JP5413973B2 - 電磁石装置、電磁石装置の製造方法およびリレー - Google Patents

電磁石装置、電磁石装置の製造方法およびリレー Download PDF

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Description

この発明は、電磁石装置、電磁石装置の製造方法およびリレーに関するものである。
電磁石装置の励磁状態の切り換えに応じて接点の断接状態が切り換わるリレーが利用されている。
リレーを構成する電磁石装置は、略C字形状の鉄心の両端部をプレス加工して磁極部を形成するとともに、鍔部をそれぞれ組み付けてある。また、鉄心の中央部に絶縁テープを介してコイルを巻回してある。さらに、鍔部に組み付けた門型中継端子の中継用突起にコイルの引出線を絡げて半田付けすることで電磁石装置が構成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−146908号公報
しかしながら、鉄心は略C字形状をしており、鍔部の形状も複雑なので、製造工程も複雑となり、鉄心や鍔部の寸法精度を確保するのが困難である。特に、市場ではリレーの小型化が望まれているが、鉄心や鍔部を小型化した場合において形状が複雑だと、鉄心および鍔部の寸法精度の向上にも限界がある。
また、コイルの巻回工程では鉄心または鍔部を把持する必要が生じるが、鉄心が略C字形状をしており、鍔部の形状も複雑なので、安定して保持することが困難である。結果としてコイルの巻回速度を下げて慎重に巻く必要が生じ、コイルの巻回工程の工数が増大することになる。
そこで本発明は、寸法精度を向上させることができ、コイル巻回工程で鉄心を安定保持することができる電磁石装置、電磁石装置の製造方法およびリレーの提供を課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の電磁石装置は、コイルと、前記コイルの中心軸に沿って配置され前記コイルが巻回される巻胴部と、前記巻胴部の前記中心軸方向の両端に配置され前記巻胴部より幅広に形成された幅広部とが、一体成形された板状の鉄心と、前記コイルと前記巻胴部との間に、前記巻胴部を取り囲んで配置される絶縁部材と、前記一対の幅広部と前記巻胴部との間に配置された一対のスプールと、前記一対の幅広部の表面に当接しつつ、前記鉄心の厚さ方向に立設された一対のヨークと、を備え、前記幅広部の表面の外形は、前記幅広部に対する前記ヨークの当接面の外形より大きく形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、板状の鉄心とヨークを別部材とする構成にしたので、各部材の形状が簡単になり、電磁石装置の寸法精度を向上させることができる。また、板状の鉄心とヨークを別部材とする構成にしたので、ヨーク接合前に板状の鉄心の幅広部を把持してコイルを巻回することができる。したがって、コイル巻回工程で鉄心を安定保持することができる。さらに、ヨークは幅広部の表面に当接しているので、大径のヨークを採用することができ、また幅広部の表面の外形は幅広部に対するヨークの当接面の外形より大きく形成されているので、ヨークの接合に起因する磁路断面積の縮小を抑制することができる。したがって、従来の略C字形状の鉄心と比較して磁気効率も同等となる。
また、一対の幅広部のうち第1の前記幅広部の表面には基板が接合され、前記基板には前記コイルの端末が接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、基板に直接コイルの巻き始めと巻き終わりの端末を接合することができる。したがって、コイルの端末を端子等にからげる必要がなくなり、簡単に電気的接続をすることができる。
また、第1幅広部の側面および前記基板の側面には、それぞれの位置決めを行うための一対の第1凹部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、電磁石装置の製造時において、幅広部の第1凹部および基板の第1凹部を、製造治具に設けられた位置決めピンに沿って配置することで、製造治具に対して鉄心を位置決めすることができ、さらに製造治具および鉄心に対して基板を位置決めすることができる。したがって、電磁石装置の寸法精度を向上させることができる。
また、前記一対の幅広部のうち第2の前記幅広部には、前記中心軸方向の端面と前記中心軸に交差する方向の側面との角部に面取り部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、第2幅広部が面取り部を有することにより第1幅広部と形状が異なるので、レーザ光や撮影画像等を用いて第1幅広部と第2幅広部の形状を判別することができる。これにより、鉄心の方向を区別することができる。したがって、電磁石装置の製造工程の自動化に資することができる。
また、前記巻胴部の付け根部分における前記幅広部の側面に、第2凹部が形成されていることを特徴とする。
第2凹部を設けずに巻胴部と幅広部を一体成形する場合、巻胴部と幅広部との隅部にはコーナーRが発生する。このため、巻胴部の付け根部分まで絶縁部材を配置することが困難となる。これに対して、本発明によれば、第2凹部が形成されていることにより巻胴部の付け根部分まで絶縁部材を配置できるので、一対のスプール間の全領域に対して確実に絶縁部材を配置することができる。したがって、巻胴部全体をコイルに対して確実に絶縁することができる。
