JP5409166B2 - 燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents

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本発明は、収納容器内に燃料電池セルを収納してなる燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、水素含有ガス(燃料ガス)と空気(酸素含有ガス)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを、集電部材を介して複数個配置して電気的に直列に接続してなるセルスタックを、燃料電池セルに燃料ガスを供給するためのマニホールドに固定してセルスタック装置を構成し、そのセルスタック装置を収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールや燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような燃料電池モジュール(燃料電池装置)においては、燃料電池セルに燃料ガスと酸素含有ガスとを供給して発電を行なうとともに、燃料電池セルの発電に使用されなかった余剰の燃料ガスを、着火装置を用いて燃焼させ、それにより燃料電池セルの温度や燃料電池セルに供給する燃料ガスを生成するための改質器の温度を上昇させることが知られている。
ところで、燃料電池モジュール(燃料電池装置)の運転に伴い、この余剰の燃料ガスの燃焼が消える(失火する)場合がある。特には、燃料電池装置の起動時や、燃料電池セルに供給する燃料ガスの量が低減する部分負荷運転時において失火する場合がある。
ここで、余剰の燃料ガスの燃焼が失火すると、燃料電池セル(セルスタック)の温度が低下して発電効率が低下することや、負荷追従特性が低下するほか、改質器の温度が低下することに伴い、十分に燃料ガスを生成することができず、燃料電池セルに悪影響を及ぼすおそれがある。
それゆえ、このような失火の防止を目的として、着火装置の起動停止を調整することや(例えば、特許文献2参照。)、着火の確認方法等が提案されている(例えば、特許文献3参照。)
特開2007−59377号公報 特開2007−242626号公報 特開2008−135268号公報
しかしながら、失火の防止を目的として何度も着火装置を繰り返して作動させる場合においては、着火装置の動作に伴う電力ロスが生じ、発電効率が低下するおそれがある。
それゆえ、本発明においては、失火を抑制することができ、発電効率の向上した燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池モジュールは、収納容器内に、燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう柱状の燃料電池セルを立設させた状態で複数配列してなるセルスタックを収納してなる燃料電池モジュールであって、前記燃料電池セルの一端側に、発電に利用されなかった余剰の燃料ガスを燃焼させる燃焼部を備えるとともに、各前記セルスタック毎に、前記燃料電池セルの配列方向に沿って、かつ前記燃焼部の両側方に、前記余剰の燃料ガスを燃焼させることにより生じる燃焼熱を蓄熱するための蓄熱部材が配置され、さらに前記燃焼部の上方に、原燃料を改質して前記燃料ガスを生成するための改質器が配置されていることを特徴とする。
このような燃料電池モジュールにおいては、各前記セルスタック毎に、燃料電池セルの配列方向に沿って、かつ燃焼部の両側方に、余剰の燃料ガスを燃焼させることにより生じる燃焼熱を蓄熱するための蓄熱部材が配置されていることから、燃料電池モジュールの起動時や部分負荷運転時において、燃焼部(余剰の燃料ガス)の温度が低下することを抑制することができる。
それにより、燃焼部における余剰の燃料ガスの燃焼が失火した場合であっても、燃焼部の温度が高いことから、余剰の燃料ガスが自然発火しやすくなり、着火装置を作動させることなく、余剰の燃料ガスを着火することができる。
それゆえ、失火を抑制することができることから、発電効率の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
また、本発明の燃料電池モジュールは、前記蓄熱部材が、前記燃料電池セルの配列方向に沿った前記セルスタックの長さ以上の長さを有することが好ましい。
