JP2009162435A - 能力診断データ記録装置及び空気調和機及び能力診断データ算出方法 - Google Patents

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弘幸 松浦
Shinya Otsuki
真也 大月
Shuichi Furuichi
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Abstract

【課題】能力不足の根拠となる客観的なデータを得ることができる能力診断データ記録装置を供給することを目的とする。
【解決手段】運転時間積算部312bは圧縮機321が運転している運転積算時間T0を積算する。最大周波数運転時間算出部312cは、最大周波数にて圧縮機が運転している運転積算時間T1を積算する。割合算出部312dは、運転積算時間T0に対する運転積算時間T1の割合R(=T1/T0)を算出し、不揮発性メモリ313に記録する。
【選択図】図1

Description

本発明は、能力診断データ記録装置及び空気調和機及び能力診断データ算出方法に関し、例えば空気調和機についての能力に関する。
空気調和機は空調制御の対象である空間に対して温度などを調整する。そして、空気調和機が当該空間に対して適切に空調制御を行わない場合、その原因を特定する必要がある。
その原因は多種に渡り、例えば当該空間の空調負荷に対して空気調和機の能力が不足している場合がある。このような空気調和機の能力不足は、当該空間の広さや熱源(人など)の有無等を勘案して判断される。
なお、本発明に関連する技術として特許文献1が開示されている。
特開2007−107871号公報
しかしながら、ユーザに対して空気調和機の能力が不足していることを説明するに際して、能力不足の根拠となる客観的なデータがなく、説得力に欠けていた。
そこで、本発明は、能力不足の根拠となる客観的なデータを得ることができる能力診断データ記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係る能力診断データ記録装置の第1の態様は、空気調和動作を行うために冷媒を圧縮する圧縮機(321)が運転している第1期間を積算する第1運転時間積算部(312b)と、前記圧縮機が所定の能力を超えて運転している第2期間を積算する第2運転時間積算部(312c)と、前記第1期間に対する前記第2期間の割合が記録される不揮発性記録媒体(313)とを備える。
本発明に係る空気調和機の第1の態様は、第1の態様に係る能力診断データ記録装置(31)と、前記圧縮機とを備える。
本発明に係る空気調和機の第2の態様は、第1の態様に係る空気調和機であって、前記第1期間に対する前記第2期間の割合が所定値を超えているときに、その旨を表示する表示部(13;51)を更に備える。
本発明に係る能力診断データ算出方法の第1の態様は、(a)空気調和動作を行うために冷媒を圧縮する圧縮機(321)が運転している第1期間を積算するステップと、(b)前記圧縮機が所定の能力を超えて運転している第2期間を積算するステップと、(c)前記ステップ(a)及び前記ステップ(b)の実行後に、前記第1期間に対する前記第2期間の割合を算出するステップとを実行する。
本発明に係る能力診断データ算出方法の第2の態様は、第1の態様に係る能力診断データ算出方法であって、(d)前記ステップ(c)の実行後に、前記割合が所定値を超えているかどうかを判断するステップと、(e)前記ステップ(d)における判断が肯定的である場合に、その旨を表示するステップとを更に実行する。
本発明に係る能力診断データ記録装置の第1の態様によれば、所望の空気調和動作に対して圧縮機能力が不足しているかどうかの根拠となる客観的なデータを得ることができる。
本発明に係る空気調和機の第1の態様によれば、空気調和機の能力が、空調負荷に対して不足しているかどうかの根拠となる客観的なデータを得ることができる。
本発明に係る空気調和機の第2の態様によれば、表示部を視認することで、空気調和機の能力が空調負荷に対して不足している可能性を認識できる。
本発明に係る能力診断データ算出方法の第1の態様によれば、所望の空気調和動作に対して圧縮機能力が不足しているかどうかの根拠となる客観的なデータを得ることができる。
本発明に係る能力診断データ算出方法の第2の態様によれば、圧縮機の能力が不足している可能性を視認できる。
第1の実施の形態.
図1は空気調和機の一例の概念的な構成を示している。本空気調和機はリモートコントローラ(以下、リモコンと呼ぶ)1と、室内機2と、室外機3とを備えている。リモコン1,室内機2,室外機3は相互に通信可能である。室内機2及び室外機3は、図示せぬ冷媒回路を有している。室内機2及び室外機3は、ユーザによるリモコン1への操作入力に基づいて、図示せぬ冷媒回路に冷媒を循環させて当該冷媒の潜熱を利用して室内の温度を調整する。このような空調制御は公知な構成によって実現されるので、空調制御に関する詳細な説明は割愛する。なお、このような公知な構成は例えば特開2007−292429号公報を参照してもよい。
図2は、図1に示す空気調和機の内部構成の一例の概念的な構成を示している。
室外機3は、電気要素部31と、機械要素部32とを備えている。機械要素部32は、圧縮機321やファン322などを備えている。電気要素部31は、通信部311と、マイコン312と、不揮発性メモリ313とを備えている。通信部311,マイコン312,不揮発性メモリ313は例えばプリント基板上に設けられる。
通信部311は室内機2と通信可能である。
不揮発性メモリ313は例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)である。不揮発性メモリ313には、圧縮機321を駆動させる際の周波数の複数が予め記録されている。
マイコン312は、圧縮機指令部312aと、運転時間積算部312bと、最大周波数運転時間積算部312cと、割合算出部312dとを備えている。