また、スプールは、前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込まれていることを特徴とする。
本発明によれば、鉄心の端部から中心軸に沿ってスプールをはめ込む場合と比べて、鉄心に対してスプールを簡単に装着することができる。したがって、電磁石装置の製造工程の工数を少なくすることができる。
また、前記巻胴部の前記第1幅広部側に配置された前記スプールの側面には、前記コイルの端末付近の巻線が配置された一対の第3凹部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第3凹部内にコイルの端末付近の巻線を配置することにより、スプールの外形に沿った巻線の移動を規制することができる。したがって、コイルのゆるみを防止することができる。
本発明の電磁石装置の製造方法は、前記鉄心の前記巻胴部に前記絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程と、前記スプールを前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込むスプール設置工程と、前記巻胴部に前記コイルを巻回するコイル巻回工程と、前記ヨークを前記幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、板状の鉄心とヨークを別部材とする構成にしたので、各部材の形状が簡単になり、電磁石装置の寸法精度を向上させることができる。また、板状の鉄心とヨークを別部材とする構成にしたので、ヨーク接合前に板状の鉄心の幅広部を把持してコイルを巻回することができる。したがって、コイル巻回工程で鉄心を安定保持することができる。さらに、ヨークは幅広部の表面に当接しているので、大径のヨークを採用することができ、また幅広部の表面の外形は幅広部に対するヨークの当接面の外形より大きく形成されているので、ヨークの接合に起因する磁路断面積の縮小を抑制することができる。したがって、従来の略C字形状の鉄心と比較して磁気効率も同等となる。
また、前記鉄心の前記巻胴部に前記絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程と、前記第1幅広部の前記第1凹部および前記基板の前記第1凹部を位置決めピンに沿って配置することにより前記第1幅広部および前記基板を相互に位置決めしつつ、前記第1幅広部の表面に前記基板を接合する基板設置工程と、前記スプールを前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込むスプール設置工程と、前記巻胴部に前記コイルを巻回するコイル巻回工程と、前記コイルの巻き始めと巻き終わりの端末を前記基板に接合するコイル端末処理工程と、前記ヨークを前記幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、電磁石装置の製造時において、幅広部の第1凹部および基板の第1凹部を、製造治具に設けられた位置決めピンに沿って配置することで、製造治具に対して鉄心を位置決めすることができ、さらに製造治具および鉄心に対して基板を位置決めすることができる。したがって、電磁石装置の寸法精度を向上させることができる。
また、前記鉄心の方向を所定の方向に整列する整列工程と、前記鉄心の前記巻胴部に前記絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程と、前記スプールを前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込むスプール設置工程と、前記巻胴部に前記コイルを巻回するコイル巻回工程と、前記ヨークを前記幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程と、を有することを特徴とする
本発明によれば、第2幅広部が面取り部を有することにより第1幅広部と形状が異なるので、レーザ光や撮影画像等を用いて第1幅広部と第2幅広部の形状を判別することができる。これにより、鉄心の方向を区別することができ、鉄心の方向を所定の方向に整列することができる。したがって、電磁石装置の製造工程の自動化に資することができる。
また、本発明のリレーは、本発明に記載の電磁石装置と、前記電磁石装置の励磁状態の切り換えに応じて断接状態が切り換わる接点と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、寸法精度良く形成された電磁石装置を備えているので、寸法精度良く形成されたリレーを提供することができる。また、ヨーク接合前に板状の鉄心の幅広部を把持してコイルを巻回することができるので、コイルの巻回速度を上げることができ、低コストなリレーを提供することができる。
本発明によれば、板状の鉄心とヨークを別部材とする構成にしたので、各部材の形状が簡単になり、電磁石装置の寸法精度を向上させることができる。また、板状の鉄心とヨークを別部材とする構成にしたので、ヨーク接合前に板状の鉄心の幅広部を把持してコイルを巻回することができる。したがって、コイル巻回工程で鉄心を安定保持することができる。
