JP5404838B2 - 空気調和システム、制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の空調機を用いて広い居室空間の空調を行う空気調和システム、その空気調和システムの制御方法及びコンピュータに実行させるプログラムに関する。
ビルのオフィス等の比較的大きな居室空間の空調を行う空気調和システムの管理方式は、集中方式と個別分散方式とに大別される。
集中方式の空気調和システムでは、居室空間の空調状態が集中管理されている。このシステムでは、居室空間に複数の吹き出し口が設けられ、吹き出し口毎に、調整用のリモートコントローラが設置されている。このシステムによれば、リモートコントローラにより各吹き出し口に対応するエリアで空調状態を個別に調整できるようになっている。
一方、個別分散方式の空気調和システムでは、複数の室内機が幾つかにグルーピングされ、各グループの室内機を遠隔操作するリモートコントローラが1台ずつ設置されている。このシステムでは、それぞれのグループに対応する領域で室内機を個別に運転できるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−18584号公報
このように、大きな居室空間では、その空間が複数の領域に分けられ、領域毎に空調状態を個別に調整できるようになっているのが一般的である。しかしながら、領域毎に空調状態が個別に運転可能であると、例えば、ある領域で空調機が運転しているのに他の領域では窓が開けっ放しになっていたり、一方の領域では冷房が入っているのに他方の領域では暖房が入っていたりする可能性がある。このような場合には、空調機の運転効率が著しく低下する。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、複数の空調状態を個別に調整可能である場合であっても、空調機の運転効率の低下を防止することができる空気調和システム、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る空気調和システムにおいて、複数の空調機は、居室空間の複数の領域にそれぞれ設置されている。コントローラ群は、各領域に属する空調機を遠隔操作するために領域毎に設置された複数のリモートコントローラを含む。ネットワークは、複数の空調機各々とコントローラ群に含まれる各コントローラとを互いに接続する。電力計測センサは、複数の空調機の電力消費量を計測する。各コントローラは、複数の空調機のいずれかの運転が開始される際に、ネットワークを介してコントローラ群に含まれる他のコントローラと情報を送受信することにより、その空調機の運転効率の低下を防止するための連携動作を行う。各コントローラのうち、少なくとも1台のコントローラは、電力計測センサによって計測された電力消費量を蓄積する蓄積部と、空調機の運転が開始されてからの電力計測センサによって計測される現在の電力消費量と、蓄積部に蓄積された空調機の運転が開始されてからの過去の電力消費量とを比較する比較部と、比較部による比較により、現在の電力消費量と過去の電力消費量との差が閾値を超えたと判定された場合に警告に関する情報を他のコントローラに送信する判定部と、他のコントローラから警告に関する情報を受信すると、受信された情報に係る警告を外部出力する警告出力部と、を備える。
本発明によれば、居室空間の複数の領域各々に、空調機とその空調機を遠隔操作するコントローラが配置されている場合に、いずれかの空調機の運転が開始されると、複数のコントローラは互いに情報を送受信することにより、その空調機の運転効率の低下を防止するための連携動作を行う。この結果、他の領域の空調状態によりある領域における空調機の運転効率が低下するのを防止することができる。
図1(A)は、この発明が適用される居室空間を示す模式図である。図1(B)は、図1(A)の居室空間の空調を行うこの実施の形態1に係る空気調和システムの構成を示すブロック図である。 図1(B)のリモートコントローラの詳細な構成を示すブロック図である。 図3(A)及び図3(B)は、図1(B)のリモートコントローラの制御部の処理を示すフローチャートである。 図4(A)及び図4(B)は、表示される警告の一例である。 この実施の形態2に係る空気調和システムの構成を示すブロック図である。 管理者に通知される電子メールの文例を示す図である。 この実施の形態3に係る空気調和システムの構成を示すブロック図である。 集中管理コントローラの集中管理部の構成を示すブロック図である。 同一の外気温における過去の室温の推移と現在の室温の推移の一例を示すグラフである。 この実施の形態4に係る空気調和システムの構成を示すブロック図である。 図10の集中管理部の詳細な構成を示すブロック図である。 過去の電力消費量の推移と現在の電力消費量の推移との一例を示すグラフである。 この実施の形態5に係る空気調和システムにおけるリモコンの制御部の処理を示すフローチャート(その1)である。 この実施の形態5に係る空気調和システムにおけるリモコンの制御部の処理を示すフローチャート(その2)である。 図15(A)乃至図15(F)は、空調機の運転の開始タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 この実施の形態6に係る空気調和システムにおけるリモコンの制御部の処理を示すフローチャート(その1)である。 この実施の形態6に係る空気調和システムにおけるリモコンの制御部の処理を示すフローチャート(その2)である。
