酸素含有ガスの流通方向途中で屈曲した屈曲部を有し、前記第1中空状凸部と前記第2中空状凸部との頂面同士が一部離間することによって前記第1凹部と前記第2凹部とが連通し、連通した前記第1凹部及び前記第2凹部に冷却用媒体が流通されることを特徴としている。
特開2003−338300号公報
ところで、燃料電池スタックでは、冷却媒体流路を複数組みの燃料電池毎に設けることにより(所謂、間引き冷却)、前記冷却媒体流路の数を減少させて前記燃料電池スタック全体の積層方向の短尺化を図る工夫がなされている。
この種の燃料電池スタックに、上記の従来技術を適用すると、図6に示す燃料電池スタック1が構成される。この燃料電池スタック1では、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極接合体)2a、第2電解質膜・電極構造体2b、第3電解質膜・電極構造体2c及び第4電解質膜・電極構造体2dが、矢印X方向に積層されている。第1乃至第4電解質膜・電極構造体2a〜2dは、それぞれ固体高分子電解質膜3と、前記固体高分子電解質膜3を挟持するカソード側電極4及びアノード側電極5とを備えている。
第1電解質膜・電極構造体2aは、第1及び第2金属製セパレータ6a、6bに挟持され、第2電解質膜・電極構造体2bは、第2及び第3金属製セパレータ6b、6cに挟持され、第3電解質膜・電極構造体2cは、第4及び第5セパレータ6d、6eに挟持され、さらに第4電解質膜・電極構造体2dは、第5及び第6セパレータ6e、6fに挟持されている。
第1金属製セパレータ6aの第1電解質膜・電極構造体2a側の面には、酸化剤ガス流路7aが形成されるとともに、この第1金属製セパレータ6aの裏面には、冷却媒体流路8aが形成されている。第2金属製セパレータ6bの第1電解質膜・電極構造体2a側の面には、燃料ガス流路9aが設けられるとともに、この第2金属製セパレータ6bの第2電解質膜・電極構造体2b側の面には、酸化剤ガス流路7bが設けられている。
第3金属製セパレータ6cの第2電解質膜・電極構造体2b側の面には、燃料ガス流路9bが形成される一方、この第3金属製セパレータ6cと第4セパレータ6dとの間には、冷却媒体流路8bが形成されている。この第4セパレータ6dの第3電解質膜・電極構造体2c側の面には、酸化剤ガス流路7cが設けられている。
第5セパレータ6eの第3電解質膜・電極構造体2c側の面には、燃料ガス流路9cが形成されるとともに、この第5セパレータ6eの第4電解質膜・電極構造体2d側の面には、酸化剤ガス流路7dが設けられている。第6セパレータ6fの第4電解質膜・電極構造体2d側の面には、燃料ガス流路9dが形成される一方、この第6セパレータ6fの裏面には、第1金属製セパレータ6aとの間に冷却媒体流路8aが設けられている。
この場合、上記の燃料電池スタック1では、第1金属製セパレータ6a〜第6金属製セパレータ6fの外周縁部に、図示していないが、積層方向に一体的に貫通して燃料ガスを供給および排出する燃料ガス連通孔と、酸化剤ガスを供給及び排出する酸化剤ガス連通孔と、冷却媒体を供給及び排出する冷却媒体連通孔とが設けられることにより、内部マニホールドを構成している場合が多い。
このため、燃料電池スタック1を組み立てる際には、少なくとも6種類の第1金属製セパレータ6a〜第6金属製セパレータ6fが必要となっており、前記第1金属製セパレータ6a〜第6金属製セパレータ6fを個別に製造しなければならない。従って、部品点数が増大して燃料電池スタック1全体の製造コストが相当に高騰するという問題が指摘されている。
しかも、燃料電池スタック1を組み立てる際、第1金属製セパレータ6a〜第6金属製セパレータ6fを所望の順序に積層しなければならない。これにより、第1金属製セパレータ6a〜第6金属製セパレータ6fの取り扱い作業性が煩雑化するとともに、燃料電池スタック1の組み立て作業が効率的に遂行されないおそれがある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、間引き冷却が可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質の両側に一対の電極が設けられる複数の電解質・電極構造体と、複数の金属セパレータとを有し、前記電解質・電極構造体と前記金属セパレータとが交互に積層されるとともに、各金属セパレータの少なくとも一方の電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガス又は酸化剤ガスである反応ガスを供給する波形状流路が設けられる発電ユニットを設け、複数の前記発電ユニットが冷却媒体流路を形成して互いに積層される燃料電池スタックに関するものである。
発電ユニットを構成し金属セパレータの積層方向一方の端部に配置される1つの金属セパレータの波形状流路は、前記発電ユニットを構成する他の全ての金属セパレータの波形状流路とは異なる位相に設定されるとともに、前記発電ユニットを構成する他の全ての前記金属セパレータの前記波形状流路は、積層方向に沿って互いに同一の位相に設定されている。
本発明によれば、発電ユニットの一方の端部に配置される1つの金属セパレータのみが、他の金属セパレータとは異なる位相の波形状流路を設けている。このため、同一の発電ユニットを複数積層するだけで、各発電ユニット間に冷却媒体流路が形成され、前記冷却媒体流路の間引き構造を有する燃料電池スタックが容易に構成される。従って、共通部品の増加により部品点数が有効に削減され、燃料電池スタックを経済的に構成することができるとともに、組み立て作業性が大幅に向上する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池スタック10の要部分解斜視説明図である。
燃料電池スタック10は、発電ユニット12を備え、複数の前記発電ユニット12を水平方向(矢印A方向)に沿って互いに積層して構成される。発電ユニット12は、図1〜図3に示すように、第1金属セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)16a、第2金属セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3金属セパレータ20を設ける。なお、発電ユニット12は、3つ以上のMEA及び4枚以上のセパレータを含むことも可能である。その際、MEAとセパレータとは、交互に積層される。
第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ14、第2金属セパレータ18及び第3金属セパレータ20は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有する。
