JP5403133B2 - 含フッ素積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、静電粉体塗装では、溶融加工性含フッ素重合体粒子同士の静電反発によって塗膜欠陥(ピンホール)が発生することがあり、焼成後もこの塗膜欠陥が塗膜中に残存するため耐食性を低下させるという問題点があった。
一方、特許文献1で開示されている積層体は、PFA粉体塗料から形成された中間層上に、水性ディスパージョン塗料を塗布することによって形成された表層を有するものである。この表層はPTFE塗膜であるため離型性には優れているが、表層を構成するPTFEと中間層を構成するPFAとでは、熱膨張率及び溶融粘度が著しく異なるため、PTFE塗膜にクラックや塗膜欠陥を生じ易く、耐食性が充分でない場合がある。
このように、従来の技術には、耐食性を改善するための工夫の余地があった。
以下に本発明を詳述する。
粉体塗料(ii)の平均粒子径が小さ過ぎると、粉体の帯電量が多くなるため静電反発に起因するピンホールができ易くなるおそれがあり、大き過ぎると、塗膜に空隙が生じやすくなるおそれがある。
上記粉体塗料(ii)の平均粒子径としては、10〜25μmが好ましく、15〜25μmがより好ましい。上記粉体塗料(ii)の平均粒子径は、レーザー回折式粒度分布測定装置(日本電子社製)を用い、カスケードは使用せず、圧力0.1MPa、測定時間3秒で粒度分布を測定し、得られた粒度分布積算の50%に対応する値に等しいとした。
上記溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子の平均粒子径が小さ過ぎると、粒子が凝集し易くなり液状塗料の機械的安定性を損ねるおそれがあり、大き過ぎると、粉体塗料(ii)から形成された塗膜の塗膜欠陥部分に浸透しにくくなるおそれがある。
上記粒子の平均粒子径としては、0.1〜0.7μmが好ましく、0.1〜0.5μmがより好ましい。上記溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡観察により測定することができる。
上記2元共重合体は、また、TFE/HFP共重合体〔FEP〕、TFE/CTFE共重合体、TFE/VdF共重合体、TFE/3FH共重合体、Et/TFE共重合体〔ETFE〕、TFE/Pr共重合体等のTFE系共重合体であってもよい。本明細書において、上記「TFE系共重合体」とは、TFEと、TFE以外のその他の単量体の1種又は2種以上とを共重合して得られるものを意味する。上記TFE系共重合体は、通常、上記TFE系共重合体中に付加されているTFE以外のその他の単量体の割合が、上記TFEと上記その他の単量体との合計質量の1質量%を超えていることが好ましい。
X(CF2)mOnCF=CF2
(式中、Xは、−H、−Cl又は−Fを表し、mは、1〜6の整数を表し、nは、0又は1の整数を表す。)で表される化合物(但し、HFPを除く。)、下記一般式
C3F7O[CF(CF3)CF2O]p−CF=CF2
(式中、pは、1又は2の整数を表す。)で表される化合物、又は、下記一般式
X(CF2)qCY=CH2
(式中、Xは、上記と同じであり、Yは、−H又は−Fを表し、qは、1〜6の整数を表す。)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも1種の単量体であることが好ましい。これらは、1種又は2種以上を用いることができる。このようなTFE系共重合体としては、例えば、TFE/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PAVE〕共重合体〔PFA〕等が挙げられる。
上記含フッ素重合体(a)は、上記不飽和単量体(IV)の単独重合体であってもよいし、また、上記不飽和単量体(IV)と上記不飽和単量体(IV)と共重合し得る単量体(V)との共重合体であってもよい。
上記粉体塗料(ii)は、重合体成分が溶融加工性含フッ素重合体(b)であるものが好ましい。本明細書において、上記「粉体塗料(ii)は、重合体成分が溶融加工性含フッ素重合体(b)である」とは、粉体塗料(ii)における重合体が溶融加工性含フッ素重合体(b)のみであることを意味する。上記粉体塗料(ii)の重合体成分が溶融加工性含フッ素重合体(b)であり、かつ上記粉体塗料(ii)の平均粒子径が5〜30μmであることにより、得られる層(B)は、上記プライマー層(A)及び後述の層(C)の双方に対して優れた密着性を効率よく発揮するものである。
上記溶融加工性含フッ素重合体(c)は、上述の含フッ素重合体(a)のうち溶融加工性を有するものであるという点で上記溶融加工性含フッ素重合体(b)と共通するものであるが、平均粒子径が0.01〜1.0μmである、溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子を含む液状塗料(iii)におけるものであるという点で、粉体塗料(ii)におけるものである上記溶融加工性含フッ素重合体(b)と異なるものである。
