JP5410920B2 - フィルター用熱溶着テープ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の濾過布を接合するフィルター用の熱溶着テープに関する(以下、単に溶着テープと称する)。本発明の溶着テープは例えば、集塵用のバッグフィルター、遠心分離機用のフィルターを接合するために好適に使用される。
本発明では、二重織、三重織等の多重組織を使用する。二重組織を例に本明細書で使用する用語の説明をする。二重織の場合は、経緯二重織、緯二重織、経二重織が考えられる。本明細書では、溶着テープが濾過布(フィルタークロス)と接面する側(接着面)から数えて、第一組織、第二組織と称する。二重組織の場合、第二組織が溶着テープの外面となる。この場合の第二組織を表層組織と称する(三重織の場合は第三組織が表層組織となる)。緯二重織の場合は、緯糸が二重であり、経糸は一重である。この場合、下側の緯糸(横糸)と経糸(縦糸)からなる組織を第一組織とし、上側の緯糸(横糸)と経糸(縦糸)からなる組織を第二組織と称する。
液体、気体の中に存在する固形の物質を濾過するに際してフィルター(濾材)が使用される。
例えば、特許文献1には固体と液体の混合物中の固体を分離するための濾過布反転式遠心分離機とフィルターが開示されている。引用文献1の図2の符号40がフィルターであって、遠心濾過が終了した際には、同図の仮想線で示されるように、フィルターを反転してフィルターに残留した固体成分を排出孔12から排出する。このような遠心分離機においては、ボウル形のフィルターが使用される。
また、特許文献2には気体中の粉塵を濾過するための粉塵除去部5が開示されている。特許文献2の段落23には粉塵除去部が図1の濾布フィルター7を複数個配置したバッグフィルターであることが記載されている。
特許文献1や特許文献2で開示されているようなフィルターは、所定形状に裁断した濾過布を縫合して、円筒形やボウル形など、それぞれの用途に適した立体形状に成形する。
濾過布の縫合個所では、濾過布の端部を重ねて縫合したり、巻き込んで縫合するため、縫合個所には、濾過の対象物が蓄積しやすく、コンタミネーション(異種の濾過対象物の混合や、腐敗菌の繁殖等)の原因となる。また、フィルターに張力が掛った場合には、縫合個所の針穴が開き、そこから濾過対象物が漏れ出すおそれがある。
この問題を解決するために、本発明者らは合成繊維製の織布からなる濾過布を縫製して立体形状とする際に生じた針孔にホットメルト接着剤等のシール剤を充填したり、フィルターの縫製部分を加熱溶融したり、熱可塑性樹脂製のフィルムを縫合部分に積層して加熱溶融したりするなど解決を試みたがいずれも結果は芳しくなかった。
つまり、上記の方法は針穴から濾過対象物が漏れることを防止する点では問題なかったたが、濾過布自体の加熱溶融や、シール剤、樹脂シート等の溶着は温度管理が難しく、熱量が大きくなった場合、溶融部分の繊維がフィルム状となってしまうという問題が生じた。これはフィルターとして見栄えが悪いだけでなく、フィルム状となった部分でフィルターの柔軟性が失われてしまうため、当該部分で屈曲したり、引張した場合にひび割れが生じ、フィルターが破損する原因となった。
特許第2987636号公報 特開2007−90226号公報
本発明はフィルターの接合部分からの濾過対象物の漏れがなく、コンタミネーションを生じるおそれのないフィルターを提供することを目的とする。また、フィルターの接合部分のフィルム化を防ぎ、見栄えがよく、柔軟性に優れたフィルターを提供することも本発明の目的である。
本発明者らは、熱により溶融する溶着テープに着目した。すなわち、複数のフィルターを溶着テープで接合するか、複数のフィルターを縫合した縫目を溶着テープでカバーすることで上記の課題(縫合個所からの濾過対象物の漏れ)を解決し得ると考えたのである。
