JP5411560B2 - 耐酸鋼材および燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材 - Google Patents

耐酸鋼材および燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材 Download PDF

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Description

本発明は、耐酸鋼材および燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材に関する技術分野に属するものであり、特には、ボイラー、ごみ焼却施設、エンジンなどの燃焼・焼却設備の排ガス配管などの低温部材、硫酸や塩酸などによる酸洗設備、あるいは酸を用いる各種プラントなどの硫酸や塩酸などの酸に曝される構造部材として用いられる低合金鋼材に関する技術分野に属するものである。なお、燃焼・焼却設備とは、燃焼または焼却する設備のことである。燃焼・焼却設備の低温部材は、詳細には、低温部に設けられる煙道ダクト、ケーシング、各種熱交換器、空気予熱器のバスケットおよび伝熱エレメント、ヒーター、送風機、脱硫設備、脱塩設備、電気集塵機、減温塔、バグフィルター、煙突などに使用される部材である。
重油や石炭を燃料とするボイラーにおいては、節炭器、空気予熱器、集塵器および煙突などの煙道の比較的低温部分で硫酸による激しい腐食が発生することが知られている。このような腐食は硫酸露点腐食と呼ばれており、燃料中の硫黄分に起因して生成するSO3 が排ガス中に含まれており、金属表面温度が露点を下回った場合にガス中のSO3 と水分とが結合して金属表面に硫酸が凝縮して、激しい腐食を生じると言われている。また、燃料中に塩分が含まれる場合には、排ガス中に塩化水素(HCl)が含まれ、金属表面温度が露点を下回った場合には、金属表面に塩酸が凝縮して、酸露点腐食が生じる。ごみ焼却施設の煙道などの低温部においては、硫酸と塩酸との混酸による露点腐食が起こっているとされている。このような硫酸および/または塩酸による腐食は、上述のボイラーやごみ焼却施設のみではなく、これらの酸を用いる化学プラントや酸洗設備などの様々な設備でも問題となる。
酸露点腐食に対しては、酸が生成しないように排ガス配管などの部材の温度を露点以上に保温する方法がある。また、CoやSbなどの特殊な添加元素を初めとして化学成分の調整などによって鋼材自体の耐食性を向上させた耐食鋼材も提案されている(例えば特許文献1〜2)。しかし、これらの技術による耐食性向上は十分なものとはいえず、さらに効果的な防食方法が要求されている。
特開2007−239095号公報 特開2007−262558号公報
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、硫酸および/または塩酸に曝される環境で使用される鋼材であって該環境での耐食性に優れた耐酸鋼材および燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材を提供しようとするものである。
本発明者らは、上記目的を達成するため、鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。本発明によれば上記目的を達成することができる。
このようにして完成され上記目的を達成することができた本発明は、耐酸鋼材および燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材に係わり、それは次のような構成としたものである。
即ち、本発明に係る耐酸鋼材は、硫酸および/または塩酸に曝される環境で使用される鋼材であって、
C :0.05〜0.30質量%、
Si:0.05〜1.0質量%、
Mn:0.1〜2.0質量%、
P :0.03質量%以下、
S :0.01質量%以下、
Al:0.005〜0.10質量%、
Cu:0.05〜2.0質量%、
Ni:0.05〜2.0質量%、
Cr:0.05〜0.3質量%、
Ti:0.005〜0.05質量%
を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなると共に、Cの含有量[C]とCrの含有量[Cr]の比:[C]/[Cr]が0.20〜5.0であり、かつ、面積率でフェライトを20%以上を含むと共にパーライトもしくはベイナイトを5%以上含む組織であることを特徴とする。
上記耐酸鋼材は、さらに、Mg:0.0003〜0.005質量%、Ca:0.0003〜0.005質量%の1種以上を含有していてもよい。上記耐酸鋼材は、さらに、Nb:0.001〜0.1質量%、Zr:0.001〜0.1質量%、Hf:0.001〜0.1質量%の1種以上を含有していてもよい。上記耐酸鋼材は、さらに、B:0.0001〜0.005質量%、V:0.001〜0.1質量%の1種以上を含有していてもよい。
