JP5408461B2 - オイルシール - Google Patents

オイルシール Download PDF

Info

Publication number
JP5408461B2
JP5408461B2 JP2012097474A JP2012097474A JP5408461B2 JP 5408461 B2 JP5408461 B2 JP 5408461B2 JP 2012097474 A JP2012097474 A JP 2012097474A JP 2012097474 A JP2012097474 A JP 2012097474A JP 5408461 B2 JP5408461 B2 JP 5408461B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
seal
seal lip
protrusion
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012097474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012137192A (ja
Inventor
聡 山中
岳洋 中川
昌幸 谷田
秀治 百武
宏樹 松井
秀之 古山
剛 神前
伸也 竹田
慶 佐々木
啓 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP2012097474A priority Critical patent/JP5408461B2/ja
Publication of JP2012137192A publication Critical patent/JP2012137192A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5408461B2 publication Critical patent/JP5408461B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

本発明は、密封装置の一種であるオイルシールに係り、更に詳しくは、シールリップ摺動部に対する潤滑油の供給機能を高めるようにしたオイルシールに関するものである。本発明のオイルシールは例えば、自動車関連分野において用いられ、またはその他の汎用機械等において用いられる。
例えば図11に示すように従来から、ハウジング(図示せず)に取り付けられる環状の取付部52と、前記ハウジングの軸孔内周に挿通した軸(図示せず)の周面に摺動自在に密接するシールリップ53とを一体に有するオイルシール51が広く知られており、この種のオイルシール51においては、所定のゴム状弾性体よりなるシールリップ53の耐久性を向上させるべくその摺動摩耗を低減させるよう、シールリップ摺動部54に潤滑油を供給する必要がある。しかしながら密封対象油が例えばミスト状に存在するような場合には、シールリップ摺動部が貧潤滑状態となりやすく、早期摩耗や発熱等によってシール寿命が著しく短くなる虞がある。
特開2005−282841号公報 特開2003−056718号公報
本発明は以上の点に鑑みて、シールリップ摺動部に対する潤滑油の供給機能を高めることができ、もってシールリップの耐久性を向上させることが可能なオイルシールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のオイルシールは、ハウジングに取り付けられる環状の取付部と、軸の周面に摺動自在に密接するシールリップとを有するオイルシールにおいて、前記取付部の先端部位に、付着する油を集めて前記軸上へ滴下しまたは前記軸とシールリップとの摺動部へ供給する潤滑油補給部を有し、前記潤滑油補給部は、前記取付部の内周面に円周上複数設けられた突起を有し、前記突起の表面にて油を集め、前記シールリップの先端面であってその最外周部位に、径方向外方であってかつ軸方向一方へ向けて斜めに油伝い片をリップ状のものとして一体成形し、前記突起に集められる油を前記油伝い片を介して前記シールリップの方へ案内することを特徴とする。