しかし、熱可塑性樹脂のシートをそのまま溶着テープとした場合、テープの溶融温度の管理が難しく、フィルターを構成する布帛がフィルム化してしまうことは既述の通りである。そこで、発明者らはテープを多重組織とし、かつフィルターと接触する組織(接着面)に、嵩高加工糸を露出させるように、溶着テープを構成することで、溶着テープのフィルム化の問題を解決したのである。
すなわち、本発明は複数の濾過布を接合するフィルター用の溶着テープであって、溶着テープは多重織にて織成される織布であって、濾過布に接面する第一組織は、経糸又は緯糸の少なくとも一方に熱可塑性樹脂製の嵩高加工糸を使用して織成される織布からなり、濾過布と接面する接着面に嵩高加工糸を露出させて接着面をクッション性に富んだ面として構成したことを特徴とするフィルター用溶着テープである。本発明では溶着テープの接着面がクッション性を有するので、接合される濾過布の凹凸を接着面が吸収し、従来よりも低い温度と短い時間で、濾過布の端部同士を確実に接合することが可能となるのである。
接着面に嵩高加工糸が露出する割合は、小さすぎるとフィルターの凹凸を吸収する効果が得られない。したがって、嵩高加工糸が接着面に露出する割合は40〜100%であることが好ましく、50〜100%であるとより好ましい。嵩高加工糸を経緯糸に使用するとコスト高となるので、60〜80%とするとさらに好ましい。
接着面に嵩高加工糸が露出する割合は、第一組織の織り方と嵩高加工糸の糸を経緯糸のいずれに使用するかにより、適宜決定することができる。すなわち、平織場合は露出の割合は50%か100%となり、1/3綾織の場合は75%か100%である(後述する実施例2及び図5参照)。
一方、溶着テープの外面を構成する表層組織は、経糸又は緯糸の少なくとも一方にフィラメント糸を使用して、外面に該フィラメント糸を露出させて外面を滑面に構成すると、溶着テープの表面に濾過対象物が入り込むことによるコンタミネーションの可能性を減じることができるので好ましい。外面にフィラメント糸が露出する割合は高いほうが、コスト低減、濾過対象物の残留を防ぐ観点から好ましい。
上記のフィラメント糸とは、嵩高加工糸に比べて密度の高い糸のことを指す。モノフィラメントであるかマルチフィラメントであるかは問わない。また、上記の滑面とは、接着面と比較して繊維が密でクッション性が小さく、手触りがつるつるした状態のことを言う。溶着テープの外面を滑面に構成した場合、繊維が密であるため溶着テープの繊維間隙に濾過対象物が残留するおそれがなくなる。特に溶着テープが濾過対象物と接触する側(フィルターの内側)になる場合に、溶着テープの外側を滑面に構成することが好ましい。
本発明で言う多重織としては、例えば緯二重織、経二重織、経緯二重織等の二重織、緯三重織、経三重織、経緯三重織等の三重織があげられる。多重であれば、接着面となる第一組織と、溶着テープの外面となる表層組織の役割分担が可能となるので、本発明では二重組織、三重組織等、組織の数は特に限定されない。しかし、組織の数が少ない方が溶着テープの厚さを薄くできるし、構成も簡素であるので、二重組織(二重織)とすることが好ましい。
本発明はフィルターの接着面となる第一組織の裏面に嵩高加工糸が露出する構成とすることを特徴とする。緯二重織において第一組織及び第二組織を平織で構成した場合を例に説明すると、第一組織の緯糸(下糸)と経糸の両方を嵩高加工糸とし、第二組織の緯糸(上糸)をフィラメント糸とすれば、第一組織を嵩高加工糸のみで構成し、第二組織の表面(溶着テープの外面)をフィラメント糸と嵩高加工糸(比率1:1)で構成することができる。
