JP5403466B2 - 天井下地用補強ブレースの連結構造 - Google Patents

天井下地用補強ブレースの連結構造 Download PDF

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Description

本発明は、Tバー等により格子状に枠組みされてユニット化されたシステム天井などを形成する天井下地用補強ブレースの連結構造に関する。
一般に、この種ユニット化されたシステム天井構造においては、天井ユニット全体を一体化させて耐震強度を向上させるために、補強ブレースを、天井躯体に吊持される吊りボルト間で先端側を天井躯体側に基端側を天井面(Tバー)側に架設して約45゜の傾斜角度を基本として取り付けされる。
ところで、従来、補強ブレースの取り付けにあり、その施工によっては、吊りボルト相互の間隔が補強ブレースを前記45゜の傾斜角で取り付けできない個所が存在しまうことから、基本傾斜角45゜に対して±15゜の傾斜角をもって架設する取り付けが許容されている。そこで、特許文献1に開示された如く、補強ブレース(11)の先端側に連結片(可動片15)を設けて、該連結片と吊りボルト(3)への掛け金具(固定具13)とを、補強ブレースの角度調整ができるように軸着(17)したものが知られている。
しかしながら、このものは連結片(可動片15)と掛け金具(固定具13)とを直接吊りボルト(3)の側部近傍位置で回転可能に軸着(17)しているため、掛け金具(固定具13)が自由端となって必要以上に回転してしまい、補強ブレース(11)の基端側を持って吊りボルト(3)上部に爪片(13b)を直接掛止することができず、このため、掛け金具(固定具13)に爪片(13c)などを設けて、吊りボルト(3)の下部側に予め掛け金具(固定具13)を掛け止めした状態から、吊りボルト(3)の上部側に移動させていく作業が強いられ、掛け止め作業がしづらく作業効率が悪くなるという欠点を有していた。また、施工後に地震等による揺れを受け続けると、軸着部に対して、補強ブレース(11)の施工許容角度(筋かいとして機能する許容範囲)を超えて可変するような押し引き(突っ張り・引っ張り)方向への荷重と、捻れ方向への荷重が集中して加わり、耐震強度に対する依存度が掛け金具(固定具13)に集中し、掛け金具に位置ヅレや変形を生じ、補強構造全体の耐震バランスが崩れて恒久性を損ねるという危惧を有しており、このため、特許文献2に開示された如く、掛け金具(取付金具6)にボルト部(51)を螺入することで吊りボルト(2)の略軸線上に補強ブレース(5)を配置でき、捻れ方向への荷重が加わらない構造のものにおいても角度調整ができるものの出現が望まれていた。
なお、上記かっこ()と共に付した符号は、前記公報中で使用された符号である。
特開2002−88927号公報 特開2003−138688号公報
本発明は、上記の如き問題点を一掃すべく創案されたものであって、補強ブレースと掛け金具とを連結金具介して角度調整可能に連結されるものありながら、補強ブレースを吊りボルト間に傾斜状に架設させる作業時においては、吊りボルト上部に掛け金具を引っ掛ける際に、掛け金具が必要以上に回転することが規制され、引っ掛けにくく、また引っ掛けできない状態を確実に回避でき、角度調整不能な連結金具が用いられたものと同様の掛け止め作業が行え、作業効率をそのまま維持できると共に、施工後においては、地震等による揺れを受けた際、軸着部に押し引き(突っ張り・引っ張り)方向への荷重が加わっても、補強ブレースがその施工許容角度を超えて可変してしまうことを規制することができ、補強構造全体の耐震バランスを良好に維持することができる天井下地用補強ブレースの連結構造を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明が採用した技術手段は、天井躯体に吊持される複数の吊りボルトを介して建築用パネルを敷設するTバー等を組み付けてユニット天井面を形成し、前記吊りボルト間で先端側を天井躯体側に基端側を天井面側に架設して傾斜状に取り付けられる補強ブレースであって、該補強ブレースの先端側には、連結金具を介して前記吊りボルトの上部側へ掛け止めされる掛け金具が取り付けられ、前記連結金具は、補強ブレースへ取着されるブレース取付部と、前記掛け金具の吊りボルトの略軸線上に対向して設けられたナット部に、所定の傾斜角をもって螺入可能なボルト部とを備え、かつ、前記ブレース取付部の板状先部と、前記ボルト部の基端側に形成した板状基部とを、互いに重合させて折曲回転可能に軸着せしめた軸着部を備えて構成すると共に、前記ブレース取付部を、補強ブレースに対してその先端側から前記軸着部を突出させて取着し、前記掛け金具に螺入された前記ボルト部を、その緊緩操作により吊りボルトに対して掛け金具と共に固定取着させ、補強ブレースを、前記軸着部を介して前記傾斜角を基準に角度調整可能に構成する一方、前記ボルト部の任意部位を、補強ブレースの任意の施工許容角度の回転は許容するが、それ以上の不要な回転を規制すべく、他部材の任意部位に当接させる当接手段に兼用せしめて角度規制可能に構成してあることを特徴とするものである。
