JP5405837B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、背凭れの背凭れフレームの前面に張材を張設した椅子に関する。
従来の椅子においては、背凭れを、例えば正面視ほぼ方形状の背凭れフレームに、特にメッシュ状の張材を張設したものが、近年多く開発されている。
この種の椅子は、着座者の背中に加わる張材の張力による適度な弾性反発力によるクッション作用と、通気性とを両立しうる優れた機能を有するものとして、好評を得ている。
この種の椅子では、たとえば背凭れにおける背凭れフレームの前面に張材を張設するにあたって、特許文献1に記載されているように、張材の周縁部に設けた縁材を、主に、背凭れフレームにおける周縁部の後部側に形成した係合溝部に係合させるとともに、張材を、背凭れフレームの前面側に向けて巻き付けるように折り返すことにより行われている。
また、特許文献2に記載の椅子のように、背凭れフレームと、この背凭れフレームを支持する背凭れ支持フレームとを連結するにあたって、背凭れフレームを、背凭れ支持フレームに対して、上下方向の軸体と受筒体との嵌合によって、上下の計4個所で相対的に回動可能に連結することにより、背凭れフレームが変形し易くなるようにしたものがある。
このような椅子では、背凭れフレームに張材を支持させる場合、張材全体を大きなカバー状にして、上下に形成した袋部を背凭れフレームの上下端縁に係合させるようになっている。
しかし、特許文献2に記載された椅子は、背凭れフレームに張材を容易に支持させることができる点において優れているものの、背凭れを回動させたり、変形可能にすることを意図して、背凭れフレームの肉厚を全体的に薄くしているため、背凭れフレームの周縁部に、特許文献1のような張材の係合溝部を設けることができない構造となっており、これによって、張材に適度な張力を付与することが困難となっている。
また、張材に適度な張力を付与可能にするために、背凭れフレームにおける周縁部の一部の肉厚を部分的に厚くすることが考えられるが、背凭れの回動や変形などの動きを与えると、背凭れフレームにおける周縁部の肉厚部に過大な負荷が加わって、その部位に応力が集中し易くなり、破損の要因となるという問題があった。
特開2006−110001号公報 特開2008−237451号公報
本発明は、上記した現状に鑑み、背凭れの動きに対して、背凭れフレームにおける周縁部に過大な負荷が加わることを防止することができ、好ましくは、背凭れフレームの肉厚を厚くすることなく、張材に適度な張力を付与することができるようにした椅子を提供することを目的としている。
上記課題は、「特許請求の範囲」の欄における各請求項に記載するように、次のような構成からなる発明によって解決される。
(1) 中央に空間部を有する背凭れフレームに、張材を張設するとともに、前記背凭れフレームの左右両側部および下部を、一端が脚体に左右方向の軸回りに回動可能に枢支された背凭れ支持フレームの他端によって支持してなる椅子であって、前記背凭れフレームの下部を、前後方向の厚み方向に2分割し、その一方を、前記背凭れフレームと一体をなし、前記背凭れ支持フレームの前記他端により支持されて、前記背凭れ支持フレームの回動に伴って弾性変形しうる基部とするとともに、他方を、前記基部の前面に取り付けられるカバー部とする。
(2) 上記(1)項において、背凭れフレームの下部を、基部とカバー部とをもって中空構造とし、前記基部とカバー部内に、少なくとも左右方向の長手方向に沿う複数のリブを、前後方向に向けてそれぞれ突設する。