このような燃料電池モジュールにおいては、燃料電池セルの配列方向に沿った燃焼部の側方に、燃料電池セルの配列方向に沿ったセルスタックの長さ以上の長さを有する蓄熱部材を配置することにより、より多くの燃焼熱を蓄熱することができ、それにより、余剰の燃料ガスが失火した場合であっても、余剰の燃料ガスが自然発火しやすくなり、着火装置を作動させることなく、余剰の燃料ガスを着火することができる。それゆえ、発電効率の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
また、本発明の燃料電池モジュールは、前記蓄熱部材が、前記収納容器内の前記燃焼部の周囲以外の部位にも配置されていることが好ましい。
このような燃料電池モジュールにおいては、燃焼部の周囲のみならず、収納容器内の燃焼部の周囲以外の部位にも蓄熱部材が配置されていることから、特に部分負荷運転時のような、燃料電池セルに供給される燃料ガスの量が減少し、収納容器内の温度が低下しやすい場合においても、収納容器内の温度が低下すること、すなわちセルスタックの温度が低下することを抑制することができる。それにより、負荷追従特性の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
本発明の燃料電池装置は、上記のうちいずれかに記載の燃料電池モジュールと、前記セルスタックを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることを特徴とする。
このような燃料電池装置においては、発電効率の向上した燃料電池モジュールを外装ケース内に収納することにより、発電効率の向上した燃料電池装置とすることができる。
本発明の燃料電池モジュールは、各前記セルスタック毎に、燃料電池セルの配列方向に沿って、かつ燃焼部の両側方に、余剰の燃料ガスを燃焼させることにより生じる燃焼熱を蓄熱するための蓄熱部材が配置され、さらに前記燃焼部の上方に、原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器が配置されていることから、燃料電池モジュールの起動時や部分負荷運転時において、余剰の燃料ガスの失火を抑制することができ、発電効率を向上することができる。
本発明の燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図である。 図1に示した燃料電池モジュールの断面図である。 本発明の燃料電池モジュールの他の一例を示す断面図である。 本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。
図1は、本発明の燃料電池モジュール1(以下、モジュールという場合がある。)の一例を示す外観斜視図である。なお、以降の図において同一の部材については同一の番号を付するものとする。以下、まずモジュール1について説明する。
図1に示すモジュール1は、収納容器2の内部に、内部を第1の反応ガス(水素含有ガス、以下燃料ガスという場合がある)が流通するガス流路(図示せず)を有する柱状の燃料電池セル3を複数立設させた状態で配列し、隣接する燃料電池セル3間に集電部材(図示せず)を介して電気的に直列に接続するとともに、燃料電池セル3の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でマニホールド4に固定してなるセルスタック5を収納して構成されている。なお、セルスタック5の両端部には、セルスタック5(燃料電池セル3)の発電により生じた電流を集電して外部に引き出すための、電流引き出し部を有する導電部材が配置されている(図示せず)。上述のような構成によりセルスタック装置12が構成される。
なお、図1においては、燃料電池セル3として、内部を燃料ガスが長手方向に流通するガス流路を有する中空平板型で、ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および空気極層を順に積層してなる固体酸化物形燃料電池セルを例示している。そして、燃料電池セル3に、燃料ガスと酸素含有ガス(空気等)とを供給することにより発電が行なわれる。