上記構成を有する本発明のオイルシールにおいては、当該オイルシールの取付部の先端部位に潤滑油補給部が設けられ、この潤滑油補給部が付着する油を集めて軸上へ滴下させるものとされているために、この滴下される油によってシールリップ摺動部を潤滑することが可能とされている。また本発明のオイルシールにおいては、当該オイルシールの取付部の先端部位に潤滑油補給部が設けられ、この潤滑油補給部が付着する油を集めて軸とシールリップとの摺動部へ供給するものとされているために、この供給される油によってシールリップ摺動部を潤滑することが可能とされている。この「軸上へ滴下」と「軸とシールリップとの摺動部へ供給」は何れもシールリップ摺動部へ潤滑油を補給する点で同じであるが、「軸上へ滴下」では、油は潤滑油補給部から軸上へ滴下され、軸上からシールリップ摺動部へ供給される。これに対して「軸とシールリップとの摺動部へ供給」では、「軸上へ滴下」と同じ供給経路のほかに、油が潤滑油補給部からシールリップを伝ってシールリップ摺動部へ供給される場合が含まれる。
潤滑油補給部は、密封対象空間中にミスト状に存在する油を当該補給部の表面に付着させ、これを集めて油滴としてシールリップ摺動部へ供給する。したがって潤滑油補給部の具体的構成としては、油の付着面積を大きく確保するよう取付部の内周面に突起を設け、この突起の表面にて油を集めるのが好ましい。但し、突起はこれをオイルシールの全周に亙って環状に設定すると、集めた油が突起の表面を伝って円周方向へ流れて行ってしまい滴下されないことが懸念されるので、これを防止すべく突起はこれをオイルシールの円周上複数に分割して設けるのが好ましい。この場合、油は突起単位で集められ、複数の突起のうち軸の上方に配置される突起で集められる油が軸上へ滴下されることになる。
突起は、所定の体積を有する形状であるので、その表面にて油付着面積を拡大するのに有効な構造である。オイルシールの取付部の内周面に突起を円周上複数設ける場合、突起はそれぞれ一般に軸方向に長い形状とされて軸方向端面(先端面)を有し、この軸方向端面が密封対象空間に面することになるので、この軸方向端面に特に多くの油が付着する。またオイルシールの取付部の軸方向端面に付着する油が突起に伝って来ることがあり、オイルシールを装着するハウジングの形状によってはハウジングの表面に付着する油がオイルシールの取付部を経由して突起に伝って来ることもある。したがって何れにしても少しでも多くの油を集められるよう、以下のような構造を付設するのが好適である。
すなわち、上記突起を補助するものとして、シールリップの先端面であってその最外周部位に、径方向外方であってかつ軸方向一方へ向けて斜めに油伝い片をリップ状のものとして一体成形すると、突起に集められる油がこの油伝い片を伝ってシールリップの方へ案内されることから、突起からシールリップ摺動部への油の供給を円滑化することが可能となる。一般に油伝い片はリップ状に成形され、その機能からして薄膜で良いので成形上のバリを利用することも可能である。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明のオイルシールにおいては上記したように、取付部の先端部位に潤滑油補給部が設けられ、この潤滑油補給部が付着する油を集めて滴下しまたは軸とシールリップとの摺動部へ供給するように構成されているために、この滴下・供給される油をシールリップ摺動部へ供給し、これによりシールリップ摺動部を潤滑することが可能とされている。したがって本発明所期の目的どおり、シールリップ摺動部に対する潤滑油の供給機能を高めることができ、これによりシールリップの耐久性を向上させることができる。
また、本発明のオイルシールにおいては、潤滑油補給部として取付部の内周面に突起が設けられ、この突起の表面にて油を集めるように構成されているために、多くの油を集めて軸上へ滴下または摺動部へ供給することが可能とされている。また、突起が円周上複数設けられているために、軸の上方に配置される突起から軸上または摺動部へと油を確実に滴下・供給することができる。
また、本発明のオイルシールにおいては、上記突起を補助するものとしてシールリップの先端面であってその最外周部位に、径方向外方であってかつ軸方向一方へ向けて斜めに油伝い片がリップ状のものとして一体成形されているために、突起からこの油伝い片およびシールリップを経由してシールリップ摺動部へと油が確実に供給される。したがって油の供給を一層円滑化することができる。
本発明の第一実施例に係るオイルシールの半裁正面図 同オイルシールの要部断面図であって図1におけるA−A線拡大断面図 同オイルシールの要部断面図であって図1におけるB−B線拡大断面図 同オイルシールにおける潤滑油補給部の斜視図 本発明の第二実施例に係るオイルシールの断面図 同オイルシールにおける潤滑油補給部の斜視図 本発明の第三実施例に係るオイルシールの断面図 同オイルシールにおける潤滑油補給部の正面図であって図7におけるC方向矢視図 本発明の第四実施例に係るオイルシールの断面図 本発明の第五実施例に係るオイルシールの断面図 従来例に係るオイルシールの要部断面図