(3) 上記(2)項において、基部におけるリブの近傍に、ボルト挿通孔を設け、このボルト挿通孔に対向するカバー部におけるリブ近傍に、雌ねじ穴を設け、前記ボルト挿通孔を通して前記雌ねじ孔に向けてボルトを挿通することにより、前記基部とカバー部とを締結するとともに、前記カバー部における雌ねじ穴の近傍を、後方に突出する突出部とし、かつこの突出部を、前記基部におけるボルト挿通孔の近傍に形成した凹部に係合させる。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、背凭れフレームの周縁部に係合溝部を形成するとともに、この係合溝部に、張材の周縁部に設けた縁材を、前記背凭れフレームの前面側から後方に向けて折返しうるように係合させることにより、前記張材を、前記背凭れフレームにおける前面側の全周に亘って張設しうるものとし、かつ基部の前面に組み付けられるカバー部の後面に、前記係合溝部と連通する溝部を形成する。
(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、背凭れ支持フレームを、一端が脚体にそれぞれ枢支される第1背凭れ支持杆と第2背凭れ支持杆とより構成し、前記第1背凭れ支持杆の他端を背凭れフレームの両側部に枢支し、前記第2背凭れ支持杆を前記背凭れフレームの下部に枢支するとともに、前記第2背凭れ支持杆の一端を、前記第1背凭れ支持杆の一端が枢支される部位よりも後方に位置させる。
発明の具体的な内容は、次の通りである。
本発明によると、次のような効果が奏せられる。
請求項1記載の発明によれば、背凭れフレームの下部を、前後方向の厚み方向に2分割し、その一方を、背凭れフレームと一体をなし、背凭れ支持フレームの他端により支持されて、背凭れ支持フレームの回動に伴って弾性変形しうる基部とするとともに、他方を、基部の前面に取り付けられるカバー部としているため、背凭れのリクライニング時に、基部の後面中央に加わる負荷に対して、基部の弾性変形を容易にし、応力集中の分散化を図ることができ、これにより、背凭れの動きに対して、背凭れフレームにおける周縁部に過大な負荷が加わることを防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、背凭れフレームの下部を、基部とカバー部とをもって中空構造とし、基部とカバー部内に、少なくとも左右方向の長手方向に沿う複数のリブを、前後方向に向けてそれぞれ突設してあるため、基部の強度を高めることができ、背凭れ支持フレームとの連結強度を大きくすることができる。
請求項3記載の発明によれば、基部におけるリブの近傍に、ボルト挿通孔を設け、このボルト挿通孔に対向するカバー部におけるリブ近傍に、雌ねじ穴を設け、前記ボルト挿通孔を通して前記雌ねじ孔に向けてボルトを挿通することにより、前記基部とカバー部とを締結してあるため、カバー部と基部との取付強度を高めることができる。
また、カバー部における雌ねじ穴の近傍を、後方に突出する突出部とし、かつこの突出部を、基部におけるボルト挿通孔の近傍に形成した凹部に係合させてあるため、カバー部を、基部に精度良く位置決めすることができ、カバー部の基部に対するずれによる外観性の低下を防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、背凭れフレームの周縁部に係合溝部を形成するとともに、この係合溝部に、張材の周縁部に設けた縁材を、背凭れフレームの前面側から後方に向けて折返しうるように係合させることにより、張材を、背凭れフレームにおける前面側の全周に亘って張設しうるものとし、かつ基部の前面に組み付けられるカバー部の後面に、係合溝部と連通する溝部を形成してあるため、背凭れフレームの肉厚を厚くすることなく、張材に適度な張力を付与することができるとともに、張材の張力を枠体全体に亘ってより均一に保持することができる。
請求項5記載の発明によれば、背凭れ支持フレームを、一端が脚体にそれぞれ枢支される第1背凭れ支持杆と第2背凭れ支持杆とより構成し、前記第1背凭れ支持杆の他端を背凭れフレームの両側部に枢支し、前記第2背凭れ支持杆を前記背凭れフレームの下部に枢支するとともに、前記第2背凭れ支持杆の一端を、前記第1背凭れ支持杆の一端が枢支される部位よりも後方に位置させてあるため、背凭れの動きに対して、背凭れフレームにおける周縁部に過大な負荷が加わることを防止することができる。