さらに図1においては、燃料電池セル3の発電で使用する燃料ガスを得るために、原燃料供給管10を介して供給される天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器6をセルスタック5(燃料電池セル3)の上方に配置している。なお、改質器6は、効率のよい改質反応である水蒸気改質を行うことができる構造とすることが好ましく、水を気化させるための気化部7と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部8とを備えている。そして、改質器6で生成された燃料ガスは、燃料ガス流通管9を介してマニホールド4に供給され、マニホールド4より燃料電池セル3の内部に設けられたガス流路に供給される。なお、セルスタック装置12の構成は、燃料電池セル3の種類や形状により、適宜変更することができ、例えばセルスタック装置12に改質器6を含むこともできる。
また図1においては、収納容器2の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されるセルスタック装置12を後方に取り出した状態を示している。ここで、図1に示したモジュール1においては、セルスタック装置12を、収納容器2内にスライドして収納することが可能である。
なお、収納容器2の内部には、マニホールド4に並置されたセルスタック5の間に配置され、第2の反応ガス(酸素含有ガス)が燃料電池セル3の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、反応ガス導入部材11が配置されている。
図2は、図1で示すモジュール1の断面図である。モジュール1を構成する収納容器2は、内壁13と外壁14とを有する二重構造で、外壁14により収納容器2の外枠が形成されるとともに、内壁13によりセルスタック5(セルスタック装置12)を収納する発電室15が形成されている。さらにモジュール1(収納容器2)においては、内壁13と外壁14との間を、燃料電池セル3に導入する酸素含有ガスが流通する反応ガス流路としている。
ここで内壁13には、内壁13の上面よりセルスタック5の側面側にまで延び、内壁13と外壁14とで形成される反応ガス流路に通じて、セルスタック5(燃料電池セル3)に酸素含有ガスを導入するための反応ガス導入部材11が備えられている。また、反応ガス導入部材11の下端に、燃料電池セル3の配列方向に沿って、燃料電池セル3の下端部に酸素含有ガスを導入するための反応ガス導入口16が設けられている。なお、反応ガス導入口16は、それぞれのセルスタック5の側面に対向する側面に設けることもできる。
図2においては、反応ガス導入部材11が、収納容器2の内部に横並びに並置された2つのセルスタック5間に位置するように配置されているが、セルスタック5の数により、例えば反応ガス導入部材11をセルスタック5の両側面側から挟み込むように配置してもよい。具体的には、セルスタック5(セルスタック装置12)を1つだけ収納する場合には、反応ガス導入部材11を2つ設け、セルスタック5を両側面側から挟み込むように配置することができる。
また発電室15内には、モジュール1内の熱が極端に放散され、燃料電池セル3(セルスタック5)の温度が低下して発電量が低減しないよう、モジュール1内の温度を高温に維持するために、板状やブランケット等の形状の断熱材17が適宜設けられている。
図2においては、燃料電池セル3の配列方向に沿って、セルスタック5の側面の外形と同等またはそれ以上の大きさを有する断熱材17がセルスタック5の側面側に配置されており、それにより、セルスタック5の温度が低下することを効果的に抑制できる。さらには、反応ガス導入部材11より導入される酸素含有ガスが、セルスタック5の側面側より排出されることを抑制でき、セルスタック5を構成する燃料電池セル3間の酸素含有ガスの流れを促進することができる。なお、図1においてはマニホールド4の底面側や発電室15内にも断熱材17を適宜設けている。それにより、収納容器2内の温度を高温に維持することができる。
また、燃料電池セル3の配列方向に沿った内壁13の内側には、排ガス用内壁18が設けられており、内壁13と排ガス用内壁18との間が、発電室15内の排ガスが上方から下方に向けて流れる排ガス流路とされている。なお、排ガス流路は、収納容器2の底部に設けられた排気孔19と通じている。
ここで、燃料電池セル3のガス流路より排出される発電に利用されなかった燃料ガス(以下、余剰の燃料ガスという場合がある。)を燃料電池セル3の一端側(図2においては上端側)で燃焼させることにより、燃料電池セル3の温度を上昇させるとともに、高温に維持することができる。それにより、セルスタック装置12の起動を早めることができるとともに、発電効率や負荷追従特性が向上する。すなわち、図2に示すモジュール1においては、燃料電池セル3の上端と改質器6との間が燃焼部20(火炎周辺部)とされている。あわせて、燃料電池セル3(セルスタック5)の上方に配置された改質器6を温めることができ、改質器6で効率よく改質反応を行なうことができる。