本発明は、上記のように構成したことにより、補強ブレースと掛け金具とを連結金具を介して角度調整可能に連結されるものでありながら、補強ブレースを吊りボルト間に傾斜状に架設させる作業時においては、吊りボルト上部に掛け金具を引っ掛ける際に、掛け金具が必要以上に回転することが規制され、掛け止め姿勢が維持されて、引っ掛けにくく、また引っ掛けできない状態を確実に回避でき、角度調整不能な連結金具が用いられたものと同様の掛け止め作業が行え、作業効率をそのまま維持できると共に、施工後においては、地震等により天井が揺れを受けた際、軸着部に押し引き(突っ張り・引っ張り)方向への荷重が加わっても、補強ブレースがその施工許容角度を超えて可変してしまうことを規制することができ、吊りボルトに対して掛け金具と共に所定の傾斜角、例えば略45゜の傾斜角で固定取着されたボルト部で、押し引き方向の負荷を受け止めて負荷伝達が図られ、捻れ方向等への大きな負荷が加わることが無く、補強構造全体の耐震バランスを良好に維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を好適な実施の形態として例示する天井用補強ブレースの連結構造に基づいて詳細に説明する。
図面において、1は天井躯体であって、該天井躯体1には、複数の吊りボルト2が所定間隔を存して吊持されており、この吊りボルト2の下端に天井パネルを敷設するためのTハンガー41を介してTバー4が天井面全体に格子状に組み付けられることでユニット天井面が形成される。
5は吊りボルト2間で一端を天井躯体1側に基端を天井面となるTバー4側に架設して取り付けられる補強ブレースであって、該補強ブレース5には、その先端側に連結金具7を介して吊りボルト2の上部に掛け止めされる掛け金具6が取り付けされている。
補強ブレース5は、チャンネル材で形成されており、また、補強ブレース5の基端側は、吊りボルト2の下部に取着された取付金具41aを介してビス止め固定されるようになっている。
掛け金具6は、板状体を折曲してナット部61と二股状の上下の係止片62、63と後述する連結金具7のボルト部72の先端縁を支持する支持片64が一体形成されている。
前記ナット部61は、ボルト部72が螺入される図示しないナット孔が、ボルト部72の先端が吊りボルト2に対面当接可能な位置に配して穿設されており、このナット部61を介して上側係止片62が略90度(吊りボルト2に対して略45度)の角度を持って、下側係止片63が略130度(吊りボルト2に直行する略水平方向)の角度を持って、それぞれ異なる長さと角度に折曲形成されている。これによりボルト部72をナット部61に螺入した際に、補強ブレース5が吊りボルト2の略軸線上に配置され、略45度の傾きが得られるようになっている。
上側係止片62と、下側係止片63には、吊りボルト2にフック状に係止するための略C字状の係止部がそれぞれ切欠き形成されており、この両係止部の吊りボルト2に対する形成位置が、補強ブレース5の基本傾斜角(略45度)が享受されるよう形成され、両者のそれぞれが支持片となって吊りボルト2に対して補強ブレース5が直線的に係止されるようになっている。
また、支持片64は、ボルト部72の先端部を吊りボルト2に正確に当接案内する案内片であると共に、ボルト部72の先端部が吊りボルト2に当接した際、当該先端部に対してナット部61間で曲げ応力の負荷が加わらないように支持する機能を有し、前記係止部のC字状形成の下部側を利用して折曲形成されている。この掛け金具6は、特許文献2に開示された公知のものであり、詳細な説明は割愛する。
連結金具7は、補強ブレース5の先端側に取着されるブレース取付部71と、掛け金具6の吊りボルト2の略軸線上に対向して設けられたナット部61に、所定の傾斜角、略45゜の傾斜角をもって螺入されるボルト部72とを備え、かつ、ブレース取付部71の板状先部71aと、ボルト部72の基端側に形成した板状基部72aとを、互いに重合させて折曲回転可能にリベットにて軸着せしめた軸着部73を備えて構成される。
