JP5402443B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回収した廃液を収容する廃液収容容器を備えた画像形成装置に関する。
インクジェット式の画像形成装置には、印字用ヘッドから強制的にインクを吸引したり、印字領域以外に空吐出を行うなどして、ノズルの詰まり等で劣化した印字用ヘッドの吐出機能を回復させるためのメンテナンス動作を行う機能を有するものがある。
かかるインクジェット式の画像形成装置にあっては、ヘッドのメンテナンス動作の際に、吸引あるいは空吐出されたインク(廃液)は、廃液収容容器に収容されるが、この廃液収容容器の容量は、画像形成装置の大きさに影響を与えるために限界があり、画像形成装置自体が製品寿命を迎えるまでに、廃液を収容し続けることは出来ない。そこで、廃液収容容器をユーザー交換パーツとして扱えるように、画像形成装置本体から着脱可能に構成されていることが既に知られている。
しかしながら、従来までの廃液収容容器は、交換回収時に廃液収容容器の開口部から廃液をこぼしてしまう可能性がある。
このような問題点を解消するため廃液容器の構成として、例えば、特許文献1には、廃液カートリッジの廃液導入部に、ヒンジを介してカートリッジ内壁面に取り付けられた蓋部材が配置され、さらにこの蓋部材が戻しバネによって廃液導入部内側面から閉塞するように付勢することが開示されている。
かかる構成によれば、廃液カートリッジを記録装置へ装着した際は、蓋部材が廃液導入管によって開放されて、廃液導入管を介して廃液カートリッジ内にインク廃液が導入できるようになる一方で、廃液カートリッジを記録装置から取り外した場合においては、戻しバネの作用によって、蓋部材が、廃液導入部を、その内部から閉塞して、廃液導入部より廃液が不用意に漏出されるのを防止することができる。
特許文献1に記載の構成では、確かに廃液の漏出を防止することが可能であるが、機構が複雑になり、コスト高となる問題がある。また、装着時に廃液導入部が、廃液導入管によって閉塞されるため、廃液導入部からの脱気が出来ず、容器内部が加圧されて廃液が逆流したり、廃液を満タンまで収容できない、という恐れがある。従って別途、大気連通口を設ける必要がある。そして、この大気連通口からも廃棄が漏出する恐れがあり、結局は大気連通口を使用者がテープ等で塞ぐ必要があり、頓雑である。
以上の現状を鑑みて、本発明は、簡単な構造で、確実に脱気をしつつ且つ交換時に廃液がこぼれないように構成した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、前記封止手段は、前記廃液収容容器と対向する面にシート状の粘着部材を積層され、前記シート状の粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される間の適宜のタイミングで前記封止手段により前記開口部に圧接されることにより前記開口部に貼付されて前記開口部を封止する画像形成装置を特徴とする。
請求項2の発明は、液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、前記封止手段は、一端部にロール状粘着部材を回転自在に支持し、前記ロール状粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される間の適宜のタイミングで前記封止手段により前記開口部に圧接されつつ回転することにより前記開口部に所定量貼付されて前記開口部を封止する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項3の発明は、液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、前記廃液収容容器は、前記開口部側の面上かつ、前記開口部よりも前記装着部からの離脱方向側に設けたロール状粘着部材を有し、前記ロール状粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される際に前記封止手段に当接することにより前記開口部側に展開・貼付されて前記開口部を封止する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項4の発明は、液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、前記封止手段は、前記廃液収容容器の前記装着部への装着方向から圧を受けた時に上方に退避するラッチ爪であり、前記廃液収容容器は、前記開口部側の面上かつ、前記開口部よりも前記装着部からの離脱方向側に設けたロール状粘着部材を有し、前記ロール状粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される際に前記封止手段に当接することにより前記開口部側に展開・貼付されて前記開口部を封止する画像形成装置を特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記封止手段は、前記ロール状粘着部材と接触する部分が、剥離性を有している画像形成装置を特徴とする。
また、請求項6の発明は、液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、前記廃液収容容器は、一方の端部が当該廃液収容容器外周面に固定され、他方の端部が、密閉手段を設けられた状態で開放された筒状部材を備え、前記封止手段は、前記廃液収容容器の前記装着部への装着方向から圧を受けた時に上方に退避するラッチ爪であり、前記筒状部材は、前記廃液収容容器が前記装着部に装着されている時点では、前記開口部よりも離脱方向側で折り畳まれた状態にあり、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される際に、前記封止手段に当接することにより前記開口部側に展開されて前記廃液収容容器ごと前記開口部を覆うとともに、前記密閉手段により密閉される画像形成装置を特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記密閉手段は磁石である画像形成装置を特徴とする。

