JP5406345B1 - モータ制御装置及びモータの絶縁劣化検出方法 - Google Patents

モータ制御装置及びモータの絶縁劣化検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ブートストラップ回路を有するモータ制御装置であっても、容易に絶縁抵抗を検出することができ、複数のモータの絶縁劣化の状態を個別に正確に把握する。
【解決手段】検出動作制御部は、モータM1の絶縁抵抗の検出指示を受信したときには、遮断器130を開き、検出対象となるモータM1が接続されるインバータ回路140−1の分離スイッチ148−1を閉にする一方、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路以外の全てのインバータ回路140−2の分離スイッチ148−2を開にし、検出スイッチ155を閉にして絶縁抵抗検出用電流経路を形成し、第1駆動回路145にはA%のデューティー比のPWM信号を出力し、その後、インバータ回路140−1の第2駆動回路147には前記PWM信号のHI、LOWを同一タイミングで反転させた100−A%のデューティー比のPWM信号を出力するスイッチング動作を繰り返させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータの絶縁劣化検出機能を備えたモータ制御装置及びモータの絶縁劣化検出方法に関する。
一般的に、サーボモータは、モータ制御装置に接続され、モータ制御装置内に設けたPWMインバータによって駆動される。サーボモータは、工作機械をはじめとする生産設備で多く用いられる。工作機械の中には、切削液を供給しながらワークを加工する機械がある。切削液を用いる機械では、切削液がサーボモータに付着し、付着した切削液がサーボモータの内部に侵入して、サーボモータの絶縁を徐々に劣化させる。
サーボモータの絶縁が劣化すると、サーボモータ内の巻線とグランドとの間の絶縁抵抗が小さくなり、最終的には、巻線とグランドとが電気的に繋がってしまい、地絡に至る。地絡が生じると、漏電ブレーカーをトリップさせたり、モータ制御装置を損傷させたりして、システムダウンを発生させる。システムダウンの発生は、工場の生産ラインを強制的に停止させることになるため、工場での生産に多大の損害を与える。
従来、予防保全の観点から、地絡に至る前に、サーボモータの絶縁劣化を容易に検出できる装置を要望する声があった。特に、多くのサーボモータを用いている多軸の工作機械を使用する工場では、サーボモータの絶縁劣化を、個々に検出できる装置が切望されている。
サーボモータの絶縁劣化を検出する従来の方法として、代表的には、下記の3つの方法がある。
(1)電気絶縁抵抗計を用いる方法
この方法は、サーボモータの巻線とグランドとの間の絶縁抵抗を、電気絶縁抵抗計で直に読み取る方法である。
(2)PWMインバータの電路とグランドとの間の電圧を用いる方法
この方法は、下記特許文献1に記載されている発明を用いたものである。端的に言うと、PWMインバータのプラス極及びマイナス極の両方、またはいずれか一方の極とグランドとの間に、コンデンサと抵抗器とを直列接続した回路を接続し、抵抗器の両端の電圧を検出することによって絶縁抵抗を演算する方法である。
(3)非給電状態のPWMインバータの電路とグランドとの間の電圧を用いる方法
この方法は、下記特許文献2に記載されている発明を用いたものである。端的に言うと、遮断器を介して電源に接続するPWMインバータのマイナス極とグランドとの間に抵抗器とスイッチを接続し、遮断器を開状態にして、スイッチを閉じ、PWMインバータのプラス極の半導体スイッチを導通状態にし、抵抗器の両端の電圧を検出することによって絶縁抵抗を演算する方法である。この方法は、PWMインバータに電源を接続していない状態で絶縁抵抗を演算する点が異なる。
特開2005−201669号公報 特開2009−204600号公報
しかしながら、サーボモータの絶縁劣化を検出する従来の方法では、次のような問題がある。
(1)の方法を採用する場合、絶縁抵抗を検出するためには、サーボモータとモータ制御装置とを繋ぐ配線を取り外し、サーボモータの巻線とグランドとの間に絶縁抵抗計を接続する作業が必要である。絶縁抵抗を検出するために、作業工数が多すぎて、予防保全としては現実的ではない。
(2)の方法を採用する場合、(1)の方法のように工作機械の分解の必要はないものの、PWMインバータの電源を通じて、コンデンサと抵抗器とを直列接続した回路に漏れ電流が流れてしまうため、正確な絶縁抵抗は演算できない。
(3)の方法を採用する場合、遮断器で電源とPWMインバータとを切り離しているため、(2)の方法のような問題は存在しない。しかし、PWMインバータがブートストラップ回路を採用している場合には、下記のような理由から、この方法は適用できない。
図6のインバータ回路で示すように、ブートストラップ回路は、コンデンサ15をプラス極16側のトランジスタ17の電源として利用する回路である。ブートストラップ回路は、PWMインバータ10のマイナス極11側に設けられた電源12に、ダイオード13、抵抗器14、コンデンサ15を接続して構成する。マイナス極11側のトランジスタ18のオン、オフにより、マイナス極11側の電源12から抵抗器14、ダイオード13を介してコンデンサ15が充電される。したがって、コンデンサ15がプラス極16側のトランジスタ17の電源となる。このため、プラス極16側のトランジスタ17を常時オンにしておくことができず、PWMインバータ10がブートストラップ回路を採用している場合には、絶縁抵抗の検出ができない。
特に、多くのサーボモータを用いている多軸の工作機械では、図6のようなインバータ回路が各サーボモータに対して個々に設けられ、全てのインバータ回路が並列に接続される。この場合には、個々のサーボモータの絶縁抵抗が検出できることが望まれるが、上記の理由から、個々のサーボモータの絶縁抵抗を検出することができない。
