JP5411100B2 - 板材合わせ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表面の外周縁部が非有効領域とされ、該外周縁部の内側が有効領域とされた2枚の板材を、表面とは反対側の背面どうしを合わせた状態に保持する板材合わせ装置に関する。
特許文献1には、固定ボックスと揺動ボックスの互いの対向面にそれぞれ板状のガラスを保持し、揺動ボックスを固定ボックス側に揺動させることで、スペーサを介して2枚のガラスを合わせる複層ガラスの製造装置が開示されている。
実開平7−21744号公報
特許文献1に開示されるように、ガラス等の板材を吸引・保持して合わせる手法では、板材の表面と上記各ボックスのような吸引部材との間にゴミ等の異物が付着していると、表面に傷が付いたり汚れが生じるなどの不具合を招くおそれがある。また、太陽電池基板のように、機能を有する膜などの有効領域(太陽電池基板の場合には光吸収膜)が表面に形成されている板材にあっては、表面を吸引・保持するとその有効領域が擦れたり剥離したりして品質を損なうおそれがある。有効領域が表面全面にない場合には、有効領域以外の非有効領域を吸引して保持することが考えられるが、保持力が低くなるため安全に保持することが困難になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、板材の表面の有効領域に傷や汚れが生じることなく、かつ、安全で品質を損なわないように板材を合わせることができる板材合わせ装置を提供することを目的としている。
本発明の板材合わせ装置は、表面の外周縁部の少なくとも一部が非有効領域とされ、その他の該外周縁部ならびに内側が有効領域とされた2枚の板材を、表面とは反対側の背面どうしを合わせた状態に保持する板材合わせ装置であって、基台と、この基台上に立設した状態で互いに対向して配設されるとともに、下端部が回動軸を介して互いに離接するように基台上に回動可能に支持され、それぞれの対向面側に、前記板材が背面を対向させた状態で支持される第1支持ユニットおよび第2支持ユニットと、これら第1支持ユニットおよび第2支持ユニットを、前記回動軸を支点として回動させて傾斜させる傾斜機構と、を備え、前記第1支持ユニットおよび第2支持ユニットは、それぞれ、板材の下端面を受けた状態で支持する下端面支持機構と、板材の側端面を受けた状態で支持する側端面支持機構と、板材の側部の前記非有効領域に当接して該非有効領域を支持する外周側部支持機構と、板材の下端部の前記非有効領域に当接して該非有効領域を支持する外周下端部支持機構と、板材の側部を表面側および裏面側から把持し、少なくとも表面側においては前記非有効領域に当接するクランプ機構と、を備え、これら第1支持ユニットおよび第2支持ユニットのうち、少なくともいずれか一方は、前記クランプ機構を昇降させる昇降機構と、前記基台上において他側の支持ユニットに対して離接する方向にスライドさせるスライド機構と、を備えていることを特徴とする。
本発明では、板材は、各支持ユニットの下端面支持機構、側端面支持機構、外周側部支持機構、外周下端部支持機構およびクランプ機構で支持されることにより、非有効領域のみにこれら機構が接触した状態で支持される。そして、第1および第2支持ユニットを、回動軸を支点として互いに離れる方向に僅かに傾斜させ、昇降機構によりクランプ機構を上昇させて一方の板材を持ち上げ、次いでスライド機構を作動させて板材どうしを近付けてから、持ち上げた板材を下降させて下端部を他方側の板材が載置されている下端面支持機構に載置し、各支持ユニットを近付く方向に回動させてほぼ垂直に立てると、2枚の板材は背面が接触した状態で合わせられる。本発明によれば、非有効領域のみを支持し、かつ各支持ユニットを傾斜させることで、有効領域には何も接触させることなく、すなわち有効領域に傷や汚れが生じることなく、板材を安全に合わせることができる。
本発明は、前記第1支持ユニットおよび前記第2支持ユニットのうち、少なくともいずれか一方には、前記表面側の前記非有効領域に吸着して板材を分離するための吸着手段を備える形態を含む。この形態では、合わせた2枚の板材を分離させることができる。
本発明は、前記第1支持ユニット側の前記側端面支持機構と前記第2支持ユニット側の前記側端面支持機構、および、前記第1支持ユニット側の前記クランプ機構と前記第2支持ユニット側の前記クランプ機構は、それぞれ上下方向にオフセットされていることを形態を含む。この形態では、各支持ユニットの側端面支持機構どうし、クランプ機構どうしが、板材を合わせる際に互いに干渉することが防止される。