本発明における一実施形態の椅子の斜視図である。 同じく、背面図である。 同じく、側面図である。 張材の未張設状態における枠体の拡大斜視図である。 張材の未張設状態における枠体の前方から視た分解斜視図である。 同じく、枠体の後方から視た分解斜視図である。 図4のVII−VII線における張材の張設状態の拡大縦断面図である。 図4のVIII−VIII線における張材の張設状態の拡大横断面図である。 図4のIX−IX線における張材の張設状態の拡大縦断面図である。 図4のX−X線における張材の張設状態の拡大縦断面図である。 図3のXI−XI線における枠体と背凭れ支持フレームとの連結状態を示す要部拡大横断面図である。 同じく、枠体と背凭れ支持フレームとの連結状態を示す分解斜視図である。
本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明における一実施形態の椅子の斜視図、図2は、同じく、背面図、図3は、同じく、側面図である。
なお、本実施形態では、リクライニング椅子を例にして、以下に説明する。
図1〜図3に示すように、本発明のリクライニング椅子1は、先端部にキャスタ2が設けられた放射状をなす5本の脚杆3を有する脚体4と、この脚体4の中央に立設された、ガススプリング(図示略)を備える伸縮式の脚柱5と、この脚柱5の上端に後部が固着された支基6を介して起立させた背凭れ7とより構成されている。
支基6は、上面が開口するほぼ中空箱状をなし、上面の開口部は、着脱可能なカバー(図示略)により覆われているとともに、その内部には、背凭れ7を起立する方向、すなわち前方に向かって付勢する付勢手段や、座8を前方に向かって付勢する付勢手段(いずれも図示略)等が設けられているが、それらについては、本発明に直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
支基6の後部には、左右方向を向く六角柱状の枢軸9が、その中心軸線回りに回動可能として貫通するように枢支されており、その両端部を、支基6の両側壁より左右に突出させてある。
この枢軸9は、支基6内に設けた、例えばねじりコイルばね等よりなる付勢手段(図示略)により、背凭れ7の後面における上下方向のほぼ中間部を支持する第1背凭れ支持杆10が起立する方向、すなわち図3における反時計回りに付勢されている。
この第1背凭れ支持杆10は、後記する第2背凭れ支持杆(リンク16)とで背凭れ支持フレームを構成し、その前端部が枢軸9の両端部に固着されており、枢軸9の軸回りに一体となって回動するようになっている。
第1背凭れ支持杆10は、図2に示すように、上方を向く起立部10aと前方を向く前向部10bとが、屈曲部10cを介して互いに連設されて、図3に示すように、側面視ほぼL字状をなすように形成されている。
起立部10aは、屈曲部10cより二股状をなして上方に延出する左右1対の起立杆11,11よりなり、また前向部10bは、屈曲部10cより二股状をなして前方に延出する左右1対の前向杆12,12よりなっており、この左右1対の前向杆12,12の前端に設けた左右方向を向く六角孔13,13に、枢軸9の各端部が固嵌されている。
左右の起立杆11,11は、屈曲部10cより斜め外側上方に円弧状をなして延出し、また左右の前向杆12,12は、斜め外側前下方に延出させることにより、第1背凭れ支持杆10を、後面視X字状とし、その中央の交差部である屈曲部10cの横幅が、各起立杆11および前向杆12の横幅より大で、かつ後方に向かってほぼ球面状に膨出するようにしてある。