この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
まず、この実施の形態1について説明する。
図1(A)には、この発明の実施の形態に係る空気調和システム100が構築される部屋200のレイアウトが示されている。図1(A)に示すように、部屋200では、長方形の床1が設けられている。床1の四方には、壁2が設けられている。床1と、壁2と、天井(不図示)とによって仕切られる空間が、部屋200の居室空間である。壁2には、2つのドア3a、3bと、3つの窓4a、4b、4cが設けられている。
部屋200の居室空間は、3つのエリア5a、5b、5cに分けられている。ドア3a、窓4aは、エリア5aに設けられている。窓4bは、エリア5bに設けられている。ドア3b、窓4cは、エリア5cに設けられている。
図1(B)には、部屋200に空調を行う実施の形態に係る空気調和システム100の構成が示されている。図1(B)に示すように、この実施の形態に係る空気調和システム100は、6台の空調機6a、6b、6c、6d、6e、6f、3台のリモートコントローラ(以下、リモコンと略称する)7a、7b、7c及びネットワーク8を備える。6台の空調機6a、6b、6c、6d、6e、6f、3台のリモコン7a、7b、7cは、ネットワーク8を介して互いに接続されている。
空調機6a、6bは、エリア5aに設置され、エリア5aを空調可能に運転される。空調機6a、6bは、リモコン7aへの操作入力に従って動作する。
空調機6c、6dは、エリア5bに設置され、エリア5bを空調可能に運転される。空調機6c、6dは、リモコン7bへの操作入力に従って動作する。
空調機6e、6fは、エリア5cに設置され、エリア5cを空調可能に運転される。空調機6e、6fは、リモコン7cへの操作入力に従って動作する。
すなわち、空調機6a〜6fは、エリア5aに属するグループと、エリア5bに属するグループと、エリア5cに属するグループとに分けられている。リモコン7a〜7cは、空調機6a〜6fをグループ毎に遠隔操作するためにそれぞれのグループに対応して設けられている。この実施の形態では、リモコン7a〜7cが、コントローラ群に含まれる。
図2には、リモコン7aの詳細構成が示されている。図2に示すように、リモコン7aは、操作部20と、通信部21と、表示部22と、制御部23とを備える。
操作部20は、ユーザの操作入力を受け付ける入力インターフェイスである。通信部21は、ネットワーク8に接続して、エリア5aの空調機6a、6bに情報を送信して空調機6a、6bを制御するとともに、他のリモコン7b、7cとの間で情報を送受信する。表示部22は、表示画面を有し、居住者への情報を表示する。
制御部23は、操作部20、通信部21及び表示部22を制御する。制御部23は、例えばCPU及びメモリ(いずれも不図示)を備える。CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、制御部23の機能が発揮される。
制御部23は、空調機6a〜6fのいずれかの運転が開始される際に、ネットワーク8を介してリモコン7b、7cと情報を送受信することにより、その空調機の運転効率の低下を防止するための連携動作を行う。
より具体的には、制御部23は、操作部20に、対応するグループの空調機6a、6bの運転を開始する旨の操作入力がなされると、通信部21及びネットワーク8を介して他のリモコン7b、7cに警告に関する情報を送信する。また、制御部23は、他のリモコン7b、7cから、ネットワーク8を介して、警告に関する情報を受信すると、受信された情報に係る警告を表示部22に表示させる。
リモコン7b、7cの構成も、図2に示すリモコン7aの構成と同じである。
次に、この実施の形態に係る空気調和システム100の動作について説明する。
図3(A)及び図3(B)には、リモコン7aの制御部23が実行する2つの処理のフローチャートが示されている。
図3(A)に示すように、リモコン7aの制御部23は、操作部20において空調機6a、6bの運転開始操作が入力されるまで待つ(ステップS1;No)。
その操作情報が入力されると(ステップS1;Yes)、リモコン7aの制御部23は、空調機6a、6bの運転を開始する旨を含む運転開始情報を、通信部21及びネットワーク8を介して他のリモコン7b、7cに送信する(ステップS2)。
続いて、リモコン7aの制御部23は、通信部21及びネットワーク8を介して、空調機6a、6bに運転を開始させ(ステップS3)、ステップS1に戻る。
一方、図3(B)に示すように、リモコン7aの制御部23は、他のリモコン7b、7cから送られる運転開始情報を通信部21が受信するまで待つ(ステップS11;No)。
運転開始情報を受信すると(ステップS11;Yes)、リモコン7aの制御部23は、表示部22に警告を表示させる(ステップS12)。この後、リモコン7aの制御部23は、ステップS11に戻る。
図4(A)、図4(B)には、表示される警告の一例が示されている。図4(A)では、リモコン7aの表示部22の表示画面に、「窓、ドアの開閉状況を確認してください。」という警告が表示されている。このように、表示される警告は、窓等の開閉状況の確認を具体的に促す内容とすることができる。しかしながら、表示される警告としては、ただ単に、他のエリアで空調機の運転が開始されたことを示す内容であってもよい。