上記液状媒体は、通常、水及び/又は有機液体からなるものである。本明細書において、「有機液体」とは、有機化合物であって、20℃程度の常温において液体であるものを意味する。
上記液状塗料(iii)は、上記液状媒体が主に水からなるものである場合、通常、含フッ素重合体(c)からなる粒子を分散安定化させることを目的として、界面活性剤を含んでなるものである。
上記粘度は、B型粘度計TVB−10形(東機産業株式会社製)により測定することができる。
充填材は、溶融加工性含フッ素重合体(c)100質量部に対して0.01質量部以上5質量部以下であることが好ましい。
特に、上記基材、上記プライマー層(A)、上記層(B)、及び、上記層(C)がこの順に積層され、かつ、上記層(C)が上記層(B)に隣接するように積層されていることが好ましい。
上記粘度は、B型粘度計TVB−10形(東機産業株式会社製)により測定することができる。
上記塗布の方法としては特に限定されず、上記プライマー用被覆組成物(i)が液状である場合、例えば、スプレー塗装、ロール塗装、ドクターブレードによる塗装、ディップ(浸漬)塗装、含浸塗装、スピンフロー塗装、カーテンフロー塗装等が挙げられ、なかでも、スプレー塗装が好ましい。上記プライマー用被覆組成物(i)が粉体である場合、静電塗装、流動浸漬法、ロトライニング法等が挙げられ、なかでも、静電塗装が好ましい。
上記工程(2’)を行った後に、後述の液状塗料(iii)を塗布する工程(3)を行うことにより、粉体塗料(ii)の塗装によって生じる塗膜欠陥のうち、焼成工程を経てもなお塗膜中に残存するものについても、液状塗料(iii)の塗布によってより確実に埋めることができるため、得られる含フッ素積層体が、一層塗膜欠陥の少ない、耐食性に優れたものとなる。
上記工程(2’)における焼成は、上記工程(1)において焼成を行う場合と同様、260〜410℃の温度で10〜30分間行うことが好ましい。
上記溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子が、平均粒子径0.01〜1.0μmの小さい粒子径を有するものであるため、上記塗布膜(Bp)の塗膜欠陥に浸透し、塗膜欠陥を埋めるため、耐食性に優れた含フッ素積層体を形成することができる。
上記工程(4)においては、該工程によって最終的に得られる含フッ素積層体が、基材、プライマー層(A)、層(B)及び層(C)からなるものとなっていればよく、必ずしも、プライマー層(A)、層(B)及び層(C)の全てが、該工程(4)において初めて形成される必要はない。
従って、上記工程(4)に供される上記プライマー塗布膜(Ap)、上記塗布膜(Bp)及び上記塗布膜(Cl)は、そのいずれもが該工程(4)より前の工程で焼成されていないものであってもよいし、その少なくとも1つが、該工程(4)より前の工程で焼成されたものであってもよい。
すなわち、上記製造方法が、基材上に、プライマー用被覆組成物(i)を塗布することによりプライマー塗布膜(Ap)を形成する工程(1)、上記プライマー塗布膜(Ap)上に、溶融加工性含フッ素重合体(b)からなる粉体塗料(ii)を塗布することにより塗布膜(Bp)を形成する工程(2)、上記プライマー塗布膜(Ap)及び上記塗布膜(Bp)からなる塗布膜積層体を焼成することにより、基材、プライマー層(A)及び層(B)からなる含フッ素積層体(P)を形成する工程(2’)、上記塗布膜(Bp)上に溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子を含む液状塗料(iii)を塗布することにより塗布膜(Cl)を形成する工程(3)、並びに、上記プライマー塗布膜(Ap)、上記塗布膜(Bp)及び上記塗布膜(Cl)からなる塗布膜積層体を焼成することにより、基材、プライマー層(A)、層(B)及び層(C)からなる含フッ素積層体を形成する工程(4)を含み、上記粉体塗料(ii)の平均粒子径が5〜30μmであり、かつ、上記溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子の平均粒子径が0.01〜1.0μmであることは、本発明の好適な実施形態の1つである。
このような、上記含フッ素積層体を有する被覆物品もまた、本発明の1つである。
数平均分子量約24000のポリエーテルスルホン樹脂〔PES〕60部及び脱イオン水60部を、セラミックボールミル中でPESからなる粒子が完全に粉砕されるまで約10分間攪拌した。次いで、N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPという)180部を添加し、更に、48時間粉砕し、分散体を得た。得られた分散体を更にサンドミルで1時間粉砕し、PES濃度が約20%のPES水性分散体を得た。PES水性分散体中のPESからなる粒子の平均粒子径は、2μmであった。
