JP5405189B2 - パック電池 - Google Patents
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Description
特許文献1で提案されているパック電池は、2つのケース部材の組み合わせにより外装ケースが構成されており、その内部空間に複数の素電池が収納されている。外装ケース内には、素電池の他に、素電池に電気的に接続された回路基板および外部端子が収納されている。
特許文献1で提案されているパック電池では、2つのケース部材の一方において、外方に向けて一部が突設されており、その先端で外部端子が露出するようになっている。このため、当該従来技術に係るパック電池は、装着対象となる機器において対応して設けられた凹部に対して、上記突設された部分を挿入することで装着され、突設された部分の先端に露出する外部端子が、装着機器側の端子に電気的に接続されることになる。
本発明に係るパック電池は、複数の素電池と、これらに電気接続された回路基板および複数の外部端子と、複数の素電池および回路基板および複数の外部端子を収納する外装ケースとを備える。
本発明に係るパック電池では、複数の素電池が、各々円筒状の外観を有するとともに、各筒軸同士が平行する状態で並設されており、且つ、当該並設された状態において、筒軸方向における両外から第1および第2のホルダにより保持されている。外装ケースは、ともに有底筒状をした第1および第2のケース部材が、その開口端同士が突き合わせられて構成され、第1のケース部材の底面が第2のケース部材の底面に対して小さなサイズに形成され、第1のケース部材に複数の窓部が開設されている。複数の素電池は、第1および第2のケース部材に対し、その両内部空間にわたり収納されている。
以上より、本発明に係るパック電池では、複数の素電池と回路基板とを備えながら、外形サイズの小型化を図るのに優位である。
本発明に係るパック電池では、並設される複数の素電池の各外周面同士の間に、スペーサが介挿されている、という構成を採用することができる。このように素電池間にスペーサを介挿させることにより、パック電池の使用時においても、外装ケースに対して素電池が確実に固定されることになる。
また、本発明に係るパック電池では、回路基板と複数の素電池とが、第2のホルダを挟んで配置されている、という構成を採用することができる。
また、本発明に係るパック電池では、複数の素電池の各々が非水電解質二次電池である、という構成を採用することができる。
また、本発明に係るパック電池では、複数の素電池の各外周面が外装ケースの内面に対向または当接している、という構成を採用することができる。即ち、複数の素電池の外周面に当たる部分には、ホルダを配することがないので、その分だけ外形サイズの小型化を図ることができる。
1.パック電池1の外観構成
実施の形態に係るパック電池1の外観構成について、図1を用い説明する。
2.パック電池1の内部構成
パック電池1の内部構成について、図2を用い説明する。図2は、パック電池1の内部構成を示す展開斜視図である。
第1ケース部材11および第2ケース部材12は、ともに有底筒状をしており、Z軸方向に互いの開口端同士が突き合わされた状態で、4本のネジ31〜34により互いに固定されている。第1ケース部材11の側面11aには、外部端子21〜23を外部に露出させるための窓部11c〜11eがそれぞれに対応して開設されている。また、第1ケース部材11におけるZ軸方向の下端部分11bには、ネジ31〜34が挿通する孔11f〜11h、・・が開設されている。なお、図2では、ネジ34に対応する孔については、便宜上、図示を省略している。
第2ケース部材12の内部空間12aには、底面からZ軸方向上向きに4つの柱部12f〜12iが立設されている。各柱部12f〜12iには、ネジ31〜34に対応する雌ネジが形成されている。そして、第2ケース部材12の外底面には、ラベル17が貼着されている。
コアパック40は、第1ケース部材11および第2ケース部材12の両内部空間にわたって収納され、素電池41〜43の周面は、第1ケース部材11および第2ケース部材12の側壁内面に対向することになる。なお、第1ケース部材11および第2ケース部材12のサイズによっては、その側壁内面に対して素電池41〜43の周面が当接する場合もある。
3.コアパック40の構成
コアパック40の構成について、図3から図5を用い説明する。図3は、コアパック40の構成を示す展開斜視図であり、図4は、パック電池1の内部構成を示す模式断面図である。また、図5は、コアパック40での電気的な接続関係を模式的に示すブロック図である。
素電池41の正極端子41aには、リード板48が接合されている。リード板48には、Z軸方向下向きに曲折された舌部48aが設けられている。リード板48の舌部48aと素電池41,42の各外装缶との間には、絶縁板50が介挿されている。素電池42の正極端子42aと素電池43の負極端子43bとは、リード板49により接合されている。リード板49にも、Z軸方向下向きに曲折された舌部49aが設けられており、リード板49の舌部49aと素電池42,43の各外装缶との間には、絶縁板51が介挿されている。
回路基板46は、Z軸方向下側の主面46aに複数の電子部品が実装されており(図示を省略)、Z軸方向上向きに延伸する複数のリード線461〜465が設けられている。なお、リード板52,53については、リード線を介することなく、各舌部52a,53aが第2ホルダ45の孔を挿通して、直接、回路基板46に接合されている。
また、直列接続された素電池41〜43に対しては、各接続中間部分(リード板49,52)から、直接あるいはリード線462を介して回路基板46に信号入力されている。
4.パック電池1の優位性
本実施の形態に係るパック電池1では、3本の素電池41〜43が、並設された状態で、第1ケース部材11および第2ケース部材12の両内部空間にわたって収納されている。そして、3つの外部端子21〜23は、コアパック40における第1ホルダ44に対し取り付けられているとともに、第1ケース部材11に開設された窓部11c〜11eから各一部が露出されている。よって、本実施の形態に係るパック電池1は、3本の素電池41〜43と3つの外部端子21〜23とが一体のコアパック40として設けられており、外部端子が露出する部分が素電池を収納する部分から離れた位置に配されている上記従来技術のパック電池に比べ、外形サイズの小型化が図られる。