また、図4(B)では、リモコン7aの表示部22の表示画面に、「エリア5bで冷房運転を開始しました。運転モードを確認してください。」という警告が表示されている。この警告表示は、すでにエリア5aの空調機6a、6bが運転中である場合に有効である。このように、制御部23は、他のエリア5b、5cの空調機6c〜6fと異なる運転モード、すなわち、一方で冷房、一方で暖房というような運転モードの齟齬がないことの確認を促す情報を表示部22に表示させることができる。
表示部22に表示された警告内容を見たエリア5aの居住者は、他のエリア5bで空調機の運転が開始されたことを認識し、ドア3aや窓4aが開いていた場合に、これを閉める行動をとることができる。また、空調機6c〜6fの運転モードが、空調機6a、6bと異なる場合には、エリア5aの居住者は、空調機6a、6bの運転モードを、空調機6c〜6fに合わせることができる。これにより、例えば、一方のエリアで冷房運転をしながら、他のエリアでは窓が開放されていて、冷房の効率が落ちるといったようなことが極力発生しないようにすることができる。
なお、この表示に代えて、リモコン7aは、アラーム音を鳴らすようにしてもよい。また、この表示とともにアラーム音を鳴らすようにしてもよい。要は、警告を外部出力できるようになっていればよい。
これらの処理は、リモコン7b、7cの制御部23も、リモコン7aの制御部23と同様の動作を行う。例えば、リモコン7bにおいて空調機6c、6dの運転開始が操作された場合、リモコン7bは、リモコン7a、7cに運転開始情報を送信し、リモコン7a、7cから運転開始情報を受信すると、その情報に係る警告を表示する。また、リモコン7cにおいて空調機6e、6fの運転開始が操作された場合、リモコン7cは、リモコン7a、7bに運転開始情報を送信し、リモコン7a、7bから運転開始情報を受信すると、その情報に係る警告を表示する。このように、どのエリアの空調機が操作されても、リモコン7a〜7cの連携動作により、他のエリアの居住者に対する警告が、他のエリアのリモコンに表示されるようになる。
以上詳細に説明したように、この実施の形態によれば、部屋200のエリア5a〜5cに、空調機6a〜6fとその空調機6a〜6fを遠隔操作するコントローラ7a〜7cが割り当てられている。いずれかの領域の空調機6a〜6fの運転が開始されると、複数のコントローラ7a〜7cは互いに情報を送受信することにより、運転効率の低下を防止するための連携動作を行う。より具体的には、各コントローラは、他のコントローラに対して空調機の運転が開始される旨の運転開始情報を送信し、他のコントローラは、運転開始情報を受信すると、警告を表示する。この結果、他の領域の空調状態により、ある領域における空調機の運転効率が低下するのを防止することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
図5には、この実施の形態に係る空気調和システム100の構成が示されている。図5に示すように、この空気調和システム100は、上記実施の形態1に係る空気調和システム100の構成に加え、集中管理コントローラ10をさらに備える。集中管理コントローラ10は、ネットワーク8に接続されており、部屋200内に設けられる必要はない。この実施の形態では、集中管理コントローラ10が、リモコン7a〜7cとともに、コントローラ群に含まれる。
集中管理コントローラ10は、操作部30と、通信部31と、表示部32と、集中管理部33とを備える。
操作部30は、ユーザの操作入力を受け付ける入力インターフェイスである。通信部31は、ネットワーク8に接続して、空調機6a〜6f、リモコン7a〜7cとの間でデータ通信を行う。表示部32は、表示画面を有し、その表示画面に管理者(この空気調和システム100の管理者、例えば、部屋200が入っているビルの管理者等)への情報を表示する。集中管理部33は、操作部20における管理者の操作入力に従って、空気調和システム100全体を集中管理する。
さらに、この実施の形態では、リモコン7a〜7cと、集中管理コントローラ10との間で、運転開始情報の送受信が行われる。このような運転開始情報の送受信の手順としては、例えば、以下のような手順のいずれかを採用することができる。
(1)リモコン7a〜7cのいずれかで運転開始の操作がなされると、運転開始情報が、そのリモコンから他のリモコンに送信される。リモコン7b、7cは、警告を表示する。これは、上記実施の形態1における運転開始情報の流れと同じである。
(2)リモコン7a〜7cのいずれかで運転開始の操作がなされると、運転開始情報が、そのリモコンから集中管理コントローラ10に送信される。集中管理コントローラ10は、その運転開始情報に基づく警告表示を、表示部32の表示画面に表示する。この警告表示は、例えば「エリア5aの空調機6a、6bの冷房運転が開始されました」というような表示である。管理者は、別途(例えば電話や電子メールなどの手段で)、各エリア5a〜5cの居住者に、窓等を閉めたり、運転モードを合わせたりするように促す。