また、本発明に係る燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材は、上記いずれかに記載の耐酸鋼材を用いて構成された燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材である。
本発明に係る耐酸鋼材は、硫酸および/または塩酸に曝される環境での耐食性に優れており、よって、このような環境で使用される鋼材として好適に用いることができ、その耐久性の向上がはかれる。本発明に係る燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材は、硫酸および/または塩酸に曝される環境での耐食性に優れており、よって、このような環境で使用される部材として好適に用いることができ、その耐久性の向上がはかれる。
本発明の実施例に係る腐食試験用試験片(テストピース)を示す正面図である。
低合金鋼が硫酸や塩酸に曝された場合、鋼中のフェライトがアノード反応サイト、セメンタイト(Fe3C)がカソード反応サイトとなって腐食反応が進む。耐食性向上の手法として、鋼にCu、Ni、Tiなどを添加することによって、フェライトの活性度が減少して、アノード反応が抑制されることは知られている。
本発明者は、Cu、NiおよびTiを適量添加した鋼において、さらに、Crの添加量およびCとCrとの比を適正に調整することによって、酸溶液中のアノード反応およびカソード反応が顕著に起こり難くなり、腐食が顕著に抑制されることを見出した。Crは鋼中において、一部はフェライトに固溶し、一部は炭化物を生成する。このような腐食抑制効果は、Cu、NiおよびTiが適度に固溶したフェライトにさらにCrが微量に固溶することによるアノード反応抑制とセメンタイト中でCr炭化物が生成されることによるカソード反応抑制との相乗作用によって発現されるものと考えられる。このような相乗効果は、フェライトへのCr固溶とCr炭化物生成のバランスにより発現されるものであり、Cu、NiおよびTiの添加量が適正でない場合にはフェライトへのCr固溶とCr炭化物生成のバランスが崩れて顕著な腐食抑制効果は得られない。
以上のような耐食性向上効果は、C、Cu、Ni、Ti、Crの添加量に加えて、CとCrとの比を適正に調整することによって発現されるものであるが、MgやCaの適量を複合添加することがさらに有効である。MgやCaは腐食先端のpHを緩和させること、すなわち水素イオン濃度を下げる(pHを上昇させる)ことによってカソード反応の抑制効果がより一層向上すると考えられる。上述の添加元素に加えて、Nb、Zr,Hfの適量を複合添加することによっても、耐食性向上はさらに大きくなることも見出した。これらの元素は酸化物として表面に緻密なさび皮膜を形成して、耐食性向上効果を促進するものと考えられる。
以上の耐食性向上効果を用いることによって、環境負荷の面からあまり推奨されないSbやSnなどの添加元素を用いなくとも前記課題を解決できることを見出した。また、構造材料として必要な機械特性や溶接性を満足させるためには、上述の元素に加えて、Si、Mn、Al、P、Sの添加量を適切に調整することも必要である。
本発明に係る耐酸鋼材の成分範囲などの限定理由等について、以下説明する。
C:0.04〜0.30質量%
Cは、耐食性向上に寄与するCr炭化物を生成するのに必要であることに加えて、材料の強度確保のためにも必要な元素である。このような効果を得るためには、Cを0.04質量%(質量%を、以下、%という)以上含有させる必要がある。しかし、Cを過剰に含有させると、酸溶液中でのカソードサイトとして作用するセメンタイトの生成量が多くなって、腐食反応を促進して、耐食性が劣化することに加えて、靱性も劣化する。このようなCの悪影響を避けるためには、C含有量は0.30%以下とする必要がある。こうしたことから、C含有量の範囲は0.04〜0.30%とした。尚、C含有量の好ましい下限は0.045%であり、より好ましくは0.05%以上とするのが良い。また、C含有量の好ましい上限は0.29%であり、より好ましくは0.28%以下とするのが良い。
Si:0.05〜1.0%
Siは、脱酸と強度確保のための必要な元素であり、0.05%に満たないと構造部材としての最低強度を確保できない。しかし、1.0%を超えて過剰に含有させると溶接性が劣化する。尚、Si含有量のより好ましい下限は0.08%であり、さらに好ましい下限は0.10%である。また、Si含有量のより好ましい上限は0.95%であり、さらに好ましい上限は0.90%である。
