JP5412270B2 - 走査電子顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、走査電子顕微鏡に関し、特に、試料ステージに静電チャックを設けた走査電子顕微鏡に関する。
近年、半導体デバイスパターンの寸法測定や欠陥検査に走査電子顕微鏡(SEM)が用いられる。例えば、半導体デバイスのゲート寸法の測定には測長SEM(Critical-Dimension Scanning Electron Microscope、以下CD-SEM)を用い、欠陥検査には欠陥検査SEMを用いる。また、電位コントラストを利用する配線用深穴の導通検査にも走査電子顕微鏡が用いられるようになっている。
CD-SEMは半導体製造ラインにおけるデバイスパターンの寸法測定に使用されるため、分解能、測長再現性等の電子顕微鏡としての性能だけでなく、スループットの向上が非常に重要である。スループットを決定する要因は複数存在するが、特に重要なのは、ウエハを積載する試料ステージの移動速度と画像を取得するときのオートフォーカスに要する時間である。この2項目を改善するために、試料ステージにウエハを固定する手段として、静電チャックが使用される。
静電チャックは、ウエハを安定的に固定することができる利点を有する。そのため、ウエハが試料ステージからズレ落ちることが回避され、ウエハを高加速度、高速度で搬送することが可能となる。また、静電チャックは、ウエハの全面をほぼ均等な力で吸着するので、ウエハが反りを有する場合でも、平坦化することができる。従って、フォーカス合わせをするために対物レンズのコイルに流す電流値を決定する時間、すなわちオートフォーカス時間が短縮される。
特開2007−165917号公報
ウエハは、本来、平坦な円板状の部材であるが、実際には、僅かであるが、反り、又は、凹凸を有する。近年、半導体ウエハが大口径化する傾向がある。そのため、反りや凹凸も大きくなる傾向にある。従来、静電チャックによるウエハの平坦化を確実化するために、静電チャックに印加する電圧は比較的大きな値に設定される傾向がある。即ち、静電チャックには、ウエハの反り又は凹凸の種類や大きさに関係なく、所定の比較的大きな電圧が印加される。
静電チャックの印加電圧を大きくすると、静電チャックとウエハの接触面に残留電荷が発生する。残留電荷が発生すると様々な問題が生じる。特許文献1には、残留電荷を消去する方法の例が開示されている。残留電荷の発生を回避するには、静電チャックに印加する電圧を不必要に大きくすることは回避する必要がある。
本発明の目的は、静電チャックに印加する電圧を不必要に大きくすることなしに、試料を吸着することができる技術を提供することにある。
本発明によると、反りの大きさ及び反りのパターンが既知の検定用試料を用いて静電チャックに対する吸着実験を行い、吸着状態が「不良」から「良好」に変化するときの臨界印加電圧を求める。
検査対象の試料を測定する場合には、検査対象の試料の平坦度を測定し、検査対象の試料の反りの大きさ及び反りのパターンを検出する。検査対象の試料の反りの大きさ及び反りのパターンと、既知の臨界印加電圧に基づいて、静電チャックへの印加電圧を設定する。
本発明によると、静電チャックに印加する電圧を不必要に大きくすることなしに、ウエハを吸着することができる。
本発明の走査電子顕微鏡の第1の例の構成の概略を示す図である。 従来技術の静電チャックと電源回路の構成を示す図である。 本発明の静電チャックと電源回路の構成を示す図である。 本発明の走査電子顕微鏡に設けられた搬送路の構造の例を示す図である。 従来技術の走査電子顕微鏡を用いた検査の方法の例を示す図である。 本願の発明者が行った実験結果に基づいて、静電チャックの印加電圧及び増分を設定する方法を説明する説明図である。 本願の発明者が行った実験結果に基づいて、静電チャックの印加電圧の増分を設定する方法を説明する説明図である。 本発明の走査電子顕微鏡を用いた検査方法の第1の例を示す図である。 本発明の走査電子顕微鏡を用いた検査方法の第2の例を示す図である。 走査電子顕微鏡におけるウエハ周縁からの距離と電子ビームの偏向量の関係の計算結果の一例を示す図である。 従来の走査電子顕微鏡によりウエハの外周付近を計測する方法の説明図である。 本発明の走査電子顕微鏡によりウエハの外周付近を計測する方法の説明図である。 本発明の走査電子顕微鏡を用いた検査方法の第3の例を示す図である。
図1を参照して、本発明の走査電子顕微鏡の構造を説明する。ここでは、走査電子顕微鏡の例として測長用走査電子顕微鏡(CD-SEM:Critical-Dimension Scanning Electron Microscope)を説明するが、本発明によるとCD-SEMに限定されるものではない。本例の走査電子顕微鏡は、電子源1、一次電子加速電極2、収束用の電子レンズ4、絞り5、走査コイル6、二次電子検出器7、対物レンズ8、及び、X-Yステージ16を有する。これらは、高真空が維持された筐体13の内部に配置されている。本例の走査電子顕微鏡は、更に、吸着状態測定装置34、35、及び、制御装置20を有する。X-Yステージ16は、Xステージ12と、Xステージ12上に配置されたYステージ11と、Yステージ11上に配置された静電チャック10を有し、筐体13の処理室18に配置されている。静電チャック方式として、クーロン方式、ジョンソンラーベック方式等の幾つかの形式が知られている。本発明によると、どのような方式の静電チャックであってもよいが、以下に、クーロン方式の静電チャックであるとする。
静電チャック10上に、試料として半導体ウエハ(以下、単にウエハ)9が装着されている。ここでは、試料としてウエハ9の場合を説明するが、試料はウエハに限定されるものではない。
ウエハ9は、X方向、及び、Y方向のいずれにも自由に移動可能である。従って、ウエハの任意の位置を計測可能である。また、静電チャック10には、図示していない3個の貫通孔が形成されており、この3つの貫通孔内をリフトピンが上下方向に移動することができるように構成されている。ウエハを静電チャック上に着脱するときには、リフトピンが上下方向に移動する。