屈曲部10cと両起立杆11,11とのほぼ全体の後面と、左右の前向杆12,12の後面から下面の後部にかけての部分とには、連続する浅い凹部14が設けられており、この凹部14には、軟質合成樹脂材料、ゴムまたはその他の緩衝材よりなる保護カバー15が、第1背凭れ支持杆10の後面を覆うようにして、接着剤または面ファスナをもって接着するか、または必要に応じてねじ止めすることにより着脱可能に嵌合されている。
保護カバー15の厚さは、凹部14の深さとほぼ等しくし、保護カバー15の表面と第1背凭れ支持杆10の表面とが整合し、段差が生じないようにするのが好ましい。
このような保護カバー15を第1背凭れ支持杆10に設けることにより、リクライニング椅子1の旋回時等に、第1背凭れ支持杆10が他物に当接して、それを傷つけたり、第1背凭れ支持杆10自体が傷つけられたりするのを確実に防止することができる。
特に、第1背凭れ支持杆10における前向部10bの下面が、低位の床上載置物の上面角部に当接して、それを傷つけたり、第1背凭れ支持杆10自体が傷つけられたりすることまで防止することができる。
支基6における枢軸9より後方の部分と、それより上方における背凭れ7の下部とは、第2背凭れ支持杆(背凭れ支持フレーム)を構成するリンク16をもって連結されており、第1背凭れ支持杆10が後傾したとき、背凭れ7の下部が、後下方へ回動させられるリンク16により、第1背凭れ支持杆10に対して後方に押動されるようになっている。
すなわち、リンク16の前端部は、左右方向を向く軸17をもって、枢軸9により枢支された第1背凭れ支持杆10の前端の部位より後方の支基6に枢支されており、リンク16の後端部は、背凭れ7の下端部後面に固着した取付金具18における背凭れ7より下方に突出する下端部に、左右方向を向く軸19をもって枢支することにより連結されている。
これにより、背凭れ7の動きに対して、枠体29における周縁部に過大な負荷が加わることを防止することができる。
リンク16は、曲率中心がリンク16より上方(または下方)に位置する側面視円弧状の剛体をなし、第1背凭れ支持杆10における左右の前向杆12,12間に配設されるようにすることにより、両前向杆12,12の間に挟まれて、外部に露呈しにくくしてある。
座8を前後位置調節可能として支持する座支持体20の後部と前部とは、第1背凭れ支持杆10の後傾に連動して、それぞれ後下方に移動するように案内する後部支持手段21と前部支持手段22とをもって、支基6に支持されている。
後部支持手段21は、支基6における枢軸9より後方で、かつリンク16の軸17より前方の部分に、下端部が左右方向の軸23をもって枢着されたリンク24の上端部を座支持体20の後部に枢着し、このリンク24の上端部を、第1背凭れ支持杆10の各前向杆12における、リンク24の下端部の軸23より後方の部分に前後方向に摺動自在に嵌合したものとしてある。
リンク24の上端部は、第1背凭れ支持杆10の各前向杆12における六角孔13より若干後方の部分に設けた上向き突片10dに前後方向に摺動自在に嵌合されている。
前部支持手段22は、座支持体20の前部に設けた左右方向を向く軸25を、支基6に設けた後下方を向く長孔26に摺動自在に嵌合したものとしてある。
この軸25は、支基6内に設けた付勢手段(図示略)により、常時前方に向かって付勢されている。
図4は、張材の未張設状態における枠体の拡大斜視図、図5は、張材の未張設状態における枠体の前方から視た分解斜視図、図6は、同じく、枠体の後方から視た分解斜視図、図7は、図4のVII−VII線における張材の張設状態の拡大縦断面図、図8は、図4のVIII−VIII線における張材の張設状態の拡大横断面図、図9は、図4のIX−IX線における張材の張設状態の拡大縦断面図、図10は、図4のX−X線における張材の張設状態の拡大縦断面図である。
図4〜図6に示すように、背凭れ7は、メッシュ状の張材27と、この張材27が前面に張設され、かつ中央に開口した空間部28を閉塞しうる背凭れフレームである枠体29によって構成されている。