本発明は、上記のような、絶縁劣化を検出する従来の方法の問題点を解消するために創案されたものであり、ブートストラップ回路を有するモータ制御装置であっても、容易に絶縁抵抗を検出することができ、複数のモータの絶縁劣化の状態を個別に正確に把握することができるモータ制御装置及びモータの絶縁劣化検出方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るモータ制御装置は、遮断器、複数のインバータ回路、検出スイッチ、抵抗器、検出動作制御部、絶縁抵抗検出部を有する。各インバータ回路は、スイッチング部、第1駆動回路、第2駆動回路、分離スイッチを有する。
遮断器は、平滑コンデンサを備えた整流回路と交流電源との接続を遮断する。複数のインバータ回路は、平滑コンデンサと並列に接続され複数のモータのそれぞれを個別に駆動する。
各インバータ回路が有するスイッチング部は、一対の半導体スイッチを直列に接続し一対の半導体スイッチ同士の接続ラインをモータの巻線に接続したアーム回路を複数並列に接続し複数のアーム回路を平滑コンデンサに並列に接続する。
各インバータ回路が有する第1駆動回路は、アーム回路の一対の半導体スイッチのうちブートストラップ回路を有する一方の半導体スイッチを駆動する。各インバータ回路が有する第2駆動回路は、アーム回路の一対の半導体スイッチのうち他方の半導体スイッチを駆動する。
各インバータ回路が有する分離スイッチは、ブートストラップ回路への通電を遮断し第1駆動回路と第2駆動回路とを分離する。
検出スイッチは、平滑コンデンサから、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路のアーム回路の半導体スイッチ、モータの巻線、グランドを介して平滑コンデンサに至る絶縁抵抗検出用電流経路を形成する。抵抗器は、平滑コンデンサとグランドとの間の絶縁抵抗検出用電流経路内に設けられ検出スイッチと直列に接続する。
検出動作制御部は、モータの絶縁抵抗の検出指示を受信したときには、遮断器を開き、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の分離スイッチを閉にする一方、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路以外の全てのインバータ回路の分離スイッチを開にし、検出スイッチを閉にして絶縁抵抗検出用電流経路を形成し、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の第1駆動回路にはA%のデューティー比のPWM信号を出力して当該インバータ回路のスイッチング部の少なくとも一つのアーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオン状態にして他方をオフ状態にし、その後、インバータ回路の第2駆動回路にはPWM信号のHI、LOWを同一タイミングで反転させた100−A%のデューティー比のPWM信号を出力して前記アーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオフ状態にして他方をオン状態にするスイッチング動作を繰り返させる。絶縁抵抗検出部は、抵抗器の端子間電圧を用いて検出対象となるモータの絶縁抵抗を検出する。
上記目的を達成するための本発明に係るモータの絶縁劣化検出方法は、遮断器、複数のインバータ回路、検出スイッチ、抵抗器、検出動作制御部、絶縁抵抗検出部を有し、各インバータ回路が、スイッチング部、第1駆動回路、第2駆動回路、分離スイッチを有するモータ制御装置におけるモータの絶縁劣化検出方法である。
モータの絶縁劣化検出方法は、モータの絶縁抵抗の検出指示を受信する段階と、遮断器により整流回路と交流電源との接続を遮断し、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の分離スイッチを閉にして第1駆動回路と第2駆動回路とを接続する一方、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路以外の全てのインバータ回路の分離スイッチを開にしてブートストラップ回路への通電を遮断するとともに第1駆動回路と第2駆動回路とを分離し、検出スイッチにより絶縁抵抗検出用電流経路を形成する段階と、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の第1駆動回路にはA%のデューティー比のPWM信号を出力して当該インバータ回路のスイッチング部の少なくとも一つのアーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオン状態にして他方をオフ状態にし、その後、前記インバータ回路の第2駆動回路には前記PWM信号のHI、LOWを同一タイミングで反転させた100−A%のデューティー比のPWM信号を出力して前記アーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオフ状態にして他方をオン状態にするスイッチング動作を繰り返させて絶縁抵抗検出用電流経路内に検出電流を流す段階と、検出電流が抵抗器に流れることで生成される抵抗器の電圧を検出する段階と、検出された電圧の大きさから検出対象となるモータの絶縁抵抗を検出する段階と、を含む。
本発明によれば、ブートストラップ回路を有するモータ制御装置であっても、容易に絶縁抵抗を検出することができ、複数のモータの絶縁劣化の状態を個別に正確に把握することができる。
本実施形態に係るモータ制御装置の構成図である。 図1に示したアーム回路の動作説明に供する図である。 図1に示したモータ制御装置の絶縁抵抗検出時の動作フローチャートである。 図3の動作フローチャートの動作説明に供する図である。 図3の動作フローチャートの動作説明に供する図である。 インバータ回路に設けられるブートストラップ回路の具体的な回路構成を示す図である。
以下に、本発明に係るモータ制御装置及びモータの絶縁劣化検出方法の1実施形態について説明する。
〔モータ制御装置の構成〕