電子源1から放出された電子ビーム14は、高圧電源3により高圧電圧が印加された一次電子加速電極2で加速される。電子ビーム14は、収束用の電子レンズ4で収束される。電子ビーム14のビーム電流量は絞り5によって調節される。電子ビーム14は、走査コイル6で2次元的に走査される。電子ビームはウエハ9の直上に配置された対物レンズ8で絞られ焦点合わせがなされ、ウエハ9に入射する。ウエハ9から二次電子15が発生する。二次電子15は、二次電子検出器7により検出される。検出された二次電子の量は、試料表面の形状を反映する。電子ビームの走査と二次電子の検出を同期させてモニタに表示することで、試料上の微細パタンが画像化できる。CD-SEMでは、例えばゲート電極の線幅を測定する場合には、得られた画像の明暗の変化にもとづいてパタンのエッジを判別して寸法を導き出す。
なお、本図では筐体とその内部構造を横方向から見た断面図で記述したが、X-Yステージ、静電チャック、及び、ウエハは動作をイメージしやすいように斜視図で記載している。
吸着状態測定装置34、35は、静電チャック10上に装着されたウエハ9の吸着状態を測定する。吸着状態測定装置34、35によって測定された吸着状態は、制御装置20に送られる。制御装置20は、吸着状態に基づいて、静電チャック10に印加する直流電圧を設定するが、詳細は後に説明する。
ここで吸着状態とは、静電チャック10上に吸着されたウエハ9の平坦度である。従って、吸着状態測定装置34、35は、試料の平坦度を測定することができればどのような構造であってもよく、例えば、発光器34と受光器35を有する光学式高さ測定器又はZセンサであってもよい。高さ測定装置として、光学式高さ測定器ばかりでなく、静電容量型の変位センサを用いることも可能である。また走査電子顕微鏡に付属した光学顕微鏡や走査電子顕微鏡そのもので撮影された画像を利用して、ウエハの平坦度を測定することもできる。例えば、撮影した画像の鮮鋭度を数値化して判断基準にすることでウエハの表面の高さを測定し、平坦度及び吸着状態を判断することができる。
図2Aを参照して、従来技術におよる静電チャックと電源回路の構成を説明する。本例の静電チャック10はいわゆる双極型の静電チャックであり、X-YステージのYステージ11上に積載されている。静電チャック10は、アルミナ製の焼結体セラミックスからなる本体24と、本体の内部に設けられた円形状内部電極26とリング状内部電極25を有する。これらの内部電極25、26には静電チャックを動作させるための直流電源27、28とリターディング電源29が接続されている。直流電源27、28は、リターディング電源29に対してフローティング状に重畳して接続されている。こうして、直流電源27、28を用いて内部電極間に電位差を与えることにより、ウエハ9を静電チャック10上に静電吸着することができる。
リターディング電源29は、ウエハに減速電圧(リターディング電圧)を印加するために用いられる。ウエハ9に入射する電子ビームは、分解能を上げるために、高い加速電圧によって加速され絞られている。このような電子ビームが、ウエハに照射されると、ウエハ上に形成されたデバイスがダメージを受ける。そこで、このようなダメージを軽減するために、ウエハに入射する電子ビームは、ウエハに入射する直前で減速される。リターディング電圧を印加することにより、負の電界が生成され、ウエハに入射する電子ビームが減速する。
なお、本例では、静電チャック10にリターディング電圧を印加しているが、ウエハ9にコンタクトピンなどを介して直接リターディング電圧を印加するように構成してもよい。
図2Bを参照して、本発明の静電チャックの例を説明する。本例の静電チャック10は、図2Aに示した従来の静電チャックと比較して、ウエハの吸着状態を測定するための吸着状態測定装置が設けられている点が異なる。吸着状態測定装置はウエハの吸着状態として平坦度を測定する。平坦度とは、静電チャックの表面からウエハの表面の測定点までの高さ及び高さ分布である。ここでは、吸着状態測定装置の例として、光学式高さ測定装置36を説明する。高さ測定装置36は、発光器34と受光器35を有する。発光器34からの光は、ウエハ9で反射し、受光器35によって検出される。制御装置20は、受光器35が検出した入射光の位置から、ウエハの平坦度を測定する。
高さ測定装置36の測定結果によって、ウエハの平坦度、即ち、静電チャック上に積載されたウエハの吸着状態をモニタすることができる。制御装置20は、ウエハの吸着状態に基づいて、静電チャックへの印加電圧を最適な値に設定する。従来の静電チャックでは、殆ど反りが無い平坦なウエハも数百μm程度の反りがあるウエハも一律に、例えば、±2kVの高電圧を印加している。しかしながら、本発明では、例えば、反りが無いウエハの場合には印加電圧を±100Vに設定し、100μmの反りを有するウエハの場合には印加電圧を±600Vに設定することができる。
図3を参照してウエハの搬送路の例を説明する。図3は、本例の走査電子顕微鏡の筐体13(図1)の下部の処理室18、ロード室80及び準備室70の平面構成を示す。処理室18には、Xステージ12、Yステージ11、及び、静電チャック10が配置されている。静電チャック10にはウエハ9が装着されている。準備室70には、前後、伸縮、及び、回転動作を行う搬送機構71が設けられている。ロード室80には、回転と伸縮動作を行う搬送機構81が設けられている。処理室18とロード室80の間にはゲートバルブ82が設けられている。ロード室80と準備室70の間にはゲートバルブ72が設けられている。処理室18は、高真空に維持されている。準備室70は大気圧下にある。ロード室80は、処理室18と準備室70のいずれか一方に接続される。ロード室80を処理室18に接続する場合には、2つのゲートバルブ72、82を閉じ、ロード室80を真空排気してから、第2のゲートバルブ82のみを開く。ロード室80を準備室70に接続する場合には、2つのゲートバルブ72、82を閉じ、ロード室80を大気圧に解放しから、第1のゲートバルブ72のみを開く。
ウエハを処理室18に搬送する場合には、ゲートバルブ82を閉じ、ゲートバルブ72を開き、ロード室80を大気圧にする。準備室70の搬送機構71によって、ロードカセット60のウエハをロード室80に搬送する。次に、ゲートバルブ82を開け、ゲートバルブ72を閉じ、ロード室80を真空排気する。ロード室80の搬送機構81によって、ウエハを処理室18に搬送する。ウエハを静電チャック10に装着したら、ゲートバルブ82を閉じる。ウエハを処理室18からアンロードカセット62に戻す場合には逆の経路を搬送する。