第1電解質膜・電極構造体16aは、第2電解質膜・電極構造体16bよりも小さな表面積に設定される。第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bは、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード側電極24及びカソード側電極26とを備える。アノード側電極24は、カソード側電極26よりも小さな表面積を有する段差型MEAを構成している。
アノード側電極24及びカソード側電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
図2に示すように、発電ユニット12の長辺方向の(矢印C方向)上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔32aが設けられる。
発電ユニット12の長辺方向の(矢印C方向)下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔34aが設けられるとともに、前記発電ユニット12の短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔34bが設けられる。
第1金属セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。第1燃料ガス流路36は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部(凹部)36aを有するとともに、前記第1燃料ガス流路36の入口及び出口近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部38及び出口バッファ部40が設けられる。
第1金属セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44の一部が形成される。面14bには、第1燃料ガス流路36を構成する複数の波状流路溝部36aの裏面形状である複数の波状流路溝部(凹部)44aが形成される。
第2金属セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路50が形成される。第1酸化剤ガス流路50は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部(凹部)50aを有する。第1酸化剤ガス流路50の入口及び出口近傍には、入口バッファ部52及び出口バッファ部54が設けられる。
第2金属セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路58が形成される。第2燃料ガス流路58は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部(凹部)58aを有するとともに、前記第2燃料ガス流路58の入口及び出口近傍には、入口バッファ部60及び出口バッファ部62が設けられる。第2燃料ガス流路58は、第1酸化剤ガス流路50の裏面形状である一方、入口バッファ部60及び出口バッファ部62は、入口バッファ部52及び出口バッファ部54の裏面形状である。
第3金属セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路66が形成される。第2酸化剤ガス流路66は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝部(凹部)66aを有する。第2酸化剤ガス流路66の入口及び出口近傍には、入口バッファ部68及び出口バッファ部70が設けられる。
第3金属セパレータ20の面20bには、冷却媒体流路44の一部が形成される。面20bには、第2酸化剤ガス流路66を構成する複数の波状流路溝部66aの裏面形状である複数の波状流路溝部(凹部)44bが形成される。
発電ユニット12では、第1金属セパレータ14の第1燃料ガス流路36、第2金属セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び前記第2金属セパレータ18の第2燃料ガス流路58は、波形状が積層方向に沿って互いに同一の位相に設定されるとともに、波のピッチ、振幅も同一に設定される。発電ユニット12の積層方向(矢印A方向)一方の端部に配置される第3金属セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66は、第1燃料ガス流路36、第1酸化剤ガス流路50及び第2燃料ガス流路58とは、波形状が積層方向に沿って互いに異なる位相に設定されるとともに、波のピッチ、振幅が同一に設定される。
図2及び図3に示すように、第1金属セパレータ14の面14a、14bには、この第1金属セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材74が一体成形される。第2金属セパレータ18の面18a、18bには、この第2金属セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材76が一体成形されるとともに、第3金属セパレータ20の面20a、20bには、この第3金属セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材78が一体成形される。
第1金属セパレータ14は、燃料ガス入口連通孔32aと第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側供給孔部80a及び内側供給孔部80bと、燃料ガス出口連通孔32bと前記第1燃料ガス流路36とを連通する複数の外側排出孔部82a及び内側排出孔部82bとを有する。
第2金属セパレータ18は、燃料ガス入口連通孔32aと第2燃料ガス流路58とを連通する複数の供給孔部84と、燃料ガス出口連通孔32bと前記第2燃料ガス流路58とを連通する複数の排出孔部86とを有する。
発電ユニット12同士が互いに積層されることにより、一方の発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14と、他方の発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20との間には、矢印B方向に延在する冷却媒体流路44が形成される。