本発明は、前記外周下端部支持機構は、前記下部における前記側部間の中央部の前記非有効領域に当接する形態を含む。この形態では、支持ユニットを傾斜させた際に板材が自重で撓もうとしても、外周下端部支持機構で支持されることにより下端部には撓みが生じにくく、結果として適確に板材の下端部を合わせることができる。
本発明の板材としては、表面に光吸収膜が形成された太陽電池基板が挙げられる。
本発明によれば、板材の表面の有効領域に傷や汚れが生じることなく、かつ、安全で品質を損なわないように板材を合わせることができるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態の板材合わせ装置で2枚1組に合わせられる板材(太陽電池基板)の表面側を示す図である。 板材を合わせた状態を示す側面図である。 一実施形態の板材合わせ装置の側面図である。 図3のIV矢視図である。 図3のV矢視図である。 一実施形態の板材合わせ装置が具備する下端面支持機構のV溝部材を示す正面図である。 一実施形態の板材合わせ装置が具備する側端面支持機構を示す平面図である。 一実施形態の板材合わせ装置が具備する外周側部支持機構を示す側面図である。 外周側部支持機構の平面図である。 一実施形態の板材合わせ装置が具備するクランプ機構の平面図である。 板材合わせ装置による板材合わせ工程の第1段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材合わせ工程の第2段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材合わせ工程の第3段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材合わせ工程の第4段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材合わせ工程の第5段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材合わせ工程の第6段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材分離工程の第1段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材分離工程の第2段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材分離工程の第3段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材分離工程の第4段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材分離工程の第5段階を示す側面図である。 板材合わせ装置による板材分離工程の第6段階を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明に係る一実施形態を説明する。
(1)板材
本実施形態は、図1に示す長方形状の板材1を2枚合わせる装置に関する。板材1は、1枚の太陽電池モジュールのガラス基板であって、表面1a側の全面には、光吸収膜を構成するプリカーサ膜(CIG膜:Cu、In、Gaの合金の膜)が成膜されている。この板材1は、図2に示すように、2枚が本実施形態の板材合わせ装置により、表面1aとは反対側の背面1bどうしが合わせられ、その状態を保持した状態で、HSeガスが導入された炉内で所定温度に加熱するSe化工程に移される。板材1の表面1aには、このSe化工程を経ることにより、最終的にプリカーサ膜が光吸収膜として形成される。
上記CIG膜は板材1の表面1a全面に形成されているが、表面1aにおいては、所定幅の外周縁部が非有効領域1Bとされ、この内側が有効領域1Aとされている。また、非有効領域1Bには、太陽電池モジュールとして製品化する場合に枠状のフレームが組み込まれるため、板材1における上下の端面および両側の側端面も非有効領域1Bであり、有効領域1Aが製品として実質的に機能する光吸収領域となる。
(2)板材合わせ装置
続いて、一実施形態の板材合わせ装置を説明する。
(2−1)装置の構成
図3は板材合わせ装置の側面を示しており、図4、図5はそれぞれ図3のIV矢視図、V矢視図である。この板材合わせ装置は、基台10と、基台10上に立設した状態で互いにX方向に対向して配設された第1支持ユニット11および第2支持ユニット12とを備えている。これらユニット11,12は基本構成が同一であり、フレーム20と、フレーム20に設けられた下端面支持機構30、側端面支持機構40、外周側部支持機構50、外周下端部支持機構60、クランプ機構70、昇降機構80および吸着手段90を備えている。
