JP5403275B2 - ランドリモニタシステム - Google Patents
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Description
これら従来技術では作業員が投入に手間を要するという問題があった。
作業服が掛けられたハンガーを吊す移動フックを移動させてハンガーとともに作業服を搬送する搬送部と、側面視凹字状に形成された側面の搬入口を通じて搬入された作業服に対して前側検出部および後側検出部からなる検出部により作業服の表裏のモニタリングを行って汚染の有無を検出する縦型ランドリモニタと、を有し、放射性物質取扱施設の管理区域から搬出される作業服について放射性物質による汚染の有無を検査するランドリモニタシステムであって、
作業服が掛けられたハンガーのアーチ部が投入される投入口と、投入されたハンガーのアーチ部を押送して作業服とともにハンガーを移送させる移送部と、移送されたハンガーのアーチ部を投入位置にて係止させる投入フックと、を有する投入装置を備え、投入フックに係止されるハンガーのアーチ部を搬送部の移動フックが移動させ、投入フックから離れたハンガーのアーチ部を移動フックに係止させて搬送部への投入が行なわれることを特徴とする。
請求項1に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入装置は、投入口の開閉を行うシャッタを備え、シャッタを開くことにより、作業服の投入タイミングを作業員に通知することを特徴とする。
請求項2に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入装置は、前記シャッタが閉まるように付勢する付勢部を備え、前記移送部が投入口側へ移送されたときに前記移送部が前記シャッタを押すと共に投入口が開かれ、前記移送部が投入フック側へ移送されたときにシャッタが閉まるように付勢部が付勢して投入口が閉じられることを特徴とする。
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入フックは、下側へ傾斜してアーチ部の下降とともにハンガーを下降させる下降部と、上側へ上昇してアーチ部の上昇とともにハンガーを制動停止させる上昇部と、下降部と上昇部との間に形成されておりアーチ部の停止とともにハンガーを投入位置に停止させる谷部と、を有し、前記投入フックは、搬送方向に対して所定角度傾斜することを特徴とする。
請求項4に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入フックは、搬送方向に対して60°傾斜することを特徴とする。
請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入フックを移動するハンガーの作業服に衝突して作業服の揺れを抑えるストッパを備えることを特徴とする。
請求項6に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記ストッパは電気的に接地されており、作業服の静電気を除去することを特徴とする。
請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記搬送部の移動フックは、投入フックの谷部にあるハンガーの首部に当接し、搬送方向へ移動しながらハンガーのアーチ部を上昇部先端まで引き寄せ、上昇部先端からアーチ部が離れるときにアーチ部の落下によりハンガーを引っ掛けることを特徴とする。
請求項1〜請求項8の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入装置の投入口の周囲を覆うカラー表示部を備えることを特徴とする。
請求項1〜請求項9の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記移送部の移動が見えるように一部または全部が透明なケースを備えることを特徴とする。
ランドリモニタシステム1は、図1,図2で示すように、投入部100、搬送部200、縦型ランドリモニタ300、収納部400を備える。
搬送部200は、作業服2が掛けられたハンガー3を移動フック203により搬送方向へ移動させる。
縦型ランドリモニタ300は、通過する作業服2の放射能汚染についてモニタリングを行う。
収納部400は、搬送部200を移動する作業服2を仕分け機構204によって仕分けした後に収納する。仕分け機構204は、作業服2が所定の収納位置まで搬送されてきた時点で、不図示のプッシャーによりハンガー3を搬送方向と直交する方向に押し出すようにして移動フック203に係止されたハンガー3を脱離させるものであり、本形態では、作業服2を大中小の三種類に分けて収納するようにしている。また、高汚染の作業着2は廃棄用のボックス(図示せず)へ落として回収する。ランドリモニタシステム1はこのようなものである。