Mn:0.1〜2.0%
Mnは、Siと同様に脱酸および強度確保のために必要であり、0.1%に満たないと構造部材としての最低強度を確保できない。しかし、2.0%を超えて過剰に含有させると靱性が劣化する。尚、Mn含有量のより好ましい下限は0.15%であり、さらに好ましい下限は0.20%である。また、Mn含有量のより好ましい上限は1.9%であり、さらに好ましい上限は1.8%である。
P:0.03%以下
Pは、過剰に含有させると靭性や溶接性を劣化させる元素であり、Pの許容される含有量は0.03%までである。P含有量は出来る限り少ない方が好ましく、より好ましい上限は0.028%であり、さらに好ましくは0.025%以下とするのが良い。
S:0.01%以下
Sは、Pと同様に含有量が多くなると靭性や溶接性を劣化させる元素であり、許容される含有量は0.01%までである。Sのより好ましい上限は0.009%であり、さらに好ましくは0.008%以下とするのが良い。
Al:0.005〜0.10%
Alは、Si、Mnと同様に脱酸および強度確保のために必要である。これらの効果を発揮させるためには、0.005%以上が必要である。しかし、0.10%を超えて添加すると溶接性を害するため、Al添加量の範囲は0.005〜0.10%とした。尚、Al含有量のより好ましい下限は0.008%であり、さらに好ましい下限は0.010%である。また、Al含有量のより好ましい上限は0.09%であり、さらに好ましい上限は0.08%である。
Cu:0.05〜2.0%
Cuは、フェライトに固溶して、アノードの活性度を低下させることに加えて、鋼材表面に緻密なさび皮膜を形成する作用も有しており、耐食性の向上に必要な元素である。このような効果を発揮させるためには、0.05%以上含有させることが必要であるが、過剰に含有させると溶接性や熱間加工性が劣化することから、2.0%以下とする必要がある。Cu含有量の好ましい下限は0.06%であり、より好ましい下限は0.07%である。また、Cu含有量の好ましい上限は1.95%であり、より好ましい上限は1.90%である。
Ni:0.05〜2.0%
Niは、フェライトに固溶して、アノードの活性度を低下させることに加えて、鋼材表面に緻密なさび皮膜を形成する作用も有しており、耐食性の向上に必要な元素である。また、Niは母材靱性を向上させるのにも有効であり、さらに、Cuによる赤熱脆性を防止するのにも必要な元素である。こうした効果を発揮させるためには0.05%以上含有させることが好ましい。しかしながら、添加量が過剰になると溶接性や熱間加工性が劣化することから、2.0%以下とすることが好ましい。Niを含有させるときのより好ましい下限は0.06%であり、0.07%以上がさらに好ましい。Niを含有させるときのより好ましい上限は1.95%であり、1.90%以下がさらに好ましい。
Cr:0.05〜0.3%
Crは、フェライトに固溶してアノード反応抑制し、セメンタイト中でCr炭化物を生成してカソード反応を抑制すると考えられ、耐食性向上に必要な元素である。これらの効果を発揮させるためには、0.05%以上含有させることが必要であるが、過剰に含有させると、腐食先端のpH低下を招いてかえって耐食性を劣化させることに加えて、溶接性や熱間加工性を劣化させる元素である。このようなCrの悪影響を出さないためには、含有量は0.3%以下とする必要がある。Cr含有量のより好ましい下限は0.055%であり、0.06%以上とすることが更に好ましい。Cr含有量のより好ましい上限は0.28%であり、0.26%以下とすることが更に好ましい。
Ti:0.005〜0.05%
Tiは、CuやNiと同様にフェライトに固溶して、アノードの活性度を低下させることに加えて、鋼材表面に緻密なさび皮膜を形成する作用も有しており、耐食性の向上に必要な元素である。このような効果を発揮させるためには0.005%以上含有させることが好ましい。しかしながら、添加量が過剰になると溶接性や熱間加工性が劣化することから、0.05%以下とすることが好ましい。Tiを含有させるときのより好ましい下限は0.006%であり、さらに好ましい下限は0.007%である。Tiを含有させるときのより好ましい上限は0.045%であり、さらに好ましい上限は0.04%である。
Mg:0.0003〜0.005%、Ca:0.0003〜0.005%
本発明の第2発明に係る耐酸鋼材では、更にMg:0.0003〜0.005%、Ca:0.0003〜0.005%の1種以上を含有させる。この理由等について、以下説明する。MgおよびCaは、酸溶液中、特に塩化物を含む酸溶液中において、錆び中のpHを上昇させる作用を有しており、カソード反応を抑制して耐食性を向上するのに有効な元素である。こうした作用は、0.0003%以上含有させることによって有効に発揮される。しかしながら、0.005%を越えて添加すると加工性と溶接性とを劣化させる。このような理由で、添加量は各々0.0003〜0.005%の範囲が適正である。MgとCa添加量のより好ましい下限は各々0.0004%であり、さらに好ましい下限は各々0.0005%である。また、MgとCa添加量のより好ましい上限は各々0.0045%であり、さらに好ましい上限は各々0.004%である。