(3)リモコン7a〜7cのいずれかで運転開始の操作がなされると、運転開始情報が、そのリモコンから、他のリモコンと集中管理コントローラ10とに送信される。集中管理コントローラ10は、他のリモコン7a〜7cと同様に、その運転開始情報に係る警告を表示部32に表示する。このようにすれば、集中管理コントローラ10でも警告表示が行われるので、管理者も、空調機の運転が開始されたことを認識することができる。
(4)集中管理コントローラ10で、いずれかのエリアのリモコンで空調機の運転開始の操作がなされると、運転開始情報が、そのリモコンから集中管理コントローラ10に送信される。集中管理コントローラ10は、運転開始情報を、他のエリアのリモコンに送信する。他のエリアのリモコンは、警告表示を行う。
また、管理者に空調機の運転が開始されたことを伝えるために、集中管理コントローラ10の集中管理部33は、図示しない管理者のパソコンや携帯電話宛てに、例えば図6に示すような内容(例えば、「部屋200にて空調機の運転が開始されました。窓、ドアの開閉状況などを確認してください。」というような内容)の電子メールを送信するようにしてもよい。
このようにすることで、管理者は、集中管理コントローラ10の近くにいなくても、空調機の運転が開始されたことを認識することができる。この実施の形態では、集中管理コントローラ10から管理者に電子メールを通知することとしたが、このような電子メールを、リモコン7a〜7cのいずれかから送信することも可能である。また、電子メールの送信先を管理者のパソコン等ではなく、居住者のパソコン等としてもよいし、管理者と居住者の両方に電子メールを送信するようにしてもよい。電子メールの送信先等については、各現場での管理運用形態に従って、適宜、選択すればよい。
以上詳細に説明したように、この実施の形態によれば、集中管理コントローラ10を用いて空気調和システム100の管理を行う管理者も、いずれかのエリアで空調機の運転が開始されたことを、認識することができる。これにより、管理者が、部屋200の居住者に、空調機の運転が開始されたことを他のエリアの居住者に知らせたりして、その居住者に空調機の運転効率を低下させないような行動をとるように促すことができるので、空調機の運転効率が低下するのを防止することができる。
また、この実施の形態によれば、集中管理コントローラ10からの操作により、空調機6a〜6fの一斉運転を開始させる場合にも、集中管理コントローラ10からリモコン7a〜7cに運転開始情報を送信して警告を表示させることができる。これにより、各エリアの居住者に、あるエリアでの空調機の運転が開始されたことを知らせ、その居住者に、空調機の運転効率を低下させないような行動をとるように促すことができるので、空調機の運転効率が低下するのを防止することができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3について説明する。
図7には、この実施の形態に係る空気調和システム100の構成が示されている。図7に示すように、この空気調和システム100は、外気温を計測する外気温センサ12をさらに備えている。この外気温センサ12は、空調機6a〜6fが備えるものであってもよい。外気温センサ12で計測された外気温データは、ネットワーク8を介して、集中管理コントローラ10に送信される。
また、空調機6a〜6fは、空調制御用にエリア5a〜5cの室温を計測している。この室温データは、空調機6a〜6fの他の運転データとともに、ネットワーク8を介して、集中管理コントローラ10に送信される。
図8に示すように、集中管理コントローラ10の集中管理部33は、蓄積部40と、比較部41と、判定部42とを備える。これらは、リモコン7a〜7cに設けられるようにしてもよい。
蓄積部40は、外気温センサ12によって計測された外気温データと、空調機6a〜6fの運転データ(エリア5a〜5cの室温データ含む)とを関連づけて、運転履歴情報として蓄積する。より具体的には、蓄積部40では、外気温センサ12によって計測された外気温毎に、空調機6a〜6fの運転が開始されてから空調機6a〜6fによって計測される室温データの推移が蓄積されている。
また、蓄積部40は、空調機6a〜6fの運転が開始されてから、外気温センサ12によって計測された外気温データを入力し、その外気温データに対応する、空調機6a〜6fのいずれかの運転が開始されてからの室温データを出力する。
比較部41は、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの空調機6a〜6fによって計測される現在の室温データを入力するとともに、蓄積部40で蓄積された室温の推移のうち、外気温センサ12によって計測される現在の外気温に対応する室温の推移に基づく空調機6a〜6fの運転が開始されてからの過去の室温データを入力する。比較部41は、過去の室温データと現在の室温データとを比較して、その差に関する情報を出力する。
判定部42は、比較部41から出力された過去の室温データと現在の室温データとの差が閾値を超える場合に、警告表示を行う旨の警告情報を、通信部31を介して、リモコン7a〜7cに送信する。
図9に示すように、通常、冷房運転開始後は、外気温に対して室温が下がり、一定に落ち着くのが一般的である。ところが、窓が開いている場合には、室温がなかなか下がらなくなる。このような場合、比較部41から出力される過去の室温データと現在の室温データとの差が大きくなり、その差d1が閾値を超える。判定部42は、過去の室温データと現在の室温データとの差d1が閾値を超えた場合に、窓が開いている又は運転モードに問題があると判定し、警告情報を、リモコン7a、7b、7cに送信する。警告情報を受信したリモコン7a、7b、7cは、この情報に対応する警告を表示し、居住者に、適切な措置をとるように促す。