電磁石装置の説明図であり、図1(a)は平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線における断面図である。 鉄心の斜視図である。 基板の斜視図である。 スプールの斜視図である。 ヨークの斜視図である。 電磁石装置の製造工程のフローチャートである。 絶縁部材設置工程と基板設置工程とスプール配置工程を示す工程図である。 コイル巻回工程を示す工程図であり、図8(a)はコイル巻き始め時の斜視図であり、図8(b)はコイル巻き終わり時の斜視図である。 リレーの説明図であり、図9(a)はリレーの平面図であり、図9(b)は図9(a)のB−B線における断面図である。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照して説明する。
(第1実施形態、電磁石装置)
最初に、第1実施形態における電磁石装置について説明する。
図1は電磁石装置の説明図であり、図1(a)は平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線における断面図である。
図1に示すように、本実施形態の電磁石装置10は、コイル30と、コイル30の中心軸34に沿って配置されコイル30が巻回される巻胴部21と、巻胴部21の中心軸22方向の両端に配置され巻胴部21より幅広に形成された幅広部23とが、一体成形された板状の鉄心20と、一対の幅広部23のうち第1の幅広部23aの表面に接合された基板40と、コイル30と巻胴部21との間に、巻胴部21を取り囲んで配置される絶縁部材32と、一対の幅広部23と巻胴部21との間に配置された一対のスプール50と、一対の幅広部23の表面に当接しつつ、鉄心20の厚さ方向に立設された一対のヨーク60と、を備えている。
図1(a)に示すように、電磁石装置10は、コイル30を備えている。
コイル30は、板状の鉄心20の巻胴部21に絶縁部材32を介して巻回されている。コイル30は線径が例えばφ0.02mm程度の銅線であり、巻線機によって巻回される。なお、コイル30は巻胴部21の周囲に巻回されるので、コイル30の中心軸34は巻胴部21の中心軸と同一となる。
図1(a)に示すように、電磁石装置10は、コイル30の中心軸34に沿って配置されコイル30が巻回される巻胴部21と、巻胴部21の中心軸22方向の両端に配置され巻胴部21より幅広に形成された幅広部23とが、一体成形された板状の鉄心20を備えている。
図2は鉄心20の斜視図である。鉄心20は純鉄等からなる板状の部材で、全長は例えば6.5mm程度であり、板厚は例えば0.8mm程度であり、プレス加工により形成される。鉄心20は、コイルが巻回される巻胴部21と、巻胴部21の中心軸22方向の両端に配置される一対の幅広部23(第1幅広部23aおよび第2幅広部23b)とを有しており、ヨークとは別部材となっている。
第1幅広部23aはヨークを固定するための取付孔28を有し、第2幅広部23bは取付長孔29を有している。取付孔28および取付長孔29はヨークの固定用凸部と同等の直径を有している。取付孔28および取付長孔29は、プレス加工により鉄心20の外形を形成する際に同時に形成される。ヨーク接合時に発生する巻胴部21の中心軸22方向の誤差を吸収するため、取付長孔29の長軸方向は巻胴部21の中心軸22方向に一致している。
図2に示すように、第1幅広部23aの側面123には、鉄心20の位置決めを行うための一対の第1凹部24が設けられている。
第1凹部24は、プレス加工により鉄心20の外形を形成する際に同時に形成される。第1凹部24は、巻胴部21の中心軸22に交差する方向の側面123の中央部に略半円形状に形成されている。この第1凹部24を、製造治具に設けられた位置決めピン等に沿って配置することで、鉄心20を精度よく製造治具に配置することができる。したがって、電磁石装置の寸法精度を向上させることができる。
図2に示すように、第2幅広部23bには、巻胴部21の中心軸22方向の端面222と、巻胴部21の中心軸22に交差する方向の側面223との角部に面取り部27が形成されている。
面取り部27は、プレス加工により鉄心20の外形を形成する際に同時に形成される。この面取り部27により、第1幅広部23aと第2幅広部23bとの形状が異なるので、レーザ光や撮影画像等を用いて第1幅広部23aと第2幅広部23bとの形状を判別することができる。これにより、鉄心20の方向を区別することができ、鉄心20の方向を所定の方向に整列することができる。したがって、電磁石装置の製造工程の自動化に資することができる。
図2に示すように、鉄心20の巻胴部21の付け根部分における幅広部23の側面125に、第2凹部25が形成されている。
第2凹部25は、略半円形状に形成され、プレス加工により鉄心20の外形を形成する際に同時に形成される。仮に、第2凹部25を設けずに巻胴部21と幅広部23とを一体成形しようとすれば、巻胴部21と幅広部23との隅部にはコーナーRが発生する。この場合、巻胴部21の付け根部分まで絶縁部材を配置することが困難となる。これに対して、本発明によれば、第2凹部25が形成されていることにより巻胴部21の付け根部分まで絶縁部材を配置できるので、一対のスプール間の全領域に対して確実に絶縁部材を配置することができる。したがって、巻胴部21全体をコイルに対して確実に絶縁することができる。
図1(a)に示すように、一対の幅広部23のうち第1幅広部23aの表面には基板40が接合されている。
図3は基板40の斜視図である。基板40は、ポリアミドやガラスエポキシ等からなる薄板状の部材であり、プレス加工や射出成型等により形成される。なお、第1幅広部と基板40とは接着材等により固定される。