固形分29%のポリアミドイミド樹脂〔PAI〕ワニス(NMPを71%含む)を水中に投入してPAIを析出させた。これをボールミル中で48時間粉砕してPAI水性分散体を得た。得られたPAI水性分散体の固形分は、20%であり、PAI水性分散体中のPAIの平均粒子径は、2μmであった。
製造例1で得られたPES水性分散体、及び、製造例2で得られたPAI水性分散体を、PESが、PESとPAIとの固形分合計量の75%となるように混合し、これにテトラフルオロエチレンホモポリマー〔TFEホモポリマー〕水性分散体(平均粒子径0.28μm、固形分60%、分散剤としてポリエーテル系非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレントリデシルエーテル)をTFEホモポリマーに対して6%含有している)を、PES及びPAIが、PES、PAI及びTFEホモポリマーの固形分合計量の25%となるように加え、増粘剤としてメチルセルロースをTFEホモポリマーの固形分に対して0.7%添加し、分散安定剤として非イオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)をTFEホモポリマーの固形分に対して6%添加して、TFEホモポリマーの固形分34%の水性分散液を得た。
アルミニウム製で内容量が2リットルの金属容器の内面をアセトンで脱脂した後、JIS B 1982に準拠して測定した表面粗度Ra値が2.0〜3.0μmとなるようにサンドブラストを行い、表面を粗面化した。エアーブローにより表面のダストを除去した後、製造例3で得られたプライマー用被覆組成物(i)を、乾燥膜厚が約12μmとなるように、RG−2型重力式スプレーガン(商品名、アネスト岩田社製、ノズル径1.0mm)を用い、吹き付け圧力0.2MPaでスプレー塗装した。得られたアルミニウム上の塗布膜を80〜100℃で15分間乾燥し、室温まで冷却した。得られたプライマー塗布膜上に、PFA粉体塗料(商品名:ネオフロンPFA ACX−34、ダイキン工業社製、PFAの平均粒子径約23μm)を、焼成後の膜厚が約45μmとなるように、印加電圧50kV、圧力0.08MPaの条件で静電塗装し、380℃で20分間焼成した。室温まで冷却した後、この上に、PFA水性塗料(商品名:ネオフロンPFA AD−2CRER、ダイキン工業社製、PFAの平均粒子径0.3μm)を焼成後膜厚が約10μmとなるように、RG−2型重力式スプレーガン(商品名、アネスト岩田社製、ノズル径1.0mm)を用い、吹き付け圧力0.2MPaでスプレー塗装した。得られた塗布膜を80〜100℃で15分間乾燥し、380℃で20分間焼成し、試験用塗装鍋を得た。得られた試験用塗装鍋の内面には、アルミニウム(基材)上にプライマー層、PFA層(中塗り層)及び小粒子径のPFAからなる層(上塗り層)が形成されていた。
得られた試験用塗装鍋内面の塗膜について、下記の評価を行った。
高周波式膜厚計(商品名:LZ−300C、ケット科学研究所製)を用いて測定した。
積層体の塗膜欠陥の有無を調べるため、ピンホール試験を行った。イソプロピルアルコール/水=1/3(重量比)からなる混合液を試験用塗装鍋一杯に満たし、試験用塗装鍋と混合液の間に125Vの電圧を印加した。横河メータ&インスツルメンツ株式会社製ディジタル絶縁抵抗計MY40型を用いて抵抗値を測定した。抵抗値が大きい程、塗膜欠陥(ピンホール)が少なく、耐食性が良好と判断した。
PFA水性塗料(商品名:ネオフロンPFA AD−2CRER、ダイキン工業社製、PFAの平均粒子径0.3μm)に替えてFEP水性塗料(商品名:ネオフロンFEP ND−110、ダイキン工業社製、FEPの平均粒子径0.13μm)を使用した以外は実施例1と同様の手順で試験用塗装鍋を得た。得られた試験用塗装鍋の内面には、アルミニウム(基材)上にプライマー層、PFA層(中塗り)及び小粒子径のFEPからなる層(上塗り層)が形成されていた。
PFA粉体塗料(商品名:ネオフロンPFA ACX−34、ダイキン工業社製)を、焼成後の膜厚が約45μmとなるように塗装し、PFA水性塗料(商品名:ネオフロンPFA AD−2CRER、ダイキン工業社製)を塗装しないこと以外は実施例1と同様に試験用塗装鍋内面の塗膜を作製した。得られた試験用塗装鍋内面には、アルミニウム(基材)上にプライマー層、PFA層(中塗り層)が形成されていた。
PFA粉体塗料(商品名:ネオフロンPFA ACX−34、ダイキン工業社製)を塗装せず、PFA水性塗料(商品名:ネオフロンPFA AD−2CRER、ダイキン工業社製)を焼成後膜厚が約15μmとなるように塗装したこと以外は実施例1と同様に試験用塗装鍋を作製した。得られた試験用塗装鍋内面には、アルミニウム(基材)上にプライマー層、小粒子径のPFA層(上塗り層)が形成されていた。
特開平11−342072号公報に記載された実施例1の工程で試験用塗装鍋内面の塗膜を作製した。
製造例3:製造例3で得られたプライマー用被覆組成物(i)
ACX−34:ダイキン工業社製、PFA粉体塗料
AD−2CRER:ダイキン工業社製、PFA水性塗料
ND−110:ダイキン工業社製、FEP水性塗料