なお、図には示していないが、燃焼部20で余剰の燃料ガスを燃焼させるにあたって、燃料電池装置のような温度の低い状態を考慮して、着火装置を配置することが好ましい。着火装置としては、余剰の燃料ガスを燃焼させることができるものであればよく、例えば、着火ヒーターやバーナー等を用いることができる。
ところで、モジュール1(燃料電池装置)の起動時や、燃料電池セル3に供給する燃料ガスの量が低減する部分負荷運転中においては、燃焼部20における余剰の燃料ガスの燃焼が失火する場合がある。余剰の燃料ガスが失火すると、モジュール1内部の温度が低下し、効率のよい発電や負荷追従特性が低下するほか、改質器6の温度が低下し、改質効率が低下し、燃料電池セル3に悪影響を及ぼすおそれがある。
それゆえ、余剰の燃料ガスが失火したと判断された場合には、着火装置を作動させて再度着火させることが考えられるが、何度も着火装置を繰り返して作動させると、着火装置の動作に伴う電力ロスが生じ、発電効率が低下するおそれがある。
ここで、図2に示すモジュール1においては、燃焼部20の周囲の少なくとも一部(具体的には、燃料電池セル3の配列方向に沿った燃焼部20の側方。)に、余剰の燃料ガスを燃焼させることにより生じる燃焼熱を蓄熱するための蓄熱部材21が配置されている。なお、燃焼部20の周囲とは、燃焼部20において余剰の燃料ガスが燃焼することにより生じる火炎と近接する周囲のことをいい、例えば、平面視でセルスタック5と同等の大きさとすることができる。
燃焼部20での燃焼熱を、蓄熱部材21が蓄熱することにより、燃焼部20の温度が低下することを抑制できる。特に、燃料ガスとして水素含有ガスを用いる場合に、水素ガスは約570℃で自然発火することから、この燃焼部20の温度を高温に保持することにより、燃焼部における余剰の燃料ガスの燃焼が失火した場合であっても、余剰の燃料ガスが自然発火しやすくなることで、着火装置を作動させることなく、余剰の燃料ガスを着火することができる。それにより、モジュール1の起動時や部分負荷運転中において、余剰の燃料ガスの失火を抑制することができ、発電効率の向上したモジュール1とすることができる。
蓄熱部材21としては、蓄熱性および耐熱性に優れているものであればよく、例えば、耐火レンガや、アルミナ等を含有する不定形耐火物成形材料(キャスタブル耐火性材料)のうちより熱容量の高い物質にて形成された部材等を用いることができる。
ここで、蓄熱部材21を燃焼部20の周囲の少なくとも一部に配置するにあたり、図2において示したように、燃料電池セル3の配列方向に沿った燃焼部20の側方に、燃料電池セル3の配列方向に沿ったセルスタック5の長さ以上の長さを有する蓄熱部材21を配置することが好ましい。
それにより、燃焼部20の燃焼熱をより多く蓄熱することができ、それにより燃焼部20の温度が低下することを抑制でき、余剰の燃料ガスが失火した場合であっても、余剰の燃料ガスが自然発火しやすくなり、着火装置を作動させることなく、余剰の燃料ガスを着火することができる。
なお、蓄熱部材21は、燃焼部20の温度が低下することを抑制するにあたり、燃焼部20の周囲全面に配置することが好ましいが、燃焼部20の上面側に配置される改質器6の温度が低下しないように、また燃焼部20での燃焼に悪影響を与えないように考慮したうえで、適宜配置することが好ましい。なお、図2においては、蓄熱部材21を燃料電池セル3の配列方向に沿って配置される断熱材17の上方に配置している。それにより、燃焼部20での燃焼に悪影響を及ぼすことなく、燃焼部20の温度が低下することを抑制できることから、発電効率を向上させることもできる。
図3は、本発明の燃料電池モジュールの他の一例を示しており、図2で示すモジュール1(収納容器2)内に適宜配置されている断熱材17の一部を蓄熱部材21とした例を示している。
モジュール22において、外部負荷の要求に追従するように部分負荷運転を行う場合においては、燃料電池セル3に供給される燃料ガスの量が減少することに伴い、収納容器2内の温度が低下しやすくなり、あわせてセルスタック5の温度が低下しやすくなる。この場合において、急激に外部負荷の要求が増加する場合には、外部負荷の要求に追従することが難しくなる場合がある。それゆえ、部分負荷運転中であっても、収納容器2内の温度を高温に維持できることが好ましい。
ここで、図3に示すモジュール22においては、燃焼部20の周囲以外の部位(図3においては、セルスタック5の側面や排ガス用内壁18の側面。)にも蓄熱部材21を配置している。