本例では、ロード室80に、ウエハの平坦度を測定する平坦度測定装置が設けられている。平坦度とは、ウエハが配置された平面からウエハの表面の測定点までの高さ及び高さ分布である。ここでは、ウエハの平坦度測定装置の例として、光学式高さ測定装置を説明する。高さ測定装置は、発光器84と受光器85を有する。発光器84からの光は、ウエハ9で反射し、受光器85によって検出される。制御装置20(図1)は、受光器85が検出した入射光の位置から、ウエハの高さ及び高さ分布を測定する。
ウエハは本来平坦な平面状の板部材であるが、実際には僅かであるが反りがある。ウエハの反りモードとして、凸型、凹型、それ以外の型があるが、通常は凸型又は凹型である。凸型は、パターンが形成された面が外側に凸となる場合であり、凹型は、パターンが形成された面が外側に凹となる場合である。
ウエハの平坦度測定装置は、ウエハの平坦度、即ち、ウエハの表面の測定点の高さ及び高さ分布を測定する。そのために、ウエハの表面を複数の領域に分割する。ウエハの表面を同心のリング状領域に分割してもよいが、碁盤目状の領域に分割してもよい。各領域の高さを測定することにより、ウエハの高さと高さ分布が得られる。制御装置20(図1)は、ウエハの平坦度分布から、ウエハの反りモードを検出する。
ウエハの平坦度測定装置は、ロード室80の内側に設けてもよいが、外側に設けてもよい。ロード室80の外側に設ける場合には、ロード室80に観察窓を設け、そこに発光器84と受光器85を設ける。尚、ウエハの平坦度測定装置は、準備室70に設けてもよい。
図4を参照して、従来技術による走査電子顕微鏡を用いたウエハの検査(計測・分析・画像取得等)方法の例を説明する。ステップS101にて、搬送機構によりウエハを走査電子顕微鏡の筐体13の処理室18に搬入する。ステップS102にて、ウエハを静電チャック上に積載する。上述のように、静電チャック方式として、クーロン方式、ジョンソンラーベック方式等の幾つかの形式が知られているが、以下に、クーロン方式の静電チャッであるとする。ステップS103にて、静電チャックの直流電源をオンにし、所定の電圧を印加する。それによってウエハが静電チャックに静電吸着される。
ウエハを安定的に静電吸着するのに必要な印加電圧は、静電チャックの方式やウエハの種類や状態に依存する。誘電体膜の固有抵抗率が1x109Ωcmから1012Ωcm程度のジョンソンラーベック方式の静電チャックでは、±300V程度から±600V程度である。誘電体膜の固有抵抗率がそれ以上のクーロン方式の静電チャックでは、±1000Vから±2000V程度である。
次に、ステップS104にて、ウエハ上の検査対象が、電子ビーム照射位置に配置されるように、X-Yステージを動作させ、ウエハを所定の座標位置に移動する。ここで、ウエハ上の検査対象とは、計測、分析、画像取得を行う対象であるチップの所定の領域である。
ステップS105にて、レシピ条件に従ってウエハの検査(計測・分析・画像取得等)を行う。レシピ条件は、ビーム照射条件、検査対象の座標情報等であり、図示しない制御装置に入力/記憶されている。検査(計測・分析・画像取得等)が終了するとステップS106にて、ビーム照射を停止する。ステップS107にて、予め設定されたレシピが完了したか否かを判定する。レシピが完了していない場合には、ステップS104〜ステップS106を繰り返す。レシピが完了している場合には、ステップS108に進み、X-Yステージを動作させ、ウエハを初期位置に移動する。即ち、ウエハを装着した静電チャックを初期位置に移動する。ステップS109にて、静電チャックの直流電源をオフにし、電圧の印加を停止する。
静電チャックへの印加電圧を停止しても、ウエハと静電チャックの表面間に残留電荷が発生する場合がある。残留電荷により残留吸着力が発生する。残留吸着力は半導体ウエハが大口径化すると大きくなる。即ち、単位面積あたりの残留吸着力が同一であっても、半導体ウエハが大口径化するとウエハ全体に加わる力は大きくなる。それは、近年進められている製造コスト低減のための大口径化の流れの中では大きな課題となる。残留電荷の発生は、クーロン方式、ジョンソンラーベック方式、いずれの静電チャックの場合にも起き得る。そこで、ステップS110にて、残留電荷を消失させるために、逆電圧を印加する。
ステップS111にて、リフトピンを上昇させて、ウエハを静電チャックより引き剥がす。ステップS112にて、ウエハを搬出する。
従来の方法では、ステップS110にて、残留電荷を消失させるために、逆電圧を印加する。しかしながら、逆電圧の過不足により更に残留電荷が残ることは好ましくない。そのため、残留電荷量の推定値を求め、この推定値を消失させるために必要な逆電圧を求める。残留電荷量の推定値は、同様なウエハを引き剥がすときに流れる電流をモニタすることにより、得られる。従って、従来の方法では、残留電荷の量を推定するステップと、残留電荷量の推定値に基づいて逆電圧値を算出するステップと、逆電圧を印加するステップが必要である。そのため、構成が複雑となるだけでなく、スループットの低下という課題が生じる。
また、静電チャックの表面に帯電した異物が付着している場合、逆電圧を印加すると、それによって生じた静電気力により、異物がウエハ裏面へ移動する可能性がある。そのため、ウエハの裏面に付着する異物が増加するという課題もある。ウエハの裏面の異物は、バルクシリコン中に拡散して電気特性に影響を与え、更に、次工程でウエハ表面に転写されて悪影響を及ぼすこととなる。
従って、基本的には残留電荷の発生を回避するのが望ましい。残留電荷の発生を回避するには、静電チャックに印加する電圧を可能な限りゼロに近づけるとよい。しかしながら、静電チャックには、ウエハを平坦化する機能がある。そのために、印加電圧を、最小限に抑えて静電チャックを動作させることが必要である。ウエハを確実に保持し、且つ、平坦化するために必要な最小の電圧値は、静電方式、ウエハの状態等により異なる。そこで、本発明によると、ウエハに応じて適正な必要最小限の印加電圧値を求め、不必要に大きな電圧を印加することを回避することとした。
図5を参照して、本発明による静電チャックの印加電圧の最適値を求める方法を説明する。図5は、本願の発明者が行った、静電チャックに対するウエハの吸着実験の結果の例を示す。図5の実験に用いたウエハは、反りのないウエハと、所定の(数百μmの)反りを有する凸型および凹型の反りモードのウエハである。静電チャックに印加する直流電圧を100V毎増加させて、ウエハの吸着状態を観察した。図5において、丸印は吸着状態が良好であることを示し、×印は吸着状態が不良であることを示す。静電チャックに吸着されたウエハの平坦度が十分である場合には、吸着状態が良好であり、平坦度が不十分である場合には、吸着状態が不良であると判定した。ここに、平坦度は、ウエハの高さによって決めてよい。本発明によると、ウエハの吸着実験の結果から、以下に説明するように、静電チャックの印加電圧を設定する。