本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(A)取付筒部が機器のハウジングの内周面に密嵌され、この取付筒部の内周から密封対象空間側へ向けて延在されたシールリップの先端近傍の内周部が、前記ハウジングに挿通された軸の外周面に摺動可能に密接され、軸心が横向きのオイルシールにおいて、前記取付筒部の内周に、液を保持し前記シールリップの先端部の正面に滴下させる集液突起が形成されたことを特徴とするオイルシール。
(B)集液突起が多数のフィンからなり、各フィン間に毛細管現象により液を保持するものであることを特徴とする上記(A)に記載のオイルシール。
(C)集液突起の下面が、液の滴下位置をシールリップの先端部の正面と対応する位置に規定する傾斜面をなすことを特徴とする上記(A)に記載のオイルシール。
(D)集液突起に、液の滴下位置をシールリップの先端部の正面と対応する位置に誘導する案内溝、案内突条又はダム部が形成されたことを特徴とする上記(A)に記載のオイルシール。
(E)シールリップに、集液突起から滴下した液を受けて前記シールリップの先端部の正面へ誘導する液受け突起が形成されたことを特徴とする上記(A)に記載のオイルシール。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の第一実施例に係るオイルシール1を軸方向一方から見た半裁正面図を示しており、そのA−A線断面図が図2に示されるとともに、B−B線断面図が図3に示されている。図4は潤滑油補給部11の斜視図である。
当該実施例に係るオイルシール1は、ハウジング21(図3)に取り付けられる環状の取付部2と、ハウジング21の軸孔22内周に挿通した軸(回転軸)23(図3)の周面に摺動自在に密接するシールリップ4とを有するオイルシール1において、取付部2の先端部位に、付着する油を集めて軸23上へ滴下させる潤滑油補給部11を設けたものであり、また、付着する油を集めて軸23とシールリップ4との摺動部へ供給する潤滑油補給部11を設けたものである。潤滑油補給部11は、取付部2の内周面に円周上複数設けられた突起12よりなり、突起12の表面に油を付着させて油を集めるものとされている。突起12の表面には、付着した油を一時的に貯えるための凹部13が設けられており、また同じく突起12の表面には、付着した油を集中させるための傾斜面(突起12の内周面12b)が設けられている。
各部ないし各部品の詳細は、以下のように設定されている。
すなわち先ず、当該オイルシール1をハウジング21の軸孔22内周に取り付けるための環状の取付部2が設けられており、この取付部2の内周側に環状の連結部(シールリップ保持部)3を介して、軸23の周面に摺動自在に密接する環状のシールリップ4が設けられている。連結部3から見て、取付部2は軸方向一方(図3における右方であってすなわち機内側)へ向けて設けられ、シールリップ4も同じ軸方向一方へ向けて設けられている。また当該オイルシール1はその構成部品として、金属環5と、この金属環5に被着されたゴム状弾性体6と、このゴム状弾性体6の一部であるシールリップ4に嵌着されたガータースプリング7とを有している。
金属環5は、ハウジング21の軸孔22内周に嵌合される筒状部5aと、この筒状部5aの軸方向他方(図3における左方であってすなわち機外側)の端部に径方向内方へ向けて一体成形されたフランジ部5bとを一体に有している。ゴム状弾性体6は、金属環5の筒状部5aの外周面に被着されて金属環5およびハウジング21間をシールする外周面被着部(外周シール部)6aと、筒状部5aの先端面に被着された先端面被着部6bと、筒状部5aの内周面に被着された内周面被着部6cと、フランジ部5bの軸方向一方の端面(内側端面)に被着された内側端面被着部6dと、フランジ部5bの内周端に被着された内周端被着部6eと、フランジ部5bの軸方向他方の端面(外側端面)に被着された外側端面被着部6fとを一体に有し、更に上記シールリップ4とサブリップ8とが一体に成形されている。
また、当該オイルシール1には特に、上記取付部2の軸方向先端部位であってその内周側に、当該潤滑油補給部11に付着する油を集めて軸23の周面上へ滴下させるための潤滑油補給部11が設けられている。
この潤滑油補給部11は、上記取付部2の内周面に設けられた複数の突起12よりなり、各突起12の表面、特に軸方向先端面12aにミスト状の油を付着させ、付着した油を集め、軸23の上方に配置される突起12において、集めた油を油滴としてその重力落下により軸23の周面上に滴下させるように構成されている。