図4および図5に示すように、各ユニット11,12のフレーム20は、全体が縦長の長方形状であって、一対の縦メンバ21、縦メンバ21の上下端部をそれぞれ連結するY方向に延びる上下の横メンバ22、上下の横メンバ22間に横メンバ22と平行に配され、縦メンバ21を連結する上下2つの内部メンバ23から構成されている。
第1支持ユニット11は、図3および図4に示す基台10上に設けられたスライド機構15により、基台10上において第2支持ユニット12に対して離接する方向(図3でX方向)にスライドするようになされている。スライド機構15は、基台10の上面に固定されたスライドベース151と、スライドベース151上をX方向にスライド自在に設置されたスライダ152と、スライダ152をスライドさせる図示せぬスライド駆動手段から構成される。
第1支持ユニット11のフレーム20は、下端部の横メンバ22が、スライダ152上に固定された支持台153に、軸方向がY方向に延びる回動軸154を介して回動可能に支持されている。第1支持ユニット11は、傾斜機構16により回動軸154を支点として回動し、傾斜させられる。図3に示すように、傾斜機構16は、スライダ152に立設されたポスト161と、ポスト161の上端とフレーム20の上側の内部メンバ23とに架け渡されたシリンダ装置162とから構成されている。傾斜機構16によれば、シリンダ装置162のピストン163が進退することにより、第1支持ユニット11は、第2支持ユニット12側に近付いたり離間したりする方向に回動して傾斜する。なお、シリンダ装置162としては、例えば圧空式、油圧式、モータ駆動式等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
一方、第2支持ユニット12のフレーム20は、下端部の横メンバ22が、基台10上に固定された支持台155に、回動軸154を介して回動可能に支持されている。第2支持ユニット12も、第1支持ユニット11と同様に、ポスト161、ピストン163を有するシリンダ装置162を備えた傾斜機構16により、回動軸154を支点として傾斜する。
すなわち、第1支持ユニット11と第2支持ユニット12は、それぞれ下端部が回動軸154を介して互いに離接するように基台10上に回動可能に支持されており、傾斜機構16によって回動させられる。各支持ユニット11,12のフレーム20は、それぞれ支持台153,155上に支持されることにより、互いに高さ位置が同一とされている。
次に、第1支持ユニット11および第2支持ユニット12のフレーム20に設けられた上記下端面支持機構30、側端面支持機構40、外周側部支持機構50、外周下端部支持機構60、クランプ機構70、昇降機構80および吸着手段90を説明する。
図3〜図5に示すように、下端面支持機構30は、フレーム20の下端部の横メンバ22から下方に延びる複数(この場合、3つ)の下部ステー31に固定された幅方向(Y方向)に延びるブラケット32と、このブラケット32の互いの対向面側にY方向に等間隔をおいて配置された複数(この場合、3つ)のV溝部材33とを備えている。V溝部材33は、図6に示すように円板状で周面全周に断面V字状の溝331が形成されたプーリ状のもので、軸方向がX方向と平行な状態に、プレート34(図3参照)を介してブラケット32に回転自在に取り付けられている。
本実施形態では、図6(a)に示す第1支持ユニット11側のV溝部材33の溝331の幅は1枚の板材1が嵌合するサイズとされ、一方、図6(b)に示す第2支持ユニット12側のV溝部材33の溝331の幅は合わせられた2枚の板材1が嵌合するサイズとなっている。また、第1支持ユニット11側のV溝部材33は、プレート34がX方向に進退することにより、第2支持ユニット12に対し離接可能となっている。各V溝部材33は、溝331の上部で板材1の下端面を受けて板材1を支持するものである。
側端面支持機構40は、図4および図5に示すように、フレーム20の両側の縦メンバ21に設けられており、各縦メンバ21からY方向に伸縮する伸縮側部ステー41に固定された上下方向に延びるブラケット42と、このブラケット42の上下端部にそれぞれ1つずつ固定されたV溝部材43とを備えている。V溝部材43は、上記下端面支持機構30のV溝部材43と同一構成であり(溝の幅も同様に第2支持ユニット12側が2倍と大きい)、軸方向がX方向と平行とされてブラケット42に回転自在に取り付けられている。