基板40の中心には中心孔44が形成されている。中心孔44は、プレス加工や射出成型等により基板40の外形を形成する際に同時に形成される。中心孔44の直径は、鉄心の第1幅広部に設けられたヨークの取付孔よりも大きな直径を有している。さらに、中心孔44の直径は、ヨークの固定用凸部を鉄心にカシメて固定する際に使用する治具と干渉せず、また、カシメた後に鉄心表面に広がる固定用凸部とも干渉しないような大きさに設定されている。
基板40の側面46には、鉄心の幅広部と基板40との相互の位置決めを行うための一対の第1凹部24が設けられている。鉄心の幅広部に設けられた第1凹部と同様に、基板40が鉄心に接合された際における、巻胴部の中心軸に交差する方向の基板40の側面46の中央部に第1凹部24が設けられている。また、第1凹部24の形状は、鉄心の幅広部に設けられた第1凹部と同一の略半円形状に形成されている。この第1凹部24を、製造治具に設けられた位置決めピンに沿って配置することで、製造治具および鉄心に対して基板を位置決めすることができる。したがって、電磁石装置の寸法精度を向上させることができる。
基板40の表面には銅等の導電材料からなる電極パターン41が配置される。電極パターン41は、例えば銅箔を基板40上に貼着した後に溶剤でエッチングを行うことにより形成される。また電極パターン41は、中心孔44をはさんで対称に2箇所に設けられている。図1(a)に示すように、巻き始めと巻き終わりのコイル30の端末31は、電極パターン41に熱圧着等により直接接合される。したがって、コイル30の端末31を端子等にからげる必要がなくなり、簡単に電気的接続をすることができる。また、基板40上において電極パターン41の面積が大きく確保されているので、コイル30の端末31を電極パターン41に容易に接合することができる。
図1(b)に示すように、コイル30と巻胴部21との間に、巻胴部21を取り囲んで絶縁部材32が配置されている。
絶縁部材32は、厚さが例えば0.04mm程度のポリイミド等の樹脂からなるフィルムである。ここで、絶縁部材32は必ずしもポリイミド等の樹脂からなるフィルムである必要はなく、絶縁紙を用いてもよい。本実施形態において、絶縁部材32は、片面に粘着材が塗布された絶縁テープとなっており、巻胴部21の付け根部分まで巻装される。
なお、本実施形態の絶縁部材32は、巻胴部21を取り囲む絶縁テープとしている。しかし、例えば絶縁部材32を樹脂成型により形成したり、絶縁部材32を巻胴部21に樹脂でアウトサート成型したりすることも可能である。さらに、樹脂等を巻胴部21に塗布してコーティングすることにより絶縁部材32とすることもできる。
図1(a)に示すように、一対の幅広部23と巻胴部21との間に一対のスプール50が配置されている。
図4はスプール50の斜視図である。スプール50は、外形が略矩形状の板状部材であり、中央部に形成された鉄心嵌合孔54と、鉄心嵌合孔54から周縁部にかけて形成された鉄心導入路53と、鉄心嵌合孔54に隣接して鉄心導入路53の側面から立設された爪部51と、鉄心嵌合孔54の長手方向において隣り合う周縁角部の近傍に形成された一対の第3凹部52と、を有している。
スプール50はポリアミド等の樹脂からなり、プレス加工や射出成型等により形成される。なお、鉄心嵌合孔54や爪部51、鉄心導入路53、第3凹部52等のスプール50の各部の形状は、スプール50の外形をプレス加工や射出成型等により形成する際に同時に形成される。スプール50の外形は、鉄心の幅広部における巻胴部の中心軸と垂直方向の断面形状よりも大きく形成されている。これにより、幅広部よりも大径にコイルを巻回することができる。なお、電磁石装置への要求性能の違いによりコイルの線径や巻回数の仕様違いが存在すると、コイル径の異なる複数種類の電磁石装置が並存することになる。この場合には、コイル径に合わせてスプール50の外形形状のみを変更することにより対応することができる。これにより、スプール50以外の部材を変更することなく、コイルの線径や巻回数の仕様が異なる製品を製造できるので、低コストな電磁石装置が提供できる。
鉄心嵌合孔54の形状は、巻胴部の中心軸と垂直方向の巻胴部の断面形状と同じ矩形状である。また、鉄心嵌合孔54の寸法は、鉄心の巻胴部の寸法よりも若干小さく設定されている。爪部51は、スプール50の挿入後に巻胴部の底面と係合する。これにより、巻胴部へスプール50を挿入した後、巻胴部の中心軸と垂直方向のスプール50の位置を保持できる。
スプール50の鉄心導入路53は、爪部51からスプール50の周縁部にかけて徐々に幅が広がるような、誘い込み形状となっている。これにより、鉄心導入路53を通してスプール50を巻胴部に挿入する際の荷重が低くなるので、鉄心に対してスプール50を容易に挿入することができる。
第3凹部52の形状は略半円形状である。第3凹部52内には、コイルの端末付近の巻線が配置される。そのため、第3凹部52の大きさはコイルの線径に応じて決定される。また、コイルの端末は、第3凹部52を介して基板の電極パターンに熱圧着等により直接接合される。そのため、スプール50が基板接合後の鉄心に配置された際に、一対の第3凹部52は、基板の電極パターンを有する面と同一方向に配置される。すなわち、第3凹部52は、鉄心嵌合孔54の長手方向において隣り合う周縁角部の近傍に形成されている。第3凹部52内にコイルの端末付近の巻線を配置することにより、スプール50の外形に沿ったコイルの端末付近の巻線の移動を規制することができる。したがって、コイルのゆるみを防止することができる。