突起12は、複数(当該実施例では図1に示すように4箇所)が等配状に設けられており、突起12間には円周方向の間隔が設定されている。図では突起12は4等配とされているがこれに限らず、4〜16等配程度が好適である。突起12はそれぞれゴム状弾性体6の一部として成形されており、先端面被着部6bおよび内周面被着部6cの内周面に一体成形されている。突起12は径方向内方へ向けて突出形成され、かつ軸方向に長いリブ状に形成されている。
突起12の軸方向先端面12aには、付着した油を一時的に貯えるための凹部13が設けられており、また突起12の内周面12bには、付着した油を集中させるための傾斜面が設けられている。後者の傾斜面は、軸23の上方に配置される突起12において、その内周面12bに付着する油やこの内周面12bに流れてきた油を突起12の先端面12aの内周縁に集めるものであって、このため同内周縁へ向けて下り勾配の傾斜面(アンダーカット状の円錐状傾斜面)が設定されている。したがって油は、この傾斜面を伝って先端面12aの内周縁に集められ、先端面12aの方から流れてきた油と合流のうえ、ここから滴下されることになる。潤滑油補給部11の軸方向先端部すなわち突起12の軸方向先端面12aは、油をシールリップ4上ではなく軸23の周面上へ直接滴下させることができるよう、シールリップ4の軸方向先端面4aよりも軸方向一方へ突出して形成されている。
上記構成のオイルシール1は、図3に示すようにハウジング21および軸23間に装着されて、機内側の油をシールするものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
すなわち、上記構成のオイルシール1においては上記したように、取付部2の先端部位に潤滑油補給部11が設けられ、この潤滑油補給部11が、付着する油を集めて軸23の周面上へ滴下させるように構成されているために、この滴下される油によってシールリップ4の摺動部を潤滑することが可能とされている。したがって、シールリップ4の摺動部に対する潤滑油の供給機能を高めることができ、これによりシールリップ4の耐久性を向上させることができる。
また、潤滑油補給部11に突起12および凹部13が設けられているために、突起12で油の集積面積を拡大し、凹部13で、集めた油を一時的に貯えることが可能とされている。したがって、多くの油を集めてこれを軸23の周面上へ滴下させることができる。
また、突起12が円周上複数設けられて突起12ごとに凹部13が設けられているために、突起12や凹部13が全周に亙って環状に形成される場合のように油が突起12や凹部13を伝って流れてしまうのを防止することが可能とされている。したがってこの点からも、多くの油を集めてこれを軸23の周面上へ滴下させることができる。
また、複数の突起12が円周上等配状に設けられているために、複数の突起12のうちの何れかの突起12は必ず軸23の上方に配置され、油を確実に軸23の周面上へ滴下させることが可能とされている。したがって、オイルシール1の装着につき円周方向の方向性が限定されないために、円周上部分的な突起12を設けることにしてもオイルシール1の装着作業性が低下することはない(突起12を円周上一箇所のみに設けた場合にはこの突起12が軸23の上方に配置されるようオイルシール1の装着につき円周方向の方向性が限定されてしまうが、本発明によれば、複数の突起12が円周上等配状に設けられているために、特に装着の方向に意を介さなくても何れかの突起12を軸23の上方に配することができる。この効果を充分に得るには、突起12は4等配以上の設置数であることが望ましい)
尚、図4の斜視図は、凹部13の形状の一例を示しており、この図4において凹部13は円周方向に長い溝状に形成されている。この溝状の凹部13はその円周方向中央が最も深く、円周方向の両側へかけて徐々に浅くなる形状とされている。但し、この形状は単なる一例に過ぎずこれに限定されないものであって、凹部13は例えば以下のようなものであっても良い。
第二実施例・・・
図5および図6に示すように、突起12の先端面12aに溝状の凹部13を設けるとともにこれに加えて突起12の先端面12aであって凹部13の内周側の幅方向中央部位に切欠状を呈する油の注ぎ口(凹状注ぎ口)14を設ける。この構成によると、凹部13に貯えられた油が切欠状の注ぎ口14から軸23上へ滴下されることになり、注ぎ口14の切欠の大きさ如何によって、滴下される油滴Uの大きさ等を管理できるメリットがある。尚、この図5および図6の例では、突起12の先端面12aが取付部2の先端面2aと段差なく面一状に設定されていることからも、多くの油を集めることが可能とされている。