さらに、パック電池1では、回路基板46が第2ホルダ45に取り付けられており、第2ホルダ45および回路基板46が第2ケース部材12の内部空間12aに収納されることになる。そして、第2ケース部材12の底面の方が第1ケース部材11の底面よりも大きなサイズで構成されている。即ち、図4(c)に示すように、第2ケース部材12の底面の内幅が、回路基板46を収納可能なサイズに設定されているのに対して、第1ケース部材11の内幅W11が、回路基板46の幅W46よりも小さく設定されているので、パック電池1では、回路基板46のサイズにより、パッケージ全体での外形サイズが大型化することが回避できる。
パック電池1では、並設される3本の素電池41〜43の各外周面同士の間に、スペーサ47が介挿されているので、パック電池1を機器に装着して使用する際においても、外装ケース(第1ケース部材11と第2ケース部材12)の内面に対して3本の素電池41〜43が確実に固定されることになる。
また、パック電池1では、3本の素電池41〜43の各々がリチウムイオン二次電池(非水電解質二次電池)ので、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池などに比べて、高い電池性能を有する。また、パック電池1では、回路基板46と外部端子21〜23および各リード板48,49との間が、リード線461〜465により接続されており、各リード線461〜465が、3本の素電池41〜43に対し、隣接する素電池41〜43同士の外周面間の隙間に配されているので、素電池41〜43同士間のスペースを有効に利用することができ、高いスペース効率を実現できる。
5.その他の事項
上記実施の形態では、3本の素電池41〜43を備える形態を一例として採用したが、2本の素電池を備える構成を採用することも、また、4本以上の素電池を備える構成を採用することも勿論できる。この場合にも、素電池群の上下両端を2つのホルダで保持し、その一方に外部端子を取り付け、他方に回路基板を取り付ける構成とすることにより、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、回路基板46と外部端子21〜23との間、および回路基板46とリード板48,49との間を、リード線461〜465で接続することとしたが、その代りにリード板とすることもできる。
11.第1ケース部材
12.第2ケース部材
13,14.着脱ボタン
15,16.バネ
17.ラベル
21〜23.外部端子
31〜34.ボルト
40.コアパック
41〜43.素電池
44.第1ホルダ
45.第2ホルダ
46.回路基板
47.スペーサ
48,49,52,53.リード板
50,51.絶縁板
461〜465.リード線
Claims (8)
- 複数の素電池と、前記素電池に電気接続された回路基板および複数の外部端子と、前記複数の素電池および前記回路基板および前記複数の外部端子を収納する外装ケースとを備えるパック電池であって、
前記複数の素電池は、その各々が円筒状の外観を有するとともに、各筒軸同士が平行する状態で並設されており、且つ、当該並設された状態において、前記筒軸方向における両外から第1および第2のホルダにより保持されており、
前記外装ケースは、ともに有底筒状をした第1および第2のケース部材が、その開口端同士が突き合わせられて構成され、前記第1のケース部材の底面が前記第2のケース部材の底面に対して小さなサイズに形成され、前記第1のケース部材に複数の窓部が開設されており、
前記第1および第2のホルダにより保持された状態の前記複数の素電池は、前記第1および第2のケース部材に対し、その内部空間にわたり収納されており、
前記回路基板は、そのサイズが、前記第1のケース部材の底面のサイズよりも大きく、且つ、前記第2のケース部材の底面のサイズよりも小さいとともに、前記第2のホルダに対し取り付けられており、
前記複数の外部端子は、前記第1のホルダに対し取り付けられているとともに、前記第1のケース部材の各窓部からその各一部が外部に露出されている
ことを特徴とするパック電池。 - 前記複数の素電池の各外周面同士の間には、スペーサが介挿されている
ことを特徴とする請求項1に記載のパック電池。 - 前記複数の素電池は、互いに同じ外形サイズを有し、
前記スペーサは、前記複数の素電池の各々に対する当接面が、各素電池の外周面に対応するように凹状に形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のパック電池。 - 前記回路基板と前記複数の素電池とは、前記第2のホルダを挟んで配置されている
ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のパック電池。 - 前記外部端子は、曲折加工された短冊状の金属板である
ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパック電池。 - 前記複数の素電池は、各々が非水電解質二次電池である
ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のパック電池。 - 前記回路基板と前記外部端子とは、リード板またはリード線を以って接続されており、
前記リード板またはリード線は、前記複数の素電池に対し、隣接する素電池同士の外周面間の隙間に配されている
ことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載のパック電池。 - 前記複数の素電池は、各外周面が前記外装ケースの内面に対向または当接している
ことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載のパック電池。
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