なお、本実施形態では、スプール50を略矩形状の板状部材とし、中央部に形成された鉄心嵌合孔54に鉄心の巻胴部を挿入するはめ込み式としている。しかし、鉄心にスプール50をアウトサート成型することにより、スプールと鉄心とを一体成形してもよい。
図1(a)に示すように、一対の幅広部23の表面に当接しつつ、鉄心20の厚さ方向に一対のヨーク60が立設されている。
図5はヨーク60の斜視図である。ヨーク60は純鉄等からなる例えば略円柱状の部材であり、鍛造や切削加工等により形成される。ヨーク60は、固定用凸部61と中央大径部62と先端小径部65とからなる。
図1(b)に示すように、ヨーク60は鉄心20と別部材であり、コイル30を巻回した後に鉄心20に取り付けられる。ヨーク60は、鉄心20に設けられた取付孔28および取付長孔29に固定用凸部61を挿入した後、固定用凸部61の頭部をカシメることにより固定される。
固定用凸部61の直径は、取付孔28および取付長孔29の直径と同程度で形成されている。また、固定用凸部61の長さは、鉄心20の板厚よりも長く形成されており、鉄心20から突出した固定用凸部61の頭部を前述のとおりカシメることで、ヨーク60が鉄心20に固定される。
図1に示すように、第1凹部24または面取り部27が形成された幅広部23の表面の外形は、幅広部23に対するヨーク60の当接面66の外形である中央大径部62の直径よりも大きく形成されている。逆に言えば、幅広部23の表面の外形が中央大径部62の直径より大きくなるように、第1凹部24または面取り部27が形成されている。加えて、幅広部と当接するヨーク60の中央大径部62の断面積は、先端小径部65の断面積より大きくなっている。しかも、ヨーク60の当接面66は機械加工により高精度に仕上げられ、鉄心20と接合した際に鉄心20とヨーク60の接触面積が確保されている。したがって、鉄心20とヨーク60とを別部材とした場合でも、ヨーク60の接合に起因する磁路断面積の縮小を抑制することができ、従来の略C字形状の鉄心と比較して磁気効率も同等となる。
本実施形態によれば、板状の鉄心20とヨーク60を別部材とする構成にしたので、各部材の形状が簡単になり、電磁石装置10の寸法精度を向上させることができる。また、板状の鉄心20とヨーク60を別部材とする構成にしたので、ヨーク60接合前に板状の鉄心20の幅広部23を把持してコイル30を巻回することができる。したがって、コイル巻回工程で鉄心20を安定保持することができる。
また、鉄心20とヨーク60を接合すると、磁路断面積が小さくなって磁気効率が低下するおそれがある。しかし、本実施形態によれば、幅広部23の表面の外形は、第1凹部24や面取り部27が形成されていても、幅広部23に対するヨーク60の当接面66の外形より大きく形成されている。加えて、幅広部23と当接するヨークの中央大径部62の断面積は、先端小径部65の断面積より大きくなっている。しかも、ヨーク60の当接面66は機械加工により高精度に仕上げられている。したがって、鉄心20とヨーク60を接合した場合でも、ヨーク60の接合に起因する磁路断面積の縮小を抑制することができ、従来の略C字形状の鉄心と比較して磁気効率も同等となる。
(電磁石装置の製造方法)
次に、電磁石装置の製造方法について、図6から図8を用いて説明する。なお、第1実施形態の電磁石装置と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図6は電磁石装置の製造工程のフローチャートである。
図7は絶縁部材設置工程と基板設置工程とスプール設置工程を示す工程図である。
図8はコイル巻回工程を示す工程図であり、図8(a)はコイル巻き始め時の斜視図であり、図8(b)はコイル巻き終わり時の斜視図である。
図6に示すように、本実施形態の電磁石装置の製造方法は、鉄心の方向を所定の方向に整列する整列工程(S10)と、鉄心の巻胴部に絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程(S12)と、第1幅広部の第1凹部および基板の第1凹部を位置決めピンに沿って配置することにより第1幅広部および基板を相互に位置決めしつつ、第1幅広部の表面に基板を接合する基板設置工程(S14)と、スプールを中心軸に交差する方向から鉄心にはめ込むスプール設置工程(S16)と、巻胴部にコイルを巻回するコイル巻回工程(S18)と、コイルの巻き始めと巻き終わりの端末を基板に接合するコイル端末処理工程(S20)と、ヨークを幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程(S22)と、を有する。
まず最初に、鉄心の方向を所定の方向に整列する整列工程(S10)を行う。ステップ10の整列工程では、鉄心をパーツフィーダから搬送路を通じて送る際に、搬送路上で第2幅広部の面取り部を搬送路の上流側に向けて整列する。
具体的には、搬送路の途中に、レーザ光や撮影画像等を用いて第2幅広部の有する面取り部の有無を認識する形状判別装置を設ける。鉄心の搬送途中では、搬送路の上流側に面取り部が向いている鉄心と、下流側に面取り部が向いている鉄心とが存在する。鉄心が形状判別装置に達したときに、搬送途中の鉄心を一時停止させ、形状判別装置が鉄心の幅広部の面取り部の有無を認識する。そして、面取り部が上流側にあると形状判別装置が認識したときは、鉄心が所定の向きにあると判断してそのまま下流へ送る。また、面取り部が上流側にないと形状判別装置が認識したときは、鉄心は所定の向きにないと判断して鉄心をパーツフィーダに戻す。この整列工程を繰り返すことにより、所定の向きに整列した鉄心を搬送路の下流に送る。これにより、鉄心の方向を区別することができ、鉄心の方向を所定の方向に整列することができる。したがって、電磁石装置の製造工程の自動化に資することができる。