なお、判定部42は、過去の運転データと現在の運転データとの差が閾値を超えていなければ、リモコン7a〜7cには、警告情報を送信することはない。
以上詳細に説明したように、この実施の形態では、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの室温データの推移が、外気温毎に運転履歴情報として蓄積される。そして、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの現在の室温データと、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの同じ外気温における過去の室温との差d1を求め、この差d1が閾値以上である場合には、空調機6a〜6fの運転効率が低下しているものと判定し、リモコン7a〜7cに警告を表示させる。これにより、他のエリアの居住者に、あるエリアでの空調機6a〜6fの運転効率が低下していることを知らせ、その空調機6a〜6fの運転効率を低下させないような行動をとるように促すことができるので、空調機6a〜6fの運転効率が低下するのを防止することができる。
また、空調機6a〜6fの運転効率が低下していない場合には、リモコン7a〜7cには、警告が表示されないので、窓が閉まっているなど、正常な運用がなされているにもかかわらず、居住者に対して警告が表示されるなどの煩わしさを解消することができる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4について説明する。
図10には、この実施の形態に係る空気調和システム100の構成が示されている。図10に示すように、この空気調和システム100は、電力量センサ13をさらに備える。
電力量センサ13は、例えば、空調機6a〜6fに電力を供給する分電盤50内に接続されている。電力量センサ13は、空調機6a〜6fの電力消費量を計測する。電力量センサ13で計測された電力消費量は、ネットワーク8を介して、集中管理コントローラ10に送信される。
図11に示すように、集中管理コントローラ10は、蓄積部40と、比較部41と、判定部42とを備える。上記実施の形態3と同様に、これらは、リモコン7a〜7cに設けられていてもよい。
蓄積部40は、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの電力量センサ13によって計測された電力消費量データの推移を、運転履歴情報として蓄積する。
比較部41は、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの蓄積部40に蓄積された過去の電力消費量データを入力するとともに、ネットワーク8を介して、空調機6a〜6fの運転が開始されてから、空調機6a〜6fの現在の電力消費量データを入力する。比較部41は、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの過去の電力消費量データと現在の電力消費量データとを比較して、その差に関する情報を出力する。
判定部42は、比較部41から出力された過去の電力消費量データと現在の電力消費量データとの差が閾値を超える場合に、警告情報を、通信部31を介して、リモコン7a〜7cに送信する。
図12に示すように、通常は、冷房運転開始後、室温が目標値に到達することで空調機6a〜6fの能力が制御され、電力消費量が下がり、一定に落ち着くのが一般的である。ところが、窓が開いている場合には、電力消費量はなかなか下がらなくなる。このような場合、比較部41から出力される過去の電力消費量データと現在の電力消費量データとの差d2が大きくなり、閾値を超える。判定部42は、過去の電力消費量データと現在の電力消費量データとの差d2が閾値を超えた場合に、空調機6a〜6fの空調効率が低下しているものと判定して、警告情報を、リモコン7a〜7cに送信する。リモコン7a〜7cは、この警告情報を受信して、その警告情報に係る警告を表示し、居住者に、適切な措置をとるように促す。
また、判定部42は、過去の電力消費量データと現在の電力消費量データとの差が閾値を超えていない場合には、リモコン7a〜7cには、警告情報を送信しない。
以上詳細に説明したように、この実施の形態では、空調機6a〜6fの運転が開始された後の電力消費量の推移を、運転履歴情報として蓄積し、空調機6a〜6fの運転が開始されてからの過去の電力消費量と現在の電力消費量との差d2を求め、この差d2が閾値以上である場合には、リモコン7a〜7cに警告を表示させる。これにより、他のエリアの居住者に、あるエリアでの空調機の運転効率が低下していることを知らせ、その空調機の運転効率を低下させないような行動を促すことができるので、空調機6a〜6fの運転効率が低下するのを防止することができる。
また、空調機6a〜6fの運転効率が低下していない場合には、リモコン7a〜7cには、警告が表示されないので、窓が閉まっているなど、正常な運用がなされているにもかかわらず警告が表示されるような煩わしさを解消することができる。
実施の形態5.