経二重織又は緯二重織において、第一組織を綾織又は朱子織にて織成される織布とし、第一組織を構成する経糸又は緯糸のうちで裏面に一方より多く露出する他方の糸を嵩高加工糸とし、一方の糸をフィラメント糸としてもよい。例えば、緯二重織において、第一組織を綾織又は朱子織、第二組織を綾織(たて斜文織)又は朱子織とするなど組織の表面に経糸が多く露出する平織以外の組織を採用し、第一組織の裏面(すなわち、溶着テープの接着面)に第一組織の緯糸を多く露出させ、第二組織の表面に経糸を多く露出させる。この場合は、第一組織の緯糸に嵩高加工糸を使用し、経糸にフィラメント糸を使用すればよい。逆に、緯糸が織布の表面に多く露出する綾織(よこ斜文織)や朱子織を採用する場合は、経糸に嵩高加工糸を使用すれば、組織の裏面に嵩高加工糸を露出させることができる。さらに、経二重織にて第一組織を綾織又は朱子織、第二組織を綾織又は朱子織とする場合は、緯二重織の第一組織の経糸と緯糸の関係を入れ替えればよい(すなわち、第一組織の経糸に嵩高加工糸を使用する)。
本発明では、溶着テープを多重組織の織布として構成する。これにより、各組織での役割分担が可能となり、溶着テープの性能を向上させることが可能となる。二重織の場合を例に説明すると、第一組織は接着層として機能する。一方、第二組織は補強層として機能する。換言すると、第一組織は溶融しても、第二組織の繊維は溶融せずに繊維として残り、柔軟性のある補強層として機能するのである。これに対して、平織の織布などの単一組織からなる織布を溶着テープとして使用した場合、加熱により繊維が溶融固化(フィルム化)して、繊維としての機能が失われてしまい、溶着テープの接合強度が落ちてしまう。
本発明の嵩高加工糸とは、捲縮性を付与した繊維のことである。外観はパーマをあてたように縮れており、高い伸縮性と柔軟性を有し、その名の通り、かさの高い糸のことを言う。濾過布と接面する接着面を粗面、すなわち、十分なクッション性を付与できる程度の捲縮性を有していれば、嵩高加工糸を構成する繊維の数、製造方法などは特に限定されない。例えば、本発明の嵩高加工糸として仮撚加工糸が挙げられる。仮撚加工糸は長繊維に撚をかけて(加撚)、加熱後(熱セット)、反対方向の寄りをかけて(解撚)捲縮させた糸である。
嵩高加工糸のみを経糸又は緯糸として使用する場合、糸にコシがなく織成に手間がかかることがある。このような場合は、嵩高加工糸とフィラメント糸を撚り合わせて、フィラメント糸をいわゆる芯材として使用してもよい。
二重織には経二重織、緯二重織及び経緯二重織があるが、経二重織と緯二重織は織布を裁断して溶着テープとする際に縦横を入れ替えれば、同じである。しかし、経糸又は緯糸のいずれかが一重であるため、第一組織の織成パターンが第二組織の織成パターンに影響を及ぼすことがある。一方、経緯二重織は経糸と緯糸の両者が共に二重であるので、第一組織と第二組織の織成パターンの自由度が高くなる。例えば、経緯二重織又は経緯三重織において、第一組織を経緯糸に嵩高加工糸を使用した平織とし、表層組織を経緯糸にフィラメント糸を使用した平織とすれば、接着面を嵩高加工糸のみで構成し、溶着テープの外面をフィラメント糸のみで構成することができる。
コスト面では、緯二重織において、第一組織の緯糸を嵩高加工糸とし、第二組織の緯糸を嵩高加工糸より密度の高いフィラメント糸とし、そこに経糸として密度の高いフィラメント糸を使用し、接着面に緯糸が多く露出し、溶着テープの外面に経糸が多く露出するように織成する構成が簡素で有利である(経二重織の場合は、経緯糸が逆の関係となる)。いずれの構成とするかは、所望の溶着テープの性能により決定すればよい。