EK−1959DGN:ダイキン工業社製、水性プライマー
ACX−31:ダイキン工業社製、PFA粉体塗料
EK−4300CR:ダイキン工業社製、水性PTFEディスパージョン
Claims (10)
- 基材、プライマー層(A)、融点より50℃高い温度における溶融粘度が10 6 (パスカル・秒)以下である溶融加工性含フッ素重合体(b)からなる粉体塗料(ii)から形成され、かつ、充填材を含まない層(B)、及び、融点より50℃高い温度における溶融粘度が10 6 (パスカル・秒)以下である溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子を含む液状塗料(iii)から形成された層(C)を有する含フッ素積層体であって、
前記粉体塗料(ii)の平均粒子径が5〜30μmであり、かつ、溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子の平均粒子径が0.01〜1.0μmであり、
前記基材、前記プライマー層(A)、前記層(B)、及び、前記層(C)がこの順に積層され、かつ、前記層(C)が前記層(B)に隣接するように積層されてなる
ことを特徴とする含フッ素積層体。 - 前記プライマー層(A)は、膜厚が5〜30μmであるものであり、層(B)は、膜厚が10〜90μmであるものであり、層(C)は、膜厚が1〜30μmであるものである請求項1記載の含フッ素積層体。
- 前記プライマー層(A)は、含フッ素重合体(a)と、連続使用可能温度が150℃以上である耐熱性樹脂とからなる請求項1又は2記載の含フッ素積層体。
- 前記耐熱性樹脂は、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、芳香族ポリエステル樹脂及びポリアリレンサルファイド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種である請求項3記載の含フッ素積層体。
- 前記耐熱性樹脂は、ポリエーテルスルホン樹脂と、ポリアミドイミド樹脂及びポリイミド樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の樹脂とからなり、
前記ポリエーテルスルホン樹脂は、該ポリエーテルスルホン樹脂、並びに、ポリアミドイミド樹脂及び/又はポリイミド樹脂の合計量の65〜85質量%である請求項3又は4記載の含フッ素積層体。 - 前記耐熱性樹脂は、該耐熱性樹脂及び前記含フッ素重合体(a)の固形分合計量の10〜50質量%である請求項3、4又は5記載の含フッ素積層体。
- 前記溶融加工性含フッ素重合体(c)は、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、及び、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1、2、3、4、5又は6記載の含フッ素積層体。
- 前記含フッ素重合体(a)は、テトラフルオロエチレンホモポリマー、変性ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体、及び、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項3、4、5、6又は7記載の含フッ素積層体。
- 前記溶融加工性含フッ素重合体(b)は、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体、及び、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の含フッ素積層体。
- 基材上に、プライマー用被覆組成物(i)を塗布することによりプライマー塗布膜(Ap)を形成する工程(1)、
前記プライマー塗布膜(Ap)上に、融点より50℃高い温度における溶融粘度が10 6 (パスカル・秒)以下である溶融加工性含フッ素重合体(b)からなる粉体塗料(ii)を塗布することにより、充填材を含まない塗布膜(Bp)を形成する工程(2)、
前記塗布膜(Bp)上に融点より50℃高い温度における溶融粘度が10 6 (パスカル・秒)以下である溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子を含む液状塗料(iii)を塗布することにより塗布膜(Cl)を形成する工程(3)、並びに、
前記プライマー塗布膜(Ap)、前記塗布膜(Bp)及び前記塗布膜(Cl)からなる塗布膜積層体を焼成することにより、基材、プライマー層(A)、層(B)及び層(C)からなる含フッ素積層体を形成する工程(4)を含み、
前記粉体塗料(ii)の平均粒子径が5〜30μmであり、かつ、前記溶融加工性含フッ素重合体(c)からなる粒子の平均粒子径が0.01〜1.0μmである
ことを特徴とする含フッ素積層体の製造方法。
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