圧縮機指令部312aは例えば不揮発性メモリ313に予め記録された周波数の一つを選択して、圧縮機321へと指令信号を出力する。圧縮機321は当該指令信号に基づいた能力で圧縮動作を行って冷媒を圧縮する。当該圧縮動作は例えば、図示しないモータの回転によって実現される。この場合、圧縮機の能力は当該モータの回転数として把握することができる。当該能力は、圧縮機の運転周波数の増大とともに増大する。
運転時間積算部312bは圧縮機が運転している運転積算時間T0を積算する。運転時間積算部312bは例えば圧縮機指令部312aから上記指令信号を受け取ることで圧縮機321の運転の開始、終了を認識でき、図示せぬタイマー回路を用いて圧縮機321の運転積算時間T0を積算する。
最大周波数運転時間積算部312cは、圧縮機321が所定の能力(例えば当該圧縮機を駆動するモータの所定の回転数)を超えて運転している運転積算時間を積算する。例えば不揮発性メモリ313に予め記録された周波数のうち最大周波数で圧縮機321が運転している運転積算時間T1を積算する。
具体的な動作の一例を説明する。圧縮機指令部312aが例えば最大周波数を選択した際にその旨を最大周波数運転時間積算部312cに通知する。当該通知を受け取った最大周波数運転時間積算部312cが図示せぬタイマー回路をセットして、経過時間をカウントする。そして、圧縮機指令部312aが最大周波数以外の周波数を選択した際にその旨を最大周波数運転時間積算部312cに通知し、当該通知を受け取った最大周波数運転時間積算部312cは当該タイマー回路を停止する。
割合算出部312dは、運転時間積算部312bから運転積算時間T0を、最大周波数運転時間積算部312cから運転積算時間T1をそれぞれ受け取って、運転積算時間T0に対する運転積算時間T1の割合R(=T1/T0)を算出する。そして、算出した割合Rを不揮発性メモリ313に記録する。
なお、運転時間積算部312bと、最大周波数運転時間積算部312cと、割合算出部312dの機能は、マイコン312が例えば不揮発性メモリ313に予め記録されているプログラムを読み出して実行することで実現されてもよく、またハードウェアで実現されてもよい。
当該割合Rが例えば0.90を超えている場合であれば、圧縮機321はその運転時間の大部分を最大周波数で運転していることを意味する。このような場合は、空調負荷に対して、圧縮機の能力(例えば定格能力)、ひいては空気調和機の能力(例えば暖房定格能力、冷房定格能力)が不足していることが考えられる。なお、圧縮機の能力と空気調和機の能力は、正の相関関係にあるので、以下の説明では代表的に空気調和機の能力として説明するが、圧縮機の能力と読み替えても構わない。
そして、例えば作業員が不揮発性メモリ313に記録された当該割合Rを読み出すことで、空気調和機の能力不足の根拠となる客観的なデータ(割合R)を得ることができる。従って、本空気調和機が室内温度を制御するに際して室内温度を適切に制御できない場合(例えばユーザが設定した設定温度に対して室内温度が十分に近づかない場合)に、作業員は客観的なデータに基づいて空気調和機の能力不足の可能性をユーザに説明することができる。
また、本実施の形態においては、空気調和機の能力不足の可能性をユーザに通知することができる。以下、具体的に説明する。
室内機2は通信部21と、マイコン22とを備えている。
リモコン1は、通信部11と、マイコン12と、表示部13とを備えている。
割合算出部312dは、算出した割合Rが所定値(例えば0.90)を超えているかどうかを判断する。そして、超えていると判断したときに、通信部311を介して室内機2へとその旨の通知を送信する。
通信部21を介して当該通知を受け取ったマイコン22は、通信部21を介して当該通知をリモコン1へと送信する。
通信部11を介して当該通知を受け取ったマイコン12は、空調負荷に対して空気調和機の能力が不足している可能性がある旨を表示部13に表示する。
従って、ユーザは、リモコン1の表示部13を視認することによって、空調負荷に対して空気調和機の能力が不足している可能性について認識でき、速やかな対応を採ることができる。
なお、運転時間積算部312b、最大周波数運転時間積算部312c、割合算出部312dの機能は、必ずしも室外機3に設けられている必要はなく、いずれもが室外機3、室内機2、リモコン1の何れかに設けられていればよい。例えば、室内機2のマイコン22がこれらを備えているときは、室外機3(より具体的にはマイコン312)が例えば圧縮機321を駆動している周波数と、圧縮機321の運転開始及び終了とを、室内機2に送信すればよい。
図3は空気調和機の他の一例の概念的な構成を示している。図1に示す空気調和機と比較して、本空気調和機はサーバ4と情報端末5とを更に備えている。サーバ4は例えばLAN、WAN、インターネット回線等を介して室内機2と通信可能に設けられている。情報端末5は、例えばインターネット回線やメール回線を介してサーバ4と通信可能に設けられている。また、情報端末5は表示部51を備えている。このようなサーバ4は例えばビルの管理センターなどに設けられている。情報端末5は例えばパソコン、携帯電話、PDAなどである。この情報端末5は例えば本空気調和機を利用しているユーザが使用する。
リモコン1、室外機3の内部構成は図2に示す構成と同一である。但し通信部21はサーバ4とも通信可能である。
このような構成の空気調和機において、室内機2(より具体的にはマイコン22)は空調負荷に対して空気調和機の能力が不足している可能性がある旨の通知を、通信部21を介してサーバ4に送信する。そして、サーバ4は、当該通知を例えばメール等によって情報端末5に送信する。当該通知を受け取った情報端末5は、空調負荷に対して空気調和機の能力が不足している可能性がある旨を表示部51に表示する。
これによって、情報端末5の表示部51を視認することでユーザに対して、空調負荷に対して空気調和機の能力が不足している可能性を通知できる。よって、迅速な対応を促すことができる。
空気調和機の一例の概念的な構成を示す図である。 図1に示す空気調和機の概念的な内部構成の一例を示す図である。 空気調和機の他の一例の概念的な構成を示す図である。
符号の説明
13,51 表示部
312b 運転時間積算部
312c 最大周波数運転時間積算部
312d 割合算出部
321 圧縮機