図1は、本実施形態に係るモータ制御装置の構成図である。図に示すように、本実施形態に係るモータ制御装置100は、2台のモータM1、M2を駆動でき、2台のモータM1、M2の絶縁抵抗を個別に検出できる。本実施形態に係るモータ制御装置を用いてモータM1、M2の絶縁抵抗を検出する場合には、検出の対象となるモータの配線を外す必要がなく、電源からの漏れ電流の影響を受けることがない。また、下記のように、2軸で構成されるモータ制御装置がブートストラップ回路を備えていたとしても、2つのモータの絶縁抵抗を個別に正確に検出することができる。
本実施形態で例示するモータは、三相交流モータであり、モータM1は、スター接続されたR相の巻線W1r、S相の巻線W1s、T相の巻線W1tを有する。モータM1が駆動されているときには、たとえば、巻線W1r、W1s、W1tに電気角で120°位相をずらした電流が流される。また、モータM1の絶縁抵抗R1iは等価回路として巻線W1r、W1s、W1tの中性点とグランドとの間の絶縁を示す抵抗として記載してある。絶縁抵抗R1iの抵抗値があらかじめ定めた一定の値以下になるとモータM1の絶縁が劣化していると判断できる。
同様に、モータM2は、スター接続されたR相の巻線W2r、S相の巻線W2s、T相の巻線W2tを有する。モータM2が駆動されているときには、モータM1と同様に、たとえば、巻線W2r、W2s、W2tに、電気角で120°位相をずらした電流が流される。また、モータM2の絶縁抵抗R2iの抵抗値があらかじめ定めた一定の値以下になるとモータM2の絶縁が劣化していると判断できる。
モータ制御装置100は、平滑コンデンサCを備えた整流回路110と交流電源(三相)120との接続を遮断する遮断器130を有する。
整流回路110は、図に示す通り、ブリッジ接続した6個のダイオードD1−D6を有し、6個のダイオードD1−D6は交流電源120から流れる交流電流を全波整流する。6個のダイオードD1−D6によって全波整流された直流電流は、平滑コンデンサCによって平滑化され、全波整流後の直流電流のリップルが低減される。
遮断器130は、モータM1またはM2の絶縁抵抗を検出するときにその接点が開放され、整流回路110と交流電源120との接続を遮断する。
整流回路110には、2つのインバータ回路140−1と140−2が並列に接続してある。インバータ回路140−1と140−2は、平滑コンデンサCと並列に接続されモータM1、M2のそれぞれを個別に駆動する。インバータ回路140−1と140−2の構成は同一であるので、代表してインバータ140−1の構成を説明する。
インバータ140−1は、スイッチング部を構成する3つのアーム回路150A、150B、150Cを有する。
アーム回路150Aは、一対のトランジスタ(半導体スイッチ)TR1とTR4とを直列に接続し、一対のトランジスタTR1とTR4同士の接続ライン152AにモータM1の巻線W1rを接続する。アーム回路150Bは、一対のトランジスタTR2とTR5とを直列に接続し、一対のトランジスタTR2とTR5同士の接続ライン152BにモータM1の巻線W1tを接続する。アーム回路150Cは、一対のトランジスタTR3とTR6とを直列に接続し、一対のトランジスタTR3とTR6同士の接続ライン152CにモータM1の巻線W1sを接続する。
3つのアーム回路150A、150B、150C(スイッチング部)は整流回路110の平滑コンデンサCに並列に接続される。スイッチング部を形成する6つのトランジスタTR1、TR4、TR2、TR5、TR3、TR6のコレクタ−エミッタ間には、ダイオードDが逆接続される。
各アーム回路150A、150B、150Cを形成する一対のトランジスタTR1、TR4または、TR2、TR5または、TR3、TR6のうち、一方のトランジスタTR1、TR2、TR3のそれぞれには、抵抗R0、コンデンサC0、ダイオードD0及び直流電源DPSによって構成されるブートストラップ回路が接続される。
ブートストラップ回路を有する一方のトランジスタTR1、TR2、TR3のそれぞれには、トランジスタTR1、TR2、TR3を駆動する第1駆動回路145が接続される。
各アーム回路150A、150B、150Cを形成する一対のトランジスタTR1、TR4または、TR2、TR5または、TR3、TR6のうち、他方のトランジスタTR4、TR5、TR6のそれぞれには、トランジスタTR4、TR5、TR6を駆動する第2駆動回路147が接続される。
第1駆動回路145は、トランジスタTR1、TR2、TR3のそれぞれに対して個別に設けられる。また、第2駆動回路147は、トランジスタTR4、TR5、TR6のそれぞれに対して個別に設けられる。
トランジスタTR1、TR2、TR3を駆動する第1駆動回路145を駆動するブートストラップ回路とトランジスタTR4、TR5、TR6を駆動する第2駆動回路147とは、分離スイッチ148−1によって接続される。分離スイッチ148−1が開になると、第1駆動回路145を駆動するブートストラップ回路と第2駆動回路147とが分離される。すなわち、分離スイッチ148−1が開になるとブートストラップ回路への通電が遮断される。逆に、分離スイッチ148−1が閉になると、第1駆動回路145を駆動するブートストラップ回路と第2駆動回路147とが接続され、ブートストラップ回路への通電が可能になる。このため、コンデンサC0が充電され、第1駆動回路145は、コンデンサC0の電圧によりトランジスタTR1、TR2、TR3を駆動する。
なお、本実施形態では、分離スイッチ148−1を抵抗R0と直流電源DPSとの間に設けて、分離スイッチ148−1を開とすることで、全ての第1駆動回路145と全ての第2駆動回路147とを1つの分離スイッチ148−1でまとめて分離しているが、分離スイッチ148は、それぞれの抵抗R0とコンデンサC0との間に設けても良い。
検出スイッチ155の一方の端子には、平滑コンデンサCの一端とトランジスタTR4、TR5、TR6のエミッタを接続するラインに一方の端子が接続された抵抗器160が接続される。また、検出スイッチ155の他方の端子には、モータM1またはM2が地絡状態にあるときに過電流が流れるのを防止する保護抵抗器165の一端が接続される。保護抵抗器165の他端はグランドに接続される。