この枠体29は、周方向に連続する合成樹脂製の帯板状のフレーム部材からなるとともに、上部横フレーム部30A、所望の後傾状態を有する左右1対の側部縦フレーム部30B,30Bおよび下部横フレーム部30Cにより、周方向に連続する正面視ほぼ方形をなす主フレーム30を備える。
主フレーム30の周縁の一部を形成する上部横フレーム部30Aは、図7に示すように、前面が後方に上向き傾斜させた円弧状の曲面をなし、内側縁から外側縁に向けて肉厚となるような断面形状を有するとともに、その外周縁後部には、前記張材27の周縁部に設けた縁材27aが係合される係合溝部31が左右方向に沿って設けられている。
側部縦フレーム部30Bは、図8に示すように、外側縁側が肉厚な肉厚部の内側縁から、前記空間部28に向けて肉薄部となるように延設した断面形状を有するとともに、その外側縁部には、前記張材27の周縁部に設けた縁材27aが係合される係合溝部32が、前記係合溝部31と連通しうるように、上下方向に沿って設けられている。
下部横フレーム部30Cは、図5および図6に示すように、左右の端部の一部を残して、前後方向の厚さ方向に2分割され、その後面側を基部33とし、この基部33の左右方向の中央部の一部を所望の間隔をもって切除するとともに、この切除部34の対向端部34a,34a同士が、基部33の前面に後面を対向させて組み付けられる、前面側のカバー部となる連結フレーム35によって連結されている。
この連結フレーム35における左右方向の中央部には、前記基部33の切除部34に嵌合する嵌合部36が後方に向けて突設されており、この嵌合部36は、前記主フレーム30の初期状態における切除部34の対向端部34a,34aの対向面間の間隔寸法とほぼ同一の幅寸法を有している。
なお、背凭れ7を形成する枠体29の下部に枢支されるリンク16の後端が軸19をもって取り付けられる取付金具18は、前記切除部34における対向端部34a,34a間に跨って、前記基部33の後面に固着されるようになっている。
これにより、背凭れ7のリクライニング時に、取付金具18を介して基部33の後面中央に加わるリンク16による負荷に対して、基部33が弾性変形可能になっている。
連結フレーム35には、前記嵌合部36の前面側両端から、前記基部33の切除部34の対向端部34a,34aの前面側に向かって延びる左右1対の止着部37,37が形成されている。
これら止着部37の後面は、前記切除部34の対向端部34a,34aの前面に当接されて、前記切除部34の対向端部34a,34a間を跨ぐように、基部33の前面にそれぞれ止着されるようになっている。
下部横フレーム部30Cは、基部33と連結フレーム35とを組み付けることによって、図9,図10に示すように、内部が中空構造となる肉厚な断面形状に形成されているとともに、互いの中空部には、上下方向および左右方向の長手方向に沿う複数のリブ38,39が、前後方向に向けてそれぞれ突設されている。
また、基部33の切除部34における対向端部34a,34aの対向面に臨むリブ38の端部は、基部33に連結フレーム35を組み付けた際に、嵌合部36の左右の端面が当接する当接部38aとなっている。
基部33におけるリブ38の近傍には、ボルト挿通孔40が設けられているとともに、このボルト挿通孔40に対向する連結フレーム35の左右の止着部37におけるリブ39の近傍には、嵌合部36を間にして左右に複数の雌ねじ穴41が設けられている。
これら雌ねじ穴41には、図9に示すように、基部33の後方から、前記ボルト挿通孔40を通して挿通されるボルト42が螺合され、このボルト42によって、前記基部33に連結フレーム35における左右の止着部37が止着されるようになっている。
なお、連結フレーム35における左右の止着部37は、それぞれ左右に2分割されており、これら分割部37Aには、複数のボルト挿通孔43が設けられ、これらボルト挿通孔43に対向しうるように基部33の前面に設けた雌ねじ穴44に向けて、ボルト45を、前記ボルト挿通孔43を通して前方から、それぞれ挿通して螺合させることにより、前記分割部37Aが基部33の前面に止着されるようになっている。