このV溝部材43では、伸縮側部ステー41が外側に退避した開放状態で、図7(a)に示すように両側のV溝部材43間に板材1が導入可能となり、伸縮側部ステー41が内側に縮むように動くと、図7(b)に示すように、溝431に板材1の側端面が嵌合して板材1が支持される。図4および図5に示すように、第1支持ユニット11側の側端面支持機構40と第2支持ユニット12側の側端面支持機構40とは、V溝部材43が上下方向に互い違いに配列されるように、上下方向にオフセットされている。
外周側部支持機構50は、図4および図5に示すように、フレーム20の両側の縦メンバ21に設けられており、各縦メンバ21から外側に延びる側部ステー51に固定されたX方向に移動可能な上下方向に延びるブラケット52と、このブラケット52に上下方向に沿って互い違いに2つずつ固定された複数の第1テーパ部材531および第2テーパ部材532とを備えている。各テーパ部材531,532は、図8に示すように、第1支持ユニット11側と第2支持ユニット12側とで、互いに対面する位置に千鳥状に交互に配列されており、対面する第1テーパ部材531と第2テーパ部材532とが1組とされて構成される。側端面支持機構40においては伸縮側部ステー41がY方向に移動し、また、外周側部支持機構50はブラケット52がX方向に伸縮することによりX方向に移動するようになっている。
図9に示すように、第1テーパ部材531は、板材1の表面1a側の側部の外周縁部(非有効領域1Bに対応している)が当接する当接面531aと、この当接面531aの外側に形成され、相手側の支持ユニット側に突出しながら外側に逃げるテーパ面531bを有している。一方、第2テーパ部材532は、板材1の表面1a側の外周縁部(非有効領域1Bに対応している)が当接する当接面532aを有している。
この外周側部支持機構50では、各支持ユニット11,12が傾斜して互いに離間している時には、それぞれの支持ユニット11,12側で支持される板材1は、上下方向に並ぶ第1テーパ部材531および第2テーパ部材532の各受け面531a,532aで受けられて支持される。一方、支持ユニット11,12が互いに近付いて2枚の板材1を合わせる時には、互いに対向して一対の状態となる第1テーパ部材531および第2テーパ部材532の各受け面531a,532aで挟まれた状態で支持される。板材1は、側端面が左右いずれかの第1テーパ部材531のテーパ面531bに当接すると内側に移動させられて両側の受け面531aにガイドされることにより、幅方向(Y方向)の位置決めがなされる。
外周下端部支持機構60は、図4および図5に示すように、真ん中の下部ステー31の互いの対向面に支持されたX方向に移動可能なY方向に延びるプレート61と、このプレート61の互いの対向面に固定され、板材1の表面1a側の下端部であって非有効領域1Bが当接する複数(この場合、2つ)の当接部62とを備えている。外周下端部支持機構60は、プレート61がX方向に移動することによりX方向に移動するようになっている。
クランプ機構70は、図4および図5に示すように、フレーム20の両側の縦メンバ21の外側に配置された昇降機構80のブラケット83の互いの対向面に、上下一対の状態で設けられている。クランプ機構70は、図10に示すように、ブラケット83に固定され、板材1の表面1a側の側部が当接する受け部材71と、板材1の背面1b側に配され、受け部材71との間に板材1の側部を把持する可動爪部材72とを備えている。
受け部材71と可動爪部材72は、双方とも互いに離接する方向に図示せぬ駆動手段により移動し、図10(a)に示すように受け部材71が可動爪部材72の内側に入った状態が、両者の間に板材1が把持可能な開放状態となる。そしてこの開放状態から受け部材71と可動爪部材72の双方が近付くように移動すると、図10(b)に示すように板材1が受け部材71と可動爪部材72との間に把持される。また、この把持状態から、図10(c)に示すように可動爪部材72は一旦受け部材71から板材1の厚さ方向に離間してから受け部材71の外側に移動して退避するように作動し、2枚の板材1を合わせる時には、この退避位置に可動爪部材72は移動させられる。図4および図5に示すように、第1支持ユニット11側のクランプ機構70と第2支持ユニット12側のクランプ機構70とは、上下方向に互い違いに配列されるように、上下方向にオフセットされている。
昇降機構80は、図4および図5に示すように、フレーム20の下端部の横メンバ22に設置された駆動部81と、この駆動部81によって昇降させられるT型フレーム82と、このT型フレーム82の両端に固定された上記ブラケット83とを備えている。
外周側部支持機構50と外周下端部支持機構60は、図示せぬ連結部材で昇降機構80のT型フレーム82に連結されている。したがって外周側部支持機構50と外周下端部支持機構60は、昇降機構80によりクランプ機構70と一体的に上下動するようになされている。