以上のように、本発明によれば、画像形成装置に装着されている時点で廃液収容容器の開口部を封止するのではなく、画像形成装置から外す際に開口部を封止する機構を設けたことにより、より簡素化された構成で廃液収容容器の開口部を簡便な操作でシールし、廃液をこぼさないようにした画像形成装置を提供することが出来る。
本発明に係る画像形成装置の全体構成を説明する図。 本発明に係る画像形成装置の要部を説明する図 本発明に係る廃液収容容器の第1の例を示す概略説明図。 本発明に係る廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第1の例を示す図。 本発明に係る廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第2の例を示す図。 本発明に係る廃液収容容器の第2の例を示す概略説明図。 図6の廃液タンクを使用した、廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第3の例を示す図。 図6の廃液タンクを使用した、廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第4の例を示す図。 シール材を筒状とした場合について説明する図。 シール材を筒状とした場合について説明する図。 シール材を筒状とした場合について説明する図。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明に係る画像形成装置の一例を図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は画像形成装置の全体構成を説明する図、図2は画像形成装置の要部を説明する図である。
図1、図2に示す画像形成装置はインクジェット記録装置であり、本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2に示すキャリッジ主走査方向に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のインク滴を吐出するための記録ヘッド34(記録ヘッド34a、34b)を設け、ノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラックの液滴を、他方のノズル列はシアンの液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタの液滴を、他方のノズル列はイエローの液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するための第2インク供給部であるサブタンク35(サブタンク35a、35b)を搭載している。
このサブタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ10y、10m、10c、10kから、図示しない供給ポンプユニットによって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
一方、図1に示す給紙カセット(又は給紙トレイ)2の用紙積載部41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する給紙コロ43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面には、手差しトレイ72を設けている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構81を配置している。この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするためのキャップ82(キャップ部材82a、82b)と、ノズル面をワイピングするためのブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84と、キャリッジ22をロックするキャリッジロック87などとを備えている。
また、このヘッドの維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための本発明に特徴的な廃液収容容器(廃液タンク)101が装置本体に対して交換可能に装着されている。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
そして、記録ヘッド34のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ33をホーム位置である維持回復機構81に対向する位置に移動して、キャップ部材82によるキャッピングを行ってノズルからの吸引を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
前述の廃液タンク101の配置箇所に制限はないが、例えば吸引キャップ82aの下方に配置され、吸引ポンプによって吸引キャップ82aから吸引した廃液を廃液排出管から排出される廃液を廃液タンク101の開口部より収容することができる。この廃液タンク101には満タンを検知するセンサなどが取り付けられ、廃液タンク101が満タンになるとユーザーの手によって廃液収容容器を交換する。
なお、画像形成装置本体1は、図1、図2には図示されていない廃液タンク装着部(装着部)(後述)を有しており、廃液タンク101は、この廃液タンク装着部から画像形成装置本体1内に装着されるものである。
図3は本発明に係る廃液収容容器(廃液タンク)101の第1の例を示す概略説明図である。