図5に示す結果によると、凹型反りモードのウエハの場合、900Vの印加電圧では吸着状態が「不良」であるが、1000Vの印加電圧では吸着状態が「良好」であった。そこで、本発明の第1の例によると、凹型反りモードのウエハの場合、静電チャックの初期電圧をV=900Vに設定し、印加電圧をインクリメンタルに増加させる。印加電圧を増加させると、吸着状態が「不良」から「良好」に変化するはずである。吸着状態が「良好」に変化したときの印加電圧を印加電圧の最適値とする。従って、本発明の第1の例では、印加電圧を初期電圧から増分ΔVずつ増加させながら、吸着状態を観察する必要がある。印加電圧の増分ΔVは、例えば、100Vを5分割した20Vであってよく、又は、100Vを2分割した50Vでもよい。
本発明の第2の例によると、凹型反りモードのウエハの場合、印加電圧の最適値をV=1000Vに設定する。この場合、吸着状態は「良好」となるから、印加電圧を増加させる必要がなく、吸着状態を観察する必要が無い。印加電圧の増分ΔVを設定する必要はない。
図5に示す結果によると、凸型反りモードのウエハの場合、1000Vの印加電圧では吸着状態が「不良」であるが、1100Vの印加電圧では吸着状態が「良好」であった。そこで、本発明の第1の例によると、凸型反りモードのウエハの場合、初期電圧をV=1000Vに設定し、印加電圧をインクリメンタルに増加させる。印加電圧を増加させると、吸着状態が「不良」から「良好」に変化するはずである。吸着状態が「良好」に変化したときの印加電圧を印加電圧の最適値とする。印加電圧の増分ΔVは、例えば、100Vを5分割した20Vであってよく、又は、100Vを2分割した50Vでもよい。本発明の第2の例によると、凸型反りモードのウエハの場合、印加電圧の最適値をV=1100Vに設定する。この場合、吸着状態は「良好」となるから、印加電圧を増加させる必要がなく、吸着状態を観察する必要が無い。従って、印加電圧の増分ΔVを設定する必要はない。
図5に示す結果によると、反りなしのウエハでは、100Vの印加電圧で吸着状態が「良好」であった。従って、反りなしのウエハでは、例えば、50Vの印加電圧では吸着状態が「不良」となる可能性がある。そこで、本発明の第1の例によると、反りなしのウエハの場合、静電チャックの初期電圧をV=50Vに設定し、印加電圧をインクリメンタルに増加させる。吸着状態が「良好」に変化したときの印加電圧を印加電圧の最適値とする。印加電圧の増分ΔVは、例えば、50Vを5分割した10Vであってよい。本発明の第2の例によると、反りのないウエハの場合、静電チャックの印加電圧の最適値をV=100Vに設定してよい。この場合、印加電圧を増加させる必要がなく、吸着状態を観察する必要が無い。印加電圧の増分ΔVを設定する必要はない。
こうして本発明によると、静電チャックに対するウエハの吸着実験を行い、印加電圧を増加させ、吸着状態が「不良」から「良好」に変化したときの印加電圧を記憶する。本発明の第1の例では、吸着実験で得られた結果において、吸着状態が「不良」から「良好」に変化する直前の印加電圧を初期電圧値とする。この場合には、印加電圧の増分ΔVを設定する。増分ΔVは、管理者もしくはユーザによって決められる。この場合、ウエハの検査では、吸着状態を観察しながら、印加電圧を増加させ、吸着状態が「不良」から「良好」に変化したときの印加電圧を最適値とする。
印加電圧の増分ΔVを比較的小さな値に設定すると、最適な印加電圧を得るまでに時間が長くなるが、最適な印加電圧を正確に得ることができる。逆に、印加電圧の増分ΔVを比較的大きな値に設定すると、最適な印加電圧を得るまでに時間が短くなるが、最適な印加電圧を正確に得ることはできない。しかしながら、本例によると、静電チャックに印加する初期電圧の値Vは、図4を参照して説明した従来の方法のステップS103にて用いた印加電圧の値より小さい。
本発明の第2の例では、吸着実験で得られた結果において、吸着状態が「不良」から「良好」に変化した直後の印加電圧を印加電圧の最適値とする。この場合には、増分ΔVを設定しない。
図5の吸着実験の結果は、反りのないウエハと、数百μmの反りを有する凸型および凹型の反りモードのウエハを用いて得られた。従って、反りの大きさを変化させると、同様な結果が得られる。このようなデータの集積は、制御装置20に記憶されている。従って、反りのモードと反りの大きさが判れば、吸着状態が不良から良好に変化する前後の印加電圧が判る。従って、本発明の第1の例により初期電圧と増分を求めることができるし、本発明の第2の例により、印加電圧の最適値を求めることができる。
ここに、反りの大きさは、ウエハの表面の高さの最大値の意味である。即ち、凸型モードの反りでは、中央の高さが反りの大きさとなる。また、凹型モードの反りでは、周縁の高さが反りの大きさとなる。
この実験では、静電チャックに印加する直流電圧を100V毎増加させて、吸着状態を検出したが、増加させる電圧は、必ずしも100Vである必要はない。本例では図5に示したような吸着可否の比較表に基づいて初期電圧及び増分を決定したが、比較表の代わりに、例えば反り量をパラメータとした換算式に基づいて初期電圧及び増分を算出してもよい。
図6は、本願の発明者が行った、静電チャックの吸着力を測定した結果の例を示す。横軸は、印加電圧(±V)、縦軸は、吸着力(Pa)である。静電チャックの吸着力は、基本的には、印加電圧により変化する。即ち、印加電圧が増加すると、静電チャックの吸着力は増加する。一方、静電チャックのセラミックス誘電体膜の厚さにはバラツキがあり、基準の厚さに対して数十ミクロン程度のバラツキがある。その結果、同じ吸着力を発生するための印加電圧には幅がある。通常、±20μm程度の設計公差を許容する。そこで、本願の発明者は、誘電体膜の厚さが基準値である静電チャック、誘電体膜の厚さが基準値より20μm厚い静電チャック、及び、誘電体膜の厚さが基準値より20μm薄い静電チャック、の3つの静電チャックを用いて、印加電圧と吸着力の関係を調べた。