冷却媒体流路44では、複数の波状流路溝部44aと44dとが異なる位相に設定されている。波状流路溝部44aと44dとが互いに重なり合うことによって、これらの間には、水平方向(矢印B方向)に連通する複数の流路溝部44eが形成される(図4及び図5参照)。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図2に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔34aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2金属セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び第3金属セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66に導入される。この酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路50に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード側電極26に供給されるとともに、第2酸化剤ガス流路66に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード側電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、図3に示すように、燃料ガス入口連通孔32aから外側供給孔部80aを通って第1金属セパレータ14の面14b側に移動する。さらに、燃料ガスは、内側供給孔部80bから面14a側に導入された後、入口バッファ部38に送られ、第1燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給される(図2参照)。
また、燃料ガスは、図3に示すように、供給孔部84を通って第2金属セパレータ18の面18b側に移動する。このため、図2に示すように、燃料ガスは、面18b側で入口バッファ部60に供給された後、第2燃料ガス流路58に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給される。
従って、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bでは、カソード側電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bの各カソード側電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
第1電解質膜・電極構造体16aのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、出口バッファ部40から内側排出孔部82bを通って第1金属セパレータ14の面14b側に導出される。面14b側に導出された燃料ガスは、外側排出孔部82aを通って、再度、面14a側に移動し、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
また、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード側電極24に供給されて消費された燃料ガスは、出口バッファ部62から排出孔部86を通って面18a側に移動する。この燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに排出される。
一方、冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、図4及び図5に示すように、第1の発電ユニット12aを構成する第1金属セパレータ14と、第2の発電ユニット12bを構成する第3金属セパレータ94との間に形成された冷却媒体流路44に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、第1及び第2電解質膜・電極構造体16a、16bを冷却した後、冷却媒体出口連通孔34bに排出される。
この場合、本実施形態では、図2に示すように、各発電ユニット12を構成する第1金属セパレータ14の第1燃料ガス流路36、第2金属セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び前記第2金属セパレータ18の第2燃料ガス流路58は、積層方向に沿って互いに同一の位相に設定されている。一方、各発電ユニット12を構成する第3金属セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66は、第1燃料ガス流路36、第1酸化剤ガス流路50及び第2燃料ガス流路58とは異なる位相に設定されている。
このため、同一の発電ユニット12を複数積層するだけで、前記発電ユニット12間には、矢印B方向に延在する複数の流路溝部44eを有する冷却媒体流路44が形成されるとともに、前記冷却媒体流路44の間引き構造を容易に得ることができる(図4及び図5参照)。これにより、共通部品の増加により部品点数が有効に削減され、燃料電池スタック10を簡単且つ経済的に構成することが可能になるとともに、組み立て作業性が大幅に向上するという効果が得られる。
なお、第2金属セパレータ18は、第3金属セパレータ20と同一の位相に設定されていてもよい。その際、第1金属セパレータ14のみが、異なる位相に設定される。
本発明の実施形態に係る燃料電池スタックの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの、図2中、III−III線断面説明図である。 前記燃料電池スタックの一部断面説明図である。 前記発電ユニット間に形成される冷却媒体流路の斜視説明図である。 従来の燃料電池スタックの説明図である。
符号の説明
10…燃料電池スタック 12…発電ユニット
14、18、20…金属セパレータ 16a、16b…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード側電極
26…カソード側電極 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 36、58…燃料ガス流路
36a、44a、44b、50a、58a、66a…波状流路溝部
44…冷却媒体流路 44e…流路溝部
50、66…酸化剤ガス流路

Claims (1)

  1. 電解質の両側に一対の電極が設けられる複数の電解質・電極構造体と、複数の金属セパレータとを有し、前記電解質・電極構造体と前記金属セパレータとが交互に積層されるとともに、各金属セパレータの電極対向面には、前記電極に沿って燃料ガス又は酸化剤ガスである反応ガスを供給する波形状流路が設けられる発電ユニットを備え、複数の前記発電ユニットの間に冷却媒体流路を形成して互いに積層される燃料電池スタックであって、
    前記発電ユニットを構成し前記金属セパレータの積層方向一方の端部に配置される1つの前記金属セパレータの前記波形状流路は、前記発電ユニットを構成する他の全ての前記金属セパレータの前記波形状流路とは異なる位相に設定されるとともに、前記発電ユニットを構成する他の全ての前記金属セパレータの前記波形状流路は、積層方向に沿って互いに同一の位相に設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
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