図3において、廃液タンク101の上面には開口部102が設けられ、この開口部102から、廃液排出管107からの廃液を収容する。また、同時に開口部102は、大気開放部として廃液タンク101内の空気を逃がし、廃液タンク101内に空気が溜まり、廃液が入らなくなることを防ぐ役割を担う。また、一般的にこの廃液収容容器内には廃液収容容器内の廃液を保持する目的で吸収体などが設けられている。
以下に、本発明の画像形成装置における、廃液収容容器を封止するための構成及び、封止の方法の例を順に説明していく。
[第1の実施例]
図4は、本発明にかかる廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第1の例を示す図である。
図4(a)は、画像形成装置本体1へ廃液タンク101を装着する際の様子を示す図である。
図4(a)に示すように、画像形成装置本体1には、廃液タンク101を収容するための廃液タンク装着部112が設けられている。
廃液タンク装着部112内の、廃液タンク101が装着された状態における開口部102に対応する位置に、画像形成装置本体1に設けた吸引ポンプ106に導通する廃液排出管107が設けられている。この廃液排出管107は、図2において説明したように、吸引ポンプ106によって吸引キャップ82から吸引した廃液を廃液タンク101の開口部102に導くための部材である。
さらに、廃液タンク装着部112には、廃液タンク101の開口部102をシールするための粘着性を有するシート状のシール材(シート状の粘着部材)120と、そのシール材120を、開口部102を覆うように貼り付けるシール貼り付け手段(封止手段)121とが一体となり、レバー122及びバネ123によって図中上下方向(廃液タンク101への接近、退避方向)に動作可能となっている。シール材120は裏面が剥離紙などの剥離材となっており、何重にも積層されている。
図4(b)は、廃液タンク101を廃液タンク装着部112内に装着した状態を示す図であり、この状態で、廃液タンク101内への廃液の収容が行われる。
この際、シール貼り付け手段121及びシール材120は、廃液タンク101の上方に退避した状態にあり、廃液タンク101の挿入(装着)を妨げることはない。また、シール材120が、廃液タンク101(特に開口部102)に張り付くこともないため、廃液タンク101装着時の、廃液の収容を妨げることもない。
図4(c)は、廃液タンク101を挿入口112から引き出して離脱させる際の動作を示す図であり、図4(c)に示すように、廃液タンク101を図の左方向に引き出す際に、レバー122を下げることで、シール貼付手段121とシール材120が開口部102に押圧され、開口部102にシール材120を貼り付けて封止することが出来る。この時、シール材は裏面が剥離材になっているため、開口部102に張り付いたあと、レバー122を上げてシール材120及びシール貼付手段121を廃液タンク101の上方に再び退避させると、貼り付けたシール材が、その上に重なっている残りのシール材と剥がれるため、廃液収容容器を入れ替える際に一枚ずつシール材を使用できる。
開口部102にシール材を貼り付けた後で、図4(d)に示すように、さらに廃液タンク101を引き出すことで、開口部102を封止した状態で、廃液が漏れること無く廃液タンク101を画像形成装置本体1から取り出すことが出来る。
なお、シール材を貼り付けるタイミングは、廃棄タンク101に引き出し位置マークを付し、そのマークが挿入口112の出口と一致したときとすれば、正確に開口部102の封止を行うことが出来る。
[第2の実施例]
図5は、本発明に係る廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第2の例を示す図である。
以降の説明において図4と同様の構成については、同じ符号を付して詳細な説明を省略するが、図5と図4との相違点は、粘着性を有するシール材130をシール貼り付け手段131に支持されたロール式とした点にある。
図5(a)に示すように廃液タンク101を廃液タンク装着部112内に挿入し、図5(b)に示す挿入状態で廃液の収容を行う。次いで、図5(c)に示す引き出し時に、レバー105を下げることで、シール材(ロール状粘着部材)130を開口部102に押し当てる。そのまま、さらに廃液タンクを図の左方向に引き抜くと、シール材130は回転しながら、開口部102を覆うように貼りついて封止する。
ロール状のシール材130は、開口部102を覆うのに十分な長さごとに切れ目が入っており、廃液タンク101を引き抜くだけで、自然に一枚ずつ貼れるようになっているため、シール材130を付け替えることなく廃液タンク101を何度でも交換できる。
次に、開口部102にシール材を貼り付けた後で、図5(d)に示すように、さらに廃液タンク101を引き出すことで、開口部102を封止した状態で、廃液が漏れること無く廃液タンク101を画像形成装置本体1から取り出すことが出来る。
なお、シール材を貼り付けるタイミングは、廃棄タンク101に引き出し位置マークを付し、そのマークが挿入口112の出口と一致したときとすれば、正確に開口部102の封止を行うことが出来る。
図6は本発明に係る廃液収容容器101の第2の例を示す概略説明図である。
この例における廃液タンク101は、それ自体にロール状のシール材(ロール状粘着部材)140を有している。
図6に示すように、ロール状のシール材140は、廃液タンク101の上面に、廃液タンク101の装着部112への挿入方向に略直交する向きで設けられ、その端部141は最初から廃液タンク101に貼り付いた状態にある。
詳しくは後述するが、かかる廃液タンク101を装着部112に挿入する際に、シール材140が、シール貼り付け手段150によって回転されることで、開口部102上を覆うように展開されて廃液タンク101に貼り付けられる。
[第3の実施例]
図7は、図6の廃液タンクを使用した、本発明に係る廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第3の例を示す図である。