Nb:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Hf:0.001〜0.1%
本発明の第3発明に係る耐酸鋼材では、更にNb:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Hf:0.001〜0.1%の1種以上を含有させる。この理由等について、以下説明する。Nb、ZrおよびHfは酸化物として表面に緻密なさび皮膜を形成して耐食性に寄与する元素であり、特に硫酸塩を含む酸溶液中での耐食性を著しく向上させるのに有効な元素である。こうした効果を発揮させるためには0.001%以上含有させることが好ましい。しかしながら、添加量が過剰になると溶接性や熱間加工性が劣化することから、0.1%以下とすることが好ましい。Nb、Zr、Hfのより好ましい下限は各々0.003%であり、さらに好ましい下限は各々0.005%である。また、Nb、Zr、Hfのより好ましい上限は各々0.095%であり、さらに好ましい上限は各々0.09%である。
B:0.0001〜0.005%、V:0.001〜0.1%
本発明の第4発明に係る耐酸鋼材では、さらにB:0.0001〜0.005%、V:0.001〜0.1%の1種以上を含有させる。この理由等について以下説明する。BおよびVは強度向上に有効な元素である。このような作用を得るためには、Bは0.0001%以上、Vは0.001%以上含有させる必要がある。しかし、過剰に勧誘させると母材靭性が劣化するため、Bを含有させる場合には0.005%以下、Vを含有させる場合には0.1%以下とする必要がある。尚、Bを含有させる場合のより好ましい下限は0.0002%であり、さらに好ましい下限は0.0003%である。また、B添加量のさらに好ましい上限は0.0045%以下であり、さらに好ましい上限は0.004%である。Vを含有させる場合のより好ましい下限は0.002%であり、さらに好ましい下限は0.003%である。また、V添加量のさらに好ましい上限は0.095%以下であり、さらに好ましい上限は0.09%である。
本発明に係る耐酸鋼材は、C:0.04〜0.30%、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.1〜2.0%、P:0.03%以下、S:0.01%以下、Al:0.005〜0.10%、Cu:0.05〜2.0%、Ni:0.05〜2.0%、Cr:0.05〜0.3%、Ti:0.005〜0.05%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなる。また、本発明に係る耐酸鋼材は、更に(上記成分と共に)、Mg:0.0003〜0.005%、Ca:0.0003〜0.005%の1種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるものであってもよい。また、本発明に係る耐酸鋼材は、更に(上記成分と共に)、Nb:0.001〜0.1%、Zr:0.001〜0.1%、Hf:0.001〜0.1%の1種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるものであってもよい。また、本発明に係る耐酸鋼材は、更に(上記成分と共に)、B:0.0001〜0.005%、V:0.001〜0.1%の1種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなるものであってもよい。このとき、不可避的不純物は鋼材の諸特性を害さない程度に含有することができ、合計で0.1%以下、好ましくは0.09%以下におさえることによって、本発明の耐食性発現効果を極大化することができる。
[C]/[Cr]:0.20〜5.0
本発明の効果を得るためには、Cの含有量[C]とCrの含有量[Cr]の比、即ち、[C]/[Cr]を適切に調整する必要がある。Crは鋼中において、一部はフェライトに固溶し、一部は炭化物を生成する。[C]/[Cr]比が0.20に満たない場合には、Crの量に対するCの量が少ないため、耐食性向上に寄与するCr炭化物が生成せず、セメンタイトのカソード反応抑制効果が得られない。また、[C]/[Cr]比が5.0を超えると、Cの量に対すCrの量が少ないため、Crはすべて炭化物となって、フェライトへ固溶するCrがなくなるため、Cr固溶によるフェライトのアノード反応抑制効果が得られない。このような理由から、[C]/[Cr]比は0.20〜5.0とすることが必要である。なお、[C]/[Cr]比のより好ましい下限は0.22であり、より好ましい上限は4.8である。