次に、上記連結金具7を具体的に構成した実施例について、図2、図3に基づいて説明する。本実施例における連結金具7のブレース取付部71は、全体が板状部材により成形されており、チャンネル状の補強ブレース5に対して、その先端側から被せるように両側に折曲片71cを有するコ字状に形成された取着部71bと、該取着部71bから折曲片71cを傾斜させて延出形成させた、両側に傾斜折曲片71dを有する切頭三角形状の板状先部71aとで構成される。
また、ボルト部72は、掛け金具6に螺入されるネジ部72と、その基端側からテーパ面を介して延出形成される板状基部72aを有して構成される。
そして、板状先部71aと板状基部72aとを、互いに重合させてリベットにて軸着(軸着部73)することで折曲回転可能に構成されるが、図3に示すように、ボルト部72の任意部位となる板状基部72aを、軸着部73の下方に延出する部分を含む板状基部72aの両側部が、他部材としてのブレース取付部71における任意部位、即ち、傾斜折曲片71dに対して、補強ブレース5の任意の施工許容角度として定められた略±15゜の角度で当接するようになっている。なお、この施工許容角度値は改められる場合もある。これにより、ボルト部72の板状基部72aは、当接手段としての機能が兼用され、傾斜折曲片71dが板状基部72aの当接片として機能し、掛け金具6の取り付け前においてはボルト部72が、取り付け後においては補強ブレース5が角度規制される。
図4、図5は連結金具7を具体的に構成した他の実施例を示すものであって、本実施例における連結金具7のブレース取付部71は、全体が平板状の部材により成形されており、チャンネル状の補強ブレース5に対して、その先端側から軸着部73とボルト部72とを突出させて取着し、その突出させた部分を板状先部71aとし、補強ブレース5への取付面となる部分を取着部71bとして構成したものである。なお、軸着部73とボルト部72とを補強ブレース5の先端側から突出させて取着する構成は、補強ブレース5の切断面より突出させたものであれば良く、例えば、補強ブレース5の先端側の切断面の中央部位にU字状の切欠きを設け、このU字状の切欠き内に軸着部73を配置させ、先端面よりも突出させない態様を含むものである。
また、ボルト部72は、掛け金具6に螺入されるネジ部72bと、その基端側のテーパ面から面落ちさせた段差部72cを介して延出形成される板状基部72aを有し、板状基部72aの底部を直線状に形成して構成される。
そして、同様に、板状先部71aと板状基部72aとを、互いに重合させてリベットにて軸着(軸着部73)することで折曲回転可能に構成されるが、図5に示すように、ボルト部72の任意部位となる板状基部72aの段差部72cが、他部材としてのブレース取付部71における任意部位、即ち、段差部72cと対向するブレース取付部71(板状先部71a)の先端面に対して、その角部がそれぞれ補強ブレース5の任意の施工許容角度として定められた±15゜の角度で当接するようになっている。
また、板状基部72aの底部を、補強ブレース5に対してその先端側切断面と対向するよう所定隙間を存してブレース取付部71の取着部71bを取着し、他部材の任意部位を、補強ブレース5の切断面として、前記底部の角部と±15゜の角度で当接するようになっている。
これにより、ボルト部72の板状基部72aは、当接手段としての機能が兼用され、その段差部72cと底部とが、それぞれ板状先部71aの先端面と補強ブレース5の先端側切断面との2個所で当接がなされ、ボルト部72が角度規制される。なお、板状基部72aを軸着部73とネジ部72bとの間で延出させて長尺に形成し、板状基部72aの底部のみを補強ブレース5の先端側切断面と当接するようにしても良い。
叙述の如く構成された本発明の実施例の形態において、いま、天井躯体に吊持される複数の吊りボルト2を介して建築用パネルを敷設するTバー4等を組み付けてユニット天井面を形成し、吊りボルト2、2間で先端側を天井躯体側に基端側を天井面側に傾斜状に架設して補強ブレース5を取り付けする際に、補強ブレース5の先端側に、連結金具7を介して折曲回転可能に取り付けられた掛け金具6を吊りボルト2の上部側へ掛け止めするのであるが、