投入部100は、図3,図4で示すように、ストッパ110、イオナイザ120、投入装置130を備えている。
カバー132は、装置本体131へ固定された各部を覆う。このカバー132は透明な材料により形成されており、特にリニアエアスライダ139の移動部139aと押し出し部143とからなる移送部の昇降位置を目視により判別できるようにしている。
カラー表示部134は、投入口133の周囲に設けられており、投入口133の存在を作業者に注意喚起する。また、シャッタ135と色を異ならせてシャッタ135の有無を喚起する。
下降部135aは、下側へ傾斜してアーチ部3aの下降とともにハンガー3を下降させる。
上昇部135bは、上側へ上昇してアーチ部3aの上昇とともにハンガー3の移動を停止させる。
谷部135cは、下降部135aと上昇部135bとの間に形成されておりアーチ部3aの停止とともにハンガー3が停止する。投入フック135は、図4(a)で示すように、上から見ると搬送方向に対して所定角度傾斜する。この傾斜角度は60°である。
シャッタ137は、図6(b),図6(c)に示すように板体を折り曲げて形成した部材であって矢印方向に移動可能に設けられており、投入口133の開閉を行う。
付勢ばね138は、シャッタ137を投入フック135側へ付勢する引っ張りばねであり、シャッタ137は通常は図9で示すように閉じられている。
支持部141は、誘導ロッド136が所定位置にあるように機械的に支持する。
従動子142は、シャッタ137の裏側に設けられており、図7で示すような位置にて押し出し部143と当接している。シャッタ137が投入口133側にあるときは、付勢ばね138の付勢力により従動子142と押し出し部143は当接している
摺動片145は、シャッタ137の下側に設けられておりガイド部144と接する。リニアガイド140で片持ち支持されているシャッタ137が移動するときにガイド部144が摺動片145をガイドしてシャッタ137の投入口133と対向する面が所定経路を通過するように位置決めする。
リニアエアスライド139に流入するエアにより移動部139aは投入口133側と投入フック135側との間を移動する。移動部139aが図7で示すように投入口133側へ移動すると、図8(a)で示すように、押し出し部143が矢印a方向へ移動する。すると従動子142が矢印b方向へ押されるため、シャッタ137も付勢力に抗しつつ矢印c方向へ移動する。このとき、図6で示すように、シャッタ137が移動して投入口133を開く。
支持柱201は、搬送本体202を下側から支持する。
搬送本体202は、図示しないが輪状のチェーンが回転しており、少なくとも縦型ランドリモニタ300の搬送路304上に経路を採るようになされている。
移動フック203は、チェーンとともに移動するように構成されている。移動フック203も縦型ランドリモニタ300の搬送路304上を移動するように構成されている。搬送部200は、このようなものである。
縦型ランドリモニタ300は、図14で示すように、さらに、ベース部301、前側本体302、後側本体303、搬送路304、ローラ部305、ガイド部306、操作入力部307、出力部308を備える。
前側本体302は、図16で示すように、前側検出部(上流前側検出部309a、下流前側検出部309b)が配置される。
後側本体303は、図16で示すように、後側検出部(上流後側検出部309c、下流後側検出部309d)が配置される。
同様に後前側本体303は、前後方向へ移動するように構成されている。
前側本体302や後側本体303の移動により、前側検出部から後側検出部までの間隔を調整し、種類の違う作業服(通常の薄手の作業服や、火気を遮蔽するために厚くなっている火気服)の測定を可能としている。この際、搬送路の前後方向の中心位置と作業幅が通過する位置とが常に一致するように前側本体302や後側本体303が移動する。
搬入口304aは、図16に示すように、縦型ランドリモニタ300内への入口である。
搬送路304は、搬入口304aに連通する空間であり、搬送路304の前後両側では作業服2の裏側と表側とに面するように上流前側検出部309a、下流前側検出部309b、上流後側検出部309c、下流後側検出部309dが配置されている。これら検出部の周囲には鉛シールド(鉄シールドなど含む)が施されており、前側本体302や後側本体303は重量物となっている。
搬出口304bは、搬送路304に連通しており、縦型ランドリモニタ300からの出口である。
これら搬入口304a、搬送路304、搬出口304bの順に作業服2が通過するようになされている。