組織
本発明の効果はフェライトおよびセメンタイトの腐食反応性を制御することにより得られるものであり、鋼材にはこれらが含まれる必要がある。アノード反応抑制効果が作用するフェライトは面積率で20%以上必要であり、これに満たない場合には腐食抑制効果が不十分となる。また、カソード反応抑制効果が作用するセメンタイトは、パーライトもしくはベイナイトとして面積率で5%以上存在する必要があり、これに満たない場合には腐食抑制効果が不十分となる。セメンタイトはカソード反応サイトとなるため、腐食抑制の観点からはできる限り少ない方が好ましい。この点から、パーライトもしくはベイナイトとして35%以下とすることが望ましい。フェライトが多すぎる場合には、固溶したCr濃度が低くなるため、Cr固溶によるアノード反応抑制効果が得られ難くなる可能性がある。この点から、フェライトは95%以下とすることが望ましい。
製造方法
本発明に係る耐酸鋼材は、例えば以下の方法により、製造することができる。転炉または電気炉から取鍋に出鋼した溶鋼に対して、RH真空脱ガス装置を用いて、成分調整・温度調整を含む二次精錬を行う。その後、連続鋳造法、造塊法等の通常の鋳造方法で鋼塊とする。なお脱酸形式としては、機械特性や溶接性の観点でキルド鋼を用いることが好ましく、さらに好ましくはAlキルド鋼が推奨される。
このようにして得られた鋼塊を、1000〜1300℃の温度域に加熱した後、熱間圧延を行って、所望の寸法形状にすることが好ましい。このとき熱間圧延終了温度を、650〜850℃に制御し、熱間圧延終了後から500℃までの冷却速度を0.1〜15℃/秒以下の範囲に制御することによって、所定の強度特性が得られる。
本発明に係る耐酸鋼材は、前述のような成分、[C]/[Cr]比、組織としていることに起因して、溶接性や熱間加工性が通常の機械構造用鋼と同等であって、かつ、硫酸および/または塩酸に曝される環境での耐食性に優れており、よって、このような環境で使用される部材の構成材料として好適に用いることができ、その耐久性の向上がはかれる。本発明に係る燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材は、このような本発明に係る耐酸鋼材を用いて構成されているので、硫酸および/または塩酸に曝される環境での耐食性に優れており、よって、このような環境で使用される部材として好適に用いることができ、その耐久性の向上がはかれる。
本発明の実施例および比較例を以下説明する。なお、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
〔供試材の作製〕
表1〜2に示す種々の成分組成の鋼材を真空溶解炉により溶製し、50kgの鋼塊とした。得られた鋼塊を1150℃に加熱した後、熱間圧延を行って、板厚10mmの鋼素材とした。このとき、熱間圧延終了温度は650〜850℃の範囲、熱間圧延終了後から500℃までの冷却速度を0.1〜15℃/秒以下の範囲で適宜調整した。
このようにして得られた鋼素材より、大きさ50×30×4(mm)のテストピースを切り出した。腐食試験時にテストピースを吊り下げるため、端部には大きさ3mmφの穴を開けた。すべてのテストピースは、湿式回転研磨機で SiC#600 まで全面を研磨し、水洗およびアセトン洗浄をしてから試験に供試した。なお、熱間圧延後に表面より2.5mmの深さにおいて組織観察を行い、すべての鋼材はフェライトの比率が20%以上であり、かつ、パーライトもしくはベイナイトの比率が5%以上であることを確認した。上記テストピース(腐食試験片)の正面図を図1に示す。
〔腐食試験方法〕
腐食試験として、(1) 1mol/L 塩酸、(2) 1mol/L 硫酸、(3) 0.5mol/L塩酸+0.5mol/L硫酸、3種の酸溶液に浸漬する浸漬腐食試験を実施した。試験溶液はすべて30℃であり、浸漬時間はすべて24時間である。試験溶液を入れたビーカーをウォーターバスにより30℃に保持し、そのビーカーに、ナイロン糸を用いてテストピースをつるして浸漬させた。いずれの試験溶液も比液量は試験片1個につき、1L(リットル)とした。
各溶液中での浸漬腐食試験前後のテストピースの重量変化から腐食量を求めて、耐食性を評価した。腐食試験には、表1に示したNo.1〜50の鋼材をそれぞれ5枚づつ供試し、腐食量は5枚の平均値として算出した。試験後の重量は、浸漬後のテストピースを水洗およびアセトン洗浄し、乾燥させた後に測定した。
〔試験結果〕