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
この実施形態に係る空気調和システム100の構成は、上記実施の形態1に係る空気調和システム100の構成と同じである。
図13には、この実施形態に係るリモコン7aの制御部23が実行する処理のフローチャートが示されている。このフローチャートは、上記実施の形態1に係るリモコン7aの制御部23の処理(図3(A)参照)に対応する処理である。
図13に示すように、リモコン7aの制御部23は、操作部20において空調機6a、6bの運転開始操作が入力されるまで待つ(ステップS21;No)。
運転開始操作が入力されると(ステップS21;Yes)、リモコン7aの制御部23は、ネットワーク8を介して空調機6a、6bに運転を開始する旨を含む運転開始情報を送信する(ステップS22)。
続いて、リモコン7aの制御部23は、待機状態となり(ステップS23)、全空調機6a〜6fで運転開始の操作がなされた旨の応答を受信するまで待つ(ステップS24;No)。全空調機6a〜6fで運転開始の操作がなされた旨の応答を通信部21が受信すると(ステップS24;Yes)、リモコン7aの制御部23は、空調機6a、6bに運転を開始させる(ステップS25)。その後、リモコン7aの制御部23は、ステップS21に戻る。
一方、図14には、この実施形態に係るリモコン7aの制御部23が実行するもう1つの処理のフローチャートが示されている。このフローチャートは、上記実施の形態1に係るリモコン7aの制御部23の処理(図3(B)参照)に対応する処理である。
図14に示すように、リモコン7aの制御部23は、通信部21を介して他のリモコン7b、7cから、運転開始情報を受信するまで待つ(ステップS31;No)。
運転開始情報を受信すると(ステップS31;Yes)、リモコン7aの制御部23は、警告を表示する(ステップS32)。この後、リモコン7aの制御部23は、操作部20において空調機6a、6bの運転開始操作が入力されるまで待つ(ステップS33;No)。ここで、エリア5aの居住者は、ドア3a及び窓4aが閉まっていることを確認し、リモコン7aの操作部20に空調機6a、6bの運転開始操作を入力することができる。
リモコン7aの操作部20に空調機の運転開始の操作入力がなされると(ステップS33;Yes)、リモコン7aの制御部23は、ネットワーク8を介して空調機6a、6bに運転を開始する旨を含む運転開始情報の応答を返信する(ステップS34)。続いて、リモコン7aの制御部23は、空調機6a、6bに運転を開始させる(ステップS35)。その後、制御部23は、ステップS31に戻る。
なお、このとき、全空調機6a〜6fで運転モードに矛盾がないようにする必要がある。
このように、この実施の形態に係る空気調和システム100では、各エリア5a〜5cで窓4a等の確認がされ、全空調機6a〜6fの運転の開始が操作されてはじめて、実際に空調機の運転を開始する。これにより、例えば、すべてのエリア5a〜5cの空調を行うことができるので、部屋200の効率的な空調を実現することができる。
なお、この実施の形態では、全空調機6a〜6fが、ほぼ同時期に、運転を開始するようになる。この場合には、図15に示すように、空調機6a〜6fの運転開始のタイミングをずらすようにしてもよい。空調機6a〜6fの運転開始のタイミングをずらすためには、リモコン7a〜7cのいずれかがマスタとなって、残りのリモコンがスレーブとなってリモコン7a〜7cが連携動作すればよい。このように、空調機6a〜6fの運転開始のタイミングをずらすことにより、空調機6a〜6fの運転開始時に消費電力が一時的に増大するのを防止して、全体の電力消費量のピークを抑えることが可能となり、電力設備への負担を軽減し、全体の消費電力を低減することが可能となる。
以上詳細に説明したように、この実施の形態によれば、いずれかの空調機の運転開始操作が入力されると、全ての空調機6a〜6fが運転を開始するようになるので、空調機6a〜6fの運転効率が低下するのを防止することができる。
実施の形態6.