図6に示す結果によると、例えば、2.3kPaの吸着力を発生させるには、誘電体膜の厚さが基準値である静電チャックの場合、印加電圧が1000Vであるが、誘電体膜の厚さが基準値より20μm薄い静電チャックの場合、印加電圧が920Vである。また、誘電体膜の厚さが基準値より20μm厚い静電チャックの場合、印加電圧が1080Vである。即ち、本例では、2.3kPaの吸着力を発生させるために必要な印加電圧は、160Vの幅を有する。従って、印加電圧の増分ΔVは、この160Vを例えば4分割して40Vとしてよい。
本例でも、印加電圧の増分ΔVを比較的小さな値に設定すると、最適な印加電圧を得るまでに時間が長くなるが、最適な印加電圧を正確に得ることができる。逆に、印加電圧の増分ΔVを比較的大きな値に設定すると、最適な印加電圧を得るまでに時間が短くなるが、最適な印加電圧を正確に得ることはできない。
図7を参照して本発明の走査電子顕微鏡を用いたウエハの検査(計測・分析・画像取得等)方法の第1の例を説明する。ステップS201にて、図示しない搬送機構によりウエハを搬送路に沿って搬送する。ここで「搬送路」とは、ウエハを走査電子顕微鏡の処理室18に搬送するまでの経路であり、図3の例では、ロード室80又は準備室70である。次に、ステップS202にて、搬送路にて、ウエハの平坦度測定装置によって、ウエハの平坦度、即ち高さ及び高さ分布を測定する。ウエハの平坦度測定装置は図3を参照して説明した。ステップS203にて、制御装置20によって、ウエハの反りの大きさと反りモードを検出する。ウエハの反りの大きさは、ウエハの高さの最大値であってよい。ウエハの反りモードは、反りなし、凸型モード、凹型モードであってよい。
ステップS204にて、静電チャックに印加する初期電圧Vを算出し、印加電圧の増分ΔVを設定する。即ち、制御装置20に記憶された静電チャックの吸着実験の結果に基づいて、初期電圧V、及び、印加電圧の増分ΔVを設定する。初期電圧V、及び、印加電圧の増分ΔVの設定方法は、図5および図6を参照して説明した。
ステップS205にて、搬送機構によりウエハを走査電子顕微鏡の筐体13の処理室18に搬入する。搬送機構の例は図3に示した。ステップS206にて、ウエハを静電チャック上に積載する。上述のように、静電チャック方式として、クーロン方式、ジョンソンラーベック方式等の幾つかの形式が知られている。本発明によると、どのような方式の静電チャックであってもよいが、以下に、クーロン方式の静電チャッであるとする。ステップS207にて、静電チャックの直流電源をオンにし、初期電圧Vを印加する。初期電圧VはステップS204にて設定した。それによってウエハが静電チャックに静電吸着される。
ステップS208にて、ウエハの平坦度を測定する。ここに、ウエハの平坦度は、ウエハの高さ、及び、高さの分布の意味である。この測定には、図2Bを参照して説明した高さ測定装置を用いてよい。ステップS209にて、ウエハの平坦度が、基準値以内であるか否かを判定する。ウエハの平坦度が、基準値以内でないと判定されたときは、静電チャックの吸着力が十分でない、即ち、印加電圧が不足と判断し、ステップS210に進む。ステップS210にて、印加電圧を増分ΔVだけ増加させる。増分ΔVは、ステップS204にて設定した。ステップS209にて、ウエハの平坦度が、基準値以内であると判定されたときは、ステップS104に進む。
ステップS104からステップS109は、図4で説明した従来の方法によるステップS104からステップS109と同様である。ステップS109にて、静電チャックの直流電源をオフにし、電圧の印加を停止する。ステップS109aにて、逆電圧の印加が必要であるか否かを判定する。例えば、ウエハの検査を行うときに印加した電圧が所定の基準値以内なら、逆電圧の印加が不要であると判定し、基準値以内でないなら、逆電圧の印加が必要であると判定する。逆電圧の印加が必要であると判定した場合はステップS110に進み、逆電圧を印加する。逆電圧の印加が必要でないと判定したときは、ステップS111に進む。ステップS111、及び、ステップS112は、図4で説明した従来の方法によるステップS111、及び、ステップS112と同様である。尚、本例では、ステップS109a及びステップS110は省略してもよい。
本例では、ステップS201にて、ウエハを1つずつ、順に且つ連続的に搬送路に搬送する。従って、例えば、最初のウエハが走査電子顕微鏡によってステップS105の検査が行われているときに、2番目のウエハはステップS202の測定が行われる。2番目のウエハが搬送機構によってステップS101の走査電子顕微鏡への搬入が行われているとき、3番目のウエハは、搬送機構によってステップS201の搬送路への搬送が行われる。
図7に示した本発明の第1の例によれば、ウエハを平坦化した状態で吸着するのに必要な最小限の電圧を静電チャックに印加する。そのため、ウエハと静電チャック間に発生する残留電荷量を最小化することができる。したがって、残留電荷を消失させるための逆電圧印加が不要又は最小化することができる。そのため、スループットが向上するだけでなく、長期間にわたり安定して動作可能な信頼性の高い計測装置を提供することができる。
また、本例によると、ウエハの平坦度が基準値以内となるまで、静電チャックへの印加電圧を調整する。そのため、ウエハは静電チャックに完全に吸着した状態で検査を行い、次の工程に搬送される。そのため、搬送中に、ウエハがステージから脱落することが防止できる。即ち、搬送エラーの発生のない、信頼性の高い計測装置を提供することができる。
更に、ウエハを吸着するための吸着力を必要最小限の値に抑えることができるので、静電チャックの表面の経時変化を最小化することができる。即ち、長寿命の計測装置を提供できる。また、吸着力を低く抑えることができるため、ウエハと静電チャックの間の接触面における圧力も小さく抑えられる。そのため、ウエハの裏面への異物の付着が減少するという効果が期待できる。発明者らの実験において、静電チャックへの印加電圧を±1500Vから±100Vに変更したら、シリコンウエハの吸着後における裏面の異物の数が1/20以下に低減した結果が得られている。
また、本例の方法では、ウエハ毎に静電チャックに印加する電圧を調節するが、実際には、必ずしもそうする必要はない。例えば、同一仕様のウエハが連続的に流れている製造ラインでは、ロット毎に印加電圧を調節してもよい。また、長期間に亘って同一仕様のウエハが流れている製造ラインでは、通常は本実施例の方法により印加電圧の調整を行い、ユーザの判断で印加電圧を適宜見直すこととしてもよい。