モータM1またはM2の絶縁抵抗を検出するときに、検出スイッチ155を閉じると、下記のいずれかの絶縁抵抗検出用電流経路を形成する。
すなわち、モータM1の絶縁抵抗を検出するときには、インバータ回路140−1において、平滑コンデンサCからアーム回路150AのトランジスタTR1、TR4、モータM1の巻線W1r、アーム回路150BのトランジスタTR2、TR5、モータM1の巻線W1t及びアーム回路150CのトランジスタTR3、TR6、モータM1の巻線W1sの3つの巻線を経由し、絶縁抵抗R1i、グランドを介して、保護抵抗器165、検出スイッチ155、抵抗器160から平滑コンデンサCに至る絶縁抵抗検出用電流経路を形成する。
また、絶縁抵抗検出用電流経路は、上記のように3つの巻線を経由するのではなく、1つずつの巻線を経由する下記のいずれかの経路であっても良い。
すなわち、平滑コンデンサCからアーム回路150AのトランジスタTR1、TR4、モータM1の巻線W1r、絶縁抵抗R1i、グランドを介して、保護抵抗器165、検出スイッチ155、抵抗器160から平滑コンデンサCに至る絶縁抵抗検出用電流経路であっても良い。または、平滑コンデンサCからアーム回路150BのトランジスタTR2、TR5、モータM1の巻線W1t、絶縁抵抗R1i、グランドを介して、保護抵抗器165、検出スイッチ155、抵抗器160から平滑コンデンサCに至る絶縁抵抗検出用電流経路であっても良い。または、平滑コンデンサCからアーム回路150CのトランジスタTR3、TR6、モータM1の巻線W1s、絶縁抵抗R1i、グランドを介して、保護抵抗器165、検出スイッチ155、抵抗器160から平滑コンデンサCに至る絶縁抵抗検出用電流経路であっても良い。また、任意の2つのアーム回路(たとえばアーム回路150Aと150C)によって絶縁抵抗検出用電流経路を形成するようにしても良い。
なお、モータM2の絶縁抵抗を検出するときには、インバータ回路140−2側において、上記と同様に、いずれかの経路で絶縁抵抗検出用電流経路を形成する。
遮断器130、分離スイッチ148−1、148−2、検出スイッチ155は、検出動作指示部170によって駆動される。
検出動作制御部170は、モータM1またはM2の絶縁抵抗の検出指示を受信したときには、その検出指示がどのモータに対する検出指示であるのかを認識する。絶縁抵抗の検出指示がモータM1に対するものであれば、図4に示してあるように、遮断器130を開にし、分離スイッチ148−1を閉に、分離スイッチ148−2を開にして、同時に検出スイッチ155を閉にして、インバータ回路140−1側において上記の絶縁抵抗検出用電流経路を形成する。
一方、絶縁抵抗の検出指示がモータM2に対するものであれば、遮断器130を開にし、分離スイッチ148−1を開に、分離スイッチ148−2を閉にして、同時に検出スイッチ155を閉にして、インバータ回路140−2側において上記の絶縁抵抗検出用電流経路を形成する。
分離スイッチ148−1と148−2は同時に閉となることはなく、絶縁抵抗の検出指示がモータM1に対するものであるか、モータM2に対するものであるかによって択一的に開閉される。したがって、インバータ回路140−1側において絶縁抵抗検出用電流経路を形成するときには、インバータ回路140−2側の影響を受けることなく、モータM1の絶縁抵抗R1iが測定できる。また、インバータ回路140−2側において絶縁抵抗検出用電流経路を形成するときには、インバータ回路140−1側の影響を受けることなく、モータM2の絶縁抵抗R2iが測定できる。
PWM制御回路175は、検出動作制御部170からの指示を受けて、第1駆動回路145にはA%のデューティー比のPWM信号を出力し、第2駆動回路147にはPWM信号のHI、LOWを同一タイミングで反転させた100−A%のデューティー比のPWM信号を出力する。
これにより、スイッチング部の少なくとも一つのアーム回路(たとえば3つであればアーム回路150A−150C)の一対のトランジスタTR1、TR2、TR3をオン状態にしてトランジスタTR4、TR5、TR6をオフ状態にし、その後トランジスタTR1、TR2、TR3をオフ状態にしてトランジスタTR4、TR5、TR6をオン状態にするスイッチング動作が繰り返される。また、スイッチング部の少なくとも一つのアーム回路(たとえば1つであればアーム回路150A)の一対のトランジスタTR1をオン状態にしてトランジスタTR4をオフ状態にし、その後トランジスタTR1をオフ状態にしてトランジスタTR4をオン状態にするスイッチング動作が繰り返される。
PWM制御回路175は、アーム回路150A−150Cの第1駆動回路145と第2駆動回路147に上記のデューティー比のPWM信号をパルスの位相を合わせるように同期させて出力して、モータM1またはM2の巻線の絶縁抵抗を検出できるようにする。
また、PWM制御回路175は、アーム回路150Aの第1駆動回路145と第2駆動回路147に上記のデューティー比のPWM信号を出力して、モータM1またはM2の巻線W1rまたは巻線W2rの絶縁抵抗を検出できるようにする。または、アーム回路150Bの第1駆動回路145と第2駆動回路147に上記のデューティー比のPWM信号を出力して、モータM1またはM2の巻線W1tまたは巻線W2tの絶縁抵抗を検出できるようにする。または、アーム回路150Cの第1駆動回路145と第2駆動回路147に上記のデューティー比のPWM信号を出力して、モータM1またはM2の巻線W1sまたは巻線W2sの絶縁抵抗を検出できるようにする。
さらに、PWM制御回路175は、任意の2つのアーム回路(たとえばアーム回路150Aと150C)の第1駆動回路145と第2駆動回路147に対してパルスの位相を合わせるように同期させて、同時に上記のデューティー比のPWM信号を出力しても良い。
なお、検出動作指示部170とPWM制御回路175とで検出動作制御部を形成する。