本発明の、嵩高加工糸は接着層として機能する。したがって、濾過布の端部同士を接着可能なものであれば、嵩高加工糸の材質は特に限定されないが、好ましい材質としては、熱可塑性樹脂が挙げられる。本発明で好適に使用される熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンや、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリフェニレンスルファイド(PPS)等が挙げられる。特にPETは安価で入手できて溶着性能(接着可能温度が低く、接着強度が高い)が良好であるため、好適に利用される。
本発明の溶着テープで接合可能なフィルターとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ナイロン、ポリフェニレンスルファイド(PPS)等の合成繊維からなるフィルターや、綿、羊毛等の天然繊維からなるフィルター等が挙げられる。
複数の濾過布を本発明の溶着テープで接合するに際して、該複数の濾過布は縫合糸で縫合された箇所を溶着テープでカバーしてもよいし、縫合糸で縫合することなく、溶着テープで直接、濾過布の端部同士を接合してもよい。溶着テープで直接接着する場合は、濾過布同士の生地を熱融着させて仮止めしておくと、接着しやすい。
本発明では、嵩高加工糸を溶着テープの接着面に露出させるように溶着テープを織成するので、溶着テープの接着面を柔軟でクッション性に富んだ面とすることができる。これによって、被接着対象物となる複数の濾過布の凹凸を接着面のクッション性で吸収し、溶着テープと濾過布を密着させることが可能になる。その結果、従来よりも小さい熱量で複数の濾過布を接合することが可能となる。
本発明では、溶着テープを多重織にて織成する。これにより、第一組織を接着層として機能させ、表層組織を補強層として機能させることが可能になる。したがって、本発明の溶着テープはテープ全体がフィルム化してしまうおそれがない。
本発明の溶着テープを適用したフィルターを示した模式図である。 実施例1(緯二重織)の溶着テープの組織図及びA−A端面を示した図である。 実施例1の溶着テープの組織図を第二組織と第一組織に分けて示した組織図である。 実施例2(経二重織、綾織)の溶着テープの組織図及びB−B端面を示した図である。 実施例2の溶着テープの組織図を第二組織と第一組織に分けて示した組織図である。 実施例4(経二重織、朱子織)の溶着テープの組織図及びB´−B´端面を示した図である。 実施例4の溶着テープの組織図を第二組織と第一組織に分けて示した組織図である。 実施例5(経緯二重織)の溶着テープの組織図及びC−C断面図を示した図である。 実施例5の溶着テープの組織図を第二組織と第一組織に分けて示した組織図である。 実施例6(経緯三重織)の溶着テープの組織図及びD−D断面を示した図である。 実施例6の溶着テープの組織図を第三組織と第二組織と第一組織に分けて示した組織図である。 本発明の溶着テープの接合強度を調べる際のフィルターの接合方法を示した模式図である。
本発明は複数の濾過布101の端部を接合するフィルター用の溶着テープ102である(図1)。溶着テープ102は多重織にて織成される織布であって、濾過布101に接面する第一組織は、経糸又は緯糸の少なくとも一方に熱可塑性樹脂製の嵩高加工糸を使用して織成される織布からなり、濾過布101と接面する接着面103に嵩高加工糸を露出させて接着面103をクッション性に富んだ面として構成したものである。
また、本発明の溶着テープ102の外面104となる表層組織の経糸又は緯糸の少なくとも一方にフィラメント糸を使用して、外面に該フィラメント糸を露出させることで外面104を滑面に構成してもよい。
例えば、本発明の溶着テープとしては次の実施例に示す溶着テープを作製した。以下の実施例は一例であって、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