その後、鉄心を、図7に示すように下部治具70aに装着する。具体的には、搬送路で所定方向に整列している鉄心を、1個ずつ真空吸着装置等により吸着して下部治具70aまで移動させて装着する。下部治具70aは第1幅広部23aの外形よりも大きな形状となっており、位置決めピン71が立設されている。位置決めピン71を第1凹部24に嵌合させて鉄心20を配置することにより、下部治具70aに対して鉄心20を位置決めすることができる。下部治具70aには鉄心20の第1幅広部23aのみを載置し、第2幅広部23bと巻胴部21は浮いた状態とする。このように鉄心20が装着された下部治具70aを、各工程のステージに順次搬送することで、以下の各工程を実施する。なお、下部治具70aは、本実施形態のように鉄心20を1個ずつ搭載するパレット形式のもののほか、鉄心20を複数個搭載することができるキャリアテープ形式のものを採用してもよい。
次に、鉄心の巻胴部に絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程(S12)を行う。図7に示すように、ステップ12の絶縁部材設置工程では、絶縁部材32を巻胴部21に巻装する。前述のとおり、絶縁部材32は片面に粘着材が塗布された絶縁テープであり、鉄心20の巻胴部21に絶縁部材32を貼付することにより巻装する。また、鉄心20の巻胴部21の付け根部分における幅広部23の側面125には第2凹部25が形成されているので、巻胴部21の付け根部分まで絶縁部材32を設置することができる。
次に、基板の第1凹部を位置決めピンに沿って配置することにより第1幅広部および基板を相互に位置決めしつつ、第1幅広部の表面に基板を接合する基板設置工程(S14)を行う。図7に示すように、ステップ14の基板設置工程では、基板40を鉄心20の第1幅広部23aの表面に設置する。
具体的には、下部治具70aに立設された位置決めピン70aの上部から、基板40を挿入する。そして、基板40の側面46に設けられた一対の第1凹部24を、下部治具70aに立設された位置決めピン71に嵌合する。これにより、第1幅広部23aと基板40とを相互に位置決めすることができるので、第1幅広部23aの表面に基板40を精度よく設置することができる。
次に、スプールを中心軸に交差する方向から鉄心にはめ込むスプール設置工程(S16)を行う。図7に示すように、ステップ16のスプール設置工程では、スプール50を鉄心20の中心軸22に直交する方向からはめ込む。そして、スプール50の内側に設けられた爪部51を鉄心20の底面に係合することによりスプール50を固定する。スプール50を幅広部23と巻胴部21との間に設置するが、絶縁部材32を巻胴部21の付け根部分まで巻装しているので、絶縁部材32の上にスプール50を設置することになる。したがって、一対のスプール50間の全領域に対して確実に絶縁部材32を配置することができ、巻胴部21全体をコイルに対して確実に絶縁することができる。
次に、巻胴部にコイルを巻回するコイル巻回工程(S18)を行う。図8(a)に示すように、ステップ18のコイル巻回工程では、一対のスプール間において絶縁部材を巻装した巻胴部21にコイル30を巻回する。
コイル30の巻き始め時に、スプール50の側面に設けられた巻き始め用第3凹部52a内にコイル30の巻線を配置し、その後巻胴部21にコイル30の巻線を巻回する。巻き始め用第3凹部52a内にコイル30の巻線を配置することにより、スプール50の外形に沿った巻線の移動を規制することができる。したがって、コイル30のゆるみを防止することができる。
コイル30を巻回する際は、鉄心20の第1幅広部23aを下部治具70aと上部治具70bとで挟み込んで把持する。上部治具70bは、下部治具70aと同様に第1幅広部23aの外形よりも大きな形状となっている。従来のように、鉄心がC字形状で鍔部の形状が複雑な電磁石装置を把持する場合と異なり、板状の鉄心20を下部治具70aと上部治具70bとで挟み込んで把持するので安定して保持することができる。よって、従来と比較してコイル30の巻回速度を上げることができ、コイル30の巻回工程の工数が削減できる。また、従来のように、鉄心がC字形状で鍔部の形状が複雑な電磁石装置を把持する場合と比較して、板状の鉄心20を把持した場合は位置誤差が小さいので、スプール50に隣接する巻胴部21の端部まで確実にコイル30を巻回すことができる。
コイル30を巻回する際は、巻線機のノズル76をコイル30の中心軸34と垂直方向に配置する。ノズル76から巻線を繰り出し、ノズル76が巻胴部21の周方向に回転しながら中心軸34方向に巻胴部21を往復する動作を繰り返すことによりコイル30を巻回する。また、鉄心20が回転してコイル30を巻回する場合は、鉄心20が中心軸34を中心に回転しながら、ノズル76が鉄心20の長手方向に往復動作を繰り返すことによりコイル30を巻回する。
次に、コイルの巻き始めと巻き終わりの端末を基板に接合するコイル端末処理工程(S20)を行う。図8(b)に示すように、ステップ20のコイル端末処理工程では、コイル30の巻回後に上部治具(不図示)が外れ、スプール50の側面に設けられた巻き終わり用第3凹部52b内にコイル30の巻線を配置する。これにより、スプールの外形に沿った巻線の移動を規制することができるので、コイル30のゆるみを防止することができる。その後、基板40に設けられている電極パターン41にコイル30の巻き始めと巻き終わりの端末31を熱圧着等により直接接合する。したがって、コイル30の巻き始めと巻き終わりの端末31を端子等にからげる必要がなくなり、簡単に電気的接続をすることができる。なお、端末31を電極パターンに接合した後は、余った巻線を切断する。