吸着手段90は、図3に示すように、フレーム20の両側の縦メンバ21の上端部に伸縮ステー91を介して固定されたプレート92と、これらプレート92の互いの対向面に設けられた複数の吸着パッド93とを備えている。吸着パッド93は、図4および図5に示すように、板材1の表面1aにおける外周縁部の上側の非有効領域1Bに吸着するように配列されている。吸着パッド93には、図示せぬ空気吸引手段が連通されており、この空気吸引手段を運転することで吸着パッド93に板材1の表面1a側の非有効領域1Bが吸着される。
(2−2)装置の動作
以上が本実施形態の板材合わせ装置の構成であり、次にこの装置によって2枚の板材1を合わせ、また、合わせた板材1を分離する動作を説明する。
(2−2−1)板材の合わせ動作
はじめに、図11に示すように、第1支持ユニット11および第2支持ユニット12の双方を傾斜機構16によって直立状態とする。また、クランプ機構70と側端面支持機構40をともに開放状態としておき、吸着手段90は非作動状態としておく。この初期状態から、各支持ユニット11,12に、背面1bを対向させた状態とした板材1を、次のようにして直立状態で支持させる。
すなわち、板材1を、長手方向を上下方向に沿わせた状態として、その下端面を下端面支持機構30のV溝部材33の溝331に落とし込み、側端面支持機構40を内側に移動させてV溝部材43の溝431に板材1の側端面を嵌合させる。これにより板材1は幅方向(Y方向)に位置が微調整されて幅方向の位置決めがなされる。そして、板材1の表面1a側の下端縁を外周下端部支持機構60の当接部62に当接させ、板材1の表面1a側の側部の外周縁部を外周側部支持機構50のテーパ部材531,532の受け面531a,532aに当接させる。板材1は第1テーパ部材531のテーパ面531bに側端面が摺接して受け面531aにガイドされるように幅方向(Y方向)に位置が微調整される。次いで、クランプ機構70の可動爪部材72を把持位置まで動かして板材1の外周縁の側部を把持する。板材1においては、有効領域1Aには各機構30,40,50,60,70は接触せず、各機構30,40,50,60,70は非有効領域1Bのみに接触する。
次いで、図12に示すように、傾斜機構16によって各支持ユニット11,12を互いに離れる方向、すなわち開き合う方向に所定角度回動させて傾斜させる。回動角度は、板材1が自重で撓み、これによって割れが生じるといった不具合が生じにくい程度が好ましく、例えば5〜10°の範囲とされる。
次いで、第1支持ユニット11の昇降機構80を作動させてクランプ機構70と外周下端部支持機構60とを連動して上昇させ、図13に示すように第1支持ユニット11側の板材1を上昇させる。
板材の上昇後、図14に示すように、第1支持ユニット11側の下端面支持機構30のV溝部材33を、プレート34ごと第2支持ユニット12から離間する方向に退避させる。また、これとともに、スライド機構15を作動させて第1支持ユニット11を第2支持ユニット12に近付ける。
次に、図15に示すように、上昇させた第1支持ユニット11側の板材1を昇降機構80により下降させて、その板材1の下端部を第2支持ユニット12側の下端面支持機構30のV溝部材33に落とし込む。これにより第2支持ユニット12側のV溝部材33の溝内331には2枚の板材1の下端縁部が重なった状態で嵌合し、2枚の板材1の下端面が溝331で受けられる。
次いで、各支持ユニット11,12のクランプ機構70を開放状態とする。それぞれの板材1は、クランプ機構70および側端面支持機構40のV溝部材43による表裏面側からの把持作用がない状態となるが、下端縁部が第2支持ユニット12側の下端面支持機構30のV溝部材33に支持された状態で傾斜していることにより、表面1a側の側部の外周縁部が、外周側部支持機構50の各テーパ部材531,532の受け面531a,532aとクランプ機構70の受け部材71とで受けられ、また、表面1a側の下部の外周縁部が外周下端部支持機構60の当接部62で受けられる。すなわち板材1は各支持ユニット11,12に寄りかかった状態で支持されている。またこの時、側端面支持機構40のV溝部材43とクランプ機構70の可動爪部材72は、板材1の外側に退避している。
次に、各支持ユニット11,12をそれぞれの傾斜機構16によって近付く方向に回動させる。これにより、板材1の背面1bは下方から上方に向かってしだいに合わせられていき、直立して回動が停止した時に、図16に示すように背面1b全面が互いに当接して合わせられる。下方から上方に向かって背面1bがしだいに合わせられることにより、背面1b全面が同時に合わせられる場合と比べると、割れが生じにくく安全に合わせられる。なお、板材1どうしを近付ける速度は、反動で板材1が支持ユニット11,12から離れて位置ずれが起こらない程度とされ、また、立たせる速度を連続的あるいは段階的に可変としてもよい。続いて、支持ユニット12の側端面支持機構40の伸縮側部ステー41を収縮させて側端面支持機構40を内側に寄せ、寄りかかっている板材1をV溝部材43内に嵌め込んで支持する。