連結金具7は、補強ブレース5へ取着されるブレース取付部71と、掛け金具6の吊りボルト2の略軸線上に対向して設けられたナット部61に、所定の傾斜角(略45゜)をもって螺入可能なボルト部72とを備え、かつ、ブレース取付部71の先端側に形成した板状先部71aと、ボルト部72の基端側に形成した板状基部72aとを、互いに重合させて折曲回転可能に軸着せしめた軸着部73を備えて構成すると共に、ブレース取付部71を、補強ブレース5に対してその先端側から軸着部73を突出させて取着し、掛け金具6に螺入されたボルト部72を、その緊緩操作により、吊りボルト2に対して掛け金具6と共に固定取着させ、補強ブレース5を、軸着部73を介して所定の傾斜角(略45゜)を基準に角度調整可能に構成する一方、ボルト部72の任意部位を、少なくとも補強ブレース5の任意の施工許容角度の回転(角度調整)は許容するが、それ以上の不要な回転を規制すべく、他部材の任意部位に当接させる当接手段に兼用せしめて角度規制可能に構成してある。
この様に構成すると、補強ブレース5と掛け金具6とを連結金具7を介して角度調整可能に連結されるものでありながら、補強ブレース5を吊りボルト2,2間に傾斜状に架設させる作業時においては、吊りボルト2の上部に掛け金具6を引っ掛ける際、掛け金具6が必要以上に回転してしまい、掛け金具6の上側係止片62と下側係止片63が下向きとなってしまうことが規制され、掛け止め姿勢が維持されて、引っ掛けにくく、また引っ掛けできない状態を確実に回避でき、常に上側係止片62と下側係止片63が吊りボルト2に向かい合う姿勢が確保され、角度調整不能な連結金具が用いられたものと同様の掛け止め作業が行え、作業効率をそのまま維持することができる。
しかも、二股の上側係止片62と下側係止片63を吊りボルト2の上部側に引っ掛けて係止させた後に、補強ブレース5の基端側からの回転操作でボルト部72を緊締させて取付けする際に、従来の角度調整ができないものでは、補強ブレース5の傾斜角との関係で、二股の係止片62、63の両者が同時に掛け止めできない状態が解消されて、ボルト部72を、吊りボルト2に対して掛け金具6と共に強固に取り付けでき、補強ブレース5が傾斜して取り付けられた祭に最適なトラスモーメントが得られる利点がある。
さらに、施工後においては、地震等により天井が揺れを受けた際、軸着部73に押し引き(突っ張り・引っ張り)方向への荷重が加わっても、補強ブレース5がその施工許容角度(筋かいとして機能する許容範囲)を超えて可変してしまうことを規制することができ、吊りボルト2に対して掛け金具6と共に略45゜の傾斜角で軸線上に固定取着されたボルト部72で、押し引き方向の負荷を受け止めて負荷伝達が図られ、捻れ方向等の大きな負荷が加わることが無く、補強構造全体の耐震バランスを良好に維持することができる。
つまり、図1に示すように、補強ブレース5が略45゜の傾斜角でボルト部72と直線的に取り付けられた状態では、軸着部73に通常の荷重が加わっても、ボルト部72は、吊りボルト2に対して、その先端を当接させた状態で掛け金具6と共に強固に取り付けされており、補強ブレース5の基端側が取付金具41aに強固に取り付けられているので当該傾斜状態を維持することができるが、大きな振動負荷が加わった場合(天井面全体が大きく揺れた場合)には、軸着部73を支点として補強ブレース5の傾斜角が上下方向に変位する。しかしながら、ボルト部72の任意部位(板状基部72aの両側部)が、他部材(ブレース取付部71)の任意部位(傾斜折曲片71d)に当接されるので、補強ブレース5が施工許容角度を超えて可変してしまうことが規制され、筋かいとしての補強機能を維持することができる。
また、図6に示すように、補強ブレース5が略60゜(又は30゜)の傾斜角で取り付けられた状態では、軸着部73に通常の荷重が加わっても、上記同様に当該傾斜状態を維持することができるが、大きな揺れが加わった場合には、軸着部73を支点として補強ブレース5の傾斜角が変位しようとする。しかしながら、補強ブレース5の下方への変位は、ボルト部72の任意部位(板状基部72aの下側(又は上側)の側部の側部)が、直ちに他部材(ブレース取付部71)の任意部位(下側(又は上側)の傾斜折曲片71d)に当接され、それ以上の角度可変が規制されるので、反対方向への慣性力を減衰する作用によって大きな揺れとなることが抑止される。その結果、施工許容角度を超えて可変してしまうことが規制され、筋かいとしての補強機能を維持することができる。なお、この様な補強ブレース5の取り付けは、天井全体としてクロス状態で施工すれば、一方の揺れを他方の補強ブレース5で抑止することもできる。