図7(a)、(b)に示すように、廃液タンク101を廃液タンク装着部112に装着して、廃液タンク101への廃液の収容を行う。この際、レバー151は引き上げられた状態であるため、図7(a)に示す挿入時には、レバー151は、シール材140に接触することはない。
廃液タンク101が満タン状態となって引き抜く際には、図8(c)に示すようにレバー151を下げ、レバー151端部(シール貼り付け手段150)をシール材140と接触させる。その状態でさらに廃液タンク101を引き抜くと、シール材140は、レバー151端部にせき止められる状態となり、さらに廃液タンク101を引き抜くことで、ロール状のシール材140は開口部102方向に回転しながら展開し、開口部102に貼りついて封止し、そのまま廃液タンク101を画像形成装置から外すことが出来る。
シール貼り付け手段150のシール材140との接触部は剥離材となっているため、シール材140はスムーズに回転することが出来る。
[第4の実施例]
図8は、図6の廃液タンクを使用した、本発明に係る廃液収容容器の封止方法及びそのための構成の第4の例を示す図である。
図8はシール貼り付け手段としてラッチ爪160を用いることで、余計なレバー操作が必要なく簡単な構造で開口部102を封止する方法の例である。
ラッチ爪160は画像形成装置の廃液タンク装着部112内に備え付けられ、開口側(廃液タンク101の挿入方向側)が円弧状になっており、図8(b)に示すように廃液タンク101が挿入された時に、ロール状のシール材140と接触してもラッチ爪160が上方へ移動し、挿入の障害とならないようになっている。また、ラッチ爪160はバネを介して挿入口112内に取り付けられており、図8(c)に示す、シール材140がラッチ爪160を通過して廃液タンク101が装着部112に収容される際には元の高さに戻るようになっている。
より詳しく説明すると、ラッチ爪160は通常バネによって下方に押し出された状態にある。廃液タンク101が装着部112に挿入されると、シール材140とラッチ爪160が接触する。この時、ラッチ爪160はR状の面でシール材140と接触するため、廃液タンク101がさらに奥まで挿入されると、ラッチ爪160は上方に押し込まれる。シール材140が通り過ぎると、ラッチ爪160はバネによって元の位置に戻る。
なお、このラッチ爪160は剥離材で出来ており、シール材140が貼りつくことはない。
図8(d)に示す廃液タンク101を挿入口112から抜き出す時には、シール材140はラッチ爪160と接触する。さらにそのまま廃液収容容器を引き抜くと、シール材140はラッチ爪160と接触しながら回転し、開口部102に貼りつく。シール材140が全て貼りつくと、ラッチ爪160とは接触しないため、廃液タンク101はそのまま引き抜くことが出来る。
より詳しく説明すると、廃液タンク101を引き出すと、再び、ラッチ爪160とシール材140が接触するが、ラッチ爪160の接触面は平面であるため、ラッチはそのままの位置から動かず、今度は、シール材140がラッチ爪160に押され、回転しながら開口部102にはりつく。シール材は開口部102にはりついていくため、高さが徐々に低くなり、ラッチ爪160と廃液タンク101(シール材140)との間の距離よりも小さくなるので、廃液タンク101はラッチ爪160が上方に移動せずとも、本体1(装着部112)から引き出すことが出来る。この時、開口部102はシール材140によって完全に覆われている。
このような構造により、廃液収容容器を、画像形成装置から取り外す操作をするだけで開口部を封止することができ、誤って廃液を漏らすことがなくなる。
図9乃至11は、封止部材を筒状とした場合について説明する図である。
図9の廃液収容容器には封止部材としての筒状部材170が取り付けられており、筒状部材170の取り付け側は廃液タンク101の外周面を覆うように結合されており、他端は開放されている。また、画像形成装置への取り付け前、または取り付け時には筒状部材170は折り畳まれた状態にある。
この廃液タンク101は図8で説明した方法と同様の方法で、筒状部材170で開口部102を含んだ廃液収容容器の一部を図10のように覆うことができる。
すなわち、筒状部材170にラッチ爪160に当接した状態で廃液収容容器101が引き出されることで、折り畳まれた筒状部材170が、開口部102側に展開されて廃液収容容器ごと開口部を覆うのである。
これにより、廃液が開口部102より漏れ出しても筒の中で閉じ込められるため、外部を汚すことはない。
図11は図9、10の筒状部材170の開口側が自動で塞がる動作の一例を示している。筒の開口側171の端部に密閉手段として磁石を設けることにより、筒状部材170が廃液タンク101完全に覆った後、筒状部材170の開口側171は磁石同士がくっつくことによって自然に塞がり、筒状部材170の内部が封止(密閉)される。このため、ユーザーが自分で筒状部材170の開口側171を閉じる必要が無く、廃液収容容器101を取り外した時には既に筒状部材170がとじられて袋状になっているため、簡単かつ確実に廃液を封止することができ、外部に廃液を漏らすことがない。また、この開口部171は密閉部材として磁石以外にバネなどを使用して自動で閉じる構造としても良い。
また、筒状部材170に設けた密閉手段としての磁石がラッチ爪160に接触することで、より確実に筒状部材170を展開させることが可能である。
1 画像形成装置本体、2 給紙トレイ、3 排紙トレイ、4 カートリッジ装填部、21A 側板、22 キャリッジ、31 ガイドロッド、33 キャリッジ、34 記録ヘッド、34a 記録ヘッド、34b 記録ヘッド、35 サブタンク、35a サブタンク、36 供給チューブ、37 搬送ガイド、41 用紙積載部、42 用紙、43 給紙コロ、44 分離パッド、45 ガイド、46 カウンタローラ、47 搬送ガイド部材、48 部材、49 先端加圧コロ、51 搬送ベルト、52 搬送ローラ、53 テンションローラ、56 帯電ローラ、61 分離爪、62 排紙ローラ、63 拍車、71 両面ユニット、72 トレイ、81 維持回復機構、82 キャップ、82a 吸引キャップ、83 ブレード、87 キャリッジロック、89 開口部、101 廃液タンク、102 開口部、105 レバー、106 吸引ポンプ、107 廃液排出管、10y インクカートリッジ、112 廃液タンク装着部、120 シール材、121 シール貼り付け手段、122 レバー、123 バネ、130 シール材、131 シール貼り付け手段、140 シール材、141 シール材支持部材、142 軸芯、150 手段、151 レバー、160 ラッチ爪、170 筒状部材、171 開口側