溶着テープ102を構成する織布を緯二重織で織成した。本実施例の溶着テープの組織図と組織図のA−A面を図2に示した。組織図のX軸方向の数字は経糸の番号を示し、Y軸方向の数字は緯糸の番号を示す。組織図は溶着テープの平面に相当し、組織図のグレーで塗り潰した枠は経糸が緯糸の上にある状態(経糸が浮いている状態)を示す。例えば図2の組織図のA−A端面は図2の下段のようになる。緯二重織は緯糸2としての上糸(第一組織の緯糸21)と下糸(第二組織の緯糸22)及び経糸1から織成される。上糸(第一組織の緯糸21)は経糸1と共に第一組織を構成し、下糸(第二組織の緯糸22)は経糸1と共に第二組織を構成する(図2のA−A端面参照)。なお、作図の都合上、奥行を排した端面図にて織布の構造を記載した。
図2の組織図を第一組織と第二組織とに分けて記載すると図3のようになる。図3から明らかなように、本実施例では溶着テープの第二組織が3/1綾織となり、第一組織が1/3綾織となるように織成した。図3の組織図は平面視であるから、図3の第一組織の底面(溶着テープの接着面)の大半(93.75%)は第一組織の緯糸21が露出している状態である。したがって、この例では第一組織の緯糸21に嵩高加工糸を使用すれば、溶着面をクッション性に富んだ面に構成することができる。
実施例1では、第一組織の緯糸21に嵩高加工糸(PET製167dtexの芯材としてのマルチフィラメント1本と、PET製167dtexのマルチフィラメントを加撚し、熱セット後に解撚した嵩高加工糸1本とからなるマルチフィラメントを2本撚り合わせたもの)を使用した。一方、第二組織の緯糸22及び経糸1としては、フィラメント糸(PET製の84dtexの繊維を6本撚ってマルチフィラメントしたもの)を使用した。
[実施例2]
溶着テープ102を構成する織布を経二重織で織成した。本実施例の溶着テープの組織図と組織図のB−B端面を図4に示した。組織図の記載方法は実施例1と同様である。経二重織は経糸3としての上糸(第二組織の経糸32)と下糸(第一組織の経糸31)及び緯糸4から織成される。上糸(第二組織の経糸32)は緯糸4と共に第二組織を構成し、下糸(第一組織の経糸31)は緯糸4と共に第一組織を構成する(図4のB−B端面参照)。
図4の組織図を第一組織と第二組織とに分けて記載すると図5のようになる。図5から明らかなように、本実施例では溶着テープの第二組織が3/1綾織となり、第一組織が1/3綾織となるように織成した。図5の組織図は平面視であるから、図5の第一組織の底面(溶着テープの接着面)の大半(75%)は第一組織の経糸31が露出している状態である。したがって、この例では第一組織の経糸31に嵩高加工糸を使用すれば、溶着面をクッション性に富んだ面に構成することができる。本実施例では、第一組織の経糸31に嵩高加工糸を使用し、第二組織の経糸32、緯糸4にはフィラメント糸を使用した。フィラメント糸の構成は実施例1と同様にし、嵩高加工糸としてはPET製280dtexのマルチフィラメントからなる仮撚加工糸を使用した。
[実施例3]
実施例1の溶着テープ102において、上糸(第二組織の緯糸22)と下糸(第一組織の緯糸21)の両方を嵩高加工糸とし、経糸1をフィラメント糸とした溶着テープを作製した。嵩高加工糸及びフィラメントの構成は実施例1と同様にした。
[実施例4]
溶着テープ102を構成する織布を経二重織で織成した。本実施例の溶着テープの組織図と組織図のB´−B´端面を図6に示した。組織図の記載方法は実施例1と同様である。本実施例の経二重織は経糸3´としての上糸(第二組織の経糸32´)と下糸(第一組織の経糸31´)及び緯糸4´から織成される。上糸(第二組織の経糸32´)は緯糸4´と共に第二組織を構成し、下糸(第一組織の経糸31´)は緯糸4´と共に第一組織を構成する(図6のB´−B´端面参照)。