それにより、モジュール22において部分負荷運転を行う場合において、収納容器2内やセルスタック5の温度が低下することを抑制できる(言い換えれば、収納容器2内やセルスタック5の温度を高温に維持することができる。)。それにより、外部負荷の要求に追従した運転を容易に行なうことができ、負荷追従特性の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
なお、燃料部20の周囲以外の部位に蓄熱部材21を配置するにあたっては、特にセルスタック5の温度が高温になりすぎる場合に、燃料電池セル3の劣化を引き起こすおそれがあることから、燃料電池セル3に劣化に悪影響を与えないように適宜配置することが好ましい。具体的には、上述した燃料電池セル3を収納してなるモジュール22においては、セルスタック5の温度が800℃を超えない程度となるように蓄熱部材21を適宜配置することが好ましい。
図4は、外装ケース内に図2で示したモジュール1と、モジュール1を動作させるための補機(不図示)とを収納してなる本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図4においては一部構成を省略して示している。
図4に示す燃料電池装置23は、支柱24と外装板25から構成される外装ケース内を仕切板26により上下に区画し、その上方側を上述したモジュール1を収納するモジュール収納室27とし、下方側をモジュール1を動作させるための補機類を収納する補機収納室28として構成されている。なお、補機収納室28に収納する補機類としては、モジュール1に水を供給するための水供給装置、燃料ガス、空気を供給するための供給装置等があるが、これらの補機類は省略して示している。
また、仕切板26には、補機収納室28の空気をモジュール収納室27側に流すための空気流通口29が設けられており、モジュール収納室27を構成する外装板25の一部に、モジュール収納室27内の空気を排気するための排気口30が設けられている。
このような燃料電池装置23においては、上述したように、発電効率や負荷追従特性が向上したモジュール1をモジュール収納室27に収納して構成されることにより、信頼性の向上した燃料電池装置23とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述の例において、燃料電池セル3として中空平板型の燃料電池セルを用いて説明したが、平板型や円筒型など、燃料電池セルの一端側で余剰の燃料ガスを燃焼させるタイプの燃料電池セルであれば特に制限はない。また、同様に上述の燃料電池セル3において、燃料極支持タイプの燃料電池セル3を用いて説明したが、空気極支持タイプの燃料電池セルとしてもよい。この場合においては、モジュール1の構成を適宜変更することができる。
1:燃料電池モジュール
2:収納容器
3:燃料電池セル
5:セルスタック
6:改質器
20:燃焼部
21:蓄熱部材
23:燃料電池装置

Claims (4)

  1. 収納容器内に、燃料ガスと酸素含有ガスとで発電を行なう柱状の燃料電池セルを立設させた状態で複数配列してなるセルスタックを収納してなる燃料電池モジュールであって、前記燃料電池セルの一端側に、発電に利用されなかった余剰の燃料ガスを燃焼させる燃焼部を備えるとともに、各前記セルスタック毎に、前記燃料電池セルの配列方向に沿って、かつ前記燃焼部の両側方に、前記余剰の燃料ガスを燃焼させることにより生じる燃焼熱を蓄熱するための蓄熱部材が配置され、さらに前記燃焼部の上方に、原燃料を改質して前記燃料ガスを生成するための改質器が配置されていることを特徴とする燃料電池モジュール。
  2. 前記蓄熱部材が、前記燃料電池セルの配列方向に沿った前記セルスタックの長さ以上の長さを有することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池モジュール。
  3. 前記蓄熱部材が、前記収納容器内の前記燃焼部の周囲以外の部位にも配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池モジュール。
  4. 請求項1乃至請求項3のうちいずれかに記載の燃料電池モジュールと、前記セルスタックを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
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