この後、スライド機構15により第1支持ユニット11を第2支持ユニット12から離間する方向に僅かにスライドさせることで、外周側部支持機構50および外周下端部支持機構60の支持が解除される。そして、第2支持ユニット12の外周側部支持機構50、外周下端部支持機構60の2枚合わせの板材1を支持している当接部を板材1から退避させる。これにより、2枚合わせの板材1は、第2支持ユニット12の下端面支持機構30と側端面支持機構40とにより支持された状態となる。
以上により背面1bどうしが合わせられ、その状態が保持された2枚の板材1は、当該板材合わせ装置から搬出されて上述したSe化工程に移される。Se化工程では、上記のようにして背面1bが合わせられて2枚1組とされた複数組の板材1が、処理炉内において適宜な間隔をあけて立てて配列され、処理される。
(2−2−2)板材の分離動作
次に、Se化処理された2枚合わせの板材1を、板材合わせ装置で分離させる動作について説明する。
図17に示すように、各支持ユニット11,12の位置は、上記合わせ動作の初期状態に戻されており、2枚合わせの板材1は同図に示すように第2支持ユニット12に直立状態で支持される。この時の2枚合わせの板材1は、下端部が下端面支持機構30のV溝部材33に嵌合され、かつ、クランプ機構70の受け部材71間に挟まれることにより、支持される。そして、第2支持ユニット12側の側端面支持機構40を内側に動かしてV溝部材43の溝431に2枚合わせの板材1の側部の外周縁部を嵌合させ、幅方向(Y方向)を位置決めして支持する。
次いで、第1支持ユニット11側の下端面支持機構30のV溝部材33を第2支持ユニット12から離間する方向に移動させ、これとともに、スライド機構15を作動させて第1支持ユニット11を第2支持ユニット12方向に移動させて近付ける。これにより、2枚合わせの板材1は、下端縁部が各支持ユニット11,12の外周下端部支持機構60の当接部62で挟まれて支持され、また、側部の外周縁部が、外周側部支持機構50で挟んで支持され、かつ、各支持ユニット11,12のクランプ機構70の受け部材71で支持された状態となる。
次いで、図18に示すように、各支持ユニット11,12の吸着手段90の伸縮ステー91を伸ばして、吸引運転された吸着パッド93を各板材11の表面1a側の上方の非有効領域1Bに吸着させる。そして、側端面支持機構40を外側に移動させてV溝部材43による支持を解除してから、図19に示すように各支持ユニット11,12を傾斜機構16により開くように所定角度(5〜10°程度)回動させて傾斜させる。これにより、2枚の板材1は、下端部が第2支持ユニット12側の下端面支持機構30のV溝部材33を支点として各支持ユニット11,12と一体的に回動して傾斜し、分離させられる。
2枚の板材1が分離したら、吸着手段90の作動を停止して吸着パッド93を板材1から離間させる。そして、各支持ユニット11,12の側端面支持機構40のV溝部材43を内側に動かして各板材1に嵌合させ、幅方向(Y方向)を位置決めして支持し、また、クランプ機構70の可動爪部材72を把持位置まで動かしてクランプ機構70により板材1を把持して支持する。
次いで、第1支持ユニット11の昇降機構80を作動させて、図20に示すように第1支持ユニット11側の板材1を上昇させ、この板材1の下端部を第2支持ユニット12の下端面支持機構30のV溝部材33から抜け出させる。
第1支持ユニット11側の板材1の上昇後、スライド機構15を作動させて図21に示すように第1支持ユニット11を第2支持ユニット12から離間させる。また、これとともに第1支持ユニット11側の下端面支持機構30のV溝部材33を第2支持ユニット12側に動かして初期位置に戻す。
次に、図22に示すように、上昇させた第1支持ユニット11側の板材1を昇降機構80により下降させて、その板材1の下端部を第1支持ユニット11側の下端面支持機構30のV溝部材33に落とし込み、第1支持ユニット11および第2支持ユニット12の双方を傾斜機構16によって直立状態とする。この後は、第1支持ユニット11側のクランプ機構70および側端面支持機構40による支持を解除することにより、双方の板材1を各支持ユニット11,12から搬出することができる状態となる。
(3)実施形態の作用効果