第三実施例・・・
図7および図8に示すように、突起12を多数(図では11枚)の平行フィン(薄板状突起)15によって形成し、互いに隣り合うフィン15間の間隙(間隙空間)を油貯め用の凹部13として利用する。この場合、フィン15間の間隙すなわち凹部13は軸方向一方に開口するとともに径方向内方にも開口したものとなる。フィン15間の間隙すなわち凹部13の大きさ如何によっては該部に毛細管現象が発生するので、油を多量に貯えられる等のメリットがある。フィン15間の間隙すなわち凹部13の軸方向他方の側には、この方向への油の流れを堰き止めるために奥端壁(軸方向端壁)13aが設けられている。またこの図7および図8の例では、突起12すなわち各フィン15の内周面12bに上記第一実施例と同様の、付着した油を集中させるための傾斜面が設けられていることからも多くの油を集めることが可能とされている。
尚、当該実施例のように潤滑油補給部11が多数のフィン15よりなる場合には、フィン15に付着しフィン15間の間隙すなわち凹部13に貯えられた油は当該オイルシール1の円周方向に流れにくいので(フィン15から隣のフィン15へもしくは凹部13から隣の凹部13へと伝うようには流れにくいので)、フィン15はこれをオイルシール1の全周に亙って万遍なく設定することも考えられる。この場合、フィン15はオイルシール1の全周に亙って一定の周方向間隔(ピッチ)で放射状に配置されることになる。
また、上記第一ないし第三実施例のほか、突起12の表面に多くの油を集めて油滴として滴下しやすくするには、以下の構造が有効である。
第四実施例・・・
図9に示すように、上記各実施例における突起12による潤滑油補給機能を補助するものとして、シールリップ4の外周部位に油伝い片20を径方向外方へ向けて一体成形し、突起12に集められる油をこの油伝い片20を介してシールリップ4の方へ案内し、シールリップ摺動部へ供給する。このようにシールリップ4の外周部位に油伝い片20を径方向外方へ向けて一体成形すると、突起12に集められる油がこの油伝い片20を伝ってシールリップ4の方へ案内され、シールリップ4の先端面4aを伝ってシールリップ摺動部へ供給されるために、油の供給を円滑化することが可能とされる。
図では、シールリップ4の先端面4aであってその最外周部位に、径方向外方であってかつ軸方向一方へ向けて斜めに油伝い片20が設けられている。したがって油伝い片20はリップ状に成形されており、その機能からして薄膜で良いので成形上のバリを利用することも可能とされている。
油伝い片20は、突起12の内周側に配置されるが、突起12の内周面12bに対して接触はしておらず、両者12,20の間には径方向間隙が設定されている。したがって、突起12から滴下される油(油滴)はこの油伝い片20に受け止められ、シールリップ4の先端面4aを伝ってシールリップ摺動部へと供給される(矢印L)。また、油伝い片20と突起12の径方向間隙が狭い場合や、滴下される油の粒が大きい場合には、油は突起12から滴下される以前に突起12から油伝い片20へ直接受け渡されることもあり、このような場合も油は油伝い片20からシールリップ4の先端面4aを伝ってシールリップ摺動部へと供給される。したがって何れにしても、突起12から油伝い片20、シールリップ先端面4aを経由してシールリップ摺動部へ至る油の供給経路が確保されるため、油を円滑に供給することが可能される。
尚、ハウジング21に対して軸23が偏心作動したとき、油伝い片20が突起12の内周面12aと干渉することが想定されるが、上記したように油伝い片20は薄膜で良く柔らかいので、シールリップ4のシール作動に影響を及ぼすことはない。また、油伝い片20は環状に設定されるが、円周上複数設けられる突起12に対応して円周上に複数設けられればその機能を全うすることができる。環状に設定して円周上のところどころに切欠や穴の類を設けるようにしても良い。
第五実施例・・・
また、この油伝い片20の形成位置は、突起12から滴下される油を受け止めることができれば特に限定されるものではない。図10の例では、シールリップ4の先端面4aであってその最外周部位から若干径方向内方へ変位した位置にこの油伝い片20が設けられている。
1 オイルシール
2 取付部
2a,4a,12a 先端面
3 連結部
4 シールリップ
5 金属環
6 ゴム状弾性体
7 ガータースプリング
8 サブリップ
11 潤滑油補給部
12 突起
12b 内周面
13 凹部
13a 奥端壁
14 注ぎ口
15 フィン
20 油伝い片
21 ハウジング
22 軸孔
23 軸
U 油滴