ここで特に前後で一対のローラ間(上流前側ローラ351aと上流後側ローラ352aとの間、また、下流前側ローラ351bと下流後側ローラ352bとの間)に形成される作業服の通過幅の距離が検出部側へ近づくに連れて短くなるようにしている。このため、ローラ部305では、図16に示すように、上流前側ローラ351aと上流後側ローラ352aとの半径距離は、下流前側ローラ351bと下流後側ローラ352bとの半径距離よりも短くなるようにして、共同外接線は検出部側へ近づくに連れて縮幅するようにしている。このように一対のローラの半径が検出部側へ近づくに連れて長くなるようにしている。
出力部308は、図14(b)で示すように縦型ランドリモニタ300の前面に設けられており、各種データを表示する。
収納部400は、搬送部200を移動する作業服2を仕分けした後に収納する。例えば、作業着2を大中小の三種類に分けて収納する。
このようなランドリモニタシステム1は、原子力発電所等の放射性物質取扱施設内にて用いられた作業服2が放射性物質によって汚染されているか否かを検査するために用いられる。ランドリモニタシステム1を用いる作業服2の管理について概略を説明する。まず、操作入力部307を通じてモニタリング開始を入力すると、信号処理部500は、搬送部200の図示しないチェーンを回転させて移動フック203が移動する状態にする。
この際、イオナイザ120がプラスイオンやマイナスイオンを噴射しているため、これらイオンが作業服2の静電気を中和してからグラウンドに流されることとなり、確実に除電される。このようにストッパ110に接した状態でアーチ部3aが谷部135cに位置するという投入位置にてハンガー3が待機している。
作業服2が搬送部200へ送られた後、投入装置130では、移動部139aおよび押し出し部143が投入口133側まで下降する。このとき、投入口133ではシャッタ137が開けられ、次の作業服2が投入できるようになる。投入部100では以下同様な動作を繰り返して投入が行われることとなる。
縦型ランドリモニタ300では、作業服を一着づつ、一定の間隔で投入する必要があり、二着を連続投入(同時投入)できないようにする必要があった。そこで、一枚の作業服を投入すると次の作業服が投入可能になるまで投入部のシャッタ137を閉めた状態を維持し、また、投入可能なタイミングになった時にシャッタ137を開ける機構を設けた。これにより、二着を連続投入(同時投入)できないように物理的に防止する。
従来技術のランドリモニタでは、投入の度に作業員が、目で投入可能ランプを確認しながら作業を繰り返すため、注意力を維持する必要があり、作業員に負担が掛かるという問題があった。
そこで、一枚の作業服を投入すると次の作業服が投入可能になるまで投入部のシャッタ137を閉めた状態を維持し、また、投入可能なタイミングになった時にシャッタ137を開ける機構を設けた。これにより、投入できるタイミングを作業員に理解しやすい機械的な形式(シャッタの開閉や移送部の降下)で作業員へ通知するようにした。
縦型ランドリモニタは、ハンガーに掛けた状態で搬送するため、投入時の作業服の横揺れの発生などの問題があった。
そこで投入部100の下方にストッパ110を配置した。作業服投入時に作業服がストッパ110に触れることにより、横揺れを防止し、静止した状態で移動フック203へ投入する。これにより作業服2が落下することなく確実に投入することができる。
縦型ランドリモニタ300を用いる検出では、放射線検出器にとって有害な静電気を作業服に帯電させたくないという問題があった。
そこで、投入部100の下方に配置したストッパ110は、導電性の材料にて形成されており、電気的に接地した構成として、放射線検出器に有害な静電気を自動的に除去できるようにしている。作業服投入時に作業服2がストッパ110に触れることにより、静電気を除去する。ストッパ110は揺れ防止機能と静電気除去機能とを併有するため、省スペースの観点からも好ましい。
100:投入部
110:ストッパ
120:イオナイザ
130:投入装置
131:装置本体
132:カバー
133:投入口
134:カラー表示部
135:投入フック
135a:下降部
135b:上昇部
135c:谷部
136:誘導ロッド
137:シャッタ
138:付勢ばね
139:リニアエアスライダ
139a:移動部
140:リニアガイド
141:支持部
142:従動子
143:押し出し部
143a:切り欠き部
143b:連結部
144:ガイド部
145:摺動片
146:中間部
200:搬送部
201:支持柱
202:搬送本体
203:移動フック
204:仕分け機構
300:縦型ランドリモニタ
301:ベース部
302:前側本体
302a:前側内壁面
303:後側本体
303a:後側内壁面
304:搬送路
304a:搬入口
304b:搬出口
305:ローラ部
351:前側ローラ
351a:上流前側ローラ
351b:下流前側ローラ
352:後側ローラ
352a:上流後側ローラ
352b:下流後側ローラ
353:巻き込み防止部
306:ガイド部
307:操作入力部