図6の組織図を第一組織と第二組織とに分けて記載すると図7のようになる。図7から明らかなように、本実施例では溶着テープの第二組織、第一組織ともに五枚朱子織(飛び数は3)となるように織成した。図7の組織図は平面視であるから、図7の第一組織の底面(溶着テープの接着面)の大半(80%)は第一組織の経糸31´が露出している状態である。したがって、この例では第一組織の経糸31´に嵩高加工糸を使用すれば、溶着面をクッション性に富んだ面に構成することができる。本実施例では、第一組織の経糸31´に嵩高加工糸を使用し、第二組織の経糸32´と緯糸4´にはフィラメント糸を使用した。嵩高加工糸及びフィラメント糸の構成は実施例1と同様にした。
[実施例5]
溶着テープ102を構成する織布を経緯二重織で織成した。本実施例の溶着テープの組織図と組織図のC−C断面を図8に示した。組織図の記載方法は実施例1と同様である。図8の組織図の白抜きの丸印は第一組織と第二組織の接結点63を示す。
図8の組織図を第一組織と第二組織とに分けて記載すると図9のようになる。図9から明らかなように、本実施例では溶着テープの第一組織と第二組織が共に平織となるように織成した。図9の第一組織の底面(溶着テープの接着面)は第一組織の緯糸61と第一組織の経糸51が交互に露出している状態である。したがって、この例では第一組織の緯糸61(すなわち、偶数番号の緯糸)及び第一組織の経糸51(すなわち、偶数番号の経糸)の少なくとも一方に嵩高加工糸を使用すれば、接着面をクッション性に富んだ面に構成することができる(嵩高加工糸の露出率は100%)。
実施例5では、第一組織の緯糸61及び第一組織の経糸51の両方に嵩高加工糸を使用し、第二組織の緯糸62(奇数番号の緯糸)及び第二組織の経糸52の両方にフィラメント糸を使用した。その他の糸はすべてフィラメント糸を使用した。嵩高加工糸及びフィラメント糸の構成は実施例1と同様とした。
[実施例6]
溶着テープ102を経緯三重織にて織成した。本実施例の溶着テープの組織図と組織図のD−D断面を図10に示した。組織図の記載方法は実施例1と同様である。図10のD−D断面に示したように、1番と4番の経糸(第三組織の経糸73)及び第三組織の緯糸83で第三組織を形成し、2番と5番の経糸(第二組織の経糸72)及び第二組織の緯糸82で第二組織を形成し、6番及び3番の経糸(第一組織の経糸71)及び第一組織の緯糸81で第一組織を形成した。7番、8番の経糸は第一組織、第二組織及び第三組織を接結するための糸(接結糸74)とした。
図10の組織図を第一組織、第二組織、第三組織にわけて記載すると図11のようになる。図11から明らかなように、本実施例では溶着テープの第一組織、第二組織、第三組織が平織となるように織成した。図11の第一組織の底面(溶着テープの接着面)は第一組織の緯糸81(すなわち、3の倍数の番号の緯糸)と第一組織の経糸71(すなわち、3の倍数の番号経糸)が交互に露出している状態である(図10、図11参照)。したがって、この例では第一組織の緯糸81及び第一組織の経糸71の少なくとも一方に嵩高加工糸を使用すれば、接着面をクッション性に富んだ面に構成することができる(嵩高加工糸の露出率は100%)。
実施例6では、第一組織の緯糸81及び第一組織の経糸71の両方に嵩高加工糸を使用し、第二組織の緯糸82、第二組織の経糸72、第三組織の緯糸83及び第三組織の経糸73にフィラメント糸を使用した。その他の糸はすべてフィラメント糸を使用した。嵩高加工糸及びフィラメント糸の構成は実施例1と同様とした。
[比較例1]
実施例1と同じ構成のフィラメント糸を経糸及び緯糸として使用して、2/3綾織にて一重の溶着テープを作製した(図示略)。