このときの、第1駆動回路145に出力するPWM信号のデューティー比Aは、絶縁抵抗検出用電流経路に、モータM1またはM2の絶縁抵抗R1iまたはR2iの検出に必要な電流を流すための電圧が生成でき、かつ、ブートストラップ回路のコンデンサC0をトランジスタTR1のスイッチング動作が可能な程度に充電できる、30%から70%の範囲の値を選定する。
検出スイッチ155と抵抗160との間にはA/Dコンバータ180が接続される。A/Dコンバータ180は、抵抗160の端子間電圧をデジタル値に変換する。A/Dコンバータ180には、デジタル化された抵抗160の端子間電圧からモータM1、M2の絶縁抵抗R1iまたはR2iを検出し、検出した絶縁抵抗の値を用いて絶縁劣化状態を判定する絶縁劣化判定コンピュータ185が接続される。
なお、A/Dコンバータ180と絶縁劣化判定コンピュータ185とで絶縁抵抗検出部を形成する。
図2は、図1に示したアーム回路150Aの動作説明に供する図である。図2(a)に示すように、アーム回路150AのトランジスタTR1には、ブートストラップ回路が接続されている。
ブートストラップ回路では、分離スイッチ148−1が閉となりトランジスタTR4がオンしている期間、直流電源DSP、抵抗R0、ダイオードD0、コンデンサC0、トランジスタTR4で構成される閉回路に電流が流れ、この電流によってコンデンサC0が充電される。
コンデンサC0に充電された電荷はトランジスタTR1のベース−エミッタ間電圧を上昇させる電源になる。第1駆動回路145から出力されるスイッチング信号によって、トランジスタTR1の導通状態を確保できる。
分離スイッチ148−1が閉となっている間、図2(b)に示すような、PWM信号がトランジスタTR1とTR4に印加される。PWM信号1とPWM信号2は、HIとLOWの状態が反転している信号である。したがって、PWM信号1がトランジスタTR1に印加され、PWM信号2がトランジスタTR4に印加されると、トランジスタTR1はオン状態となる一方トランジスタTR4はオフ状態となり、その後トランジスタTR1はオフ状態になる一方トランジスタTR4はオン状態になる、というスイッチング動作を繰り返す。
〔モータ制御装置の動作〕
次に、図1に示したモータ制御装置100の動作について説明する。絶縁抵抗を検出する動作について説明する前に、まず、モータM1、M2を駆動する通常の動作について説明する。
(通常動作)
モータM1とM2を駆動する場合には、検出動作指示部170は作動しないので、遮断器130は図1に示すように閉状態になっている。交流電源120によって印加される電圧は整流回路110によって直流に変換され、モータM1を駆動するインバータ回路140−1とモータM2を駆動するインバータ回路140−2とに供給される。なお、通常動作では、図1に示すように、分離スイッチ148−1と148−2はともに閉状態であり、検出スイッチ155は開状態となっている。
PWM制御回路175は、インバータ回路140−1と140−2のアーム回路150AのトランジスタTR1とアーム回路150BのトランジスタTR5をオンし、モータM1の巻線W1r、W1tに電流を流し、モータM2の巻線W2r、W2tに電流を流す。次に、PWM制御回路175は、インバータ回路140−1と140−2のアーム回路150BのトランジスタTR2とアーム回路150CのトランジスタTR6をオンし、モータM1の巻線W1t、W1sに電流を流し、モータM2の巻線W2t、W2sに電流を流す。次に、PWM制御回路175は、インバータ回路140−1と140−2のアーム回路150CのトランジスタTR3とアーム回路150AのトランジスタTR4をオンし、モータM1の巻線W1s、W1rに電流を流し、モータM2の巻線W2s、W2rに電流を流す。
PWM制御回路175によるアーム回路150A−150CのトランジスタTR1−TR6のスイッチングを上記の順番に繰り返すことによって、モータM1、M2の巻線W1r−W1t、W2r−W2tに電流が流れ、モータM1、M2が回転する。回転速度を変更する場合には、アーム回路150A−150CのトランジスタTR1−TR6に印加するPWM信号のデューティー比を変更する。
PWM制御回路175による以上の制御は、モータM1、M2に取り付けられているエンコーダからの信号に基づいて行われる。エンコーダからの信号によりモータM1、M2の回転位置が検出され、位置決めのためにモータM1、M2の速度が制御される。
(絶縁抵抗検出動作)
上記のような通常動作とは別に、モータM1またはM2の絶縁抵抗を検出するときには、モータ制御装置100は次のように動作する。
図3は、図1に示したモータ制御装置100の絶縁抵抗検出時の動作フローチャートである。この動作フローチャートに示す処理手順は、モータの絶縁劣化検出方法の手順を示すものでもある。
図3の動作フローチャートの処理を、図2、図4、図5を参照しながら説明する。
絶縁抵抗検出動作は、検出動作指示部170が、モータM1またはM2の絶縁抵抗の検出指示を外部から入力することによって開始される。
検出動作指示部170が外部から絶縁抵抗の検出指示を受信すると(S100)、検出動作指示部170は、図4に示すように、遮断器130を閉状態から開状態にして、整流回路110を交流電源120から切り離す(S101)。これによってインバータ回路140−1と140−2には電力が供給されなくなり、モータ制御装置100が通常動作から絶縁抵抗検出動作に移行する。なお、絶縁抵抗の検出指示には、検出対象となるモータM1またはM2の情報を含んでいる。
このステップS100の処理は絶縁劣化検出方法の第1段階に相当する。
検出動作指示部170は、絶縁抵抗の検出指示に含まれる検出対象となるモータの情報から、その検出指示がどのモータに対する検出指示であるのかを認識する。認識した検出指示により、開状態にさせる分離スイッチ148−1または148−2を選択し、選択した分離スイッチを開状態にする。
たとえば、絶縁抵抗の検出指示がモータM1に対するものであれば、絶縁抵抗の検出対象となるモータが接続されるインバータ回路は140−1であるので、検出動作指示部170は、図4に示すように、分離スイッチ148−1のみを閉状態にする。すなわち、分離スイッチ148−1は閉状態のままとし、絶縁抵抗の検出対象外のモータが接続されるインバータ回路は140−2の分離スイッチ148−2は閉状態から開状態とする。