308:出力部
309:検出部
309a:上流前側検出部
309b:下流前側検出部
309c:上流後側検出部
309d:下流後側検出部
400:収納部
500:信号処理部
501:前側ローラ移動用モータ駆動部
502:後側ローラ移動用モータ駆動部
503:リニアエアスライド駆動部
504:センサ部
2:作業服
3:ハンガー
3a:アーチ部
3b:首部
3c:吊り下げ部
Claims (10)
- 作業服が掛けられたハンガーを吊す移動フックを移動させてハンガーとともに作業服を搬送する搬送部と、側面視凹字状に形成された側面の搬入口を通じて搬入された作業服に対して前側検出部および後側検出部からなる検出部により作業服の表裏のモニタリングを行って汚染の有無を検出する縦型ランドリモニタと、を有し、放射性物質取扱施設の管理区域から搬出される作業服について放射性物質による汚染の有無を検査するランドリモニタシステムであって、
作業服が掛けられたハンガーのアーチ部が投入される投入口と、投入されたハンガーのアーチ部を押送して作業服とともにハンガーを移送させる移送部と、移送されたハンガーのアーチ部を投入位置にて係止させる投入フックと、を有する投入装置を備え、投入フックに係止されるハンガーのアーチ部を搬送部の移動フックが移動させ、投入フックから離れたハンガーのアーチ部を移動フックに係止させて搬送部への投入が行なわれることを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項1に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入装置は、投入口の開閉を行うシャッタを備え、シャッタを開くことにより、作業服の投入タイミングを作業員に通知することを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項2に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入装置は、前記シャッタが閉まるように付勢する付勢部を備え、前記移送部が投入口側へ移送されたときに前記移送部が前記シャッタを押すと共に投入口が開かれ、前記移送部が投入フック側へ移送されたときにシャッタが閉まるように付勢部が付勢して投入口が閉じられることを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入フックは、下側へ傾斜してアーチ部の下降とともにハンガーを下降させる下降部と、上側へ上昇してアーチ部の上昇とともにハンガーを制動停止させる上昇部と、下降部と上昇部との間に形成されておりアーチ部の停止とともにハンガーを投入位置に停止させる谷部と、を有し、前記投入フックは、搬送方向に対して所定角度傾斜することを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項4に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入フックは、搬送方向に対して60°傾斜することを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入フックを移動するハンガーの作業服に衝突して作業服の揺れを抑えるストッパを備えることを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項6に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記ストッパは電気的に接地されており、作業服の静電気を除去することを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項1〜請求項7の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記搬送部の移動フックは、投入フックの谷部にあるハンガーの首部に当接し、搬送方向へ移動しながらハンガーのアーチ部を上昇部先端まで引き寄せ、上昇部先端からアーチ部が離れるときにアーチ部の落下によりハンガーを引っ掛けることを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項1〜請求項8の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記投入装置の投入口の周囲を覆うカラー表示部を備えることを特徴とするランドリモニタシステム。 - 請求項1〜請求項9の何れか一項に記載のランドリモニタシステムにおいて、
前記移送部の移動が見えるように一部または全部が透明なケースを備えることを特徴とするランドリモニタシステム。
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