図8を参照して本発明の走査電子顕微鏡を用いたウエハの検査(計測・分析・画像取得等)方法の第2の例を説明する。ステップS401〜ステップS403は、図7を参照して説明した第1の例のステップS201及びステップS203と同様である。ステップS404にて、静電チャックの印加デ圧の最適値を設定する。即ち、制御装置20に記憶された静電チャックの吸着実験の結果に基づいて、印加電圧の最適値を設定する。印加電圧の最適値の設定方法は、図5を参照して説明した。
ステップS405及びステップS406は、図7を参照して説明した第1の例のステップS205及びステップS206と同様である。ステップS407にて、静電チャックの直流電源をオンにし、印加電圧Vの最適値を印加する。印加電圧Vの最適値はステップS404にて設定した。それによってウエハが静電チャックに静電吸着される。
次のステップS104〜ステップS112は、図7を参照して説明した第1の例のステップS104〜ステップS112と同様である。尚、ステップS109a及びステップS110は省略してもよい。
本例でも、図7の例と同様に、ステップS401にて、ウエハを1つずつ、順に且つ連続的に搬送路に搬送する。従って、例えば、最初のウエハが走査電子顕微鏡によってステップS105の検査が行われているときに、2番目のウエハはステップS402の測定が行われる。2番目のウエハが搬送機構によってステップS101の走査電子顕微鏡への搬入が行われているとき、3番目のウエハは、搬送機構によってステップS401の搬送路への搬送が行われる。
本例では、走査電子顕微鏡による検査の前に、ウエハの平坦度が測定され、静電チャックに印加する電圧値が算出される。しかも、ウエハの平坦度の測定と、静電チャックへの印加電圧の設定は、先行のウエハが走査電子顕微鏡によって検査されている間に行われる。そのため、高いスループットの実現が可能となる。
また、再生ウエハのように規格で決まっているウエハの寸法とは異なる寸法のウエハが流れてきた場合でも、高さ測定器による高さ測定で吸着エラーなどを引き起こすことを防止することができる。
次に、本発明の第3の例を説明する前に、走査電子顕微鏡におけるウエハ外周でのビーム曲がり量の抑制技術について説明する。
図9は、ウエハの周縁部における電子ビームの偏向量を示すグラフである。このグラフは、従来技術により、ウエハ上のデバイスを計測した場合に、電子ビームの偏向量を計算した結果の一例を示す。図9の横軸は、ウエハの周縁から半径方向内方に向って測定した距離(mm)、縦軸は試料の表面におけるビーム偏向量(μm)である。ビーム偏向量は、リターディング電圧の値、加速電圧等の条件により変化するが、これらの条件は、本発明の本質とは直接関係がないので詳細は省略する。図示のように、ウエハの外縁から半径方向内方に向って測定した4mmの位置までは、電子ビーム曲がりが発生する。しかしながら、4mmの位置より半径方向内方の領域では、ビーム曲がりは発生しない。従って、ウエハの外縁の約4mm幅のリング状の領域において、ウエハの検査を行う場合には、測定位置の誤差が拡大する。
図10を参照して、ウエハの外周付近におけるビーム曲がりの原因を説明する。図10は、従来の走査電子顕微鏡の一部を示す。図示のように、Yステージ11上に静電チャック10が搭載され、その上にウエハ9が吸着保持されている。ウエハ9の外縁と静電チャック10の間に段差が形成されている。ウエハ9の上方に、対物レンズ8が配置され、その下に電位調整板38が設けられている。電位調整板38には、ウエハ上の電位を調節するために電圧が印加される。静電チャック10のリング状内部電極25の外径は、ウエハ9の外径より小さい。
ウエハ9の外縁付近に形成されたデバイスのパターンの計測を行うものとする。光軸40は、ウエハ9の外縁より僅かに内側の測定位置を通るように配置されている。電子ビーム14は、ウエハ9上の測定位置にて焦点を結ぶように対物レンズ8によって集束される。しかしながら、対物レンズ8によって生成された電界の中に、ウエハ9の外縁の段差がある。そのため、電位分布は、図示のように光軸40周りに非対称となる。
光軸40より内側の電位分布42は正常な電位分布を示すが、光軸40より外側の電位分布43は乱れて変形している。即ち、ウエハ9の外縁の段差によって、電位分布が不規則に変形している。そのため、図示のように、光軸40が、ウエハ9の外縁より僅かに内側の位置にある場合には、非対称な電位分布43に起因して、電子ビーム14は、ウエハ9に入射する直前で、その軌道を曲げる。
しかしながら、光軸40が、ウエハ9の外縁より十分に内側の位置にある場合には、電位分布42は乱れていないから、電子ビーム14は、その軌道を曲げることなく入射される。
図11を参照して本発明による静電チャックの構造の例を説明する。図11は、本発明による走査電子顕微鏡の一部を示す。図示のように、Yステージ11上に静電チャック10が搭載され、その上にウエハ9が吸着保持されている。ウエハ9の外縁と静電チャック10の間に段差が形成されている。ウエハ9の上方に、対物レンズ8が配置され、その下に電位調整板38が設けられている。電位調整板38には、ウエハ上の電位を調節するために電圧が印加される。
本例によると、静電チャック10のリング状内部電極25の外径は、ウエハ9の外径より大きい。静電チャック10に比較的大きな負の直流電圧を印加すると、ウエハ9の外側に電位分布44が発生する。この電界44によって、対物レンズ8によって生成された電位分布の乱れが修正される。即ち、対物レンズ8によって生成された電位分布のうち、ウエハの外側にある電位分布43が押し上げられる。そのため、対物レンズ8によって生成される電界の電位分布42、43が、光軸40周りの対称的な形状となる。そのため、電子ビーム14の軌道曲がりを抑制することができる。
このように、本例では、静電チャック10のリング状内部電極25の外径を、ウエハ9の外径より大きくし、更に、電子ビーム14の軌道曲がりを抑制するために静電チャック10に比較的大きな電圧を印加する。この印加電圧の大きさは、静電チャックの構造、電子ビームの加速電圧、リターディング電圧などにより変化する。しかしながら、この印加電圧は、上述のウエハを平坦化した状態で吸着するのに必要な最小限の印加電圧より大きい。従って、電子ビーム14の軌道曲がりを抑制するための印加電圧は、ウエハの外縁付近を検査対象とする場合には、必要であるが、それ以外の位置を検査対象とする場合には、適切でない。