Claims (5)

  1. 空気調和動作を行うために冷媒を圧縮する圧縮機(321)が運転している第1期間を積算する第1運転時間積算部(312b)と、
    前記圧縮機が所定の能力を超えて運転している第2期間を積算する第2運転時間積算部(312c)と、
    前記第1期間に対する前記第2期間の割合が記録される不揮発性記録媒体(313)と
    を備える、能力診断データ記録装置(31)。
  2. 請求項1に記載の前記能力診断データ記録装置(31)と、
    前記圧縮機と
    を備える、空気調和機。
  3. 前記第1期間に対する前記第2期間の割合が所定値を超えているときに、その旨を表示する表示部(13;51)
    を更に備える、請求項2記載の空気調和機。
  4. (a)空気調和動作を行うために冷媒を圧縮する圧縮機(321)が運転している第1期間を積算するステップと、
    (b)前記圧縮機が所定の能力を超えて運転している第2期間を積算するステップと、
    (c)前記ステップ(a)及び前記ステップ(b)の実行後に、前記第1期間に対する前記第2期間の割合を算出するステップと
    を実行する、能力診断データ算出方法。
  5. (d)前記ステップ(c)の実行後に、前記割合が所定値を超えているかどうかを判断するステップと、
    (e)前記ステップ(d)における判断が肯定的である場合に、その旨を表示するステップと
    を更に実行する、請求項4に記載の能力診断データ算出方法。
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