また、ボルト部72の任意部位を、その板状基部72aとすることにより、板状基部72a自体の長さや大きさ、形状などの変更が自由に行え、その底部、側部などの所望の個所を、たとえば、ブレース取付部71や補強ブレース5などを他部材として、それら他部材の各面部などの所望の任意部位に対して当接させる当接手段が容易に構築でき、当該当接関係に基づき角度規制する構成のバリエーション化を図ることができる。なお、ボルト部72の任意部位を板状基部72aとしたが、ネジ部72bであっても良く、また、板状基部72aをブレース取付部71や補強ブレース5などの任意部位に直接当接するようにして角度規制するようにしたが、これに限定されるものではなく、別途当接片(ストッパ片)などを一体的に装着しても良く、また、掛け金具6の任意個所に当接するようにしても良い。
板状基部72aが当接する他部材の任意部位としては、ブレース取付部71の板状先部71aに当接片を対向して折曲形成し、このものに板状基部72aの両側部を夫々当接するように構成する。つまり、ブレース取付部71を、チャンネル状の補強ブレース5に対して、その先端側から被せるように両側に折曲片を有するコ字状に形成された取着部71bと、この取着部71bから折曲片71cを傾斜させて延出形成させた、両側に傾斜折曲片71dを有する板状先部71aとで構成し、該板状先部71aの傾斜折曲片71dを、他部材の任意部位として、板状基部72aの両側部が当接するように構成することができる。
この様な当接関係で構成すると、板状基部72aの両側部と傾斜折曲片71dとを面状接触により当接することができ、角度規制により受ける荷重を分散して当接強度を向上することができる。しかも、その当接面域は、板状基部72aを軸着部73の下方に延出するだけで変更できるので、当接強度の確保に対する製作も容易である。
また、板状基部72aの底部を直線状に形成し、該底部を、補強ブレース5に対してその切断面と対向するよう所定隙間を存してブレース取付部71の取着部71bを取着し、他部材の任意部位を、前記底部の角部と当接する補強ブレース5の切断面として構成することができる。
この様に構成すると、補強ブレース5が45゜で取り付け可能な場合には、板状基部72aの底部を補強ブレース5の切断面に当接(密着)させた状態でブレース取付部71bを角度調整不能に取着することができ、また、両者の隙間を調整することで、施工許容角度の範囲内での角度規制位置を任意に設定することができ、補強ブレース5の振れ角を、±15゜の範囲内で任意角度の設定を行うことができる。
また、ボルト部72の板状基部72aには、ネジ部72bからテーパ面を介して面落ちする段差部72cを形成し、前記他部材の任意部位を、段差部72cに対向して当接するブレース取付部71の先端角部として構成することができる。
この様に構成すると、段差部72cと板状先部71aの先端面との当接に加え、前述した板状基部72aの底部と補強ブレース5の先端側切断面との当接とを併用して2個所の当接による角度規制を行うことができる。
また、補強ブレース5に対して、ボルト部72の板状基部72aを、補強ブレース5のコ字状内面側に配置させて取着部71bを取り付け(図5に示す取付状態をひっくり返して取り付けした状態)し、更に、板状基部72aを、軸着部73の下方に延出させて、板状基部72aの底部の両側(角部や側面)を補強ブレース5のコ字状の両側立上り片にそれぞれ当接させるようにして、他部材の任意部位を、補強ブレース5の両側立上り片として構成することができる。この様に構成すると、板状基部72aの形状を幅広にしたり、底部側の側面を面域をもって補強ブレース5の両側立上り片に所定面域をもって面当てするような形状変更が行える。
なお、連結金具7は、チャンネル材の補強ブレース5に限定されず、ボルト材のものにも適用でき、その際、ブレース取付部7の取着部71bにボルト材の先端側を螺入するナット部を設けておけば良い。
ユニット天井に補強ブレースが取り付けられた状態の全体納まり図である 連結金具の実施例を示す(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は平面図である 連結金具の角度規制状態を示す説明図である 連結金具の他の実施例を示す(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は平面図である 連結金具の角度規制状態を示す説明図で(A)は正面図、(B)は背面図である 補強ブレースが取り付けられた状態の要部納まり説明図である