本実施形態の板材合わせ装置によれば、上記各機構30,40,50,60,70,90によって非有効領域1Bに対応する箇所のみを支持し、かつ各支持ユニット11,12を傾斜させることにより、有効領域1Aには何も接触させることなく、2枚の板材1を合わせたり分離させたりすることができる。したがって、有効領域1Aに傷や汚れを生じさせることなく板材1を安全に合わせることができる。
また、第1支持ユニット11側の側端面支持機構40と第2支持ユニット12側の側端面支持機構40、および、第1支持ユニット11側のクランプ機構70と第2支持ユニット12側のクランプ機構70は、それぞれ上下方向にオフセットされている。このため、各支持ユニット11,12の側端面支持機構40どうし、およびクランプ機構70どうしが、板材1を合わせる際に互いに干渉することが防止され、これによっても板材1を傷つけることなく安全に合わせることができる。
また、外周下端部支持機構60の当接部62は、板材1の下端部縁部における中央部の非有効領域1Bに当接するように構成されている。このため、第1支持ユニット11を上昇させて下端面支持機構30のV溝部材33から板材1の下端部を抜き出した際、下端部が自重で撓むことが外周下端部支持機構60で支持されることにより抑制される。その結果、板材1の下端部を第2支持ユニット12側の下端面支持機構30のV溝部材33に落とし込む工程が円滑に行われ、適確に2枚の板材1を合わせることができる。
1…板材
1a…板材の表面
1b…板材の背面
1A…有効領域
1B…非有効領域
10…基台
11…第1支持ユニット
12…第2支持ユニット
15…スライド機構
154…回動軸
16…傾斜機構
30…下端面支持機構
40…側端面支持機構
50…外周側部支持機構
60…外周下端部支持機構
70…クランプ機構
80…昇降機構
90…吸着手段

Claims (5)

  1. 表面の外周縁部の少なくとも一部が非有効領域とされ、その他の該外周縁部ならびに内側が有効領域とされた2枚の板材を、表面とは反対側の背面どうしを合わせた状態に保持する板材合わせ装置であって、
    基台と、
    この基台上に立設した状態で互いに対向して配設されるとともに、下端部が回動軸を介して互いに離接するように基台上に回動可能に支持され、それぞれの対向面側に、前記板材が背面を対向させた状態で支持される第1支持ユニットおよび第2支持ユニットと、
    これら第1支持ユニットおよび第2支持ユニットを、前記回動軸を支点として回動させて傾斜させる傾斜機構と、
    を備え、
    前記第1支持ユニットおよび第2支持ユニットは、それぞれ、
    板材の下端面を受けた状態で支持する下端面支持機構と、
    板材の側端面を受けた状態で支持する側端面支持機構と、
    板材の側部の前記非有効領域に当接して該非有効領域を支持する外周側部支持機構と、
    板材の下端部の前記非有効領域に当接して該非有効領域を支持する外周下端部支持機構と、
    板材の側部を表面側および裏面側から把持し、少なくとも表面側においては前記非有効領域に当接するクランプ機構と、
    を備え、
    これら第1支持ユニットおよび第2支持ユニットのうち、少なくともいずれか一方は、
    前記クランプ機構を昇降させる昇降機構と、
    前記基台上において他側の支持ユニットに対して離接する方向にスライドさせるスライド機構と、
    を備えていることを特徴とする板材合わせ装置。
  2. 前記第1支持ユニットおよび前記第2支持ユニットのうち、少なくともいずれか一方には、前記表面側の前記非有効領域に吸着して板材を分離するための吸着手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の板材合わせ装置。
  3. 前記第1支持ユニット側の前記側端面支持機構と前記第2支持ユニット側の前記側端面支持機構、および、前記第1支持ユニット側の前記クランプ機構と前記第2支持ユニット側の前記クランプ機構は、それぞれ上下方向にオフセットされていることを特徴とする請求項1または2に記載の板材合わせ装置。
  4. 前記外周下端部支持機構は、前記下部における前記側部間の中央部の前記非有効領域に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の板材合わせ装置。
  5. 前記板材は、前記表面に光吸収膜が形成された太陽電池基板であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の板材合わせ装置。
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