[比較例2]
実施例1と同じ構成の嵩高加工糸を経糸及び緯糸として使用して、5枚朱子織にて一重の溶着テープを作製した(図示略)。
上記の実施例1〜6及び比較例1〜2の溶着テープの構成を表1にまとめた。
Figure 0005410920
上記の実施例1〜6、比較例1〜2の溶着テープを用いて、濾過布の端部同士を接合した。濾過布を構成する繊維の材質としてはPET繊維、ナイロン6繊維、羊毛繊維、PPS繊維、PETの短繊維(不織布)を用いた。濾過布の構造は以下にまとめた通りであるが、従来の溶着テープでは接合することが難しい凹凸に富んだ表面形状を有する織布とした。溶着作業は、図1に示したように、2枚の同種の濾過布101の端部を仮留糸105で仮留めし、2枚の濾過布の接合部分の上に実施例1〜6、比較例1〜2の溶着テープ102をあててクインライト電子精工社製(QHP-A08)の溶着機を使用して溶着した。この溶着機は、溶着テープ102と濾過布101の間に熱風を送り込んでテープの接着面103を溶融し、テープの上からローラーで圧着する方式であるから、テープの厚みに影響されることなくテープを溶着することが可能である。溶着の条件は以下の通りである。溶着後、仮留糸105で縫着したフィルターの端部106を切り落とした。この溶着テープ102で接合したフィルター101を上下から引っ張り、接合部の接合強力、溶着テープの変化を評価した。結果を表2にまとめた。
1.溶着作業の条件
温度設定:410℃
溶着速度:1m/分
ロール圧力:0.4MPa
2.フィルター(濾過布)の構成
経糸
1100dtexのマルチフィラメント
緯糸
1100dtexのマルチフィラメント
経緯糸の材料
表2に記載したそれぞれの材料
織り方
2/2綾織
Figure 0005410920
表2において丸印をつけたフィルターは410℃で溶着可能であり、接合強力も十分(フィルターの材質、溶着テープの接着面における嵩高加工糸の露出の割合によって多少異なるが、接合強力は30〜80daN)で、かつ溶着テープがフィルム化することなく柔軟な状態を保っていた。接合強度は接着面に嵩高加工糸の露出の割合が高くなるにつれ、高まる傾向が確認された。三角印は410℃で溶着が可能ではあったが、溶着テープが部分的にフィルム化してしまった。接合部分の上下のフィルターを引っ張ると、溶着テープが割れて接合部分からフィルターが容易に破断してしまった。バツをつけたフィルターは410℃では、フィルターの端部同士を接合することができなかった。480℃まで溶着温度を上昇させると、フィルターの端部同士を接合させることができたが、溶着テープは完全にフィルム化してしまい柔軟性を失ってしまった。さらに、接合部分のフィルターが部分的に焦げてしまった。
次に、実施例1の溶着テープ及び実施例5の溶着テープにおいて第一組織の緯糸61、第一組織の経糸51、第二組織の緯糸62及び第二組織の経糸52の全てを嵩高加工して構成した溶着テープ(以下、実施例7とする)を使用して接合したPET製のフィルターを遠心分離機のフィルターに使用して、炭酸カルシウム懸濁液の遠心濾過を行った。炭酸カルシウムとしては、備北粉化工業株式会社のカルシウムソフトン1000(平均粒形2.2μm)を使用した。フィルターの溶着テープが懸濁液側になるように特許文献1の遠心分離機にセットして使用した。
遠心濾過後の濾液について、吸光度分析により炭酸カルシウム粒子の漏れを検証したが、実施例1及び実施例7共に粒子の漏れはほとんどなかった。