次に、本発明の実施の形態6について説明する。
この実施の形態6に係る空気調和システム100の構成及び動作は、上記実施の形態5に係る空気調和システム100の構成及び動作とほぼ同じである。
図16には、この実施形態に係るリモコン7aの制御部23が実行する処理のフローチャートが示されている。このフローチャートは、上記実施の形態5に係るリモコン7aの制御部23の処理(図13参照)に対応する処理である。
図16に示すように、リモコン7aの制御部23は、操作部20において空調機6a、6bの運転開始操作が入力されるまで待つ(ステップS41;No)。
運転開始操作が入力されると(ステップS41;Yes)、リモコン7aの制御部23は、通信部21及びネットワーク8を介してリモコン7b、7cに運転モードの送信要求を送信する(ステップS42)。
続いて、リモコン7aの制御部23は、待機状態となり(ステップS43)、リモコン7b、7cから空調機6c〜6fの運転モード情報を受信するまで待つ(ステップS44;No)。運転モード情報を通信部21が受信すると(ステップS44;Yes)、リモコン7aの制御部23は、空調機6a〜6fの運転モードが矛盾するか否か(例えば、一方が冷房で他方が暖房)を判定する(ステップS45)。運転モードが矛盾していれば(ステップS45;Yes)、リモコン7aの制御部23は、空調機6a、6bの運転を開始することなく、ステップS41に戻る。一方、運転モードが矛盾していなければ(ステップS45;No)、リモコン7aの制御部23は、空調機6a、6bの運転を開始させる(ステップS46)。その後、リモコン7aの制御部23は、ステップS41に戻る。
一方、図17には、この実施形態に係るリモコン7aの制御部23が実行するもう1つの処理のフローチャートが示されている。
図17に示すように、リモコン7aの制御部23は、通信部21によって他のリモコン7b、7cから、運転モードの送信要求を受信するまで待つ(ステップS51;No)。
運転モードの送信要求を受信すると(ステップS51;Yes)、リモコン7aの制御部23は、対応する空調機の運転モード情報を送信する(ステップS52)。その後、リモコン7aの制御部32は、ステップS51に戻る。
以上詳細に説明したように、この実施の形態では、空調機の運転開始操作が行われたときに、稼働中の全ての空調機で運転モードが矛盾しない場合にのみ、空調機の運転が開始可能となる。
すなわち、この実施の形態によれば、例えば、空調機の運転モードが、一方は冷房、一方は暖房というような条件にある場合には、空調機の運転は開始されない。これにより、空調機の運転効率が低下するのを防止することができる。
なお、一方は冷房、一方は暖房というような効率の悪い運転がされているときには、その旨の警告を、リモコン7a〜7c又は集中管理コントローラ10に表示するようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態では、窓やドアが開いている場合には、居住者が閉めるように促す警告を表示するだけであったが、窓やドアの開閉をアクチュエータにより自動的に行える場合には、アクチュエータを駆動して窓やドアを自動的に閉めるようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態において、実行されるプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto-Optical Disk)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。
また、プログラムをインターネット等の通信ネットワーク上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。
また、上述の機能を、OS(Operating System)が分担して実現する場合又はOSとアプリケーションとの協働により実現する場合等には、OS以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。
本発明は、複数の空調機が必要な比較的広い居住空間での空調に好適である。
1 床
2 壁
3a、3b ドア
4a、4b、4c 窓
5a、5b、5c エリア
6a、6b、6c、6d、6e、6f 空調機
7a、7b、7c リモコン
8 ネットワーク
10 集中管理コントローラ
12 外気温センサ
13 電力量センサ
20 操作部
21 通信部
22 表示部
23 制御部
30 操作部
31 通信部
32 表示部
33 集中管理部
40 蓄積部
41 比較部
42 判定部
50 分電盤
100 空気調和システム
200 部屋

Claims (11)

  1. 居室空間の複数の領域にそれぞれ設置された複数の空調機と、
    前記各領域に属する空調機を遠隔操作するために領域毎に設置された複数のリモートコントローラを含むコントローラ群と、
    前記複数の空調機各々と前記コントローラ群に含まれる各コントローラとを互いに接続するネットワークと、
    前記複数の空調機の電力消費量を計測する電力計測センサと、
    を備え、
    前記各コントローラは、
    前記複数の空調機のいずれかの運転が開始される際に、前記ネットワークを介して前記コントローラ群に含まれる他のコントローラと情報を送受信することにより、その空調機の運転効率の低下を防止するための連携動作を行い、
    前記各コントローラのうち、少なくとも1台のコントローラは、
    前記電力計測センサによって計測された電力消費量を蓄積する蓄積部と、
    前記空調機の運転が開始されてからの前記電力計測センサによって計測される現在の電力消費量と、前記蓄積部に蓄積された前記空調機の運転が開始されてからの過去の電力消費量とを比較する比較部と、
    前記比較部による比較により、前記現在の電力消費量と前記過去の電力消費量との差が閾値を超えたと判定された場合に警告に関する情報を前記他のコントローラに送信する判定部と、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、前記受信された情報に係る警告を外部出力する警告出力部と、
    を備える、
    ことを特徴とする空気調和システム。
  2. 前記各コントローラは、