このように、連結フレーム35の止着部37を分割することにより、前記した背凭れ7のリクライニング時に、基部33の後面中央に加わる負荷に対して、基部33の弾性変形を容易にし、応力集中の分散化を図ることができるようにするとともに、基部33に対する加工精度の許容範囲を拡大可能にしている。
連結フレーム35における雌ねじ穴41の近傍は、後方に突出する突出部46とし、この突出部46は、図9に示すように、締結状態において、基部33のボルト挿通孔40の近傍に形成した凹部47に係合しうるようになっている。
連結フレーム35における止着部37の後面には、溝部48が形成されており、この溝部48は、基部33の切除部34における対向端部34a,34aの前面と対向させることにより、前記側部縦フレーム部30Bに設けた係合溝部32、前記嵌合部36の下面に設けた係止溝部36aとそれぞれ連通しうるようにし、前記張材27の周縁部に設けた縁材27aが係合されるようになっている。
張材27は、主フレーム30の周縁部に形成した係合溝部31,32および溝部48に、張材27の周縁部に設けた縁材27aを、前記主フレーム30の前面側から後方に向けて巻き付けるように折返し係合させることにより、枠体29における前面側の全周に亘って張設し、枠体29中央の空間部28を閉塞しうるようになっている。
これにより、張材27を、枠体29の前面全体に亘って緊張状態で張設することができるとともに、枠体29の前面全てが張材27で覆われるため、デザイン的にスマートな印象を与えることができる。
なお、張材27は、例えば高張力プラスチックその他の弾性を有する繊維をネット状に編むかまたは織ったネット状もしくはメッシュ状のものが好ましいが、単なる織布、合成樹脂製シート、多孔質性シー材等により形成してもよい。
次に、枠体29に対する張材27の張設手順を、以下に説明する。
まず、主フレーム30から、連結フレーム35を、止着部37の分割部37Aを基部33に残して取り外した状態において、主フレーム30における左右の側部縦フレーム部30Bを、その弾性力に抗して、図5に想像線で示すように、基部33における切除部34の対向端部34a,34a同士が接近しうる縮小方向に弾性変形させる。
この状態で、主フレーム30の周縁に、張材27を前面側から後方に向けて巻き付けるように折返して、主フレーム30の周縁に形成した係合溝部31,32、36aに、張材27の周縁部に設けた縁材27aを係合させることにより、主フレーム30の周縁部に張材27を緊張状態をもって取り付ける。
次いで、主フレーム30の左右の側部縦フレーム部30Bを、その弾性復帰力を利用して初期状態に拡開させ、張材27に更なる張力を付与した状態をもって、基部33の前面に連結フレーム35の後面を組み付け、連結フレーム35の嵌合部36を、その左右の端面が切除部34の対向端部34a,34a間の対向面における当接部38aに当接しうるように嵌合させた後、連結フレーム35における左右の止着部37,37を、ボルト42によって締結することにより、切除部34の対向端部34a,34a同士を連結する。
これにより、張材27を、複雑な加工を施すことなく作業効率良く張設できるとともに、張材27の張力を枠体29全体に亘って均一に保持することができる。
なお、基部33の前面に連結フレーム35を止着させる場合において、たとえば止着部37および分割部37Aの後面上縁に下向きの爪を、その後面下縁に上向きの爪を設け、これらの爪を、基部33の前面に係合させることにより、基部33に対する連結フレーム35の上下方向のずれが効果的に防止されるようにしてもよい。
背凭れ支持フレームを構成する第1背凭れ支持杆10の上部は、枠体29の後部に枢支することにより連結されている。