最後に、ヨークを幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程(S22)を行う。図8(b)に示すように、ステップ22のヨーク設置工程では、下部治具70aを鉄心20から取り外した後、ヨーク60を鉄心20に取り付ける。鉄心20に設けられた取付孔28および取付長孔29に固定用凸部61を挿入した後、固定用凸部61をカシメることでヨーク60を鉄心20に固定する。なお、取付孔28側および取付長孔29側に雌ねじを形成し、固定用凸部61側に雄ねじを形成して締結することによりヨーク60を鉄心20に固定する方法や、取付孔28および取付長孔29の直径よりも固定用凸部61の直径を大きくして固定用凸部61を圧入してヨーク60を鉄心20に固定する方法等を採用してもよい。
本実施形態によれば、板状の鉄心20とヨーク60を別部材とする構成にしたので、ヨーク60接合前に板状の鉄心20の幅広部23を把持してコイル30を巻回することができる。したがって、コイル巻回工程で鉄心20を安定保持することができる。
(リレー)
次に、前記電磁石装置を備えたリレーについて図9を用いて説明する。図9はリレーの説明図であり、図9(a)はリレーの平面図であり、図9(b)は図9(a)のB−B線における断面図である。
図9に示すように、リレー80は、電磁石装置10と、電磁石装置10のヨーク60に端部が吸着される可動鉄片81と、可動鉄片81の端部に押されて移動する可動接点82,83と、可動接点82,83により断接される固定接点84,85と、可動接点82,83の上部に設けられた突起部86,87と、電磁石装置10およびリレー構成部材が載置されるベース88と、電磁石装置10およびリレー構成部材を覆うカバー89と、信号が入力される入力端子90と、信号が出力される出力端子91,92と、可動鉄片81の表面に配置される永久磁石93と、可動鉄片81を支持する支持軸94と、を備えている。
可動鉄片81は磁性材料からなる板状の部材であり、支持軸94によって回動可能に支持される。可動鉄片81の表面に、永久磁石93が接着剤等で貼付することにより取り付けられる。また、永久磁石93は、可動鉄片81の一端81aと他端81bとの磁気バランスが崩れるように、例えば可動鉄片81の一端81a側に寄せて貼付される。
電磁石装置10が励磁されていない状態では、永久磁石93の磁力により可動鉄片81の一端81aが電磁石装置10のヨーク60の一端60aに吸着している。なお、第1可動接点82は上方に付勢されているので、第1固定接点84は遮断されている。一方、可動鉄片81の他端81bは、第2突起部87に当たって第2可動接点83を押し下げている。第2可動接点83は第2固定接点85を接続しているので、入力端子90から入力された信号は第2出力端子92から出力される。
電磁石装置10が励磁された状態では、可動鉄片81の一端81aが電磁石装置10の磁気反発力によって押し下げられる。なお、第2可動接点83は上方に付勢されているので、第2可動接点83が上方に移動して第2固定接点85が遮断される。そして、可動鉄片81の一端81aは、第1突起部86に当たって第1可動接点82は可動鉄片の一端81aを押し下げる。これにより、第1可動接点82は第1固定接点84を接続するので、入力端子90から入力された信号は第1出力端子91から出力されることになる。
上記動作を行うことにより、入力端子90に入力された信号を、第1出力端子91および第2出力端子92のいずれかに切り替えて出力することができる。
本発明によれば、寸法精度良く形成された電磁石装置10を備えているので、寸法精度良く形成されたリレー80を提供することができる。また、ヨーク60接合前に板状の鉄心20の幅広部23を把持してコイル30を巻回することができるので、コイル30の巻回速度を上げることができ、低コストなリレー80を提供することができる。
なお、この発明は上述した実施の形態に限られるものではない。
本実施形態の電磁石装置の面取り部は、鉄心の表裏を区別するために第2幅広部の角部に1箇所設けられている。しかし、鉄心の表裏を区別する必要がない場合には、中心軸と線対称に面取り部を2箇所設けることができる。これにより、鉄心の表裏を区別することなく、第2幅広部の面取り部を搬送路の上流側に向けて整列することができるので、整列工程の効率を上げることができる。
本実施形態の電磁石装置では、一対のヨークが巻胴部両端の幅広部に立設されているが、例えば、鉄心の中央部にも幅広部を設けてヨークを立設することにより、1つの鉄心に電磁石装置を2つ設けることができる。
本実施形態のリレーは、電磁石装置が励磁された状態とされていない状態とで接点が切り替わるようにした自己復帰型のリレーであるが、本実施形態の構造に限られない。例えば、電磁石装置の励磁方向を変更し、磁石の極性を変更することで接点が切り替わるようにした自己保持型のリレーとしてもよい。
10・・・電磁石装置 20・・・鉄心 21・・・巻胴部 22・・・巻胴部の中心軸 23・・・幅広部 23a・・・第1幅広部 23b・・・第2幅広部 24・・・第1凹部 25・・・第2凹部