その後、特許文献1の図2に示されるようにしてフィルターを反転して、フィルターをクリーニングした。実施例1は接合部を溶着テープとしてあるため、従来の縫合によるフィルターのように、縫合部分の奥まった部分に炭酸カルシウムの粒子が残留することがなく、簡単にクリーニングを終了することができた。また、溶着テープの表面が滑面となっているため、溶着テープの表面に炭酸カルシウムの粒子がこびり付くことがなく、簡単に炭酸カルシウムの粒子を除去することができた。また、フィルターの溶着テープによる接合部分の耐久性も十分で、長期間の間、繰り返し使用しても破断することがなかった。
一方、実施例7の溶着テープを使用したフィルターでは、第二組織の緯糸に使用した嵩高加工糸が溶着テープの表面に露出しており、そこに炭酸カルシウムの粒子がこびり付き、除去するために時間を要した。フィルターの接合部分の強度は実施例1のフィルターと同様に、十分であった。
以上のように本発明は、溶着テープの接着面に嵩高加工糸を多く露出させることにより、フィルターへの接着性を高めることができる。また、溶着テープの表面を滑面とすることで、フィルターのクリーニングが容易となり、コンタミネーションが生じるおそれを最小にすることができる。
1 経糸(緯二重織)
2 緯糸(緯二重織)
21 第一組織の緯糸(緯二重織/綾織)
22 第二組織の緯糸(緯二重織/綾織)
3 経糸(経二重織/綾織)
31 第一組織の経糸(経二重織/綾織)
32 第二組織の経糸(経二重織/綾織)
4 緯糸(経二重織/綾織)
3´ 経糸(経二重織/朱子織)
31´ 第一組織の経糸(経二重織/朱子織)
32´ 第二組織の経糸(経二重織/朱子織)
4´ 緯糸(経二重織/朱子織)
5 経糸(経緯二重織)
51 第一組織の経糸(経緯二重織/平織)
52 第二組織の経糸(経緯二重織/平織)
6 緯糸(経緯二重織)
61 第一組織の緯糸(経緯二重織/平織)
62 第二組織の緯糸(経緯二重織/平織)
63 接結点
7 経糸(経緯三重織)
71 第一組織の経糸(経緯三重織/平織)
72 第二組織の経糸(経緯三重織/平織)
73 第三組織の経糸(経緯三重織/平織)
74 接結糸
8 緯糸(経緯三重織)
81 第一組織の緯糸(経緯三重織/平織)
82 第二組織の緯糸(経緯三重織/平織)
83 第三組織の緯糸(経緯三重織/平織)
101 濾過布
102 溶着テープ
103 接着面
104 外面
105 仮留糸
106 フィルターの端部

Claims (4)

  1. 複数の濾過布を接合するフィルター用の熱溶着テープであって、
    熱溶着テープは多重織にて織成される織布であって、濾過布に接面する第一組織は、経糸又は緯糸の少なくとも一方に熱可塑性樹脂製の嵩高加工糸を使用して織成される織布からなり、濾過布と接面する接着面に嵩高加工糸を露出させて接着面をクッション性に富んだ面として構成したことを特徴とするフィルター用熱溶着テープ。
  2. 多重織にて織成される熱溶着テープの外面を構成する表層組織は、経糸又は緯糸の少なくとも一方にフィラメント糸を使用して、外面に該フィラメント糸を露出させて外面を滑面に構成した請求項1に記載のフィルター用熱溶着テープ。
  3. 熱溶着テープは経二重織又は緯二重織にて織成される織布であって、第一組織は綾織又は朱子織にて織成される織布であって、第一組織を構成する経糸又は緯糸のうちで裏面に一方より多く露出する他方の糸を嵩高加工糸とし、一方の糸をフィラメント糸とした請求項2に記載のフィルター用熱溶着テープ。
  4. 熱溶着テープは経緯二重織又は経緯三重織にて織成される織布であって、第一組織は平織にて織成される組織であって、第一組織を構成する経緯糸の両方に嵩高加工糸を使用し、表層組織は平織にて織成される組織であって、表層組織を構成する経緯糸の両方にフィラメント糸を使用した請求項2に記載のフィルター用熱溶着テープ。
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