すなわち、図4に示すように、主フレーム30の左右両側部縦フレーム部30Bの左右方向の内側縁における上下方向のほぼ中間位置には、互いに左右方向に対向しうるように左右1対の張出部49が、後方に向け膨出させて形成されている。
この張出部49の後端には、図2に示すように、第1背凭れ支持杆10における左右の起立杆11の上端部11aが、背凭れ7のリクライニング動作に追従しうるように、ほぼ左右方向を向く軸線まわりに、かつ前記軸線から逸れる方向にも所要角度で、所望の限定範囲をもって無方向に回動可能に連結されるようになっている。
左右の張出部49は、その中心軸が、枠体29の平面視前向き凹面形状の曲面に整合しうるように、前方に向けて互いに内側に傾斜させてなるとともに(図4、図6参照)、枠体29の後傾角度に整合しうるように、前方に向けて上向きに傾斜させてある(図3参照)。
図11は、図3のXI−XI線における枠体と背凭れ支持フレームとの連結状態を示す要部拡大横断面図、図12は、同じく、枠体と背凭れ支持フレームとの連結状態を示す分解斜視図である。
図11および図12に示すように、第1背凭れ支持杆10における左右の起立杆11の上端部11a前面には、固定ねじ50によって固定された凸軸51が、前方に向け突出させて設けられているとともに、この凸軸51の前端を球体状の摺接面体52とし、かつこの摺接面体52には、ほぼ左右方向を向く軸孔53が貫通させて形成されている。
この軸孔53内には、摺接面体52の中心部から左右両側方に、外側に向かって漸次拡径するテーパー孔部54,54が形成されている。
一方、側部縦フレーム部30Bの張出部49には、後方に向け開口する嵌合穴55が設けられており、この嵌合穴55には、後方に向け受穴56が開口する受筒部材57が嵌合されている。
この受筒部材57の受穴56には、前記凸軸51の摺接面体52が後方から挿入されて摺接可能になっているとともに、前記軸孔53に、ほぼ左右方向を向く抜け止めピン58を遊嵌して、この抜け止めピン58の左右の両端部を、受筒部材57の左右に設けた係止孔59に挿入し係止させることにより、前記凸軸51と受筒部材57とが、互いに連結されるようになっている。
受筒部材57の前端には、ボルト軸60が前方に向かって突設されており、このボルト軸60は、その前端を、前記張出部49の嵌合穴55の底部に貫通させた通孔61を通して、張出部49の前面側に向けて突出させてなるとともに、この突出軸部60aに、前方からナット62を螺合させて締結することにより、前記受筒部材57が、前記張出部49の嵌合穴55に強固に固定されるようになっている。
これにより、第1背凭れ支持杆10における左右の起立杆11の上端部11aが、抜け止めピン58の軸線まわりに回動可能に、かつ前記軸線から逸れる方向にも所要角度回動可能にして、前記張出部49の後部に連結されるようになっている。
起立杆11の上端部11a前面と張出部49の後端面との間には、エラストマー等の軟質弾性体からなる緩衝部材63が挟持されている。
この緩衝部材63は、椅子の長期使用に伴って、枠体29と第1背凭れ支持杆10の上部との連結部位が磨耗したり、破損することを防止しうるようになっている。
張出部49の前方に露出するボルト軸60の突出軸部60aとナット62との締結部分には、前記張出部49の前方からキャップ部材64が被冠されて、その締結部分が外部に露呈するのを防止している。
このキャップ部材64は、その内部中心から後方に向けて突設した固定杆65を、ボルト軸60の前端に開口させた固定穴66に圧入することにより、張出部49の前面に取り付けられている。
キャップ部材64の前面と枠体29の前面に張設された張材27の後面との間には、所望の間隔をもって隙間aが設けられており、背凭れ7をリクライニングさせる際などのように、着座者の背中によって、張材27を後方に撓ませても、前記隙間aによって、キャップ部材64に当たらないようにするか、あるいはキャップ部材64の弾性変形により、ボルト軸59とナット62との締結部分が、着座者の背中に直接当たらないように、クッション作用を持たせてある。