Claims (1)

  1. ハウジングに取り付けられる環状の取付部と、軸の周面に摺動自在に密接するシールリップとを有するオイルシールにおいて、
    前記取付部の先端部位に、付着する油を集めて前記軸上へ滴下しまたは前記軸とシールリップとの摺動部へ供給する潤滑油補給部を有し、
    前記潤滑油補給部は、前記取付部の内周面に円周上複数設けられた突起を有し、前記突起の表面にて油を集め、
    前記シールリップの先端面であってその最外周部位に、径方向外方であってかつ軸方向一方へ向けて斜めに油伝い片をリップ状のものとして一体成形し、前記突起に集められる油を前記油伝い片を介して前記シールリップの方へ案内することを特徴とするオイルシール。
JP2012097474A 2006-02-06 2012-04-23 オイルシール Active JP5408461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012097474A JP5408461B2 (ja) 2006-02-06 2012-04-23 オイルシール

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006028335 2006-02-06
JP2006028335 2006-02-06
JP2006117848 2006-04-21
JP2006117848 2006-04-21
JP2012097474A JP5408461B2 (ja) 2006-02-06 2012-04-23 オイルシール

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006229096A Division JP5110250B2 (ja) 2006-02-06 2006-08-25 オイルシール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012137192A JP2012137192A (ja) 2012-07-19
JP5408461B2 true JP5408461B2 (ja) 2014-02-05

Family

ID=46674752

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012097473A Active JP5408460B2 (ja) 2006-02-06 2012-04-23 オイルシール
JP2012097474A Active JP5408461B2 (ja) 2006-02-06 2012-04-23 オイルシール

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012097473A Active JP5408460B2 (ja) 2006-02-06 2012-04-23 オイルシール

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5408460B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014084257A1 (ja) 2012-11-28 2014-06-05 国立大学法人熊本大学 軸封装置及びシール部材並びに水力発電装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5468055U (ja) * 1977-10-24 1979-05-15
JPH01109651U (ja) * 1988-01-19 1989-07-25
DE4124521A1 (de) * 1991-07-24 1993-01-28 Freudenberg Carl Fa Kassettendichtung
JP2535455Y2 (ja) * 1992-07-15 1997-05-14 内山工業株式会社 シール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012159197A (ja) 2012-08-23
JP5408460B2 (ja) 2014-02-05
JP2012137192A (ja) 2012-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5110250B2 (ja) オイルシール
JP2009036273A (ja) テンショナレバー
US8449192B2 (en) Self-lubricating bearing system and motor comprising the same
JP4159364B2 (ja) ロール軸受のためのシール装置
JP2008309328A (ja) 密封装置
JP5408461B2 (ja) オイルシール
JP2009103301A (ja) 密封装置
WO2017094599A1 (ja) 密封装置
JP2007225033A (ja) ボールねじ
JP6985866B2 (ja) 密封装置
JP5925612B2 (ja) ウォータポンプ
JP2008025652A (ja) 密封装置
CN218093564U (zh) 一种风扇轴管组件及离心散热风扇
JP2006009983A (ja) オイルスプレークラッチ
JP2009097553A (ja) 転がり軸受
JP4265579B2 (ja) 密封装置
JP2579986Y2 (ja) 往復動型アクチュエータのシール構造
TWI385318B (zh) 具潤滑裝置之滾珠螺桿
JP2004257470A (ja) オイルスプレークラッチ
JP2016205528A (ja) オイルシール
JP2009264474A (ja) オイルシール
JPS62180169A (ja) オイルシール部材
JP2008275148A (ja) 転がり軸受用保持器及び転がり軸受
JP2009281398A (ja) クラッチレリーズ軸受およびこれを備えるクラッチレリーズ軸受装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5408461

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250