そこで、本発明によると、ウエハの外縁付近を検査対象とする場合には、電子ビーム14の軌道曲がりを抑制するために、静電チャックに印加する電圧を比較的大きくする。一方、ウエハの外縁付近以外の位置を検査対象とする場合には、静電チャックに印加する電圧を、ウエハを平坦化した状態で吸着するのに必要な最小限の値にする。
図12を参照して本発明の走査電子顕微鏡を用いたウエハの検査(計測・分析・画像取得等)方法の第3の例を説明する。先ず、図7を参照して説明した本発明の第1の例のステップS201〜ステップS209、又は、図8を参照して説明した第2の例のステップS401〜ステップS407を行う。それによって、静電チャックにウエハが平坦化した状態で吸着される。尚、静電チャックの印加電圧は、ウエハを平坦化した状態で吸着するのに必要な最小限の値に設定されている。
次に、ステップS104にて、ウエハ上の検査対象が、電子ビーム照射位置に配置されるように、X-Yステージを動作させ、ウエハを所定の座標位置に移動する。ステップS501にて、ウエハ上の検査対象の位置の座標情報を制御装置より取得する。ステップS502にて、検査対象の位置が、ウエハの外縁付近であるか、ウエハの外縁付近でないかを判定する。例えば、検査対象が、ウエハの外縁から3mm内側までのリング状の領域内にある場合には、ウエハの外縁付近であると判定し、それより内側の領域内にある場合には、ウエハの外縁付近でないと判定してよい。検査対象の位置が、ウエハの外縁付近である場合には、電子ビーム14の軌道曲がりを抑制する必要があると判定し、ステップS503に進む。検査対象の位置が、ウエハの外縁付近である場合には、電子ビーム14の軌道曲がりを抑制する必要がないと判定し、ステップS105に進む。
ステップS503にて、静電チャックに印加する電圧を、電子ビーム14の軌道曲がりを抑制するために必要な電圧に増加させ、ステップS105に進む。ステップS105にて、レシピ条件に従ってウエハの検査(計測・分析・画像取得等)を行う。検査(計測・分析・画像取得等)が終了するとステップS504にて、静電チャックに印加する電圧を、元の電圧に戻す。ステップS106にて、ビーム照射を停止する。ステップS107にて、予め設定されたレシピが完了したか否かを判定する。レシピが完了していない場合には、ステップS104〜ステップS106を繰り返す。レシピが完了している場合には、ステップS108に進む。ステップS108〜ステップS112は、図7を参照して説明した本発明の第1の例と同様である。また、ステップS109a及びステップS110は省略してもよい。
以上本発明の例を説明したが本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは、当業者によって容易に理解されよう。推奨
1…電子源、2…一次電子加速電極、3…高圧電源、4…電子レンズ、5…絞り、6…走査コイル、7…二次電子検出器、8…電子対物レンズ、9…ウエハ、10…静電チャック、11…Yステージ、12…Xステージ、13…筐体、14…電子ビーム、15…二次電子、16…X-Yステージ、18…処理室、24…本体、25…リング状内部電極、26…円状内部電極、27…直流電源、28…直流電源、29…リターディング電源、34…発光器、35…受光器、36…高さ測定装置、38…電位調整板、40…光軸、42、43、44…電位分布、60…ロードカセット、62…アンロードカセット、70…準備室、71…搬送機構、72…ゲートバルブ、80…ロード室、81…搬送機構、82…ゲートバルブ、84、85…高さ測定装置

Claims (16)

  1. 走査電子顕微鏡の試料ステージに設けられた静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    反りの大きさ及び反りのパターンが既知の検定用試料を静電チャックに装着する検定用試料装着ステップと、
    前記静電チャックへの印加電圧を増加させながら、前記静電チャックに対する前記検定用試料の吸着状態を検出するステップと、
    前記検定用試料の吸着状態が「不良」から「良好」に変化したときの臨界印加電圧を記憶する印加電圧記憶ステップと、
    検査対象の試料を走査電子顕微鏡の処理室に搬入する前に、該検査対象の試料の平坦度を測定する検査対象の試料の測定ステップと、
    前記検査対象の試料の平坦度から前記検査対象の試料の反りの大きさ及び反りのパターンを検出するステップと、
    前記検査対象の試料の反りの大きさ及び反りのパターンと、前記印加電圧記憶ステップにて記憶した臨界印加電圧に基づいて、前記静電チャックへの印加電圧を設定する印加電圧設定ステップと、
    前記検査対象の試料を、走査電子顕微鏡の処理室に搬入し、前記静電チャックに装着し、前記印加電圧設定ステップにて設定した印加電圧を印加する印加電圧ステップと、
    を含み、
    前記印加電圧設定ステップは、前記検定用試料の吸着状態が「不良」から「良好」に変化する直前の印加電圧を初期電圧として設定する初期電圧設定ステップを有し、
    前記印加電圧ステップは、
    前記静電チャックに前記初期電圧を印加するステップと、
    前記静電チャックにおける前記検査対象の試料の吸着状態を検出するステップと、
    前記検査対象の試料の吸着状態が「不良」から「良好」となるまで前記初期電圧を所定の増分毎に増加させる印加電圧増加ステップと、
    を有することを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  2. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    前記印加電圧増加ステップにおける前記所定の増分は、前記検定用試料の吸着状態を検出するステップにおける前記静電チャックへの印加電圧の増加の単位を複数に等分して求めることを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  3. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    前記印加電圧増加ステップにおける前記所定の増分は、前記静電チャックの表面の誘電体膜の厚さの設計公差に基づいて設定されることを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  4. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    前記検査対象の試料の吸着状態を検出するステップにおいて、前記検査対象の試料の平坦度を測定し、該平坦度を用いて前記検査対象の試料の吸着状態を検出することを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  5. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    前記検査対象の試料の吸着状態を検出するステップにおいて、前記検査対象の試料の表面の光学顕微鏡像又は走査電子顕微鏡像を用いて、前記検査対象の試料の吸着状態を検出することを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  6. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    前記印加電圧増加ステップにおいて、前記検査対象の試料の平坦度が所定の基準値以内となったとき、前記検査対象の試料の吸着状態が「不良」から「良好」に変化したと判定することを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  7. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    前記検定用試料装着ステップと、前記検定用試料の吸着状態を検出するステップと、前記印加電圧記憶ステップは、前記検定用試料の反りの大きさ及び反りのパターン毎に実行することを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  8. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    前記検査対象の試料の測定ステップは、走査電子顕微鏡の処理室に接続されたロード室にて行われることを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  9. 請求項1記載の静電チャックへの印加電圧の設定方法において、
    更に、測定対象の領域が前記検査対象の試料の縁であるか否かを判定する測定対象領域判定ステップと、
    を有し、
    前記測定対象領域判定ステップにおいて、測定点が前記検査対象の試料の縁であると判定された場合には、前記静電チャックへの印加電圧を所定の値に増加させることを特徴とする静電チャックへの印加電圧の設定方法。
  10. 電子源からの一次電子を走査する走査コイルと、該一次電子を集束させて試料に照射する対物レンズと、試料からの二次電子を検出する二次電子検出器と、試料を保持する静電チャックと、前記静電チャックへの印加電圧を制御する制御装置と、を有する走査電子顕微鏡において、
    前記制御装置には、反りの大きさ及び反りのパターンが既知の検定用試料について、前記静電チャックへの印加電圧と前記静電チャックに対する前記検定用試料の吸着状態の関係を示す測定データが記憶されており、
    前記静電チャックに検査対象の試料を装着したとき、前記静電チャックの印加電圧は、前記検査対象の試料の反りの大きさ及び反りのパターンと、前記制御装置に記憶されている測定データに基づいて、設定され、
    前記検査対象の試料を装着した前記静電チャックの印加電圧は、前記静電チャックへの印加電圧を増加させたとき前記検定用試料の吸着状態が「不良」から「良好」に変化する直前の印加電圧を、前記静電チャックに印加する初期電圧として設定し、前記検査対象の試料の吸着状態が「不良」から「良好」となるまで前記初期電圧を所定の増分毎に増加させるように構成されていることを特徴とする走査電子顕微鏡。
  11. 請求項10記載の走査電子顕微鏡において、
    前記静電チャックに装着された検査対象の試料の吸着状態を検出する吸着状態検出装置を有することを特徴とする走査電子顕微鏡。
  12. 請求項11記載の走査電子顕微鏡において、
    前記吸着状態検出装置は、前記検査対象の試料の平坦度を測定することによって吸着度を測定することを特徴とする走査電子顕微鏡。
  13. 請求項11記載の走査電子顕微鏡において、
    前記吸着状態検出装置は、
    前記検査対象の試料の表面の高さを測定する高さ測定装置、および、前記検査対象の試料の表面の光学顕微鏡像又は走査電子顕微鏡像を用いて前記検査対象の試料の平坦度を測定する画像処理装置のいずれかによって構成されることを特徴とする走査電子顕微鏡。
  14. 電子源からの一次電子を走査する走査コイルと、該一次電子を集束させて試料に照射する対物レンズと、試料からの二次電子を検出する二次電子検出器と、試料を保持する静電チャックと、前記静電チャックへの印加電圧を制御する制御装置と、前記静電チャックに対する試料の吸着状態を検出する吸着状態検出装置と、を有する走査電子顕微鏡において、
    前記静電チャックは、本体と、該本体内に配置された円状内部電極と、該円状内部電極の外周に配置されたリング状内部電極と、を有する双極型静電チャックであり、
    前記リング状内部電極は、前記静電チャックに吸着された試料の外径より大きい外径を有し、
    検査対象の試料上の測定点の位置が、試料の縁より内側である場合には、前記静電チャックの印加電圧は、前記試料を平坦な状態で支持することができる最適値に設定され、検査対象の試料上の測定点の位置が、試料の縁である場合には、前記静電チャックの印加電圧は、前記最適値より大きな値に設定することを特徴とする走査電子顕微鏡。
  15. 請求項14に記載の走査電子顕微鏡において、
    前記制御装置には、反りの大きさ及び反りのパターンが既知の検定用試料について、前記静電チャックへの印加電圧と前記静電チャックに対する前記検定用試料の吸着状態の関係を示す測定データが記憶されており、
    前記印加電圧の最適値は、前記検査対象の試料の反りの大きさ及び反りのパターンと、前記制御装置に記憶されている測定データに基づいて、設定されることを特徴とする走査電子顕微鏡。
  16. 請求項14に記載の走査電子顕微鏡において、
    前記静電チャックの印加電圧の最適値は、前記吸着状態検出装置によって検出された吸着状態が良好となるまで、初期電圧を増加させることによって得られることを特徴とする走査電子顕微鏡。
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