分離スイッチ148−2を開状態にするのは、万が一、モータM2の絶縁抵抗R2iが低下している場合には、インバータ回路140−2の直流電源DPSからブートストラップ回路の抵抗R0、ダイオードD0、コンデンサC0、絶縁抵抗R2iを通して電流が流れてしまうからである。この電流は絶縁抵抗R1iの誤検出を招く。
さらに具体的には、モータM1をPWM駆動した場合に、グランド電位に対するマイナス極の電位は、PWM信号の影響を受けて変動する。このため、マイナス極の電位がグランド電位よりも高くなった時に絶縁抵抗R2iを通して抵抗器160と保護抵抗器165に電流が流れる。これにより、絶縁抵抗P1iを検出しようとしているのに絶縁抵抗P2iを流れる電流の影響を受けて絶縁抵抗P1iの抵抗値が実際の抵抗値よりも小さく検出される。
以上の誤検出を回避するために、モータM1の絶縁抵抗を検出する際には、分離スイッチ148−2を開状態にしている。なお、モータM2の絶縁抵抗を検出する際には、分離スイッチ148−1を開状態にする(S102)。
次に、検出動作指示部170は、図4に示すように、検出スイッチ155を閉状態にする(S103)。
このステップS101からステップS103の動作は絶縁劣化検出方法の第2段階に相当する。
PWM制御回路175は、検出動作指示部170からの動作指示を受けて、インバータ回路140−1のアーム回路150A−150Cの第1駆動回路145にA%のデューティー比のPWM信号を出力する。A%のデューティー比のPWM信号は、図2(b)の上側に示すパルス状の信号である。なお、絶縁劣化検出動作の際に用いるPWM信号と上記の通常動作の際に用いるPWM信号は異なる。絶縁劣化検出動作の際には、絶縁劣化検出に適した独自のPWM信号を用いる。
このPWM信号によって、トランジスタTR1、TR2、TR3がスイッチング動作される。トランジスタTR1、TR2、TR3がオンしている間は、トランジスタTR4、TR5、TR6はオフし、図4に示すように、平滑コンデンサCからトランジスタTR1、モータM1の巻線W1r、及びトランジスタTR2、モータM1の巻線W1t及びトランジスタTR3、モータM1の巻線W1s、絶縁抵抗R1i、グランド、保護抵抗器165、検出スイッチ155、抵抗器160を介して平滑コンデンサCに至る絶縁抵抗検出用電流経路に電流が流れる。
一方、PWM制御回路175は、検出動作指示部170からの動作指示を受けて、インバータ回路140−1のアーム回路150A−150Cの第2駆動回路147に、第1駆動回路145に出力したPWM信号のHI、LOWを同一タイミングで反転させた100−A%のデューティー比のPWM信号を出力する。100−A%のデューティー比のPWM信号は、図2(b)の下側に示すパルス状の信号である。
このPWM信号によって、トランジスタTR4、TR5、TR6がスイッチング動作される。トランジスタTR4、TR5、TR6がオンしている間は、トランジスタTR1、TR2、TR3はオフし、図5に示すように、直流電源DPSから抵抗R0、コンデンサC0、ダイオードD0、トランジスタTR4を介して直流電源DPSに至るブートストラップ回路に電流が流れる。この電流でコンデンサC0が充電される。充電されたコンデンサC0の電圧は、次にトランジスタTR1、TR2、TR3がスイッチング動作をするときの電源となる。
なお、上記のように、トランジスタTR1、TR2、TR3及びトランジスタTR4、TR5、TR6を一斉に交互にスイッチングさせるのではなく、アーム回路150A−150Cごとにトランジスタ(たとえばアーム回路150AのトランジスタTR1とTR4)をスイッチングさせるようにしても良い。
したがって、第1駆動回路145と第2駆動回路147に出力するPWM信号によってトランジスタTR1、TR2、TR3とトランジスタTR4、TR5、TR6とが交互にオン、オフを繰り返す。トランジスタTR1、TR2、TR3がオンしている時間は第1駆動回路145に出力するPWM信号のデューティー比によって決まるので、絶縁抵抗R1i、保護抵抗器165、抵抗器160の直列回路に印加される平均電圧Vは、平滑コンデンサCの充電電圧をVDCとすると、V=VDC×A/100ボルトになる。
したがって、絶縁抵抗検出用電流経路に流れる検出電流をIとし、絶縁抵抗R1iの抵抗値をRR1i、保護抵抗器165の抵抗値をR165、抵抗器160の抵抗値をR160すると、
I=V/(RR1i+R165+R160
=VDC×A/100(RR1i+R165+R160)アンペアである。
よって、抵抗器160の端子間電圧V160は、
160=VDC×A×R160/100(RR1i+R165+R160)ボルトである。なお、ここでは、モータM1の巻線W1r、巻線W1t、巻線W1sの合成抵抗値と、トランジスタTR1の電圧降下は、極めて小さいので無視している。
抵抗器160の端子間電圧V160の大きさは絶縁抵抗R1iの大きさRR1iに比例する。したがって、抵抗器160の端子間電圧V160の大きさを検出することで絶縁抵抗R1iの抵抗値RR1iを知ることができる。
上記のように、トランジスタTR1、TR2、TR3は第1駆動回路145に出力されるPWM信号によってスイッチングされる。PWM信号のデューティー比は大きいほどモータM1の巻線W1r、巻線W1t、巻線W1sを含む、絶縁抵抗R1i、保護抵抗器165、抵抗器160の直列回路に印加される平均電圧Vが大きくなるので、絶縁抵抗R1iの検出には都合が良い。
一方、トランジスタTR4、TR5、TR6がオンしている時間は第1駆動回路145に出力するPWM信号のデューティー比に依存する。トランジスタTR4、TR5、TR6がオンしている間だけブートストラップ回路に電流が流れるので、第1駆動回路145に出力するPWM信号のデューティー比が大きければ大きいほど、コンデンサC0の充電時間が短くなって、コンデンサC0の電圧が上がらなくなる。