    前記空調機の運転を開始する操作を入力すると、前記他のコントローラに警告に関する情報を送信し、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、前記受信された情報に係る警告を外部出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記コントローラ群は、
    前記複数の空調機を集中的に管理する集中管理コントローラをさらに含み、
    前記集中管理コントローラは、
    前記空調機の運転を開始する操作を入力すると、前記複数のリモートコントローラ各々に警告に関する情報を送信し、
    前記集中管理コントローラは、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、前記受信された情報に係る警告を外部出力する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記各コントローラは、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、前記各コントローラに対応する領域における空調状態の確認を促す警告を外部出力する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の空気調和システム。
  5. 前記各コントローラは、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、運転を開始する操作が入力された前記空調機の運転モードと、前記各コントローラに対応する領域に属する前記空調機の運転モードとが矛盾しているか否かの確認を促す警告を外部出力する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の空気調和システム。
  6. 前記各コントローラは、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、前記居室空間の居住者が用いる端末又は前記居室空間の空調を管理する管理者が用いる端末に、前記警告が記述された電子メールを送信する、
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  7. 前記各リモートコントローラは、
    対応する前記空調機の運転開始が操作された場合に、前記他のコントローラにその旨の情報を送信して、前記他のすべての空調機の運転の開始が操作されるまで前記空調機の運転を開始せずに待機し、
    前記他のコントローラから前記他のすべての空調機の運転が開始された旨の情報を受信すると、前記空調機の運転を開始する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  8. 前記各リモートコントローラは、
    前記複数の空調機の運転を開始するタイミングが互いにずれるように、前記空調機の運転を開始する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の空気調和システム。
  9. 前記各リモートコントローラは、
    前記他のコントローラから前記他の空調機の運転が開始された旨の情報を受信すると、 稼働中の前記空調機の運転モードを前記他のリモートコントローラから収集し、稼働中の全ての前記空調機の運転モードが矛盾しない場合にのみ、前記空調機の運転を開始する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  10. 居室空間の複数の領域にそれぞれ設置された複数の空調機と、
    前記各領域に属する空調機を遠隔操作するために領域毎に設置された複数のリモートコントローラを含むコントローラ群と、
    前記複数の空調機各々と前記コントローラ群に含まれる各コントローラとを互いに接続するネットワークと、
    前記複数の空調機の電力消費量を計測する電力計測センサと、
    を備える空気調和システムの制御方法において、
    前記各コントローラのうち、少なくとも1台のコントローラが、
    前記複数の空調機のいずれかの運転が開始される際に、前記ネットワークを介して前記コントローラ群に含まれる他のコントローラと情報を送受信することにより、その空調機の運転効率の低下を防止するための連携動作を行うステップを含み、
    前記ステップは、
    前記電力計測センサによって計測された電力消費量を蓄積する蓄積工程と、
    前記空調機の運転が開始されてからの前記電力計測センサによって計測される現在の電力消費量と、前記蓄積工程により蓄積された前記空調機の運転が開始されてからの過去の電力消費量とを比較する比較工程と、
    前記比較工程による比較により、前記現在の電力消費量と前記過去の電力消費量との差が閾値を超えたと判定された場合に警告に関する情報を前記他のコントローラに送信する判定工程と、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、前記受信された情報に係る警告を外部出力する警告出力工程と、
    を備える、
    ことを特徴とする制御方法。
  11. 居住空間の複数の領域各々に設置された、少なくとも1台の空調機を遠隔操作するために領域毎に設置された複数のリモートコントローラを含むコントローラ群の1のコントローラを制御するコンピュータを、
    前記複数の空調機のいずれかの運転が開始される際に、ネットワークを介して前記コントローラ群に含まれる他のコントローラと情報を送受信することにより、その空調機の運転効率の低下を防止するための連携動作を行う連携動作手段
    として機能させ、
    前記連携動作手段として機能するコンピュータを、
    前記電力計測センサによって計測された電力消費量を蓄積する蓄積部、
    前記空調機の運転が開始されてからの前記電力計測センサによって計測される現在の電力消費量と、前記蓄積部に蓄積された前記空調機の運転が開始されてからの過去の電力消費量とを比較する比較部、
    前記比較部による比較により、前記現在の電力消費量と前記過去の電力消費量との差が閾値を超えたと判定された場合に警告に関する情報を前記他のコントローラに送信する判定部、
    前記他のコントローラから前記警告に関する情報を受信すると、前記受信された情報に係る警告を外部出力する警告出力部、
    して動作させるプログラム。
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