27・・・面取り部 30・・・コイル 31・・・端末 32・・・絶縁部材 34・・・コイルの中心軸 40・・・基板 46・・・基板の側面 50・・・スプール 52・・・第3凹部 60・・・ヨーク 66・・・当接面 71・・・位置決めピン 80・・・リレー 82・・・第1可動接点 83・・・第2可動接点 84・・・第1固定接点 85・・・第2固定接点 123・・・第1幅広部の側面 125・・・付け根部分における幅広部の側面 222・・・中心軸方向の端面 223・・・中心軸に交差する方向の側面

Claims (11)

  1. コイルと、
    前記コイルの中心軸に沿って配置され前記コイルが巻回される巻胴部と、前記巻胴部の前記中心軸方向の両端に配置され前記巻胴部より幅広に形成された幅広部とが、一体成形された板状の鉄心と、
    前記コイルと前記巻胴部との間に、前記巻胴部を取り囲んで配置される絶縁部材と、
    前記一対の幅広部と前記巻胴部との間に配置された一対のスプールと、
    前記一対の幅広部の表面に当接しつつ、前記鉄心の厚さ方向に立設された一対のヨークと、を備え、
    前記幅広部の表面の外形は、前記幅広部に対する前記ヨークの当接面の外形より大きく形成されていることを特徴とする電磁石装置。
  2. 前記一対の幅広部のうち第1の前記幅広部の表面には基板が接合され、前記基板には前記コイルの端末が接合されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁石装置。
  3. 前記第1幅広部の側面および前記基板の側面には、それぞれの位置決めを行うための一対の第1凹部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電磁石装置。
  4. 前記一対の幅広部のうち第2の前記幅広部には、前記中心軸方向の端面と前記中心軸に交差する方向の側面との角部に面取り部が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の電磁石装置。
  5. 前記巻胴部の付け根部分における前記幅広部の側面に、第2凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電磁石装置。
  6. 前記スプールは、前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込まれていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の電磁石装置。
  7. 前記巻胴部の前記第1幅広部側に配置された前記スプールの側面には、前記コイルの端末付近の巻線が配置された一対の第3凹部が設けられていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の電磁石装置。
  8. 請求項1に記載の電磁石装置の製造方法であって、
    前記鉄心の前記巻胴部に前記絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程と、
    前記スプールを前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込むスプール設置工程と、
    前記巻胴部に前記コイルを巻回するコイル巻回工程と、
    前記ヨークを前記幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程と、
    を有することを特徴とする電磁石装置の製造方法。
  9. 請求項3に記載の電磁石装置の製造方法であって、
    前記鉄心の前記巻胴部に前記絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程と、
    前記第1幅広部の前記第1凹部および前記基板の前記第1凹部を位置決めピンに沿って配置することにより前記第1幅広部および前記基板を相互に位置決めしつつ、前記第1幅広部の表面に前記基板を接合する基板設置工程と、
    前記スプールを前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込むスプール設置工程と、
    前記巻胴部に前記コイルを巻回するコイル巻回工程と、
    前記コイルの巻き始めと巻き終わりの端末を前記基板に接合するコイル端末処理工程と、
    前記ヨークを前記幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程と、
    を有することを特徴とする電磁石装置の製造方法。
  10. 請求項4に記載の電磁石装置の製造方法であって、
    前記鉄心の方向を所定の方向に整列する整列工程と、
    前記鉄心の前記巻胴部に前記絶縁部材を配置する絶縁部材設置工程と、
    前記スプールを前記中心軸に交差する方向から前記鉄心にはめ込むスプール設置工程と、
    前記巻胴部に前記コイルを巻回するコイル巻回工程と、
    前記ヨークを前記幅広部の表面に当接しつつ接合するヨーク設置工程と、
    を有することを特徴とする電磁石装置の製造方法。
  11. 請求項1から7のいずれか1項に記載の電磁石装置と、
    前記電磁石装置の励磁状態の切り換えに応じて断接状態が切り換わる接点と、
    を有することを特徴とするリレー。
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