このため、第1駆動回路145に出力するPWM信号のデューティー比Aは、絶縁抵抗検出用電流経路に、絶縁抵抗R1iの検出に必要な電流を流すための電圧が生成でき、かつ、ブートストラップ回路のコンデンサC0をトランジスタTR1、TR2、TR3のスイッチング動作が可能な程度に充電できる、30%から70%の範囲の値を選定している(S104)。
このステップS104は絶縁劣化検出方法の第3段階に相当する。
次に、A/Dコンバータ180は、検出電流Iが抵抗器160に流れることで生成される抵抗器160の電圧V160をA/D変換する(S105)。
このステップS105は絶縁劣化検出方法の第4段階に相当する。
最後に、絶縁劣化判定コンピュータ185は、A/D変換された電圧V160からモータM1の絶縁抵抗値RR1iを検出する(S106)。検出した絶縁抵抗値RR1iをモニタリングして、絶縁抵抗値RR1iが低下している場合には、モータM1を交換し、地絡によるシステムダウンの発生を未然に防止する。なお、絶縁劣化判定コンピュータ185には、検出したモータの絶縁抵抗を用いてモータの絶縁劣化を判定する絶縁劣化判定機能を設けても良い。
このステップS106は絶縁劣化検出方法の第5段階に相当する。
上記の絶縁抵抗検出動作においては、インバータ回路140−1または140−2のアーム回路150A、150B、150Cに同一のデューティー比のPWM信号を、パルスの位相を合わせるように同期させて与えるため、モータM1、M2を回転させる方向に力が働かず、モータM1、M2が回転することはない。逆に言えば、絶縁劣化検出動作時には、モータM1、M2が回転することのないように、インバータ回路140−1または140−2の各アーム回路150A、150B、150Cに同一のデューティー比のPWM信号を与える。
以上のように、本実施形態に係るモータ制御装置100によれば、モータM1、M2の通常運転を停止し、遮断器130を開状態にすることでモータM1、M2の絶縁抵抗が測定できる。このため、モータM1、M2の配線を取り外す必要が無なく、絶縁抵抗の測定に際して、電源ラインを通して流れる漏れ電流や交流電源のノイズの影響を受けることがない。
また、絶縁抵抗の検出時には、検出時のみ通電される専用の抵抗器160を用いて絶縁抵抗を測定している。このため、絶縁抵抗の抵抗値は絶縁抵抗の検出に適した値を採用することができる。しかも各アーム回路には、同一のデューティー比のPWM信号を、パルスの位相を合わせるように同期させて(必ずしも完全にパルスの位相が合っていなくとも良い)与えているため、モータは回転することがない。
さらに、1つの絶縁抵抗検出部を設けておくだけで複数のモータの絶縁抵抗を個別に検出できる。
そして、ブートストラップ回路への電流を遮断できる位置に分離スイッチを設け、他軸のモータの絶縁抵抗測定時にこの分離スイッチを開とするようにしたので、ブートストラップ電源を用いてインバータ回路が構成されている場合に、そのインバータ回路に接続されているモータの絶縁抵抗が低下していたとしても、モータの絶縁抵抗を正確に検出することができる。
上記の実施形態では、インバータ回路が2台の場合を例示したが、3台以上のインバータ回路を有するモータ制御装置であっても、本願発明の思想を適用できる。また、インバータ回路に設けたアーム回路が3つの場合を例示したが、モータの巻線構成によってたとえば6つのアーム回路を有するモータ制御装置であっても、本願発明の思想を適用できる。さらに、上記の実施形態では、全てのインバータ回路がブートストラップ回路を有している場合を例示したが、少なくとも1つのインバータ回路がブートストラップ回路を備えているモータ制御装置であっても、本願発明の思想を適用できる。この場合には、ブートストラップ回路を備えているインバータ回路に分離スイッチを設ける。
100 モータ制御装置、
110 整流回路、
120 交流電源(三相)、
130 遮断器、
140−1、140−2 インバータ回路、
145 第1駆動回路、
147 第2駆動回路、
148−1、148−2 分離スイッチ、
150A、150B、150C アーム回路(スイッチング部)、
152A、152B、152C 接続ライン、
155 検出スイッチ、
160 抵抗器、
165 保護抵抗器、
170 検出動作指示部、
175 PWM制御回路、
180 A/Dコンバータ、
185 絶縁劣化判定コンピュータ、
C 平滑コンデンサ、
TR1−TR6 トランジスタ、
DPS 直流電源、
R0 抵抗、
D0 ダイオード、
C0 コンデンサ。

Claims (9)

  1. 平滑コンデンサを備えた整流回路と交流電源との接続を遮断する遮断器と、
    前記平滑コンデンサと並列に接続され複数のモータのそれぞれを個別に駆動する複数のインバータ回路と、を備え、
    各インバータ回路は、
    一対の半導体スイッチを直列に接続し前記一対の半導体スイッチ同士の接続ラインをモータの巻線に接続したアーム回路を複数並列に接続し複数のアーム回路を前記平滑コンデンサに並列に接続したスイッチング部と、
    前記アーム回路の一対の半導体スイッチのうちブートストラップ回路を有する一方の半導体スイッチを駆動する第1駆動回路と、
    前記アーム回路の一対の半導体スイッチのうち他方の半導体スイッチを駆動する第2駆動回路と、
    前記ブートストラップ回路への通電を遮断し前記第1駆動回路と前記第2駆動回路とを分離する分離スイッチと、を有し、
    さらに、
    前記平滑コンデンサから、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路のアーム回路の半導体スイッチ、前記モータの巻線、グランドを介して前記平滑コンデンサに至る絶縁抵抗検出用電流経路を形成する検出スイッチと、
    前記平滑コンデンサと前記グランドとの間の絶縁抵抗検出用電流経路内に設けられ前記検出スイッチと直列に接続した抵抗器と、