1 天井躯体
2 吊りボルト
4 Tバー
41 ハンガー
41a 取付金具
5 補強ブレース
6 掛け金具
61 ナット部
62 上側係止片
63 下側係止片
64 支持片
7 連結金具
71 ブレース取付部
71a 板状先部
71b 取着部
71c 折曲片
71d 傾斜折曲片
72 ボルト部
72a 板状基部
72b ネジ部
72c 段差部
73 軸着部

Claims (8)

  1. 天井躯体に吊持される複数の吊りボルトを介して建築用パネルを敷設するTバー等を組み付けてユニット天井面を形成し、前記吊りボルト間で先端側を天井躯体側に基端側を天井面側に架設して傾斜状に取り付けられる補強ブレースであって、
    該補強ブレースの先端側には、連結金具を介して前記吊りボルトの上部側へ掛け止めされる掛け金具が取り付けられ、
    前記連結金具は、補強ブレースへ取着されるブレース取付部と、前記掛け金具の吊りボルトの略軸線上に対向して設けられたナット部に、所定の傾斜角をもって螺入可能なボルト部とを備え、
    かつ、前記ブレース取付部の先端側に形成した板状先部と、前記ボルト部の基端側に形成した板状基部とを、互いに重合させて折曲回転可能に軸着せしめた軸着部を備えて構成すると共に、
    前記ブレース取付部を、補強ブレースに対してその先端側から前記軸着部を突出させて取着し、
    前記掛け金具に螺入された前記ボルト部を、その緊緩操作により吊りボルトに対して掛け金具と共に固定取着させ、補強ブレースを、前記軸着部を介して前記傾斜角を基準に角度調整可能に構成する一方、
    前記ボルト部の任意部位を、補強ブレースの任意の施工許容角度の回転は許容するが、それ以上の不要な回転を規制すべく、他部材の任意部位に当接させる当接手段に兼用せしめて角度規制可能に構成してあることを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
  2. 請求項1において、前記ボルト部の任意部位は、その板状基部であることを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
  3. 請求項1又は2において、前記他部材の任意部位は、前記ブレース取付部に、前記板状基部の両側部と夫々当接すべく折曲形成された当接片であることを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
  4. 請求項1又は2において、前記板状基部の底部を直線状に形成し、該底部を、補強ブレースに対してその切断面と対向するよう所定隙間を存して前記ブレース取付部を取着し、前記他部材の任意部位は、前記底部の角部と当接する補強ブレースの切断面であることを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
  5. 請求項1又は2において、前記ボルト部の板状基部には、ネジ部からテーパ面を介して面落ちする段差部を形成し、前記他部材の任意部位は、前記段差部に対向して当接する前記ブレース取付部の先端角部であることを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
  6. 請求項1又は2において、前記ブレース取付部は、チャンネル状の補強ブレースに対して、その先端側から被せるように両側に折曲片を有するコ字状に形成された取着部と、該取着部から折曲片を傾斜させて延出形成させた、両側に傾斜折曲片を有する板状先部とで構成し、該板状先部の傾斜折曲片を、前記他部材の任意部位として、前記板状基部の両側部が当接することを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
  7. 請求項3において、前記当接片は、前記軸着部の両側の傾斜折曲片であることを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
  8. 請求項1又は2において、前記ボルト部の板状基部を、補強ブレースに対して、そのコ字状内面側に配置させて取り付けし、かつ、軸着部の下方に延出させて、該板状基部の底部の両側がそれぞれ当接する前記他部材の任意部位を、補強ブレースのコ字状の両側立上り片としたことを特徴とする天井下地用補強ブレースの連結構造。
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