特開2002−29065公報

Claims (7)

  1. 液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、
    前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、
    前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、
    前記封止手段は、前記廃液収容容器と対向する面にシート状の粘着部材を積層され、
    前記シート状の粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される間の適宜のタイミングで前記封止手段により前記開口部に圧接されることにより前記開口部に貼付されて前記開口部を封止することを特徴とする画像形成装置。
  2. 液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、
    前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、
    前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、
    前記封止手段は、一端部にロール状粘着部材を回転自在に支持し、
    前記ロール状粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される間の適宜のタイミングで前記封止手段により前記開口部に圧接されつつ回転することにより前記開口部に所定量貼付されて前記開口部を封止することを特徴とする画像形成装置。
  3. 液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、
    前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、
    前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、
    前記廃液収容容器は、前記開口部側の面上かつ、前記開口部よりも前記装着部からの離脱方向側に設けたロール状粘着部材を有し、
    前記ロール状粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される際に前記封止手段に当接することにより前記開口部側に展開・貼付されて前記開口部を封止することを特徴とする画像形成装置。
  4. 液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、
    前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、
    前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、
    前記封止手段は、前記廃液収容容器の前記装着部への装着方向から圧を受けた時に上方に退避するラッチ爪であり、
    前記廃液収容容器は、前記開口部側の面上かつ、前記開口部よりも前記装着部からの離脱方向側に設けたロール状粘着部材を有し、
    前記ロール状粘着部材は、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される際に前記封止手段に当接することにより前記開口部側に展開・貼付されて前記開口部を封止することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、前記封止手段は、前記ロール状粘着部材と接触する部分が、剥離性を有していることを特徴とする画像形成装置。
  6. 液滴を吐出するヘッドを備えた画像形成装置本体と、該画像形成装置本体に着脱自在に装着されて該ヘッドの液滴吐出機能回復動作に伴って発生する廃液を収容する廃液収容容器と、を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置本体は、前記廃液収容容器を着脱自在に支持する装着部と、該装着部に装着した前記廃液収容容器に廃液を排出する廃液排出管と、を備え、
    前記廃液収容容器は、前記装着部に装着された時に、前記廃液排出管から排出された廃液を内部に収容するための開口部を備え、
    前記廃液収容容器を前記装着部から離脱させる際に前記開口部を封止するための封止手段を備え、
    前記廃液収容容器は、一方の端部が当該廃液収容容器外周面に固定され、他方の端部が、密閉手段を設けられた状態で開放された筒状部材を備え、
    前記封止手段は、前記廃液収容容器の前記装着部への装着方向から圧を受けた時に上方に退避するラッチ爪であり、
    前記筒状部材は、前記廃液収容容器が前記装着部に装着されている時点では、前記開口部よりも離脱方向側で折り畳まれた状態にあり、前記廃液収容容器が前記装着部から離脱される際に、前記封止手段に当接することにより前記開口部側に展開されて前記廃液収容容器ごと前記開口部を覆うとともに、前記密閉手段により密閉されることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、前記密閉手段は磁石であることを特徴とする画像形成装置。
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