    前記モータの絶縁抵抗の検出指示を受信したときには、前記遮断器により前記整流回路と前記交流電源との接続を遮断し、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の分離スイッチを閉にして前記第1駆動回路と前記第2駆動回路とを接続する一方、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路以外の全てのインバータ回路の分離スイッチを開にして前記第1駆動回路と前記第2駆動回路とを分離し、前記検出スイッチを閉にして絶縁抵抗検出用電流経路を形成し、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の第1駆動回路にはA%のデューティー比のPWM信号を出力して当該インバータ回路のスイッチング部の少なくとも一つのアーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオン状態にして他方をオフ状態にし、その後、前記インバータ回路の第2駆動回路には前記PWM信号のHI、LOWを同一タイミングで反転させた100−A%のデューティー比のPWM信号を出力して前記アーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオフ状態にして他方をオン状態にするスイッチング動作を繰り返させる検出動作制御部と、
    前記抵抗器の端子間電圧を用いて前記モータの絶縁抵抗を検出する絶縁抵抗検出部と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記第1駆動回路に出力するPWM信号のデューティー比Aは、前記絶縁抵抗検出用電流経路に、前記モータの絶縁抵抗の検出に必要な電流を流すための電圧が生成でき、かつ、前記ブートストラップ回路のコンデンサを前記一方の半導体スイッチのスイッチング動作が可能な程度に充電できる、30%から70%の範囲の値を選定することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記第1駆動回路は各アーム回路を形成する一対の半導体スイッチのうちの一方の半導体スイッチに対して個別に設けられ、
    前記第2駆動回路は各アーム回路を形成する一対の半導体スイッチのうちの他方の半導体スイッチに対して個別に設けられ、
    前記分離スイッチは、全ての前記第1駆動回路と全ての第2駆動回路とをまとめて分離でき前記ブートストラップ回路への通電を遮断できる位置に設けた単独のスイッチであることを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記検出動作制御部は、前記モータの絶縁抵抗の検出指示を受信したときには、前記検出指示がどのモータに対する検出指示であるのかを認識する機能を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のモータ制御装置。
  5. 前記検出スイッチの一方の端子に前記抵抗器の一端が接続され、さらに他方の端子に前記モータが地絡状態にあるときに前記絶縁抵抗検出用電流経路に過電流が流れるのを防止する保護抵抗器の一端が接続され、前記抵抗器の他端は前記平滑コンデンサに接続され前記保護抵抗器の他端はグランドに接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモータ制御装置。
  6. 前記絶縁抵抗検出部は、検出した前記モータの絶縁抵抗を用いてモータの絶縁劣化を判定する絶縁劣化判定機能をさらに有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のモータ制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のモータ制御装置におけるモータの絶縁劣化検出方法であって、
    前記モータの絶縁抵抗の検出指示を受信する第1段階と、
    前記遮断器により前記整流回路と前記交流電源との接続を遮断し、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の分離スイッチを閉にして前記第1駆動回路と前記第2駆動回路とを接続する一方、検出対象となるモータが接続されるインバータ回路以外の全てのインバータ回路の分離スイッチを開にして前記ブートストラップ回路への通電を遮断するとともに前記第1駆動回路と前記第2駆動回路とを分離し、前記検出スイッチにより絶縁抵抗検出用電流経路を形成する第2段階と、
    検出対象となるモータが接続されるインバータ回路の第1駆動回路にはA%のデューティー比のPWM信号を出力して当該インバータ回路のスイッチング部の少なくとも一つのアーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオン状態にして他方をオフ状態にし、その後、前記インバータ回路の第2駆動回路には前記PWM信号のHI、LOWを同一タイミングで反転させた100−A%のデューティー比のPWM信号を出力して前記アーム回路の一対の半導体スイッチの一方をオフ状態にして他方をオン状態にするスイッチング動作を繰り返させて前記絶縁抵抗検出用電流経路内に検出電流を流す第3段階と、
    前記検出電流が抵抗器に流れることで生成される抵抗器の電圧を検出する第4段階と、
    検出された電圧の大きさから検出対象となるモータの絶縁抵抗を検出する第5段階と、
    を含むことを特徴とするモータの絶縁劣化検出方法。
  8. 前記第3段階において前記第1駆動回路に出力するPWM信号のデューティー比Aは、前記絶縁抵抗検出用電流経路に、前記モータの絶縁抵抗の検出に必要な電流を流すための電圧が生成でき、かつ、前記ブートストラップ回路のコンデンサを前記一方の半導体スイッチのスイッチング動作が可能な程度に充電できる、30%から70%の範囲の値を選定することを特徴とする請求項7に記載のモータの絶縁劣化検出方法。
  9. 前記第1段階では、
    前記モータの絶縁抵抗の検出指示がどのモータに対する指示であるのかを認識する段階を含むことを特徴とする請求項7または8に記載のモータの絶縁劣化検出方法。
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