1 リクライニング椅子
2 キャスタ
3 脚杆
4 脚体
5 脚柱
6 支基
7 背凭れ
8 座
9 枢軸
10 第1背凭れ支持杆(背凭れ支持フレーム)
10a 起立部
10b 前向部
10c 屈曲部
10d 上向き突片
11 起立杆
11a 上端部
12 前向杆
13 六角孔
14 凹部
15 保護カバー
16 リンク(第2背凭れ支持杆)
17 軸
18 取付金具
19 軸
20 座支持体
21 後部支持手段
22 前部支持手段
23 軸
24 リンク
25 軸
26 長孔
27 張材
27a 縁材
28 空間部
29 枠体(背凭れフレーム)
30 主フレーム
30A 上部横フレーム部
30B 側部縦フレーム部
30C 下部横フレーム部
31 係合溝部
32 係合溝部
33 基部
34 切除部
34a 対向端部
35 連結フレーム(カバー部)
36 嵌合部
36a 係止溝部
37 止着部
37A 分割部
38 リブ
38a 当接部
39 リブ
40 ボルト挿通孔
41 雌ねじ穴
42 ボルト
43 ボルト挿通孔
44 雌ねじ穴
45 ボルト
46 突出部
47 凹部
48 溝部
49 張出部
50 固定ねじ
51 凸軸
52 摺接面体
53 軸孔
54 テーパー孔部
55 嵌合穴
56 受穴
57 受筒部材
58 抜け止めピン
59 係止孔
60 ボルト軸
60a 突出軸部
61 通孔
62 ナット
63 緩衝部材
64 キャップ部材
65 固定杆
66 固定穴
a 隙間

Claims (5)

  1. 中央に空間部を有する背凭れフレームに、張材を張設するとともに、前記背凭れフレームの左右両側部および下部を、一端が脚体に左右方向の軸回りに回動可能に枢支された背凭れ支持フレームの他端によって支持してなる椅子であって、
    前記背凭れフレームの下部を、前後方向の厚み方向に2分割し、その一方を、前記背凭れフレームと一体をなし、前記背凭れ支持フレームの前記他端により支持されて、前記背凭れ支持フレームの回動に伴って弾性変形しうる基部とするとともに、他方を、前記基部の前面に取り付けられるカバー部としたことを特徴とする椅子。
  2. 背凭れフレームの下部を、基部とカバー部とをもって中空構造とし、前記基部とカバー部内に、少なくとも左右方向の長手方向に沿う複数のリブを、前後方向に向けてそれぞれ突設した請求項1記載の椅子。
  3. 基部におけるリブの近傍に、ボルト挿通孔を設け、このボルト挿通孔に対向するカバー部におけるリブ近傍に、雌ねじ穴を設け、前記ボルト挿通孔を通して前記雌ねじ孔に向けてボルトを挿通することにより、前記基部とカバー部とを締結するとともに、前記カバー部における雌ねじ穴の近傍を、後方に突出する突出部とし、かつこの突出部を、前記基部におけるボルト挿通孔の近傍に形成した凹部に係合させた請求項2記載の椅子。
  4. 背凭れフレームの周縁部に係合溝部を形成するとともに、この係合溝部に、張材の周縁部に設けた縁材を、前記背凭れフレームの前面側から後方に向けて折返しうるように係合させることにより、前記張材を、前記背凭れフレームにおける前面側の全周に亘って張設しうるものとし、かつ基部の前面に組み付けられるカバー部の後面に、前記係合溝部と連通する溝部を形成した請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
  5. 背凭れ支持フレームを、一端が脚体にそれぞれ枢支される第1背凭れ支持杆と第2背凭れ支持杆とより構成し、前記第1背凭れ支持杆の他端を背凭れフレームの両側部に枢支し、前記第2背凭れ支持杆を前記背凭れフレームの下部に枢支するとともに、前記第2背凭れ支持杆の一端を、前記第1背凭れ支持杆の一端が枢支される部位よりも後方に位置させた請求項1〜4のいずれかに記載の椅子。
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