各酸溶液中での浸漬腐食試験結果を表3に示す。腐食速度については、No.1の鋼材の腐食速度を100としたときの相対値で示している。即ち、この相対値が、例えば35のものは、No.1の鋼材の腐食速度の35%の腐食速度であることを示すものである。総合評価としては、各酸溶液中の腐食速度相対値(No.1=100)がすべて50以下のものを○、すべて30以下のものを◎、すべて20以下のものを◎◎とした。各酸溶液中の腐食速度相対値が50超100未満のものを△、100のものを×とした。
表3からわかるように、No.1〜9(比較例)の場合は、腐食速度相対値が50を超えており、耐食性が十分ではない。No.2、及び、No.3の場合、それぞれCuおよびNiの添加量が少なすぎるため、フェライトへのCr固溶量が多くなって、セメンタイト中でのCr炭化物生成量が少なくなり、腐食反応抑制が不十分であったと考えられる。No.4の場合、Cr添加量が少なすぎるため、フェライトへのCr固溶量あるいはセメンタイト中でのCr炭化物生成量が少なすぎて、腐食反応抑制が不十分であったと考えられる。No.5の場合、Cr添加量が多すぎるため、腐食先端のpH低下を招いて腐食が促進されて、本発明の耐食性向上効果が阻害されたと考えられる。No.6の場合、Ti添加量が少なすぎるため、フェライトへのTi固溶あるいは緻密な表面さび皮膜の形成が不十分であり、耐食性が十分ではないと考えられる。No.7の場合、[C]/[Cr]比が0.20に満たないため、Cr炭化物が生成せず、セメンタイトのカソード反応抑制効果が得られなかったと考えられる。No.8の場合、[C]/[Cr]比が5.0を超えたため、鋼中のCrはすべて炭化物となって、フェライトへ固溶するCrがなくなるため、Cr固溶によるフェライトのアノード反応抑制効果が得られなかったと考えられる。No.9の場合、耐食性向上に寄与することが知られているSbを添加したが、Cr添加量と[C]/[Cr]比が適正ではないため、耐食性は不十分であった。
これに対し、No.10〜50(本発明の実施例)の場合は、いずれも腐食速度相対値が50以下となっており、耐食性に優れている。これらの優れた耐食性は、Cu、Ni、CrおよびTiを適量添加することによるアノード反応抑制効果と、CとCrとの比を適正に調整することによるカソード反応抑制効果の相乗効果をベースとして発現されるものであり、更に、Mg、Ca、Nbなどの元素添加が腐食抑制に効果的であることが明らかである。以上のように、本発明の実施例に係る耐酸鋼材は、いずれも、裸での耐食性が優れており、硫酸や塩酸などの酸に曝される構造部材として好適である。
Figure 0005411560
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本発明に係る耐酸鋼材は、硫酸および/または塩酸に曝される環境での耐食性に優れているので、このような環境で使用される部材の構成材料として好適に用いることができ、その耐久性の向上がはかれて有用である。

Claims (5)

  1. 硫酸および/または塩酸に曝される環境で使用される鋼材であって、
    C :0.05〜0.30質量%、
    Si:0.05〜1.0質量%、
    Mn:0.1〜2.0質量%、
    P :0.03質量%以下、
    S :0.01質量%以下、
    Al:0.005〜0.10質量%、
    Cu:0.05〜2.0質量%、
    Ni:0.05〜2.0質量%、
    Cr:0.05〜0.3質量%、
    Ti:0.005〜0.05質量%
    を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなると共に、Cの含有量[C]とCrの含有量[Cr]の比:[C]/[Cr]が0.20〜5.0であり、かつ、面積率でフェライトを20%以上を含むと共にパーライトもしくはベイナイトを5%以上含む組織であることを特徴とする耐酸鋼材。
  2. さらに、Mg:0.0003〜0.005質量%、Ca:0.0003〜0.005質量%の1種以上を含有する請求項1記載の耐酸鋼材。
  3. さらに、Nb:0.001〜0.1質量%、Zr:0.001〜0.1質量%、Hf:0.001〜0.1質量%の1種以上を含有する請求項1または2記載の耐酸鋼材。
  4. さらに、B:0.0001〜0.005質量%、V:0.001〜0.1質量%の1種以上を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の耐酸鋼材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の耐酸鋼材を用いて構成された燃焼・焼却設備の排ガス関連低温部材。
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